JP2950292B2 - ホットプレート - Google Patents

ホットプレート

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JP2950292B2
JP2950292B2 JP18633797A JP18633797A JP2950292B2 JP 2950292 B2 JP2950292 B2 JP 2950292B2 JP 18633797 A JP18633797 A JP 18633797A JP 18633797 A JP18633797 A JP 18633797A JP 2950292 B2 JP2950292 B2 JP 2950292B2
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幹 保野
博 松尾
繁 山口
孝博 大下
秀和 鈴木
隆幸 井上
幸一 中野
憲志 木本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用として
の焼き肉等の焼き物調理に用いられるホットプレートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の技術について図21に基づ
いて説明する。1は被調理物を載せるプレート、2はプ
レート1を加熱するための加熱手段であるヒーター、3
は外装カバーである。
【0003】以上の構成で、ヒーター2によりプレート
1を加熱し、プレート1上に肉等の食材をおいて焼く。
このとき、肉等から出る油や調理前にプレートに塗る油
などが、プレート上で焼けて大量の油煙が発生し、飛散
したり、上昇気流とともに室内に拡散していき、天井や
壁、床を汚していた。これを防止するために、発生する
油煙そのものを低減する手段として、焼き肉調理時には
プレート温度を通常より低めに設定するものや、プレー
トに多数の穴を設けて油をプレート下部に落とすホット
プレートが多くみられる。また、発生した油煙を除去す
る手段としては、家庭では一般に換気扇を用いて屋外に
排出している。また、業務用の技術として、食卓テーブ
ルとホットプレートが一体となり、プレートの上部また
は下部から油煙を吸引し、屋外に排出するものがある。
【0004】また、屋外に排出する必要のないものとし
ては、特開昭62ー101218号公報に記載の「ロー
スターにおける消煙方法及び装置」にみられるような油
煙を空気と共に循環させてフィルターで濾過する方法
や、それに類似した特開平7ー3534号公報に記載の
「無煙ロースター」、特開平7ー51168号公報に記
載の「調理用ホットプレート」などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成のホットプレートでは、多少の油煙低減にはつ
ながるものの発生量としては依然多く、油煙が室内に拡
散するのを防ぐまでには至らなかった。また、換気扇を
用いたとしても換気扇とホットプレートの距離の関係や
換気扇の能力の問題などから、使う場所の制約を受けや
すい一方、油煙を屋外へ排出するのに時間がかかった
り、室内自体に油煙がいったん拡散することを防ぐこと
は、その性質上非常に困難であった。
【0006】また、業務用の技術は装置としても大型で
あり、ダクト工事などが必要なことや高価なこともあっ
て一般的な家庭で用いることは難しかった。
【0007】本発明は、このような従来の構成が有して
いる課題を解決しようとするもので、油煙が室内に拡散
するのを防止するだけでなく、工事などが不要で、安価
で、しかもコンパクトな大きさで使いやすく、使う場所
の制約を受けにくい家庭用のホットプレートを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の一つの手段は、プレートと、前記プレート
を加熱する加熱手段と、前記プレートの略中央に設けら
れた吸気口と、前記プレート上で発生する油煙を吸引す
るファンと、前記ファンを回転させるモータと、ファン
の吸気側に配置され吸引した油煙を除去するフィルタ
と、プレート外周上部に設けられたプレートの略中心に
向けて空気を吹き出す空気吹き出し口と、ファンからの
排気空気を前記空気吹き出し口に導く送風路と、本体底
部に設けられファンの排気側から空気吹き出し口側に突
辺状に延伸したファン排気の整流手段と、加熱手段の下
部に配設された遮熱部材とを備え、前記整流手段は断面
略L字状としたホットプレートとするものである。
【0009】この構成により、空気吹き出し口から出る
空気を吸気口が吸気しやすい流れにし、空気吹き出し口
から吹き出される空気と共に、プレート上で発生する油
煙を吸気口から確実に吸引し、それをフィルタで除油煙
することができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、プレート
と、前記プレートを加熱する加熱手段と、前記プレート
の略中央に設けられた吸気口と、前記プレート上で発生
する油煙を吸引するファンと、前記ファンを回転させる
モータと、ファンの吸気側に配置され吸引した油煙を除
去するフィルタと、プレート外周上部に設けられたプレ
ートの略中心に向けて空気を吹き出す空気吹き出し口
と、ファンからの排気空気を前記空気吹き出し口に導く
送風路と、本体底部に設けられファンの排気側から空気
吹き出し口側に突辺状に延伸したファン排気の整流手段
と、加熱手段の下部に配設された遮熱部材とを備え、前
記整流手段は断面略L字状としたホットプレートとした
もので、ファンの排気の旋回流を空気吹き出し口に対し
て直交する流れにし、空気吹き出し口からの空気はまっ
すぐ吸気口に向かって流れるため、油煙を吸気口から確
実に吸引し、それをフィルタで除油煙することができる
ものである。
【0011】請求項2記載の発明は、整流手段のファン
近傍は、ファンの回転方向側のファンの略接線方向に延
伸するようにしたホットプレートとしたもので、送風路
