JP3056614B2 - 無線通信装置 - Google Patents
無線通信装置Info
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- JP3056614B2 JP3056614B2 JP5177199A JP17719993A JP3056614B2 JP 3056614 B2 JP3056614 B2 JP 3056614B2 JP 5177199 A JP5177199 A JP 5177199A JP 17719993 A JP17719993 A JP 17719993A JP 3056614 B2 JP3056614 B2 JP 3056614B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車、船舶、列
車、航空機で、あるいは工場内の騒音区域で用いられる
無線通信装置に関するものであり、送信及び受信の両方
に関係するものである。
車、航空機で、あるいは工場内の騒音区域で用いられる
無線通信装置に関するものであり、送信及び受信の両方
に関係するものである。
【0002】
【従来の技術】送信と受信にほぼ同じ搬送周波数を用い
て片方向通信を行う無線通信装置において、使用者の音
声をマイクロホンを通じて音声送信し、又相手方の音声
をスピーカ又はイヤホーンから音波として使用者に伝え
る、いわゆる音声通信装置に於ては、従来から送信受信
の切換手法として、送信中、手動押ボタンスイッチを押
し続けるいわゆるプレスツートーク(以下PTTとい
う)スイッチ方式と、マイクロホンに変調入力があった
事を検出して、自動的に切替えるボイス オペレーテイ
ング トランスミッション(以下VOXという)方式と
がある。VOX方式は、送受の切換え操作が自動的に行
われるので便利であり、広く使用されている。
て片方向通信を行う無線通信装置において、使用者の音
声をマイクロホンを通じて音声送信し、又相手方の音声
をスピーカ又はイヤホーンから音波として使用者に伝え
る、いわゆる音声通信装置に於ては、従来から送信受信
の切換手法として、送信中、手動押ボタンスイッチを押
し続けるいわゆるプレスツートーク(以下PTTとい
う)スイッチ方式と、マイクロホンに変調入力があった
事を検出して、自動的に切替えるボイス オペレーテイ
ング トランスミッション(以下VOXという)方式と
がある。VOX方式は、送受の切換え操作が自動的に行
われるので便利であり、広く使用されている。
【0003】又、送信と受信の搬送周波数が十分に隔て
られていて、送信と受信とを同時に行うことが出来、送
受の切換えを必要としない無線通信装置、例えば携帯電
話機に於ても、VOX方式を用いて変調入力のない無音
期間を検出し、この間の送信を遮断して電源電池の消耗
を減らす工夫が行われている。この発明はこの様なVO
X回路の改良と応用に関するものである。
られていて、送信と受信とを同時に行うことが出来、送
受の切換えを必要としない無線通信装置、例えば携帯電
話機に於ても、VOX方式を用いて変調入力のない無音
期間を検出し、この間の送信を遮断して電源電池の消耗
を減らす工夫が行われている。この発明はこの様なVO
X回路の改良と応用に関するものである。
【0004】最近の無線通信装置は設置スペースの制約
などから一般的には送、受信部が一体にまとめられた、
いわゆるトランシーバと呼ばれる形のものが多い。図1
1に、このような従来の無線通信装置の全体ブロック構
成の代表例を示す。図中1は、人の音声を電気信号に変
えるマイクロホン、4は電波を送受するアンテナ、32
は受信音声を出力するスピーカ、40は送信信号を処理
する送信部、41は受信信号を処理する受信部、16は
送信部40や受信部41に電源を供給する電源回路であ
る。前述のVOX方式の送受切替回路は、一般に送信部
40に含めて取扱われる事が多いので、ここでも以後、
そのように行う。
などから一般的には送、受信部が一体にまとめられた、
いわゆるトランシーバと呼ばれる形のものが多い。図1
1に、このような従来の無線通信装置の全体ブロック構
成の代表例を示す。図中1は、人の音声を電気信号に変
えるマイクロホン、4は電波を送受するアンテナ、32
は受信音声を出力するスピーカ、40は送信信号を処理
する送信部、41は受信信号を処理する受信部、16は
送信部40や受信部41に電源を供給する電源回路であ
る。前述のVOX方式の送受切替回路は、一般に送信部
40に含めて取扱われる事が多いので、ここでも以後、
そのように行う。
【0005】図12は特開平2−52464号公報に示
されたものに類似の、VOX方式の切換えを行う従来の
無線通信装置の送信部40及び電源回路16のブロック
図である。なお、受信部41も用いられているが説明の
都合上記載を省略する。図に於て、1,4,16,40
は図11と同じであり説明を省略する。2はマイクロホ
ン1からの変調入力信号を増幅する音声信号処理回路、
3は搬送波を発振するとともに音声信号処理回路2から
の変調入力信号を受けて搬送波を変調し、電力増幅して
アンテナ4に送り出す送信回路である。
されたものに類似の、VOX方式の切換えを行う従来の
無線通信装置の送信部40及び電源回路16のブロック
図である。なお、受信部41も用いられているが説明の
都合上記載を省略する。図に於て、1,4,16,40
は図11と同じであり説明を省略する。2はマイクロホ
ン1からの変調入力信号を増幅する音声信号処理回路、
3は搬送波を発振するとともに音声信号処理回路2から
の変調入力信号を受けて搬送波を変調し、電力増幅して
アンテナ4に送り出す送信回路である。
【0006】5はマイクロホン1から変調入力信号を受
けて、その信号の有無を検知する入力信号検出回路であ
り、VOX回路とも呼ばれ、以後の説明ではVOX回路
と言う。6は可変抵抗器で構成されたVOX回路5の動
作しきい値調整器であり、その両端には一定の電圧が印
加され、中間端子から取出された電圧はしきい値調整回
路(後述)に入力されている。7はマイクロホン1から
出力される変調入力信号であり、これには人の声だけで
なく周囲騒音も含まれている。8は動作しきい値調整器
6からしきい値調整回路(後述)に入力されるバイアス
信号である。14はバイアス信号8が入力されVOX回
路5の動作しきい値の調整を行うしきい値調整回路であ
る。しきい値調整回路14は、電子回路的にはVOX回
路5の一部を成すものであり、以後VOX回路5の説明
を行う場合はしきい値調整回路14をも含めて説明を行
うものである。
けて、その信号の有無を検知する入力信号検出回路であ
り、VOX回路とも呼ばれ、以後の説明ではVOX回路
と言う。6は可変抵抗器で構成されたVOX回路5の動
作しきい値調整器であり、その両端には一定の電圧が印
加され、中間端子から取出された電圧はしきい値調整回
路(後述)に入力されている。7はマイクロホン1から
出力される変調入力信号であり、これには人の声だけで
なく周囲騒音も含まれている。8は動作しきい値調整器
6からしきい値調整回路(後述)に入力されるバイアス
信号である。14はバイアス信号8が入力されVOX回
路5の動作しきい値の調整を行うしきい値調整回路であ
る。しきい値調整回路14は、電子回路的にはVOX回
路5の一部を成すものであり、以後VOX回路5の説明
を行う場合はしきい値調整回路14をも含めて説明を行
うものである。
【0007】電源回路16は変調入力信号7の有無に応
じたVOX回路5の出力によって、送信回路3へ電源を
供給したり、電源の供給を止めたり出来る電源回路であ
る。17は電源回路16から送信回路3へ供給されてい
る送信電源線を示している。なお送信回路3以外の回路
には常時、電源が供給されている。
じたVOX回路5の出力によって、送信回路3へ電源を
供給したり、電源の供給を止めたり出来る電源回路であ
る。17は電源回路16から送信回路3へ供給されてい
る送信電源線を示している。なお送信回路3以外の回路
には常時、電源が供給されている。
【0008】VOX回路5の動作について説明するた
め、図13にVOX回路5の入出力特性を示す。図13
(a),(b)の横軸は共通で、変調入力信号7の大き
さを示している。図13(b)の縦軸の内、下側(マイ
ナス側)はバイアス信号8の大きさを示している。図1
3(b)の縦軸は変調入力信号7の大きさとバイアス信
号8の和の値(加算値)を示している。図13(a)は
VOX回路5の出力レベルを示し、図13(b)の加算
値がマイナスにあるときは出力がゼロ、即ち、変調入力
信号7が無いと判断され、又、プラスにあるときは出力
が1、即ち、変調入力信号7が有ると判断されることを
示している。この出力が0から1に反転する変調入力信
号7の大きさをVOX回路5の動作しきい値と言う。以
後単にしきい値と呼ぶ事もある。
め、図13にVOX回路5の入出力特性を示す。図13
(a),(b)の横軸は共通で、変調入力信号7の大き
さを示している。図13(b)の縦軸の内、下側(マイ
ナス側)はバイアス信号8の大きさを示している。図1
3(b)の縦軸は変調入力信号7の大きさとバイアス信
号8の和の値(加算値)を示している。図13(a)は
VOX回路5の出力レベルを示し、図13(b)の加算
値がマイナスにあるときは出力がゼロ、即ち、変調入力
信号7が無いと判断され、又、プラスにあるときは出力
が1、即ち、変調入力信号7が有ると判断されることを
示している。この出力が0から1に反転する変調入力信
号7の大きさをVOX回路5の動作しきい値と言う。以
後単にしきい値と呼ぶ事もある。
【0009】バイアス信号8の大きさは動作しきい値調
整器6を調節することによって十分幅広く変化させるこ
とが可能であるので、図13(a)のしきい値は、ゼロ
から変調入力信号7の最大値までの間で自由に設定する
ことが出来る。厳密には、動作しきい値は若干のヒステ
リシスを持つなど、種々の回路動作安定化のための工夫
が行われているが、ここでは関係がないので説明は省略
する。
整器6を調節することによって十分幅広く変化させるこ
とが可能であるので、図13(a)のしきい値は、ゼロ
から変調入力信号7の最大値までの間で自由に設定する
ことが出来る。厳密には、動作しきい値は若干のヒステ
リシスを持つなど、種々の回路動作安定化のための工夫
が行われているが、ここでは関係がないので説明は省略
する。
【0010】図12の無線通信装置の動作について詳し
く説明するために、図14に送信部40と受信部41と
が一体となった、いわゆるトランシーバの例について、
その外観図を示す。図に於て1,6,32は図9,図1
2と同じである。30は無線通信装置の筐体であり、内
部に図11,図12に示す各回路が収納されている。3
1は筐体30の一面に設けられた操作面である。
く説明するために、図14に送信部40と受信部41と
が一体となった、いわゆるトランシーバの例について、
その外観図を示す。図に於て1,6,32は図9,図1
2と同じである。30は無線通信装置の筐体であり、内
部に図11,図12に示す各回路が収納されている。3
1は筐体30の一面に設けられた操作面である。
【0011】33はスピーカ32の出力音量を調節する
音量調整器である。VOX回路5の動作しきい値を調整
するための動作しきい値調整器6は操作面31の表面に
設けられており、当該無線通信装置の使用者が容易に調
整出来るような構造になっている。この種のトランシー
バ形無線通信装置は使用者が、全くの素人であると言う
事は無いので、通信中の状況の変化に合せて、使用者が
調整を行う事を前提として、これら多数の調整用ツマミ
が操作面31上に設けられている。
音量調整器である。VOX回路5の動作しきい値を調整
するための動作しきい値調整器6は操作面31の表面に
設けられており、当該無線通信装置の使用者が容易に調
整出来るような構造になっている。この種のトランシー
バ形無線通信装置は使用者が、全くの素人であると言う
事は無いので、通信中の状況の変化に合せて、使用者が
調整を行う事を前提として、これら多数の調整用ツマミ
が操作面31上に設けられている。
【0012】このような無線通信装置を使用中に、周囲
の騒音が急に大きくなると、使用者は急いで次の操作を
行なわなければならない。即ち、 (1),(2)送話していないのに、騒音によってVO
X回路が送信状態になってしまう事を防止するためか、
あるいは、送話していないとき、騒音そのものを相手に
聞かせるようにするためのVOX回路の調整。 (3)自分の声が周囲の騒音に負けないように声を大き
くする。 (4)スピーカからの相手の声が周囲の騒音に消されな
いように音量を大きくする。これらの問題について以下
に詳しく説明する。
の騒音が急に大きくなると、使用者は急いで次の操作を
行なわなければならない。即ち、 (1),(2)送話していないのに、騒音によってVO
X回路が送信状態になってしまう事を防止するためか、
あるいは、送話していないとき、騒音そのものを相手に
