JP2951806B2 - コードレス電話機 - Google Patents

コードレス電話機

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JP2951806B2
JP2951806B2 JP34207192A JP34207192A JP2951806B2 JP 2951806 B2 JP2951806 B2 JP 2951806B2 JP 34207192 A JP34207192 A JP 34207192A JP 34207192 A JP34207192 A JP 34207192A JP 2951806 B2 JP2951806 B2 JP 2951806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コードレス電話機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コードレス電話機にはその普及に
伴って増々利便性が求められるようになっており、例え
ば、親機、子機間での通話可能距離の長距離化、及び子
機の小型化というような要求が強かった。
【0003】そして、これらの要求を満たすため、小型
化した子機に伸長して使用し、非使用時に子機内に収納
できる伸縮自在のアンテナを設けたコードレス電話機が
実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコードレス電話機では親機、子機間通話及び外線通
話時に子機のアンテナを移動すると、その移動動作時に
アンテナのインピーダンスが大きく変化するため、その
子機において受信した受話信号にノイズが混入すると共
に、送信した送話信号にもノイズが混入して、それらの
受話及び送話信号を放音した時、雑音の混ざった不快な
音を子機使用者及び通話相手双方が聞くこととなってい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決を目的と
して、請求項1記載のコードレス電話機は、電話回線に
接続された親機と、該親機と無線によって接続される子
機とからなるコードレス電話機において、上記子機に、
伸縮自在なアンテナと、該アンテナの移動を検出するア
ンテナ移動検出手段と、上記親機との無線接続によって
通話状態にある時において、上記アンテナ移動検出手段
によりアンテナの移動が検出された時、マイク及びスピ
ーカから入出力される送受話信号をミュートする子機側
制御手段とを備えたものである。
【0006】また、請求項2記載のコードレス電話機
は、電話回線に接続された親機と、該親機と無線によっ
て接続される子機とからなるコードレス電話機におい
て、上記子機に、伸縮自在なアンテナと、該アンテナの
移動を検出するアンテナ移動検出手段と、上記親機との
無線接続によって通話状態にある時において、上記アン
テナ移動検出手段によりアンテナの移動が検出された
時、上記親機にミュート信号を送信する子機制御手段と
を備える一方、上記親機に、上記子機から送信されたミ
ュート信号を受信した時、上記子機から送信され受信さ
れる信号及び上記子機に送信する信号をミュートする親
機側制御手段を備えたものである。
【0007】また、請求項3記載のコードレス電話機
は、請求項1又は請求項2記載のコードレス電話機の構
成に加え、上記アンテナ移動検出手段が、アンテナの移
動を光学的に検出するものである。
【0008】
【作用】従って、請求項1記載のコードレス電話機によ
れば、子機の通話状態においてアンテナを移動した時、
そのアンテナの移動をアンテナ移動手段が検出し、子機
側制御手段がマイク及びスピーカから入出力される送受
話信号をミュートすることにより、アンテナの移動に伴
って混入する雑音が親機に送信されるといったことや子
機のスピーカから放音されるといったことを防止するこ
とができる。
【0009】また、請求項2記載のコードレス電話機に
よれば、子機の通話状態においてアンテナを移動した
時、そのアンテナの移動をアンテナ移動手段が検出し、
子機側制御手段がミュート信号を親機に送信する一方、
親機制御手段がそのミュート信号に基づいて子機から送
信され受信される信号及び子機に送信する信号をミュー
トすることにより、アンテナの移動に伴って混入する雑
音が通話相手に送信されるといったことや子機のスピー
カから放音されるといったことを防止することができ
る。
【0010】また、請求項3記載のコードレス電話機に
よれば、アンテナ移動検出手段がアンテナの移動を光学
的に検出することにより、アンテナに特別な抵抗を与え
ることなく、アンテナの移動を検出することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明コードレス電話機を図1及び図