内での排気空気の乱流発生を防ぎ、空気吹き出し口から
出る空気の向きを吸気口が吸引するのに適切な向きに
し、焼き肉調理時に発生する油煙を効率的に吸気口から
吸引し、フィルタにより除去することのできるものであ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、整流手段は、空気
吹きだし口側に略垂直方向に延びる辺と、ファン近傍に
配置されファンの略接線方向に延びる辺が一体となった
同一面で形成されるホットプレートとしたもので、ファ
ンの排気の旋回流を送風路に沿った流れにし、さらに空
気吹き出し口に直交する流れに整流するという二段階の
整流動作を連続して行えるので、整流効率が飛躍的に向
上し、油煙の吸引効率を著しく向上されることができ
る。
【0013】請求項4記載の発明は、整流手段は、遮熱
部材と一定の間隙を有するように配したホットプレート
としたもので、遮熱部材の外郭の形状に起因する排気空
気の乱流発生を防ぎ送風路での流体損失を抑えるだけで
なく、遮熱部材の外郭の設計の自由度を上げることがで
きるものである。また、遠心ファンの排気効率が向上す
ると同時に、排気空気の旋回流れがなくなり、油煙の吸
気能力及び除去能力を著しく向上させることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、器体を構成する外
装カバー底面には隣接する整流手段の間に位置する複数
の排気口を配設したホットプレートとしたもので、排気
口より排気の一部を機体外に排出し、空気吹き出し口か
ら吹き出された空気量を吸い込み口から吸い込まれる空
気量より少なくすることで、空気吹き出し口から吹き出
された空気で吸い込み口に吸い込まれなかった成分がプ
レート上で発生した油煙を拡散するのを防げるので、油
煙を吸気口から確実に吸引し、それをフィルタで除油煙
する事ができ、しかも機器本体周辺の温度上昇を小さく
することができるものである。
【0015】請求項6記載の発明は、排気口は、ファン
回転方向側の整流手段の側壁の下方近傍に設けたホット
プレートとしたもので、外装カバーのファンからの排気
が多く流れる部位に排気口があり排気風の一部を確実に
機体外に排出し、空気吹き出し口から吹き出された空気
量を吸い込み口から吸い込まれる空気量より少なくする
ことで、空気吹き出し口から吹き出された空気で吸い込
み口に吸い込まれなかった成分がプレート上で発生した
油煙を拡散するのを防げるので、油煙を吸気口から確実
に吸引し、それをフィルタで除油煙する事ができ、しか
も機器本体周辺の温度上昇を小さくすることができるも
のである。
【0016】請求項7記載の発明は、排気口の周囲に
は、排気風量調整リブを突設してなるホットプレートと
したもので、排気口から排気風の一部を強制的に器体外
に排出し、空気吹き出し口から吹き出された空気量を吸
い込み口から吸い込まれる空気量より少なくすることで
空気吹き出し口から吹き出された空気で吸い込み口に
吸い込まれなかった成分がプレート上で発生した油煙を
拡散するのを防げるので、油煙を吸気口から確実に吸引
し、それをフィルタで除油煙する事ができ、しかも機器
本体周辺の温度上昇を小さくすることができるものであ
る。
【0017】請求項8記載の発明は、器体を構成する外
装カバーの側壁全周に複数の排気口を設けたホットプレ
ートとしたもので、機器内部の構造物の影響や量産のば
らつきなどの影響を受けないで、空気吹き出し口からプ
レートの略中心に向けて吹き出される空気の量を均一に
吹き出されることになり、プレート上の集煙むらが起こ
りにくくなるとともに集煙効率をいっそう高くすること
ができ、油煙を吸気口から確実に吸引し、それをフィル
タで除油煙する事ができ、しかも機器本体周辺の温度上
昇を小さくすることができるものである。
【0018】請求項9記載の発明は、整流手段は長さの
異なる整流手段を配設してなるホットプレートとしたも
ので、機器内部の構造物の影響を受けないで空気吹き出
し口から均一に空気を吹き出すことができ、吸気口はい
かなる方向からでも同様の効率で油煙を吸い込むことが
できるものである。
【0019】請求項10記載の発明は、遮熱部材下部の
送風路を挟んで対向する遮熱部材と外装カバー底部のそ
れぞれと締着することで遮熱部材を外装カバーに固定し
支持する遮熱部材支持板を有し、遮熱部材支持板は送風
路中の空気流れと対峙する面を空気流れと略同一方向で
ある面より小さくなるように配置したホットプレートと
したもので、遮熱部材支持板が排気空気を遮ることがな
く、送風路内での排気空気の流体損失を最小限に止め油
煙の吸気能力を向上させることができる。
【0020】請求項11記載の発明は、整流手段を空気
吹き出し口に設けたホットプレートとしたもので、空気
吹き出し口から出る直前にも整流することで整流の精度
を著しく向上させ、油煙の吸気能力を向上させることが
できる。
【0021】請求項12記載の発明は、整流手段は整流
板上部に架設された天板を有し、上記天板は送風路底面
と一定の空隙を有するように配設されたホットプレート
としたもので、送風路の形状変化に伴い遠心ファンの排
気が絞られたり拡大されることがないので、剥離や旋回
流の発生などの流体損失を押さえ、吸気手段の排気効率
が向上すると同時に排気空気の旋回流れがなくなり、油
煙の吸気能力及び除去能力を著しく向上させることがで
きる。
【0022】請求項13記載の発明は、整流手段は整流
板間に水平方向の間仕切りを設けたホットプレートとし
たもので、排気空気流れの水平方向の成分のみならず、
鉛直方向の成分も整流し、送風路内での排気空気の乱流
発生を防ぎ、空気吹き出し口から出る空気の向きを吸気
口が吸引するのに適切な向きにし、焼き肉調理時に発生
する油煙を効率的に吸気口から吸引し、フィルタにより
除去することのできるものである。
【0023】請求項14記載の発明は、遠心ファンと整
流手段はその間に間隙を有してなるホットプレートとし
たもので、運転時の騒音を小さくかつ油煙を吸気口から
