JP2000006822A - ステアリングギヤボックス構造 - Google Patents
ステアリングギヤボックス構造Info
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- JP2000006822A JP2000006822A JP17185598A JP17185598A JP2000006822A JP 2000006822 A JP2000006822 A JP 2000006822A JP 17185598 A JP17185598 A JP 17185598A JP 17185598 A JP17185598 A JP 17185598A JP 2000006822 A JP2000006822 A JP 2000006822A
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- rack guide
- pinion
- guide
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D3/00—Steering gears
- B62D3/02—Steering gears mechanical
- B62D3/12—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
- B62D3/123—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/26—Racks
- F16H55/28—Special devices for taking up backlash
- F16H55/283—Special devices for taking up backlash using pressure yokes
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラックガイドを介してラックバーとピニオン
とが噛み合う方向へ付勢する付勢手段の特性を理想的な
ものとする。 【解決手段】 キャップ26が完全に螺合される前の状
態において、ばね・摩擦体34の脚部38は、ラックガ
イド24の環状凹部40の内側の周壁40Aに弾性的に
圧接されている。このため、ばね・摩擦体34がラック
ガイド24の軸線に対してセンタリングされ、組付位置
がずれることがなくなる。このため、ばね・摩擦体34
の特性のバラツキが解消され、その意味においてばね・
摩擦体34の特性を理想的なものにすることができる。
とが噛み合う方向へ付勢する付勢手段の特性を理想的な
ものとする。 【解決手段】 キャップ26が完全に螺合される前の状
態において、ばね・摩擦体34の脚部38は、ラックガ
イド24の環状凹部40の内側の周壁40Aに弾性的に
圧接されている。このため、ばね・摩擦体34がラック
ガイド24の軸線に対してセンタリングされ、組付位置
がずれることがなくなる。このため、ばね・摩擦体34
の特性のバラツキが解消され、その意味においてばね・
摩擦体34の特性を理想的なものにすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックアンドピニ
オン式のステアリングギヤボックス構造に関する。
オン式のステアリングギヤボックス構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、剛性が高いわりに小型軽量でコストも安い等の理由
から、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤボッ
クスが多用されている。この種のラックアンドピニオン
式のステアリングギヤボックスの構造の一例について簡
単に触れると、ステアリングギヤボックスのハウジング
内には、ステアリングシャフトが回転されることにより
回転するピニオンシャフト(以下、単に「ピニオン」と
称す)、及び、このピニオンと噛み合いかつステアリン
グシャフトの回転運動を直線運動に変換するラックバー
が収容されている。
ら、剛性が高いわりに小型軽量でコストも安い等の理由
から、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤボッ
クスが多用されている。この種のラックアンドピニオン
式のステアリングギヤボックスの構造の一例について簡
単に触れると、ステアリングギヤボックスのハウジング
内には、ステアリングシャフトが回転されることにより
回転するピニオンシャフト(以下、単に「ピニオン」と
称す)、及び、このピニオンと噛み合いかつステアリン
グシャフトの回転運動を直線運動に変換するラックバー
が収容されている。
【0003】さらに、ハウジングには筒状のラックガイ
ド収容部が一体に形成されており、このラックガイド収
容部内に略円柱状のラックガイドが収容されている。ま
た、ラックガイド収容部の開放端部にはキャップが螺合
されており、このキャップとラックガイドとの間に皿ば
ねが介在されている。これにより、皿ばねの付勢力がラ
ックガイドを介してラックバーに作用し、ラックバーと
ピニオンとの適正な噛み合い状態を確保するようになっ
ている。
ド収容部が一体に形成されており、このラックガイド収
容部内に略円柱状のラックガイドが収容されている。ま
た、ラックガイド収容部の開放端部にはキャップが螺合
されており、このキャップとラックガイドとの間に皿ば
ねが介在されている。これにより、皿ばねの付勢力がラ
ックガイドを介してラックバーに作用し、ラックバーと
ピニオンとの適正な噛み合い状態を確保するようになっ
ている。
【0004】ところで、ラックガイドとキャップとの間
には、ラックバーの歯部とピニオンの歯部との噛み合い
誤差を吸収するべく、通常は僅かな間隙が設定されてい
る。この間隙は必要不可欠なものであるが、その反面に
おいて間隙を設定したことによりラックガイドの軸方向
移動が可能なストロークが形成されたことになり、ラッ
クバーの歯部とピニオンの歯部との歯打ち音(コトコト
といった異音)の発生を招くことになる。
には、ラックバーの歯部とピニオンの歯部との噛み合い
誤差を吸収するべく、通常は僅かな間隙が設定されてい
る。この間隙は必要不可欠なものであるが、その反面に
おいて間隙を設定したことによりラックガイドの軸方向
移動が可能なストロークが形成されたことになり、ラッ
クバーの歯部とピニオンの歯部との歯打ち音(コトコト
といった異音)の発生を招くことになる。
【0005】かかる歯打ち音の発生を防止する等の目的
で、ばね要素として機能する皿ばね部及びこの皿ばね部
と一体に形成されかつ摩擦要素として機能させるべく径
方向へ弾性変形可能な複数の脚部を備えたばね・摩擦体
を用いた構成が、既に本件出願人により出願されている
(特願平9−25566号;現在未公開)。上記構成に
よれば、摩擦要素として機能する複数の脚部によってラ
ックガイドの軸方向移動に抵抗が付与されるため、歯打
ち音の発生が有効に防止されるというものである。
で、ばね要素として機能する皿ばね部及びこの皿ばね部
と一体に形成されかつ摩擦要素として機能させるべく径
方向へ弾性変形可能な複数の脚部を備えたばね・摩擦体
を用いた構成が、既に本件出願人により出願されている
(特願平9−25566号;現在未公開)。上記構成に
よれば、摩擦要素として機能する複数の脚部によってラ
ックガイドの軸方向移動に抵抗が付与されるため、歯打
ち音の発生が有効に防止されるというものである。
【0006】しかしながら、上記構成による場合、ばね
・摩擦体に対する拘束手段が無いことから、ばね・摩擦
体をラックガイドに組付ける際に、ばね・摩擦体がラッ
クガイドの軸線に対して偏心して組付けられる可能性が
ある。この場合、図11の特性図に示されるように、ば
ね・摩擦体のラックガイドに対する偏心量の大小によっ
てばね・摩擦体の特性にバラツキが生じることになる。
・摩擦体に対する拘束手段が無いことから、ばね・摩擦
体をラックガイドに組付ける際に、ばね・摩擦体がラッ
クガイドの軸線に対して偏心して組付けられる可能性が
ある。この場合、図11の特性図に示されるように、ば
ね・摩擦体のラックガイドに対する偏心量の大小によっ
てばね・摩擦体の特性にバラツキが生じることになる。
【0007】また、図11の特性図から判るように、ば
ね・摩擦体の皿ばね部のストローク(弾性変形量)が増
加して皿ばね部がラックガイドに密着されると、ばね・
摩擦体の荷重が急激に立ち上がる。荷重の立ち上がり自
体は必要なものであるが、ピーク荷重を下げた方がばね
・摩擦体の特性としては理想的といえる。
ね・摩擦体の皿ばね部のストローク(弾性変形量)が増
加して皿ばね部がラックガイドに密着されると、ばね・
摩擦体の荷重が急激に立ち上がる。荷重の立ち上がり自
体は必要なものであるが、ピーク荷重を下げた方がばね
・摩擦体の特性としては理想的といえる。
【0008】これらのことから、ばね・摩擦体(広義に
は付勢手段)の特性が理想的なものになるようにコント
ロールしたいという要請が従来からあった。
は付勢手段)の特性が理想的なものになるようにコント
ロールしたいという要請が従来からあった。
【0009】本発明は上記要請に鑑み、付勢手段の特性
を理想的なものにすることができるステアリングギヤボ
ックス構造を得ることが目的である。
を理想的なものにすることができるステアリングギヤボ
ックス構造を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ステアリングシャフトが回転することにより回転す
るピニオンと、このピニオンと噛み合うように配置さ
れ、当該ピニオンが回転することにより略車両幅方向へ
