JP2947564B2 - 造形物の成型方法 - Google Patents

造形物の成型方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は造形物の成型方法に関し、更に詳しくは、化
粧料、石けん、医薬品、入浴剤、芳香剤等の成型方法に
関する。
〔従来の技術〕
従来、造形物の成型方法として、たとえば、口紅を例
にとれば次のような方法がある。
加熱溶解された第1の口紅組成物を、第13図に示すよ
うな、外層型51と内側型52で構成された2重構造の型の
空所にまず流し込み、これを冷却固化させた後に、内側
型52を抜き取り、内側型52を抜き取って形成された凹所
に第2の口紅組成物を流し込んで、2層の口紅とし、外
層と内層を異なる色、若しくは異なった効果をもつ成分
で構成するという成型方法は知られている。
その他にも、特開昭62−111906号公報には多色スティ
ック状化粧料の製造方法が記載されているが、2色を単
に張り合わせるタイプの多色である。
またそのほかにも、多層造形物の成型方法として、次
のような方法が知られている。すなわち、例えば花形な
どを透明素地の中に内包した内包石けんの成型方法であ
って、特開昭57−155300号公報に記載されている。この
方法は、筒状枠の底部に石けん成分で形成された石けん
支持台を設け、着色されしかも石けん成分で形成された
花形の構成片を順次組み合わせて芯部を成形し、その芯
部を石けん支持台の上に固定して、次いで、その芯部の
上から筒状枠内に透明石けん素地を充填し、透明体の中
に造形物が包まれた内包石けんを得るという方法であ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の技術で成形できる中空の造形物の形状は中子と
いわれる型を引き抜くためにテーパを設けなければなら
ず、単純な形状に限定されてしまう。しかも型の構造が
複雑になり外側の造形物に損傷を与えずに型を引き抜く
ことは非常に困難であり、よしんば可能となったとして
も非常に生産性の低いものである。
内包石けんの場合には、構成片を順次固定して芯部を
形成しなければならず、更にその芯部を石けん支持台の
上に固定しようとすれば量産機による位置決めが難し
く、製造は実際上、手作業で行わなければならず、大量
生産には不向きであるという問題点があった。
また、以上のほかには、複雑な形状の中空の造形物、
あるいは、内包タイプの多層造形物は内包石けんを除け
ば従来ほとんど知られてなかった。しかしながら、潜在
的には一部では、中空の造形物、あるいは内包タイプの
多層造形物に対する社会需要は極めて高いと見込まれて
いた。中空の造形物は特に透明の流動組成物で成形され
ていると透明性というだけでい高い造形美がある。更
に、中空部に有色の流動組成物が充填されていればより
高い造形美が得られる。
加えてその有色の流動組成物に高濃度の芳香成分が含
まれていると極めて長期間芳香性を維持出来る芳香剤が
得られる。その他、口紅では中空部に有色で口唇にうる
おいを与える成分が高濃度に配合されていれば、保湿効
果に富む口紅が得られる。
また、外層の流動組成物に添加すると不安定な添加成
分を中空の流動組成物に添加して安定に配合することが
出来る。
また、その通明の流動組成物に香料成分が含まれてい
ると、高級芳香剤に対する需要を満たすことができる。
中空部に更に有色の流動組成物が充填され、その有色の
流動組成物に更に高濃度で芳香成分が含まれていると、
極めて長期間芳香性を維持できる高性能の芳香剤が得ら
れる。
従来では、潜在的に社会的需要の極めて高いこのよう
な中空の造形物、あるいは、多層造形物を成型すること
が実際には非常に難しく、このような中空の造形物の成
型方法の実現が強く望まれていたという大きな問題点が
あった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消し、造形
度の高い造形物を同一規格で大量に容易に成形すること
のできる造形物の成型方法を提供することを技術的課題
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は造形物の成型方法であり、前述した技術的課
題を解決するため以下のように構成されている。すなわ
ち、本発明における造形物の成型方法の1つの特徴は、
外装型開口部に袋状の弾性型の開口部を接合した形状に