聞かせるようにするためのVOX回路の調整。 (3)自分の声が周囲の騒音に負けないように声を大き
くする。 (4)スピーカからの相手の声が周囲の騒音に消されな
いように音量を大きくする。これらの問題について以下
に詳しく説明する。
【0013】このような無線通信装置の第1の問題点に
ついて説明するため、図15にVOX回路動作状況説明
図を示す。図15では無線通信装置を、自動車に搭載し
て使用中の一例として、マイクロホン1への入力音の大
きさとVOX回路5の出力との関係を示している。図1
5(a)〜(e)の横軸は共通の時間軸を有する。又、
説明の都合上、時間を0〜t9 に区切って示している。
各時間の区切りは数秒〜数10秒程度の時間を示すもの
である。図15(a)は、マイクロホン1への送話音声
(周囲騒音を含まない)の音量の大きさの変化の一例を
示している。即ちt1 〜t2 ,t4 〜t5 ,t7 〜t9
の間で、人がマイクロホン1に向って、話をしている事
を示している。
ついて説明するため、図15にVOX回路動作状況説明
図を示す。図15では無線通信装置を、自動車に搭載し
て使用中の一例として、マイクロホン1への入力音の大
きさとVOX回路5の出力との関係を示している。図1
5(a)〜(e)の横軸は共通の時間軸を有する。又、
説明の都合上、時間を0〜t9 に区切って示している。
各時間の区切りは数秒〜数10秒程度の時間を示すもの
である。図15(a)は、マイクロホン1への送話音声
(周囲騒音を含まない)の音量の大きさの変化の一例を
示している。即ちt1 〜t2 ,t4 〜t5 ,t7 〜t9
の間で、人がマイクロホン1に向って、話をしている事
を示している。
【0014】図15(b)は、マイクロホン1の周囲騒
音(人の音声を含まない)の大きさの変化の一例を示し
ている。即ち、時間0〜t3 ,t3 〜t6 ,t6 〜
t8 ,t8 〜t9 と4回にわたって周囲の騒音が変った
場合を示している。図15(c)は、図15(a)の音
声と、図15(b)の周囲騒音とを合せて、マイクロホ
ン1から出力される変調入力信号7のレベルの変化を示
し、又合せて、説明上必要なVOX回路5の動作しきい
値レベルを高低2種類示している。図15(d),
(e)はVOX回路5の動作状態を示し、(d)はVO
X回路5の動作しきい値が図15(c)に示す低い値の
場合を、又(e)は同じく高い値の場合を示している。
音(人の音声を含まない)の大きさの変化の一例を示し
ている。即ち、時間0〜t3 ,t3 〜t6 ,t6 〜
t8 ,t8 〜t9 と4回にわたって周囲の騒音が変った
場合を示している。図15(c)は、図15(a)の音
声と、図15(b)の周囲騒音とを合せて、マイクロホ
ン1から出力される変調入力信号7のレベルの変化を示
し、又合せて、説明上必要なVOX回路5の動作しきい
値レベルを高低2種類示している。図15(d),
(e)はVOX回路5の動作状態を示し、(d)はVO
X回路5の動作しきい値が図15(c)に示す低い値の
場合を、又(e)は同じく高い値の場合を示している。
【0015】図15に於て18はマイクロホン1に入る
送話音声の声の音量レベルであり、以下音声レベルと言
う。19はマイクロホン1に入る周囲騒音のレベルであ
り、以下周音レベルと言う。20は音声レベル18と周
音レベル19とが加算された音に対する変調入力信号7
の信号レベルであり以後変調入力レベルと言う。21は
VOX回路5の動作しきい値レベルの一例として、低く
設定されたしきい値レベルを示し、22は同じく高いし
きい値レベルを示す。ここでVOX回路5は同時には1
つのしきい値レベルしか持つことは出来ないが、説明の
都合上、同じ図上に同時に2つのレベルを示す。23は
動作しきい値レベルの設定が低いしきい値レベル21で
ある場合の、VOX回路5の出力、24は動作しきい値
レベルの設定が高いしきい値レベル22である場合の、
VOX回路5の出力を示す。
送話音声の声の音量レベルであり、以下音声レベルと言
う。19はマイクロホン1に入る周囲騒音のレベルであ
り、以下周音レベルと言う。20は音声レベル18と周
音レベル19とが加算された音に対する変調入力信号7
の信号レベルであり以後変調入力レベルと言う。21は
VOX回路5の動作しきい値レベルの一例として、低く
設定されたしきい値レベルを示し、22は同じく高いし
きい値レベルを示す。ここでVOX回路5は同時には1
つのしきい値レベルしか持つことは出来ないが、説明の
都合上、同じ図上に同時に2つのレベルを示す。23は
動作しきい値レベルの設定が低いしきい値レベル21で
ある場合の、VOX回路5の出力、24は動作しきい値
レベルの設定が高いしきい値レベル22である場合の、
VOX回路5の出力を示す。
【0016】次に動作について説明する。図15(b)
では、時間0からt3 までは無線通信装置を搭載してい
る車輌が停車していて、周音レベル19が比較的に低い
ことを示している。又、時間t3 以後は車輌が走行中で
あり、周音レベル19が高くなっている。又、時間t6
〜t8 の間は車輌が例えばトンネル内を走行するなどに
より、周音レベル19が特に高くなった場合を示してい
る。時間t8 以後は、車輌がトンネルを抜け出た結果、
周音レベル19は再び時間t3 〜t6 間のレベルと同じ
レベルに下っている。
では、時間0からt3 までは無線通信装置を搭載してい
る車輌が停車していて、周音レベル19が比較的に低い
ことを示している。又、時間t3 以後は車輌が走行中で
あり、周音レベル19が高くなっている。又、時間t6
〜t8 の間は車輌が例えばトンネル内を走行するなどに
より、周音レベル19が特に高くなった場合を示してい
る。時間t8 以後は、車輌がトンネルを抜け出た結果、
周音レベル19は再び時間t3 〜t6 間のレベルと同じ
レベルに下っている。
【0017】今、VOX回路5の動作しきい値が、図1
5(c)に示す低いしきい値レベル21に設定されてい
る場合について説明する。この場合VOX回路5の出力
は前述の通り図15(d)の23に示すものである。ま
ず時間0〜t1 までは、変調入力レベル20は、低いし
きい値レベル21よりも更に低いので、VOX回路5の
出力は図15(d)の23に示すとおりゼロである。こ
の時、送信電源線17へは電源が供給されず、送信回路
3は送信を行わない。次に時間t1 〜t2 の間は、音声
レベル18が高いため変調入力レベル20が低いしきい
値レベル21より高くなり、VOX回路5の出力23が
1となる。この時、送信電源線17へは電源が供給さ
れ、送信回路3は送信を行う。時間t2 〜t3 の間は、
時間0〜t1 の間と同様に送信が行われない。即ち、時
間0〜t3 の間に示すように周音レベル19が低い場合
は、マイクロホン1に向って使用者が声を出すと送信さ
れ、声を止めると、送信が停止し受信状態となると言う
制御が正常に行われている。
5(c)に示す低いしきい値レベル21に設定されてい
る場合について説明する。この場合VOX回路5の出力
は前述の通り図15(d)の23に示すものである。ま
ず時間0〜t1 までは、変調入力レベル20は、低いし
きい値レベル21よりも更に低いので、VOX回路5の
出力は図15(d)の23に示すとおりゼロである。こ
の時、送信電源線17へは電源が供給されず、送信回路
3は送信を行わない。次に時間t1 〜t2 の間は、音声
レベル18が高いため変調入力レベル20が低いしきい
値レベル21より高くなり、VOX回路5の出力23が
1となる。この時、送信電源線17へは電源が供給さ
れ、送信回路3は送信を行う。時間t2 〜t3 の間は、
時間0〜t1 の間と同様に送信が行われない。即ち、時
間0〜t3 の間に示すように周音レベル19が低い場合
は、マイクロホン1に向って使用者が声を出すと送信さ
れ、声を止めると、送信が停止し受信状態となると言う
制御が正常に行われている。
【0018】時間t3 以後は、車輌が走行し始めた結
果、周音レベル19が高くなり、音声レベル18の高低
にかかわらず、変調入力レベル20が、常に低いしきい
値レベル21を越えているため、VOX回路5の出力2
3は入力音声の有無に関係なく常に1となり、常に送信
状態となってしまい受信が出来なくなる。
果、周音レベル19が高くなり、音声レベル18の高低
にかかわらず、変調入力レベル20が、常に低いしきい
値レベル21を越えているため、VOX回路5の出力2
3は入力音声の有無に関係なく常に1となり、常に送信
状態となってしまい受信が出来なくなる。
【0019】これでは、正常な交信が出来なかったり、
あるいは電力の節約にならない。そこで、時間t3 以後
に図14の動作しきい値調整器6を調整して、VOX回
路5の動作しきい値レベルを図15(c)に示す高いし
きい値レベル22まで上げた場合について説明する。こ
の場合、時間t3 〜t6 の間で図15(e)に示すごと
く、音声レベル18が高くなると、VOX回路5の出力
24が1となり、送信が行われ、音声レベル18が低く
なると出力24が0となって送信が止まり、目的に沿っ
た動作が行われる。
あるいは電力の節約にならない。そこで、時間t3 以後
に図14の動作しきい値調整器6を調整して、VOX回
路5の動作しきい値レベルを図15(c)に示す高いし
きい値レベル22まで上げた場合について説明する。こ
の場合、時間t3 〜t6 の間で図15(e)に示すごと
く、音声レベル18が高くなると、VOX回路5の出力
24が1となり、送信が行われ、音声レベル18が低く
なると出力24が0となって送信が止まり、目的に沿っ
た動作が行われる。
【0020】しかし、高いしきい値レベル22に設定し
ていても、時間t6 〜t8 に示すように、車輌がトンネ
ル内に入り(トンネル内からも無線通信は可能、詳細後
述)、周音レベル19が一段と高くなると、変調入力レ
ベル20が音声レベル18の高低にかかわらず常に、高
いしきい値レベル22を越える状態となり、使用者の意
志に反して常時、送信状態となってしまい、期待の動作
が行われない。
ていても、時間t6 〜t8 に示すように、車輌がトンネ
ル内に入り(トンネル内からも無線通信は可能、詳細後
述)、周音レベル19が一段と高くなると、変調入力レ
ベル20が音声レベル18の高低にかかわらず常に、高
いしきい値レベル22を越える状態となり、使用者の意
志に反して常時、送信状態となってしまい、期待の動作
が行われない。
【0021】即ち、車輌の走行状態、あるいは走行環境
の変化に応じて周音レベル19が変化する場合には、図
14に示す動作しきい値調整器6の設定レベルをしばし
ば変更し、VOX回路5の動作しきい値を変化に合せて
しばしば変更しなければならないのである。動作しきい
値調整器6は図14に示すごとく容易に調整出来るとは
言うものの、当該無線通信装置の使用者が車輌の運転を
も行っている場合には、実際のところ操作出来ない事が
多い。又、従来、トンネルでは大地のシールド効果によ
り無線通信が行えないものとされて来たが、誘導線の布
設等により、通信が可能なトンネルが増えて来たため
に、この様な不具合が目立つようになって来ている。
の変化に応じて周音レベル19が変化する場合には、図
14に示す動作しきい値調整器6の設定レベルをしばし
ば変更し、VOX回路5の動作しきい値を変化に合せて
しばしば変更しなければならないのである。動作しきい
値調整器6は図14に示すごとく容易に調整出来るとは
言うものの、当該無線通信装置の使用者が車輌の運転を
も行っている場合には、実際のところ操作出来ない事が
多い。又、従来、トンネルでは大地のシールド効果によ
り無線通信が行えないものとされて来たが、誘導線の布
設等により、通信が可能なトンネルが増えて来たため
に、この様な不具合が目立つようになって来ている。
【0022】無線通信装置の第2の問題について説明す
る。無線通信装置は図14に示すような無線技術者が用
いるものばかりではなく、無線技術には素人の一般人が
用いるものもある。自動車電話機や携帯電話機はその代
表的なものである。その外観の一例を図16の携帯電話
機外観図に示す。図16に於て1,4,31〜33は図
12,図14と同じである。34は携帯電話機の筐体で
ある。35は通話相手方の番号を入力するための番号押
ボタン、36は筐体34を所定の位置へ収納したとき動
作して通信を終了するためのフックスイッチである。
る。無線通信装置は図14に示すような無線技術者が用
いるものばかりではなく、無線技術には素人の一般人が
用いるものもある。自動車電話機や携帯電話機はその代
表的なものである。その外観の一例を図16の携帯電話
機外観図に示す。図16に於て1,4,31〜33は図
12,図14と同じである。34は携帯電話機の筐体で
ある。35は通話相手方の番号を入力するための番号押
ボタン、36は筐体34を所定の位置へ収納したとき動
作して通信を終了するためのフックスイッチである。
【0023】自動車電話機や携帯電話機の場合、その使
用者は無線技術について、全く何の知識もない素人であ
る場合が多いので、ある程度の技術的理解が無ければ調