移動して舵角を変更させるラックバーと、これらのピニ
オン及びラックバーを収容すると共に、ラックバーを挟
んでピニオンと反対側となる位置に筒状部を備えたハウ
ジングと、このハウジングの筒状部内に軸方向移動可能
に収容されたラックガイドと、ハウジングの筒状部の開
放側端部を閉止する閉止部材と、ラックガイドと閉止部
材との間に介在され、当該ラックガイドを介してラック
バーをピニオンと噛み合う方向へ付勢すると共に当該ラ
ックガイドに径方向への付勢力を付与することで当該ラ
ックガイドに軸方向移動に対する摩擦抵抗を付与する付
勢手段と、を含んで構成されるステアリングギヤボック
ス構造であって、前記ラックガイドの軸線に対する前記
付勢手段の組付位置を規制する規制手段を設けた、こと
を特徴としている。
は、ステアリングシャフトが回転することにより回転す
るピニオンと、このピニオンと噛み合うように配置さ
れ、当該ピニオンが回転することにより略車両幅方向へ
移動して舵角を変更させるラックバーと、これらのピニ
オン及びラックバーを収容すると共に、ラックバーを挟
んでピニオンと反対側となる位置に筒状部を備えたハウ
ジングと、このハウジングの筒状部内に軸方向移動可能
に収容されたラックガイドと、ハウジングの筒状部の開
放側端部を閉止する閉止部材と、ラックガイドと閉止部
材との間に介在され、当該ラックガイドを介してラック
バーをピニオンと噛み合う方向へ付勢すると共に当該ラ
ックガイドに径方向への付勢力を付与することで当該ラ
ックガイドに軸方向移動に対する摩擦抵抗を付与する付
勢手段と、を含んで構成されるステアリングギヤボック
ス構造であって、前記ラックガイドの軸線に対する前記
付勢手段の組付位置を規制する規制手段を設けた、こと
を特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明に係るステアリング
ギヤボックス構造は、請求項1に記載の発明において、
前記付勢手段は、閉止部材が閉止されることにより軸方
向へ弾性変形しラックガイドをラックバー側へ押圧付勢
する皿ばね部と、当該皿ばね部に一体的に設けられラッ
クガイドを径方向へ付勢する脚部と、を含んで構成され
ており、前記規制手段は、ラックガイドに設けられかつ
脚部を収容するための凹部内に形成された壁部とされ、
さらに、当該壁部における脚部挿入方向側には、挿入時
の脚部と干渉して当該脚部を弾性変形させつつ壁部側へ
案内する案内部が形成されている、ことを特徴としてい
る。
ギヤボックス構造は、請求項1に記載の発明において、
前記付勢手段は、閉止部材が閉止されることにより軸方
向へ弾性変形しラックガイドをラックバー側へ押圧付勢
する皿ばね部と、当該皿ばね部に一体的に設けられラッ
クガイドを径方向へ付勢する脚部と、を含んで構成され
ており、前記規制手段は、ラックガイドに設けられかつ
脚部を収容するための凹部内に形成された壁部とされ、
さらに、当該壁部における脚部挿入方向側には、挿入時
の脚部と干渉して当該脚部を弾性変形させつつ壁部側へ
案内する案内部が形成されている、ことを特徴としてい
る。
【0012】請求項3記載の本発明は、ステアリングシ
ャフトが回転することにより回転するピニオンと、この
ピニオンと噛み合うように配置され、当該ピニオンが回
転することにより略車両幅方向へ移動して舵角を変更さ
せるラックバーと、これらのピニオン及びラックバーを
収容すると共に、ラックバーを挟んでピニオンと反対側
となる位置に筒状部を備えたハウジングと、このハウジ
ングの筒状部内に軸方向移動可能に収容されたラックガ
イドと、ハウジングの筒状部の開放側端部を閉止する閉
止部材と、ラックガイドと閉止部材との間に介在され、
当該ラックガイドを介してラックバーをピニオンと噛み
合う方向へ付勢すると共に当該ラックガイドに径方向へ
の付勢力を付与することで当該ラックガイドに軸方向移
動に対する摩擦抵抗を付与する付勢手段と、を含んで構
成されるステアリングギヤボックス構造であって、前記
閉止部材が閉止されて前記付勢手段が組付状態とされた
ときに、当該付勢手段がラックガイドによって押圧され
た際の最大弾性変形量を規制する規制手段を設けた、こ
とを特徴としている。
ャフトが回転することにより回転するピニオンと、この
ピニオンと噛み合うように配置され、当該ピニオンが回
転することにより略車両幅方向へ移動して舵角を変更さ
せるラックバーと、これらのピニオン及びラックバーを
収容すると共に、ラックバーを挟んでピニオンと反対側
となる位置に筒状部を備えたハウジングと、このハウジ
ングの筒状部内に軸方向移動可能に収容されたラックガ
イドと、ハウジングの筒状部の開放側端部を閉止する閉
止部材と、ラックガイドと閉止部材との間に介在され、
当該ラックガイドを介してラックバーをピニオンと噛み
合う方向へ付勢すると共に当該ラックガイドに径方向へ
の付勢力を付与することで当該ラックガイドに軸方向移
動に対する摩擦抵抗を付与する付勢手段と、を含んで構
成されるステアリングギヤボックス構造であって、前記
閉止部材が閉止されて前記付勢手段が組付状態とされた
ときに、当該付勢手段がラックガイドによって押圧され
た際の最大弾性変形量を規制する規制手段を設けた、こ
とを特徴としている。
【0013】請求項1記載の本発明の作用は、以下の通
りである。
りである。
【0014】ステアリングシャフトが回転すると、これ
に伴いハウジング内に収容されたピニオンが回転され
る。このため、ピニオンと噛み合い状態にあるラックバ
ーが略車両幅方向へ移動し、これにより舵角が変更され
る。すなわち、ラックバー及びピニオンによって、ステ
アリングシャフトの回転運動がラックバーの直線運動に
変換される。
に伴いハウジング内に収容されたピニオンが回転され
る。このため、ピニオンと噛み合い状態にあるラックバ
ーが略車両幅方向へ移動し、これにより舵角が変更され
る。すなわち、ラックバー及びピニオンによって、ステ
アリングシャフトの回転運動がラックバーの直線運動に
変換される。
【0015】前述したハウジングにおけるラックバーを
挟んでピニオンと反対側となる位置には筒状部が設けら
れており、この筒状部内にはラックガイドが軸方向移動
可能に収容されている。さらに、筒状部の開放側端部を
閉止する閉止部材とラックガイドとの間には付勢手段が
介在されており、この付勢手段によってラックバーはラ
ックガイドを介してピニオンと噛み合う方向へ常時付勢
されているため、ラックバーとピニオンとの適正な噛み
合い状態が確保される。
挟んでピニオンと反対側となる位置には筒状部が設けら
れており、この筒状部内にはラックガイドが軸方向移動
可能に収容されている。さらに、筒状部の開放側端部を
閉止する閉止部材とラックガイドとの間には付勢手段が
介在されており、この付勢手段によってラックバーはラ
ックガイドを介してピニオンと噛み合う方向へ常時付勢
されているため、ラックバーとピニオンとの適正な噛み
合い状態が確保される。
【0016】また、一般に走行中にラックバーからラッ
クガイドへ荷重が入力されると、ラックガイドは付勢手
段の付勢力に抗してハウジングの筒状部内を閉止部材側
へ軸方向移動し、その後付勢手段の付勢力によってラッ
クガイドが元の位置に復帰した際にラックバーとピニオ
ンとの歯打ち音が発生するが、前述した付勢手段によっ
てラックガイドには径方向への付勢力が付与されて軸方
向移動に対する摩擦抵抗が付与されているため、ラック
ガイドの閉止部材側への軸方向移動が抑制されて異音の
発生が防止される。
クガイドへ荷重が入力されると、ラックガイドは付勢手
段の付勢力に抗してハウジングの筒状部内を閉止部材側
へ軸方向移動し、その後付勢手段の付勢力によってラッ
クガイドが元の位置に復帰した際にラックバーとピニオ
ンとの歯打ち音が発生するが、前述した付勢手段によっ
てラックガイドには径方向への付勢力が付与されて軸方
向移動に対する摩擦抵抗が付与されているため、ラック
ガイドの閉止部材側への軸方向移動が抑制されて異音の
発生が防止される。
【0017】ここで、本発明では、ラックガイドの軸線
に対する付勢手段の組付位置を規制する規制手段を設け
たので、付勢手段がラックガイドの軸線に対してずれた
位置で組付けられるのを防止することができる。このた
め、付勢手段の特性にバラツキが生じるのを防止するこ
とができる。
に対する付勢手段の組付位置を規制する規制手段を設け
たので、付勢手段がラックガイドの軸線に対してずれた
位置で組付けられるのを防止することができる。このた
め、付勢手段の特性にバラツキが生じるのを防止するこ
とができる。
【0018】請求項2記載の本発明によれば、閉止部材
が閉止されることにより軸方向へ弾性変形しラックガイ
ドをラックバー側へ押圧付勢する皿ばね部と、当該皿ば
ね部に一体的に設けられラックガイドを径方向へ付勢す
る脚部と、を含んで前述した付勢手段が構成されてい
る。かかる付勢手段の組付に際しては、当該付勢手段の
脚部をラックガイドに設けられた凹部内へ挿入させる。
このとき、凹部内には案内部が形成されており、この案
内部によって付勢手段の脚部は弾性変形されつつ規制手
段である壁部に案内される。壁部に至った脚部は当該壁
部にてその組付位置が規制される。
が閉止されることにより軸方向へ弾性変形しラックガイ
ドをラックバー側へ押圧付勢する皿ばね部と、当該皿ば
ね部に一体的に設けられラックガイドを径方向へ付勢す
る脚部と、を含んで前述した付勢手段が構成されてい
る。かかる付勢手段の組付に際しては、当該付勢手段の
脚部をラックガイドに設けられた凹部内へ挿入させる。
このとき、凹部内には案内部が形成されており、この案
内部によって付勢手段の脚部は弾性変形されつつ規制手
