JP2948880B2 - バグフィルタによる集塵方法 - Google Patents

バグフィルタによる集塵方法

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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バグフィルタによる集塵方法に係り、特に
濾布に付着した吸湿性固形物を効果的に剥離させるバグ
フィルタによる集塵方法に関するものである。
〔従来の技術〕
ガス中の固形物、特に燃焼排ガス中のダスト等を除去
する集塵器として使用されるバグフィルタは、最近その
特性が見直され、ごみ焼却装置から排出される排ガス中
に含まれるSOx、HCl等の有害酸性成分の除去、いわゆる
排ガスの脱塩用としても用いられている。
バグフィルタにより、ごみ焼却装置から排出される排
ガスを脱塩する場合、まずバグフィルタの前流側で排ガ
ス中に消石灰等のアルカリ反応剤が供給されてバグフィ
ルタの濾布面にアルカリ反応剤層が形成され、燃焼排ガ
スはこのアルカリ反応剤層を通過する際に脱塩される。
すなわち、排ガス中の有害酸性成分は、前記アルカリ反
応剤層を通過する際の中和反応生成物として濾布に捕集
される。
しかしながら、例えば、塩化カルシウム(CaCl2)等
の中和反応生成物は吸湿性が強く、固化し易いため、濾
布洗浄時に剥離しににく、このため集塵室の圧力損失が
上昇して正常な運転が続けられないという問題が生じて
いる。そこで、捕集した固形物の剥離性を向上させるた
め、通常、剥離助剤として、例えばケイソウ土等が使用
されるがこの剥離助剤の必要添加量が前記アルカリ反応
剤の約20〜50重量%と多いために、ランニングコストが
高くなるという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、ケ
イソウ土等の高価な剥離助剤に代わる安価なものを用い
ることにより、吸着性および付着性の強い固形物でも効
率よく剥離して安定した集塵操作を継続できるバグフィ
ルタによる集塵方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、例えばケイソウ土のように剥離助剤とし
て使用されるものは、一般にポーラスであり、200〜300
%の水分を保持する性質を有しているが、単独で空気中
に放置しておいてもほとんど吸湿しないこと、また排ガ
ス中にケイソウ土を混入させてケイソウ土自身が排ガス
から水分を吸収することはないが、バグフィルタの濾布
面に形成されたケイソウ土層上に堆積した排ガス中の飛
灰はケイソウ土によってその水分が吸収され、その結
果、固着しにくくなること等に着目し、種々のケイソウ
土代替物について検討したところ、汚泥焼却灰が上記ケ
イソウ土と類似の性質を有することを見出し、鋭意研究
の結果本発明に到達した。
すなわち本発明は、排ガスを集塵室に導入し、排ガス
中の固形物を濾布を用いて捕集する集塵工程と、捕集し
た固形物を払い落とす払い落とし工程とを繰り返すバグ
フィルタによる集塵方法において、前記払い落とし工程
における固形物の払い落とし効率を高めるために剥離助
剤として汚泥焼却灰を用いることを特徴とする。
〔作用〕
バグフィルタ装置に排ガスを導入し始めると同時に、
剥離助剤として所定量の汚泥焼却灰を導入すると、該汚
泥焼却灰は排ガス流に乗じてバグフィルタの濾布面上に
ほぼ均一に堆積して汚泥焼却灰層を形成する。この汚泥
焼却灰層上に堆積した、例えば脱塩後の中和反応生成物
に代表される吸湿性および付着性の強い固形物は前記汚
泥焼却灰にその水分が吸収されて含水量が低減され、付
着性も弱くなり、パルス洗浄時の剥離性が向上して剥離
し易くなる。
第1表は、代表的な汚泥焼却灰と典型的な剥離助剤で
あるケイソウ土(商品名:ライオライトA)との成分分
析結果を示すものである。この表から汚泥焼却灰はケイ
素、アルミニウム、鉄等の金属酸化物を主成分とする点
でケイソウ土と類似しており、またClの含有量0.02%と
少ないことから、いわゆる潮解性に起因する濾布への付
着性も小さいことがわかる。
本発明において、剥離助剤としての汚泥焼却灰の供給
は、排ガスの集塵開始時、すなわちバグフィルタの濾布
更新後とパルス洗浄後の排ガス集塵開始時に一時的に供
給すること、または常時供給することが好ましく、その
供給量は次回のパルス洗浄時までに除塵される飛灰の絶
対量の3〜15wt%が好ましく、特に5〜10wt%が好まし
い。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示す装置系統図であ
る。この装置は、ごみ焼却炉の排ガス煙道1と、該排ガ
ス煙道1に連結された中和剤5の供給ライン2および汚
泥焼却灰6の供給ライン3と、該中和剤供給ライン2お