確実に吸引し、それをフィルタで除油煙でき、しかも機
器本体の温度上昇を小さくすることができるものであ
る。
【0024】
【実施例】
(実施例1)以下にその発明の実施例について添付図面
を参照しつつ説明する。図1及び図2は本発明による実
施例を示すもので、図1は全体構成の断面図、図2は本
体の平面図でプレート上の空気の流れを示したものであ
る。
【0025】図において、3は外装カバーで、4はプレ
ート、5はプレート4下部に設けられプレートを加熱す
るための加熱手段である。6はプレート4の略中央部に
設けられた穴からなる吸気口で、7はプレート4上で発
生する油煙を吸引する遠心ファンである。8は遠心ファ
ンを回転させるためのモータで、9は遠心ファン7の吸
気側に配設され吸引した油煙を除去するフィルタであ
る。10はプレート4の外周上部に配設されプレート略
中央部に向けて空気を吹き出す空気吹き出し口で、11
は遠心ファン7の排気空気12を空気吹き出し口10に
導く送風路、13は送風路11の遠心ファン排気側から
空気吹き出し口側に向かって水平方向に突辺状に延伸
し、かつ、空気吹き出し口側端部14は、略鉛直方向に
延びている板からなる整流板で、断面略L字状に構成し
ており、複数個配置してある。
【0026】15は吹き出し空気の流れを、16は吸い
込み空気の流れを、それぞれ矢印で示したもので、17
は油煙の流れを示したものである。また、19は加熱手
段の下部に配設された遮熱板である。
【0027】以下、本実施例の動作について説明する。
ヒーター5に通電すると、プレート4が加熱される。こ
れにより、プレート上に置かれた肉等の食材は加熱調理
されるが、その際に食材からでてくる油や、調理前にプ
レートに塗られた食用油も加熱され、油煙17が発生す
る。一方、遠心ファン7によって吸引された吸い込み空
気16は、遠心ファン7から排出され、排気空気12と
なる。
【0028】排気空気12は、送風路11を移動する
際、遠心ファン排気側から空気吹き出し口側10に向か
って水平方向に突辺状に延伸する整流板13に沿った流
れに整流される。外装カバー内壁18と遮熱板19外郭
に囲まれる空間が、送風路11であるので、外装カバー
底部20に沿う流れは、外装カバーのコーナー部21に
沿って流れの向きを変え、外装カバー内壁に沿う流れに
なる。
【0029】この外装カバーのコーナー部21を通過す
る際、旋回流が発生したり剥離を起こすなど流体損失を
発生することがある。しかし、整流板の空気吹き出し口
側先端部14は、空気吹き出し口10に対して直交する
ようになっているため、排気空気12は外装カバーのコ
ーナー部を通過する際も空気吹き出し口10に対して直
交する流れに整流され、外装カバー内壁18に沿って空
気吹き出し口10へ導かれ、そこからプレートの略中心
に向けて吹き出される。
【0030】図2には、本実施例のホットプレートの平
面図を示し、プレートの上の空気流れを矢印で模式的に
示している。図2に示すように、空気吹き出し口10か
ら吹き出される空気15は空気吹き出し口10の向く方
向、つまりプレートの略中心に向けて吹き出され、図1
に示すプレートから発生する油煙をプレートの中心方向
へ流す作用をする。
【0031】中心方向へ流された油煙は、吹き出し空気
及びプレートの上空にある空気と共に吸い込み空気に巻
き込まれながら吸気口から吸引され、吸気口の下方に位
置するフィルタで除去される。
【0032】ただし、もしここで図1における排気空気
12が整流されていなければ、空気吹き出し口10より
吹き出される空気15のうち、水平方向の旋回角度の大
きい成分は、中心方向に向かわず、油煙17を拡散して
しまう。また、空気吹き出し口10の場所によって風量
差が大きいと、吹き出し空気15のうち風量の多いもの
は油煙17をプレートの中心方向に流すが、風量の少な
いものは油煙17を中心方向に流さず、油煙17を巻き
込みながら上昇気流に乗って拡散する。
【0033】同様に、空気吹き出し口10の場所によっ
て水平方向の流れの向きが整えられていなければ、プレ
ートの中央に達する前にぶつかり合い、吸気口6から吸
引されず油煙17を巻き込みながら上昇気流に乗って拡
散する。
【0034】すなわち、整流板13により排気空気12
が整流されるので吹き出し空気15が吹き出される方向
はプレートの略中央を向き、吹き出し口の場所の違いに
よる吹き出し空気の風量差がなくなるのである。
【0035】このように本発明によれば、整流手段を設
けたので、効率よく集煙する事ができ、焼き肉等の調理
中に油煙が室内に拡散するのを確実に防止できる。
【0036】(実施例2)図3及び図4は本発明による
実施例を示すもので、図3は全体構成の断面図、図4は
遠心ファンの排気される空気の方向を示す図である。全
体の構成の説明は実施例1と同様なので省略し、異なる
部分についてのみ説明することにする。22はファンの
回転方向を示す矢印、13はファンの接線方向23か
ら、5゜法線方向に傾いた方向に延伸した整流板であ
る。
【0037】遠心ファン7から排気される空気の絶対速
度Vは、羽根車の周速uと羽根車の流線に沿う流速Wの
ベクトル和であるので、遠心ファンから排気される空気
は、ファンの接線方向から法線方向側に傾いた方向に吹
き出される。
【0038】本実施例では、図3に示すようにファン近
傍の整流板13の向きを、この遠心ファン7から排気さ
れる空気と同方向にしているので、排気空気が整流板に
衝突することで発生する流体損失を低減できる。また、
排気空気は旋回流成分を有しているが、外装カバー底部
に設けられた整流板に沿って流れることで遠心ファン1
3の排気側から空気吹き出し口10に向かう流れに整え
られる。このため、空気吹き出し口10から吹き出され
る空気15は、すべて空気吹き出し口の向く方向、つま
りプレートの略中央部に向けて吹き出されプレートから
発生する油煙をプレートの中心方向へ流す作用をする。
【0039】このように本発明によれば、簡単な構成で
油煙の吸気能力を高めることができるものである。
