JP2944535B2 - ゲートアレイ半導体集積回路装置 - Google Patents

ゲートアレイ半導体集積回路装置

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JP2944535B2
JP2944535B2 JP8262137A JP26213796A JP2944535B2 JP 2944535 B2 JP2944535 B2 JP 2944535B2 JP 8262137 A JP8262137 A JP 8262137A JP 26213796 A JP26213796 A JP 26213796A JP 2944535 B2 JP2944535 B2 JP 2944535B2
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伸夫 川畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲートアレイ半導
体集積回路に関し、特にクロックのスキューを低減して
LSIの高速化を実現するためのクロック分配回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ゲートアレイ半導体集積回路にお
いて、同期回路を駆動するためのクロック信号は通常の
内部ゲートを用いて供給、分配されていた。ところが、
通常の内部ゲートを用いてクロック信号を分配する際に
はゲートの駆動能力に制限があるため、1つのドライバ
からあまり多くの同期回路に信号を供給することができ
ない。そこで、1つのクロック信号に同期して動作する
回路が多数ある場合にはクロックを供給する回路を縦列
に多段に接続する構成としなければならなかった。こう
した構成では、ドライバゲートの特性のバラツキ、各ド
ライバに接続される負荷やその負荷に至る配線長等に依
存して、クロック信号が各ゲートを伝播するときの信号
遅延時間に差が生じやすい。そのため、各回路に供給さ
れるクロック(同期信号)が場所によってタイミング的
に異なる、いわゆるクロックスキューが発生する、とい
う問題があった。
【0003】このように、従来からクロックスキューに
よる動作不良の発生が問題になっていたが、近年、半導
体プロセスの微細加工によるデバイスの高速化、または
システムの高速化に伴ってクロックスキューをさらに低
減することが求められている。クロックスキューは、そ
の原因によって、駆動する側の素子の素子バラツキに起
因するスキューと、駆動される側の負荷に起因するスキ
ューに二分されるが、前者は近年のプロセス微細化によ
り絶対値が小さくなり無視できる一方、後者はゲートア
レイ半導体集積回路の規模の拡大により顕著になってい
る。
【0004】ここで、図7に、従来のCMOSプロセス
ゲートアレイ半導体集積回路の基本セル構成の一例を示
す。基本セル14は、電源1、接地3、PMOSトラン
ジスタ7、NMOSトランジスタ8で構成されており、
この基本セル14を複数個用いて各構成要素を相互に接
続することで集積回路を実現している。
【0005】次に、図8に従来のクロックの分配の一例
を示す。クロック入力13はクロックドライバ12に入
力され、クロックドライバ12の出力はクロックドライ
バ12a、12b、12c、12dの入力にそれぞれ接
続され、クロックドライバ12a、12b、12c、1
2dの出力はクロックを入力とする基本セル14に入力
されるようになっている。そして、クロックを入力とす
る基本セル14は他の基本セル14と相互に接続され、
クロック素子を構成している。この構成でクロック信号
の分配を行うことにより、クロック入力13に入力され
るクロックで全クロック素子を一括して駆動している。
【0006】以上説明したクロック分配では、クロック
入力13からクロックを入力とする各基本セル14まで
の配線長が異なり、かつ各クロックドライバ12a、1
2b、12c、12dに接続されるクロック素子の数が
異なるため、クロックを入力とする基本セル14に対し
各クロックラインに付くクロック素子のゲート容量の違
いにより、基本セル14各々の入力端でクロックスキュ
ーが生じてしまう。
【0007】そこで、クロックスキューを低減させる手
段として、クロックライン上にクロックドライバを挿入
することでチップ内のバラツキを抑える方法がある。こ
の方法では、基本セルの相互接続により集積回路を作成
した後、クロックライン上の任意の位置にクロックドラ
イバを挿入し、このクロックドライバの挿入により遅延
が小さくなるクロックラインにまたクロックドライバの
挿入を行う。このように、クロックドライバの挿入を繰
り返すことによってクロック入力から各クロック素子ま
でのクロックドライバ数を調節し、クロックスキューを
低減させる。ところが、クロック入力から各クロック素
子までのクロックラインに挿入するクロックドライバの