段である壁部に案内される。壁部に至った脚部は当該壁
部にてその組付位置が規制される。
【0019】請求項3記載の本発明の作用は、以下の通
りである。
りである。
【0020】上述したように、走行中にラックバーから
ラックガイドへ荷重が入力されると、ラックガイドは付
勢手段の付勢力に抗して、つまり付勢手段を弾性変形さ
せながら、ハウジングの筒状部内を閉止部材側へ軸方向
移動する。
ラックガイドへ荷重が入力されると、ラックガイドは付
勢手段の付勢力に抗して、つまり付勢手段を弾性変形さ
せながら、ハウジングの筒状部内を閉止部材側へ軸方向
移動する。
【0021】ここで、本発明では、閉止部材が閉止され
て付勢手段が組付状態とされたときに、当該付勢手段が
ラックガイドによって押圧された際の最大弾性変形量を
規制する規制手段を設けたので、付勢手段は規制手段に
よって規制された以上には弾性変形しない。すなわち、
付勢手段にはまだ弾性変形し得る余裕が残される。この
ため、付勢手段の特性を観た場合、付勢手段の弾性変形
量(弾性変形ストローク)の増加に伴って荷重が立ち上
がるが、本発明によれば荷重の立ち上がり後に急峻なピ
ーク荷重が生じるのを防止することができる。補足する
と、付勢手段の弾性変形ストロークの増加に伴って荷重
が立ち上がる特性自体は必要であるが、立ち上がり後に
急峻なピーク荷重が生じると、付勢手段に応力集中が生
じるので、このような急峻なピーク荷重は生じない方が
特性としては理想的といえる。
て付勢手段が組付状態とされたときに、当該付勢手段が
ラックガイドによって押圧された際の最大弾性変形量を
規制する規制手段を設けたので、付勢手段は規制手段に
よって規制された以上には弾性変形しない。すなわち、
付勢手段にはまだ弾性変形し得る余裕が残される。この
ため、付勢手段の特性を観た場合、付勢手段の弾性変形
量(弾性変形ストローク)の増加に伴って荷重が立ち上
がるが、本発明によれば荷重の立ち上がり後に急峻なピ
ーク荷重が生じるのを防止することができる。補足する
と、付勢手段の弾性変形ストロークの増加に伴って荷重
が立ち上がる特性自体は必要であるが、立ち上がり後に
急峻なピーク荷重が生じると、付勢手段に応力集中が生
じるので、このような急峻なピーク荷重は生じない方が
特性としては理想的といえる。
【0022】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1及び
図2を用いて、本発明の第1実施形態について説明す
る。
図2を用いて、本発明の第1実施形態について説明す
る。
【0023】図1には、ラックアンドピニオン式のステ
アリングギヤボックス10の縦断面構造が示されてい
る。この図に示されるように、ステアリングギヤボック
ス10は、ギヤボックスハウジング12を備えている。
ギヤボックスハウジング12は、略車両上下方向を長手
方向として配置されるシャフト収容部12Aと、このシ
ャフト収容部12Aから略車両後方側へ延出された「筒
状部」としてのガイド収容部12Bと、シャフト収容部
12Aに対して直交して設けられかつ略車両幅方向を長
手方向として配置されるラック収容部(図示省略)と、
を含んで構成されている。なお、シャフト収容部12
A、ガイド収容部12B、及びラック収容部は、いずれ
も円筒状に形成されている。
アリングギヤボックス10の縦断面構造が示されてい
る。この図に示されるように、ステアリングギヤボック
ス10は、ギヤボックスハウジング12を備えている。
ギヤボックスハウジング12は、略車両上下方向を長手
方向として配置されるシャフト収容部12Aと、このシ
ャフト収容部12Aから略車両後方側へ延出された「筒
状部」としてのガイド収容部12Bと、シャフト収容部
12Aに対して直交して設けられかつ略車両幅方向を長
手方向として配置されるラック収容部(図示省略)と、
を含んで構成されている。なお、シャフト収容部12
A、ガイド収容部12B、及びラック収容部は、いずれ
も円筒状に形成されている。
【0024】シャフト収容部12Aの所定位置には一対
のベアリング16(本図では片側のみ図示)が配設され
ており、これらのベアリング16にピニオンシャフト
(以下、単に「ピニオン」と称す)18が回転自在に軸
支されている。ピニオン18の軸方向中間部にはピニオ
ン歯18Aが形成されており、更にピニオン18の軸芯
部にはステアリングシャフトの一部を構成するトーショ
ンバー20がスプライン嵌合されている。従って、図示
しないステアリングホイールを回転させると、ステアリ
ングメインシャフト、インターミディエイトシャフト、
及びトーションバー20を介して、ピニオン18が回転
するようになっている。
のベアリング16(本図では片側のみ図示)が配設され
ており、これらのベアリング16にピニオンシャフト
(以下、単に「ピニオン」と称す)18が回転自在に軸
支されている。ピニオン18の軸方向中間部にはピニオ
ン歯18Aが形成されており、更にピニオン18の軸芯
部にはステアリングシャフトの一部を構成するトーショ
ンバー20がスプライン嵌合されている。従って、図示
しないステアリングホイールを回転させると、ステアリ
ングメインシャフト、インターミディエイトシャフト、
及びトーションバー20を介して、ピニオン18が回転
するようになっている。
【0025】ラック収容部内には、棒状のラックバー2
2が収容されている。このラックバー22の所定範囲に
はラック歯22Aが形成されており、このラック歯22
Aがピニオン18のピニオン歯18Aと噛み合ってい
る。なお、ラックバー22の長手方向両端部にはタイロ
ッドが取り付けられており、更にタイロッドの外端部に
はボールジョイントを介してステアリングナックルと連
結されるタイロッドエンドが取り付けられている。従っ
て、ピニオン18が回転してラックバー22が略車両幅
方向へ移動すると、その移動量に応じて前輪(ステアリ
ングナックル)の舵角が変更されるようになっている。
2が収容されている。このラックバー22の所定範囲に
はラック歯22Aが形成されており、このラック歯22
Aがピニオン18のピニオン歯18Aと噛み合ってい
る。なお、ラックバー22の長手方向両端部にはタイロ
ッドが取り付けられており、更にタイロッドの外端部に
はボールジョイントを介してステアリングナックルと連
結されるタイロッドエンドが取り付けられている。従っ
て、ピニオン18が回転してラックバー22が略車両幅
方向へ移動すると、その移動量に応じて前輪(ステアリ
ングナックル)の舵角が変更されるようになっている。
【0026】ガイド収容部12B内には略円筒形状のラ
ックガイド24がガイド収容部12Bに沿って軸方向移
動可能に収容されており、更にガイド収容部12Bの開
放側の端部には「閉止部材」としてのキャップ26が螺
合されている。なお、本実施形態では、ラックガイド2
4をアルミ合金の焼結材によって構成しているが、鋳物
素材や樹脂等によってラックガイド24を構成してもよ
い。
ックガイド24がガイド収容部12Bに沿って軸方向移
動可能に収容されており、更にガイド収容部12Bの開
放側の端部には「閉止部材」としてのキャップ26が螺
合されている。なお、本実施形態では、ラックガイド2
4をアルミ合金の焼結材によって構成しているが、鋳物
素材や樹脂等によってラックガイド24を構成してもよ
い。
【0027】ラックガイド24の軸芯部には小径の貫通
孔28が形成されており、更にラックガイド24の前端
側には断面形状が半円形状とされた凹部30が形成され
ている。この凹部30の内周面には、ラックガイド24
の磨耗防止等のためのシート32が取り付けられてい
る。シート32は円弧面状のシート本体32A及びこの
シート本体32Aの中央部から突出される突出部32B
から成り、この突出部32Bを貫通孔28内へ圧入させ
ることによりシート本体32Aが凹部30の内周面に密
着された状態で取り付けられている。そして、このシー
ト本体32Aの内側(即ち、凹部30内)に、ラックバ
ー22の後端側(ラック歯22Aが形成された側と反対
側)が相対的に収容されている。
孔28が形成されており、更にラックガイド24の前端
側には断面形状が半円形状とされた凹部30が形成され
ている。この凹部30の内周面には、ラックガイド24
の磨耗防止等のためのシート32が取り付けられてい
る。シート32は円弧面状のシート本体32A及びこの
シート本体32Aの中央部から突出される突出部32B
から成り、この突出部32Bを貫通孔28内へ圧入させ
ることによりシート本体32Aが凹部30の内周面に密
着された状態で取り付けられている。そして、このシー
ト本体32Aの内側(即ち、凹部30内)に、ラックバ
ー22の後端側(ラック歯22Aが形成された側と反対
側)が相対的に収容されている。
【0028】ここで、上述したラックガイド24の後端
部とキャップ26の前端部との間には、金属製(なお、
本実施形態では、ばね鋼を使用している)とされた所定
形状の「付勢手段」としてのばね・摩擦体34が配設さ
れている。より詳しく説明すると、ばね・摩擦体34
は、環状に形状されかつばね要素として機能する皿ばね
部36と、この皿ばね部36の内周縁の所定位置(本実
施形態では、120度間隔で三箇所)から屈曲垂下され
かつ摩擦要素として機能する複数の脚部38と、によっ
て構成されている。これに対応して、ラックガイド24
の後端部には、脚部38を挿入させるための環状凹部4
0が形成されている。環状凹部40の溝幅(環状凹部4
0のラックガイド径方向に沿った寸法)は、比較的狭く
設定されている。
部とキャップ26の前端部との間には、金属製(なお、
本実施形態では、ばね鋼を使用している)とされた所定
