JPH0858607A - ラックアンドピニオン式のステアリング装置 - Google Patents

ラックアンドピニオン式のステアリング装置

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JPH0858607A
JPH0858607A JP20171294A JP20171294A JPH0858607A JP H0858607 A JPH0858607 A JP H0858607A JP 20171294 A JP20171294 A JP 20171294A JP 20171294 A JP20171294 A JP 20171294A JP H0858607 A JPH0858607 A JP H0858607A
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JP
Japan
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rack
housing
pinion
rack guide
steering
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Application number
JP20171294A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kobayashi
秀一 小林
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラックに当接してピニオン側へラックを押圧
する当接部がラックからの入力によって移動する際の異
音の発生を防止する。 【構成】 ラックガイド26の外周面は、ラックハウジ
ング18の内周面から離間されている。さらに、ラック
ガイド26の軸芯部にはロッド40の一端が固定されて
おり、ロッド40の他端はキャップ28の軸芯部の軸受
け44に軸支されている。従って、ラックガイド26
は、ラックハウジング18からの非接触状態を維持しつ
つ安定的にキャップ28に支持される。この結果、ステ
アリングラック16からラックガイド手段24側へ外力
が作用してラックガイド26が移動しても、その際に異
音が生じることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングシャフト
の先端部に設けられたピニオン及びこのピニオンと噛み
合いステアリングシャフトの回転運動を直線運動に変換
するラック等によって構成されるラックアンドピニオン
式のステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ステア
リング装置の形式には幾つかあるが、現在最も多く用い
られているのは高剛性かつ軽量というメリットがあるラ
ックアンドピニオン式のステアリング装置である。この
種のステアリング装置では、ステアリングホイールへの
操作力(回転力)がステアリングコラムを介してユニバ
ーサルジョイントで角度変換された後、ステアリングギ
ヤボックスに伝達されるようになっている。ステアリン
グギヤボックスでは、ピニオンの回転運動がラックの直
線運動に変換される。この種の構造の一例が実開昭59
−126771号公報に開示されており、以下この公報
に開示された構造について説明する。
【0003】図6には、ラックアンドピニオン式のステ
アリング装置の要部断面図が示されている。この図に示
されるように、ラックハウジング100内には長尺状の
ラック102が紙面直交方向を長手方向として配設され
ている。ラック102の一方の端部にはラック歯104
が形成されており、このラック歯104にステアリング
ホイールの回転力をラック102に伝達するピニオン1
06が噛み合っている。
【0004】また、ラックハウジング100には膨出部
108が設けられており、膨出部108内には調整機構
が配設されている。調整機構は、ラック102における
ラック歯104が形成されている側と反対側に配置され
たラックガイド110と、このラックガイド110に対
向して設けられ膨出部108の内周面に螺合されたプラ
グ112と、両者の間に介在された圧縮コイルスプリン
グ114と、によって構成されている。これにより、ラ
ックガイド110は、圧縮コイルスプリング114の付
勢力によって常時ラック102を押圧付勢している。従
って、ラック102とピニオン106との適正な噛み合
い状態を維持することができ、調整機構としての役目を
果たしている。
【0005】さらに、この発明によれば、調整機構に加
え、ストッパ機構を設けている。ストッパ機構は、プラ
グ112の軸芯部に基端部が螺合されたピン状のストッ
パ116によって構成されている。ストッパ116の基
端部はプラグ112を貫通しており、この貫通端部にワ
ッシャ118を介在させロックナット120を螺合させ
ることによりストッパ116がプラグ112に固定され
ている。さらに、ストッパ116の先端部周面は平滑面
とされており、この先端部がラックガイド110の軸芯
