JP4125893B2 - 液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器等の表示装置として使用される液晶表示装置及びそれに用いる液晶表示装置用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来のアクティブマトリクス型の液晶表示装置用基板であるTFT基板102の一画素を示している。TFT基板102には、図中左右方向に延びる複数のゲートバスライン112が形成されている。また、TFT基板102には、複数のゲートバスライン112と不図示の絶縁膜を介して交差して図中上下方向に延びる複数のドレインバスライン116が形成されている。ゲートバスライン112とドレインバスライン116とで画定される領域が画素領域となる。TFT基板102には、各画素素領域ほぼ中央を横切りゲートバスライン112と平行に延びる蓄積容量バスライン120が形成されている。
【0003】
ゲートバスライン112とドレインバスライン116との交差位置近傍にはTFT117が形成されている。TFT117のドレイン電極118は、ドレインバスライン116から引き出され、その端部がゲートバスライン112上の動作半導体層(不図示)上に形成されたチャネル保護膜119上の一端辺側に位置するように形成されている。また、TFT117のソース電極124は、チャネル保護膜119上の他端辺側に位置するように形成されている。このような構成において、チャネル保護膜119直下のゲートバスライン112がTFT117のゲート電極として機能するようになっている。
【0004】
ゲートバスライン112とドレインバスライン116とで画定された画素領域には、画素電極122が形成されている。画素電極122は、コンタクトホール126を介してTFT117のソース電極124と電気的に接続されている。
【0005】
図9は、図8のA−A線で切断したTFT基板102の断面を示している。ガラス基板110上には、絶縁膜(ゲート絶縁膜)114が形成されている。絶縁膜114上にはドレインバスライン116が形成されている。ドレインバスライン116上の基板全面には保護膜128が形成されている。保護膜128上には画素電極122が形成されている。
【0006】
液晶表示装置は、TFT基板102と、TFT基板102に対向して配置された対向基板と、両基板間に封止された液晶とを有している。ドレインバスライン116には所定の階調電圧が供給され、TFT117がオン状態になるとドレイン電極118からソース電極124を介して画素電極122に階調電圧が印加される。対向基板に形成された共通電極に印加されるコモン電圧と画素電極122に印加される階調電圧との電位差に応じて、各画素の液晶に作用する電界強度が変化する。その電界強度の変化に応じて液晶分子の傾斜方向が変化し、光透過率が変動して所望の階調表示が可能になる。
【0007】
図10は、従来の液晶表示装置の等価回路を示している。図8及び図9を参照しつつ図10を用いて液晶表示装置の構成について説明する。図10に示すように、各画素には液晶容量Clcと蓄積容量Csが形成されている。液晶容量Clcは、画素電極122と対向基板104上の共通電極とで誘電体の液晶層を挟み込んだ構造である。共通電極にはコモン電圧Vcomが印加される。蓄積容量Csは液晶容量Clcと並列に接続されている。蓄積容量Csは、蓄積容量バスライン120と画素電極122とで誘電体の保護膜128を挟み込んだ構造である。なお、容量を稼ぐため蓄積容量バスライン120と画素電極122との間に中間電極を設ける場合もある。蓄積容量Csは、1表示フレーム周期内でTFT117がオフ状態になっている間に、画素電極122に蓄積された電荷を保持するために用いられる。TFT基板102上でゲートバスライン112と平行に配線された複数の蓄積容量バスライン120は、表示領域外でドレインバスライン116とほぼ平行に配線された共通蓄積容量線130にそれぞれ電気的に接続されている。各蓄積容量バスライン120には、共通蓄積容量線130を介して所定の電圧が印加されるようになっており、例えば対向基板104の共通電極に印加されるコモン電圧Vcomが印加されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図11は、TFT基板102上のある1画素を駆動する際の駆動波形を示している。図中横方向は時間を表し、縦方向は電圧レベルを表している。図11において、当該画素のTFT117のゲート電極に所定のゲートパルス電圧Vgが入力してTFT117がオン状態になると、当該TFT117のドレイン電極118が接続されたドレインバスライン116上の階調電圧Vdが、当該画素の画素電極122に書き込まれる。
【0009】
一般に液晶の劣化を防止するために、階調電圧の書き換え毎(すなわち、表示フレーム毎)にコモン電圧Vcomを中心に極性反転するフレーム反転駆動で階調電圧が液晶に印加される。なお図11は、フレーム反転に加えて隣り合うゲートバスライン毎に階調電圧の極性を反転させたいわゆるライン反転駆動を例示している。