数はクロック素子数の最小公倍数を採用するため、この
方法ではクロックスキューを完全に0にすることはでき
ない。
【0008】また、クロックドライバを挿入する上記の
方法に代えて、基本セルを相互接続し、集積回路を作成
する前に予めクロックドライバ、クロックラインを用意
し、クロック素子に接続するという方法もある。
【0009】特開昭63−13517号公報には、クロ
ック専用のドライバゲートを備えたゲートアレイ回路が
開示されている。このゲートアレイ回路の場合、図9に
示すように、高駆動のクロックドライバ12およびクロ
ックライン4を予め用意しておき、さらにクロックドラ
イバ12〜クロックライン4間の配線長を等しくするこ
とによって、クロックスキューを低減している。ところ
が、クロックを入力とする基本セル14に対しクロック
ライン4に付くクロック素子のゲート容量が異なるた
め、クロックドライバに接続するクロック素子の数が異
なる場合にはやはりクロックスキューが生じてしまう。
また、高駆動のクロックドライバ12が必要であるた
め、クロックドライバ12を構成するための基本セルを
多く必要とし、チップサイズが大きくなるという問題点
を抱えている。
【0010】また、特開平3−69163号公報には、
太幅のクロックラインを備えた半導体集積回路が開示さ
れている。この半導体集積回路の場合、図10に示すよ
うに、基本セル14内に太幅のクロックライン4を予め
用意しておき、基本セル14をLSIチップ内に並べて
配置すると、クロックライン4が両隣の基本セル14の
クロックライン4と接続される。したがって、相互接続
されたクロックライン4により全てのクロック素子を駆
動できるので、クロックドライバが低減されるととも
に、配線抵抗が減少することにより、クロックスキュー
が低減される。ところが、クロック入力からクロックを
入力とする基本セル14までの配線長の違い、およびク
ロックを入力とする基本セル14に対しクロックライン
4に付くクロック素子のゲート容量の違いにより、クロ
ックスキューを完全に0にすることはできない。また、
基本セル14内に太幅のクロックライン4を配置するた
めにその他の配線可能な場所が減少し、配線効率が低下
するという問題がある。
【0011】また、特開平4−64263号公報および
特開平4−48778号公報には、予め用意したクロッ
クラインを格子状に配置した半導体集積回路装置が開示
されている。この半導体集積回路装置の場合、図11に
示すように、クロックライン4およびクロックドライバ
12を予め用意し、クロックライン4を格子状に配置す
ることでクロックライン4の配線抵抗を減少させ、クロ
ックスキューを低減している。ところが、クロック入力
からクロックを入力とする基本セル14までのクロック
ライン4の配線長の違い、およびクロックを入力とする
基本セル14に対しクロックライン4に付くクロック素
子のゲート容量の違いにより、クロックスキューを完全
に0にすることはできない。また、クロックライン4の
配線抵抗を減少させるために、通常の配線よりも太幅に
しなければならず、配線効率を低下させるという問題が
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のクロ
ックスキューの低減方法には以下のような問題点があっ
た。第1の問題点は、クロックスキューは多少低減でき
るものの、クロックスキューを完全に0にすることがで
きないことである。なぜならば、予めクロックドライバ
やクロックラインを配線しておく方法では、個々のクロ
ックラインが駆動するクロック素子の数およびクロック
ラインの配線長が一定ではないためである。
【0013】ここで、最小加工寸法0.35μmプロセ
スの半導体集積回路の標準的な具体例を示す。ファンイ
ン2のファンクションブロックによる遅延が約7.2ps
ecであるため、ファンイン2のクロック素子の数が10
0個異なると、7.2psec×100=720psecのクロ
ックスキューが生じる。また、クロックラインの配線長
が2mm異なる場合、単位長当たりの配線容量値が約
2.07×10-4pF/μmであるから、配線容量は
2.07×10-4×2000=0.414pF、ファン
イン2の容量値は約0.028pFであるため、0.4
14pF/0.028pF×7.2psec=106.4ps
ecのクロックスキューが生じる。一方、フリップフロッ
プのホールドタイムが約80psecであるから、場合によ
ってはクロックスキューがホールドタイムを超えてしま
う恐れがある。
【0014】また、クロックドライバを挿入する方法で
は、クロックラインに挿入するクロックドライバの数を
クロック素子数の最小公倍数にしなければならないか
ら、クロックスキューを0にすることは不可能である。
1個のクロックドライバの遅延は出力に接続される配線
長が0mm時で約171psecであるから、クロックスキ