形状の「付勢手段」としてのばね・摩擦体34が配設さ
れている。より詳しく説明すると、ばね・摩擦体34
は、環状に形状されかつばね要素として機能する皿ばね
部36と、この皿ばね部36の内周縁の所定位置(本実
施形態では、120度間隔で三箇所)から屈曲垂下され
かつ摩擦要素として機能する複数の脚部38と、によっ
て構成されている。これに対応して、ラックガイド24
の後端部には、脚部38を挿入させるための環状凹部4
0が形成されている。環状凹部40の溝幅(環状凹部4
0のラックガイド径方向に沿った寸法)は、比較的狭く
設定されている。
【0029】さらに、本実施形態では、図2に示される
如く、ばね・摩擦体34の皿ばね部36が自由状態(こ
こでいう「自由状態」とは、ばね・摩擦体34の脚部3
8が環状凹部40内へ挿入されて仮組付けされたもの
の、キャップ26が完全には締め込まれておらず、ばね
・摩擦体34の皿ばね部36がキャップ26から拘束力
を受けていない状態をいい、ばね・摩擦体34の自然状
態に近い状態をいう)のときには、脚部38が僅かに弾
性変形してその内側が環状凹部40の「規制手段」とし
ての内側の周壁40Aに接触されている。
如く、ばね・摩擦体34の皿ばね部36が自由状態(こ
こでいう「自由状態」とは、ばね・摩擦体34の脚部3
8が環状凹部40内へ挿入されて仮組付けされたもの
の、キャップ26が完全には締め込まれておらず、ばね
・摩擦体34の皿ばね部36がキャップ26から拘束力
を受けていない状態をいい、ばね・摩擦体34の自然状
態に近い状態をいう)のときには、脚部38が僅かに弾
性変形してその内側が環状凹部40の「規制手段」とし
ての内側の周壁40Aに接触されている。
【0030】一方、図1に示される如く、キャップ26
が完全に締め込まれた状態では、ばね・摩擦体34の脚
部38の外側が環状凹部40の外側の周壁40Bに弾性
変形した状態で垂直に圧接されている。なお、ばね・摩
擦体34の組付後の状態では、ラックガイド24の後端
部とキャップ26の前端部との間にラックガイド24の
軸方向移動を許容する所定(数10〜数100μm程
度)のクリアランス(以下、「設定間隙42」と称す)
が設定されており(図1参照)、この設定間隙42がラ
ック歯22Aとピニオン歯18Aとの噛み合い誤差吸収
用として利用されることになる。
が完全に締め込まれた状態では、ばね・摩擦体34の脚
部38の外側が環状凹部40の外側の周壁40Bに弾性
変形した状態で垂直に圧接されている。なお、ばね・摩
擦体34の組付後の状態では、ラックガイド24の後端
部とキャップ26の前端部との間にラックガイド24の
軸方向移動を許容する所定(数10〜数100μm程
度)のクリアランス(以下、「設定間隙42」と称す)
が設定されており(図1参照)、この設定間隙42がラ
ック歯22Aとピニオン歯18Aとの噛み合い誤差吸収
用として利用されることになる。
【0031】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。
て説明する。
【0032】ラックガイド24等の組付は、以下の手順
で行われる。まず、ラックガイド24に予めシート32
及びばね・摩擦体34を組付けておく。このとき、図2
に示される如く、ばね・摩擦体34の脚部38か僅かに
弾性変形されその内側が環状凹部40の内側の周壁40
Aに接触するように組付けられることにより、ばね・摩
擦体34はラックガイド24の軸線に対して自動的にセ
ンタリングされる。すなわち、ラックガイド24の軸線
に対するばね・摩擦体34の組付位置が環状凹部40の
内側の周壁40Aによって規制され、これによりばね・
摩擦体34がラックガイド24に対して適正な位置に組
付けられる。
で行われる。まず、ラックガイド24に予めシート32
及びばね・摩擦体34を組付けておく。このとき、図2
に示される如く、ばね・摩擦体34の脚部38か僅かに
弾性変形されその内側が環状凹部40の内側の周壁40
Aに接触するように組付けられることにより、ばね・摩
擦体34はラックガイド24の軸線に対して自動的にセ
ンタリングされる。すなわち、ラックガイド24の軸線
に対するばね・摩擦体34の組付位置が環状凹部40の
内側の周壁40Aによって規制され、これによりばね・
摩擦体34がラックガイド24に対して適正な位置に組
付けられる。
【0033】次いで、ギヤボックスハウジング12のシ
ャフト収容部12A内にピニオン18を装着させかつラ
ック収容部内にラックバー22を収容させた状態で、ガ
イド収容部12Bの開放端側からラックガイド24が挿
入される。このときにも、ばね・摩擦体34の脚部38
がラックガイド24の環状凹部40の内側の周壁40A
によって組付位置が規制された状態(センタリングされ
た状態)が維持されるので、ラックガイド24に対する
ばね・摩擦体34の組付位置がずれることはない。
ャフト収容部12A内にピニオン18を装着させかつラ
ック収容部内にラックバー22を収容させた状態で、ガ
イド収容部12Bの開放端側からラックガイド24が挿
入される。このときにも、ばね・摩擦体34の脚部38
がラックガイド24の環状凹部40の内側の周壁40A
によって組付位置が規制された状態(センタリングされ
た状態)が維持されるので、ラックガイド24に対する
ばね・摩擦体34の組付位置がずれることはない。
【0034】その後、ガイド収容部12Bの開放側端部
にキャップ26が螺合される。キャップ26が完全に締
め込まれると、図1に示される如く、ばね・摩擦体34
の皿ばね部36が軸方向に圧縮されて弾性変形し、ラッ
クガイド24の後端部とキャップ26の前端部との間に
挟持される。これに伴い、皿ばね部36と一体形成され
た複数の脚部38は径方向外側へ変位し(開き)、環状
凹部40の外側の周壁40Bによって相対的に弾性変形
されて当該外側の周壁40Bに圧接される。
にキャップ26が螺合される。キャップ26が完全に締
め込まれると、図1に示される如く、ばね・摩擦体34
の皿ばね部36が軸方向に圧縮されて弾性変形し、ラッ
クガイド24の後端部とキャップ26の前端部との間に
挟持される。これに伴い、皿ばね部36と一体形成され
た複数の脚部38は径方向外側へ変位し(開き)、環状
凹部40の外側の周壁40Bによって相対的に弾性変形
されて当該外側の周壁40Bに圧接される。
【0035】なお、組付手順は上記に限らず、ラックガ
イド24を挿入した後にばね・摩擦体34をラックガイ
ド24に組付け、その後にキャップ26を螺合させるよ
うにしてもよい。
イド24を挿入した後にばね・摩擦体34をラックガイ
ド24に組付け、その後にキャップ26を螺合させるよ
うにしてもよい。
【0036】このように本実施形態では、ラックガイド
24の軸線に対するばね・摩擦体34の組付位置を環状
凹部40の内側の周壁40Aによって規制し、ばね・摩
擦体34が確実にセンタリングされるように構成したの
で、ばね・摩擦体34がラックガイド24の軸線に対し
てずれた位置(ラックガイド24の軸線に対して大きく
偏心した位置)で組付けられるのを防止することができ
る。このため、ばね・摩擦体34の特性にバラツキが生
じるのを防止することができる。
24の軸線に対するばね・摩擦体34の組付位置を環状
凹部40の内側の周壁40Aによって規制し、ばね・摩
擦体34が確実にセンタリングされるように構成したの
で、ばね・摩擦体34がラックガイド24の軸線に対し
てずれた位置(ラックガイド24の軸線に対して大きく
偏心した位置)で組付けられるのを防止することができ
る。このため、ばね・摩擦体34の特性にバラツキが生
じるのを防止することができる。
【0037】このことを従来技術の問題点の説明のため
に用いた図11のグラフを使って説明すれば、ばね・摩
擦体34のセンタリング機能が得られる本実施形態によ
れば、常に偏心量小のばね特性が得られることになる。
その結果、本実施形態によれば、ばね・摩擦体34の特
性にバラツキが生じなくなるという意味で、ばね・摩擦
体34の特性を理想的なものにすることができる。
に用いた図11のグラフを使って説明すれば、ばね・摩
擦体34のセンタリング機能が得られる本実施形態によ
れば、常に偏心量小のばね特性が得られることになる。
その結果、本実施形態によれば、ばね・摩擦体34の特
性にバラツキが生じなくなるという意味で、ばね・摩擦
体34の特性を理想的なものにすることができる。
【0038】また、本実施形態によれば、ラックガイド
24の軸線に対してばね・摩擦体34が確実にセンタリ
ングされて組付けがなされるので、皿ばね部36の周方
向の数カ所に設けた脚部38の特定の脚部38に過度の
応力がかかるのを防止することができる。
24の軸線に対してばね・摩擦体34が確実にセンタリ
ングされて組付けがなされるので、皿ばね部36の周方
向の数カ所に設けた脚部38の特定の脚部38に過度の
応力がかかるのを防止することができる。
【0039】以上が本実施形態の主要な作用並びに効果
であるが、以下に本実施形態のばね・摩擦体34を用い
たことの作用並びに効果についても触れておく。
であるが、以下に本実施形態のばね・摩擦体34を用い
たことの作用並びに効果についても触れておく。
【0040】まず、キャップ26が完全に螺合された状
態では、ばね・摩擦体34の皿ばね部36によってラッ
クガイド24がラックバー22側へ押圧付勢され、当該
ラックガイド24を介してラックバー22のラック歯2
2Aがピニオン18のピニオン歯18Aと噛み合う方向
へ押圧付勢される。すなわち、このときの皿ばね部36
は、ばね要素としてのみ機能しており、これによりラッ
ク歯22Aとピニオン歯18Aとの適正な噛み合い状態
が確保される。
態では、ばね・摩擦体34の皿ばね部36によってラッ
