JP2745753B2 - 音響再生装置 - Google Patents

音響再生装置

Info

Publication number
JP2745753B2
JP2745753B2 JP2011455A JP1145590A JP2745753B2 JP 2745753 B2 JP2745753 B2 JP 2745753B2 JP 2011455 A JP2011455 A JP 2011455A JP 1145590 A JP1145590 A JP 1145590A JP 2745753 B2 JP2745753 B2 JP 2745753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
frequency
attenuation
filter
control switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2011455A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03214999A (ja
Inventor
厚 永吉
厚一 樋口
和敏 山口
栄一 高倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2011455A priority Critical patent/JP2745753B2/ja
Priority to DE69114772T priority patent/DE69114772T2/de
Priority to EP91902758A priority patent/EP0464222B1/en
Priority to PCT/JP1991/000028 priority patent/WO1991011077A1/ja
Publication of JPH03214999A publication Critical patent/JPH03214999A/ja
Priority to US08/142,115 priority patent/US5412733A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2745753B2 publication Critical patent/JP2745753B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特にオープンエアータイプのヘッドホンに
よって聴取されるものに好適な音響再生装置に関するも
のである。
従来の技術 近年、オープンエアータイプのヘッドホンを使用した
音響再生装置は、音響分野のアウトドアー化によって、
携帯に便利な小型のステレオカセットテーププレーヤ,
ポータブルCDプレーヤ等の音響再生装置において数多く
見られるようになってきた。
上記オープンエアータイプのヘッドホンとしては、耳
介を覆う所謂ヘッドバンド付きのヘッドホンや、耳介内
に装着するインナータイプのヘッドホンがあるが、これ
らが使用される上記音響再生装置は、カセットテーププ
レーヤ、ポータブルCDプレーヤ、FMステレオ付きラジオ
受信機、或はこれらの組み合わせ装置等であり、何れも
携帯に便利な小型のものである。そして、戸外で聴取す
る場合でも、上記のようにオープンエアータイプである
ので、車の音や警笛,信号音等は聞き取る事ができ、戸
外で歩きながらも何ら危険がなく、再生聴取が可能なも
のである。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、オープンエアー
タイプである為に、外部の音声が聞ける代わりに、当該
ヘッドホンからの再生音が周囲に漏れるという問題点を
有していた。すなわち、聴取者の周囲に誰もいない場合
は問題がないが、電車の中等人が大勢いる場所では、周
囲の騒音もありボリュームを大きくしがちで、そのため
にヘッドホンから漏れた音声が周囲の人々にうるさい音
として聞こえ、迷惑がられるという問題があった。
第6図は、従来のオープンエアータイプのヘッドホン
について、第7図に示す条件の下に測定した場合の音漏
れ周波数特性1を示す図である。すなわち、ヘッドホン
2を聴取者20の耳部20aに装着した状態で、当該耳部20a
よりL(約30cm)だけ離した位置に置いた騒音計3で音
漏れを測定するものである。ここで、周囲環境は防音室
で、騒音計3はAカーブフィルターを使用するものとす
る。その結果、第6図に示すように、周波数が1kHz以上
で音漏れが大きくなり、音漏れ周波数帯域特性1aとな
り、1kHz以下の周波数帯域では防音室の暗騒音レベルの
フラットな周波数特性1bとなる。このように、周波数の
高帯域で音漏れが大きく発生していることがわかる。
本発明は上記問題点に鑑み、このような音漏れを極力
抑え、聴取者本人にとっても、周囲の人々にとっても快
適な再生が可能な音響再生装置を提供することを目的と
してなされたものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明の音響再生装置は、
ヘッドホンを装着した状態における外部への音漏れ周波
数帯域を予め測定し、当該音漏れ周波数帯域を減衰する
減衰フィルタを設けると共に、この減衰フィルタの動作
を切り換える制御スイッチを設け、上記切り換えスイッ
チをオン・オフすることにより装着状態におけるヘッド
ホンから外部への音漏れを制御するように構成したもの
である。
作用 本発明は上記した構成によって、切り換えスイッチの
オン・オフによってヘッドホンの音漏れ周波数帯域の音
声の外部への漏れを減衰させることとなる。
実施例 以下本発明の一実施例の音響再生装置について、図面
を参照しながら説明する。
第1図は本発明の実施例における音響再生装置の概略
回路ブロック図を示すものであり、実施例はステレオタ
イプを示している。第1図において、6は磁気テープ
(図示せず)より音声電気信号を取り出す磁気ヘッド、
7はイコライザ回路を内蔵したプリアンプ、8はノイズ
リダクション回路、9はノイズリダクション回路8の出
力信号を入力し特定の周波数帯域のみを減衰し出力させ
る目的で左右のチャンネルに独立して設けられた減衰フ
ィルタ、10は、減衰フィルタの出力を受ける音量ボリュ
ーム、11は低音域をブーストする回路を含み低インピー
ダンス負荷を駆動可能な低音増強回路付パワーアンプ、
12はインナータイプのヘッドホン、13は減衰フィルタを
動作または非動作(入出力に周波数特性を持たない状
態)に切り換え可能な制御スイッチである。
第2図は上記減衰フィルタ9の片側のみのチャンネル
及び制御スイッチ13の詳細を示した回路図である。第2
図において、14、15は減衰フィルタ9のそれぞれ入力、
出力の端子である。16はトランジスタ1石で構成された
半導体インダクタ、17は半導体インダクタ16と直列共振
するべく直列に接続された共振用コンデンサである。な
お、18は上記制御スイッチ13の出力を上記半導体インダ
クタ16に供給するスイッチング回路である。
以上のように構成された音響再生装置について、以下
第1図、第2図、第3図を用いてその動作を説明する。
減衰フィルタ9は、前述した第6図に示す予め測定し
た音漏れ周波数特性のレベル最大値の周波数(6kHz)に
対応させ、この周波数(6kHz)を減衰最大値としたノッ
チフィルタである。したがって半導体インダクタ16及び
共振用コンデンサ17により構成された直列共振回路は、
その共振周波数が6kHzとなるようにその定数決定がなさ
れている。第2図からわかるとおり、制御スイッチ13が
オンの時、半導体インダクタ16が通電し動作するため共
振回路が働き、減衰フィルタ9は6kHzを中心周波数とし
たノッチフィルタとして働く。逆に制御スイッチ13がオ
フの時、半導体インダクタ16には通電しないため、減衰
フィルタ9はノッチフィルタとして動作せず、入出力1
4、15間には何ら周波数特性は持たないこととなる。以
上により第1図の回路ブロック全体の周波数特性は第3
図に示す通りとなる。第3図において、4aは制御スイッ
チ13オフ時、4bは制御スイッチ13オン時のそれぞれ周波