【0040】(実施例3)図5は本発明による実施例を
示すもので、図5は主要部の構成の断面図である。全体
の構成の説明は実施例1と同様なので省略し、異なる部
分についてのみ説明することにする。整流板13は空気
吹き出し口に対して直交する辺と、ファン近傍に配置さ
れた辺が一体となった同一面で形成されている。
【0041】遠心ファン7からの排気空気12は、外装
カバー底部20に沿って遠心ファン7から放射状に流れ
ながら、整流板13によって送風路に沿った流れに整流
される。次に、外装カバーコーナー部21で流れの向き
を水平方向から鉛直方向に変え、外装カバー内壁18に
沿って空気吹き出し口10に向かって流れていく。排気
空気12は、コーナー部21を通過する際に剥離が起こ
ったり、乱流が発生してしまうが、整流板13は空気吹
き出し口に対して直交する辺と、ファン近傍に配置され
た辺が一体となった同一面で形成されているので、引き
続き整流され排気空気は空気吹き出し口10に対して直
交する向きの流れになる。
【0042】このように本発明によれば、送風路の形状
や、排気空気の経路によらず、空気吹き出し口からの空
気を吸気口に向かう流れにでき、常に高効率で除油煙で
きるものである。
【0043】(実施例4)図6は本発明による実施例を
示すもので、図6は主要部の構成の断面図である。全体
の構成の説明は実施例1と同様なので省略し、異なる部
分についてのみ説明することにする。整流板13は全長
にわたって遮熱板19と一定の間隙24を有するように
配設されている。
【0044】送風路11は、外装カバー底部20及び外
装カバー内壁18と遮熱板19で囲まれる部分である
が、遮熱板19はその他の構成部品との関係などから、
必ずしも外装カバー内壁18と同一形状ではない。その
ため、送風路11としては急に絞ったり、拡大したりす
る形状になり、特に急拡大する場合には剥離が起こった
り乱流が発生したりなど、流体損失が発生する。ここ
で、外装カバー内壁18と遮熱板19の形状によらず、
整流板13と遮熱板19の間は一定の間隙となるように
しているので、送風路が急拡大される部分であっても整
流板の整流効果が低減することがなく、送風路での流体
損失を抑える。
【0045】このように本発明によれば、送風路の形状
に起因する流体損失を押さえることができ、高効率で除
油煙できるものである。また、遮熱板及び機器本体外装
カバーの形状によらず高効率で除油煙できるので、遮熱
板及び外装カバーの設計の自由度を著しく上げることが
できる。
【0046】(実施例5)図7及び図8は本発明による
実施例を示すもので、図7は主要部の構成の断面図、図
8は遠心ファンの排気の流れを示す断面図である。全体
の構成の説明は実施例1と同様なので省略し、異なる部
分についてのみ説明することにする。外装カバー3は、
その底面の隣接する整流板間25に排気口26をその他
の構成部品との関係上、可能な限り等間隔で設けてあ
る。
【0047】この状態で運転を開始すると、遠心ファン
7からの排気空気12のうち一部は、複数の排気口26
から排出空気27として、機器本体の底面方向に均一に
排出される。よって送風路11を通って空気吹き出し口
に到達し、吸い込み口に向かって吹き出される吹き出し
空気15の量は、遠心ファン7によって吸い込み口から
吸い込まれる空気16の量に比べて少なくなる。このた
め空気吹き出し口から吹き出された空気で吸い込み口に
吸い込まれなかった成分が、プレート上で発生した油煙
を拡散するのを防げる。また、遠心ファンはプレート上
の高温になった油煙を含む空気を吸い込み排気空気とし
て吹き出すので、排気空気12は高温である。機体外に
遠心ファンの排気空気の一部を排出することで、機体本
体の温度上昇を抑えることができる。
【0048】このように本発明によれば、油煙を吸気口
から確実に吸引し、それをフィルタで除油煙する事がで
き、しかも機器本体の温度上昇を小さくすることができ
るものである。
【0049】なお、本実施例では排気口を機器本体底部
に等間隔に設けたが、図9に示すように機器本体の底部
に不等間隔に設けても同様の効果があるのに加えて、機
器本体の内部の空気流れを不均一に妨げる構造物があっ
たり、量産組立時のばらつきが大きかったりすると送風
路内を空気が均一に流れないことがあるが、吹き出し空
気の空気の量を均一にすべく排気口の位置を最適に配置
することで、それらの影響を受けないで、空気吹き出し
口からプレートの略中心に向けて吹き出される吹き出し
空気の量を均一にすることができるようになり、プレー
ト上の集煙むらを小さくできるものである。
【0050】(実施例6)図10は本発明による実施例
を示すもので、図10は主要部の構成の断面図である。
全体の構成の説明は実施例1と同様なので省略し、異な
る部分についてのみ説明することにする。排気口26を
隣接する整流板間25のファン回転方向側の整流板28
近傍に設けてある。
【0051】遠心ファンの排気空気12は、ファンの回
転方向22に旋回しているので、隣接する整流板に囲ま
れる空間においては、ファンの回転方向側の整流板側壁
の近傍に空気流れが集中する。この流れが密である場所
に排気口26があるため、遠心ファンの排気空気12の
一部を効率よく器体外に排出することができる。さら
に、遠心ファン7はプレート上の高温になった油煙を含
む空気を吸い込み排気空気として吹き出すので、排気空
気12は高温であるが、器体外に遠心ファンの排気空気
の一部を排出することで器体本体の温度上昇を抑えるこ
とができる。また、流れが疎である部分29に排気口が
ないので、器体内部の圧力が器体外に比して低い箇所で
器体内から遠心ファンの排気の一部を排気せずに器体底
部近傍の外気を器体内に吸い込んでしまいプレート上で
の吸排気のバランスが崩れるのを防げる。
【0052】このように本発明によれば、空気吹き出し
口から吹き出される空気の量と、吸気口から吸い込まれ
る空気の量のバランスをとることで、油煙を吸気口から
