JPH0993683A - ステレオ、電話切換送受話装置 - Google Patents

ステレオ、電話切換送受話装置

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JPH0993683A
JPH0993683A JP26615295A JP26615295A JPH0993683A JP H0993683 A JPH0993683 A JP H0993683A JP 26615295 A JP26615295 A JP 26615295A JP 26615295 A JP26615295 A JP 26615295A JP H0993683 A JPH0993683 A JP H0993683A
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handset
transmitter
stereo
circuit
telephone
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Noboru Yamaguchi
登 山口
Katsuo Motoi
勝夫 許斐
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    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/10Earpieces; Attachments therefor ; Earphones; Monophonic headphones
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パソコンに接続されるステレオ用受話器とパ
ソコン内蔵の電話を使用する場合、別々の音声端末機を
使用する必要があり不便であった。 【解決手段】 ステレオ装置4aに接続可能な第1およ
び第2の受話器1a,2と、該第1の受話器1aに近接
して取付けられている送話器1bと、該送話器と第2の
受話器が接続可能な電話機である送受信回路4bと、ス
テレオ聴取時には前記ステレオ装置と前記第1および第
2の受話器を接続し、電話通話時には前記送話器と前記
第2の受話器とを接続するスイッチ手段4cとを備えた
ステレオ、電話切換送受話装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステレオを聞く場
合には左右のヘッドホーンやイヤホン等の受話器からス
テレオ音声を聞くことができ、電話で交信する場合には
マイクロホンである送話器で音声を拾うことができると
共に、送話器に近い一方の受話器からの音声をなくし
て、他方の受話器からの音声のみとし、明瞭に電話交信
が行えるステレオ、電話切換送受話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータは何れ一
家に一台と言われるように、非常な勢いで市場に出回っ
ており、それに伴ってコンピュータ自体もマルチ化され
て、コンパクトディスクやテレビの視聴も行え、かつ、
電話回線も接続されてパソコン通信やFAX通信が行え
ると共に電話機としての機能も有しているものが開発さ
れている。
【0003】ところで、このようなコンピュータを使用
してコンパクトディスクやテレビの音声をイヤホンやヘ
ッドホーン等のステレオ受話器で視聴している最中に、
電話が掛かってきたような場合には、ステレオ受話器を
耳から外して電話機の送受話器を手に取って耳に当てて
通話を行うことになる。つまり、ステレオ受話器を外し
て、別の所にある電話機の送受話器を手に持って、電話
による通話を行わなければならないといった問題があっ
た。
【0004】そこで、市販されている携帯電話用のハン
ズフリータイプの送受話器(受話器と送話器が一体化さ
れているもの)を利用して、受話器を2個としてステレ
オを聴取できるようにするものが考えられる。これにあ
っては、2個の受話器でステレオを聴取し、電話の場合
にはハンズフリータイプの送受話器で通話を行えるの
で、前記仕事中でもステレオ受話器を外す必要のないハ
ンズフリーで通話が行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たハンズフリータイプの送受話器で通話するには、受話
器よりの通話音声が送話器側に漏れて、ハウリングを起
こし電話での通話に明瞭性が欠けることとなって、相手
との意思疎通が困難になるといった問題が発生するとい
う欠点があった。
【0006】また、送受話器が耳の近傍に装着されるの
で、口の前で音声を採るより音量が低く、この音量の低
下分を増幅器で補うため周囲雑音や周囲反響を拾いやす
い。そのため、短い形状で指向性の強い送話器と周囲雑
音抑制回路が必要となった。
【0007】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、スイッチ手段の切換