整が困難なVOX回路5の動作しきい値調整器6は、操
作面31にも、あるいは他の面にも設けられていない。
なお、このような小形の装置の場合は、操作面31は、
かならずしも番号押しボタン35が設けられた面のみで
なく全ての面が操作面と、なり得るものである。
用者は無線技術について、全く何の知識もない素人であ
る場合が多いので、ある程度の技術的理解が無ければ調
整が困難なVOX回路5の動作しきい値調整器6は、操
作面31にも、あるいは他の面にも設けられていない。
なお、このような小形の装置の場合は、操作面31は、
かならずしも番号押しボタン35が設けられた面のみで
なく全ての面が操作面と、なり得るものである。
【0024】図16に示す携帯電話機の場合も、内部回
路としてはVOX回路5や動作しきい値調整器6は設け
られていて、その動作しきい値は適当な値、例えば車中
使用での車輌の騒音を考慮して、比較的高い値に固定さ
れているのが普通である。又、場合によっては、専用の
工具を用いれば、動作しきい値調整器6の調整が筐体3
4の外面から調整可能であるような構造になっているも
のもあるが、いずれにしても、容易には調整出来ない構
造にしてある。
路としてはVOX回路5や動作しきい値調整器6は設け
られていて、その動作しきい値は適当な値、例えば車中
使用での車輌の騒音を考慮して、比較的高い値に固定さ
れているのが普通である。又、場合によっては、専用の
工具を用いれば、動作しきい値調整器6の調整が筐体3
4の外面から調整可能であるような構造になっているも
のもあるが、いずれにしても、容易には調整出来ない構
造にしてある。
【0025】携帯電話機の場合は、前述した通り、送信
と受信は同時に行う事が可能なので、VOX回路5は送
受信の切換えのために用いられているのではなく、送話
音声が無い間中の送信を停止して、電源用電池(図示し
ていない)の消耗を防ぐために用いられている。携帯電
話機の場合も図15に示した様な周囲騒音の増大によっ
てVOX回路5が働いてしまう事は同様に生じるが、そ
の事は単に電池の消耗を早めるだけであって、VOX回
路5の調整が出来ない事は通信不能にはつながらないの
であるが、その代り次の様な不具合が生じる。
と受信は同時に行う事が可能なので、VOX回路5は送
受信の切換えのために用いられているのではなく、送話
音声が無い間中の送信を停止して、電源用電池(図示し
ていない)の消耗を防ぐために用いられている。携帯電
話機の場合も図15に示した様な周囲騒音の増大によっ
てVOX回路5が働いてしまう事は同様に生じるが、そ
の事は単に電池の消耗を早めるだけであって、VOX回
路5の調整が出来ない事は通信不能にはつながらないの
であるが、その代り次の様な不具合が生じる。
【0026】例えば、パーティ会場とか、祭りの現場等
から電話するとき、その雰囲気を伝えるために周囲の音
を相手方に聞かせたい場合がある。しかし、図16に示
す例のごとく、VOX回路5の動作しきい値の変更が容
易に行えない構造であって、かつ、動作しきい値が、比
較的高く設定されていると、送話者が声を出すのをやめ
ると同時にVOX回路5が動作して送話が切れてしまう
ため、周囲の音を送信したくても、送信することが出来
ない。
から電話するとき、その雰囲気を伝えるために周囲の音
を相手方に聞かせたい場合がある。しかし、図16に示
す例のごとく、VOX回路5の動作しきい値の変更が容
易に行えない構造であって、かつ、動作しきい値が、比
較的高く設定されていると、送話者が声を出すのをやめ
ると同時にVOX回路5が動作して送話が切れてしまう
ため、周囲の音を送信したくても、送信することが出来
ない。
【0027】その対策として携帯電話機の操作面31に
動作しきい値調整器6の調整ツマミを設ける事は、解決
にはならない。なぜなら素人である使用者が不適切な調
整を行えば、正常な電力節約動作以前に、正常な通信を
行う事さえ不可能となる事が容易に推察されるからであ
る。
動作しきい値調整器6の調整ツマミを設ける事は、解決
にはならない。なぜなら素人である使用者が不適切な調
整を行えば、正常な電力節約動作以前に、正常な通信を
行う事さえ不可能となる事が容易に推察されるからであ
る。
【0028】従来の無線通信機についての、第3の問題
を説明するため、マイクロホン1への入力音の大きさと
音声信号処理回路2の出力との関係を図17の信号特性
図に示す。図に於て横軸はマイクロホン1への入力音の
大きさを表すものであり、ここでは図15(a)に示し
た音声レベル18と図15(b)に示した周音レベル1
9とが加算されたものである。図17の縦軸は音声信号
処理回路2の出力変調度を示す。43は前記信号レベル
の特性を示す線である。これにはマイクロホン1の特性
と音声信号処理回路2の特性との両方が含まれている
が、両者の分担率については、ここでは関係がないので
説明を省略する。
を説明するため、マイクロホン1への入力音の大きさと
音声信号処理回路2の出力との関係を図17の信号特性
図に示す。図に於て横軸はマイクロホン1への入力音の
大きさを表すものであり、ここでは図15(a)に示し
た音声レベル18と図15(b)に示した周音レベル1
9とが加算されたものである。図17の縦軸は音声信号
処理回路2の出力変調度を示す。43は前記信号レベル
の特性を示す線である。これにはマイクロホン1の特性
と音声信号処理回路2の特性との両方が含まれている
が、両者の分担率については、ここでは関係がないので
説明を省略する。
【0029】特性線43は、図17に示すように飽和特
性を示すように製作されている。これは過大な音量の入
力によって、搬送波が過変調となり、音質が悪化したり
側帯波が広がる等、通信の質が低下する事を防止するた
めの必要な処置である。又、比較的小さな音声でも、相
手方に十分大きい音量で伝える事を目的とした処置でも
ある。
性を示すように製作されている。これは過大な音量の入
力によって、搬送波が過変調となり、音質が悪化したり
側帯波が広がる等、通信の質が低下する事を防止するた
めの必要な処置である。又、比較的小さな音声でも、相
手方に十分大きい音量で伝える事を目的とした処置でも
ある。
【0030】しかしながら、図17に示す特性を有する
事は、例えば図15の時間t7 〜t8 の間のように、周
音レベル19が音声レベル18と同程度に高くなった場
合、周囲騒音の中に音声が埋没して聞こえにくくなる原
因となる。そして結果として通信の明瞭度がいちじるし
く低下する。このような場合の対策の一例として、従来
から複数個のマイクロホンから入力された周音を互に打
消すようにして周音のみをキャンセルする方法が知られ
ているが、使用上、不便な点もあり、かならずしも一般
的ではない。
事は、例えば図15の時間t7 〜t8 の間のように、周
音レベル19が音声レベル18と同程度に高くなった場
合、周囲騒音の中に音声が埋没して聞こえにくくなる原
因となる。そして結果として通信の明瞭度がいちじるし
く低下する。このような場合の対策の一例として、従来
から複数個のマイクロホンから入力された周音を互に打
消すようにして周音のみをキャンセルする方法が知られ
ているが、使用上、不便な点もあり、かならずしも一般
的ではない。
【0031】従来行なわれている最も簡単な対応策は、
周囲騒音が大きくなった時、送話中の使用者が音声を大
きくすることである。しかし、どの程度大きくすれば十
分であるのか、使用者が自分で知る事は不可能であり、
通信相手方からの要求によって声を大きくするしかない
のが従来の通信方法であった。そのため話した事が十分
伝わらなかったり、再度くり返す必要がある等通信効率
が低下する不具合があった。
周囲騒音が大きくなった時、送話中の使用者が音声を大
きくすることである。しかし、どの程度大きくすれば十
分であるのか、使用者が自分で知る事は不可能であり、
通信相手方からの要求によって声を大きくするしかない
のが従来の通信方法であった。そのため話した事が十分
伝わらなかったり、再度くり返す必要がある等通信効率
が低下する不具合があった。
【0032】従来の無線通信装置の第4の問題を説明す
るため図18に図11に示したトランシーバの全体詳細
ブロック図を示す。図に於て1〜8,14,16,1
7,32,33,40,41は図11,図12、あるい
は図14に示すものと同一であるので説明を省く。37
はアンテナ4から受信した高周波信号(図示しない)を
処理して音声信号を出力する受信回路であり、その出力
は音量調整器33へ接続されている。
るため図18に図11に示したトランシーバの全体詳細
ブロック図を示す。図に於て1〜8,14,16,1
7,32,33,40,41は図11,図12、あるい
は図14に示すものと同一であるので説明を省く。37
はアンテナ4から受信した高周波信号(図示しない)を
処理して音声信号を出力する受信回路であり、その出力
は音量調整器33へ接続されている。
【0033】38は音量調整器33の出力を受けて、ス
ピーカ32を駆動するに必要な電力まで増幅する音声回
路であり、その出力はスピーカ32へ接続されている。
39は電源回路16から受信回路37へ供給されている
受信電源線であり、送信電源線17に電力が供給されて
いるとき、受信電源線39には電力が供給されず、又送
信電源線17に電力が供給されていないとき受信電源線
39には供給されると言う、逆の関係になるように構成
されている。
ピーカ32を駆動するに必要な電力まで増幅する音声回
路であり、その出力はスピーカ32へ接続されている。
39は電源回路16から受信回路37へ供給されている
受信電源線であり、送信電源線17に電力が供給されて
いるとき、受信電源線39には電力が供給されず、又送
信電源線17に電力が供給されていないとき受信電源線
39には供給されると言う、逆の関係になるように構成
されている。
【0034】なお、受信電源線39は無線通信装置の送
信周波数と受信周波数とが同一あるいは接近している場
合に用いられており、携帯電話機のように送受の周波数
に適切な差が設けられており、送信回路3と受信回路3
7が同時に作動しても支障がない場合には消費電力が少
ない事もあって用いられていない。
信周波数と受信周波数とが同一あるいは接近している場
合に用いられており、携帯電話機のように送受の周波数
に適切な差が設けられており、送信回路3と受信回路3
7が同時に作動しても支障がない場合には消費電力が少
ない事もあって用いられていない。
【0035】又、図には詳細を示さないが送信回路3の
出力が受信回路37へ直接入らないよう、切換回路やフ
ィルタ回路等が設けられている。このように構成された
通信装置が受信状態にあるときのスピーカ32の出力音
量の調整は、使用者の判断によって車輌の周囲の騒音よ
り大きい音になるように手動調整操作によってのみ調整
される。
出力が受信回路37へ直接入らないよう、切換回路やフ
ィルタ回路等が設けられている。このように構成された
通信装置が受信状態にあるときのスピーカ32の出力音
量の調整は、使用者の判断によって車輌の周囲の騒音よ
り大きい音になるように手動調整操作によってのみ調整
される。
【0036】なお、従来から広く用いられているいわゆ
る自動感度調整あるいは自動音量調整と呼ばれる回路
は、受信中の信号強度の変動、例えばフェージングや、
受信アンテナの指向性により生じる移動にともなう感度
変動によって、音量が変化するのを防止するものであっ
てここで言う音量調整とは別のものである。
る自動感度調整あるいは自動音量調整と呼ばれる回路
は、受信中の信号強度の変動、例えばフェージングや、
受信アンテナの指向性により生じる移動にともなう感度
変動によって、音量が変化するのを防止するものであっ
てここで言う音量調整とは別のものである。
【0037】従来の無線通信装置の受信部41の音声出
力回路38の音量調整回路は以上の様に構成されている
ので、例えば車輌がトンネルに入って周囲の音が大きく
なり、スピーカ32の音が聞きとりにくくなっても、あ
るいは走行を停止してエンジンを停止し、周囲の音が小
さくなって、スピーカ32の音が大きすぎる様に感じら
れるときでも、スピーカから出力される音量に変りはな
いので、必要に応じ、その都度、操作者が図12及び図
14の音量調整器33を調整し直さなければならず、こ
れも車輌を運転しながら行う場合には大変面どうである
と言う問題があった。
力回路38の音量調整回路は以上の様に構成されている
ので、例えば車輌がトンネルに入って周囲の音が大きく
なり、スピーカ32の音が聞きとりにくくなっても、あ
るいは走行を停止してエンジンを停止し、周囲の音が小
さくなって、スピーカ32の音が大きすぎる様に感じら
れるときでも、スピーカから出力される音量に変りはな
いので、必要に応じ、その都度、操作者が図12及び図
14の音量調整器33を調整し直さなければならず、こ
れも車輌を運転しながら行う場合には大変面どうである
と言う問題があった。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線通信装置は