数特性を示している。尚、第3図でわかるとおり、減衰
フィルタ9の特性としては、ボーカルの中心周波数であ
る1kHzにほとんど影響をなくす目的と6kHzでの減衰効果
を極力高めるため、共振回路のQを極力大きくした。こ
れによって6kHzでの減衰レベルとして12dBを実現した。
以上のように本実施例によれば、音漏れ周波数帯域を
減衰させる減衰フィルタ9とその動作を切り換える制御
スイッチ13を設けることにより、第4図に示した通り制
御スイッチ13をオン・オフすることによって必要な時に
音漏れを減らすことが可能となる。第4図において、5a
は制御スイッチ13オフ時、5bは同オン時のそれぞれ周波
数特性を示す。
また、もう1つの効果を第5図を用いて説明する。第
5図において、19は電車の中の騒音を周波数分析した騒
音特性、4cは制御スイッチ13をオンにすると共にパワー
アンプ11部の低音増強回路を動作させた時の再生周波数
特性である。第5図からわかるとおり、電車内において
は低音部の騒音は大きいが高音部の騒音は小さい。従っ
て聴取者にとってヘッドホン12からの出力における低音
部は騒音に埋もれて聴きとれず、逆に高音部は騒音との
S/N比が大きくとれるため聴こえ易い。故に制御スイッ
チ13オン及び低音増強回路動作時は、電車内の聴取者に
とって、聴きとれない低音部を聴きとり易くすると共
に、うるさいまでに聴こえている高音部を適度なレベル
に減衰させることが可能となり、より聴き易くまたより
自然な音質を提供することができる。しかも、その電車
内における周囲の乗客に対して音漏れによる迷惑をかけ
ることを防止することができるものである。
尚、実施例における半導体インダクタ16は、受動素子
であるいわゆるインダクタ(コイル)としてもよい。
発明の効果 以上のように本発明は、音漏れ周波数帯域を減衰させ
る減衰フィルタの動作を制御スイッチをオン・オフする
ことによって、選択的に、装着状態におけるヘッドホン
から外部への音漏れを制御することができ、乗り物の中
のように騒音の大きい場所や人ごみの中など、低周波域
の騒音が大きい場所で使用する場合に聞き取りやすくす
るために全体としての音量を増強したとしても、必要に
応じて制御スイッチをオンすることにより、外部への音
漏れを減らすことが可能となるため、周囲の人々への迷
惑が回避できると共に、騒音下におけるより自然な音質
を提供できるものであり、聴取者に対して安心感を与え
ることができる非常に有効な発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における音響再生装置の概略回
路ブロック図、第2図は第1図中の1ブロックを詳細に
表した回路図、第3図は本発明の実施例における周波数
特性図、第4図は本発明の実施例における第1の効果を
示した音漏れ周波数特性図、第5図は本発明の第2の効
果を示した周波数特性図、第6図は従来の音響再生装置
の音漏れ周波数特性図、第7図は第6図の特性を得るに
あたっての測定状態を示す説明図である。 1a……音漏れ周波数帯域、9……減衰フィルタ、12……
ヘッドホン、13……制御スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高倉 栄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−101795(JP,A) 特開 平1−276996(JP,A) 実開 昭59−9685(JP,U) 実開 昭59−193089(JP,U) 実開 昭58−186695(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドホンを装着した状態における外部へ
    の音漏れ周波数帯域を予め予想し、当該音漏れ周波数帯
    域を減衰する減衰フィルタを設けると共に、この減衰フ
    ィルタの動作を切り換える制御スイッチを設け、上記切
    り換えスイッチをオン・オフすることにより装着状態に
    おけるヘッドホンから外部への音漏れを制御するように
    構成したことを特徴とする音響再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、減衰フィルタの最大減
    衰レベルの周波数を、予め予測した音漏れ周波数帯域の
    中で最大レベルの周波数に合致させたことを特徴とする
    音響再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、減衰フィルタが、4〜
    8kHzを減衰レベル最大の周波数とし、かつボーカルの中
    心周波数である1kHzにおける減衰をほとんどなくした急
    峻な減衰特性を有する減衰フィルタであることを特徴と
    する音響再生装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、低音域周波数の増強を
    行う低音増強回路を備え、前記制御スイッチのオン時
    に、音漏れ周波数帯域の減衰を行うと共に、低音域周波
    数の増強を行うように構成したことを特徴とする音響再
    生装置。
JP2011455A 1990-01-19 1990-01-19 音響再生装置 Expired - Lifetime JP2745753B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011455A JP2745753B2 (ja) 1990-01-19 1990-01-19 音響再生装置
DE69114772T DE69114772T2 (de) 1990-01-19 1991-01-16 Vorrichtung zur tonwiedergabe.
EP91902758A EP0464222B1 (en) 1990-01-19 1991-01-16 Sound reproducing device
PCT/JP1991/000028 WO1991011077A1 (en) 1990-01-19 1991-01-16 Sound reproducing device
US08/142,115 US5412733A (en) 1990-01-19 1993-10-28 Acoustic reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011455A JP2745753B2 (ja) 1990-01-19 1990-01-19 音響再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03214999A JPH03214999A (ja) 1991-09-20
JP2745753B2 true JP2745753B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=11778572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011455A Expired - Lifetime JP2745753B2 (ja) 1990-01-19 1990-01-19 音響再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2745753B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6801629B2 (en) * 2000-12-22 2004-10-05 Sonic Innovations, Inc. Protective hearing devices with multi-band automatic amplitude control and active noise attenuation
JP5997806B1 (ja) * 2015-06-10 2016-09-28 株式会社トクミ 電気音響変換器
CN106658255A (zh) * 2016-10-21 2017-05-10 声源科技(深圳)有限公司 一种降噪耳机的滤波器电路