確実に吸引し、それをフィルタで除油煙する事ができ、
しかも機器本体周辺の温度上昇を小さくすることができ
るものである。
【0053】(実施例7)図11は本発明による実施例
を示すもので、図11は主要部の構成の断面図で遠心フ
ァンの排気空気の流れを示している。全体の構成の説明
は実施例5または6と同様なので省略し、異なる部分に
ついてのみ説明することにする。排気風量調整リブ30
を排気口26の空気吹き出し口側に突設している。
【0054】この状態で遠心ファン7の排気空気12が
排気口上部を通過する際、排気空気12の一部は排気風
量調整リブ30に遮られ強制的に器体外に排出空気27
として排出される。この排気風量調節リブ30がない場
合は、器体内外の圧力差を利用して遠心ファンの排気を
器体外に排出していたが、常に安定して排出していると
は言えない。
【0055】このように本発明によれば、油煙を吸気口
から確実に吸引し、それをフィルタで除油煙する事がで
き、しかも機器本体周辺の温度上昇を小さくすることが
できるものである。
【0056】(実施例8)図12は本発明による実施例
を示すものでホットプレートの外観の斜視図である。全
体の構成の説明は実施例1と同様なので省略し、異なる
部分についてのみ説明することにする。複数の排気口3
1が外装カバーの略鉛直方向の側壁全周に等間隔に設け
られている。
【0057】この状態で運転を開始すると、複数の排気
口31から排出される排出空気32が機器本体の略水平
方向全周に排出される。よって送風路を通って空気吹き
出し口に到達し、吸い込み口に向かって吹き出される吹
き出し空気1の量は、遠心ファンによって吸い込み口か
ら吸い込まれる空気の量に比べて少なくなる。このため
空気吹き出し口から吹き出された空気で吸い込み口に吸
い込まれなかった成分がプレート上で発生した油煙を拡
散するのを防げる。また、空気吹き出し口から吹き出さ
れる吹き出し空気がプレートの略中心に向けて均一に吹
き出されることになり、プレート上の集煙むらが起こり
にくくなる。
【0058】このように本発明によれば、プレート上の
集煙むらが起こりにくくなると共に、集煙効率いっそう
高くすることができ、油煙を吸気口から確実に吸引しそ
れをフィルタで除油煙する事ができ、しかも機器本体周
辺の温度上昇を小さくすることができるものである。
【0059】なお、本実施例では複数の排気口を外装カ
バーの略鉛直方向の側壁全周に等間隔に設けたが、図1
3に示すように外装カバーの略鉛直方向の側壁全周に不
等間隔に設けても同様の効果があるのに加えて、機器本
体の内部の空気流れを不均一に妨げる構造物があった
り、量産組立時のばらつきが大きかったりすると送風路
内を空気が均一に流れないことがあるが、吹き出し空気
の空気の量を均一にすべく排気口の位置を最適に配置す
ることで、それらの影響を受けないで、空気吹き出し口
からプレートの略中心に向けて吹き出される吹き出し空
気の量を均一にすることができるようになり、プレート
上の集煙むらを小さくできるものである。
【0060】(実施例9)図14は本発明による実施例
を示すもので主要部の構成の断面図である。全体の構成
の説明は実施例1と同様なので省略し、異なる部分につ
いてのみ説明することにする。機体の外装カバー底部2
0には、遠心ファン7の排気側から空気吹き出し口に向
かって延伸する整流板13を複数設けてある。またこの
整流板13は、ファンの回転方向22側のファンの略接
線方向に延伸しており、長さが異なっているため遠心フ
ァンの排気口までの距離は不揃いである。
【0061】また、送風路は機器本体外装カバーと遮熱
板で囲まれる部分であるが、遮熱板はその他の構成部品
との関係などから、必ずしも外装カバーと同一形状では
ない。そのため、送風路としては急に絞ったり、拡大し
たりする形状になり特に急拡大する場合には剥離が起こ
ったり乱流が発生したりなど、流体損失が発生する。
【0062】この状態で運転を開始すると、上記の流体
損失のほかにも機体本体の内部の送風路の空気の流れを
不均一に妨げる構造物があったり、量産組立時のばらつ
きが大きかったりすると送風路内を空気が均一に流れな
いことになり、空気吹き出し口からプレートの略中心に
向けて吹き出される吹き出し空気の空気の量を均一にす
ることができない場合がある。
【0063】しかしながら、本実施例では複数の整流板
の長さを不揃いにして遠心ファンの排気口から整流板入
り口までの距離を不均一にしてなるので、吹き出し空気
の空気の量を均一にすべく整流板入り口を最適に配置す
ることで、排気空気の量を調整すれば、機器本体の内部
構造物の影響や量産のばらつきなどの影響を受けない
で、空気吹き出し口からプレートの略中央に向けて吹き
出される吹き出し空気の量を均一にすることができるよ
うになり、プレート上の集煙むらを小さくすることがで
きる。
【0064】このように本発明によれば、機器本体の内
部の構造物の影響や量産のばらつきなどの影響を受けな
いで、空気吹き出し口からプレートの略中心に向けて吹
き出される空気の量を均一にすることができ、プレート
上の集煙むらを小さくすると共に集煙効率をいっそう高
くすることができ、油煙を吸気口から確実に吸引し、そ
れをフィルタで除油煙することができるものである。
【0065】(実施例10)図15及び図16は本発明
による実施例を示すもので、図15は主要部の構成の断
面図、図16は遮熱板台の外観の斜視図でともに遮熱板
台近傍の空気流れを示している。全体の構成の説明は実
施例1と同様なので省略し、異なる部分についてのみ説
明することにする。遮熱板下部の送風路を挟んで対向す
る遮熱板と外装カバー底部のそれぞれと締着することで
遮熱部材を外装カバーに固定し支持する遮熱板台33は
板金の両側をL字形状に折り曲げたもので、送風路中の
空気流れ34に対峙する面は小さく、空気流れに沿う面
を大きくなるように複数配設している。
【0066】この状態で運転を開始すると、いずれの遮
熱板台も空気流れを遮ることがなく送風路での流体損失