して、外装型の内部に第1の弾性型が設けられている型
体を準備し、次いで、前記外装型と前記第1の弾性型と
の間の第1の空所に流動性組成物を充填し、この流動性
組成物が前記型体内で固化した後、前記第1の弾性型内
を減圧して前記第1の弾性型を収縮させることで、前記
流動性組成物と前記第1の弾性型との密着をはがして中
空の造形物を成型することにある。
また、本発明における造形物の成型方法の他の特徴
は、前述した1つの特徴に加えて、前記型体内で成型さ
れた造形物の中空部に、更に袋状の第2の弾性型を挿入
し、造形物の中空部の周壁と第2の弾性型との間に形成
される第2の空所に、更に流動性組成物を充填して固化
させ、中空の多層造形物を成型することにある。
更に、本発明における造形物の成型方法の別な特徴
は、前述した1つの特徴に加えて、前記型体内で成型さ
れた造形物の中空部に、更に流動性組成物を充填し、固
化させて多層の造形物を成型することにある。
中空の造形物は実質的に透明で、中空部に充填される
流動性組成物は実質的に有色であるとよい。特に、中空
部には保湿成分を高濃度に含んでいるとよい。
〔作用〕
袋状の弾性型は、起状に富んだ様々な形状状態で流動
性組成物を固形化することが可能であり、伸縮自在であ
り、起状に富んで固形化した造形物を傷つけることなく
造形物との密着をはがすことが容易である。
以下本発明を図面を交えながら更に詳細に説明する。
本発明の第1の成型方法では、型体1の外装型3と弾
性型2との間に形成される型体1の空所4に流動性組成
物を充填する。
本発明では、流動性組成物が、例えば第1図あるいは
第5図に、2a,2bで図示した袋状の第1の弾性型2と、3
a,3bで図示して例示した外装型3との間で、1a,1bで図
示した型体1内に形成された第1の空所4に充填されて
用いられる。
流動性組成物が充填される型体1の外装型3は、例え
ば第1図、第2図に示すように、得ようとする造形物の
自由な外形にデザインされるとともに、その外装型3に
開口部5が設けられ、第3図に平面図で示すようにその
開口部5に袋状の弾性型2の開口部6が接合された形状
を備えている。型体1では得ようとする造形物の自由な
形状デザインが弾性型2に対して施されていてもよい。
無論、デザインが施されている対象は弾性型2と外装型
3の両者であってもよい。また、第5図に見られるよう
に、十分な広がりをもった縁部7が外装型3の開口部5
に設けられていると、造形物を型体1から取り出すとき
などの操作が容易になって好ましい。
型体1に設けられる袋状の弾性型2と外装型3の素材
は同一素材で一体に成型されていてもよく、外装型3だ
けは、例えば非可撓性の素材で形成されていてもよい。
殊に、型体1の中に設けられる弾性型2と外装型3の素
材は例えばゴム、好ましくは天然ゴムあるいはシリコー
ンゴムなどで作られていると、流動性組成物との密着が
はがれやすくなってよい。
このような素材で形成される弾性型2と外装型3の伸
び率は、成形しようとする対象物の種類によっても相違
するが、たとえば、化粧料、医薬品、固形石けん、芳香
剤などの流動物を充填の際、100〜800%、好ましくは10
0〜500%であることが望ましい。弾性型2あるいは外装
型3の伸び率が800%以上であると、流動組成物の自重
で型体1が変形してしまい、造形物の形状に正確な凹凸
を形成することが難しくなる。弾性型2の伸び率が100
%以下であると、弾性型2が十分伸縮せず、上記のよう
な素材から得られる造形物をとりだすことが困難とな
る。
なお、弾性型2と外装型3が上記のような素材で形成
され、しかも弾性型2の素材が上記の伸び率を備え、袋
状に成形されていれば、例えば、天然ゴムから例えば型
体1に成形されるまでの弾性型2と外装型3の製造方法
は問題にならない。型体1に成形して得られた弾性型2
あるいは外装型3の厚みは型のはずし易さを考慮して、
0.3〜3m/m、好ましくは0.5〜1m/mが望ましい。
本発明で、型体1の空所4に充填されて用いられると
よい流動性組成物には、例えば、口紅、ファンデーショ
ン、チックなどの化粧料、薬品リップクリームなどの医
薬品、そのほか固形石けん、入浴剤、芳香剤、などの成
形物の流動性組成物が挙げられる。
固形石けん成型物の流動組成物としては、例えば枠練
り石けん素地が挙げられる。芳香剤の成型物の流動組成
物の場合は透明基材に香料が混合されて調製されている
とよい。
充填に用いられる流動性組成物は、固化して乾燥した