部に形成された貫通孔122内に挿通されている。挿通
された状態では、ストッパ116の先端部とラック10
2との間に隙間124(間隙寸法L1 <ラックガイド1
10とプラグ112との間に形成された隙間126の間
隙寸法L 2 )が形成されている。この結果、比較的大き
な外力がラック102とピニオン106との噛み合い部
分に作用してラックガイド110が圧縮コイルスプリン
グ114の付勢力に抗して移動した場合、ラックガイド
110がプラグ112に当接する前にラック102がス
トッパ116に当接することになる。これにより、ラッ
クガイド110の変形を防止している。
【0006】しかしながら、上記構成による場合、スト
ッパ116の先端部のラックガイド110への挿入量が
少ないため、ストッパ116によるラックガイド110
の支持力が不足する。このため、上記構成においては、
ラックガイド110の外周面をラックハウジング100
の膨出部108の内周面に密着させることで、ラックガ
イド110を安定的にガイドする構成を採っている。
【0007】ところが、上記の構成を採ったことによ
り、異音発生という新たな問題が生じる。すなわち、こ
の構成を採ると、ラックガイド110の内周面がストッ
パ116の先端部上を摺動するのみならず、外周面もラ
ックハウジング100の膨出部108の内周面上を摺動
することになるので、摺動面積が増加する。このため、
摺動抵抗も増加するので、ラックガイド110が円滑に
移動しにくくなり、異音が生じやすくなる。
【0008】なお、ラックガイド110の変形防止は隙
間126の間隙寸法L2 の設定の仕方や圧縮コイルスプ
リング114の仕様の変更によってもある程度対処し得
ることなので、主たる問題はラックガイド110の移動
時の異音発生を如何に防止するかという点にある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ラックに当接
してピニオン側へラックを押圧する当接部がラックから
の入力によって移動する際に異音を生じることがないラ
ックアンドピニオン式のステアリング装置を得ることが
目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ステアリングシャフトの先端部に設けられたピニオ
ンと、このピニオンと噛み合い、ステアリングシャフト
の回転運動を直線運動に変換するラックと、このラック
とピニオンとの噛み合い部分を覆うハウジングと、この
ハウジング内に収容されると共に、ピニオンに対して反
対側となる部位でラックに当接する当接部と、この当接
部に対向して配置されかつハウジングに固定れる固定部
と、当接部と固定部との間に介在され当接部をラック側
へ押圧する付勢手段と、を含んで構成されるラックガイ
ド手段と、を有するラックアンドピニオン式のステアリ
ング装置であって、前記ラックガイド手段における当接
部の外側面を、前記ハウジングにおける前記当接部を収
容する収容部の内側面から、所定距離だけ離間させ、さ
らに、当該当接部がその設定配設位置を特定する基準線
に対して所定量以上傾斜するのを規制する規制手段を設
けた、ことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
本発明において、一端が前記当接部に固定され、他端が
前記固定部に挿通状態で支持される軸状部材によって、
前記規制手段を構成した、ことを特徴としている。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
本発明において、前記付勢手段を介して前記当接部と前
記固定部とを連結して一体化することによって、前記規
制手段を構成した、ことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、ステアリング
シャフトが回転するとピニオンも回転し、ピニオンと噛
み合っているラックが移動する。これにより、ステアリ
ングシャフトの回転運動がラックの直線運動に変換され
る。ラックとピニオンとの噛み合い部分を覆っているハ
ウジング内にはラックガイド手段が収容されており、こ
のラックガイド手段の付勢手段によって当接部がラック
に当接されこれをピニオン側へ押圧しているので、ラッ
クとピニオンとの噛み合い状態が適正に維持される。
【0014】ここで、ラックからラックガイド手段側へ
比較的大きな外力が入力されると、ラックに押されて当
接部が付勢手段の付勢力に抗して固定部側へ所定量移動
する。この場合、本発明では、ラックガイド手段の当接
部の外側面を、ハウジングにおける当該当接部を収容す
る収容部の内側面から所定距離だけ離間させたので、当
接部はハウジングに対して非接触状態を維持する。この
ため、ラックガイド手段の当接部がラックからの入力に
よって移動しても、当接部の外側面がハウジングの内側
面上を摺動することはない。従って、この部分に摺動抵
抗が生じることはなくなり、異音の発生も防止される。
【0015】但し、上記の如く、ラックガイド手段の当
接部の外側面をハウジングにおける収容部の内側面から