を抑えることができるので、遮熱板台のある部分と無い
部分の空気流れの量の差を小さくできる。したがって、
空気吹き出し口から吹き出される吹き出し空気がプレー
トの略中心に向けて均一に吹き出されることになり、プ
レート上の集煙むらが起こりにくくなる。
【0067】このように本発明によれば、プレート上の
集煙むらが起こりにくくなると共に、集煙効率いっそう
高くすることができ、油煙を吸気口から確実に吸引しそ
れをフィルタで除油煙する事ができる。
【0068】(実施例11)図17は本発明による実施
例を示すもので、図17は主要部の構成の断面図であ
る。全体の構成の説明は実施例1と同様なので省略し、
異なる部分についてのみ説明することにする。整流板1
3を空気吹き出し口10に設けている。
【0069】もし、空気吹き出し口までの経路の途中に
のみ整流手段を設けた場合には、ひとたび整流した空気
流れであっても、吹き出し口に到達するまでに乱れてし
まうことがあるが、空気吹き出し口から吹き出す前に整
流できるので、整流効果を大きくすることができる。
【0070】このように本発明によれば、プレート上に
吹き出す直前に空気流れを整流できるので、整流効果が
大きく、効率の良い集煙が実現できるものである。
【0071】(実施例12)図18及び図19は本発明
による実施例を示すもので、ともに主要部の構成の断面
図である。全体の構成の説明は実施例1と同様なので省
略し、異なる部分についてのみ説明することにする。隣
接する整流板は、整流板上部に架設された天板35によ
って外装カバー内壁18と共に送風路11を成してい
る。またこの天板35は外装カバー内壁18と一定の距
離を保つように架設されている。送風路は外装カバーと
遮熱板13で囲まれる部分から成る場合は、遮熱板はそ
の他の構成部品との関係などから、必ずしも外装カバー
と同一形状ではないので、送風路としては急に絞った
り、拡大したりする形状になり特に急拡大する場合には
剥離が起こったり乱流が発生したりなど、流体損失が発
生する。外装カバー内壁と一定の距離を保つように架設
されている天板と外装カバー内壁と隣接する整流板とか
ら送風路を構成しているので上記の流体損失を生じな
い。
【0072】このように本発明によれば、油煙を吸気口
から確実にかつきわめて効率的に吸引し、それをフィル
タで除油煙する事ができるものである。
【0073】(実施例13)図20は本発明による実施
例を示すもので、主要部の構成の断面図である。全体の
構成の説明は実施例1と同様なので省略し、異なる部分
についてのみ説明することにする。36は外装カバー底
部に設けられた整流手段間に設けた水平方向の間仕切り
である。
【0074】したがって、整流板13と水平方向の間仕
切り36により、格子状に仕切られた送風路が形成され
ることになり、一種の整流格子として作用する。
【0075】このように、本発明によれば排気空気の水
平方向の成分のみならず、鉛直方向の成分も整流するの
で、整流の精度を向上でき、油煙の吸気能力を向上させ
ることができるものである。
【0076】(実施例14)基本的な構成の説明は実施
例1と同様なので省略し、異なる部分についてのみ説明
することにする。
【0077】図2において出口径195mmの遠心ファ
ンを1200rpm程度で回転させて、油煙を吸引し、
遠心ファンの排気空気の出口より35mm以上離れた箇
所より空気吹き出し口側に延伸した整流板によって、遠
心ファンの排気空気を整流している。整流板によって遠
心ファンの排気空気を整流することによって空気吹き出
し口から吹き出される空気をプレートの略中央に向かわ
せているが、整流板と遠心ファンの排気空気が衝突する
際の騒音はファン回転し続けている限り連続的に発生す
る。この騒音は、整流板と遠心ファンの排気空気出口を
遠ざけると、整流板に衝突する排気風速度が下がるので
低減することができる。
【0078】つまり、空気吹き出し口からの吹き出し空
気が吸気口に向かい、かつ整流板と遠心ファンとの間隙
をできるだけ大きくとるように整流板の位置を最適に配
置することで除油煙性能を下げずに騒音を低減できる。
【0079】また、遠心ファンはプレート上の高温にな
った油煙を含む空気を吸い込み、排気空気として吹き出
すので、排気空気は高温である。遠心ファン排気風出口
から構造物を遠ざけることで、機体本体の温度上昇を抑
えることができる。
【0080】このように本発明によれば、油煙を吸気口
から確実に吸引し、それをフィルターで除油煙でき、か
つ機器本体の温度上昇を小さくすることができるのみな
らず、運転時の騒音を低減できるものである。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、整流手段
は断面略L字状としているので、ファンの排気の旋回流
を空気吹き出し口に対して直交する流れにし、空気吹き
出し口からの空気はまっすぐ吸気口に向かって流れるた
め、油煙を吸気口から確実に吸引し、それをフィルタで
除油煙することができるという効果が得られる。
【0082】請求項2記載の発明によれば、ファン近傍
の整流手段をファンの回転方向側のファンの略接線方向
に延伸するように配置したホットプレートとしているの
で、送風路内での排気空気の乱流発生を防ぎ、空気吹き
出し口から出る空気の向きを吸気口が吸引するのに適切
な向きにし、焼き肉調理時に発生する油煙を効率的に吸
気口から吸引し、フィルタにより除去することのできる
という効果が得られる。
【0083】請求項3記載の発明によれば、整流手段
の、空気吹きだし口に対して直交する辺と、ファン近傍
に配置されファンの略接線方向に延伸された辺が一体と
なった同一面で形成されるホットプレートとしたもの
で、ファンの排気の旋回流を送風路に沿った流れにしさ
らに空気吹き出し口に直交する流れに整流するという二
段階の整流動作を連続して行えるので、整流効率が飛躍
的に向上し、油煙の吸引効率を著しく向上させることが
できるという効果が得られる。
