JP2951261B2 - 杭施工機用作業台昇降装置 - Google Patents

杭施工機用作業台昇降装置

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JP2951261B2
JP2951261B2 JP6874296A JP6874296A JP2951261B2 JP 2951261 B2 JP2951261 B2 JP 2951261B2 JP 6874296 A JP6874296 A JP 6874296A JP 6874296 A JP6874296 A JP 6874296A JP 2951261 B2 JP2951261 B2 JP 2951261B2
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朗 五島
洋路 上野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーダに設けられ
たガイドレールに沿って昇降されるオーガ駆動機構やハ
ンマ機構等の施工機構とオーガドリルや杭との接続作業
や保守・点検作業等に用いられる作業台を昇降する杭施
工機用作業台昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平5−331855号公
報にあるように、リーダの側面に設けられたガイドフレ
ームに沿って作業台を昇降可能に支持し、作業台に一端
を締結したワイヤをシーブに巻回した後、車体上のドラ
ムに巻き掛け、油圧モータによりドラムを回転させてワ
イヤを巻き取り、あるいは繰り出して作業台を昇降させ
るものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、リーダにはハンマー等の施工機構も
他のガイドフレームに沿って移動可能に設けられてお
り、施工機構も車体上に設けられたウインチからのワイ
ヤがリーダ上部のトップシーブに掛けられ、このワイヤ
に施工機構が吊下げられて、ウインチの駆動により昇降
される。
【0004】従って、作業台を吊下げているワイヤは、
施工機構を吊下げているワイヤと平行に車体上からリー
ダ上部に引き出した後、シーブに掛けてリーダの側面側
にワイヤの引き出し方向を変え、それから作業台を吊り
下げるようにしなければならない。よって、リーダ上部
でのワイヤの引き回しの為に構造が複雑になり、かつ重
量も増大するという問題があった。
【0005】本発明の課題は、リーダ上部でのワイヤの
引き回しを単純化した杭施工機用作業台昇降装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、立設されるリーダに設けられた第1ガイドレールに
沿って移動可能に支持された施工機構を、施工機本体に
設けられた主ウインチからの主ワイヤに吊下げ、かつ、
前記主ワイヤは前記リーダ上部に設けられたトップシー
ブに掛け、前記主ウインチを駆動して前記施工機構を昇
降させる杭施工機において、前記第1ガイドレールと平
行に前記リーダの側面側に設けられた第2ガイドレール
に沿って移動可能に支持された作業台を備えると共に、
前記作業台を前記リーダの反対側面側に設けられた作業
台用ウインチからの作業台用ワイヤに吊下げ、かつ、前
記作業台用ワイヤは前記主ワイヤと前記リーダ上部で交
差させて前記リーダ上部に設けられた作業台用シーブに
掛け、前記作業台用ウインチを駆動して前記作業台を昇
降させることを特徴とする杭施工機用作業台昇降装置が
それである。
【0007】また、前記作業台用ウインチは、別々に駆
動される2台のウインチドラムを備え、前記両ウインチ
ドラムからの2本の前記作業台用ワイヤにより前記作業
台を吊下げたものでもよく、あるいは、前記作業台用ウ
インチは、キャッチングホーク上に着脱自在に取り付け
たものでもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1、図2に示すように、1
はクローラによる自走式の施工機本体で、リーダ2が一
対のステー4及びキャッチングホーク6によって起倒自
在に支持されている。リーダ2にはその正面側に長手方
向に沿って断面円形の長尺状の2本の第1ガイドレール
8,10が敷設されており(図4参照)、第1ガイドレ
ール8,10には、オーガ駆動機構等の施工機構12が
複数のガイドギブ14を介して、第1ガイドレール8,
10に沿って摺動可能に係合されている。
【0009】施工機構12には、吊りシーブ22が回転
可能に支持されており、この吊りシーブ22に巻回され
た主ワイヤ24の一端は、リーダ2の上端に止結される
と共に、他端はリーダ2の上部に回転可能に支持された
一対のトップシーブ26,28に掛け渡されている。更
に、主ワイヤ24は、リーダ2の中間に回転可能に支持
されたシーブ30を介して、施工機本体1に設けられた
主ウインチ32の回転ドラム34に巻回され、主ウイン
チ32の駆動により施工機構12を昇降させることがで
きるように構成されている。
【0010】また、リーダ2の側面側には、第1ガイド
レール8,10と平行に断面円形の第2ガイドレール3
6,38が敷設されており(図4参照)、第2ガイドレ
ール36,38には、複数のガイドギブ40を介して、
移動台42が第2ガイドレール36,38に沿って摺動
可能に係合されている。
【0011】この移動台42には、作業者が搭乗するこ
とができる搭乗台46が取り付けられると共に、2本の
作業台用ワイヤ48,50の一端が締結されている。こ
の作業台用ワイヤ48,50は、リーダ2の上部に回転
可能に支持された一対の作業台用シーブ52,54に掛
け渡されている。
【0012】一対の作業台用シーブ52,54は、リー
ダ2を間にその両側面に設けられており、主ワイヤ24
と作業台用ワイヤ48,50とは、上下方向では接触し
ないように間隔が開けられてほぼ十字状に交差するよう
に配置されている。そして、作業台用ワイヤ48,50
は、リーダ2の側面に沿って平行に、リーダ2の下端に
向かって延出されている。
【0013】作業台用ワイヤ48,50は、図5に示す
ように、キャッチングホーク6上に配置された作業台用
ウインチ56のウインチドラム58,59に巻回されて
いる。ウインチドラム58,59は、ウインチベース6
1にそれぞれ別個に回転可能に支持されており、それぞ
れ油圧モータ62,64により回転駆動されるように構
成されている。また、ウインチベース61は、挿入され
た一対のピン68,70によりキャッチングホーク6に
着脱自在に取り付けられている。尚、本実施例では、ガ
イドギブ40、移動台42、搭乗台46により作業台6
0が形成されている。
【0014】次に、前述した本実施例の杭施工機用作業
台昇降装置の作動について説明する。施工機構12によ
り、図示しないオーガドリル等を回転させながら、主ウ
インチ32により主ワイヤ24を繰り出す。よって、主
ワイヤ24はトップシーブ26,28により案内されな
がら、施工機構12を下降させる。そして、杭孔を所定
深さまで掘削すると、主ウインチ32を駆動して施工機
構12を第1ガイドレール8,10に沿って上昇させ
る。
【0015】施工機構12とオーガドリルとの着脱や、
施工機構12の保守・点検の際には、作業者が作業台6
0に搭乗し、両油圧モータ62,64を駆動して、ウイ
ンチドラム58,59に作業台用ワイヤ48,50を巻
き付けて、作業台用ワイヤ48,50を巻き上げる。作
業台用ワイヤ48,50は、作業台用シーブ52,54
により案内されて、作業台60を第2ガイドレール3
6,38に沿って上昇させる。このとき、地上側の別の
作業者が、作業台60上の作業者の指示にしたがって、
作業台用ウインチ56を操作してもよい。
【0016】このように、本実施例の杭施工機用作業台
昇降装置によると、主ワイヤ24と作業台用ワイヤ4
8,50と掛け方が単純化されるので、構造が簡単にな
る。また、2本の作業台用ワイヤ48,50により作業
台60を吊り下げることにより、故障により一方を巻き
上げ、あるいは繰り出すことができなくなっても、作業
台60を安全に昇降させることができる。更に、作業台
用ウインチ56をキャッチングホーク6に着脱可能に取
り付けることにより、分解・組立時にクレーン等による
作業が容易になる。
【0017】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の杭施工機用
作業台昇降装置は、主ワイヤと作業台用ワイヤと掛け方
が単純化されるので、構造が簡単になるという効果を奏
する。また、2本の作業台用ワイヤにより作業台を吊り
下げることにより、故障により一方を巻き上げ、あるい
は繰り出すことができなくなっても、作業台を安全に昇
降させることができる。更に、作業台用ウインチをキャ
ッチングホークに着脱可能に取り付けることにより、分
解・組立時にクレーン等による作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての杭施工機用作業台昇
降装置を備えた杭施工機の正面図である。
【図2】本実施例の杭施工機用作業台昇降装置を備えた
杭施工機の右側面図である。
【図3】本実施例の作業台の拡大左側面図である。
【図4】本実施例の作業台の拡大平面図である。
【図5】本実施例の作業台用ウインチの拡大図である。
【符号の説明】
1…施工機本体 2…リーダ 6…キャッチングホーク 8,10…第1ガイドレール 12…施工機構 24…主ワイヤ 26,28…トップシーブ 32…主ウインチ 36,38…第2ガイドレール 48,50…作業台用ワイヤ 52,54…作業台用シーブ 56…作業台用ウインチ 58,59…ウインチドラム 60…作業台

