JP3081238U - ヘッドホン制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＣＤプレイヤー、ステレオ装置等の音声信号
をヘッドホンにより再生しているとき、電話機の着信音
等の如き外部からの音が生じた際に、ヘッドホンの使用
者がこれらの音を確実に聞くことができるヘッドホン制
御装置を提供する。 【解決手段】 周囲の外部音を検出するマイクロホン１
０と、ヘッドホン出力信号が入力されるヘッドホン入力
部２と、マイクロホン１０により拾った音に反応して自
動的に作動する切換部５と、マイクロホン１０により拾
った外部音がどの程度の音量の時に切換部５が反応する
かを調節する切換感度調整用のマイクアンプ部１１と、
マイクロホン１０により外部音を拾った際にヘッドホン
の音声電流をどの程度の減衰状態かまたは遮断状態にす
るかを調整する本線減衰量調整部３を備えたヘッドホン
制御装置１であって、マイクロホン１０と切換部５との
間には、マイク音量調整用のマイクアンプ部１２が介設
接続されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えばＣＤプレイヤー、ステレオ装置、テレビ、ラジオ、パソコン 等の電子機器、その他のオーディオ機器、電子・電気楽器等の音声信号をヘッド ホンにより再生しているとき、電話機・携帯電話・ＰＨＳ等の着信音、玄関ドア のチャイム音やノック音、インターホン、他人の呼びかけ音等の如き接続された 機器の音声信号以外の外部からの音が生じた際に、ヘッドホンの使用者がこれら の音を確実に聞くことができるヘッドホン制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来において、ＣＤプレイヤー、ステレオ装置、テレビ、ラジオ、パソコン等 の電子機器、その他のオーディオ機器、電子・電気楽器等の音声信号をヘッドホ ンにより再生する場合、これらの機器に設けられたヘッドホンジャックにヘッド ホンを接続して周囲に音が洩れない状態とし、各種のステレオ音響等を聞いてい た。また、周囲の音を遮断することにより、快適な音響条件を備えた環境を成立 させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の構成によるヘッドホンにおいては、ＣＤプレイヤー、ス テレオ装置、テレビ、ラジオ等の電子機器やオーディオ機器等により、例えば音 楽等を聞いて楽しむときは、再生音量を十分に大きくして聞くことが殆どである 。このような場合、例えば電話機・携帯電話・ＰＨＳ等の着信音、玄関ドアのチ ャイム音やノック音、インターホン、他人の呼びかけ音等の如き、接続された機 器の音声信号以外の外部からの音が生じた際に、ヘッドホンからの再生音が大き いためにこれらの外部音が聞こえず、使用者自身は全く気がつかないという弊害 が生じていた。

【０００４】 そこで本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、Ｃ Ｄプレイヤー、ステレオ装置、テレビ、ラジオ、パソコン等の電子機器やその他 のオーディオ機器、電子・電気楽器等の音声信号をヘッドホンにより所望の再生 音量で聞いている最中でも、電話機・携帯電話・ＰＨＳ等の着信音、玄関ドア等 のチャイム音やノック音、インターホン、他人の呼びかけ音等の如き、接続され た機器の音声信号以外の外部音を確実に聴取することができるヘッドホン制御装 置を提供することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案にあっては、接続された外部機器のヘッドホンの音声電流を 減衰または遮断すると同時に、マイクロホン１０で集音した外部音をヘッドホン から再生することで、上述した課題を解決した。

【０００６】 また、周囲の外部音を検出するマイクロホン１０と、ヘッドホン出力信号が入 力されるヘッドホン入力部２と、マイクロホン１０により拾った音に反応して自 動的に作動する切換部５と、マイクロホン１０により拾った外部音がどの程度の 音量の時に切換部５が反応するかを調節する切換感度調整用のマイクアンプ部１ １と、マイクロホン１０により外部音を拾った際にヘッドホンの音声電流をどの 程度の減衰状態かまたは遮断状態にするかを調整する本線減衰量調整部３を備え たヘッドホン制御装置１であって、マイクロホン１０と切換部５との間には、マ イク音量調整用のマイクアンプ部１２が介設接続されていることで、同じく上述 した課題を解決した。

【０００７】 さらに、切換感度調整用のマイクアンプ部１１側には、外部音の集音状態に切 り替わった後、切換部５を、所望の時間経過後に接続された機器の再生に自動的 に復帰させる機能と、任意時間に復帰させるミュート解除スイッチ部１４を備え たミュート時間調整部１３を有することで、同じく上述した課題を解決した。