所定距離だけ離間させると、当接部が移動する際にこれ
を支持する部分が減るので、移動する当接部を確実にガ
イドするというガイド機能が低下するおそれがある。こ
の場合、当接部が予め定められた設定配設位置を特定す
る基準線に対して傾斜することも考えられ、傾斜すれば
ハウジングに当接部が当接して打音が生じ前述した異音
発生を防止する効果が減殺されてしまう。しかしなが
ら、本発明では、当接部の前記基準線に対する所定量以
上の傾斜を規制する規制手段を設けているので、上記の
不具合(打音の発生)は生じない。よって、本発明によ
れば、当接部が移動する際の異音の発生が確実に防止さ
れる。
【0016】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の本発明において、一端がラックガイド手段の当接
部に固定され、他端がラックガイド手段の固定部に挿通
状態で支持される軸状部材によって規制手段を構成した
ので、規制手段(軸状部材)は当接部側に一体化され
る。従って、当接部が軸状部材上を摺動することはな
く、軸状部材が固定部に対して摺動することになる。こ
のため、ラックと当接部との当接面(一方の摺動部位)
から軸状部材の固定部への挿通支持部位(他方の摺動部
位)までの距離を任意に設定することができる。しか
も、軸状部材の固定部への挿通支持部位の範囲は、軸状
部材及び固定部の長さ如何で可変であり、広範囲にする
こともできる。これらのことから、本発明によれば、請
求項1記載の本発明におけるラックガイド手段の当接部
の傾斜防止機能がより具体的かつ確実なものとなる。
【0017】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
記載の本発明において、付勢手段を介して当接部と固定
部とを連結して一体化することによって規制手段を構成
したので、各部品をハウジングに組付けて始めてラック
ガイド手段を構成するのではなく、予めラックガイド手
段としてアッセンブリ化することができる。このため、
当接部が傾斜するといった当接部の独立した挙動が抑制
される。従って、本発明によっても、請求項2記載の本
発明と同様に、ラックガイド手段の当接部の傾斜防止機
能がより具体的かつ確実なものとなる。
【0018】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図1〜図3を用いて、第1実施例
について説明する。なお、この第1実施例が、請求項1
及び請求項2記載の本発明の一実施例に相当する。
【0019】図3には、本実施例に係るラックアンドピ
ニオン式のステアリングギヤボックス10の周辺構造が
示されている。また、図2には、ステアリングギヤボッ
クス10の縦断面構造が概略的に示されている。以下、
これらの図を適宜参照しつつ、ステアリングギヤボック
ス10を含む全体の構成について簡単に説明する。
【0020】図2に示される如く、ステアリングシャフ
ト12の先端部にはピニオン14が設けられている。従
って、図示しないステアリングホイールを回転させる
と、ステアリングシャフト12と共にピニオン14が同
軸回りに回転する。このピニオン14には、車両幅方向
を長手方向として配置されたステアリングラック16が
噛み合っている。なお、ステアリングラック16とピニ
オン14との噛み合い部分は、ラックハウジング18内
に収容されている。
【0021】図3に示されるように、ステアリングラッ
ク16の長手方向両端部には、ラックエンドボールジョ
イント20を介してタイロッド22が連結されている。
タイロッド22の先端部には前輪に舵角を与えるための
図示しないナックルアームが取り付けられている。
【0022】さて、上述したステアリングギヤボックス
10には、ピニオン14とステアリングラック16との
噛み合い状態を適正に保持するためのラックガイド手段
(調整機構)24が設けられている。図1に拡大して示
されるように、ラックガイド手段24はラックハウジン
グ18に形成された膨出部18A内に収容されており、
ラックガイド26、キャップ28、圧縮コイルスプリン
グ30といった部品を主要部品として構成されている。
【0023】ラックガイド26は略円柱形とされてお
り、その先端部には半円柱形の凹部32が形成されてい
る。この凹部32内には、ステアリングラック16の基
部(ピニオン14と噛み合うラック歯が形成された側と
反対側の部分)が略緊密に嵌合されている。
【0024】上述したラックガイド26に対向する位置
には、略円柱形のキャップ28が配設されている。ま
た、キャップ28の外周部には雄ねじが形成されてお
り、ラックハウジング18の膨出部18A内に螺合され
ている。従って、キャップ28は、ラックハウジング1
8の膨出部18Aに固定されている。キャップ28がラ
ックハウジング18に固定された状態では、キャップ2
8の先端部とラックガイド26の基端部との間に間隙寸
法S1 の隙間34が形成されている。従って、ラックガ
イド26は、ステアリングラック16から所定の外力が