以上のように構成されているので、まず第1の課題とし
て車輌の走行状態の変化などにより、送信側の周囲の騒
音の大きさが変動するたびに、この変動に合せて、動作
しきい値調整器6によって動作しきい値を調整し直さな
ければ、VOX回路5の期待どおりの動作が得られない
と言う問題点があった。
以上のように構成されているので、まず第1の課題とし
て車輌の走行状態の変化などにより、送信側の周囲の騒
音の大きさが変動するたびに、この変動に合せて、動作
しきい値調整器6によって動作しきい値を調整し直さな
ければ、VOX回路5の期待どおりの動作が得られない
と言う問題点があった。
【0039】請求項1に記載した発明は、上記のような
問題点を解消するためになされたもので、車輌の走行、
停止、その他の状況変化等によって周囲騒音が変化して
も、VOX回路の動作が意に反した動きとなる事がな
く、再調整を使用者が行う必要のないVOX回路を有す
る無線通信装置を得ることを目的とする。
問題点を解消するためになされたもので、車輌の走行、
停止、その他の状況変化等によって周囲騒音が変化して
も、VOX回路の動作が意に反した動きとなる事がな
く、再調整を使用者が行う必要のないVOX回路を有す
る無線通信装置を得ることを目的とする。
【0040】第2の課題として、無線通信装置が自動車
電話機あるいは、携帯電話機である場合には、操作者に
技術的理解を求める事が困難なため、誤操作防止のため
VOX回路5の動作しきい値調整器6を操作パネル面に
設けることが出来ないが、このため周囲騒音の変化に対
応してVOX回路5の動作しきい値を調整する事はもち
ろん、VOX回路5が動作して送信が停止しては困る場
合に、VOX回路5の動作を容易に停止させることが出
来ないと言う問題点があった。
電話機あるいは、携帯電話機である場合には、操作者に
技術的理解を求める事が困難なため、誤操作防止のため
VOX回路5の動作しきい値調整器6を操作パネル面に
設けることが出来ないが、このため周囲騒音の変化に対
応してVOX回路5の動作しきい値を調整する事はもち
ろん、VOX回路5が動作して送信が停止しては困る場
合に、VOX回路5の動作を容易に停止させることが出
来ないと言う問題点があった。
【0041】請求項2に記載した発明は、無線通信装置
が自動車電話機又は携帯電話機である場合に、容易にV
OX回路の動作のオン・オフが出来、又誤操作の恐れの
ない回路を得ることを目的とする。
が自動車電話機又は携帯電話機である場合に、容易にV
OX回路の動作のオン・オフが出来、又誤操作の恐れの
ない回路を得ることを目的とする。
【0042】第3の課題として、通信途中で送信する側
の周囲の騒音が大きくなった場合に、送話者は自分の声
が周囲の音に埋もれて、通信相手に聞きとりにくくなっ
ていないかどうか、声を大きくする場合、どの程度大き
くすれば良いのかが、通信相手にたずねないかぎり、自
分で知る事が出来ないと言う問題点があった。
の周囲の騒音が大きくなった場合に、送話者は自分の声
が周囲の音に埋もれて、通信相手に聞きとりにくくなっ
ていないかどうか、声を大きくする場合、どの程度大き
くすれば良いのかが、通信相手にたずねないかぎり、自
分で知る事が出来ないと言う問題点があった。
【0043】請求項3に記載した発明は、送信する側の
周囲騒音の大きさに対して送話時の声の大きさのレベル
が十分であるか否かを使用者が常に自分で知る事が出来
る無線通信装置を得ることを目的とする。
周囲騒音の大きさに対して送話時の声の大きさのレベル
が十分であるか否かを使用者が常に自分で知る事が出来
る無線通信装置を得ることを目的とする。
【0044】第4の課題として、従来の無線通信装置で
は受信する側の周囲の騒音が大きくなったり、小さくな
ったりした時、必要に応じ、その都度、受信音量の大き
さが適当であるように、使用者が手動操作で調整しなけ
れはならないと言う問題点があった。
は受信する側の周囲の騒音が大きくなったり、小さくな
ったりした時、必要に応じ、その都度、受信音量の大き
さが適当であるように、使用者が手動操作で調整しなけ
れはならないと言う問題点があった。
【0045】請求項4〜7に記載した発明は、使用者が
周囲騒音の変化に合せて受信音量をその都度調節する必
要のない音声回路を得ることを目的とする。
周囲騒音の変化に合せて受信音量をその都度調節する必
要のない音声回路を得ることを目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る車載用無線通信装置は、入力信号を送信する送信回
路と、入力信号中より音声信号以外の周波数帯域の信号
を雑音信号として選択する周波数選択回路と、雑音信号
のレベルに基づいて動作しきい値を調整するしきい値調
整回路と、入力信号と動作しきい値とを比較して、送信
回路が入力信号の送信に用いる電力を遮断もしくは低減
する電源回路とを備えたものである。
係る車載用無線通信装置は、入力信号を送信する送信回
路と、入力信号中より音声信号以外の周波数帯域の信号
を雑音信号として選択する周波数選択回路と、雑音信号
のレベルに基づいて動作しきい値を調整するしきい値調
整回路と、入力信号と動作しきい値とを比較して、送信
回路が入力信号の送信に用いる電力を遮断もしくは低減
する電源回路とを備えたものである。
【0047】 又、請求項2に記載の発明に係る車載用無
線通信装置は、しきい値調整回路の入力を開閉するしき
い値開閉スイッチを、当該無線通信装置の無線通信操作
を行う操作面に配置したものである。
線通信装置は、しきい値調整回路の入力を開閉するしき
い値開閉スイッチを、当該無線通信装置の無線通信操作
を行う操作面に配置したものである。
【0048】 又、請求項3に記載の発明に係る車載用無
線通信装置は、入力信号の雑音レベルを検出する雑音レ
ベル検出器と、無線通信装置の無線操作を行う操作面に
配置され、雑音レベルと入力信号のレベルとを比較し
て、その比較結果を表示する表示回路とを備えたもので
ある。
線通信装置は、入力信号の雑音レベルを検出する雑音レ
ベル検出器と、無線通信装置の無線操作を行う操作面に
配置され、雑音レベルと入力信号のレベルとを比較し
て、その比較結果を表示する表示回路とを備えたもので
ある。
【0049】 又、請求項4に記載の発明に係る無線通信
装置は、無線通信装置周囲の雑音を含む音声を入力信号
として入力する音声入力回路と、入力信号中より雑音レ
ベルを検出する雑音レベル検出器と、この雑音レベル検
出器によって検出された雑音レベルに基づき、入力信号
レベルとは独立に、出力信号の出力レベルを設定する音
声出力調整回路と、この音声出力調整回路によって調整
された出力レベルにより、出力信号を音声として出力す
る音声出力回路とを備え、上記雑音レベル検出器は、入
力信号中より音声周波数帯域の信号を音声信号として選
択する音声信号選択回路と、入力信号と音声信号とのレ
ベルを比較し、この比較結果を雑音レベルとして出力す
る雑音レベル出力部とを備えたものである。
装置は、無線通信装置周囲の雑音を含む音声を入力信号
として入力する音声入力回路と、入力信号中より雑音レ
ベルを検出する雑音レベル検出器と、この雑音レベル検
出器によって検出された雑音レベルに基づき、入力信号
レベルとは独立に、出力信号の出力レベルを設定する音
声出力調整回路と、この音声出力調整回路によって調整
された出力レベルにより、出力信号を音声として出力す
る音声出力回路とを備え、上記雑音レベル検出器は、入
力信号中より音声周波数帯域の信号を音声信号として選
択する音声信号選択回路と、入力信号と音声信号とのレ
ベルを比較し、この比較結果を雑音レベルとして出力す
る雑音レベル出力部とを備えたものである。
【0050】 又、請求項5に記載の発明に係る無線通信
装置は、入力信号のレベルを検出して入力信号を送信す
るか否かを判別する判別回路と、この判別回路の判定結
果に応じて、送信していないときに入力信号のレベルを
取り込み、送信時には入力信号のレベルを保持する保持
回路と、この保持回路が保持する入力信号のレベルに基
づき、出力信号の出力レベルを設定する音声出力調整回
路と、この音声出力調整回路によって調整された出力レ
ベルにより、出力信号を出力する音声出力回路とを備え
たものである。
装置は、入力信号のレベルを検出して入力信号を送信す
るか否かを判別する判別回路と、この判別回路の判定結
果に応じて、送信していないときに入力信号のレベルを
取り込み、送信時には入力信号のレベルを保持する保持
回路と、この保持回路が保持する入力信号のレベルに基
づき、出力信号の出力レベルを設定する音声出力調整回
路と、この音声出力調整回路によって調整された出力レ
ベルにより、出力信号を出力する音声出力回路とを備え
たものである。
【0051】 又、請求項6に記載の発明に係る無線通信
装置は、保持回路において、当該無線通信装置が待ち受
け状態にあるときの間欠受信動作に応動して、間欠受信
動作中に入力信号のレベルを取り込み、間欠受信動作に
ないときに入力信号のレベルを保持するものである。
装置は、保持回路において、当該無線通信装置が待ち受
け状態にあるときの間欠受信動作に応動して、間欠受信
動作中に入力信号のレベルを取り込み、間欠受信動作に
ないときに入力信号のレベルを保持するものである。
【0052】 又、請求項7に記載の発明に係る無線通信
装置は、保持回路において、当該無線通信装置の発呼時
における発呼動作から通信開始までの期間に入力信号の
レベルを取り込み、それ以外の期間に入力信号のレベル
を保持するものである。
装置は、保持回路において、当該無線通信装置の発呼時
における発呼動作から通信開始までの期間に入力信号の
レベルを取り込み、それ以外の期間に入力信号のレベル
を保持するものである。
【0053】
【作用】請求項1に記載の発明における無線通信装置
は、周波数選択回路により入力信号中より音声信号以外
の周波数帯域の信号を雑音信号として選択し、しきい値
調整回路により雑音信号のレベルに基づいて動作しきい
値を調整し、電源回路により入力信号と動作しきい値と
を比較して、送信回路が入力信号の送信に用いる電力を
遮断もしくは低減できるようになる。
は、周波数選択回路により入力信号中より音声信号以外
の周波数帯域の信号を雑音信号として選択し、しきい値
調整回路により雑音信号のレベルに基づいて動作しきい
値を調整し、電源回路により入力信号と動作しきい値と
を比較して、送信回路が入力信号の送信に用いる電力を
遮断もしくは低減できるようになる。
【0054】 又、請求項2に記載の発明における無線通
信装置は、しきい値調整回路の入力を開閉するしきい値
開閉スイッチを、当該無線通信装置の無線通信操作を行
う操作面に配置できるようになる。
信装置は、しきい値調整回路の入力を開閉するしきい値
開閉スイッチを、当該無線通信装置の無線通信操作を行
う操作面に配置できるようになる。
【0055】 又、請求項3に記載の発明における無線通
信装置は、雑音レベル検出器により入力信号の雑音レベ
ルを検出し、無線通信装置の無線操作を行う操作面に配
置された表示回路により雑音レベルと入力信号のレベル
とを比較して、その比較結果を表示できるようになる。
信装置は、雑音レベル検出器により入力信号の雑音レベ
ルを検出し、無線通信装置の無線操作を行う操作面に配
置された表示回路により雑音レベルと入力信号のレベル
とを比較して、その比較結果を表示できるようになる。
【0056】 又、請求項4に記載の発明における無線通
信装置は、音声入力回路により無線通信装置周囲の雑音
を含む音声を入力信号として入力し、雑音レベル検出器
により入力信号中より雑音レベルを検出し、音声出力調
整回路によりこの雑音レベル検出器によって検出された
雑音レベルに基づき、入力信号レベルとは独立に、出力
信号の出力レベルを設定し、音声出力回路により音声出
力調整回路によって調整された出力レベルにより、出力
信号を音声として出力できるようになり、上記雑音レベ
ル検出器は、雑音信号選択回路により入力信号中より音
声信号以外の周波数帯域の信号を雑音信号として選択
し、雑音レベル出力部により入力信号と雑音信号とのレ
ベルを比較し、この比較結果を雑音レベルとして出力で
きるようになる。
信装置は、音声入力回路により無線通信装置周囲の雑音
を含む音声を入力信号として入力し、雑音レベル検出器
により入力信号中より雑音レベルを検出し、音声出力調
整回路によりこの雑音レベル検出器によって検出された
雑音レベルに基づき、入力信号レベルとは独立に、出力
信号の出力レベルを設定し、音声出力回路により音声出
力調整回路によって調整された出力レベルにより、出力
信号を音声として出力できるようになり、上記雑音レベ
ル検出器は、雑音信号選択回路により入力信号中より音
声信号以外の周波数帯域の信号を雑音信号として選択
し、雑音レベル出力部により入力信号と雑音信号とのレ
ベルを比較し、この比較結果を雑音レベルとして出力で
きるようになる。