えによってステレオの聴取時には2つの受話器で聴取で
き、電話による通話時には送話器と一体化されていない
方の受話器で聴取するようにしたので、送受話器間の距
離が充分とれるのでハウリングの恐れが全くなく通話の
明瞭度を高めることができるステレオ、電話切換送受話
装置を提供せんとするにある。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明はの電話切換送受話装置
は前記した目的を達成せんとするもので、その手段は、
ステレオ装置に接続可能な第1および第2の受話器と、
該第1の受話器に近接して取付けられている送話器と、
該送話器と第2の受話器が接続可能な電話機である送受
信回路と、ステレオ聴取時には前記ステレオ装置と前記
第1および第2の受話器を接続し、電話通話時には前記
送話器と前記第2の受話器とを接続するスイッチ手段と
を備えたものである。
【0009】また、前記スイッチ手段を、前記送受信回
路からの呼び出し信号を受信したときに前記切換えを行
わせる受信検出回路で構成することが望ましく、さら
に、前記送話器は、前記受話器と一体的に形成された空
洞部内の略中央部に双指向性マイクロホンを収容すると
共に両端に吸音材を充填し、あるいは2つの単指向性マ
イクロホンを前記空洞部の両端に収容したものである。
【0010】また、前記前記送話器に周囲雑音抑制回路
を接続し、該周囲雑音抑制回路が交流出力を入力とする
利得制御器と、前記送話器からの交流出力の特定周波数
帯域の周波数のみを通過させる帯域増幅器と、該帯域増
幅器を通過した交流出力のピーク値に対応した出力を取
り出すピーク検出器および該ピーク検出器の出力レベル
の減衰を所定の保持時間抑制するホールド回路とからな
るピークホールド回路とから構成され、該ピークホール
ド回路の出力信号レベルにより前記利得制御器の利得を
制御するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態を図1の電話
回線3が接続され、かつ、後述する送受話器1と第2の
受話器2とが接続されるパーソナルコンピュータ4(以
下、単にパソコンという)について説明する。
【0012】このパーソナルコンピュータ4内には、前
記したステレオ装置4aと、電話回線3とパソコン4と
を接続する送受信回路4bと、電話回線3に呼び出し信
号が入力されたことを検出し、2回路の常閉接点4c1
と2回路の常開接点4c2 を有するリレー4cの制御を
行う受信検出回路4dとが内蔵されている。
【0013】そして、このパソコン4には、ステレオ再
生音を聞く、あるいは電話の通話を行うためのスピーカ
である第1の受話器1aと、マイクロホンである送話器
1bとを一体化したハンズフリータイプの送受話器1
と、イヤホンのみからなる第2の受話器2とが接続され
ている。
【0014】以下、このハンズフリータイプの送受話器
1について図2と共に説明する。11は合成樹脂によっ
て略L字状に形成されたケースで、このL字状の短片側
である受話器側には外耳道の入口に入る大きさの膨出体
11aが着脱自在に取付けられ、この膨出体11a内に
は空室部11bが形成され、かつ、膨出体11aには放
音部11cが形成されている。なお、ケース11はAB
S樹脂などのプラスチックの一体成形品で構成すること
が望ましい。
【0015】また、ケース11の長片側である送話器側
には両端が開口された縦長の空洞部11dが形成され、
この空洞部11dの略中央部には双指向性を有するエレ
クトレット型のマイクロホンあるいは単指向性マイクロ
ホン2つを背中合わせにした送話器1bが収容されてい
る。さらに、空洞部11dの上下の開口部には網12が
取付けられ、前記送話器1bと網12との間に吸音材1
3が収容されている。
【0016】さらに、前記膨出体11aの空洞部11b
内には、電磁型のスピーカである第1の受話器1aが収
容され、この第1の受話器1aよりの音を放音部11c
の音孔のみより放音する。
【0017】14は送話器1bと受話器1aからの接続
コードで、一本にまとめられた状態で前記空洞部11d
の外側を通って外部に導出される。また、前記した第2
の受話器2からの接続コードは前記接続コード14の途
中から一本にまとめられている。
【0018】なお、前記送話器1bとしては、小型で高
感度のエレクトレットマイクロホンが最適であり、ま
た、接続コード14の接触ノイズも発生するので、直接
伝わる振動を拾い難いバックエレクトレット型が好まし
い。
【0019】次に、前記した送受話器1の動作を説明す
る。先ず、ケース11の膨出体11aを耳介内に挿入固
定する。この状態において、放音部11cの形状は外耳
道を完全に塞ぐことがないような形状で、閉塞感が少な
く外部音が漏れて聞こえるので安全上問題はなく、ま
た、放音部11cからの音声の漏れも少ないものであ
る。
【0020】このような状態において、接続コード14
から電気信号として音声信号が第1の受話器1aに入力
されると、該受話器1aから音声が放音され、この受話
器1aから放音された音声は放音部11cの音孔より外
耳道内に放音される。
【0021】一方、装着者よりの音声は開口部の網12
から吸音材13を介して送話器1bに伝達され、該送話
器1bにおいて電気信号に変換されて接続コード14よ
り送出される。
【0022】しかし、この送話器1bにあっては、前記
空洞部11dが装着者の口元に近いために、該空洞部1
1dの一端から入力される音声レベルと他端から入力さ
れる音声レベルとでは空洞部11dの長さ分だけ遅れが
生じる。そのため、送話器1bより出力される装着者の
音声レベルはそれ程低下することはない。
【0023】一方、装着者の口より遙に遠い部分からの
外部騒音は両端の網12に略同じ信号レベルと同相で到
達するので、双方向送話器cの差し引く機能でカットさ
れるような構成となっている。
【0024】従って、周囲雑音のように雑音源が離れて
いる場合には雑音の音波は送話器1bの両面から同相で
入力され、その結果打消し合って小さくなり、一方、装
着者の音声は送話器1bの下側から入力される方が口に
近いため送話器1bの上方から入る音声より大きく、減
算されても充分感度良く音声として拾える。
【0025】なお、第1受話器1aへのリード線および
送話器1bからのリード線は、ケース11の側面に形成
されたリード挿通パイプ部(図示せず)を介してリード
収容部11eに導出され、このリード収容部11eから
一本化されて外部に導出されるものである。
【0026】なお、図3は前記した送受話器1を片耳に
装着し、他方の耳にイヤホンタイプのステレオ受話器2
を装着したものであり、図4は前記した送話器部分をヘ
ッドホーンタイプの2つの受話器1a,2の内の一方の
受話器1aに装着したものである。なお、6はパソコン
等のプラグに差し込むためのジャックであり、また、5
aは後述する周囲雑音抑制回路5が組み込まれている箱
体である。
【0027】次に、全体の動作を図1〜図5と共に説明
する。今、ステレオ装置4aよりの音楽等のステレオ聴
取時には、図1の図示のように常閉接点4c1 が閉じら
れ、常開接点4c2 は開放されているので、受話器1
a,2とから聴取者はステレオ音楽を聴取できる。
【0028】この状態において、電話回線3より呼び出
し信号が送受信回路4bに入力されると、受信検出回路
4dがこれを検出してリレーコイル4cに通電を行う。
従って、常閉接点4c1 は開放され、常開接点4c2
閉成されるので、送受信回路4bよりの通話音声は常開
接点4c2 の一方を介して受話器2に送出され、また、
送話器1bよりの音声は常開接点4c2 の他方を介して
送受信回路4bに送出されて通話が行えるようになる。
【0029】この時に、送話器1bと一体化されている
受話器1aは、送受信回路4bから遮断され、かつ、受
話器2と送話器1bとの距離は充分離れているので、該
受話器1aからの音声が電話の通話に支障をきたした
り、送話器1bとの間でハウリングを起こすことがな
く、従って、通話を明瞭に行えるものである。なお、前
記した受信検出回路4dに代えて、送受信回路4bに電
話が掛かったことを知った聴取者が手動によってスイッ
チを切換えて通話が行えるようにしてもよい。
【0030】次に、送話器1bは口元から10cm以上は
なれているので、音量が10dB以上低くなり、その低下
量を補う増幅を行う。その結果、無指向性のマイクロホ
ンを使うと口の前で音を採る方式より周囲音を10dB以
上拾いやすくなる。コンピュータを使用する環境では、
バックグラウンドミュージックやキーボードを操作する
雑音等があり、しかも、部屋の反響音も強調されるの
で、送話器1bの周囲雑音抑制は事実上克服しなければ
ならない。
【0031】その上、前記したパソコン4に内蔵されて
いる送受信回路に接続している送話器では、通話者の音
声および周囲雑音が共に電気信号に変換されて出力され
る。また、受話器では通話相手より伝達された通信信号
に自送話器よりの信号の一部が加えられて音声に変換さ
れる。すなわち、通話者は自分が発声した音声を受話器
で確認されることによって安心して通話を行うことがで
きるため、送話信号の一部を受話信号に加えるようにな
っている。
【0032】このため、周囲雑音下で通話を行う場合、
相手の通話を聞く場合は相手の通話に自送話器よりの周
囲雑音が加わるため非常に聞き取りにくくなる。また、
相手に対しても自分の通話時の雑音が伝達されて受話器
で再生されるため、非常に不快であると共に自分の話し
声を確認するのが困難になり会話に支障をきたすことに
なる。
【0033】そこで、本発明にあっては、送話器1bを
図2に示す如く4cm以上のパイプ内に収容した双指向性
マイクロホンとし、さらに、送話器1bにIC化した図
5に示す周囲雑音抑制回路5を接続し、周囲雑音だけが
送信される時間帯を選択的に取り出して送話利得を抑制
して、実用上送話SN比を大きく改善するようにした。
