JP2946861B2 - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JP2946861B2
JP2946861B2 JP3215987A JP21598791A JP2946861B2 JP 2946861 B2 JP2946861 B2 JP 2946861B2 JP 3215987 A JP3215987 A JP 3215987A JP 21598791 A JP21598791 A JP 21598791A JP 2946861 B2 JP2946861 B2 JP 2946861B2
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steering
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晃 長谷川
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車に用い
られる動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動力舵取装置の一つとして、例えば特開
昭57−167869号公報にて、ステアリングホイー
ル側と連係するピニオン軸をステアリングリンク側に連
係するラックに対してラック軸方向へ平行移動可能と
し、操舵時におけるピニオン軸のラック軸方向への平行
移動を変位拡大レバーを介してサーボバルブの入力スプ
ールに伝えて同サーボバルブを切換え、これに伴い油圧
アシストをパワーシリンダに加えるようにした装置が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の装置においては、構造上入力スプールの配置方向が
ラック軸と略平行の方向に限定され、また入力スプール
を変位させる変位量が変位拡大レバーによるレバー比に
よって決定されるため、入力スプールの変位量を大きく
するためには変位拡大レバーを大きくしなければなら
ず、設計自由度が低い。本発明は、上記した問題に対処
すべくなされたものであり、入力スプールの配置方向に
制約がなく、またコンパクトな構成で入力スプールの変
位量を大きくし得る動力舵取装置を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、ステアリングホイール側と連係
するピニオン軸をステアリングリンク側に連係するラッ
クとの係合部から一方にピニオン軸方向へ変位した部位
にてハウジングに軸支してラックから受ける反力により
同軸支部を支点として傾動可能とし、またハウジングに
短寸揺動部と長寸揺動部を有するクランクを傾動可能に
組付け、このクランクの短寸揺動部を前記ピニオン軸の
前記ラックとの係合部から他方にピニオン軸方向へ変位
した部位に接続するとともに、同クランクの長寸揺動部
をパワーシリンダの作動を制御するサーボバルブの入力
スプールに接続して、当該動力舵取装置を構成した。
【0005】
【作用】本発明による動力舵取装置においては、操舵時
にピニオン軸がラックから反力を受けて軸支部を支点と
して傾動し、この動きがクランクの短寸揺動部に伝達さ
れてクランクが揺動し、これに伴ってクランクの長寸揺
動部にて入力スプールが動かされる。このため、サーボ
バルブが切換作動し、油圧アシストがパワーシリンダに
加えられて操舵が助勢される。
【0006】
【発明の効果】ところで、本発明による動力舵取装置に
おいては、ピニオン軸の傾動をクランクの揺動に変換し
た後に入力スプールに伝わるようにしたため、クランク
における長寸揺動部の延出方向を適宜に設定することに
より、入力スプールの配置方向を適宜に設定することが
できる。また、操舵時にピニオン軸がラックから反力を
受けて移動する変位量がピニオン軸自体にて得られるレ
バー比とクランクにて得られるレバー比によって2段階
に増大されるため、コンパクトな構成で入力スプールの
変位量を大きくすることができる。したがって、設計自
由度が向上し、設置スペースの限られた車両においても
容易に実施することができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1,図2及び図3は本発明の第1実施例を
示していて、ラック11は斜歯11a(詳細は図示省
略)を有してハウジング12に一対の滑り軸受13(一
方のみ図示した)を介してその軸方向へ移動可能に組付
けられていて、ステアリングリンク(図示省略)に連係
しており、ピニオン14aが係合している。ピニオン1
4aはピニオン軸14に一体的に形成されていて、ピニ
オン軸14は一端にて単列深溝玉軸受15を介してまた
他端部にて自動調芯玉軸受16とクランク17と一対の
玉軸受18,19を介してハウジング12に回転自在か
つ単列深溝玉軸受15を支点としてラック11から離れ
る方向へ僅かに傾動可能に組付けられている。なお、ピ
ニオン軸14はステアリングシャフト(図示省略)を介
してステアリングホイール10に連係している。
【0008】単列深溝玉軸受15は、ハウジング12に
螺着されてロックナット22により固定されたホルダ2
1内に組付けられていて、ピニオン軸14に螺着された
ナット23とホルダ21に固定されたクリップ24によ
って位置決め固定されている。自動調芯玉軸受16は、
ピニオン軸14とクランク17間に組付けられていて、
ピニオン軸14に嵌合したスペーサ25とクランク17
に固定されたクリップ26によって位置決め固定されて
いる。一対の玉軸受18,19は、図2にて詳細に示し
たように、クランク17をハウジング12に対して傾動
可能に支持するものであり、互いに対向してハウジング
12に対して軸線(クランクの揺動中心軸線)方向へ移
動可能に組付けられていて、一対の圧縮コイルスプリン
グ27,28により弾撥的に位置決め固定されている。
各圧縮コイルスプリング27,28は、ピニオン軸14
等を図示元位置に向けて付勢するものであり、各リテー
ナ31,32を介して各玉軸受18,19のアウタレー
スに係合するとともに、ハウジング12に螺着されて各
ロックナット35,36により固定された各プラグ3
3,34に係合していて、各プラグ33,34によって
弾撥力を調整できるようになっている。なお、各プラグ
33,34にはクランク17の移動量を規定するための
各ボルト37,38が螺着されている。
【0009】クランク17は、図1〜図3にて示したよ
うに、両玉軸受18,19に軸支される一対の軸部17
a1,17a2と自動調芯玉軸受16を収容するリング
部17a3と取付孔17a4を有する本体17aと、こ
の本体17aの取付孔17a4に嵌合固着されて先端の
球状部にてサーボバルブVの入力スプール41に係合す
るピン17bによって構成されていて、本体17aのリ
ング部17a3すなわち自動調芯玉軸受16を介してピ
ニオン軸14と係合する部位が短寸揺動部として機能
し、またピン17bが長寸揺動部として機能するように
なっている。
【0010】サーボバルブVは、図1にて示したよう
に、油圧ポンプP,パワーシリンダC(ラック11をピ
ストンロッドとする油圧シリンダ)及びリザーバRに油
圧回路を介して接続されていて、入力スプール41の軸
方向移動に応じてパワーシリンダCの作動を制御するそ
れ自体公知のものであり、入力スプール41を軸方向へ
摺動可能に収容するバルブボディ42と、入力スプール
41を図示中立位置に弾撥的に付勢するセンタリングス
プリング機構S等によって構成されている。センタリン
グスプリング機構Sは、圧縮コイルスプリング43と、
入力スプール41に固着したナット44と、ハウジング
12に螺着されてロックナット46により固定されたス
リーブ45と、スプリング43の一端に常時係合してナ
ット44及びスリーブ45にそれぞれ離脱可能に係合す
るプレート47と、スプリング43の他端に常時係合し
てハウジング12の段部と入力スプール41の段部にそ
れぞれ離脱可能に係合するプレート48によって構成さ
れている。
【0011】上記のように構成した本実施例において
は、ステアリングホイール10によってピニオン軸14
が回転操作される操舵時、ピニオン軸14がラック11
から反力を受けてスプリング28の作用に抗して単列深
溝玉軸受15による軸支部を支点として傾動し、この動
きがクランク17の短寸揺動部(リング部17a3)に
伝達されてクランク17が一対の軸部17a1,17a
2を中心として揺動し、これに伴ってクランク17の長
寸揺動部すなわちピン17bにて入力スプール41がそ
の軸方向へ動かされる。このため、サーボバルブVが切
換作動し、油圧アシストがパワーシリンダCに加えられ
てラック11が軸方向へ押動され操舵が助勢される。
【0012】ところで、本実施例においては、ピニオン
軸14の傾動をクランク17の揺動に変換した後に入力
スプール41に伝わるようにしたため、クランク17に
おける長寸揺動部すなわちピン17bの延出方向を適宜
に設定することにより、入力スプール41の配置方向を
適宜に(例えば、本実施例のようにラック11に略直交
する方向に)設定することができる。また、操舵時にピ
ニオン軸14がラック11から反力を受けて移動する変
位量がピニオン軸14自体にて得られるレバー比(図2
に示した支点から力点と作用点までの各長さL1,L2
の比L2/L1)とクランク17にて得られるレバー比
(図1に示した揺動中心から力点と作用点までの各長さ
L3,L4の比L4/L3)によって2段階に増大され
るため、コンパクトな構成で入力スプール41の軸方向
変位量を大きくすることができる。したがって、設計自
由度が向上し、設置スペースの限られた車両においても
容易に実施することができる。
【0013】図4は本発明の第2実施例を示していて、
この実施例においては、上記第1実施例の単列深溝玉軸
受15に代えてニードル軸受115Aと球面軸受115
Bが採用され、自動調芯玉軸受16に代えてニードル軸
受116Aと球面軸受116Bが採用され、スプリング
28に代えて皿ばね128が採用されている。その他の
構成は上記第1実施例と実質的に同じであるため、類似
部材に類似符号を付けてその説明は省略する。この実施
例においては、球面軸受115B,116Bが採用され
ているため、ピニオン軸114の傾動動作及びクランク
117の揺動動作が円滑に得られるとともに、皿ばね1
28が採用されているため、当該装置をコンパクトに構
成することができる。なお、この実施例のその他の作用
効果は上記第1実施例の作用効果と実質的に同じである
ため、その説明は省略する。
【0014】図5は本発明の第3実施例を示していて、
この実施例においては、上記第2実施例のニードル軸受
115Aと球面軸受115Bに代えてブッシュ215A
とゴムリング215Bと筒状ケース215Cが採用さ
れ、ニードル軸受116Aと球面軸受116Bに代えて
単列深溝玉軸受216が採用され、皿ばね128に代え
てスプリング228が採用され、クランク217を軸支
する軸受の一方にブッシュ218が採用されている。そ
の他の構成は上記第2実施例と実質的に同じであるた
め、類似部材に類似符号を付けてその説明は省略する。
この実施例においては、ニードル軸受115Aと球面軸
受115Bに代えてブッシュ215Aとゴムリング21
5Bと筒状ケース215Cが採用され、ニードル軸受1
16Aと球面軸受116Bに代えて単列深溝玉軸受21
6が採用され、クランク217を軸支する軸受の一方に
ブッシュ218が採用されているため、当該装置の低コ
スト化を図ることができる。なお、この実施例のその他
の作用効果は上記第1実施例の作用効果と実質的に同じ
であるため、その説明は省略する。
【0015】図6は本発明の第4実施例を示していて、
この実施例においては、ピニオン軸314の先端にクラ
ンク317が配置されていて、ピニオン軸314が自動
調芯玉軸受315を支点として傾動するようになってい
る。またピニオン軸314にストッパプレート339が
取付けられていてクランク317との係合によりピニオ
ン軸314の最大傾斜量が規定されるようになってい
る。その他の構成は上記第2実施例と実質的に同じであ
るため、類似部材に類似符号を付けてその説明は省略す
る。また、この実施例の作用効果は上記第1実施例の作
用効果と実質的に同じであるため、その説明は省略す
る。
【0016】図7は本発明の第5実施例を示していて、
この実施例においては、クランク417がピン418を
介してハウジング412に揺動可能に組付けられてい
る。その他の構成は上記第4実施例と実質的に同じであ
るため、類似部材に類似符号を付けてその説明は省略す
る。また、この実施例の作用効果は上記第1実施例の作
用効果と実質的に同じであるため、その説明は省略す
る。更に、本発明においては、ラック11の軸支を左右
端付近の滑り軸受13(他方は図示せず)にて行うた
め、従来のラックガイドで支持するものに比してラック
11の支持剛性が高くかつ左右等しいものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】 図1及び図2に示したクランクの本体を示す
図である。
【図4】 本発明の第2実施例を示す図である。
【図5】 本発明の第3実施例を示す図である。
【図6】 本発明の第4実施例を示す図である。
【図7】 本発明の第5実施例を示す図である。
【符号の説明】
10…ステアリングホイール、11…ラック、12…ハ
ウジング、14…ピニオン軸、17…クランク、17a
…本体、17a3…リング部(短寸揺動部)、17b…
ピン(長寸揺動部)、41…入力スプール、C…パワー
シリンダ、V…サーボバルブ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール側と連係するピニ
    オン軸をステアリングリンク側に連係するラックとの係
    合部から一方にピニオン軸方向へ変位した部位にてハウ
    ジングに軸支してラックから受ける反力により同軸支部
    を支点として傾動可能とし、またハウジングに短寸揺動
    部と長寸揺動部を有するクランクを傾動可能に組付け、
    このクランクの短寸揺動部を前記ピニオン軸の前記ラッ
    クとの係合部から他方にピニオン軸方向へ変位した部位
    に接続するとともに、同クランクの長寸揺動部をパワー
    シリンダの作動を制御するサーボバルブの入力スプール
    に接続した動力舵取装置。
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