【０００８】 本考案に係るヘッドホン制御装置１において、マイクロホン１０と切換部５と の間に介設接続されたマイク音量調整用のマイクアンプ部１２は、ヘッドホンの 感度やインピーダンス等によりマイクロホン１０の音量が変わるのに対し、これ を最適音量に調節する。具体的には、マイク音量調整用のマイクアンプ部１２が マイクロホン１０により拾った外部音の音量を所望の大きさに増幅させることに より、ヘッドホンにおいて外部音を確実に聞こえるようにする。しかも、マイク 音量調整用のマイクアンプ部１２は、ドアのチャイム音、携帯電話等の呼出し音 、人の声等の中高音領域の音を選択的に拾って増幅する一方、空調機器（クーラ ー等）のノイズ音、遠方で走っている車両の音等の暗騒音は拾わないように、増 幅すべき特定周波数の設定を可能にしている。

【０００９】 また、マイクロホン１０が外部音を検出しない場合には、ヘッドホン出力信号 を減衰させないように切換部５を制御するが、マイクロホン１０が外部音を検出 して検出信号を切換部５に入力したときには、本線減衰量調整部３でもってヘッ ドホン出力信号を減衰させたり、あるいはヘッドホン出力信号を完全に遮断させ たりする。そして、所定時間が経過した後、再び切換部５を制御して、ヘッドホ ン出力信号の減衰または遮断を解除する。

【００１０】 さらに、マイクロホン１０に入った外部音がヘッドホンから再生されてから所 定時間が経過した後に、ミュート時間調整部１３により、再び切換部５をマイク ロホン１０との接続を遮断するように切り換える。これと同時に、ヘッドホン入 力部２の音声信号の減衰または遮断を解除するので、ヘッドホンは前記所望の再 生音量に戻される。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の一実施の形態を説明する。本実施の形態に係る ヘッドホン制御装置１は、図１に示すように、例えばＣＤプレイヤー、ステレオ 装置、テレビ、ラジオ、パソコン等の電子機器やその他のオーディオ機器、電子 ・電気楽器等のヘッドホンジャック（図示せず）に接続コード（図示せず）を介 して接続されるヘッドホン入力部２と、このヘッドホン入力部２からヘッドホン 出力信号が入力される本線減衰量調整部３と、マイクロホン１０により拾った音 に反応して作動する切換部５を備えている。また、切換部５および本線減衰量調 整部３の出力信号が入力されるヘッドホン出力部６と、電話機・携帯電話・ＰＨ Ｓ等の着信音、玄関ドア等のチャイム音やノック音、インターホン、他人の呼び かけ音等の周囲の外部音を検出するマイクロホン１０を備えている。そして、マ イクロホン１０により拾った外部音がどの程度の音量の時に切換部５が反応する かを調節する切換感度調整用のマイクアンプ部１１と、ミュート時間調整部１３ 、ミュート解除スイッチ部１４を備えている。

【００１２】 外部音を検出するマイクロホン１０と切換部５との間には、マイク音量調整用 のマイクアンプ部１２が介設接続され、ヘッドホンの感度やインピーダンス等に よりマイクロホン１０の音量が変わるのに対し、これを最適音量に調節するよう にしている。すなわち、マイク音量調整用のマイクアンプ１２がマイクロホン１ ０により拾った外部音の音量を増幅させることにより、ヘッドホンにおいて外部 音を確実に聞こえるようにしている。具体的には、マイク音量調整用のマイクア ンプ１２は、ドアのチャイム音、携帯電話等の呼出し音、人の声等の中高音領域 の音を選択的に拾って増幅するものである。一方、空調機器（クーラー等）のノ イズ音、遠方で走っている車両の音等の暗騒音は拾わないように、増幅すべき特 定周波数の設定が可能である。尚、ヘッドホン出力部６は、同時に２人で聴くこ とができるように２系統端子構造とすることで、２人でリスニング中に互いに会 話ができるようにしている。さらにマイクロホン１０は、低音が出ると暗騒音で 反応してしまうため、また拾う外部音は、チャイム音、ノック音、インターホン 、他人の呼びかけ音等の如き音なので、携帯用の安価なマイクでも十分に使用可 能である。