クガイド24がラックバー22側へ押圧付勢され、当該
ラックガイド24を介してラックバー22のラック歯2
2Aがピニオン18のピニオン歯18Aと噛み合う方向
へ押圧付勢される。すなわち、このときの皿ばね部36
は、ばね要素としてのみ機能しており、これによりラッ
ク歯22Aとピニオン歯18Aとの適正な噛み合い状態
が確保される。
【0041】一方、キャップ26の前端部とラックガイ
ド24の後端部との間には、上述した如く、ラックバー
22のラック歯22Aとピニオン18のピニオン歯18
Aとの噛み合い誤差吸収用の所定の設定間隙42が設け
られているため、走行中にラックバー22からラックガ
イド24へ荷重が入力されると、ラックガイド24は皿
ばね部36の付勢力に抗してキャップ26側へ軸方向移
動しようとし、この挙動が歯打ち音を発生させる原因と
なる。
ド24の後端部との間には、上述した如く、ラックバー
22のラック歯22Aとピニオン18のピニオン歯18
Aとの噛み合い誤差吸収用の所定の設定間隙42が設け
られているため、走行中にラックバー22からラックガ
イド24へ荷重が入力されると、ラックガイド24は皿
ばね部36の付勢力に抗してキャップ26側へ軸方向移
動しようとし、この挙動が歯打ち音を発生させる原因と
なる。
【0042】この歯打ち音防止対策として、ばね・摩擦
体34のばね要素である皿ばね部36の付勢力を予め強
く設定することで、ラック歯22Aとピニオン歯18A
との歯打ち音を抑制することも可能であるが、この場合
にはラック歯22Aとピニオン歯18Aとの噛み合い状
態が強くなり過ぎるという不利が生じる。
体34のばね要素である皿ばね部36の付勢力を予め強
く設定することで、ラック歯22Aとピニオン歯18A
との歯打ち音を抑制することも可能であるが、この場合
にはラック歯22Aとピニオン歯18Aとの噛み合い状
態が強くなり過ぎるという不利が生じる。
【0043】しかし、本実施形態のようにばね・摩擦体
34の皿ばね部36の弾性変形によって脚部38を径方
向外側へ変位させ、環状凹部40の外側の周壁40Bに
よって当該脚部38を相対的に弾性変形させることで、
当該外側の周壁40Bとの間に摩擦力を発生させる構成
を採ることにより、皿ばね部36のセット荷重に影響を
与える軸方向分力を発生させることなく、ラックガイド
24の軸方向移動を抑制、即ち歯打ち音の発生を防止す
ることができる。
34の皿ばね部36の弾性変形によって脚部38を径方
向外側へ変位させ、環状凹部40の外側の周壁40Bに
よって当該脚部38を相対的に弾性変形させることで、
当該外側の周壁40Bとの間に摩擦力を発生させる構成
を採ることにより、皿ばね部36のセット荷重に影響を
与える軸方向分力を発生させることなく、ラックガイド
24の軸方向移動を抑制、即ち歯打ち音の発生を防止す
ることができる。
【0044】言い換えれば、本実施形態のばね・摩擦体
34は、皿ばね部36の付勢力増強分を、摩擦要素とし
て機能する脚部38によって得られる摩擦力に置換した
構造といえる。従って、操舵フィーリングも良好に維持
される。なお、本実施形態では、組付当初においてはば
ね・摩擦体34の脚部38が環状凹部40の内側の周壁
40Aに弾性的に接触し、キャップ26が完全に螺合さ
れた状態では脚部38は環状凹部40の外側の周壁40
Bに弾性的に圧接される構成を採ったが、これに限ら
ず、逆の構成を採ってもよい。 〔第2実施形態〕次に、図3を用いて、本発明の第2実
施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同
一構成部分については、同一番号を付してその説明を省
略する。
34は、皿ばね部36の付勢力増強分を、摩擦要素とし
て機能する脚部38によって得られる摩擦力に置換した
構造といえる。従って、操舵フィーリングも良好に維持
される。なお、本実施形態では、組付当初においてはば
ね・摩擦体34の脚部38が環状凹部40の内側の周壁
40Aに弾性的に接触し、キャップ26が完全に螺合さ
れた状態では脚部38は環状凹部40の外側の周壁40
Bに弾性的に圧接される構成を採ったが、これに限ら
ず、逆の構成を採ってもよい。 〔第2実施形態〕次に、図3を用いて、本発明の第2実
施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同
一構成部分については、同一番号を付してその説明を省
略する。
【0045】図3に示されるように、この実施形態で
は、ラックガイド24の後端部の外周縁に、キャップ2
6側へ向けて突出する「規制手段」としての突起50が
形成されている。これに対応して、キャップ26の前端
部の外周縁には、突起50を収容可能な収容凹部52が
形成されている。収容凹部52の深さは、突起50の突
出長さよりも僅かに長い深さに設定されている。また、
キャップ26が完全に螺合されてばね・摩擦体34の皿
ばね部36が軸方向に弾性変形した状態では、皿ばね部
36の外周縁が突起50の内周面に当接している。換言
すれば、ばね・摩擦体34の組付状態において、弾性変
形した皿ばね部36の外径寸法が突起50の内径寸法に
略一致するように両者の寸法が設定されている。
は、ラックガイド24の後端部の外周縁に、キャップ2
6側へ向けて突出する「規制手段」としての突起50が
形成されている。これに対応して、キャップ26の前端
部の外周縁には、突起50を収容可能な収容凹部52が
形成されている。収容凹部52の深さは、突起50の突
出長さよりも僅かに長い深さに設定されている。また、
キャップ26が完全に螺合されてばね・摩擦体34の皿
ばね部36が軸方向に弾性変形した状態では、皿ばね部
36の外周縁が突起50の内周面に当接している。換言
すれば、ばね・摩擦体34の組付状態において、弾性変
形した皿ばね部36の外径寸法が突起50の内径寸法に
略一致するように両者の寸法が設定されている。
【0046】上記構成によれば、キャップ26を螺合さ
せることにより、ばね・摩擦体34の皿ばね部36の外
周縁をラックガイド24に形成した突起50の内周面に
よって規制(拘束)することができるので、前述した第
1実施形態と同様に、ラックガイド24の軸線に対する
ばね・摩擦体34のセンタリング作用が得られる。この
ため、本実施形態においても、ばね・摩擦体34がラッ
クガイド24の軸線に対してずれた位置(ラックガイド
24の軸線に対して大きく偏心した位置)で組付けられ
るのを防止することができる。その結果、ばね・摩擦体
34の特性にバラツキが生じるのを防止することがで
き、その意味で、ばね・摩擦体34の特性を理想的なも
のにすることができる。
せることにより、ばね・摩擦体34の皿ばね部36の外
周縁をラックガイド24に形成した突起50の内周面に
よって規制(拘束)することができるので、前述した第
1実施形態と同様に、ラックガイド24の軸線に対する
ばね・摩擦体34のセンタリング作用が得られる。この
ため、本実施形態においても、ばね・摩擦体34がラッ
クガイド24の軸線に対してずれた位置(ラックガイド
24の軸線に対して大きく偏心した位置)で組付けられ
るのを防止することができる。その結果、ばね・摩擦体
34の特性にバラツキが生じるのを防止することがで
き、その意味で、ばね・摩擦体34の特性を理想的なも
のにすることができる。
【0047】なお、本実施形態では、ラックガイド24
の後端部に突起50を設けて、当該突起50によってば
ね・摩擦体34の皿ばね部36の外周縁を拘束する構成
を採ったが、これに限らず、ギヤボックスハウジング1
2のガイド収容部12Bの内周面によってばね・摩擦体
34の皿ばね部36の外周縁を拘束するようにしてもよ
い。 〔第3実施形態〕次に、図4及び図5を用いて、本発明
の第3実施形態について説明する。なお、前述した実施
形態と同一構成部分については、同一番号を付してその
説明を省略する。
の後端部に突起50を設けて、当該突起50によってば
ね・摩擦体34の皿ばね部36の外周縁を拘束する構成
を採ったが、これに限らず、ギヤボックスハウジング1
2のガイド収容部12Bの内周面によってばね・摩擦体
34の皿ばね部36の外周縁を拘束するようにしてもよ
い。 〔第3実施形態〕次に、図4及び図5を用いて、本発明
の第3実施形態について説明する。なお、前述した実施
形態と同一構成部分については、同一番号を付してその
説明を省略する。
【0048】これらの図に示されるように、この実施形
態では、ラックガイド24とキャップ26とでばね・摩
擦体34の皿ばね部36の内周縁を拘束した点に特徴が
ある。
態では、ラックガイド24とキャップ26とでばね・摩
擦体34の皿ばね部36の内周縁を拘束した点に特徴が
ある。
【0049】具体的に説明すると、ラックガイド24の
軸芯部にはキャップ26側へ向けて突出された「規制手
段」としての突出部60が形成されている。これに対応
して、キャップ26の軸芯部には、突出部60が嵌合可
能な「規制手段」としての嵌合凹部62が形成されてい
る。組付状態におけるばね・摩擦体34の皿ばね部36
の内径寸法はラックガイド24の突出部60の外径寸法
に略一致されており、当該皿ばね部36はラックガイド
24の突出部60の外周に嵌合されている。さらに、ラ
ックガイド24の軸芯部には、ばね・摩擦体34が自由
状態とされているときの脚部38との干渉を避けるため
のスリット64が上述した環状凹部40と連通するかた
ちで形成されている。
軸芯部にはキャップ26側へ向けて突出された「規制手
段」としての突出部60が形成されている。これに対応
して、キャップ26の軸芯部には、突出部60が嵌合可
能な「規制手段」としての嵌合凹部62が形成されてい