【0010】
このようなフレーム反転駆動では、前フレームで書き込まれた階調電圧の極性を反転させた電圧が次フレームで画素電極122に書き込まれる。このため、階調電圧の振幅が大きい場合には、画素電極122での電圧が階調電圧の書き込み時に大きく変動することになる。
【0011】
この画素電極122での過大な電圧変動があると、蓄積容量Csを構成する蓄積容量バスライン120側電圧Vcはコモン電圧Vcomから逸脱してしまう場合がある。この蓄積容量バスライン120側電圧Vcの電圧変動は共通蓄積容量線130を含む配線における抵抗成分や容量成分に基づいて所定の時定数で減衰し、蓄積容量バスライン120側電圧Vcは再びコモン電圧Vcomに近づく。しかしながら、それら抵抗成分や容量成分が大きい場合には、TFT117のオン期間内で蓄積容量バスライン120の電圧Vcがコモン電圧Vcomに戻ることができなくなる。こうなると画素電極122には、所望の階調電圧Vdではなく、階調電圧Vdと蓄積容量バスライン120側電圧Vcとの電位差Vp(<Vd)が書き込まれてしまうため、液晶表示装置の表示品質が低下してしまうという問題が生じる。
【0012】
この問題を解決するために、共通蓄積容量線130をゲートバスライン112形成金属層とドレインバスライン116形成金属層との2層で形成し、共通蓄積容量線130の断面積の和を増加させて共通蓄積容量線130の抵抗成分を減少させる方法が知られている。
【0013】
しかしながら、ゲートバスライン112形成金属層で形成された共通蓄積容量線130と、ドレインバスライン116形成金属層で形成された共通蓄積容量線130とを電気的に接続するためには、ゲートバスライン112形成金属層で形成された共通蓄積容量線130上の絶縁膜を開口してコンタクトホールを形成し、コンタクトホールを介して両共通蓄積容量線130間を電気的に接続させる必要がある。このため、液晶表示装置の製造工程が煩雑になって製造コストを低減できないという問題が生じる。
【0014】
本発明の目的は、製造コストを抑えつつ良好な表示品質の得られる液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、対向配置される対向基板に貼り合わされる基板と、前記基板上に並列して形成された複数のゲートバスラインと、前記複数のゲートバスラインと絶縁膜を介して交差し、並列して形成された複数のドレインバスラインと、前記ゲートバスラインにほぼ平行に形成された複数の蓄積容量バスラインと、前記複数の蓄積容量バスラインと電気的に接続され、同一の形成材料で形成された複数の共通蓄積容量線と、前記複数の共通蓄積容量線を電気的に接続する接続配線とを有することを特徴とする液晶表示装置用基板によって達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置について図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態による液晶表示装置を基板面に垂直方向に見た構成を示している。図1に示すように、液晶表示装置は、TFT基板2とTFT基板2に対向して配置された対向基板4と両基板2、4間に封止された液晶(図示せず)とで構成されている。両基板2、4は、一方の基板の周囲に塗布されたシール材(図1では図示せず)を介して貼り合わされている。TFT基板2上には、図中左右方向に延びる複数のゲートバスライン10が形成されている。不図示の絶縁膜を介してゲートバスライン10に交差して、図中上下方向に延びる複数のドレインバスライン12が形成されている。図示を省略しているが、ゲートバスライン10とドレインバスライン12との交差位置近傍にはTFTが形成されている。
【0017】
また、TFT基板2には、ゲートバスライン10に平行に延びる複数の蓄積容量バスライン14が形成されている。各蓄積容量バスライン14の一端(図中右端)は、共通蓄積容量線18に電気的に接続されている。共通蓄積容量線18は図中上下方向に延びて形成されている。共通蓄積容量線18の一端は図中上端の蓄積容量バスライン14の右端に接続され、他端は図中下端の蓄積容量バスライン14の右端に接続されている。また、共通蓄積容量線18の図中右方には、共通蓄積容量線18とほぼ平行に延びる共通蓄積容量線20が形成されている。共通蓄積容量線20には、例えばコモン電圧Vcomが印加されるようになっている。共通蓄積容量線18と共通蓄積容量線20とは、共通蓄積容量線18の両端に接続された2本の接続配線22を介して電気的に接続されている。共通蓄積容量線18、20及び接続配線22は、ゲートバスライン10形成金属層で形成されている。
【0018】