ューは171psecの最小公倍数分生じてしまう。さら
に、クロックドライバの出力にファンイン2の素子が1
0個接続していた場合、クロックドライバ1個の遅延は
約266psecとなり、クロックスキューは266psecの
最小公倍数分生じてしまう。
【0015】第2の問題点は、配線抵抗を低減させるた
めにクロックラインを太幅にしなければならないため、
配線効率が低下することである。
【0016】第3の問題点は、チップサイズが大きくな
ることである。なぜならば、クロックスキュー低減のた
め、クロックドライバを高駆動にしなければならないか
らである。
【0017】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、配線効率の低下やチップサイズの
増大が生じることなく、クロックスキューをほぼ0にす
ることができるゲートアレイ半導体集積回路装置を提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載のゲートアレイ半導体集
積回路装置は、基本セルが配列された複数の基本セル列
を有するゲートアレイ半導体集積回路装置において、ク
ロック信号を供給するためのクロックラインが分岐して
各基本セル列内の基本セルに接続され、分岐したクロッ
クラインの全てが等しい負荷を有するとともに、これら
分岐したクロックラインの全ての配線長が等しく、前記
基本セル列内の全ての基本セルが、クロックドライバ用
トランジスタを含むクロックドライバセルを有し、前記
クロックラインが分岐して各基本セル内の前記クロック
ドライバセルに接続されたことを特徴とするものであ
る。
【0019】また、請求項2に記載のゲートアレイ半導
体集積回路装置は、請求項1に記載のゲートアレイ半導
体集積回路装置において、前記クロックドライバセル
が、セル外部のクロックラインがともにゲートに接続さ
れ、一端同士が互いに接続された第1導電型トランジス
タおよび第2導電型トランジスタと、該一端同士の接続
点と切断状態にある出力端子とを有し、前記第1導電型
トランジスタおよび第2導電型トランジスタの他端は電
源および接地とそれぞれ切断状態にあることを特徴とす
るものである。
【0020】また、請求項3に記載のゲートアレイ半導
体集積回路装置は、請求項1に記載のゲートアレイ半導
体集積回路装置において、前記クロックドライバセル
が、セル外部のクロックラインがともにゲートに接続さ
れ、一端同士が切断状態にある第1導電型トランジスタ
および第2導電型トランジスタと、これら第1導電型ト
ランジスタおよび第2導電型トランジスタの一端と切断
状態にある出力端子とを有し、前記第1導電型トランジ
スタおよび第2導電型トランジスタの他端は電源および
接地とそれぞれ接続状態にあることを特徴とするもので
ある。
【0021】
【0022】
【0023】本発明のゲートアレイ半導体集積回路装置
においては、クロックラインが全基本セルのクロックラ
イン入力に接続されて等しい負荷を有し、クロックライ
ンの配線長が全ての基本セルに対して等しくなっている
ので、全ての基本セル内のクロックドライバセル中のゲ
ートまでの遅延が等しくなるため、クロックスキューが
限りなく0に近付く。また、配線抵抗を下げるためにク
ロックラインを太幅にする必要がなく、クロックドライ
バを高駆動とする必要もない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図3を用いて説明する。図1は本実施の形態の
ゲートアレイ半導体集積回路装置の基本セルを示す図、
図2はチップ内の各構成要素の配置を示す図、図3は同
拡大図、である。
【0025】まず、基本セルについて説明する。マスタ
スライス上にアレイ配置する基本セルは、図1に示すよ
うに、クロックドライバセル5とセル6で構成されてい
る。セル6は、図7に示した従来の基本セル14複数個
からなるものであり、これら基本セル14内の各構成要
素を相互に接続し、集積回路を実現するものである。ま
た、クロックドライバセル5は、基本セルの外部から供
給されるクロックライン4がともにゲートに接続され、
ドレイン同士が接続されたPMOSトランジスタ7(ク
ロックドライバ用トランジスタ)、NMOSトランジス
タ8(クロックドライバ用トランジスタ)、出力2、P
MOSトランジスタ7のソースと電源1の間の切断箇所
9、NMOSトランジスタ8のソースと接地3の間の切
断箇所10、PMOSトランジスタ7およびNMOSト
ランジスタ8のドレインと出力2の間の切断箇所11、
で構成されている。
【0026】次に、チップ上における基本セルの配置お
よび配線について説明する。図2に示すように、任意の
場所にクロック入力13が設けられ、クロック入力13
がクロックドライバ12に接続されている。そして、ク
ロックドライバ12の出力から基本セル列に至るクロッ
クライン4の各配線長が等しくなるようにクロックライ
ン4が分岐され、さらに基本セル列の中心から基本セル
列内の各基本セル15までの配線長が等しくなるように
分岐されている。ここで、クロックドライバ12aが、
負荷の状況に応じて分岐点の直前に挿入されている。ま
た、クロックドライバ12aの出力は、各基本セル15
までの配線長が等しくなるように接続されている。
【0027】基本セル15内の配線は、図3に示すよう
に、基本セル15内にクロック端子を有する機能ブロッ
クが配置される場合(図中左端の基本セル15)には、
前記切断箇所9、10、11が全て接続される。その場
合、PMOSトランジスタ7とNMOSトランジスタ8
はCMOSインバータを構成し、そのCMOSインバー
タがクロック素子17のクロックドライバとして動作す
る。また、基本セル15内にクロック素子がなく、クロ
ックドライバを必要としない場合(図中中央の基本セル
15)には、切断箇所18a、18b、18cは接続さ
れないままである。基本セル15内の素子がクロック素
子でない場合(図中右端の基本セル15)でも、切断箇
所19a、19b、19cを接続すればクロック信号を
用いることが可能となる。
【0028】上記構成のゲートアレイ半導体集積回路装
置においては、クロックドライバセル5内でクロックラ
イン4とCMOSインバータのゲートが常に接続されて
おり、かつアレイ配置された基本セル15内に存在する
クロックドライバセル5の各々に対して均等な負荷にな
るようにクロックライン4が予め配線されている。した
がって、これら2つの条件により、クロックライン4に
は常に一定のゲート容量が付加された状態となり、クロ
ックライン4間のバランスが取れている。さらに、クロ
ックライン4の配線は常にクロック入力13から見て等
配分になっており、配線長は等しい。その結果、本実施
の形態のゲートアレイ半導体集積回路装置によれば、ク
ロックスキューを限りなく0に近付けることができる。
【0029】そして、本実施の形態の場合、クロックス
キュー低減のために配線抵抗を低減させる必要がない。
したがって、特にクロックライン4を太幅にすることが
ないため、配線効率が低下することがない。また、CM
OSインバータは基本セルの素子を駆動するためだけの
ものであるから、PMOSトランジスタ7、NMOSト
ランジスタ8はサイズが小さくてよい。したがって、チ
ップサイズが大きくなることもない。
【0030】また、基本セル内にクロックを必要とする
素子がない場合にはクロックドライバセル5内の切断箇
所9、10、11を接続しない構成となっている。した
がって、クロックドライバセル5内のCMOSインバー
タを使用しない場合は電源1とPMOSトランジスタ
7、および接地3とNMOSトランジスタ8は切断され
ているので、使用しないクロックドライバセル5で電力
が消費されることはなく、低消費電力のゲートアレイ半
導体集積回路装置を実現することができる。
【0031】以下、比較例について図4を用いて説明す
る。なお、本比較例の基本セルは、第1の実施の形態と
同様、クロックドライバセル5とセル6で構成されるた
め、説明を省略する。
【0032】図4に示すように、チップ全体は、任意の
位置に配置されたクロックドライバ12、クロック入力
13、チップ内に並べて配置された基本セル15、基本
セル列中に数個配置されたクロックドライバセル5、ク
ロックドライバ12とクロックドライバセル5、および
クロックドライバセル5と基本セル15を接続するクロ
ックライン4で構成されている。また、クロック入力1
3はクロックドライバ12に入力され、クロックドライ
バ12の出力は、まず、クロックドライバセル5内のク
ロックドライバに入力され、その後、クロックドライバ
セル5内のクロックドライバの出力が分岐して全ての基
本セル15に入力されるようになっている。そして、ク
ロックドライバ12から各クロックドライバセル5、お
よび各クロックドライバセル5から各基本セル15まで
を接続するクロックライン4は、それぞれ配線長が等し
くなるように予め配置しておく。
【0033】第1の実施の形態では全ての基本セル15
にクロックドライバセル5を持たせていたが、本比較例
のように、チップ内の基本セル列中に数個のクロックド
ライバセル5のみを持たせた構成としても、各基本セル
15を相互接続する前にクロックドライバセル5を介し
てクロックライン4を予め配線しておくので、クロック
ライン4を等負荷に配線することができ、第1の実施の
形態の場合と同様、配線効率の低下やチップサイズの増
大を生じることなく、クロックスキューをほぼ0にする
ことができる。
【0034】以下、本発明の第2の実施の形態について
図5を用いて説明する。なお、本実施の形態の基本セル
も、第1の実施の形態と同様、クロックドライバセル5
とセル6で構成されるため、説明を省略する。
【0035】図5に示すように、チップ全体は、任意の
位置に配置されたクロック入力13、クロックドライバ