る。組付状態におけるばね・摩擦体34の皿ばね部36
の内径寸法はラックガイド24の突出部60の外径寸法
に略一致されており、当該皿ばね部36はラックガイド
24の突出部60の外周に嵌合されている。さらに、ラ
ックガイド24の軸芯部には、ばね・摩擦体34が自由
状態とされているときの脚部38との干渉を避けるため
のスリット64が上述した環状凹部40と連通するかた
ちで形成されている。
【0050】上記構成によれば、キャップ26を完全に
螺合させる前の状態においては、皿ばね部36がラック
ガイド24の突出部60に嵌合され、脚部38が環状凹
部40と連通されたスリット64内に進入されている
(図4の二点鎖線図示状態にある)。この状態からキャ
ップ26を完全に螺合させることにより、ラックガイド
24の突出部60がキャップ26の嵌合凹部62内へ嵌
合されて、ばね・摩擦体34の皿ばね部36が挟持され
る。このため、皿ばね部36は軸方向に圧縮されて弾性
変形し、その内周縁がラックガイド24の突出部60の
外周面によって径方向への動きが規制(拘束)される。
また、これと同時に、脚部38が径方向外側へ変位して
環状凹部40の外側の周壁40Bに弾性的に圧接され
る。
螺合させる前の状態においては、皿ばね部36がラック
ガイド24の突出部60に嵌合され、脚部38が環状凹
部40と連通されたスリット64内に進入されている
(図4の二点鎖線図示状態にある)。この状態からキャ
ップ26を完全に螺合させることにより、ラックガイド
24の突出部60がキャップ26の嵌合凹部62内へ嵌
合されて、ばね・摩擦体34の皿ばね部36が挟持され
る。このため、皿ばね部36は軸方向に圧縮されて弾性
変形し、その内周縁がラックガイド24の突出部60の
外周面によって径方向への動きが規制(拘束)される。
また、これと同時に、脚部38が径方向外側へ変位して
環状凹部40の外側の周壁40Bに弾性的に圧接され
る。
【0051】従って、本実施形態においても、前述した
実施形態と同様に、ラックガイド24の軸線に対するば
ね・摩擦体34のセンタリング作用が得られる。このた
め、本実施形態においても、ばね・摩擦体34がラック
ガイド24の軸線に対してずれた位置(ラックガイド2
4の軸線に対して大きく偏心した位置)で組付けられる
のを防止することができる。その結果、ばね・摩擦体3
4の特性にバラツキが生じるのを防止することができ、
その意味で、ばね・摩擦体34の特性を理想的なものに
することができる。 〔第4実施形態〕次に、図6を用いて、本発明の第4実
施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同
一構成部分については、同一番号を付してその説明を省
略する。
実施形態と同様に、ラックガイド24の軸線に対するば
ね・摩擦体34のセンタリング作用が得られる。このた
め、本実施形態においても、ばね・摩擦体34がラック
ガイド24の軸線に対してずれた位置(ラックガイド2
4の軸線に対して大きく偏心した位置)で組付けられる
のを防止することができる。その結果、ばね・摩擦体3
4の特性にバラツキが生じるのを防止することができ、
その意味で、ばね・摩擦体34の特性を理想的なものに
することができる。 〔第4実施形態〕次に、図6を用いて、本発明の第4実
施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同
一構成部分については、同一番号を付してその説明を省
略する。
【0052】図6(A)に示されるように、この実施形
態では、ラックガイド24の環状凹部40における内側
の周壁40A側に、「案内部」としての傾斜壁70及び
「壁部」としての中間壁72が一体に形成されている点
に特徴がある。
態では、ラックガイド24の環状凹部40における内側
の周壁40A側に、「案内部」としての傾斜壁70及び
「壁部」としての中間壁72が一体に形成されている点
に特徴がある。
【0053】傾斜壁70は環状凹部40においてばね・
摩擦体34の脚部38の挿入方向側に形成されており、
中間壁72は傾斜壁70に連なって内側の周壁40Aに
対して平行(同心円上)に形成されている。
摩擦体34の脚部38の挿入方向側に形成されており、
中間壁72は傾斜壁70に連なって内側の周壁40Aに
対して平行(同心円上)に形成されている。
【0054】上記構成によれば、ラックガイド24にば
ね・摩擦体34を組付けるに際には、脚部38の先端部
が傾斜壁70に干渉し、当該脚部38を径方向外側へ弾
性変形させつつ中間壁72に至らせる。そして、脚部3
8の先端部が中間壁72の内周面に弾性的に圧接された
状態(即ち、規制された状態)で仮組付状態となる(図
6(B)の実線図示状態参照)。その後、キャップ26
が螺合されることにより、ばね・摩擦体34の皿ばね部
36が軸方向に圧縮されて弾性変形し、脚部38は径方
向外側へ変位して環状凹部40の外側の周壁40Bに弾
性的に圧接される。この状態がばね・摩擦体34の完全
な組付状態である(図6(B)の二点鎖線図示状態参
照)。
ね・摩擦体34を組付けるに際には、脚部38の先端部
が傾斜壁70に干渉し、当該脚部38を径方向外側へ弾
性変形させつつ中間壁72に至らせる。そして、脚部3
8の先端部が中間壁72の内周面に弾性的に圧接された
状態(即ち、規制された状態)で仮組付状態となる(図
6(B)の実線図示状態参照)。その後、キャップ26
が螺合されることにより、ばね・摩擦体34の皿ばね部
36が軸方向に圧縮されて弾性変形し、脚部38は径方
向外側へ変位して環状凹部40の外側の周壁40Bに弾
性的に圧接される。この状態がばね・摩擦体34の完全
な組付状態である(図6(B)の二点鎖線図示状態参
照)。
【0055】従って、本実施形態においても、前述した
実施形態と同様に、ラックガイド24の軸線に対するば
ね・摩擦体34のセンタリング作用が得られる。このた
め、本実施形態においても、ばね・摩擦体34がラック
ガイド24の軸線に対してずれた位置(ラックガイド2
4の軸線に対して大きく偏心した位置)で組付けられる
のを防止することができる。その結果、ばね・摩擦体3
4の特性にバラツキが生じるのを防止することができ、
その意味で、ばね・摩擦体34の特性を理想的なものに
することができる。
実施形態と同様に、ラックガイド24の軸線に対するば
ね・摩擦体34のセンタリング作用が得られる。このた
め、本実施形態においても、ばね・摩擦体34がラック
ガイド24の軸線に対してずれた位置(ラックガイド2
4の軸線に対して大きく偏心した位置)で組付けられる
のを防止することができる。その結果、ばね・摩擦体3
4の特性にバラツキが生じるのを防止することができ、
その意味で、ばね・摩擦体34の特性を理想的なものに
することができる。
【0056】さらに、本実施形態では、環状凹部40の
内部に傾斜壁70が形成されており、当該傾斜壁70に
よってばね・摩擦体34の仮組付時に脚部36が中間壁
72へガイドされるため、ばね・摩擦体40の組付作業
性を向上させることができる。
内部に傾斜壁70が形成されており、当該傾斜壁70に
よってばね・摩擦体34の仮組付時に脚部36が中間壁
72へガイドされるため、ばね・摩擦体40の組付作業
性を向上させることができる。
【0057】なお、図6(B)について補足すると、脚
部36は120度間隔で形成されているため、実際に破
断した場合には一方の脚部36しか図示されない筈であ
るが、組付状態の理解の容易化のために他方の脚部36
も図示している。 〔第5実施形態〕次に、図7及び図8を用いて、本発明
の第5実施形態について説明する。なお、前述した実施
形態と同一構成部分については、同一番号を付してその
説明を省略する。
部36は120度間隔で形成されているため、実際に破
断した場合には一方の脚部36しか図示されない筈であ
るが、組付状態の理解の容易化のために他方の脚部36
も図示している。 〔第5実施形態〕次に、図7及び図8を用いて、本発明
の第5実施形態について説明する。なお、前述した実施
形態と同一構成部分については、同一番号を付してその
説明を省略する。
【0058】図7に示されるように、この実施形態で
は、キャップ26の前端側の軸芯部80が前端側の外周
部82よりも若干ラックガイド24側へ突出されてい
る。これにより、キャップ26の軸芯部80と外周部8
2との間には、所定高さWの段差が形成されている。
は、キャップ26の前端側の軸芯部80が前端側の外周
部82よりも若干ラックガイド24側へ突出されてい
る。これにより、キャップ26の軸芯部80と外周部8
2との間には、所定高さWの段差が形成されている。
【0059】一方、ラックガイド24の軸芯部84の後
端面及び外周部86の後端面は、いずれも同一平面上に
位置されており、キャップ26の軸芯部80の前端面に
ラックガイド24の軸芯部84が当接された状態では、
キャップ26の外周部82の前端面とラックガイド24
の外周部86の後端面との間に間隙寸法Wの「規制手
段」としてのクリアランス88が形成されている。そし
て、このクリアランス88にばね・摩擦体34の皿ばね
部36が軸方向に圧縮されて弾性変形した状態で配置さ
れており、本実施形態では、このクリアランス88の間
隙寸法Wを皿ばね部36の板厚tに微小な寸法であるα
を加えた(t+α)に設定している。
端面及び外周部86の後端面は、いずれも同一平面上に
位置されており、キャップ26の軸芯部80の前端面に
ラックガイド24の軸芯部84が当接された状態では、
キャップ26の外周部82の前端面とラックガイド24
の外周部86の後端面との間に間隙寸法Wの「規制手
段」としてのクリアランス88が形成されている。そし
て、このクリアランス88にばね・摩擦体34の皿ばね
部36が軸方向に圧縮されて弾性変形した状態で配置さ
れており、本実施形態では、このクリアランス88の間
隙寸法Wを皿ばね部36の板厚tに微小な寸法であるα
を加えた(t+α)に設定している。
【0060】なお、前記寸法αは微小値であるため、図
7においては皿ばね部36が完全に圧縮されたように描
いている。
7においては皿ばね部36が完全に圧縮されたように描
いている。
【0061】上記構成によれば、走行時の路面入力がラ
ックバー22を介してラックガイド24に入力され、当
該ラックガイド24が皿ばね部36の付勢力に抗してキ
ャップ26側へ軸方向移動した場合、ラックガイド24
の軸芯部84の後端面がキャップ26の軸芯部80の前
端面に当接した時点でラックガイド24の軸方向移動が
規制される。すなわち、ラックガイド24はこれ以上は
キャップ26側へは軸方向移動しない。
ックバー22を介してラックガイド24に入力され、当
該ラックガイド24が皿ばね部36の付勢力に抗してキ
ャップ26側へ軸方向移動した場合、ラックガイド24
の軸芯部84の後端面がキャップ26の軸芯部80の前
端面に当接した時点でラックガイド24の軸方向移動が
規制される。すなわち、ラックガイド24はこれ以上は
キャップ26側へは軸方向移動しない。
【0062】この規制状態における皿ばね部36の状態
を考察すると、本実施形態ではクリアランス88の間隙
寸法Wを(t+α)に設定したので、皿ばね部36がキ
ャップ26の外周部82の前端面及びラックガイド24
の外周部86の後端面の双方の面に密着されることはな
い。つまり、α分だけ皿ばね部36の最大弾性変形量が
規制されたことになる。
を考察すると、本実施形態ではクリアランス88の間隙
寸法Wを(t+α)に設定したので、皿ばね部36がキ
ャップ26の外周部82の前端面及びラックガイド24
の外周部86の後端面の双方の面に密着されることはな
い。つまり、α分だけ皿ばね部36の最大弾性変形量が
規制されたことになる。
【0063】このことをばね・摩擦体34の特性に置き
換えて観ると、仮に皿ばね部36が完全に圧縮されて皿
ばね部36の前端面がラックガイド24の外周部86の
後端面に又皿ばね部36の後端面がキャップ26の外周
部82の前端面に密着されたとすると、図8に二点鎖線
で示されるような特性(即ち、皿ばね部36のばねスト
ロークの増加がある程度以上になると、荷重が急激に立
ち上がるだけでなく、急峻なピーク荷重を迎えるような
特性)になる。これに対し、本実施形態によれば、皿ば
ね部36の最大弾性変形量がα分だけ規制されるので、
荷重の急激な立ち上がりは残しつつも、ピーク荷重を抑
えることができる。
換えて観ると、仮に皿ばね部36が完全に圧縮されて皿
ばね部36の前端面がラックガイド24の外周部86の
後端面に又皿ばね部36の後端面がキャップ26の外周
部82の前端面に密着されたとすると、図8に二点鎖線
で示されるような特性(即ち、皿ばね部36のばねスト
ロークの増加がある程度以上になると、荷重が急激に立
ち上がるだけでなく、急峻なピーク荷重を迎えるような
特性)になる。これに対し、本実施形態によれば、皿ば
ね部36の最大弾性変形量がα分だけ規制されるので、
荷重の急激な立ち上がりは残しつつも、ピーク荷重を抑
えることができる。
【0064】その結果、本実施形態によれば、ピーク荷
重の絶対値を抑えることができ、これによりばね・摩擦
体34の脚部38の付け根に過大な応力が集中するのを
防止することができる。その意味で、本実施形態によれ
ば、ばね・摩擦体34の特性を理想的なものにすること
ができる。 〔第6実施形態〕次に、図9及び図10を用いて、本発
明の第6実施形態について説明する。なお、前述した実
施形態と同一構成部分については、同一番号を付してそ
の説明を省略する。
重の絶対値を抑えることができ、これによりばね・摩擦
体34の脚部38の付け根に過大な応力が集中するのを
防止することができる。その意味で、本実施形態によれ
ば、ばね・摩擦体34の特性を理想的なものにすること
ができる。 〔第6実施形態〕次に、図9及び図10を用いて、本発
明の第6実施形態について説明する。なお、前述した実
施形態と同一構成部分については、同一番号を付してそ
の説明を省略する。
【0065】図9に示されるように、本実施形態は、前
述した第5実施形態の構成において、キャップ26側の
構成とラックガイド24側の構成とを逆にしたものであ
る。すなわち、ラックガイド24の軸芯部84は外周部
86よりも若干キャップ26側へ突出されている。これ
により、ラックガイド24の軸芯部84と外周部86と
の間には、所定高さWの段差が形成されている。
述した第5実施形態の構成において、キャップ26側の
構成とラックガイド24側の構成とを逆にしたものであ
る。すなわち、ラックガイド24の軸芯部84は外周部
86よりも若干キャップ26側へ突出されている。これ
により、ラックガイド24の軸芯部84と外周部86と
の間には、所定高さWの段差が形成されている。
【0066】一方、キャップ26の前端面は凹凸の無い
平坦面とされており、キャップ26の軸芯部86の後端
面がキャップ26の前端面に当接した状態では、キャッ
プ26の前端面とラックガイド24の外周部86の後端
面との間に間隙寸法Wのクリアランス88が形成されて
いる。そして、このクリアランス88にばね・摩擦体3
4の皿ばね部36が軸方向に圧縮されて弾性変形した状
態で配置されており、本実施形態では、前述した第5実
施形態と同様に、このクリアランス88の間隙寸法Wを
皿ばね部36の板厚tに微小な寸法であるαを加えた
(t+α)に設定している。
平坦面とされており、キャップ26の軸芯部86の後端
面がキャップ26の前端面に当接した状態では、キャッ
プ26の前端面とラックガイド24の外周部86の後端
面との間に間隙寸法Wのクリアランス88が形成されて
いる。そして、このクリアランス88にばね・摩擦体3
4の皿ばね部36が軸方向に圧縮されて弾性変形した状
態で配置されており、本実施形態では、前述した第5実
施形態と同様に、このクリアランス88の間隙寸法Wを
皿ばね部36の板厚tに微小な寸法であるαを加えた
(t+α)に設定している。
【0067】従って、本実施形態においても、前述した
第5実施形態の場合と同様の作用並びに効果が得られ
る。図10を用いて補足すると、急峻なピーク荷重が訪
れる構造の場合、即ち皿ばね部36が完全に密着する構
造の場合には、弾性変形後の脚部38は二点鎖線で示さ
れる位置に至ろうとし、これが実際には環状凹部40の
外側の周壁40Bによって実線で示される位置まで押し
戻される結果、脚部38の付け根に過度な応力集中が生
じることになるが、本実施形態によれば、α分の余裕が
あるため、脚部38は二点鎖線で示される位置に至ろう
とすることはなく、実線で示される位置までの弾性変形
に止まる。よって、脚部38の付け根に過度の応力集中
が生じることはない。
第5実施形態の場合と同様の作用並びに効果が得られ
る。図10を用いて補足すると、急峻なピーク荷重が訪
れる構造の場合、即ち皿ばね部36が完全に密着する構
造の場合には、弾性変形後の脚部38は二点鎖線で示さ
れる位置に至ろうとし、これが実際には環状凹部40の
外側の周壁40Bによって実線で示される位置まで押し
戻される結果、脚部38の付け根に過度な応力集中が生
じることになるが、本実施形態によれば、α分の余裕が
あるため、脚部38は二点鎖線で示される位置に至ろう
とすることはなく、実線で示される位置までの弾性変形
に止まる。よって、脚部38の付け根に過度の応力集中
が生じることはない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係るステアリングギヤボックス構造は、ラックガ
イドの軸線に対する付勢手段の組付位置を規制する規制
手段を設けたので、付勢手段の特性にバラツキが生じる
のを防止することができ、その結果、特性にバラツキが
生じないという意味で、付勢手段の特性を理想的なもの
にすることができるという優れた効果を有する。
発明に係るステアリングギヤボックス構造は、ラックガ
イドの軸線に対する付勢手段の組付位置を規制する規制
手段を設けたので、付勢手段の特性にバラツキが生じる
のを防止することができ、その結果、特性にバラツキが
生じないという意味で、付勢手段の特性を理想的なもの
にすることができるという優れた効果を有する。
【0069】請求項2記載の本発明に係るステアリング
ギヤボックス構造は、請求項1に記載の発明において、
付勢手段は、閉止部材が閉止されることにより軸方向へ
弾性変形しラックガイドをラックバー側へ押圧付勢する
皿ばね部と、当該皿ばね部に一体的に設けられラックガ
イドを径方向へ付勢する脚部と、を含んで構成されてお
り、規制手段は、ラックガイドに設けられかつ脚部を収
容するための凹部内に形成された壁部とされ、さらに、
当該壁部における脚部挿入方向側には、挿入時の脚部と
干渉して当該脚部を弾性変形させつつ壁部側へ案内する
案内部が形成されているため、付勢手段の組付作用性を
向上させることができるという優れた効果を有する。
ギヤボックス構造は、請求項1に記載の発明において、
付勢手段は、閉止部材が閉止されることにより軸方向へ
弾性変形しラックガイドをラックバー側へ押圧付勢する
皿ばね部と、当該皿ばね部に一体的に設けられラックガ
イドを径方向へ付勢する脚部と、を含んで構成されてお
り、規制手段は、ラックガイドに設けられかつ脚部を収
容するための凹部内に形成された壁部とされ、さらに、
当該壁部における脚部挿入方向側には、挿入時の脚部と
干渉して当該脚部を弾性変形させつつ壁部側へ案内する
案内部が形成されているため、付勢手段の組付作用性を
向上させることができるという優れた効果を有する。
【0070】請求項3記載の本発明に係るステアリング
ギヤボックス構造は、閉止部材が閉止されて付勢手段が
組付状態とされたときに、当該付勢手段がラックガイド
によって押圧された際の最大弾性変形量を規制する規制
手段を設けたので、付勢手段の弾性変形量(弾性変形ス
トローク)の増加に伴って荷重が立ち上がった後に急峻
なピーク荷重が生じるのを防止することができ、その結
果、ピーク荷重の絶対値を抑えることができるという意
味で、付勢手段の特性を理想的なものにすることができ
るという優れた効果を有する。
ギヤボックス構造は、閉止部材が閉止されて付勢手段が
組付状態とされたときに、当該付勢手段がラックガイド
によって押圧された際の最大弾性変形量を規制する規制
手段を設けたので、付勢手段の弾性変形量(弾性変形ス
トローク)の増加に伴って荷重が立ち上がった後に急峻
なピーク荷重が生じるのを防止することができ、その結
果、ピーク荷重の絶対値を抑えることができるという意
味で、付勢手段の特性を理想的なものにすることができ
るという優れた効果を有する。
【図1】第1実施形態に係るラックアンドピニオン式の
ステアリングギヤボックス構造をキャップが完全に締め
込まれた状態で示す縦断面図である。
ステアリングギヤボックス構造をキャップが完全に締め
込まれた状態で示す縦断面図である。
【図2】図1に示されるラックアンドピニオン式のステ
アリングギヤボックス構造をキャップが完全に締め込ま
れていない状態で示す縦断面図である。
アリングギヤボックス構造をキャップが完全に締め込ま
れていない状態で示す縦断面図である。
【図3】第2実施形態に係るラックアンドピニオン式の
ステアリングギヤボックス構造を示す図1に対応する縦
断面図である。
ステアリングギヤボックス構造を示す図1に対応する縦
断面図である。
【図4】第3実施形態に係るラックアンドピニオン式の
ステアリングギヤボックス構造を示す図1に対応する縦
断面図である。
ステアリングギヤボックス構造を示す図1に対応する縦
断面図である。
【図5】図4に示されるばね・摩擦体及びラックガイド
を軸方向から見た組付図である。
を軸方向から見た組付図である。
【図6】第4実施形態に係るラックアンドピニオン式の
ステアリングギヤボックス構造におけるラックガイドの
縦断面図である。
ステアリングギヤボックス構造におけるラックガイドの
縦断面図である。
【図7】第5実施形態に係るラックアンドピニオン式の
ステアリングギヤボックス構造を示す図1に対応する縦
断面図である。
ステアリングギヤボックス構造を示す図1に対応する縦
断面図である。
【図8】第5実施形態の場合のばね・摩擦体の特性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図9】第6実施形態に係るラックアンドピニオン式の
ステアリングギヤボックス構造を示す図1に対応する縦
断面図である。
ステアリングギヤボックス構造を示す図1に対応する縦
断面図である。
【図10】図9に示されるばね・摩擦体の脚部と勘定凹
部との関係を拡大して示す要部拡大断面図である。
部との関係を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図11】従来構造の問題点を説明するためのグラフで
ある。
ある。
10 ステアリングギアボックス 12 ギヤボックスハウジング(ハウジング) 12B ガイド収容部(筒状部) 18 ピニオン 22 ラックバー 24 ラックガイド 26 キャップ(閉止部材) 34 ばね・摩擦体(付勢手段) 36 皿ばね部 38 脚部 40 環状凹部(凹部) 40A 内側の周壁(規制手段) 50 突起(規制手段) 60 突出部(規制手段) 62 嵌合凹部(規制手段) 70 傾斜壁(壁部) 72 中間壁(案内部) 88 クリアランス(規制手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 ステアリングシャフトが回転することに
より回転するピニオンと、 このピニオンと噛み合うように配置され、当該ピニオン
が回転することにより略車両幅方向へ移動して舵角を変
更させるラックバーと、 これらのピニオン及びラックバーを収容すると共に、ラ
ックバーを挟んでピニオンと反対側となる位置に筒状部
を備えたハウジングと、 このハウジングの筒状部内に軸方向移動可能に収容され
たラックガイドと、 ハウジングの筒状部の開放側端部を閉止する閉止部材
と、 ラックガイドと閉止部材との間に介在され、当該ラック
ガイドを介してラックバーをピニオンと噛み合う方向へ
付勢すると共に当該ラックガイドに径方向への付勢力を
付与することで当該ラックガイドに軸方向移動に対する
摩擦抵抗を付与する付勢手段と、 を含んで構成されるステアリングギヤボックス構造であ
って、 前記ラックガイドの軸線に対する前記付勢手段の組付位
置を規制する規制手段を設けた、 ことを特徴とするステアリングギヤボックス構造。 - 【請求項2】 前記付勢手段は、閉止部材が閉止される
ことにより軸方向へ弾性変形しラックガイドをラックバ
ー側へ押圧付勢する皿ばね部と、当該皿ばね部に一体的
に設けられラックガイドを径方向へ付勢する脚部と、を
含んで構成されており、 前記規制手段は、ラックガイドに設けられかつ脚部を収
容するための凹部内に形成された壁部とされ、 さらに、当該壁部における脚部挿入方向側には、挿入時
の脚部と干渉して当該脚部を弾性変形させつつ壁部側へ
案内する案内部が形成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のステアリングギヤボ
ックス構造。 - 【請求項3】 ステアリングシャフトが回転することに
より回転するピニオンと、 このピニオンと噛み合うように配置され、当該ピニオン
が回転することにより略車両幅方向へ移動して舵角を変
更させるラックバーと、 これらのピニオン及びラックバーを収容すると共に、ラ
ックバーを挟んでピニオンと反対側となる位置に筒状部
を備えたハウジングと、 このハウジングの筒状部内に軸方向移動可能に収容され
たラックガイドと、 ハウジングの筒状部の開放側端部を閉止する閉止部材
と、 ラックガイドと閉止部材との間に介在され、当該ラック
ガイドを介してラックバーをピニオンと噛み合う方向へ
付勢すると共に当該ラックガイドに径方向への付勢力を
付与することで当該ラックガイドに軸方向移動に対する
摩擦抵抗を付与する付勢手段と、 を含んで構成されるステアリングギヤボックス構造であ
って、 前記閉止部材が閉止されて前記付勢手段が組付状態とさ
れたときに、当該付勢手段がラックガイドによって押圧
された際の最大弾性変形量を規制する規制手段を設け
た、 ことを特徴とするステアリングギヤボックス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17185598A JP2000006822A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ステアリングギヤボックス構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17185598A JP2000006822A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ステアリングギヤボックス構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000006822A true JP2000006822A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15931040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17185598A Pending JP2000006822A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | ステアリングギヤボックス構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000006822A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012017102A (ja) * | 2011-09-07 | 2012-01-26 | Oiles Corp | ラックピニオン式ステアリング装置 |
KR101450327B1 (ko) * | 2011-07-14 | 2014-10-23 | 주식회사 만도 | 자동차 조향장치의 랙바 지지장치 및 이를 구비한 자동차 조향장치 |
GB2534960A (en) * | 2015-01-30 | 2016-08-10 | Showa Corp | Rack guide mechanism |
KR20160145918A (ko) * | 2015-06-10 | 2016-12-21 | 현대자동차주식회사 | 차량의 스티어링 기어 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP17185598A patent/JP2000006822A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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