2に従って説明する。
【0012】1はコードレス電話機の子機で、該子機1
は、マイクロフォン2より入力する送話音を送話増幅回
路3、送話ミュート回路4、無線送信部5を介してアン
テナ12より後述する親機20へ送話信号として送信す
る送信系と、親機20より発信された受話信号をアンテ
ナ12で受信し、無線受信部6、受信ミュート回路7、
受話増幅回路8を介してスピーカー9より受話音として
放音する受信系と、アンテナセンサー13,14及び無
線受信部6よりの入力を基にミュート信号を無線送信部
5及び後述する制御回路に出力するマイクロコンピュー
タ(以下、マイコンと略して使用する)10と、上記ミ
ュート信号の入力により送信ミュート回路4及び受信ミ
ュート回路7を制御する制御回路11とを備える。
【0013】20はコードレス電話機の親機で、該親機
20は、電話回線より回線回路21を通って入力する受
話信号若しくはマイクロフオン22より入力する送話音
を送話増幅回路23、送信ミュート回路24、無線送信
部25を介してアンテナ32より子機1へ受話信号とし
て送信する送信系と、子機1より発信された送話信号を
アンテナ32で受信し、無線受信部26、受信ミュート
回路27、受話増幅回路28を介してスピーカー29よ
り受話音として出力若しくは回線回路21を通って電話
回線に送話信号を出力させる受信系と、無線受信部26
出力後の送話信号中よりミュート信号を検出して後述す
る制御回路に同じくミュート信号を出力するマイコン3
0と、上記ミュート信号の入力により送信ミュート回路
24及び受信ミュート回路27を制御する制御回路31
とを備える。
【0014】アンテナ12は子機1に伸縮自在に取り付
けられており、上記アンテナ12の位置を検出するため
にアンテナ12の移動線上にアンテナセンサー13及び
14をそれぞれ子機1の外郭近傍及び子機1内部に設け
ている。
【0015】そして、上記アンテナセンサー13及び1
4はそれぞれ、発光ダイオード13a、フォトトランジ
スタ13b、及び発光ダイオード14a、フォトトラン
ジスタ14bより構成されており、アンテナ12が上記
発光ダイオード13a、若しくは14aよりの光をさえ
ぎるか否かにより上記フォトトランジスタ13b若しく
は14bがON,OFF動作してアンテナ12の移動を
検出するものである。次に、上記構成となるコードレス
電話機の動作を説明する。親機20よりの内線通話及び
外線通話呼び出しに子機1で通話対応すると、その通話
直後に、親機20との送受信感度を上げるため、子機1
内に収納されたアンテナ12をその上部が給電部15と
接続した収納位置よりその下部が給電部15と接続する
伸長位置へ伸長させる。
【0016】上記アンテナ12は収納位置にある時は上
記アンテナ12の下部がアンテナセンサー14に介在し
て発光ダイオード14aよりの光をさえぎってフォトト
ランジスタ14bをOFF状態としているが、アンテナ
12を伸長させると、上記アンテナ12の下部がアンテ
ナセンサー14より離れて介在しなくなるため、該アン
テナセンサー14の発光ダイオード14aより発光され
た光はフォトトランジスタ14bに何の障害もなく届
き、該フォトトランジスタ14bをONとする。マイコ
ン10は上記アンテナセンサー14からのON信号と、
無線受信部6からの受話信号を受けてミュート信号を一
定期間発生し、該ミュート信号を無線送信部5及び制御
回路11に出力する。
【0017】無線送信部5に入力した上記ミュート信号
は送話信号と共に、親機20に送信される。上記ミュー
ト信号を含んだ送話信号は親機20で受信され、無線受
信部26より出力後、ミュート信号がマイコン30で検
出される。該マイコン30は上記ミュート信号の検出に
基づいて、同じくミュート信号を発生して制御回路31
に出力する。
【0018】該制御回路31は上記ミュート信号の入力
により送信ミュート回路24及び受信ミュート回路27
を作動させて、上記送信ミュート回路24はマイクロフ
ォン22よりの送話音及び電話回線より回線回路21を
通って入力する受話信号を一定期間ミュートして子機1
に送信しないと共に、上記受信ミュート回路27は子機
1より受信した送話信号を一定期間ミュートしてスピー
カー29及び回線回路21を通って電話回線に出力しな
い。
【0019】一方、子機1の制御回路11はミュート信
号の入力により、送信ミュート回路4及び受信ミュート
回路7を作動させて、上記送信ミュート回路4は、マイ
クロフォン2に入力する送話音を一定期間ミュートして
親機20へ送信しないと共に、上記受信ミュート回路7
は親機20より受信した受話信号を一定期間ミュートし
てスピーカー9に出力しない。
【0020】従って、通話時の子機1において、アンテ