よび汚泥焼却灰供給ライン3と排ガス煙道1との結合部
の後流側に配置されたバグフィルタ7と、その後流の煙
突8とから主として構成されている。このような構成に
おいて、ごみ焼却炉から排出された排ガス4は排ガス煙
道1を通りバグフィルタ7に向かって流れる。この時排
ガス4の集塵開始とほぼ同時に汚泥焼却灰供給ライン6
から所定量、例えば次回のパルス洗浄時までに除塵され
る全飛灰量の8wt%の汚泥焼却灰が一時的に供給され、
次いで中和剤供給ライン2から中和剤として、次回のパ
ルス洗浄時までに処理される排ガス中の全有害酸性成分
の、例えば1.05当量の、例えば水酸化カルシウム(Ca
(OH))が供給される。煙道1に供給された汚泥焼却
灰6および中和剤5はガス4の流れに乗じて後流のバグ
フィルタ7へ流入し、該バグフィルタ7の濾布面上に、
先ず剥離助剤層としての汚泥焼却灰層が形成され、その
上に、排ガス煙道1内で一部の有害酸性成分と反応した
中和塩を含む中和剤層が形成される。その後、排ガス4
は、中和剤層、汚泥焼却灰層および濾布を順次通過し、
その際に有害酸性成分は中和剤と反応した中和塩とし
て、また固形物は汚泥焼却灰層に捕集される。固形物お
よび有害酸性成分が除去された排ガス4は浄化排ガスと
して後流の煙突8から大気に放散される。
第2図は、本実施例におけるバグフィルタの集塵室内
の圧力損失と集塵時間との関係を、比較例(剥離助剤を
用いない外は本実施例と同様にして行った)と比較して
示したものである。図において剥離助剤として汚泥焼却
灰を用いた本実施例の方の固形物の剥離性がよく、同様
のパルス条件でも圧力損失を低く保持できることがわか
る。
本実施例によるば、多孔質でかつ保水性の高い汚泥焼
却用6を剥離助剤として用いたことにより、汚泥焼却灰
の有効利用を図り、剥離助剤に要する経費を節減きるだ
けでなく、CaCl2のような吸湿性の強い中和反応生成物
であっても、パルス洗浄によってほぼ完全に剥離するこ
とができ、パルスエア量およびパルス洗浄回数を節約す
ることができる。また、パルス洗浄回数が少なくなるこ
とから濾布の寿命を延命することができる。さらに、集
塵室内の圧力損失を低く保持できるのでIDFの動力コス
トを低減できる。
本実施例において汚泥焼却灰6の供給は、全集塵工程
において連続的に行うこともできるが、バグフィルタに
よる排ガス集塵開始時、すなわち濾布の更新後、または
濾布のパルス洗浄後の集塵開始時にパルス的に供給する
ことが好ましく、その供給量は次回のパルス洗浄時まで
に捕集される排ガス中の飛灰量(脱塩反応による中和塩
を含む)の3〜15wt%が好ましく、特に5〜10wt%が好
ましい。また中和剤の供給も、前記汚泥焼却灰同様、全
脱塩工程において連続的に行うこともできるが、次回の
パルス洗浄時までに処理する全酸性成分と当量またはそ
れ以上の中和塩を前記汚泥焼却灰の供給に引き続いてパ
ルス的に供給することが好ましい。
本実施例において剥離助剤として前記汚泥焼却灰とと
もに従来から使用されている、例えばケイソウ土等を併
用することもできる。これにより性能をそれ程損なわず
に、高価なケイソウ土の使用量を低減し、ランニングコ
ストを下げることができる。また、汚泥焼却灰供給ライ
ン3は中和剤供給ライン2よりも前流側で排ガス煙道1
と連結してもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、剥離助剤として汚泥焼却灰を用いた
ことにより、例えば排ガスの脱塩によって生じた中和塩
のような吸湿性および付着性の強い固形物であっても効
果的に剥離することができ、安定した集塵操作を継続す
ることができる。また汚泥焼却灰を有効利用できるう
え、剥離助剤に要する経費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す装置系統図、第2図
は、第1図の装置を用いた実施例における集塵質の圧力
損失と集塵時間との関係を比較例と比較して示した図で
ある。 1……排ガス煙道、2……中和剤供給ライン、3……汚
泥焼却灰供給ライン、4……排ガス、5……中和剤、6
……汚泥焼却排、7……バグフィルタ、8……煙突。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排ガスを集塵室に導入し、排ガス中の吸湿
    性固形物を濾布を用いて捕集する集塵工程と、捕集した
    固形物を払い落とす払い落とし工程とを繰り返すバグフ
    ィルタによる集塵方法において、前記払い落とし工程に
    おける固形物の払い落とし効率を高めるために剥離助剤
    として汚泥焼却灰を用いることを特徴とするバグフィル
    タによる集塵方法。
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