JP2947914B2 - 帯電用部材 - Google Patents

帯電用部材

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯電用部材に関し、詳しくは静電複写機等の
画像形成装置に装備される接触帯電用部材に関するもの
である。
〔従来の技術〕
電子写真複写装置は被帯電部材を所定の電位に均一帯
電処理する工程を含んでいる。現在実用化されているほ
とんどがコロナ帯電方法によっているが、最近では、電
圧を帯電部材に外部より印加しこの帯電部材を被帯電部
材に当接させて帯電を行なう接触帯電方法が一部で採用
されている。接触帯電方法によると高電圧を必要としな
い、又オゾンの発生が少ない等の利点がある。
接触帯電部材は、被帯電部材を帯電できる程度の導電
性の他、均一な当接力を得るための弾性を最低限必要と
しており、弾性体を含む層構成をとっている。帯電特性
の面からは、弾性体は均一な当接力を得るための弾性が
あれば良く、その硬度はJISA硬度で80゜以下であれば良
い。
しかし、均一帯電のため接触帯電部材に直流電圧(V
DC)と交流電圧(VAC)を重畳させた電圧(VDC+VAC
を印加した場合、VACの影響により、振動が発生あるい
は増幅され、騒音が発生する。この騒音対策として、弾
性体の硬度を下げる方法がとられている。この方法にお
いてはJISA硬度で40゜以下の軟質弾性体でないと効果が
十分でない。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、騒音対策のために40゜以下の硬度とするに
は、弾性体に低分子物質やオイル状分質等のいわゆる可
塑剤を多量に添加せざるを得ず、その結果可塑剤の表面
移行(以下ブリードという)が発生しやすく被帯電部材
の汚染または多層構成における層間剥離等の二次障害を
引起す等の問題があった。
さらには多量の可塑剤を添加することにより、弾性体
の物性が経時的に大きく低下するため特性も不安定とな
り易かった。
本発明は、上述の様な観点より発明されたものであ
り、本発明の目的は接触帯電用部材を使用した時の騒音
を低減させるのに、接触帯電用部材の弾性体の硬度に依
存せず、新たに制振層を設け該層に用いる弾性体の有す
る粘弾性特性を規定することによって、上記欠点を解決
する、優れた制振特性を有する接触帯電用部材を提供す
るものである。
さらに本発明の目的は、弾性体の硬度を極端に下げな
くても良いため、可塑剤を多量に添加する必要がなく、
可塑剤のブリードによる二次障害または弾性体の特性の
経時的な低下の小さい、物理的に安定な接触帯電用部材
を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に従って、導電性支持体上に導電性弾性層を持
つ帯電用部材において、前記導電性支持体上に、損失正
接が0.5以上の弾性体により形成された制振層を有する
ことを特徴とする帯電用部材が提供される。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明の帯電用部材は、少なくとも導電性支持体、導
電性弾性層、制振層の3層からなり、層順は例えば、第
1図に示すように導電性支持体5a上に導電性弾性層5b更
に制振層5cとすることができる。
さらに、第2図に示すように帯電用部材の表面に帯電
用部材を保護するために保護層を設けても良い。この保
護層は樹脂層で形成され、内部に導電性を制御するため
に導電粒子や帯電用部材の表面粗さを制御するために不
溶性の樹脂粉体を混合しても良い。
制振層の制振特性は、外から受けた振動のエネルギー
を制振層中の分子間摩擦によって、変形のためのエネル
ギーや熱エネルギーとして消費することで、振動を減衰
し、その結果音の放射を防ぐもので、材料の粘弾性特性
に大きく依存するものであり、粘弾性特性を示す示標と
して一般に損失正接が用いられる。本発明の場合は、制
振特性の観点から損失正接は0.5以上、好ましくは0.7以
上である。0.5より小さいと満足し得る制振特性が得ら
れない。制振層は0.5以上の損失正接を有する材料を使
用することにより、硬度にあまり依存することなく、十
分な騒音防止を達成することができる。
制振層の損失正接は非共振強制振動型の動的粘弾性測
定装置により、3mm×3mm×1mm(厚さ)の試料を用い、
せん断モードで周波数10Hzで測定した。
制振層は、必要に応じ、多層としても良く、制振層に
用いられる材料としては、ブチルゴム、ポリノールボー
ネンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ポリエステル系
樹脂、ポリウレタン樹脂等があり、必要に応じ、フェノ
ール系樹脂、ロジン系樹脂、クマロン樹脂等を添加して
もよい。
導電性支持体としては、鉄、銅、ステンレスなどを用
いることができる。
帯電用部材の形状は、ローラー形状やブレード形状な