後に透明であると、成形して得られる造形物の美的効果
が高まってよいが、かならずしも透明でなくともよい。
本発明では、第4図の充填断面図に示すように、上記
空所4に流動性組成物を充填する。充填方法は特に泡の
発生をできるだけ少なくできる方法であるとよい。
泡の発生を極力少なくするには、流動性組成物の充填
に先立って、弾性型2と型体1の外装型3との間の空所
4内面に離型材を塗布しておくとよい。このようにする
と型体1の壁面と流動性組成物の間に発生する気泡の発
生自体を防ぐことができる。このような離型剤として
は、例えばシリコーンオイル、エチルアルコールなどが
挙げられ、特にシリコーンオイルが好ましい。
本発明では、上記空所4に充填した流動性組成物を固
化させる。具体的には、例えば、高温では溶融状態にあ
り、常温になると固化するような流動性組成物であれ
ば、高温状態の流動性組成物を空所4に注入し、次いで
その充填流動性組成物を型体1とともに冷却すればよ
い。
流動性組成物を冷却して固化する場合、空所4に充填
された流動性組成物を充填状態のまま第10図に示すよう
な冷却槽8内の冷水に浸して除熱してもよく、第12図に
示すような脚台9を用いて風冷してもよい。上記空所4
に流動性組成物を充填する前、弾性型2の中に予め冷却
水などの冷却材を充填しておくか又は、充填後、弾性型
2に冷却材を充填するとともに、第11図に示すように型
体1とともに冷却水10の中に浸漬すると冷却効果が高ま
って更によい。
本発明では流動性組成物が型体内で固化した後、弾性
型内を減圧して弾性型を収縮させることで、固化した流
動性組成物と弾性型との密着をはがし中空の造形物を得
る。
弾性型2内に冷却材が充填されたような場合には、例
えば、弾性型2内から冷却材を排除し、第6図に示すよ
うに図中の矢印の方向にさらに弾性型2内を減圧すると
よい。減圧方法は特に問題にならない。弾性型2の開口
部周囲を密閉し、例えば真空ポンプなどで弾性型2内の
空気を吸い込むなどの方法を採ればよい。
上記のような方法により、第7図に示すような、成型
された中空の造形物11が得られる。
例えば、上記のようにして得られた中空の造形物11の
中空部に、その中空部の容積に比較して十分に小さい袋
状の第2の弾性型12を第8図に示すように挿入し、中空
部の内壁と袋状の第2の弾性型12との間に形成される第
2の空所13に更に第2の流動性組成物を充填すると、中
空で多層の造形物が得られる。
中空部に挿入して用いられる第2の弾性型12は、前記
した弾性型2と同一の材質で成形されている弾性型で足
りる。
また、第2の空所13に充填される第2の流動性組成物
は、上記空所4に充填された流動性組成物と実質的に同
一成分であるとよい。もっとも、空所4に充填された流
動性組成物が透明であったような場合には、第2の空所
13に充填する流動性組成物は、有色又は半透明の流動性
組成物であると美的効果が高くなってよい。
第2の空所13に充填した流動性組成物の固化は、中空
の造形物11の形成に際し行なった方法に準じればよい。
このような成型方法によると、中空の多層造形物が得
られる。
更に、例えば前記のようにして既に得られた中空の造
形物11の中空部に第3の流動性組成物を充填して固化す
ると内包多層造形物が成型される。例えば、上記のよう
にして得られた中空の多層造形物で、第2の弾性型が挿
入されており、第2の弾性型を除去してえられる第2の
中空部に、第3の流動性組成物を充填して固化した場合
にも、内包式の多層造形物が成型される。中空部あるい
は第2の中空部に充填する第3の流動性組成物は、既に
用いた流動性組成物と実質的に同一成分であるとよい。
もっとも、既に用いた流動性組成物が透明、半透明であ
ったような場合、中空部、あるいは第2の中空部に充填
する第3の流動性組成物を、有色とすると美的効果が高
くなってよい。
空所4に充填する流動性組成物及び、第2の流動性組
成物、第3の流動性組成物はいずれも香料が混合された
香料混合流動性組成物であるとともに、第2の流動性組
成物の香料含有率を、空所4に充填する流動性組成物の
3〜5倍、第3の流動性組成物の香料含有率を空所4に
充填する流動性組成物の5倍を超える割合とすると、香
料が徐々に発散し、長時間の使用に耐えられるような芳
香剤が得られる。
また、口紅の造形物を形成しようとするような場合に
は、第2の流動性組成物、第3の流動性組成物は口唇に
うるおいを与える成分が高濃度に配合されていると保湿