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設されるリーダに設けられた第1ガイ
    ドレールに沿って移動可能に支持された施工機構を、施
    工機本体に設けられた主ウインチからの主ワイヤに吊下
    げ、かつ、前記主ワイヤは前記リーダ上部に設けられた
    トップシーブに掛け、前記主ウインチを駆動して前記施
    工機構を昇降させる杭施工機において、 前記第1ガイドレールと平行に前記リーダの側面側に設
    けられた第2ガイドレールに沿って移動可能に支持され
    た作業台を備えると共に、 前記作業台を前記リーダの反対側面側に設けられた作業
    台用ウインチからの作業台用ワイヤに吊下げ、かつ、前
    記作業台用ワイヤは前記主ワイヤと前記リーダ上部で交
    差させて前記リーダ上部に設けられた作業台用シーブに
    掛け、前記作業台用ウインチを駆動して前記作業台を昇
    降させることを特徴とする杭施工機用作業台昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記作業台用ウインチは、別々に駆動さ
    れる2台のウインチドラムを備え、前記両ウインチドラ
    ムからの2本の前記作業台用ワイヤにより前記作業台を
    吊下げたことを特徴とする請求項1記載の杭施工機用作
    業台昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記作業台用ウインチは、キャッチング
    ホーク上に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の杭施工機用作業台昇降装置。
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