本実施の形態は、ゲートバスライン10形成金属層で2本の共通蓄積容量線18、20を形成している。このため、共通蓄積容量線18、20の断面積の和が増加し、共通蓄積容量線18、20の抵抗成分を小さくできる。したがって、TFTのオン期間内で蓄積容量バスライン14の電圧Vcがコモン電圧Vcomに戻ることができるようになる。このため、各画素に所望の階調電圧が印加できるようになり、液晶表示装置の表示品質を向上させることができる。
【0019】
また、本実施の形態では、2本の共通蓄積容量線18、20は、ともにゲートバスライン10形成金属層で形成され、ゲートバスライン10形成金属層で形成された接続配線22を介して電気的に接続されている。したがって、2本の共通蓄積容量線18、20間を接続するためのコンタクトホールを絶縁膜に形成する必要がない。このため、液晶表示装置の製造工程を簡略化できる。
【0020】
次に、本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置について図2を用いて説明する。図2に示すように、本実施の形態では、共通蓄積容量線18、20は、共通蓄積容量線18の両端に接続された2本の接続配線22と、2本の接続配線22間をほぼ3等分する位置にそれぞれ形成された2本の接続配線22’とを介して電気的に接続されている。
【0021】
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、2本の共通蓄積容量線18、20が形成されている。このため、共通蓄積容量線18、20の断面積の和が増加し、共通蓄積容量線18、20の抵抗成分を小さくできる。したがって、TFTのオン期間内で蓄積容量バスライン14の電圧Vcがコモン電圧Vcomに戻ることができるようになる。このため、各画素に所望の階調電圧が印加できるようになり、液晶表示装置の表示品質が向上する。
【0022】
また、本実施の形態では、2本の共通蓄積容量線18、20間が、2本の接続配線22と、2本の接続配線22間をほぼ3等分する位置にそれぞれ形成された2本の接続配線22’とを介して電気的に接続されている。したがって、第1の実施の形態よりさらに多くの画素に対して、共通蓄積容量線18、20の抵抗成分を小さくできる。このため、より多くの画素に所望の階調電圧が印加できるようになり、液晶表示装置の表示品質が向上する。
【0023】
さらに、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、2本の共通蓄積容量線18、20は、ともにゲートバスライン10形成金属層で形成され、ゲートバスライン10形成金属層で形成された接続配線22、22’を介して電気的に接続されている。したがって、2本の共通蓄積容量線18、20間を接続するためのコンタクトホールを絶縁膜に形成する必要がない。このため、液晶表示装置の製造工程を簡略化できる。
【0024】
次に、本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置について図3を用いて説明する。図3に示すように、本実施の形態では、共通蓄積容量線18と共通蓄積容量線20の間にシール材24が塗布され、共通蓄積容量線20はシール材24の外側に配置されている。シール材24の外側は、他の配線等が形成されていない空き領域になっている。共通蓄積容量線18、20間を電気的に接続する接続配線22は、シール材24と交差して配置されている。
【0025】
本実施の形態では、第1及び第2の実施の形態と同様に、2本の共通蓄積容量線18、20が形成されている。このため、共通蓄積容量線18、20の断面積の和が増加し、共通蓄積容量線18、20の抵抗成分を小さくできる。したがって、TFTのオン期間内で蓄積容量バスライン14の電圧Vcがコモン電圧Vcomに戻ることができるようになる。このため、各画素に所望の階調電圧が印加できるようになり、液晶表示装置の表示品質が向上する。
【0026】
また、本実施の形態では、第1及び第2の実施の形態と同様に、2本の共通蓄積容量線18、20は、ともにゲートバスライン10形成金属層で形成され、ゲートバスライン10形成金属層で形成された接続配線22を介して電気的に接続されている。したがって、2本の共通蓄積容量線18、20間を接続するためのコンタクトホールを絶縁膜に形成する必要がない。このため、液晶表示装置の製造工程を簡略化できる。
【0027】
さらに、本実施の形態では、共通蓄積容量線20はシール材24の外側の空き領域に形成されている。したがって、シール材24の内側での配線本数を減少させることができるため、液晶表示装置の表示領域を拡大できる。また、共通蓄積容量線18と共通蓄積容量線20との間にシール材24が塗布されているため、シール材24を塗布した際における基板面からのシール材24の高さは他の領域とほぼ同一である。したがって、表示領域中央部と表示領域端部との間でセル厚が変化しないため、表示むらは生じない。
【0028】