【0057】 又、請求項5に記載の発明における無線通
信装置は、判別回路により入力信号のレベルを検出して
入力信号を送信するか否かを判別し、保持回路によりこ
の判別回路の判定結果に応じて、送信していないときに
入力信号のレベルを取り込み、送信時には入力信号のレ
ベルを保持し、音声出力調整回路によりこの保持回路が
保持する入力信号のレベルに基づき、出力信号の出力レ
ベルを設定し、音声出力回路により音声出力調整回路に
よって調整された出力レベルにより、出力信号を出力で
きるようになる。
信装置は、判別回路により入力信号のレベルを検出して
入力信号を送信するか否かを判別し、保持回路によりこ
の判別回路の判定結果に応じて、送信していないときに
入力信号のレベルを取り込み、送信時には入力信号のレ
ベルを保持し、音声出力調整回路によりこの保持回路が
保持する入力信号のレベルに基づき、出力信号の出力レ
ベルを設定し、音声出力回路により音声出力調整回路に
よって調整された出力レベルにより、出力信号を出力で
きるようになる。
【0058】 又、請求項6に記載の発明における無線通
信装置は、保持回路において、当該無線通信装置が待ち
受け状態にあるときの間欠受信動作に応動して、間欠受
信動作中に入力信号のレベルを取り込み、間欠受信動作
にないときに入力信号のレベルを保持できるようにな
る。
信装置は、保持回路において、当該無線通信装置が待ち
受け状態にあるときの間欠受信動作に応動して、間欠受
信動作中に入力信号のレベルを取り込み、間欠受信動作
にないときに入力信号のレベルを保持できるようにな
る。
【0059】 又、請求項7に記載の発明における無線通
信装置は、保持回路において、当該無線通信装置の発呼
時における発呼動作から通信開始までの期間に入力信号
のレベルを取り込み、それ以外の期間に入力信号のレベ
ルを保持できるようになる。
信装置は、保持回路において、当該無線通信装置の発呼
時における発呼動作から通信開始までの期間に入力信号
のレベルを取り込み、それ以外の期間に入力信号のレベ
ルを保持できるようになる。
【0060】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図について説明する。図1
は請求項1に記載の発明した一実施例による無線通信装
置の送信部を示すブロック図である。図に於て、1〜
8,14,16,17,40は従来と同様であるので説
明を省略する。9は変調入力信号7を受け、その中から
人の音声にはほとんど含まれていない周波数成分を選択
し、その信号レベルに比例した直流信号に変換して出力
する周波数選択回路である。10はこの周波数選択回路
9より出力される直流出力信号であり、15はこの直流
出力信号10と動作しきい値調整器6からのバイアス信
号8を加算してVOX回路5のしきい値調整回路14に
入力する加算回路である。
は請求項1に記載の発明した一実施例による無線通信装
置の送信部を示すブロック図である。図に於て、1〜
8,14,16,17,40は従来と同様であるので説
明を省略する。9は変調入力信号7を受け、その中から
人の音声にはほとんど含まれていない周波数成分を選択
し、その信号レベルに比例した直流信号に変換して出力
する周波数選択回路である。10はこの周波数選択回路
9より出力される直流出力信号であり、15はこの直流
出力信号10と動作しきい値調整器6からのバイアス信
号8を加算してVOX回路5のしきい値調整回路14に
入力する加算回路である。
【0061】 ここで、この実施例における周波数選択回
路9は、例えば、人の音声にはほとんど含まれていない
が車輌の騒音中には多く含まれている200Hz以下の
低周波信号を通過させる低域通過フィルタと、この低域
通過フィルタを通過した信号のレベルを検出する検出器
とによって構成されている。なお、この周波数選択回路
9に用いられるフィルタとしては、人の音声に含まれる
周波数成分の通過を阻止する帯域阻止フィルタ、人の音
声に含まれる周波数成分より高い高周波信号を通過させ
る高域通過フィルタを用いることも可能である。
路9は、例えば、人の音声にはほとんど含まれていない
が車輌の騒音中には多く含まれている200Hz以下の
低周波信号を通過させる低域通過フィルタと、この低域
通過フィルタを通過した信号のレベルを検出する検出器
とによって構成されている。なお、この周波数選択回路
9に用いられるフィルタとしては、人の音声に含まれる
周波数成分の通過を阻止する帯域阻止フィルタ、人の音
声に含まれる周波数成分より高い高周波信号を通過させ
る高域通過フィルタを用いることも可能である。
【0062】 図2はこの実施例1の動作を説明する都合
上、車輌等の周囲騒音と人の音声とに於ける周波数成分
の違いを示す周波数分布説明図である。図2に於て、1
1は人の声の周波数成分を、12は車輌(例えば自動
車)の発生する騒音のうち、車上で聞こえる音の周波数
成分を示している。この図は代表的大略値を示すもので
正確なものではないが、人の音声には200Hz以下の
成分は少なく、車輌の騒音には200Hz以下の成分が
多い事を示している。又、図2の13は周波数選択回路
9の選択特性の一例を示すもので、200Hz以下を選
択している事を示すものである。
上、車輌等の周囲騒音と人の音声とに於ける周波数成分
の違いを示す周波数分布説明図である。図2に於て、1
1は人の声の周波数成分を、12は車輌(例えば自動
車)の発生する騒音のうち、車上で聞こえる音の周波数
成分を示している。この図は代表的大略値を示すもので
正確なものではないが、人の音声には200Hz以下の
成分は少なく、車輌の騒音には200Hz以下の成分が
多い事を示している。又、図2の13は周波数選択回路
9の選択特性の一例を示すもので、200Hz以下を選
択している事を示すものである。
【0063】 図1の動作について説明する。周波数選択
回路9の周波数特性が図2の13に示す周囲騒音のみを
検出出来る200Hz以下であることからその直流出力
信号10が加算回路15によってバイアス信号8に加算
されてしきい値調整回路14へ入力される結果、周囲騒
音のレベル19が変わると、直流出力信号10のレベル
もこれに対応して変化し、あたかも動作しきい値調整器
6を調整したかのようにVOX回路5の動作しきい値が
変化する。即ち、図15(b)のように周囲騒音のレベ
ル19が変わると、VOX回路5の動作しきい値も、ほ
ぼこれに比例して変化する。
回路9の周波数特性が図2の13に示す周囲騒音のみを
検出出来る200Hz以下であることからその直流出力
信号10が加算回路15によってバイアス信号8に加算
されてしきい値調整回路14へ入力される結果、周囲騒
音のレベル19が変わると、直流出力信号10のレベル
もこれに対応して変化し、あたかも動作しきい値調整器
6を調整したかのようにVOX回路5の動作しきい値が
変化する。即ち、図15(b)のように周囲騒音のレベ
ル19が変わると、VOX回路5の動作しきい値も、ほ
ぼこれに比例して変化する。
【0064】 一方、人の音声が入力されても、周波数選
択回路9の出力は(周波数特性の違いにより)変化しな
いので人の音声によってVOX回路5の動作しきい値が
変動することはない。周囲騒音によって、しきい値が変
わるとは言っても周波数選択回路9の直流出力信号10
は直流に変換するに際して、平均化回路例えば0.5秒
程度のフィルタを用いているので、車輌騒音の急峻な変
動にともないVOX回路5の動作が、いわゆるバタツキ
を生じることはない。
択回路9の出力は(周波数特性の違いにより)変化しな
いので人の音声によってVOX回路5の動作しきい値が
変動することはない。周囲騒音によって、しきい値が変
わるとは言っても周波数選択回路9の直流出力信号10
は直流に変換するに際して、平均化回路例えば0.5秒
程度のフィルタを用いているので、車輌騒音の急峻な変
動にともないVOX回路5の動作が、いわゆるバタツキ
を生じることはない。
【0065】 以上のように動作するので、車輌が停止、
走行、トンネル内進入等して騒音状況に変動が生じて
も、その都度VOX回路5の動作しきい値は自動的に変
わり、常に最適な状態、即ち人が話をすれば送信回路3
が動作し、話をやめると送信が止る状態が保たれ、使用
者が状況に合せて調整し直す必要がない。
走行、トンネル内進入等して騒音状況に変動が生じて
も、その都度VOX回路5の動作しきい値は自動的に変
わり、常に最適な状態、即ち人が話をすれば送信回路3
が動作し、話をやめると送信が止る状態が保たれ、使用
者が状況に合せて調整し直す必要がない。
【0066】 実施例2. 前述した従来の無線通信装置の第2の問題、即ちVOX
回路5の動作しきい値が、固定されていて容易には調整
出来ないため不便な場合があると言う問題は、実施例1
に示す発明を用いる事で、ますます助長される。即ち、
周囲騒音が高くなるにつれ、VOX回路5の動作しきい
値が高くなり、送話していないときに周囲の音を送信し
たいと言う要求には反する事となる。このような、第1
の発明の実施によって助長された問題点を含めて、前記
第2の問題点を解決する手段として、本発明の実施例2
について説明する。
回路5の動作しきい値が、固定されていて容易には調整
出来ないため不便な場合があると言う問題は、実施例1
に示す発明を用いる事で、ますます助長される。即ち、
周囲騒音が高くなるにつれ、VOX回路5の動作しきい
値が高くなり、送話していないときに周囲の音を送信し
たいと言う要求には反する事となる。このような、第1
の発明の実施によって助長された問題点を含めて、前記
第2の問題点を解決する手段として、本発明の実施例2
について説明する。
【0067】 図3は請求項2に記載した発明を、前述の
実施例1を実施した無線通信装置がいわゆる電話機であ
る場合に実施した携帯電話機の送信部を示すブロック図
である。図に於て、29はしきい値調整回路14の入力
に挿入されたしきい値開閉スイッチである。なお1〜1
0,14,16〜17,40は実施例1と同様であるの
で説明を省略する。
実施例1を実施した無線通信装置がいわゆる電話機であ
る場合に実施した携帯電話機の送信部を示すブロック図
である。図に於て、29はしきい値調整回路14の入力
に挿入されたしきい値開閉スイッチである。なお1〜1
0,14,16〜17,40は実施例1と同様であるの
で説明を省略する。
【0068】 図4は図3のブロック図構成を有する携帯
電話機の一例を示す外観図で、しきい値開閉スイッチ2
9は、電話機を手で持った時に押しやすい操作面31上
に設けられている。図4の例ではVOX回路5の調整を
行う動作しきい値調整器6は内蔵されていて、操作面に
表れていない事は従来と同様である。
電話機の一例を示す外観図で、しきい値開閉スイッチ2
9は、電話機を手で持った時に押しやすい操作面31上
に設けられている。図4の例ではVOX回路5の調整を
行う動作しきい値調整器6は内蔵されていて、操作面に
表れていない事は従来と同様である。
【0069】 図3のブロック図に於て、しきい値開閉ス
イッチ29は押していない時には接続状態となってい
て、周波数選択回路9の直流出力信号10と動作しきい
値調整器6からのバイアス信号8との加算信号をしきい
値調整回路14へ伝える。又、押している時には断状態
となり動作しきい値は、ほぼゼロとなり、わずかの変調
入力信号7があればVOX回路5は動作する。これによ
りしきい値開閉スイッチ29を押すことにより送話中の
使用者は、声を出していない時でも周囲のわずかな音に
より送信の状態になり、周囲の騒音等を相手方に聞かせ
ることが出来る。このしきい値開閉スイッチ29は動作
しきい値調整器6のようにレベルの設定を行うものでは
なく、単にオン・オフするのみなので素人にも操作は容
易である。
イッチ29は押していない時には接続状態となってい
て、周波数選択回路9の直流出力信号10と動作しきい
値調整器6からのバイアス信号8との加算信号をしきい
値調整回路14へ伝える。又、押している時には断状態
となり動作しきい値は、ほぼゼロとなり、わずかの変調
入力信号7があればVOX回路5は動作する。これによ
りしきい値開閉スイッチ29を押すことにより送話中の
使用者は、声を出していない時でも周囲のわずかな音に
より送信の状態になり、周囲の騒音等を相手方に聞かせ
ることが出来る。このしきい値開閉スイッチ29は動作
しきい値調整器6のようにレベルの設定を行うものでは
なく、単にオン・オフするのみなので素人にも操作は容
易である。
【0070】 なお、図3に於ては、図1に示した周波数
選択回路9とその直流出力信号10を用いてVOX回路
5の動作しきい値を自動的に調整する場合について説明
したが、これは、前述した様に第1の発明が第2の問題
を助長する例として示したのであって、請求項2に記載
した発明の目的達成上は、周波数選択回路9と直流出力
信号10は、それを用いてなくても同様の効果を奏す
る。
選択回路9とその直流出力信号10を用いてVOX回路
5の動作しきい値を自動的に調整する場合について説明