入力されると、この間隙寸法S1 の範囲内で移動可能で
ある。
【0025】上述したラックガイド26の基端部及びキ
ャップ28の先端部には、互いに対向するスプリング収
容凹部36、38が形成されている。なお、ラックガイ
ド26側に形成されたスプリング収容凹部36は径寸法
が異なる階段形状とされており、又キャップ28側に形
成されたスプリング収容凹部38は所定径寸法の円柱形
状とされている。これらのスプリング収容凹部36、3
8内には、圧縮コイルスプリング30が収容されてい
る。圧縮コイルスプリング30の一方の端部はラックガ
イド26のスプリング収容凹部36の大径部分の底面に
当接係止されており、又圧縮コイルスプリング30の他
方の端部はキャップ28のスプリング収容凹部38の底
面に当接係止されている。従って、圧縮コイルスプリン
グ30は、ラックガイド26を常時ステアリングラック
16側へ押圧付勢しており、これにより調整機構として
の機能を発揮している。
【0026】上述したラックガイド26に形成されたス
プリング収容凹部36の小径部分には、真直棒状のロッ
ド40の一方の端部が挿入状態で固着(例えば圧入)さ
れている。従って、ロッド40は、ラックガイド26と
一体を成している。このロッド40の軸方向中間部は圧
縮コイルスプリング30の内部を挿通し、更にロッド4
0の他方の端部はキャップ28の軸芯部に形成された貫
通孔42内へ挿入されている。ロッド40の他方の端部
の外周面とキャップ28の貫通孔42の内周面との間に
は、軸受け44が配設されている。従って、ロッド40
は、キャップ28の軸線X(本発明における「当接部の
設定配設位置を特定する基準線」に相当)方向へは移動
可能であるが、半径方向へは移動できないようになって
いる。
【0027】さらに、本実施例では、ラックガイド26
の外径寸法Φ1 が、ラックハウジング18の膨出部18
Aの内径寸法Φ2 に対し、小さく設定されている。従っ
て、ラックガイド26の外周面とラックハウジング18
の膨出部18Aの内周面とは非接触状態に維持されてお
り、両者の間には間隙寸法S2 の隙間46が形成されて
いる。
【0028】以下に、本実施例の作用を説明する。ステ
アリングホイールを回転させると、そのときの回転運動
がステアリングシャフト12を介してピニオン14に伝
達される。このため、ピニオン14が回転して、これと
噛み合うステアリングラック16が直線運動を行う。こ
の結果、ステアリングシャフト12の回転運動がステア
リングラック16の直線運動に変換されて、タイロッド
22を介してナックルアームに伝達され前輪の舵角が変
更される。
【0029】また、ステアリングラック16とピニオン
14とが噛み合っている部分を覆うラックハウジング1
8内にはラックガイド手段24が収容されており、圧縮
コイルスプリング30の付勢力によってラックガイド2
6を常時所定の付勢力でステアリングラック16に押し
付けているので、ステアリングラック16とピニオン1
4との噛み合い状態は適正に維持される。
【0030】ところで、ステアリングラック16からラ
ックガイド手段24側へ比較的大きな外力が入力される
ことがある。例えば、車輪が縁石に当たった場合等に比
較的大きな外力がステアリングラック16からラックガ
イド手段24に入力される。この場合、圧縮コイルスプ
リング30の付勢力に抗してラックガイド26がステア
リングラック16に押されて、間隙寸法S1 の範囲内で
移動する。
【0031】ここで、本実施例では、ラックガイド26
の外周面とラックハウジング18の膨出部18Aの内周
面との間に間隙寸法S2 の隙間46を設けているので、
ラックガイド26が移動した際にラックガイド26の外
周面がラックハウジング18の内周面上を摺動すること
はない。従って、本実施例によれば、ラックガイド26
が移動した際に、ラックガイド26とラックハウジング
18との間に異音が生じるのを防止することができる。
【0032】但し、上記の如くラックガイド26の外周
面をラックハウジング18の内周面から離間させると、
ラックガイド26の移動時におけるラックガイド26の
ガイド機能が低下するおそれがある。この場合におい
て、上述したステアリングラック16に作用した外力が
ステアリングラック16を回転させる方向へ作用する外
力であったり、ステアリングラック16を上下動させる
方向へ作用する外力であった場合には、ステアリングラ
ック16の移動に伴ってラックガイド26が軸線Xに対
して傾斜しようとするので、ラックガイド26の外周面
がラックハウジング18の内周面に当接して打音が発生
するおそれがある。
【0033】しかしながら、本実施例では、ラックガイ
ド26の軸芯部にロッド40の一方の端部を固定し、こ
のロッド40の他方の端部をキャップ28の軸芯部(軸
受け44)で支持する構成を設けているので、ラックガ
イド26はキャップ28ひいてはラックハウジング18
の膨出部18Aに安定的に支持される。より詳しくは、
ラックガイド26とステアリングラック16との摺動部
(ラックガイド26の凹部32の内周面)とロッド40
とラックハウジング18との摺動部(ロッド40の他方
の端部の外周面)との距離が比較的長いので、ラックガ
イド手段24の系内で観た場合、ラックガイド26は安
定的な片持ち支持状態となる。なお、この点につき、先
の従来技術と比較すると、ラックガイド110の変形防
止のために設けられているストッパ116が、ラックガ
イド110をガイドする機能をも有していると観ること
もできるが、この構成ではラックガイド110とラック
102との摺動部とラックガイド110とストッパ11
6の先端部との摺動部との距離が短いので、ラックガイ
ド110は不安定な片持ち支持状態になる。上述したこ
とから、本実施例によれば、ラックガイド26の移動時
にラックガイド26が軸線Xに対して傾斜することはな
く、打音も生じない。
【0034】以上より、本実施例によれば、ラックガイ
ド26が移動した際に、ラックガイド26とラックハウ
ジング18との間の異音の発生を確実に防止することが
できる。なお、本実施例では、ラックガイド26は軸線
Xに対して傾斜しないように構成したが、前述した間隙
寸法S2 の範囲内であれば、ラックガイド26が傾斜し
たとしても異音は生じないので許容される。
【0035】また、本実施例によれば、軸受け44を設
ける範囲やロッド40の軸長を適宜変更することによ
り、前述した摺動部間の距離を容易に変更することがで
きるので、設定自由度が高いというメリットがある。
【0036】さらに、本実施例によれば、前述した如く
ラックガイド26の傾斜防止効果を得ることができるの
で、ラックガイド26によるステアリングラック16の
ガイドという基本的な効果を補強することができるとい
うメリットもある。 〔第2実施例〕次に、図4及び図5を用いて、第2実施
例について説明する。なお、第1実施例と同一構成部分
については、同一番号を付してその説明を省略する。ま
た、この第2実施例が、請求項1及び請求項3記載の本
発明の一実施例に相当する。
【0037】図4に示される例では、ラックガイド26
を押圧付勢している圧縮コイルスプリング30の両端部
に固定板50、52が取り付けられている。一方の固定
板50はラックガイド26のスプリング収容凹部36の
底面に剛付けされている。また、他方の固定板52は、
一例としてリベット54によってキャップ28に回転可
能に取り付けられている。これにより、ラックガイド2
6は、圧縮コイルスプリング30を介してキャップ28
と連結されている。
【0038】なお、他方の固定板52を回転可能にキャ
ップ28に取り付けたのは、キャップ28の螺合時並び
に圧縮コイルスプリング30の伸縮時における圧縮コイ
ルスプリング30のキャップ28に対する相対回転を逃
がすためである。
【0039】上記構成によれば、ラックガイド26が圧
縮コイルスプリング30を介してキャップ28に連結さ
れるため、ラックガイド26、キャップ28、圧縮コイ
ルスプリング30といったラックガイド手段24を、ラ
ックハウジング18に組付ける以前に予めアッセンブリ
化させておくことができる。このため、ラックガイド2
6は独立した挙動をしにくくなる。従って、前述した実
施例と同様に、ラックガイド26が移動した際にラック
ガイド26とラックハウジング18との間に異音が生じ
るのを防止することができる。
【0040】しかも、この実施例では、上記の如くラッ
クガイド手段24をラックハウジング18に組付ける以
前に予めアッセンブリ化させておくことができるので、
ラックガイド手段24の組付作業を容易に行うことがで
きる。
【0041】一方、図5に示される例では、図4に示さ
れる例において用いた圧縮コイルスプリング30に替え
て、皿状のリーフスプリング56を用いた点に特徴があ
る。リーフスプリング56の両端部には、前述した固定
板50、52が同様方法で取り付けられている。
【0042】上記構成によれば、キャップ28の螺合時
におけるリーフスプリング56のキャップ28に対する
相対回転を逃がすことは必要であるとしても、使用時つ
まりリーフスプリング56の伸縮時にはリーフスプリン
グ56自体は回転しない。従って、付勢手段の伸縮に起
因したラックガイド26への悪影響(例えば、付勢手段
が圧縮コイルスプリング30の場合には、その伸縮によ
って生じた回転力が、ラックガイド26をステアリング
ラック16から浮かせる力として作用する等)を無くす
ことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るラックアンドピニオン式のステアリング装置
は、ラックガイド手段における当接部の外側面を、ハウ
ジングにおける当接部を収容する収容部の内側面から、
所定距離だけ離間させ、さらに、当該当接部がその設定
配設位置を特定する基準線に対して所定量以上傾斜する
のを規制する規制手段を設けたので、ラックに当接して
ピニオン側へラックを押圧する当接部がラックからの入
力によって移動する際に異音を生じることがないという
優れた効果を有する。
【0044】請求項2記載の本発明に係るラックアンド
ピニオン式のステアリング装置は、請求項1記載の本発