次に、本発明の第4の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置について図4を用いて説明する。図4に示すように、本実施の形態では、第1乃至第3の実施の形態と異なり、1本の共通蓄積容量線19が図中上下方向に延びて形成されている。共通蓄積容量線19は、各蓄積容量バスライン14の一端(図中右端)に電気的に接続されている。また、共通蓄積容量線19は、シール材24が塗布されるシール材塗布領域より太い配線幅(図中左右方向)で形成されている。シール材24は、共通蓄積容量線19の配線幅内に塗布されている。
【0029】
本実施の形態では、1本の共通蓄積容量線19が比較的太い配線幅で形成されている。このため、共通蓄積容量線19の断面積が増加し、共通蓄積容量線19の抵抗成分を小さくできる。したがって、TFTのオン期間内で蓄積容量バスライン14の電圧Vcがコモン電圧Vcomに戻ることができるようになる。このため、各画素に所望の階調電圧が印加できるようになり、液晶表示装置の表示品質が向上する。
【0030】
次に、本発明の第5の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置について図5を用いて説明する。図5に示すように、本実施の形態では、対向基板4と貼り合わされたTFT基板2は、対向基板4側から基板面に垂直方向に見て、露出される領域を図中右方、下方及び左方の3端辺に有している。これにより、両基板2、4が貼り合わされた液晶表示パネルを不図示の筐体に組み込むときに、3端辺で押さえることができるようになっている。共通蓄積容量線20は、基板面に垂直方向に見て、対向基板4端辺の配置位置の外側に形成されている。
【0031】
本実施の形態では、第1乃至第3の実施の形態と同様に、2本の共通蓄積容量線18、20が形成されている。このため、共通蓄積容量線18、20の断面積の和が増加し、共通蓄積容量線18、20の抵抗成分を小さくできる。したがって、TFTのオン期間内で蓄積容量バスライン14の電圧Vcがコモン電圧Vcomに戻ることができるようになる。このため、各画素に所望の階調電圧が印加できるようになり、液晶表示装置の表示品質が向上する。
【0032】
また、本実施の形態では、第1乃至第3の実施の形態と同様に、2本の共通蓄積容量線18、20は、ともにゲートバスライン10形成金属層で形成され、ゲートバスライン10形成金属層で形成された接続配線22を介して電気的に接続されている。したがって、2本の共通蓄積容量線18、20間を接続するためのコンタクトホールを絶縁膜に形成する必要がない。このため、液晶表示装置の製造工程を簡略化できる。
【0033】
さらに、本実施の形態では、共通蓄積容量線20は、基板面に垂直方向に見て、対向基板4端辺の配置位置の外側に形成されている。したがって、第3の実施の形態と同様に、シール材24の内側での配線本数を減少させることができるため、液晶表示装置の表示領域を拡大できる。
【0034】
次に、本発明の第6の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置について図6を用いて説明する。図6に示すように、本実施の形態では、TFT基板2の図中右端部に、各蓄積容量バスライン14の一端に接続される共通蓄積容量線18、20が形成されている。また、TFT基板2の図中左端部には、各蓄積容量バスライン14の他端に接続される共通蓄積容量線18’が図中上下方向に延びて形成されている。共通蓄積容量線18’の図中左方には、共通蓄積容量線18’とほぼ平行に延びる共通蓄積容量線20’が形成されている。共通蓄積容量線20’には、例えばコモン電圧Vcomが印加されるようになっている。共通蓄積容量線18’と共通蓄積容量線20’とは、共通蓄積容量線18’の両端に接続された2本の接続配線22’’を介して電気的に接続されている。共通蓄積容量線18’、20’及び接続配線22’’は、ゲートバスライン10形成金属層で形成されている。
【0035】
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏するとともに、各蓄積容量バスライン14の両端に共通蓄積容量線18、20、18’、20’が接続されているため、蓄積容量バスライン14の両端から電流を流すことができる。このため、共通蓄積容量線18、20を介して蓄積容量バスライン14に流れる電流を大きくできる。したがって、各画素の蓄積容量バスライン14の電圧Vcの変動を抑制でき、液晶表示装置の表示品質が向上する。
【0036】
次に、本発明の第7の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置について図7を用いて説明する。図7に示すように、本実施の形態では、TFT基板2の図中右端部に各蓄積容量バスライン14の一端に接続された共通蓄積容量線18、20が形成され、TFT基板2の図中左端部に各蓄積容量バスライン14の他端に接続された共通蓄積容量線18’、20’が形成されている。表示領域26の図中上方には、各共通蓄積容量線18、20、18’、20’の一端(図中上端)に接続された接続配線(第2の接続配線)23が形成されている。また、表示領域26の図中下方には、各共通蓄積容量線18、20、18’、20’の他端(図中下端)に接続された接続配線(第2の接続配線)25が形成されている。接続配線23、25は、蓄積容量バスライン14より太い配線幅で形成されている。このため、接続配線23、25の抵抗値は、蓄積容量バスライン14の抵抗値より小さくなっている。
【0037】
本実施の形態では、第6の実施の形態と同様の効果を奏するとともに、共通蓄積容量線18、20と共通蓄積容量線18’、20’とが蓄積容量バスライン14より抵抗値の小さい接続配線23、25により電気的に接続されている。このため、第6の実施の形態と同様の効果を奏するとともに、各蓄積容量バスライン14の電圧Vcをより均一にコモン電位Vcomに戻すことができる。このため、各画素に所望の階調電圧が印加できるようになり、液晶表示装置の表示品質が向上する。
【0038】
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、2本の共通蓄積容量線18、20を形成しているが、本発明はこれに限らず、3本以上の共通蓄積容量線18、20を形成してもよい。
【0039】
また、上記実施の形態では、共通蓄積容量線18、20をゲートバスライン10形成金属層で形成しているが、本発明はこれに限らず、ドレインバスライン12形成金属層で形成してもよい。
【0040】
さらに、上記実施の形態では、透過型の液晶表示装置を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、反射型や半透過型等の液晶表示装置にも適用できる。
【0041】
以上説明した実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置は、以下のようにまとめられる。
(付記1)
対向配置される対向基板に貼り合わされる基板と、
前記基板上に並列して形成された複数のゲートバスラインと、
前記複数のゲートバスラインと絶縁膜を介して交差し、並列して形成された複数のドレインバスラインと、
前記ゲートバスラインにほぼ平行に形成された複数の蓄積容量バスラインと、
前記複数の蓄積容量バスラインと電気的に接続され、同一の形成材料で形成された複数の共通蓄積容量線と、
前記複数の共通蓄積容量線を電気的に接続する接続配線と
を有することを特徴とする液晶表示装置用基板。
【0042】
(付記2)
付記1記載の液晶表示装置用基板において、
前記接続配線は、複数本形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0043】
(付記3)
付記1又は2に記載の液晶表示装置用基板において、
シール材が塗布されるシール材塗布領域を前記基板周囲に有し
前記シール材塗布領域は、前記複数の共通蓄積容量線間に配置されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0044】
(付記4)
付記1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の共通蓄積容量線のうち少なくとも1本は、前記シール材形成領域の外側に形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0045】
(付記5)
付記4記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の共通蓄積容量線のうち少なくとも1本は、基板面に垂直方向に見て、前記対向基板端辺の配置位置の外側に形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0046】
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の共通蓄積容量線は、前記蓄積容量バスラインの両端部にそれぞれ電気的に接続されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0047】
(付記7)
付記6記載の液晶表示装置用基板において、
表示領域外に配置され、前記複数の共通蓄積容量線を電気的に接続する第2の接続配線をさらに有していること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0048】
(付記8)
付記1乃至7のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の共通蓄積容量線は、前記ゲートバスラインと同一の形成材料で形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0049】
(付記9)
付記1乃至7のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の共通蓄積容量線は、前記ドレインバスラインと同一の形成材料で形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。
【0050】
(付記10)
対向配置される対向基板に貼り合わされる基板と、
前記基板上に並列して形成された複数のゲートバスラインと、
前記複数のゲートバスラインと絶縁膜を介して交差し、並列して形成された複数のドレインバスラインと、
前記ゲートバスラインにほぼ平行に形成された複数の蓄積容量バスラインと、
前記基板周囲に配置され、シール材が塗布されるシール材塗布領域と、
前記複数の蓄積容量バスラインと電気的に接続され、前記シール材塗布領域が配線幅内に配置された共通蓄積容量線と
を有することを特徴とする液晶表示装置用基板。
【0051】
(付記11)
一対の基板と、前記一対の基板間に封止された液晶とを有する液晶表示装置であって、
前記基板の一方に、付記1乃至10のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板が用いられていること
を特徴とする液晶表示装置。
【0052】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、良好な表示品質の得られる液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を示す図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態による液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置を示す図である。
【図8】従来の液晶表示装置用基板の構成を示す図である。
【図9】従来の液晶表示装置用基板の構成を示す断面図である。
【図10】従来の液晶表示装置の等価回路を示す断面図である。
【図11】従来の液晶表示装置の課題を説明する図である。
【符号の説明】
2 TFT基板
4 対向基板
10 ゲートバスライン
12 ドレインバスライン
14 蓄積容量バスライン
18、19、20 共通蓄積容量線
22、23、25 接続配線
24 シール材
26 表示領域
Claims (7)
- 対向配置される対向基板に貼り合わされる基板と、
前記基板上に並列して形成された複数のゲートバスラインと、
前記複数のゲートバスラインと絶縁膜を介して交差し、並列して形成された複数のドレインバスラインと、
前記ゲートバスラインにほぼ平行に形成された複数の蓄積容量バスラインと、
前記基板の同一端部に形成され、前記複数の蓄積容量バスラインの一端に電気的に接続され、同一の形成材料で形成された複数の共通蓄積容量線と、
前記複数の共通蓄積容量線を電気的に接続する接続配線と、
前記蓄積容量バスラインの他端に電気的に接続され、同一の形成材料で形成された複数の第2共通蓄積容量線と、
表示領域外に配置され、前記蓄積容量バスラインより太い配線幅で形成され、前記複数の共通蓄積容量線と前記複数の第2共通蓄積容量線とを電気的に接続する第2の接続配線と
を有することを特徴とする液晶表示装置用基板。 - 請求項1記載の液晶表示装置用基板において、
前記接続配線は、複数本形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。 - 請求項1又は2に記載の液晶表示装置用基板において、
シール材が塗布されるシール材塗布領域を前記基板周囲に有し、
前記シール材塗布領域は、前記複数の共通蓄積容量線間に配置されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。 - 請求項3記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の共通蓄積容量線のうち少なくとも1本は、前記シール材塗布領域の外側に形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。 - 請求項4記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の共通蓄積容量線のうち少なくとも1本は、基板面に垂直方向に見て、前記対向基板端辺の配置位置の外側に形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板において、
前記複数の共通蓄積容量線は、前記ゲートバスラインと同一の形成材料で形成されていること
を特徴とする液晶表示装置用基板。 - 一対の基板と、前記一対の基板間に封止された液晶とを有する液晶表示装置であって、
前記基板の一方に、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶表示装置用基板が用いられていること
を特徴とする液晶表示装置。
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