どいずれでもよいが、均一帯電の点ではローラー形状が
好ましい。
本発明の帯電用部材を接触帯電に用いる場合、例えば
第3図に示すように、導電性支持体1a上に設けられた光
導電層1bと、電源3により直流電圧(VDC)と交流電圧V
ACを重畳して印加された帯電用部材5を接触させればよ
い。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。
<実施例1> 結合アクリロニトリル量35%のアクリルニトリル・ブ
タジエンゴム(以下NBR)100重量部、導電性カーボンケ
ッチェンブラックEC10重量部N−330カーボンブラック2
5重量部DOP20重量部酸化亜鉛、5重量部、ステアリン酸
1重量部、沈降性イオウ2重量部加硫促進剤TMTD、加硫
促進剤CBS各1重量部を混合、混練し、JISA硬度56゜の
組成物を得た。この組成物を用いて、導電性支持体であ
る芯金部上にトランスファー成形で導電性弾性層を形成
し、ローラー形状を得た。このローラーの表面に、アク
リル樹脂をバインダーとし、繊維質5%、無機充てん剤
30%よりなるエマルジョン系制振性塗料を浸漬塗布によ
り1mmの厚さにコーテイングした後、130℃で1時間加熱
硬化し、帯電ローラーを作成した。この帯電ローラーを
LBP−8−II(キヤノン社製)に用いるカートリッジの
一次帯電器位置に取付け、芯金部にVDC=−700V、IAC
120μA、=1000Hzのバイアスを加え、帯電を行なわ
せたところ良好な画像が得られた。またその時の音圧レ
ベルを測定したとこを1m離れた場所で42dBであり、特に
問題はなかった。
また損失正接は、1.02であった。
<比較例1> 表面にコーティングしないローラーを使用したこと以
外は実施例1と同様に行なったところ、良好な画像が得
られた。またその時の音圧レベルを測定したところ1m離
れた場所で65dBであり、不適であった。また損失正接は
0.4であった。
<実施例2> 制振層を、下記に示す配合から成る塗料を用いた以外
は実施例1と同様にして形成した。ブチルゴム(不飽和
度2.0%)100重量部、N−330カーボンブラック10重量
部、酸化亜鉛5重量部、ステアリン酸1重量部、クマロ
ン樹脂15重量部、沈降性イオウ2重量部、加硫促進剤TM
TD,CBS各1重量部を混合、混練後、上記コンパウンドを
MEK(メチルエチルケトン)に溶解し、固形分10%とな
る様に塗料を調整した。
実施例1と同じ導電性弾性層まで形成したローラーの
表面に上記塗料を浸漬塗布により1mmの厚さにコーティ
ングした後、140℃で1時間加熱、硬化し、帯電ローラ
ーを作成した。この帯電ローラーを用いて実施例1と同
様に試験したところ良好な画像が得られ、音圧レベルは
47dBであり特に問題はなかった。
また損失正接は1.21であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、導電性支持体上に導電性弾性層
を持つ帯電用部材において、前記導電性支持体上に設け
られる制振層の損失正接を0.5以上とする構成にするこ
とにより、弾性体の硬度に対する依存性が小さく、騒音
を低減する効果が得られる。
さらに、弾性体の硬度に対する依存性が小さいため、
多量の可塑剤の添加が必要なくなり、従って、ブリード
による被帯電部材の汚染、多層構成における層間剥離、
経時的な特性変化等の小さい、物理的に安定な接触帯電
部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の帯電用部材の1例である
帯電ローラーの模式的断面図である。 第3図は、本発明の帯電用部材を使用した接触帯電装置
の模式的断面図である。 1……電子写真感光体、1a……導電性支持体、1b……光
導電層、3……電源、5……帯電用部材、5a……導電性
支持体、5b……導電性弾性層、5c……制振層、5d……保
護層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/02 G03G 15/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に導電性弾性層を持つ帯電
    用部材において、前記導電性支持体上に、損失正接が0.
    5以上の弾性体により形成された制振層を有することを
    特徴とする帯電用部材。
  2. 【請求項2】前記制振層が、導電性弾性層上に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の帯電用部材。
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社団法人日本ゴム協会編「ゴム工業便覧」第四版,社団法人日本ゴム協会,平成6年1月20日,P.848−849

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