ナ12を収納位置より伸長位置に伸長動作させてもその
間、子機1及び親機20それぞれの送受話系に一定期間
のミュートがかかるため、子機1の使用者及び通話相手
双方がアンテナ12の移動のインピーダンス急変による
雑音の混じった不快な音を聞くことがなくなる。
【0021】また、子機1で通話時にアンテナ12を伸
長位置より収納位置に収納動作させた場合も上述したア
ンテナ12の伸長動作時と同様の過程でミュート動作を
行うが、この時は、アンテナセンサー13がONからO
FFに変わることを基に制御している。
【0022】尚、本実施例では、アンテナセンサー13
若しくは14がアンテナ12の収納位置若しくは伸長位
置より移動したことを検出して一定期間のミュート動作
を行なわせるものであるが、本発明はこれに限ったわけ
ではなく、例えば、アンテナが収納位置及び伸長位置に
あることをそれぞれ検出する位置にアンテナセンサーを
それぞれ設けることにより、アンテナが上記収納位置若
しくは上記伸長位置より相対する位置に移動した時に
は、それぞれの位置に設けられたアンテナセンサーが順
次アンテナの移動開始と移動終了を検出するので、最初
のアンテナセンサーの感知から次のアンテナセンサーの
感知までの間、ミュート動作させてもよく、こうしたも
のに対しても本発明は有効である。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明コードレス電話機
によれば、子機の通話状態においてアンテナを移動した
時、そのアンテナの移動を検出してマイク及びスピーカ
から入出力される送受話信号をミュートすることによ
り、アンテナの移動に伴って混入する雑音が親機に送信
されるといったことや子機のスピーカから放音されると
いったことを防止することができるため、通話相手及び
子機使用者における不快感をなくすことできる。
【0024】また、子機の通話状態においてアンテナを
移動した時、親機がそのアンテナの移動を検出して子機
から送信され受信される信号及び子機に送信する信号を
ミュートすることにより、アンテナの移動に伴って混入
する雑音が通話相手に送信されるといったことや子機の
スピーカから放音されるといったことを防止することが
できるため、通話相手及び子機使用者における不快感を
なくすことできる。
【0025】また、アンテナの移動を光学的に検出する
ことにより、アンテナに特別な抵抗を与えることなく、
アンテナの移動を検出することができるため、アンテナ
をスムーズに移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるコードレス電話機の
構成を示すブロック図。
【図2】同コードレス電話機のアンテナ周辺部の説明
図。
【符号の説明】 1 子機 4,24 送信ミュート回路 7,27 受信ミュート回路 10,30 マイコン 11,31 制御回路 12 32 アンテナ 13,14 アンテナセンサー 13a,14a 発光ダイオード 13b,14b フォトトランジスタ 20 親機

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線に接続された親機と、該親機と
    無線によって接続される子機とからなるコードレス電話
    機において、上記子機に、 伸縮自在なアンテナと、 アンテナの移動を検出するアンテナ移動検出手段と、上記親機との無線接続によって通話状態にある時におい
    て、上記 アンテナ移動検出手段によりアンテナの移動が
    検出された時、マイク及びスピーカから入出力される送
    話信号をミュートする子機側制御手段とを備えたこと
    を特徴とするコードレス電話機。
  2. 【請求項2】 電話回線に接続された親機と、該親機と
    無線によって接続される子機とからなるコードレス電話
    機において、 上記子機に、 伸縮自在なアンテナと、 該アンテナの移動を検出するアンテナ移動検出手段と、 上記親機との無線接続によって通話状態にある時におい
    て、上記アンテナ移動検出手段によりアンテナの移動が
    検出された時、上記親機にミュート信号を送信する子機
    制御手段とを備える一方、 上記親機に、 上記子機から送信されたミュート信号を受信した時、上
    記子機から送信され受信される信号及び上記子機に送信
    する信号をミュートする親機側制御手段を備えたことを
    特徴とするコードレス電話機。
  3. 【請求項3】 上記アンテナ移動検出手段は、アンテナ
    の移動を光学的に検出することを特徴とする請求項1
    は請求項2記載のコードレス電話機。
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