明において、一端が当接部に固定され、他端が固定部に
挿通状態で支持される軸状部材によって規制手段を構成
したので、ラックガイド手段の当接部の傾斜防止効果ひ
いては異音発生防止効果をより一層具体的かつ確実なも
のとすることができるという優れた効果を有する。
【0045】請求項3記載の本発明に係るラックアンド
ピニオン式のステアリング装置は、請求項1記載の本発
明において、付勢手段を介して当接部と固定部とを連結
して一体化することによって規制手段を構成したので、
請求項2記載の本発明と同様に、ラックガイド手段の当
接部の傾斜防止効果ひいては異音発生防止効果をより一
層具体的かつ確実なものとすることができるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るラックアンドピニオン式のス
テアリング装置の要部を拡大した断面図である。
【図2】図1に示される構成を備えたステアリングギヤ
ボックスを示す図3の2−2線断面図である。
【図3】ステアリングギヤボックスの周辺構造を示す全
体構成図である。
【図4】第2実施例に係るラックアンドピニオン式のス
テアリング装置の要部を示す図1に対応する断面図であ
る。
【図5】図4に示される例の変形例を示す図4に対応す
る断面図である。
【図6】従来のラックアンドピニオン式のステアリング
装置を示す要部断面図である。
【符号の説明】
12 スプリングシャフト 14 ピニオン 16 ステアリングラック(ラック) 18 ラックハウジング(ハウジング) 18A 膨出部(収容部) 24 ラックガイド手段 26 ラックガイド(当接部) 28 キャップ(固定部) 30 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 40 ロッド(規制手段、軸状部材) 44 軸受け(規制手段) 46 隙間 50 固定板 52 固定板 54 リベット 56 リーフスプリング(付勢手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトの先端部に設けら
    れたピニオンと、 このピニオンと噛み合い、ステアリングシャフトの回転
    運動を直線運動に変換するラックと、 このラックとピニオンとの噛み合い部分を覆うハウジン
    グと、 このハウジング内に収容されると共に、ピニオンに対し
    て反対側となる部位でラックに当接する当接部と、この
    当接部に対向して配置されかつハウジングに固定れる固
    定部と、当接部と固定部との間に介在され当接部をラッ
    ク側へ押圧する付勢手段と、を含んで構成されるラック
    ガイド手段と、 を有するラックアンドピニオン式のステアリング装置で
    あって、 前記ラックガイド手段における当接部の外側面を、前記
    ハウジングにおける前記当接部を収容する収容部の内側
    面から、所定距離だけ離間させ、 さらに、当該当接部がその設定配設位置を特定する基準
    線に対して所定量以上傾斜するのを規制する規制手段を
    設けた、 ことを特徴とするラックアンドピニオン式のステアリン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 一端が前記当接部に固定され、他端が前
    記固定部に挿通状態で支持される軸状部材によって、前
    記規制手段を構成した、 ことを特徴とする請求項1記載のラックアンドピニオン
    式のステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段を介して前記当接部と前記
    固定部とを連結して一体化することによって、前記規制
    手段を構成した、 ことを特徴とする請求項1記載のラックアンドピニオン
    式のステアリング装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002193118A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Oiles Ind Co Ltd ラックピニオン式ステアリング装置
KR20020078865A (ko) * 2001-04-10 2002-10-19 주식회사 만도 스티어링장치의 랙바지지용 요크
JP2009208687A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Honda Motor Co Ltd ラックアンドピニオン式ステアリング装置
JP2012017102A (ja) * 2011-09-07 2012-01-26 Oiles Corp ラックピニオン式ステアリング装置
WO2021224100A1 (de) * 2020-05-08 2021-11-11 Robert Bosch Gmbh Druckstück für zahnstangenlenkung

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