【００１３】 本線減衰量調整部３は、不図示の制御部により制御されることにより、ヘッド ホン入力部２からヘッドホン出力部６に向かうヘッドホン出力信号を、減衰また は遮断するようになっている。また、制御部は、マイクロホン１０が外部音を検 出しない場合には、ヘッドホン出力信号を減衰させないように切換部５を制御す るが、マイクロホン１０が外部音を検出して検出信号を切換部５に入力したとき には、本線減衰量調整部３でもってヘッドホン出力信号を減衰させたり、あるい は、ヘッドホン出力信号を完全に遮断するものである。さらに、所定時間が経過 した後に、再び切換部５を制御して、ヘッドホン出力信号の減衰を解除するよう になっている。尚、図２は、ヘッドホンアクセサリーとして使用されるヘッドホ ン制御装置１におけるヘッドホン入力部２、マイクロホン１０、切換感度調整用 のマイクアンプ部１１、マイク音量調整用のマイクアンプ部１２、切換部５、本 線減衰量調整部３、ミュート時間調整部１３、ミュート解除スイッチ部１４，ヘ ッドホン出力部６等の具体的な回路配線を示している。

【００１４】 次に、本実施の形態の動作・使用の一例を説明する。本考案によるヘッドホン 制御装置１は、ヘッドホン入力部２を接続コードを介して、ＣＤプレイヤー、ス テレオ装置、テレビ、ラジオ、パソコン等の電子機器やその他のオーディオ機器 、電子・電気楽器等のヘッドホンジャックに接続すると共に、ヘッドホン出力部 ６にヘッドホンを接続して、これら機器の操作を行ない、所望の再生音量となる ように設定を行なう。この状態において、外部からの音がない場合には、マイク ロホン１０は周囲の音声を検出しないことから、検出信号を出力しない。したが って、切換部５をマイクロホン１０との接続を遮断するように切り換え制御する と同時に、ヘッドホン出力信号を減衰させないように切り換え制御するので、ヘ ッドホン出力信号は、本線減衰量調整部３によっては減衰されずに、そのままヘ ッドホン出力部６からヘッドホンに出力される。その結果、ヘッドホンは、電子 機器やオーディオ機器により設定された所望の再生音量で再生を行なうことにな る。

【００１５】 ここで、例えば電話機、携帯電話、ＰＨＳ等の着信音、玄関ドア等のチャイム 音やノック音、インターホン、他人の呼びかけ音等の如き、接続された機器の音 声信号以外の外部音があった場合には、これをマイクロホン１０によって拾うこ ととなる。そして、これらの外部音を検出し、不図示の制御部によりこの検出信 号で切換部５を切り換え、マイク音量調整用のマイクアンプ部１２を介して切換 部５に出力されるようにすると共に、ヘッドホン出力信号が減衰可能な状態とな るように切り換え制御する。したがって、本線減衰量調整部３を通過するヘッド ホン出力信号は所望の再生音量から減衰させられ、これにより、ヘッドホンの使 用者は上記外部音を確実に聴取できるようになる。あるいは、本線減衰量調整部 ３の設定により、ヘッドホン出力信号を完全に遮断させるようにしても良い。こ うして、マイクロホン１０に外部音が入ると同時に、ヘッドホンから流れる音楽 等は微音状態となるか消音状態となり、マイクロホン１０に入った外部音がヘッ ドホンから再生される。

【００１６】 その後、所定時間が経過した後に、ミュート時間調整部１３により、制御部は 再び切換部５をマイクロホン１０との接続を遮断するように切り換えると同時に 、ヘッドホン出力信号の減衰を解除するので、ヘッドホンは音量が前記所望の再 生音量に戻される。例えば、ミュート時間調整部１３を約３秒にセットしておけ ば、マイクロホン１０によって外部音を検出した後、約３秒後に音楽等が聞ける 状態に自動復帰するのである。また、急ぐ場合には、ミュート解除スイッチ部１ ４を手動により操作してリセット状態（音楽等が聞ける状態）にする。