【0034】そして、前記改善を図るための重要課題と
しては、以下の2項が挙げられる。 (1) 発声区間と無発声区間の識別検出が容易、かつ、忠
実であること。 (2) 発声区間と無発声区間(周囲雑音のみの区間)の送
話利得の比が大きいこと。 以上の課題を満足させるために、送受信回路として図3
の回路を採用することが望ましい。
【0035】図5において、1bは送話者の音声を交流
信号として出力する前記の送話器、51は0.2 〜1KHz
あるいは0.2 〜2KHzの音を通過させる帯域増幅器、5
2は前記帯域増幅器51を通過した音のピーク値を検出
するピーク検出器52aと、該ピーク検出器52aで検
出したピーク値をホールドするホールド回路52bとか
らなるピークホールド回路、53は該ピークホールド回
路52からの出力によって送話器1bよりの利得を制御
する利得制御器である。
【0036】前記重要課題(1) の発声区間と無発声区間
の識別検出器として、会話の特徴的周波数領域を抽出す
る図6に示すような特性の帯域増幅器51を使用する。
この帯域増幅器51の通過帯域として0.2 〜1KHzある
いは0.2 〜2KHzのものを使用する。
【0037】その理由として、人間の会話の大半は言語
音声であり、言語音声の大半の時間とエネルギーは母音
が占める。母音(日本語)は図7に示す如く第1、第
2、第3フォルマントと呼ばれる特有の周波数スペクト
ラムの合成音で、中でも第1、第2フォルマントで大半
のエネルギーを占有している。
【0038】そして、第1フォルマントは略0.2 〜1K
Hzに分布し、第2フォルマントは略0.75〜2KHzに分布
している。従って、帯域増幅器51の通過帯域を0.2 〜
2KHzに設定すると、母音の第1、第2フォルマントを
選択的に抽出でき、通過帯域を0.2 〜1KHzに設定する
と最もエネルギーの大きい第1フォルマントを選択的に
抽出できる。
【0039】周囲雑音は、車や電車の回転音のような低
域周波数成分(50〜150Hz)や、摩擦音のような高
域成分(2KHz以上)が多く含まれており、帯域増幅器
の通過帯域を0.2 〜2KHzもしくは0.2 〜1KHzに設定
することは、会話の発声音声を識別抽出するのに非常に
有効である。
【0040】次に、前記重要課題(2) の発声区間と無発
声区間の利得の変化が聴感上違和感のないように制御す
る送話利得の可変手段として、帯域増幅器51の出力の
ピークホールド値の大きさに応じた利得制御を行う利得
制御器を用いることで、連続、かつ、滑らかな制御が実
現できる。
【0041】利得制御器53としては、利得制御信号と
送話器1bよりの交流出力の乗算結果が出力されるアナ
ログ乗算回路が適している。例えば、図8に示すもの
で、V0 =K(X1 −X2 )(Y1 −Y2 )=K・VI
・VC となる。
【0042】ここで、VI は送話器交流出力、VC は利
得制御信号、V0 は制御出力、Kは比例定数、利得G=
K・VC である。VC はピークホールド値の大きさ=振
幅値であるから、振幅値と利得制御器の出力との関係は
図9に示す通り比例関係となる。なお、前記アナログ乗
算器に変えてFET乗算器(FETのチャネル抵抗の変
化を利用するもの)等も使用できる。
【0043】次に、発声区間の保持時間は言語音声の大
半を占める母音の保持時間を考慮すればよく、母音の第
1フォルマントのスペクトラム下限が約200Hzである
ことを考慮すると、母音の最長周期Tmは約5msecと考
えられるので、ピークホールド回路52は、この5msec
周期波形のピーク値を一定時間保持するよう保持時間T
hを設定すればよい。
【0044】このように、保持時間Thをセットしたピ
ークホールド回路52の出力で利得制御回路53を制御
すると(図9参照)、会話中の利得が会話者の声の大き
さに比例して略一定となるため、途中で音声が断続する
ことがない。また、ピークホールド回路52の立ち上が
りは非常に速いので、会話の最初から高利得動作、即ち
十分な音量を送出することができる。
【0045】この実施形態のピークホールド回路52の
減衰を実用上、略ホールド範囲から外れたと考えてよい
99%減衰までの時間Tf で調べることにすると、 Tf =13Th となる。前述の関係式よりこの時間Tf は1秒以下とな
り、実用会話上十分短時間の減衰となる。従って、言語
通話が終了するとピークホールド回路52は十分短時間
の内に無発声区間動作のピーク値に追随して減衰するの
で、速やかに周囲雑音を抑制できる。
【0046】そして、ピークホールド回路52における
保持時間を、ピーク値からの減衰率が30%以内に止ま
る時間と定義した時に該保持時間を、前記ピーク検出器
52aが片方向検出型の時は5〜65msec、両方向検出
型の時は2.5 〜32.5msecとすることにより、保持時間が
短すぎることで送話が不自然に途切れるのを防止でき、
しかも長すぎることによる送話が終了したのに何時まで
も送話出力が大きいままで周囲雑音抑制効果が薄れてし
まうのを防止できる。
【0047】すなわち、保持時間を送話エネルギーの最
大構成要素である母音の第1フォルマントの最低周波数
200Hzに対応する時間周期5msecの1〜13倍に設定
すると、送話が滑らかさを損なうことなく送話終了後の
利得を素早く低下させることができて、実用上最適な制
御が行える。なお、両方向検出型では、片方向検出型と
比較して1/2周期でピーク検出がおこなわれるので、
2.5msec の1〜13倍が最適保持時間となるものであ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明は前記したように、ステレオの聴
取と電話での通話の切換えがスイッチ手段の切換えで瞬
時に行われるので、電話機能やCDプレイヤーを備えた
パソコンのようなマルチメディアの端末機では、電話に
よる通話とステレオの聴取のような多機能の音声端末と
して、その機能の切り換えの都度ハンヅフリーの送受話
器とステレオ用の受話器の交換の必要がなくなる。
【0049】しかも、電話による通話時には、送話器と
一体化されている方の受話器を遮断して、他方の受話器
と、前記送話器とで双方向通話を行うようにしたので、
受話器よりの送話器への音声の回り込みがなくなり、ハ
ウリングの発生を防止でき、従って、明瞭な通話を行う
ことができる。
【0050】さらに、電話のための送受信回路が通話を
行い易くする周囲雑音制御回路を備えて、電話信号に対
して周囲雑音を抑制するようにしたので、周囲雑音が高
い状態において明瞭な通話を行うことができ、電話での
通話の明瞭度を高めることができる等の効果を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック回路図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に使用する送話器付きイヤ
ホンの断面図である。
【図3】イヤホンタイプの全体の構成図である。
【図4】ヘッドホーンタイプの全体の構成図である。
【図5】送受信回路のブロック回路図である。
【図6】帯域増幅器の周波数特性図である。
【図7】日本語母音(発生)のフォルマントを示す周波
数特性図である。
【図8】アナログ乗算器による利得制御器である。
【図9】送話器出力の振幅値に対する利得制御器の利得
特性図である。
【符号の説明】
1 送受話器 1a 受話器 1b 送話器 2 受話器 3 電話回線 4 パソコン 4a ステレオ装置 4b 送受信回路 4c スイッチ手段(リレー) 4d 受信検出回路 5 周囲雑音抑制回路 51 帯域増幅器 52 ピークホールド回路 53 利得制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04R 5/04 H04R 5/04 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステレオ装置に接続可能な第1および第
    2の受話器と、該第1の受話器に近接して取付けられて
    いる送話器と、該送話器と第2の受話器が接続可能な電
    話機である送受信回路と、ステレオ聴取時には前記ステ
    レオ装置と前記第1および第2の受話器を接続し、電話
    通話時には前記送話器と前記第2の受話器とを接続する
    スイッチ手段とを備えたことを特徴とするステレオ、電
    話切換送受話装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ手段を、前記送受信回路か
    らの呼び出し信号を受信したときに前記切換えを行わせ
    る受信検出回路で構成したことを特徴とする請求項1記
    載のステレオ、電話切換送受話装置。
  3. 【請求項3】 前記送話器は、前記受話器と一体的に形
    成された空洞部内の略中央部に双指向性マイクロホンを
    収容すると共に両端に吸音材を充填し、あるいは2つの
    単指向性マイクロホンを前記空洞部の両端に収容したも
    のであることを特徴とする請求項1記載のステレオ、電
    話切換送受話装置。
  4. 【請求項4】 前記前記送話器に周囲雑音抑制回路を接
    続し、該周囲雑音抑制回路が交流出力を入力とする利得
    制御器と、前記送話器からの交流出力の特定周波数帯域
    の周波数のみを通過させる帯域増幅器と、該帯域増幅器
    を通過した交流出力のピーク値に対応した出力を取り出
    すピーク検出器および該ピーク検出器の出力レベルの減
    衰を所定の保持時間抑制するホールド回路とからなるピ
    ークホールド回路とから構成され、該ピークホールド回
    路の出力信号レベルにより前記利得制御器の利得を制御
    するものであることを特徴とする請求項1記載のステレ
    オ、電話切換送受話装置。
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