JP2944731B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2944731B2 JP24677190A JP24677190A JP2944731B2 JP 2944731 B2 JP2944731 B2 JP 2944731B2 JP 24677190 A JP24677190 A JP 24677190A JP 24677190 A JP24677190 A JP 24677190A JP 2944731 B2 JP2944731 B2 JP 2944731B2
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正生 千葉
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は透明電極を有する対向する透明絶縁基板の
間に液晶を封止してなる液晶表示装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来の液晶表示装置としては例えば第12図に示される
ようなものがある。第12図において、1,2は対向して配
置された第1および第2透明絶縁基板であるガラス基
板、3は一方のガラス基板1上に設けられた画素電極で
ある複数の第1透明電極、は他方のガラス基板2に設け
られた共通電極である第2透明電極、5,6は第1および
第2透明電極3,4上に設けられた液晶分子の向きを規制
する配向膜、7はガラス基板1,2間に封止された液晶、
8は対向する第1透明電極3と第2透明電極4とを接続
する導電性樹脂、9は上記導電性樹脂8の一端に接続さ
れる引出し電極、10はガラス基板1,2の周辺を接着する
シール樹脂である。
このような構成によれば、複数の第1透明電極3に選
択的に所定の電圧を印加することにより液晶7の輝度が
変化して複数の第1透明電極3の各々を画素とする画像
を表示することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の液晶表示装置にあっ
ては画素電極から表示画素の形状に対応して所定の大き
さをもって分離されているため、表示画素毎に輝度を変
えることはできても、それぞれの表示画素内は同一輝度
であって、しかも画素と画素との間には表示できない部
分が存在するために、輝度を段階的に変化させることは
できても連続して輝度を可変させることができないとい
う問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、画素電極を導電性を有する薄膜層で互いに
接続させ、しかも零値に所定のバイアス電圧を印加して
零値から指示値までの間の輝度を連続的に変化させるよ
うにした液晶表示装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る液晶表示装置は画素電極を低抵抗で複
数の細帯状の透明電極とこの複数の透明電極間を接続す
る高低抗の導電性薄膜層とにより形成し、この画素電極
のうち指示値を表示する電極には周囲に対し異なる輝度
を示す電圧を印加し、上記画素電極のうちの零値を表示
する電極には直流バイアスに上記共通電極に供給される
パルスと同相で、かつ可変抵抗器で調整可能な電圧を重
畳印加し、指示値から零値に向かるにしたがって次第に
周囲と同様な輝度となる電圧を上記画素電極に個所に印
加する駆動回路を設けたものである。
〔作用〕
この発明における液晶表示装置は指示値の画素電極の
輝度を周囲の輝度に対して鮮明に異ならせ、かつ指示値
から零値に向かうにしたがって周囲と同様な輝度となる
電圧を各画素電極に個別に印加することにより指示値と
零値との間に連続的な電位傾斜を生じさせ、この電位傾
斜に応じて液晶の輝度が連続的に変化するようにしたも
のである。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示す正面図、第2図は
第1図のII−II線断面図、第3図はこの発明の液晶表示
器用駆動装置を示すブロック構成図で、第1図乃至第3
図において第10図と同一または均等な構成部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。図において、11は画
素電極で、この画素電極11は複数の細帯状の透明電極12
と、この複数の透明電極12間を接続する導電性薄膜層13
とよりなる。14a〜14n−1,14n,14n+1〜14mは画素電極
11内の透明電極12のそれぞれに接続された引出し電極で
ある。15は引出し電極14a〜14mを駆動する駆動回路、16
は駆動回路15を制御する表示コントローラで、この表示
コントローラ16は液晶表示器の表示を制御するマイクロ
コンピュータなどで構成されている。
しかして、駆動回路15はコモンパルスを発振し、共通
電極4に接続される発振器17と、この発振器17の出力Q,
が供給されるバッファ18a,18bと、引き出し電極14aと
接続される可変抵抗器19と、上記表示コントローラ16に
よって制御され、引き出し電極14b〜14mと接続されるス
リーステートバッファ20b,20c,…,20mとにより構成され
るもので、表示コントローラ16からの出力信号を受けて
画素電極11への出力を共通電極4と同相、逆相およびハ
イインピーダンスの3つの状態に任意に出力する。
なお、発振器17の出力Qは共通電極4のパルスで、出
力は出力Qの逆位相パルスである。
次の動作について説明する。
低抵抗の透明電極12と高抵抗の導電性薄膜層13とで構
成される画素電極11から引き出される複数の引出し電極
に駆動回路15から第4図aに示す電圧を印加する。すな
わち、駆動回路15の出力段のスリーステートバッファ20
a,20b,…,20mのコントロール端子を表示コントローラ16
によって制御することにより、引出し電極14n+1には
共通電極4に印加される電圧波形と同相の関係にある電
圧を印加し、引出し電極14nには共通電極4に印加され