【００１７】 また、制御部において、電話機、携帯電話、ＰＨＳ等の着信音、玄関ドア等の チャイム音やノック音、インターホン、他人の呼びかけ音等は中音域に集中する ため、例えば車両の騒音等の低音域を遮断するように制御することにより、不必 要な外部音によって誤作動することがなく、より正確に作動することとなる。尚 、本考案における他の実施の形態として、ヘッドホン制御装置１は、マイクロホ ン１０が本体と別体に構成された検出部内に収容されており、マイクロホン１０ の検出信号が、ＬＥＤ駆動用ＩＣを介してＬＥＤを発光させることにより、光信 号として出射されるものであっても良い。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ヘッドホンの音声電流を減衰または遮 断すると同時に、マイクロホン１０で集音した外部音をヘッドホンから再生する ので、ＣＤプレイヤー、ステレオ装置、テレビ、ラジオ、パソコン等の電子機器 やその他のオーディオ機器、電子・電気楽器等の音声信号をヘッドホンにより所 望の再生音量で聞いている最中であっても、電話機・携帯電話・ＰＨＳ等の着信 音、玄関ドア等のチャイム音やノック音、インターホン、他人の呼びかけ音等の 如き、音声信号以外の外部音を確実に聴取できるヘッドホン制御装置１を提供す ることができる。

【００１９】 また、周囲の外部音を検出するマイクロホン１０と、ヘッドホン出力信号が入 力されるヘッドホン入力部２と、マイクロホン１０により拾った音に反応して自 動的に作動する切換部５と、マイクロホン１０により拾った外部音がどの程度の 音量の時に切換部５が反応するかを調節する切換感度調整用のマイクアンプ部１ １と、マイクロホン１０により外部音を拾った際にヘッドホンの音声電流をどの 程度の減衰状態かまたは遮断状態にするかを調整する本線減衰量調整部３を備え たヘッドホン制御装置１であって、マイクロホン１０と切換部５との間には、マ イク音量調整用のマイクアンプ部１２が介設接続されているので、ヘッドホンを 装着したままの状態で外部音を聴取できる。具体的には、電話機等の呼出し音が 鳴った際には、集音部が呼出し音等の外部音を拾って検出信号を出力し、制御部 がこの検出信号に基づいて切換部５を制御することにより、例えばＣＤプレイヤ ー、ステレオ装置、テレビ、ラジオ、パソコン等の音量を減衰または遮断する。 同時に、マイクロホン１０の外部音声信号をヘッドホンから再生することにより 、ヘッドホンを装着したまま外部音を聴取できるのである。

【００２０】 さらに、切換感度調整用のマイクアンプ部１１側には、外部音の集音状態に切 り替わった後、切換部５を、所望の時間経過後に接続された機器の再生に自動的 に復帰させる機能と、任意時間に復帰させるミュート解除スイッチ部１４を備え たミュート時間調整部１３を有することから、自動的にまたは手動操作により、 ＣＤプレイヤー、ステレオ装置、テレビ、ラジオ、パソコン等の元の音声出力を ヘッドホンにおいて聴くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ヘッドホン制御装置の構成を示したブロック図
である。

【図２】ヘッドホン制御装置の回路配線構造の一例を示
した回路図である。

【符号の説明】

１…ヘッドホン制御装置 ２…ヘッドホン入力部 ３…本線減衰量調整部 ５…切換部 ６…ヘッドホン出力部 １０…マイクロホン １１…切換感度調整用のマイクアンプ部 １２…マイク音量調整用のマイクアンプ部 １３…ミュート時間調整部 １４…ミュート解除スイッチ部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 接続された外部機器のヘッドホンの音声
   電流を減衰または遮断すると同時に、マイクロホンで集
   音した外部音をヘッドホンから再生することを特徴とす
   るヘッドホン制御装置。
2. 【請求項２】 周囲の外部音を検出するマイクロホン
   と、ヘッドホン出力信号が入力されるヘッドホン入力部
   と、マイクロホンにより拾った音に反応して自動的に作
   動する切換部と、マイクロホンにより拾った外部音がど
   の程度の音量の時に切換部が反応するかを調節する切換
   感度調整用のマイクアンプ部と、マイクロホンにより外
   部音を拾った際にヘッドホンの音声電流をどの程度の減
   衰状態かまたは遮断状態にするかを調整する本線減衰量
   調整部を備えたヘッドホン制御装置であって、マイクロ
   ホンと切換部との間には、マイク音量調整用のマイクア
   ンプ部が介設接続されていることを特徴とする請求項１
   記載のヘッドホン制御装置。
3. 【請求項３】 切換感度調整用のマイクアンプ部側に
   は、外部音の集音状態に切り替わった後、切換部を、所
   望の時間経過後に接続された機器の再生に自動的に復帰
   させる機能と、任意時間に復帰させるミュート解除スイ
   ッチ部を備えたミュート時間調整部を有することを特徴
   とする請求項２記載のヘッドホン制御装置。