【0084】請求項4記載の発明によれば、整流手段を
全長にわたり遮熱部材と一定の間隙を有するように配し
たホットプレートとしているので、遮熱部材の外郭の形
状に起因する排気空気の乱流発生を防ぎ通風路での流体
損失を抑えるだけでなく、遮熱部材の外郭の設計の自由
度を上げることができるとともに、吸気手段の排気効率
が向上すると同時に排気空気の旋回流れがなくなり、油
煙の吸気能力及び除去能力を著しく向上させるという効
果が得られる。
【0085】請求項5記載の発明によれば、器体を構成
する外装カバーは隣接する整流手段間に複数の排気口を
有するホットプレートとするので、排気口より排気の一
部を器体外に排出し、空気吹き出し口から吹き出された
空気量を吸い込み口から吸い込まれる空気量より少なく
することで、空気吹き出し口から吹き出された空気で吸
い込み口に吸い込まれなかった成分がプレート上で発生
した油煙を拡散するのを防げるので、油煙を吸気口から
確実に吸引し、それをフィルタで除油煙することがで
き、しかも機器本体の温度上昇を小さくするという効果
が得られる。
【0086】請求項6記載の発明によれば、排気口を整
流手段間のファン回転方向側の整流手段の近傍に有する
ホットプレートとするので、外装カバーのファンからの
排気が多く流れる部位に排気口があり排気風の一部を確
実に機体外に排出し、空気吹き出し口から吹き出された
空気量を吸い込み口から吸い込まれる空気量より少なく
することで、空気吹き出し口から吹き出された空気で吸
い込み口に吸い込まれなかった成分がプレート上で発生
した油煙を拡散するのを防げるので、油煙を吸気口から
確実に吸引し、それをフィルタで除油煙する事ができ、
しかも機器本体周辺の温度上昇を小さくするという効果
が得られる。
【0087】請求項7記載の発明によれば、排気風量調
整手段を排気口周囲に突設してなるホットプレートとす
るので、排気口から排気風の一部を強制的に器体外に排
出し、空気吹き出し口から吹き出された空気量を吸い込
み口から吸い込まれる空気量より少なくすることで 空
気吹き出し口から吹き出された空気で吸い込み口に吸い
込まれなかった成分がプレート上で発生した油煙を拡散
するのを防げ、油煙を吸気口から確実に吸引し、それを
フィルタで除油煙する事ができ、しかも機器本体周辺の
温度上昇を小さくするという効果が得られる。
【0088】請求項8記載の発明によれば、器体を構成
する外装カバーの略鉛直方向の側壁全周に排気口を設け
たホットプレートとするので、機器内部の構造物の影響
や量産のばらつきなどの影響を受けないで、空気吹き出
し口からプレートの略中心に向けて吹き出される空気の
量を均一に吹き出されることになり、プレート上の集煙
むらが起こりにくくなるとともに集煙効率をいっそう高
くすることができ、油煙を吸気口から確実に吸引し、そ
れをフィルタで除油煙する事ができ、しかも機器本体周
辺の温度上昇を小さくするという効果が得られる。
【0089】請求項9記載の発明によれば、整流手段は
長さの異なる整流板を配設してなるホットプレートとす
るので、機器内部の構造物の影響を受けないで空気吹き
出し口から均一に空気を吹き出すことができ、吸気口は
いかなる方向からでも同様の効率で油煙を吸い込むとい
う効果が得られる。
【0090】請求項10記載の発明によれば、遮熱部材
下部の送風路を挟んで対向する遮熱部材と外装カバー底
部のそれぞれと締着することで遮熱部材を外装カバーに
固定し支持する遮熱部材支持板を有し、遮熱部材支持板
は送風路中の空気流れと対峙する面を空気流れと略同一
方向である面より小さくなるように配置したホットプレ
ートとするので、遮熱部材支持板が排気空気を遮ること
がなく、送風路内での排気空気の流体損失を最小限に止
め油煙の吸気能力を向上させることができるという効果
が得られる。
【0091】請求項11記載の発明によれば、整流手段
を空気吹き出し口に設けたホットプレートとするので、
空気吹き出し口から出る直前にも整流することで整流の
精度を著しく向上させ、油煙の吸気能力を向上させると
いう効果が得られる。
【0092】請求項12記載の発明によれば、整流手段
は整流板上部に架設された天板を有し、上記天板は送風
路底面と一定の空隙を有するように配設されたホットプ
レートとするので、送風路が拡大されることがなく、剥
離や旋回流の発生などの流体損失を押さえ、吸気手段の
排気効率が向上すると同時に排気空気の旋回流れがなく
なり、油煙の吸気能力及び除去能力を著しく向上させる
という効果が得られる。
【0093】請求項13記載の発明によれば、整流手段
は整流板間に水平方向の間仕切りを設けたホットプレー
トとするので、排気空気流れの水平方向の成分のみなら
ず、鉛直方向の成分も整流し、送風路内での排気空気の
乱流発生を防ぎ、空気吹き出し口から出る空気の向きを
吸気口が吸引するのに適切な向きにし、焼き肉調理時に
発生する油煙を効率的に吸気口から吸引し、フィルタに
より除去することのできるという効果が得られる。
【0094】請求項14記載の発明によれば、遠心ファ
ンと整流手段はその間に間隙を有してなるホットプレー
トとするので、運転時の騒音を小さくかつ油煙を吸引口
から確実に吸引し、それをフィルタで除油煙でき、しか
も機器本体の温度上昇を小さくすることができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるホットプレート
の全体構成の断面図
【図2】同、ホットプレートの平面図
【図3】本発明の第2、第14の実施例におけるホット
プレートの一部切り欠き平面図
【図4】本発明の第2の実施例における遠心ファンの排
気空気の方向を示す図
【図5】本発明の第3の実施例におけるホットプレート
の要部断面図
【図6】本発明の第4の実施例におけるホットプレート
の要部断面図
【図7】本発明の第5の実施例におけるホットプレート
の一部切り欠き平面図
【図8】同、ホットプレートにおける遠心ファンの排気
流れを示す要部断面図
【図9】同、ホットプレートにおける整流板周りの他の