効果に富む口紅が得られてよい。
また、外気に長期間触れていると変質するような成分
であっても、第2の流動性組成物、あるいは第3の流動
性組成物には好ましく含有させることもできる。
花型にデザインされた弾性型2を用い、第7図に示す
ような、内部が広く、開口部付近が狭くなっている中空
の透明石けん造形物11を作り、更にその中空部に着色石
けん素地を注入して固化させると造形物を内包した内包
石けんを製造することができる。この場合、中空内部に
着色石けん素地を充填して造形芯部14を固化して形成
し、次いで、狭くなっている開口部に更に透明石けん素
地を充填して固化させて目詰め部15を形成すると、第9
図に示すような、透明石けんが部の造形物を内包した多
層造形物である内包石けんを得ることができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を説明する。
枠練り石けん 実施例に先だって、次のような成分でなり、ほぼ50℃
で流動状態にある枠練り石けん素地を調製した。
透明枠練り石けん素地 牛脂; 24重量部、 ヤシ油; 9重量部、 ヒマシ油; 4重量部、 水分; 3重量部、 エチルアルコール; 21重量部、 濃度34重量%カセイソーダ水溶液; 18重量部、 グリセリン; 21重量部、 香料; 適量。
半透明枠練り石けん素地 上記の透明枠練り石けん; 100重量部、 酸化チタン(着色剤); 0.5重量部、 香料; 適量。
有色枠練り石けん素地 上記の透明枠練り石けん; 100重量部、 色素 適量、 香料 適量。
型 体 1a 第1図、第2図に断面図、第3図に平面図で示すよう
な、天然ゴムで花の外形を型どった底部開口の袋状の外
装型3aを設けた。天然ゴムの伸び率は300%である。外
装型3a内には、同材質の天然ゴムで形成され、下方が開
口した袋状の弾性型2aを挿入し、弾性型2a開口部外縁の
一部を外方向に延設して外装型3aの開口部の周縁に接合
し、外装型3aと弾性型2aとの組合せで型体1aを形成し
た。
第2の弾性型 天然ゴムで形成し、第8図の断面図で、中空の石けん
造形物11内に挿入して示すような袋状の第2の弾性型12
を設けた。第2の弾性型12は袋状の弾性型2aとは相似形
でしかも小さく、弾性形2a内に十分入りきる大きさとし
た。
型 体 1b 第5図に断面図で示すような、天然ゴムで芯部に花の
形を型どった型体1bを設けた。用いられた天然ゴムの伸
び率は300%である。外装型3bの内部には、同材質の天
然ゴムで形成され、底部開口の袋状の弾性型2bを外装型
3bの底部に接合して設けた。外装型3bと弾性型2bとの組
合せで型体1bを形成している。
<実施例1> 型体1a内の弾性型2a内に冷水を注入し、次いで、弾性
型2aと型体1aの外装型3aとの間の空所4に流動状態の透
明枠練り石けん素地を充填し、第10図に示す冷却槽8の
中に型体1aとともに浸漬して型体1a内で透明枠練り石け
ん素地を固化した。
次いで、弾性型2a内の水を除いて更に吸引し弾性型2a
を収縮させ、弾性型2aと流動組成物である石けんとの密
着をはがし、造形物である中空の透明石けんを得、更に
外装型とその石けんとの密着もはがした。
次いで、このようにして得られた中空の透明石けんの
中空部に第2の弾性型12を挿入し、次いで、その第2の
弾性型12内に冷水を注入し、次いで、第2の弾性型12と
中空部周壁との間の第2の空所13に流動状態の半透明石
けんを充填し、その半透明石けんを固化した。
次いで、第2の弾性型内の水を除いて中空の多層造形
物である中空の2層の固形石けんを得た。
このようにして得られた中空の2層の固形石けんから
第2の弾性型を取り除き、その第2の弾性型が除かれて
形成された第2の中空部に有色の枠練り石けんを充填し
て固化し、多層固形石けんを得た。
得られた多層固形石けんの内部は花の形状を備え、凹
凸豊かな形状をもっていた。更にパーティングラインの
ような不必要な線も全く確認されなかった。
<実施例2> 型体1b内の弾性型2b内に冷水を注入し、次いで、弾性
型2bと型体1bの外装型3bとの間の空所4に流動状態の透
明枠練り石けん素地を充填し、第10図に示す冷却槽8の
中に透明枠練り石けん素地を型体1bとともに浸漬して型
体1b内で固化した。
次いで、弾性型2b内の水を除いて更に吸引して弾性型
2bを収縮させ、弾性型2bと透明枠練り石けん素地との密
着をはがし、中空の透明石けんを得、更に外装型3bと中
空の透明石けんとの密着もはがした。
次いで、このようにして得られた中空の透明石けんの
中空部に有色枠練り石けん素地を充填して固化し、次い
で弾性型2bの開口部付近に対応して口が狭くなっている
部分には透明流動性組成物を充填して固化し、第9図に
示すような内包固形石けんを得た。
〔発明の効果〕
本発明の造形物の成型方法は、上記の構成でなるか
ら、造形度の高い造形物を容易に成形することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で用いた型体の第3図のA−A矢視断
面図、第2図は実施例1で用いた型体の第3図のB−B
矢視断面図、第3図は実施例1で用いた型体の平面図、
第4図は実施例1で型体に流動性組成物を充填したとき
の型体の断面図、第5図は実施例2で用いた型体の断面
図、第6図は実施例2で弾性型を減圧している際の断面
図、第7図は実施例2で得られた中空石けんの断面図、
第8図は中空の石けん内に第2の弾性型を挿入している
際の石けんの断面図、第9図は実施例2で得られた内包
石けんの断面図、第10図は実施例で用いた冷却槽の外観
図、第11図は袋状の弾性型に冷却水を充填するとともに
型体全体とともに冷却水に浸漬して流動性組成物を冷却
している際の型体と石けんの断面図、第12図は脚台で風
冷している際の外観図、第13図は従来の2層口紅成型用
の型の断面図である。 1……型体、2……弾性型、 3……外装型、4……空所、 5……外装型開口部、6……弾性型開口部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29C 39/36 B29C 39/36 C11D 13/16 C11D 13/16 // B29L 22:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/02 - 39/12 B29C 39/22 - 39/36 B29C 33/38 - 33/40 C11D 13/16 A16K 7/02 - 7/027

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外装型開口部に袋状の弾性型の開口部を接
    合した形状にして、外装型の内部に第1の弾性型が設け
    られている型体を準備し、 次いで、前記外装型と前記第1の弾性型との間の第1の
    空所に流動性組成物を充填し、 この流動性組成物が前記型体内で固化した後、前記第1
    の弾性型内を減圧して前記第1の弾性型を収縮させるこ
    とで、前記流動性組成物と前記第1の弾性型との密着を
    はがして中空の造形物を成型することを特徴とする造形
    物の成型方法。
  2. 【請求項2】前記型体内で成型された造形物の中空部
    に、更に袋状の第2の弾性型を挿入し、前記造形物の前
    記中空部の周壁と前記第2の弾性型との間に形成される
    第2の空所に、更に流動性組成物を充填して固化させ、
    中空の多層造形物を成型することを特徴とする請求項1
    に記載の造形物の成型方法。
  3. 【請求項3】前記型体内で成型された造形物の中空部
    に、更に流動性組成物を充填し、固化させて多層の造形
    物を成型することを特徴とする請求項1に記載の造形物
    の成型方法。
  4. 【請求項4】前記型体内で成型された中空の造形物は実
    質的に透明で、前記造形物の前記中空部又は前記第2の
    空所に充填される流動性組成物は実質的に有色であるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の造形物の成型方
    法。
  5. 【請求項5】前記流動性組成物が、化粧料、医薬品、固
    形石けん、入浴剤、芳香剤で構成される群から選択され
    る成型物の素材流動物であることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の造形物の成型方法。
  6. 【請求項6】流動性組成物の充填は、前記第1又は第2
    の弾性型の中に冷却材を充填し、その冷却材で除熱しな
    がら行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の造形物の成型方法。
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