したが、これは、前述した様に第1の発明が第2の問題
を助長する例として示したのであって、請求項2に記載
した発明の目的達成上は、周波数選択回路9と直流出力
信号10は、それを用いてなくても同様の効果を奏す
る。
【0071】 実施例3. 次に、図5は請求項3に記載した発明を無線通信装置に
実施した場合の一実施例を示すブロック図であり、図5
は送受信回路の内、送信部のみを示すものである。図
中、25は変調入力信号7を平均化する平均化回路であ
る。26は引算回路であり、周波数選択回路9の直流出
力信号10と、平均化回路25の出力との差を得るもの
である。
実施した場合の一実施例を示すブロック図であり、図5
は送受信回路の内、送信部のみを示すものである。図
中、25は変調入力信号7を平均化する平均化回路であ
る。26は引算回路であり、周波数選択回路9の直流出
力信号10と、平均化回路25の出力との差を得るもの
である。
【0072】 27は判定回路であり、引算回路26の出
力と当該判定回路27の内部に有する(図示省略)一定
値とを比較判定して、例えば引算回路26の出力の方が
高ければ、信号を出力するものである。28は表示回路
であり、例えば表示灯、又は文字表示器等を用い、判定
回路27が信号を出力している間、表示を行うものであ
る。
力と当該判定回路27の内部に有する(図示省略)一定
値とを比較判定して、例えば引算回路26の出力の方が
高ければ、信号を出力するものである。28は表示回路
であり、例えば表示灯、又は文字表示器等を用い、判定
回路27が信号を出力している間、表示を行うものであ
る。
【0073】 図5のブロック図を用いた無線通信装置の
外観の一例を図6に示す。図示のように、表示回路28
は操作面31上の見やすい位置に設けられている。な
お、他の部分は図14の対応部分と同様であるため説明
を省略する。
外観の一例を図6に示す。図示のように、表示回路28
は操作面31上の見やすい位置に設けられている。な
お、他の部分は図14の対応部分と同様であるため説明
を省略する。
【0074】 実施例3の動作を図5及び図6について説
明する。今、周囲騒音が大きい場所から送信を行ってい
るものとする。このとき変調入力信号7には人の音声と
共に、周囲の騒音も含まれている。平均化回路25は人
の音声の周波数成分に対応する200Hz以上の成分に
ついて、平均化を行う。即ち平均化回路25の出力は音
声のレベルを大略表し、又周波数選択回路9の直流出力
信号10は騒音のレベルを大略表していると言う事が出
来る。
明する。今、周囲騒音が大きい場所から送信を行ってい
るものとする。このとき変調入力信号7には人の音声と
共に、周囲の騒音も含まれている。平均化回路25は人
の音声の周波数成分に対応する200Hz以上の成分に
ついて、平均化を行う。即ち平均化回路25の出力は音
声のレベルを大略表し、又周波数選択回路9の直流出力
信号10は騒音のレベルを大略表していると言う事が出
来る。
【0075】 したがって、引算回路26で得られる差信
号は、音声信号の内周囲騒音より大きい部分の大きさを
大略表している。比較回路27では、この音声信号の周
囲騒音より大きい部分の大きさが一定値以上であるか否
かを判定する。そしてその信号が十分大きければ表示回
路28を点灯し、声の大きさが十分である事を知らせる
のである。騒音が小さければ、小さな声でも表示回路2
8は点灯するが、騒音があれば、騒音の大きさに応じて
声の大きさを大きくしなければ表示回路28は点灯しな
い。
号は、音声信号の内周囲騒音より大きい部分の大きさを
大略表している。比較回路27では、この音声信号の周
囲騒音より大きい部分の大きさが一定値以上であるか否
かを判定する。そしてその信号が十分大きければ表示回
路28を点灯し、声の大きさが十分である事を知らせる
のである。騒音が小さければ、小さな声でも表示回路2
8は点灯するが、騒音があれば、騒音の大きさに応じて
声の大きさを大きくしなければ表示回路28は点灯しな
い。
【0076】 実施例3の図5に於て周波数選択回路9の
出力が実施例1の図1と同様に、しきい値調整回路14
へ接続されているが、これは実施例3に於ける周波数選
択回路9の性能が、実施例1の図1のそれと全く同じも
のである事を示すために、請求項3に記載の発明を実施
例1の装置に用いた場合を示したものである。即ち、請
求項3に記載の発明に於ては、周波数選択回路9の出力
はしきい値調整回路14へ接続されていなくても同様の
効果を得ることが出来る。又VOX回路5を有しない、
いわゆるPTTスイッチ方式の無線通信装置に於ても用
いることは可能である。
出力が実施例1の図1と同様に、しきい値調整回路14
へ接続されているが、これは実施例3に於ける周波数選
択回路9の性能が、実施例1の図1のそれと全く同じも
のである事を示すために、請求項3に記載の発明を実施
例1の装置に用いた場合を示したものである。即ち、請
求項3に記載の発明に於ては、周波数選択回路9の出力
はしきい値調整回路14へ接続されていなくても同様の
効果を得ることが出来る。又VOX回路5を有しない、
いわゆるPTTスイッチ方式の無線通信装置に於ても用
いることは可能である。
【0077】 又、図5の平均化回路25は、独立して設
けなくてもVOX回路5に含まれる回路を流用してもよ
い。又平均化回路25の周波数特性は音声の内の極めて
狭い周波数例えば500〜2000Hz等の範囲を限定
して抽出するなどでもよい。送話者は、表示回路28の
点灯状況を見ながら送話する事で、周囲騒音の中に自分
の声が埋っていない事を確めながら通信することが出来
る。
けなくてもVOX回路5に含まれる回路を流用してもよ
い。又平均化回路25の周波数特性は音声の内の極めて
狭い周波数例えば500〜2000Hz等の範囲を限定
して抽出するなどでもよい。送話者は、表示回路28の
点灯状況を見ながら送話する事で、周囲騒音の中に自分
の声が埋っていない事を確めながら通信することが出来
る。
【0078】 実施例4. 次に、請求項4に記載した発明の一実施例による無線通
信装置のブロック図を図7に示す。図に於て、42は電
気信号によって増幅率を変える事が出来る音声出力調節
回路であり、受信回路37の出力である受信音声信号を
増幅あるいは低減するものである。音声出力調節回路4
2の増幅率制御入力として周波数選択回路9の直流出力
信号10が入力されている。
信装置のブロック図を図7に示す。図に於て、42は電
気信号によって増幅率を変える事が出来る音声出力調節
回路であり、受信回路37の出力である受信音声信号を
増幅あるいは低減するものである。音声出力調節回路4
2の増幅率制御入力として周波数選択回路9の直流出力
信号10が入力されている。
【0079】 音声出力調節回路42の動作を説明するた
めに図8に音声出力調節回路特性の一例を示す。図の横
軸は周波数選択回路9の直流出力信号10の大きさ、即
ち、周囲騒音の大きさを示し、図の縦軸は音声出力調節
回路42の増幅率を示す。周波数選択回路9の直流出力
信号10がゼロのとき、即ち周囲騒音がゼロのとき増幅
率は例えば1であり、周波数選択回路9の直流出力信号
10が増加するにつれ増幅率は増え、例えば最大5倍程
度に設定されている。即ち周囲騒音が増えるにつれて増
幅率が増え、結果としてスピーカ32から出力される受
信音声は大きくなる。
めに図8に音声出力調節回路特性の一例を示す。図の横
軸は周波数選択回路9の直流出力信号10の大きさ、即
ち、周囲騒音の大きさを示し、図の縦軸は音声出力調節
回路42の増幅率を示す。周波数選択回路9の直流出力
信号10がゼロのとき、即ち周囲騒音がゼロのとき増幅
率は例えば1であり、周波数選択回路9の直流出力信号
10が増加するにつれ増幅率は増え、例えば最大5倍程
度に設定されている。即ち周囲騒音が増えるにつれて増
幅率が増え、結果としてスピーカ32から出力される受
信音声は大きくなる。
【0080】 ここで、マイクロホン1や周波数選択回路
9等は、無線装置が送信中か受信中かには関係なく常に
動作状態にあるので、送信中には送信機回りの騒音の検
出が出来ている事になり、又受信中には受信機回りの騒
音の検出が出来ていることになる。
9等は、無線装置が送信中か受信中かには関係なく常に
動作状態にあるので、送信中には送信機回りの騒音の検
出が出来ている事になり、又受信中には受信機回りの騒
音の検出が出来ていることになる。
【0081】 これにより、車輌の走行により周囲騒音が
刻々と変化した場合、本来送信のために用いられるべき
マイクロホン1から入力された周囲騒音につれて、スピ
ーカ32から発する受信音量が自動的に変わるので、オ
ペレータはいちいち調節する必要がなく、常に聞きやす
い十分な音量の音声出力を得ることが出来る。
刻々と変化した場合、本来送信のために用いられるべき
マイクロホン1から入力された周囲騒音につれて、スピ
ーカ32から発する受信音量が自動的に変わるので、オ
ペレータはいちいち調節する必要がなく、常に聞きやす
い十分な音量の音声出力を得ることが出来る。
【0082】 図7のブロック図に於ては、周波数選択回
路9の直流出力信号10を直接、音声出力調節回路42
の増幅率制御入力として接続しているが、途中に可変抵
抗器を挿入して増幅率の変化度を適度に調節するように
してもよい。また、図8に示す音声出力調節回路42の
増幅率の変化幅は1以下から変化してもよく、又最大値
は5倍である必要もない。
路9の直流出力信号10を直接、音声出力調節回路42
の増幅率制御入力として接続しているが、途中に可変抵
抗器を挿入して増幅率の変化度を適度に調節するように
してもよい。また、図8に示す音声出力調節回路42の
増幅率の変化幅は1以下から変化してもよく、又最大値
は5倍である必要もない。
【0083】 実施例4の図7に於て、周波数選択回路9
の直流出力信号10が、実施例1の図と同様に、しきい
値調整回路14へ接続されているが、これは実施例4に
於ける周波数選択回路9の性能が、実施例1の図1のそ
れと全く同じものである事を示すために、請求項4に記
載の発明を実施例1の装置に用いた場合を示したもので
ある。即ち、請求項4に記載の発明に於ては、周波数選
択回路9の直流出力信号10はしきい値調整回路14へ
接続されていなくても同様の効果を得ることが出来る。
又、VOX回路5を有しない、いわゆるPTTスイッチ
方式の無線通信装置に於ても用いることが出来る。
の直流出力信号10が、実施例1の図と同様に、しきい
値調整回路14へ接続されているが、これは実施例4に
於ける周波数選択回路9の性能が、実施例1の図1のそ
れと全く同じものである事を示すために、請求項4に記
載の発明を実施例1の装置に用いた場合を示したもので
ある。即ち、請求項4に記載の発明に於ては、周波数選
択回路9の直流出力信号10はしきい値調整回路14へ
接続されていなくても同様の効果を得ることが出来る。
又、VOX回路5を有しない、いわゆるPTTスイッチ
方式の無線通信装置に於ても用いることが出来る。
【0084】 実施例5. 次に、請求項4に記載した発明の他の実施例による無線
通信装置のブロック図を図9に示す。図に於て、44は
変調入力信号7中より人の音声に含まれている周波数成
分を抽出するためのフィルタ回路で、当該無線通信装置
の初段に通常備わっている音声帯域通過フィルタで実現
することができる。45はこのフィルタ回路44を通過
する前の変調入力信号7のレベルと、フィルタ回路44
を通過した後の信号のレベルの差を求める引算回路であ
る。46はこの引算回路45の出力する信号より周囲騒
音のレベルを検出し、それを音声出力調節回路42に入
力して、通信相手方の信号を受信して出力する受信音声
出力レベルを周囲雑音のレベルに応じて調整させる検出
回路である。
通信装置のブロック図を図9に示す。図に於て、44は
変調入力信号7中より人の音声に含まれている周波数成
分を抽出するためのフィルタ回路で、当該無線通信装置
の初段に通常備わっている音声帯域通過フィルタで実現
することができる。45はこのフィルタ回路44を通過
する前の変調入力信号7のレベルと、フィルタ回路44
を通過した後の信号のレベルの差を求める引算回路であ
る。46はこの引算回路45の出力する信号より周囲騒
音のレベルを検出し、それを音声出力調節回路42に入
力して、通信相手方の信号を受信して出力する受信音声
出力レベルを周囲雑音のレベルに応じて調整させる検出
回路である。
【0085】 マイクロホン1より入力された変調入力信
号7はフィルタ回路44に入力されて人の音声に含まれ
る周波数成分が抽出され、それが音声信号処理回路2お
よび引算回路45に入力される。この引算回路45には
マイクロホン1からの変調入力信号7もそのまま入力さ
れている。従って、この引算回路45からは、フィルタ
回路44を通過する前の送話音声と周囲騒音とを含んだ
変調入力信号7と、フィルタ回路44によって周囲騒音
成分が除去された送話音声信号との差分である周囲騒音
の成分のみが出力される。検出回路46はこの周囲騒音