る電圧波形と逆相の関係にある電圧を印加する。また、
引出し電極14b〜14n−1および引出し電極14n+2〜14m
には電圧を印加せず、オープン状態とする。さらに、引
出し電極14aにはコモンパルス幅の1/2の電圧を直流バイ
アスに持ち、振幅を任意に変えられるパルスを印加す
る。この出力パルスは第4図bに示すように可変抵抗器
19を変化させることにより任意に変えられる。
このときの液晶7にかかる電圧(すなわち画素電極11
と共通電極4とに印加される電圧の差)を考えると、引
出し電極14n+2〜14mと共通電極4とで換まれる液晶7
には電圧はかからない。引出し電極14nと共通電極4と
は逆相であるから両者では挟まれる液晶7には両電極の
電圧の差がかかることになる。引出し電極14aと共通電
極4とは同相であるから両者で挟まれる液晶7には可変
抵抗器19により適宜に可変されたコモンパルス幅の直流
バイアス電圧と共通電極4に印加される電圧との差が印
加され、引出し電極14b〜14nと共通電極4との間および
引出し電極14n〜14n+1と共通電極4との間の液晶7に
はその中間の電圧がかかることになる(第4図c参
照)。
このように液晶表示器の透過率は液晶7に印加される
電圧により決定される。また零値を指示する引出し電極
14aに直流バイアス電圧を印加させることにより、パル
ス電圧の振巾を任意に変化させても液晶Fに印加される
交流電圧の対称性が確保されるため耐久性に影響を与え
る事は無い。
また、透過率の変化はポジ表示の場合は第5図のよう
に、ネガ表示の場合は第6図に示すように画素間に切れ
目がなく、かつ表示輝度が徐々に変化する表示を実現す
ることができる。
また、逆相電圧を印加する位置を例えば引出し電極14
nから引出し電極14n+1に変化させれば、表示状態を変
化させることができるのは言うまでもない。さらに、同
相電圧を印加する引出し電極14aの振巾を変化させれ
ば、指示値と零値との間の連続的な電位傾斜角度を任意
に変化できる。
次に、第7図乃至第10図を用いて他の実施例を説明す
る。
第7図および第8図は画素電極11の透明電極12をほぼ
平行に配列したものである。
第9図および第10図は各引出し電極に第1実施例と同
様な電圧を与えられたもので、その表示状態は光の尾を
引くようなバーグラフ表示となる。
なお、液晶表示器の画素電極11を構成する透明電極12
と導電性薄膜層13とは第11図に示すように構成してもよ
い。すなわち導電性薄膜層は表示領域の外に有っても良
い。
〔発明の効果〕
以上説明してきたようにこの発明によれば、その構成
を第1透明絶縁基板1に対向して配置された第2透明絶
縁基板と、上記第1透明絶縁基板に設けられた画素電極
と、この画素電極に対向配置され、上記第2透明絶縁基
板に設けられた共通電極と、上記第1透明絶縁基板と第
2透明絶縁基板との間に設けられた液晶とを備えたもの
であって、上記画素電極は低抵抗で複数の細帯状の透明
電極とこの複数の透明電極間を接続する高抵抗の導電性
薄膜層とにより形成され、上記画素電極のうち指示値を
表示する電極には周囲に対して異なる輝度を示す電圧を
印加し、上記画素電極のうちの零値を表示する電極には
直流バイアスに上記共通電極に供給されるパルスと同相
で、かつ可変抵抗器で調整可能な電圧を重畳印加し、指
示値から零値に向かうにしたがって次第に周囲と同様な
輝度となる電圧を上記画素電極に格別に印加する駆動回
路を備えたため、画素電極が一体に形成され、連続的に
輝度変化する表示が行え、また零値から指示値まで明瞭
に表示できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による液晶表示装置を示す
正面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図はこ
の発明の駆動装置を示すブロック構成図、第4図は第1
図の動作を説明する電圧波形図、第5図および第6図は
第1実施例の表示例を示す正面図、第7図はこの発明の
第2実施例を示す要部の正面図、第8図は第2実施例の
表示例を示す正面図、第9図はこの発明の第3実施例を
示す要部の正面図、第10図は第3実施例の表示例を示す
正面図、第11図は第4実施例を示す平面図、第12図は従
来の液晶表示装置を示す断面図である。 1……第1透明絶縁基板、2……第2透明絶縁基板、4
……共通電極、7……液晶、11……画素電極、12……透
明電極、13……導電性薄膜層、15……駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/133 G02F 1/13 G02F 1/1343 G09G 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1透明絶縁基板(1)に対向して配置さ
    れた第2透明絶縁基板(2)と、上記第1透明絶縁基板
    に設けられた画素電極(11)と、この画素電極に対向配
    置され、上記第2透明絶縁基板に設けられた共通電極
    (4)と、上記第1透明絶縁基板と第2透明絶縁基板と
    の間に設けられた液晶(7)とを備えた液晶表示装置に
    おいて、上記画素電極(11)は低抵抗で複数の細帯状の
    透明電極(12)とこの複数の透明電極間を接続する高抵
    抗の誘電性薄膜層(13)とにより形成され、上記画素電
    極のうち指示値を表示する電極には周囲に対して異なる
    輝度を示す電圧を印加し、上記画素電極のうちの零値を
    表示する電極には直流バイアスに上記共通電極に供給さ
    れるパルスと同相で、かつ振巾が調整可能な電圧を重畳
    印加し、指示値から零値に向かうにしたがって次第に周
    囲と同様な輝度となる電圧を上記画素電極に個別に印加
    する駆動回路(15)を備えたことを特徴とする液晶表示
    装置。
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