12、12a、12b、12c、12d、12e、12
f、マクロ23、マクロ23以外の領域に並べて配置さ
れた基本セル15、クロックドライバ12、12a〜1
2fと基本セル15を接続するクロックライン4で構成
されている。また、クロック入力13はクロックドライ
バ12に入力され、クロックドライバ12の出力はクロ
ックドライバ12a〜12fに入力され、クロックドラ
イバ12a〜12fの出力は全ての基本セル15に入力
されるようになっている。そして、クロックドライバ1
2から各クロックドライバ12a〜12f、および各ク
ロックドライバ12a〜12fから全基本セル15まで
を接続するクロックライン4は、例えば図中中央のクロ
ックライン4には屈曲部を設け、それぞれの配線長が等
しくなるように予め配置しておく。
【0036】第1の実施の形態の場合、クロックドライ
バに対して各基本セル列が対称の位置に配置されてい
た。それに対して、本実施の形態のように、チップ内に
マクロ23が存在し、マクロ23がある領域に基本セル
15を配置できないためにクロックドライバ12に対し
て各基本セル列が対称の位置にない場合もある。その場
合でも、クロックライン4によっては屈曲部を設けるな
どして分岐した各クロックライン4の配線長を等しくさ
えしておけば、第1の実施の形態の場合と同様、配線効
率の低下やチップサイズの増大を生じることなく、クロ
ックスキューをほぼ0にすることができる。
【0037】以下、本発明の第3の実施の形態について
図6を用いて説明する。上記第2の実施の形態は、第1
の実施の形態と同一の基本セルを用いた場合のチップ内
の基本セルおよびクロックラインの配置の変形例であっ
たが、本実施の形態は基本セル自体の変形例である。
【0038】本実施の形態の基本セルは、図6に示すよ
うに、クロックドライバセル5とセル6で構成されてい
る。セル6は、図7に示した従来の基本セル14複数個
からなるものであり、これら基本セル14の各構成要素
を相互に接続し、集積回路を実現するものである。ま
た、クロックドライバセル5は、ゲートが基本セルの外
部から供給されるクロックライン4に接続され、ソース
が電源1に接続されたPMOSトランジスタ7、ゲート
がクロックライン4に接続され、ソースが接地3に接続
されたNMOSトランジスタ8、出力2、PMOSトラ
ンジスタ7のドレインと出力2およびNMOSトランジ
スタ8のドレインの間の切断箇所9、NMOSトランジ
スタ8のドレインと出力2およびPMOSトランジスタ
7のドレインの間の切断箇所10、PMOSトランジス
タ7およびNMOSトランジスタ8のドレインと出力2
の間の切断箇所11、で構成されている。
【0039】基本セル6にクロックを入力する場合に
は、各切断箇所9、10、11をそれぞれ接続すること
により、PMOSトランジスタ7のドレインとNMOS
トランジスタ8のドレイン、および出力2が接続され、
CMOSインバータが構成される。したがって、第1、
第2の実施の形態で説明したチップ内の基本セル15お
よびクロックライン4の配置を適用すれば、配線効率の
低下やチップサイズの増大を生じることなく、クロック
スキューをほぼ0にすることができる、という第1、第
2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0040】また、クロックドライバセル5を使用しな
い場合には、PMOSトランジスタ7のドレインとNM
OSトランジスタ8のドレインが切断されているため、
電源1〜接地3間に電流経路がないことで電力を消費す
ることがない。さらに、クロックドライバセル5を使用
する場合、使用しない場合のいずれにおいても、PMO
Sトランジスタ7のソースが電源1と接続され、NMO
Sトランジスタ8のソースが接地3と接続されているた
め、PMOSトランジスタ7およびNMOSトランジス
タ8のゲート〜ソース間の容量は常に一定となる。した
がって、クロックライン4の負荷が等しくなり、クロッ
クスキューを0に近付けることが可能となる。
【0041】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えばチップ内の基本セルの配置、クロックラインの配置
等に関しては上記実施の形態に限ることなく、適宜変更
が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ゲートアレイ半導体集積回路装置によれば、クロックラ
インが全基本セルのクロックライン入力に接続されて等
しい負荷を有し、クロックラインの配線長が全ての基本
セルに対して等しくなるように設定されている。その結
果、全ての基本セル内のクロックドライバセル中のゲー
トまでの遅延が等しくなるため、クロックスキューを限
りなく0に近付けることができる。また、配線長を等し
くすることでクロックスキューが低減できるため、特に
配線抵抗を下げる必要がない。したがって、従来の場合
のように、配線抵抗を下げるためにクロックラインを太
幅にする必要がなく、配線効率の向上が図れる。さら
に、クロックドライバは予め対応した基本セルの素子を
駆動するだけであるため、クロックドライバは高駆動と
する必要がなく、サイズを小さくできる。その結果、従
来に比べてチップサイズを縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるゲートアレ
イ半導体集積回路装置の基本セルを示す図である。
【図2】 同、ゲートアレイ半導体集積回路装置の各構
成要素のチップ内の配置を示す図である。
【図3】 同、基本セル部分の拡大図である。
【図4】 比較例のゲートアレイ半導体集積回路装置の
各構成要素のチップ内の配置を示す図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態であるゲートアレ
イ半導体集積回路装置の各構成要素のチップ内の配置を
示す図である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態であるゲートアレ
イ半導体集積回路装置の基本セルを示す図である。
【図7】 従来のゲートアレイ半導体集積回路装置の基
本セルの一例を示す図である。
【図8】 従来のゲートアレイ半導体集積回路装置のク
ロック配線の一例を示す図である。
【図9】 従来のゲートアレイ半導体集積回路装置のク
ロック配線の他の例を示す図である。
【図10】 従来のゲートアレイ半導体集積回路装置の
基本セルの一例を示す図である。
【図11】 従来のゲートアレイ半導体集積回路装置の
クロック配線のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 電源 2 出力 3 接地 4 クロックライン 5 クロックドライバセル 6 セル 7 PMOSトランジスタ(クロックドライバ用トラン
ジスタ) 8 NMOSトランジスタ(クロックドライバ用トラン
ジスタ) 9、10、11、18a、18b、18c、19a、1
9b、19c 切断箇所 12、12a、12b、12c、12d、12e、12
f クロックドライバ 13 クロック入力 14 従来の基本セル 15 基本セル 17 クロック素子 23 マクロ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−259414(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 27/118 H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本セルが配列された複数の基本セル列
    を有するゲートアレイ半導体集積回路装置において、 クロック信号を供給するためのクロックラインが分岐し
    て各基本セル列内の前記基本セルに接続され、分岐した
    クロックラインの全てが等しい負荷を有するとともに、
    これら分岐したクロックラインの全ての配線長が等し
    く、前記基本セル列内の全ての基本セルが、クロックド
    ライバ用トランジスタを含むクロックドライバセルを有
    し、前記クロックラインが分岐して各基本セル内の前記
    クロックドライバセルに接続されたことを特徴とするゲ
    ートアレイ半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のゲートアレイ半導体集
    積回路装置において、前記クロックドライバセルが、セ
    ル外部のクロックラインがともにゲートに接続され、一
    端同士が互いに接続された第1導電型トランジスタおよ
    び第2導電型トランジスタと、該一端同士の接続点と切
    断状態にある出力端子とを有し、前記第1導電型トラン
    ジスタおよび第2導電型トランジスタの他端は電源およ
    び接地とそれぞれ切断状態にあることを特徴とするゲー
    トアレイ半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のゲートアレイ半導体集
    積回路装置において、前記クロックドライバセルが、セ
    ル外部のクロックラインがともにゲートに接続され、一
    端同士が切断状態にある第1導電型トランジスタおよび
    第2導電型トランジスタと、これら第1導電型トランジ
    スタおよび第2導電型トランジスタの一端と切断状態に
    ある出力端子とを有し、前記第1導電型トランジスタお
    よび第2導電型トランジスタの他端は電源および接地と
    それぞれ接続状態にあることを特徴とするゲートアレイ
    半導体集積回路装置。
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