のレベルを検出してそれを音声出力調節回路42に入力
する。音声出力調節回路42はこの検出回路46の出力
信号に従って、周囲騒音のレベルが低ければそれ自身の
増幅率を小さく、高ければ大きく変化させることによっ
て、受信音声出力を自動的に調整する。
号7はフィルタ回路44に入力されて人の音声に含まれ
る周波数成分が抽出され、それが音声信号処理回路2お
よび引算回路45に入力される。この引算回路45には
マイクロホン1からの変調入力信号7もそのまま入力さ
れている。従って、この引算回路45からは、フィルタ
回路44を通過する前の送話音声と周囲騒音とを含んだ
変調入力信号7と、フィルタ回路44によって周囲騒音
成分が除去された送話音声信号との差分である周囲騒音
の成分のみが出力される。検出回路46はこの周囲騒音
のレベルを検出してそれを音声出力調節回路42に入力
する。音声出力調節回路42はこの検出回路46の出力
信号に従って、周囲騒音のレベルが低ければそれ自身の
増幅率を小さく、高ければ大きく変化させることによっ
て、受信音声出力を自動的に調整する。
【0086】 なお、この実施例5に於ても、VOX回路
5によって電源回路16の制御を行っているが、VOX
回路5を有していないPTTスイッチ方式の無線通信装
置に於ても用いることが出来る。
5によって電源回路16の制御を行っているが、VOX
回路5を有していないPTTスイッチ方式の無線通信装
置に於ても用いることが出来る。
【0087】 実施例6. 次に、請求項5に記載した発明の一実施例による無線通
信装置のブロック図を図10に示す。図に於て、47は
変調入力信号7のレベル検出を行う検出回路であり、4
8はこの検出回路47によって検出された変調入力信号
7のレベルを、VOX回路5が省電力化のために電源回
路16に出力している信号に応動して取り込んで保持
し、保持している変調入力信号7のレベル信号を音声出
力調節回路42に入力する保持回路である。
信装置のブロック図を図10に示す。図に於て、47は
変調入力信号7のレベル検出を行う検出回路であり、4
8はこの検出回路47によって検出された変調入力信号
7のレベルを、VOX回路5が省電力化のために電源回
路16に出力している信号に応動して取り込んで保持
し、保持している変調入力信号7のレベル信号を音声出
力調節回路42に入力する保持回路である。
【0088】 マイクロホン1より入力された変調入力信
号7は音声信号処理回路2および検出回路47に入力さ
れる。検出回路47では入力された変調入力信号7のレ
ベルを検出し、そのレベルに応じた直流信号を生成して
保持回路48に入力する。この保持回路48は、VOX
回路5が変調入力信号7の有無を検出して出力している
電源回路16を制御するための信号によって、前記検出
回路47の出力する直流信号の取り込みと保持が切り換
えられる。即ち、送信オフの時には前記直流信号の取り
込みを行い、送信オンの時にはその保持を行う。これに
よって、送信音声がない時には、周囲騒音のレベルを取
り込み、送信音声がある時にはその値を保持することが
可能となる。この保持回路48の保持している信号を音
声出力調節回路42に入力することにより、音声出力調
節回路42は周囲騒音のレベルが低ければそれ自身の増
幅率を小さく、高ければ大きく変化させて、受信音声出
力を自動的に調整する。
号7は音声信号処理回路2および検出回路47に入力さ
れる。検出回路47では入力された変調入力信号7のレ
ベルを検出し、そのレベルに応じた直流信号を生成して
保持回路48に入力する。この保持回路48は、VOX
回路5が変調入力信号7の有無を検出して出力している
電源回路16を制御するための信号によって、前記検出
回路47の出力する直流信号の取り込みと保持が切り換
えられる。即ち、送信オフの時には前記直流信号の取り
込みを行い、送信オンの時にはその保持を行う。これに
よって、送信音声がない時には、周囲騒音のレベルを取
り込み、送信音声がある時にはその値を保持することが
可能となる。この保持回路48の保持している信号を音
声出力調節回路42に入力することにより、音声出力調
節回路42は周囲騒音のレベルが低ければそれ自身の増
幅率を小さく、高ければ大きく変化させて、受信音声出
力を自動的に調整する。
【0089】 実施例7. なお、上記実施例6では、保持回路48の取り込み/保
持をVOX回路5の出力信号に従って切り換える場合に
ついて説明したが、無線通信装置の待ち受け状態に於け
る間欠受信動作に応動して切り換えるようにしてもよ
く、上記実施例6と同様の効果を奏する。即ち、無線通
信装置は待ち受け状態にある時、間欠受信動作を行って
いるが、そのタイミングで検出回路47の出力する直流
信号の取り込みと保持を切り換える。従って、着呼時に
は通話開始直前の周囲騒音のレベルを保持回路48に保
持することが可能となり、その保持信号で音声信号調節
回路42の増幅率を制御すれば、受信音声出力を自動調
整することができる。
持をVOX回路5の出力信号に従って切り換える場合に
ついて説明したが、無線通信装置の待ち受け状態に於け
る間欠受信動作に応動して切り換えるようにしてもよ
く、上記実施例6と同様の効果を奏する。即ち、無線通
信装置は待ち受け状態にある時、間欠受信動作を行って
いるが、そのタイミングで検出回路47の出力する直流
信号の取り込みと保持を切り換える。従って、着呼時に
は通話開始直前の周囲騒音のレベルを保持回路48に保
持することが可能となり、その保持信号で音声信号調節
回路42の増幅率を制御すれば、受信音声出力を自動調
整することができる。
【0090】 なお、この実施例7では、通話中の周囲騒
音の時間的な変化に対応することはできず、着呼時から
周囲騒音があまり変化しない場合に用いて有効である。
音の時間的な変化に対応することはできず、着呼時から
周囲騒音があまり変化しない場合に用いて有効である。
【0091】 実施例8. なお、上記実施例6および7では、VOX回路5の出力
信号、あるいは待ち受け時の間欠受信動作に従って、保
持回路48への直流信号の取り込み及び保持を行う場合
について説明したが、無線通信装置の発呼時に於ける発
呼操作から通話開始までの時間に検出回路47からの直
流信号を取り込んで保持するようにしてもよく、上記実
施例6あるいは7と同様の効果を奏する。即ち、無線通
信装置の発呼時に於て、使用者が発呼操作を行ってから
実際に通話が開始されるまでには、基地局とのシーケン
スの関係上、数秒の時間が必要である。ここでは、その
間に検出回路47の出力する直流信号を保持回路48に
取り込んで保持することにより、通話開始直前の周囲騒
音のレベルを保持しておくことが可能となる。この保持
回路48の保持信号で音声信号調節回路42の増幅率を
制御すれば、受信音声出力を自動調整することができ
る。
信号、あるいは待ち受け時の間欠受信動作に従って、保
持回路48への直流信号の取り込み及び保持を行う場合
について説明したが、無線通信装置の発呼時に於ける発
呼操作から通話開始までの時間に検出回路47からの直
流信号を取り込んで保持するようにしてもよく、上記実
施例6あるいは7と同様の効果を奏する。即ち、無線通
信装置の発呼時に於て、使用者が発呼操作を行ってから
実際に通話が開始されるまでには、基地局とのシーケン
スの関係上、数秒の時間が必要である。ここでは、その
間に検出回路47の出力する直流信号を保持回路48に
取り込んで保持することにより、通話開始直前の周囲騒
音のレベルを保持しておくことが可能となる。この保持
回路48の保持信号で音声信号調節回路42の増幅率を
制御すれば、受信音声出力を自動調整することができ
る。
【0092】 なお、この実施例8でも、通話中の周囲騒
音の時間的な変化に対応することはできず、発呼時から
周囲騒音があまり変化しない場合に用いて有効である。
音の時間的な変化に対応することはできず、発呼時から
周囲騒音があまり変化しない場合に用いて有効である。
【0093】 上記説明では、無線通信装置が車輌に積載
されている例について説明したが、周囲の騒音レベルが
変動する場、例えば船舶、航空機、列車、あるいは工場
内の騒音地域で使用される通信装置などにも全て適用可
能である。
されている例について説明したが、周囲の騒音レベルが
変動する場、例えば船舶、航空機、列車、あるいは工場
内の騒音地域で使用される通信装置などにも全て適用可
能である。
【0094】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、周波数選択回路により入力信号中より音声信号以
外の周波数帯域の信号を雑音信号として選択し、しきい
値調整回路により雑音信号のレベルに基づいて動作しき
い値を調整し、電源回路により入力信号と動作しきい値
とを比較して、送信回路が入力信号の送信に用いる電力
を遮断もしくは低減するように構成したので、例えば車
輌の走行状態や周囲の変化により、送信する側の周囲の
騒音の大きさが変っても、VOX回路の動作しきい値は
騒音に合せて自動的に調節され使用者がいちいち再調節
をする必要のない無線通信装置が得られる効果がある。
れば、周波数選択回路により入力信号中より音声信号以
外の周波数帯域の信号を雑音信号として選択し、しきい
値調整回路により雑音信号のレベルに基づいて動作しき
い値を調整し、電源回路により入力信号と動作しきい値
とを比較して、送信回路が入力信号の送信に用いる電力
を遮断もしくは低減するように構成したので、例えば車
輌の走行状態や周囲の変化により、送信する側の周囲の
騒音の大きさが変っても、VOX回路の動作しきい値は
騒音に合せて自動的に調節され使用者がいちいち再調節
をする必要のない無線通信装置が得られる効果がある。
【0095】 又、請求項2に記載の発明によれば、しき
い値調整回路の入力を開閉するしきい値開閉スイッチ
を、当該無線通信装置の無線通信操作を行う操作面に配
置できるように構成したので、VOX回路の動作/不動
作に関係なく、周囲騒音を含めた通話が容易に行えると
言う効果がある。
い値調整回路の入力を開閉するしきい値開閉スイッチ
を、当該無線通信装置の無線通信操作を行う操作面に配
置できるように構成したので、VOX回路の動作/不動
作に関係なく、周囲騒音を含めた通話が容易に行えると
言う効果がある。
【0096】 又、請求項3に記載の発明によれば、雑音
レベル検出器により入力信号の雑音レベルを検出し、無
線通信装置の無線操作を行う操作面に配置された表示回
路により雑音レベルと入力信号のレベルとを比較して、
その比較結果を表示するように構成したので、周囲の騒
音が大きくなったとき、マイクに向って話す自分の声の
大きさが、周囲騒音に比して十分大きいのかどうかを使
用者が認識する事が可能となり、通信を効率よく行うこ
とが出来ると言う効果がある。
レベル検出器により入力信号の雑音レベルを検出し、無
線通信装置の無線操作を行う操作面に配置された表示回
路により雑音レベルと入力信号のレベルとを比較して、
その比較結果を表示するように構成したので、周囲の騒
音が大きくなったとき、マイクに向って話す自分の声の
大きさが、周囲騒音に比して十分大きいのかどうかを使
用者が認識する事が可能となり、通信を効率よく行うこ
とが出来ると言う効果がある。
【0097】 又、請求項4に記載の発明によれば、音声
入力回路により無線通信装置周囲の雑音を含む音声を入
力信号として入力し、雑音レベル検出器により入力信号
中より雑音レベルを検出し、音声出力調整回路によりこ
の雑音レベル検出器によって検出された雑音レベルに基
づき、入力信号レベルとは独立に、出力信号の出力レベ
ルを設定し、音声出力回路により音声出力調整回路によ
って調整された出力レベルにより、出力信号を音声とし
て出力するように構成し、上記雑音レベル検出器は、雑
音信号選択回路により入力信号中より音声信号以外の周
波数帯域の信号を雑音信号として選択し、雑音レベル出
力部により入力信号と雑音信号とのレベルを比較し、こ
の比較結果を雑音レベルとして出力するように構成した
ので、受信中に受信する側の周囲の騒音の大小によって
スピーカから出る受信音声の大きさを、使用者がいちい
ち再調節する必要がなくなるとともに、周囲騒音の大小
に従って受信音声の大きさを、使用者がいちいち再調整
する必要がなくなると言う効果がある。
入力回路により無線通信装置周囲の雑音を含む音声を入
力信号として入力し、雑音レベル検出器により入力信号
中より雑音レベルを検出し、音声出力調整回路によりこ
の雑音レベル検出器によって検出された雑音レベルに基
づき、入力信号レベルとは独立に、出力信号の出力レベ
ルを設定し、音声出力回路により音声出力調整回路によ
って調整された出力レベルにより、出力信号を音声とし
て出力するように構成し、上記雑音レベル検出器は、雑
音信号選択回路により入力信号中より音声信号以外の周
波数帯域の信号を雑音信号として選択し、雑音レベル出
力部により入力信号と雑音信号とのレベルを比較し、こ