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0795876B2 (ja) * 1987-10-14 1995-10-11 アイワ株式会社 インナーイヤー型ヘッドホン

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03214999A (ja) 1991-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3097340B2 (ja) ヘッドホン装置
JP3153113B2 (ja) ヘッドホン装置
US20080205666A1 (en) Device For Processing Audio Data, A Method Of Processing Audio Data, A Program Element And A Computer-Readable Medium
JP2745753B2 (ja) 音響再生装置
JPS5921600Y2 (ja) 音響再生装置
US5412733A (en) Acoustic reproducing apparatus
JPH11196488A (ja) 再生装置および方法
JP4097735B2 (ja) スピーカ装置
JPH071855B2 (ja) 車載音響再生装置における自動ラウドネス補償装置
JP2601418Y2 (ja) 電子式消音装置及び電子式消音装置付き音声再生装置
JPH0965496A (ja) 音響制御装置
JPH05115100A (ja) 音声強調回路
JPH03297209A (ja) 音響再生装置
JP2001245384A (ja) ハイブリッド型受聴装置
JP2778174B2 (ja) イヤホン装置
JPH03247098A (ja) 再生装置及びヘッドフォーン装置
EP0464222B1 (en) Sound reproducing device
JPH0851686A (ja) 密閉形ステレオヘッドホーン装置
JPH1094100A (ja) ヘッドホン装置
CA1132460A (en) Monitor ampliphones
JP2502086Y2 (ja) 音響再生装置
JPH0215720Y2 (ja)
EP1096829B1 (en) System for transcription and playback of sonic signals
RU2098923C1 (ru) Звуковоспроизводящий агрегат
KR101067595B1 (ko) 청취자의 청취 특성에 기반하여 저대역 오디오 신호를 보상하는 오디오 신호 재생장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term