構成を示す一部切り欠き平面図
【図10】本発明の第6の実施例におけるホットプレー
トの一部切り欠き平面図
【図11】本発明の第7の実施例におけるホットプレー
トの要部断面図
【図12】本発明の第8の実施例におけるホットプレー
トの外観斜視図
【図13】本発明の第8の実施例における他の構成のホ
ットプレートの外観斜視図
【図14】本発明の第9の実施例におけるホットプレー
トの一部切り欠き平面図
【図15】本発明の第10の実施例におけるホットプレ
ートの一部切り欠き平面図
【図16】同、ホットプレートの遮熱板台の外観斜視図
【図17】本発明の第11の実施例におけるホットプレ
ートの要部断面図
【図18】本発明の第12の実施例におけるホットプレ
ートの要部断面図
【図19】同、ホットプレートの一部切り欠き平面図
【図20】本発明の第13の実施例におけるホットプレ
ートの要部断面図
【図21】従来のホットプレートの断面図
【符号の説明】
1、4 プレート 2、5 加熱手段 3 外装カバー 6 吸気口 7 遠心ファン 8 モーター 9 フィルタ 10 空気吹き出し口 11 送風路 12 遠心ファンの排気空気 13 整流板 14 整流板空気吹き出し側端部 19 遮熱板 30 排気風量調節リブ 33 遮熱板台(遮熱部材支持板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大下 孝博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 鈴木 秀和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 井上 隆幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中野 幸一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 木本 憲志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−173217(JP,A) 特開 昭62−101218(JP,A) 特開 昭61−99076(JP,A) 実開 平1−111539(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 37/06 321 F24C 15/20

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレートと、前記プレートを加熱する加
    熱手段と、前記プレートの略中央に設けられた吸気口
    と、前記プレート上で発生する油煙を吸引するファン
    と、前記ファンを回転させるモータと、ファンの吸気側
    に配置され吸引した油煙を除去するフィルタと、プレー
    ト外周上部に設けられたプレートの略中心に向けて空気
    を吹き出す空気吹き出し口と、ファンからの排気空気を
    前記空気吹き出し口に導く送風路と、本体底部に設けら
    れファンの排気側から空気吹き出し口側に突辺状に延伸
    したファン排気の整流手段と、加熱手段の下部に配設さ
    れた遮熱部材とを備え、前記整流手段は断面略L字状と
    したホットプレート。
  2. 【請求項2】 整流手段のファン近傍は、ファンの回転
    方向側のファンの略接線方向に延伸するようにした請求
    項1記載のホットプレート。
  3. 【請求項3】 整流手段は、空気吹きだし口側に略垂直
    方向に延びる辺と、ファン近傍に配置されファンの略接
    線方向に延びる辺が一体となった同一面で形成される請
    求項2記載のホットプレート。
  4. 【請求項4】 整流手段は、遮熱部材と一定の間隙を有
    するように配した構成の請求項1記載のホットプレー
    ト。
  5. 【請求項5】 器体を構成する外装カバー底面には隣接
    する整流手段の間に位置する複数の排気口を配設した請
    求項1記載のホットプレート。
  6. 【請求項6】 排気口は、ファン回転方向側の整流手段
    の側壁の下方近傍に設けた請求項5記載のホットプレー
    ト。
  7. 【請求項7】 排気口の周囲には、排気風量調整リブを
    突設してなる請求項5または6記載のホットプレート。
  8. 【請求項8】 器体を構成する外装カバーの側壁全周に
    複数の排気口を設けた請求項1記載のホットプレート。
  9. 【請求項9】 整流手段は、長さの異なる整流手段を配
    設し、機器内部の構造物の影響を受けないで空気吹き出
    し口から均一に空気を吹き出すことができるようにした
    請求項1記載のホットプレート。
  10. 【請求項10】 遮熱部材下部の送風路を挟んで対向す
    る遮熱部材と外装カバー底部のそれぞれと締着すること
    で遮熱部材を外装カバーに固定し支持する遮熱部材支持
    板を有し、遮熱部材支持板は送風路中の空気流れと対峙
    する面を空気流れと略同一方向である面より小さくなる
    ように配置した請求項1記載のホットプレート。
  11. 【請求項11】 整流手段を空気吹き出し口に設けた請
    求項1〜3いずれか1項に記載のホットプレート。
  12. 【請求項12】 整流手段は整流板上部に架設された天
    板を有し、上記天板は送風路底面と一定の空隙を有する
    ように配設された請求項1〜3いずれか1項に記載のホ
    ットプレート。
  13. 【請求項13】 整流手段は整流板間に水平方向の間仕
    切りを設けた構成の請求項1〜3いずれか1項に記載の
    ホットプレート。
  14. 【請求項14】 遠心ファンと整流手段は、その間に間
    隙を有してなる請求項1〜13いずれか1項に記載のホ
    ットプレート。
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