の比較結果を雑音レベルとして出力するように構成した
ので、受信中に受信する側の周囲の騒音の大小によって
スピーカから出る受信音声の大きさを、使用者がいちい
ち再調節する必要がなくなるとともに、周囲騒音の大小
に従って受信音声の大きさを、使用者がいちいち再調整
する必要がなくなると言う効果がある。
【0098】 又、請求項5に記載の発明によれば、判別
回路により入力信号のレベルを検出して入力信号を送信
するか否かを判別し、保持回路によりこの判別回路の判
定結果に応じて、送信していないときに入力信号のレベ
ルを取り込み、送信時には入力信号のレベルを保持し、
音声出力調整回路によりこの保持回路が保持する入力信
号のレベルに基づき、出力信号の出力レベルを設定し、
音声出力回路により音声出力調整回路によって調整され
た出力レベルにより、出力信号を出力するように構成し
たので、周囲騒音の大小に従って受信音声の大きさを、
使用者がいちいち再調整する必要がなくなると言う効果
がある。
回路により入力信号のレベルを検出して入力信号を送信
するか否かを判別し、保持回路によりこの判別回路の判
定結果に応じて、送信していないときに入力信号のレベ
ルを取り込み、送信時には入力信号のレベルを保持し、
音声出力調整回路によりこの保持回路が保持する入力信
号のレベルに基づき、出力信号の出力レベルを設定し、
音声出力回路により音声出力調整回路によって調整され
た出力レベルにより、出力信号を出力するように構成し
たので、周囲騒音の大小に従って受信音声の大きさを、
使用者がいちいち再調整する必要がなくなると言う効果
がある。
【0099】 又、請求項6に記載の発明によれば、保持
回路において、当該無線通信装置が待ち受け状態にある
ときの間欠受信動作に応動して、間欠受信動作中に入力
信号のレベルを取り込み、間欠受信動作にないときに入
力信号のレベルを保持するように構成したので、当該無
線通信装置の待ち受け時の間欠受信動作に従って取り込
まれて保持された保持回路の保持信号によって受信音声
出力レベルを調整するように構成したので、周囲騒音の
大小に従って受信音声の大きさを、使用者がいちいち再
調整する必要がなくなると言う効果がある。
回路において、当該無線通信装置が待ち受け状態にある
ときの間欠受信動作に応動して、間欠受信動作中に入力
信号のレベルを取り込み、間欠受信動作にないときに入
力信号のレベルを保持するように構成したので、当該無
線通信装置の待ち受け時の間欠受信動作に従って取り込
まれて保持された保持回路の保持信号によって受信音声
出力レベルを調整するように構成したので、周囲騒音の
大小に従って受信音声の大きさを、使用者がいちいち再
調整する必要がなくなると言う効果がある。
【0100】 又、請求項7に記載の発明によれば、保持
回路において、当該無線通信装置の発呼時における発呼
動作から通信開始までの期間に入力信号のレベルを取り
込み、それ以外の期間に入力信号のレベルを保持するよ
うに構成したので、当該無線通信装置の発呼操作から通
話開始までの間に取り込まれて保持された保持回路の保
持信号によって受信音声出力レベルを調整するように構
成したので、周囲騒音の大小に従って受信音声の大きさ
を、使用者がいちいち再調整する必要がなくなると言う
効果がある。
回路において、当該無線通信装置の発呼時における発呼
動作から通信開始までの期間に入力信号のレベルを取り
込み、それ以外の期間に入力信号のレベルを保持するよ
うに構成したので、当該無線通信装置の発呼操作から通
話開始までの間に取り込まれて保持された保持回路の保
持信号によって受信音声出力レベルを調整するように構
成したので、周囲騒音の大小に従って受信音声の大きさ
を、使用者がいちいち再調整する必要がなくなると言う
効果がある。
【図1】この発明の実施例1による無線通信装置の送信
部を示すブロック図である。
部を示すブロック図である。
【図2】上記実施例の動作を説明するための周波数分布
説明図である。
説明図である。
【図3】この発明の実施例2による無線通信装置の送信
部を示すブロック図である。
部を示すブロック図である。
【図4】上記実施例による携帯電話機の外観を示す斜視
図である。
図である。
【図5】この発明の実施例3による無線通信装置の送信
部を示すブロック図である。
部を示すブロック図である。
【図6】上記実施例による無線通信装置の外観を示す斜
視図である。
視図である。
【図7】この発明の実施例4による無線通信装置を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図8】上記実施例における音声出力調節回路の特性を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図9】この発明の実施例5による無線通信装置を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図10】この発明の実施例6による無線通信装置を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図11】従来の無線通信装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図12】従来の無線通信装置の送信部を示すブロック
図である。
図である。
【図13】従来のVOX回路の入出力特性を示す説明図
である。
である。
【図14】従来の無線通信装置の外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図15】VOX回路の動作状況を示す説明図である。
【図16】従来の携帯電話機の外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図17】マイクロホンへの入力音の大きさと音声信号
処理回路の出力との関係を示す信号特性図である。
処理回路の出力との関係を示す信号特性図である。
【図18】従来の無線通信装置の全体の詳細を示すブロ
ック図である。
ック図である。
3 送信回路 5 入力信号検出回路(VOX回路) 9 周波数選択回路 14 しきい値調整回路 16 電源回路 26 引算回路 27 判定回路 28 表示回路 29 しきい値開閉スイッチ 31 操作面 42 音声出力調節回路 44 フィルタ回路 45 引算回路 46 検出回路 47 検出回路 48 保持回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−134502(JP,A) 特開 昭62−130048(JP,A) 実開 昭63−10622(JP,U) 米国特許4484344(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/46
Claims (7)
- 【請求項1】 音声信号を含む入力信号を無線により送
信する無線通信装置において、上記入力信号を送信する
送信回路と、上記入力信号中より上記音声信号以外の周
波数帯域の信号を雑音信号として選択する周波数選択回
路と、上記雑音信号のレベルに基づいて動作しきい値を
調整するしきい値調整回路と、上記入力信号と上記動作
しきい値とを比較して、上記送信回路が上記入力信号の
送信に用いる電力を遮断もしくは低減する電源回路とを
備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 【請求項2】 上記しきい値調整回路の入力を開閉する
しきい値開閉スイッチを、当該無線通信装置の無線通信
操作を行う操作面に配置したことを特徴とする請求項1
記載の無線通信装置。 - 【請求項3】 入力信号を無線により送信する無線通信
装置において、上記入力信号の雑音レベルを検出する雑
音レベル検出器と、上記無線通信装置の無線操作を行う
操作面に配置され、上記雑音レベルと上記入力信号のレ
ベルとを比較して、その比較結果を表示する表示回路と
を備えた無線通信装置。 - 【請求項4】 アンテナより受信した出力信号を音声出
力する無線通信装置において、当該無線通信装置周囲の
雑音を含む音声を入力信号として入力する音声入力回路
と、上記入力信号中より上記雑音レベルを検出する雑音
レベル検出器と、この雑音レベル検出器によって検出さ
れた上記雑音レベルに基づき、上記入力信号レベルとは
独立に、上記出力信号の出力レベルを設定する音声出力
調整回路と、この音声出力調整回路によって調整された
出力レベルにより、上記出力信号を音声として出力する
音声出力回路とを備え、上記雑音レベル検出器は、上記
入力信号中より音声周波数帯域の信号を音声信号として
選択する音声信号選択回路と、上記入力信号と上記音声
信号とのレベルを比較し、この比較結果を雑音レベルと
して出力する雑音レベル出力部とを備えたことを特徴と
する無線通信装置。 - 【請求項5】 入力信号を無線により送信するととも
に、アンテナより受信した出力信号を音声出力する無線
通信装置において、上記入力信号のレベルを検出して上
記入力信号を送信するか否かを判別する判別回路と、こ
の判別回路の判定結果に応じて、送信していないときに
上記入力信号のレベルを取り込み、送信時には上記入力
信号のレベルを保持する保持回路と、この保持回路が保
持する入力信号のレベルに基づき、上記出力信号の出力
レベルを設定する音声出力調整回路と、この音声出力調
整回路によって調整された出力レベルにより、上記出力
信号を出力する音声出力回路とを備えた無線通信装置。 - 【請求項6】 上記保持回路は、当該無線通信装置が待
ち受け状態にあるときの間欠受信動作に応動して、間欠
受信動作中に上記入力信号のレベルを取り込み、間欠受
信動作にないときに上記入力信号のレベルを保持するこ
とを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。 - 【請求項7】 上記保持回路は、当該無線通信装置の発
呼時における発呼動作から通信開始までの期間に上記入
力信号のレベルを取り込み、それ以外の期間に上記入力
信号のレベルを保持することを特徴とする請求項5記載
の無線通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177199A JP3056614B2 (ja) | 1992-09-04 | 1993-05-28 | 無線通信装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23690892 | 1992-09-04 | ||
JP4-236908 | 1992-09-04 | ||
JP5177199A JP3056614B2 (ja) | 1992-09-04 | 1993-05-28 | 無線通信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06132848A JPH06132848A (ja) | 1994-05-13 |
JP3056614B2 true JP3056614B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=26497829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5177199A Expired - Fee Related JP3056614B2 (ja) | 1992-09-04 | 1993-05-28 | 無線通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3056614B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101014845B1 (ko) * | 2008-08-14 | 2011-02-15 | 이테크 주식회사 | 자동 환경인식 무전기 |
KR101035730B1 (ko) * | 2009-01-15 | 2011-05-19 | (주)프로콤 | 오토스켈치컨트롤러를 구비한 생활무전기 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP5177199A patent/JP3056614B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101014845B1 (ko) * | 2008-08-14 | 2011-02-15 | 이테크 주식회사 | 자동 환경인식 무전기 |
KR101035730B1 (ko) * | 2009-01-15 | 2011-05-19 | (주)프로콤 | 오토스켈치컨트롤러를 구비한 생활무전기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06132848A (ja) | 1994-05-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |