JP2944494B2 - フエーズロックループ回路 - Google Patents

フエーズロックループ回路

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JP2944494B2 JP7341523A JP34152395A JP2944494B2 JP 2944494 B2 JP2944494 B2 JP 2944494B2 JP 7341523 A JP7341523 A JP 7341523A JP 34152395 A JP34152395 A JP 34152395A JP 2944494 B2 JP2944494 B2 JP 2944494B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフエーズロックルー
プ(PLL)回路に関し、特にフエーズロックループを
デジタル回路で構成したデジタル型フエーズロックルー
プ(デジタルPLL)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルPLL回路は、近年数多くの方
式が発表されており、アナログPLL回路に比べて使用
する部品による特性のばらつきが小さいこと、無調整で
所望特性が得られることなどの利点がある。この反面、
デジタルPLL回路は一般的に固定発振器の出力を分周
して、入力信号との位相比較を行い、分周比を変化させ
ループの維持を行うが、安定したPLL出力を得るため
追従対象の中心周波数対応のセンター分周周波数に対し
分周比の最小可変ステップによる周波数変化すなわちス
テップ周波数を余り大きくすることができないため、追
従可能な入力周波数と上記中心周波数との差であるキャ
プチャレンジを余り大きくできないという問題点があ
る。
【0003】従来の第1のデジタルPLL回路を示す図
16を参照すると、この従来の第1のフエーズロックル
ープ回路は、基準発振周波数Rを出力する発振器1と、
判定信号Cの値に応答して基準発振周波数Rを分周しセ
ンター分周比対応の所望中心周波数のセンター分周信号
Db,低分周比対応の中心周波数より高い高周波分周信
号Da,高分周比対応の中心周波数より低い低周波分周
信号Dcの各々の分周信号Dを出力する分周器2と、入
力信号Fのエッジを検出しエッジ検出信号FEを出力す
るエッジ検出器3と、信号FE,Dの位相比較を行い位
相差信号Pを出力する位相比較器4と、位相差信号Pの
位相を判定し判定信号Cを出力する位相差判定器5とを
備える。
【0004】次に、図16および各部動作波形をタイム
チャートで示す図17を参照して、従来の第1のフエー
ズロックループ回路の動作について説明すると、まず、
発振器1は基準発振周波数Rを出力し分周器2に供給す
る。分周器2は、基準発振周波数Rを判定信号Cの値に
したがって分周比を制御しセンター分周信号Db,高周
波分周信号Da,低周波分周信号Dc,のいずれかの分
周信号Dを出力する。一方、エッジ検出器3は入力信号
Fの立上りエッジを検出し、エッジ検出信号FEを位相
比較器4に供給する。位相比較器4は、エッジ検出信号
FEと分周信号Dとの位相比較を行い位相差信号Pを位
相差判定器5に供給する。位相差判定器5は、位相差信
号Pの進み、遅れに対応する判定信号Cを出力し分周器
2に供給し分周比を制御する。すなわち、信号FEに対
し分周信号Dが低い場合には位相差信号Pは進みとなり
判定信号Cは分周比を低下させしたがって分周信号Dを
高くするよう制御する。また、分周信号DはこのPLL
回路の出力信号Oとして出力する。
【0005】この第1の従来のPLL回路は、分周器2
のセンター分周信号Dbの周波数と入力信号Fの周波数
との差が小さい場合でも、位相差判定器5の判定信号C
により分周比を切替えてしまい、出力信号Oの周波数と
入力信号Fの周波数数との差が大きくなるため中々安定
しない場合が生ずる。
【0006】この問題点の解決を図った特開平1−12
3525号公報記載の従来の第2のフエーズロックルー
プ回路を図16と共通の構成要素には共通の参照文字/
数字を付して同様にブロック示す図18を参照すると、
この従来の第2のPLL回路の従来の第1のPLL回路
との相違点は、位相の判定信号Cの供給に応答して最初
は分周器2の分周比切替を第1のPLL回路と同様に行
い予め設定した分周比切替回数に達すると予め設定した
分周比に固定するよう制御する分周器制御回路7を備え
ることである。
【0007】この分周器制御回路7は、位相差信号Pに
位相差が生じたときには分周器2に位相位相差判定器5
からの位相判定信号Cを直接制御信号CCとして供給す
るとともに判定信号Cの回数すなわち切替頻度を計数す
る。この切替頻度が所定値例えば10回に達したとき、
設定分周比たとえばセンター分周比に固定するよう制御
する。これにより、短時間でループが安定する。
【0008】従来の第1,第2のPLL回路は、PLL
の追従範囲であるキャプチャレンジが狭いという問題点
がある。このキャプチャレンジは上述のように高,セン
ター,低各分周信号Da,Db,Dcの3つの周波数の
各分周信号Da,DbおよびDb,Dcの周波数の差で
あるステップ周波数に依存する。
【0009】しかし、上記ステップ周波数を大きくする
と、入力信号Fと分周信号Dとの瞬時周波数差が大きく
なり、安定したPLL出力が得られない。したがって、
上記ステップ周波数を支障の無い程度に出来るだけ小さ
く設定している。一般的には安定に動作させるために
は、センタ分周信号周波数に対して±3%以下に設定す
る。そのため、キャプチャレンジも±3%以上は確保出
来ない。
【0010】例えば、この従来のPLL回路をCD(コ
ンパクトディスク)プレーヤーのように、一定入力周波
数の保持用に用いると、PLLループが安定するまです
なわちCD再生可能となるまでの時間がかかる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフエー
ズロックループ回路は、高低各分周信号とセンター分周
信号との周波数差であるステップ周波数を大きくするこ
とが困難であるため、PLLの追従範囲であるキャプチ
ャレンジが狭いという欠点があった。
【0012】また、キャプチャレンジが狭いことによ
り、応用可能な分野が限定されるという欠点があった。
【0013】本発明の目的は、キャプチャレンジを拡大
したフエーズロック回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明のフエーズロ
ック回路は、予め定めた基準周波数の基準周波数信号を
発生する発振手段と、前記基準周波数信号を設定された
分周比で分周してフエーズロック信号である分周信号を
発生する分周手段と、前記分周信号と入力信号との位相
差を検出し位相差信号を出力する位相比較手段と、前記
位相差信号の供給に応答して前記分周比を設定する分周
比制御信号を発生する分周器制御手段とを備えるフエー
ズロックループ回路において、前記発振手段が、周波数
切替信号の供給に応答して前記基準周波数を予め定めた
中心周波数である第2の周波数と、追従可能な前記入力
信号の周波数と前記基準周波数との差であるキャプチャ
レンジ以内の所定周波数間隔分前記第2の周波数より高
くほぼこの周波数間隔で設定したN(Nは1以上の正の
整数)波の第1の周波数の1つと、前記第2の周波数よ
りほぼ前記周波数間隔分低くほぼこの周波数間隔で設定
したN波の第3の周波数の1つとのうちのいずれか1つ
に設定可能であり、 初期設定として前記第2の周波数を
選択するよう設定する前記周波数切替信号を出力し、供
給を受けた前記位相差信号の位相差が大きくフエーズロ
ックループがロックしない場合はこの位相差の正負を判
定しこの判定結果に対応して前記第1及び第3の周波数
のいずれか一方を選択するよう設定する前記周波数切替
信号を出力する発振周波数切替判定手段を備えて構成さ
れている。
【0015】第2の発明のフエーズロック回路は、基準
周波数信号を発生する発振手段と、前記基準周波数信号
を設定された分周比で分周してフエーズロック信号であ
る分周信号を発生する分周手段と、前記分周信号と入力
信号との位相差を検出し位相差信号を出力する位相比較
手段と、前記位相差信号の供給に応答して前記分周比を
設定する分周比制御信号を発生する分周器制御手段とを
備えるフエーズロックループ回路において、前記分周手
段が、前記基準発振信号を分周して中心の第2の分周周
波数を生成する第2の分周比と前記第2の分周周波数よ
第1の周波数間隔分高い第1の分周周波数を生成する
第1の分周比と前記第2の分周周波数よりほぼ前記第1
の周波数間隔分低い第3の分周周波数を生成する第3の
分周比とにそれぞれ設定し第1の分周信号を出力する第
1の分周回路と、前記基準発振信号を分周して前記第
の分周比と前記第の分周周波数に対し前記第1の周波
数間隔より広い第2の周波数間隔分高い第4の分周周波
数を生成する第4の分周比と前記第の分周周波数に対
しほぼ前記第2の周波数間隔分低い第6の分周周波数を
生成する第6の分周比とにそれぞれ設定し第2の分周信
号を出力する第2の分周回路と、選択信号の供給に応答
して前記第1,第2の分周信号のいずれか一方を選択す
るセレクタとを備え前記分周器制御手段が、初期設定
として前記第2の分周信号を選択する前記選択信号を発
生し、フエーズロック動作を実行させ、所定期間フエー
ズロックループがロックした場合に前記第1の分周信号
を選択する前記選択信号を発生する分周器切替制御手
備えて構成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
6と共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して
同様にブロックで示す図1を参照すると、この図に示す
本実施の形態のフエーズロック(PLL)回路は、従来
と共通の分周器2と、エッジ検出器3と、位相比較器4
と、位相差判定器5とに加えて、発振器1の代わりに
替制御信号Sの供給に応答して基準発振周波数Rを設定
する発振器1Aと、位相差信号Pの供給に応答して切替
制御信号Sを生成する発振器切替判定器6とを備える。
【0017】発振器1Aは、発振周波数が相互に異なる
複数の発振器を有するものでもよいし、あるいは、公知
の電圧制御発振器(VCO)でもよい。
【0018】次に、図1,発振器1Aの基準周波数Rを
高い方からR1,R2,R3の3波とした場合のPLL
回路の追従範囲すなわちキャプチャレンジを模式的に示
す図2および制御フローをフローチャートで示す図3を
参照して本実施の形態の動作について説明すると、ま
ず、分周器2の分周比をセンター分周比に固定し、第1
の処理として、発振器切替判定器6を動作させ切替制御
信号Sを出力して発振器1Aの基準発振周波数Rを設定
する。次に、第2の処理として、従来と同様に位相差判
定器5の出力する分周比制御信号Cにより分周器2を最
適分周比に設定する。
【0019】第1の処理では、まず、発振器1Aは中心
値である基準発振周波数R2を出力し分周器2に供給す
る(ステップS1)。分周器2は、基準発振周波数R2
を分周し分周信号Dを出力する。一方、エッジ検出器3
は入力信号F対応のエッジ検出信号FEを位相比較器4
に供給する。位相比較器4は、エッジ検出信号FEと分
周信号Dとの位相比較を行い位相差信号Pを位相差判定
器5と発振器切替判定器6とに供給する。
【0020】位相判定器5は位相差信号Pに応答して制
御信号Cを出力し分周器2の分周比を制御することによ
りPLL動作を行う。この状態でロックしない場合に
は、発振器切替判定器6は位相差信号Pの進み,遅れに
対応する切替制御信号Sを出力する(ステップS2)。
従来と同様に信号FEが信号Dより周波数が高い場合に
信号Pが進みとなるとすると、信号Pが進みの場合に
は、基準発振周波数R2が低すぎることを示す。したが
って発振器1Aの発振周波数を上昇させ高周波の基準発
振周波数R1に設定するよう切替制御信号Sを生成する
(ステップS3)。逆に信号Pが遅れの場合には、発振
周波数を低下させ低周波の基準発進周波数R3に設定す
る(ステップS5)。
【0021】発振器1Aの基準発振周波数Rの設定後
も、切替制御信号Sにより発振周波数制御を行うことに
より、図示のキャプチャレンジを確保出来る(ステップ
S4,S6)。
【0022】発振周波数切替に加えてさらに分周器2の
分周比切替動作を行う場合の分周信号の波形をタイムチ
ャートで示す図4を参照すると、基準発振周波数R1〜
R3の各々毎にセンター分周信号Db,高周波分周信号
Da,低周波分周信号Dc対応のキャプチャレンジを有
するので、従来のPLL回路に比較して3倍程度のキャ
プチャレンジにて安定動作が可能である。
【0023】次に、発振器1Aの切替周波数を5種類と
した本発明の第2の実施の形態のキャプチャレンジを模
式的に示す図5を参照すると、基準発振周波数R3をセ
ンター周波数として周波数R1〜R5の範囲で切替る。
この切替方法として、1段階ずつ周波数を上昇あるいは
降下させる第1の周波数切替方法と、周波数上昇の場
合、まず最っとも高い周波数に設定し以後順次一段階ず
つ下降させ、逆に周波数下降の場合はまず最っとも低い
周波数に設定し以後順次一段階ずつ上昇させる第2の周
波数切替方法とがある。
【0024】上記第1の周波数切替方法の制御のフロー
をフローチャートで示す図6を参照すると、まず、発振
器1Aは中心値である基準発振周波数R3を出力し分周
器2に供給する(ステップS11)。分周器2は、基準
発振周波数R3を分周し分周信号Dを出力し、位相比較
器4でエッジ検出信号FEと分周信号Dとの位相比較を
行い位相差信号Pを位相差判定器5と発振器切替判定器
6とに供給する。位相判定器5は位相差信号Pに応答し
た制御信号Cにより分周器2の分周比を制御することに
よりPLL動作を行う。この状態でロックしない場合に
は、発振器切替判定器6は位相差信号Pの進み,遅れに
対応する切替制御信号Sを出力する(ステップS1
2)。信号Pが進みの場合は、この進み対応の発振周波
数上昇を指示する切替制御信号Sに応答して発振器1A
は発振周波数を上昇し基準発振周波数R2を出力する
(ステップS13)。ここでPLL動作結果、さらに信
号Pが進みの場合は(ステップS14)、発振器1Aは
発振周波数を上昇し基準発振周波数R1を出力する(ス
テップS15)。ここで、PLL動作させ、信号Pの判
定結果(ステップS16)、今度は遅れすなわち発振周
波数の下降の指示の場合は、発振器1Aの発振周波数を
下降させ基準発振周波数R2に設定するよう切替制御信
号Sを生成する(ステップS13)。
【0025】ステップS12の判定結果、信号Pが遅れ
の場合には、発振器1Aの発振周波数を下降させ基準発
振周波数R4に設定し(ステップS17)、PLL動作
させ、この判定結果(ステップS18)、さらに信号P
が遅れの場合には、発振器1Aの発振周波数を下降させ
基準発振周波数R4(ステップS19)に、さらに次の
判定結果、遅れの場合には基準発振周波数R5(ステッ
プS20)にと一段階ずつ順次切替設定する。
【0026】上記第2の周波数切替方法の制御のフロー
をフローチャートで示す図7を参照すると、まず、ステ
ップS11,S12の判定までは、第1の周波数切替方
法と共通である。次に、信号Pが進みの場合は、この進
み対応の発振周波数上昇を指示する切替制御信号Sに応
答して発振器1Aは発振周波数を上昇し最高の基準発振
周波数R1を出力する(ステップS23)。ここでPL
L動作結果、今度は遅れすなわち発振周波数の下降の指
示の場合は(ステップS24)、発振器1Aの発振周波
数を下降させ基準発振周波数R2に設定するよう切替制
御信号Sを生成する(ステップS25)。次のPLL動
作後の判定結果(ステップS26)、信号Pが進みの場
合は、発振器1Aは発振周波数を上昇し基準発振周波数
R1を出力する(ステップS23)。また、信号Pが遅
れの場合は、発振器1Aは発振周波数を下降させ基準発
振周波数R3を出力する(ステップS11)。
【0027】ステップS12の判定結果、信号Pが遅れ
の場合には、発振器1Aの発振周波数を下降させ最低の
基準発振周波数R5に設定し(ステップS27)、PL
L動作させ、この判定結果(ステップS28)、信号P
が進みの場合には、発振器1Aの発振周波数を上昇させ
基準発振周波数R4(ステップS29)に、さらに次の
判定結果(ステップS30)、遅れの場合には基準発振
周波数R5(ステップS27)に、進みの場合には基準
発振周波数R3(ステップS11)にと順次切替設定す
る。
【0028】上述の例は基準発振周波数が3および5つ
の場合であるが、さらに、基準発振周波数を7,9と設
定することも可能である。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態を図1と
共通の構成要素は共通の文字を付して同様にブロックで
示す図8を参照すると、この図に示す本実施の形態の上
述の第1の実施の形態との相違点は、発振器1Aの代り
に従来と共通の発振器1と、同一の分周制御信号Cによ
り制御され分周器2とセンター周波数の分周比は同一で
あるが上下の分周比の変化率(分周比率)を大きくし分
周信号Eを出力する第2の分周器12と、選択信号Tの
供給に応答して分周器2,12のいずれか一方を選択す
るセレクタ11と、発振器切替判定器6の代りに位相差
信号Pの供給に応答して分周器2,12の選択信号Tを
出力する分周器切替判定器16とを備えることである。
【0030】図8および処理手順をフローチャートで示
す図9を参照して本実施の形態の動作について説明する
と、まず、第1の処理として、PLL動作の初期段階で
は、発振器1からの基準周波数Rを分周器12により分
周し(ステップS31)、分周信号Eと入力信号F対応
のエッジ検出信号FEとの位相差を位相比較器4にて検
出し、位相差信号Pを生成する。位相差判定器5はこの
信号P対応の分周制御信号Cにより分周器12の分周比
を制御することにより、PLL動作を行う。
【0031】ある程度第1の処理の実行後、第2の処理
として、分周器切替判定器16は位相差信号Pの供給に
応答して選択信号Tを出力してセレクタ11を制御し分
周器2を選択する(ステップS32,S33)。以降は
分周信号D,信号FEとの位相比較によりPLL動作を
行う(ステップS34)。
【0032】分周器切替判定器16の上記分周器切替は
カウント機能、例えば、入力信号Fの立上がりエッジを
カウントし設定値に達すれば切替動作を行うことにより
容易に実現出来る。また、入力信号Fが不安定で、分周
器2の分周信号DでのPLL動作が維持出来ない場合
は、位相差信号Pの変動に応答して分周器切替判定器1
6は選択信号Tをセレクタ11に供給し分周器12から
の信号Eに切替ることにより、PLLの引き込み能力を
向上させる。
【0033】本実施の形態のキャプチャレンジの一例を
示す図10(A)を参照すると、この図に示すようにP
LL動作の初期段階では、設定期間中は、分周器12に
よる広いキャプチャレンジを実現させ、PLL動作のロ
ック後分周器2に切替へることにより安定なPLL動作
の実現が可能である。
【0034】分周器2,12の各出力の分周信号Da〜
Dc,Ea〜Ecと出力Oとをタイムチャートで示す図
11を参照すると、PLL動作の初期段階では、(A)
に示すように、位相差判定器5は制御信号Cを分周器1
2に供給し、この制御信号Cの供給に応答して分周器1
2は分周信号Ebをセンターとして分周信号Ea,Ec
の切替を行い、出力Oの周波数を平均的に入力信号Fの
周波数と等しくするようにPLL動作を行う。ここで、
上述のように分周信号Db,Ebは同一周波数であり、
信号Ea,Da,Eb=Db,Dc,Ecの順で周波数
が低下する。
【0035】PLL動作の安定後は、図11(B)に示
すように位相差判定器5は制御信号Cを分周器2に供給
し、この制御信号Cの供給に応答して分周器2は分周信
号Dbをセンターとして分周信号Da,Dcの切替を行
い、PLL動作を行う。
【0036】図11(C)は入力信号Fの2クロックの
間は分周器12でPLL動作をさせ、3クロック目から
は、分周信号EaからDaへ,分周信号EcからDcへ
切替動作させた例である。
【0037】しかしながら、本実施の形態では、分周器
12,2との分周比率を大きくすると、分周器12,2
間の切替時時間が短い場合に分周器2によるPLL引込
みができずロックしないこともある。
【0038】この改善を図った本発明の第4の実施の形
態を図8と共通の構成要素は共通の文字を付して同様に
ブロックで示す図12を参照すると、この図に示す本実
施の形態のPLL回路の上述の第2の実施の形態との相
違点は、分周比率が分周器12よりさらに大きく分周信
号Gを出力する第3の分周器22をさらに備え、セレク
タ11の代りに選択信号Tに応答して分周信号D,E,
Gのいずれか1つを選択するセレクタ11Aを備えるこ
とである。
【0039】これにより、図10(B)に示すように、
第2の実施の形態と同一キャプチャレンジの場合には隣
接分周信号間の周波数差すなわちステップ周波数を小さ
くできるので、PLL動作の応答速度を改善できる。
【0040】詳細な動作については、第3の実施の形態
の反復であるので省略する。
【0041】次に、本発明の第5の実施の形態を図1,
図8と共通の構成要素は共通の文字を付して同様にブロ
ックで示す図13を参照すると、この図に示す本実施の
形態のPLL回路は、第1,第3の各実施の形態を組合
せた構成であり、これら実施例と共通の発振器1Aと、
分周器2,12と、セレクタ11と、エッジ検出器3
と、位相比較器4と、位相差判定器5と、発振器切替判
定器6と、分周器切替判定器16とを備える。
【0042】発振器1Aの設定基準発振周波数Rを第1
の実施の形態の2番目の例と同様R3を中心周波数f0
として高い方からR1〜R5の5波とし基準周波数R3
のとき分周器12の各々の分周信号Ea,Ecの周波数
を周波数R2,R4をカバーするように設定した場合の
本実施の形態のキャプチャレンジの一例を示す図14お
よび動作のフローチャートを示す図15を参照すると、
この図に示すようにPLL動作の初期段階では、基準周
波数R3,分周器2でPLL動作させ、PLLのロック
が外れると分周器12に切替え、この状態でPLLがロ
ックすると、信号Pにしたがい基準周波数R2,または
R4に切替る。さらにロックが外れた状態のときは、信
号Pにしたがい基準周波数R1,またはR5に切替る。
ここでロックすれば分周器2に切替え安定なPLL動作
を実現させる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフエーズ
ロック回路は、周波数切替信号の供給に応答して基準周
波数を中心周波数である第2の周波数を中心として所定
周波数間隔で設定した各々N波の第2の周波数より高い
第1及び低い第3の周波数のうちのいずれか1つに設定
可能な発振手段と、初期設定として上記第2の周波数を
選択するよう設定する周波数切替信号を出力し、供給を
受けた位相差信号の位相差が大きくフエーズロックルー
プがロックしない場合はこの位相差の正負を判定しこの
判定結果に対応して各々N波の第1及び第3の周波数の
いずれか一つを選択するよう設定する周波数切替信号を
出力する発振周波数切替判定手段を備えていることによ
り、入力信号周波数に応じて、発振器の基準発振周波数
の最適化を行うことにより、広いキャプチャレンジを安
定に確保できるという効果がある。
【0044】また、分周器の分周比を初期動作時にはス
テップ周波数を大きくするように切替ることによりキャ
プチャレンジを拡大し、PLLロック時はステップ周波
数を小さくするように切替ることにより高性能なPLL
動作特性を確保できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフエーズロック回路の第1の実施の形
態を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のフエーズロック回路におけるキ
ャプチャレンジを模式的に示す図である。
【図3】本実施の形態のフエーズロック回路における動
作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態のフエーズロック回路における動
作の一例を示すタイムチャートである。
【図5】本発明のフエーズロック回路の第2の実施の形
態のキャプチャレンジを模式的に示す図である。
【図6】本実施の形態のフエーズロック回路における第
1の基準発振周波数の切替動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】本実施の形態のフエーズロック回路における第
2の基準発振周波数の切替動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明のフエーズロック回路の第3の実施の形
態を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態のフエーズロック回路における動
作の一例を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態および第4の実施の形態のフエ
ーズロック回路におけるキャプチャレンジをそれぞれ模
式的に示す図である。
【図11】本実施の形態のフエーズロック回路における
動作の一例を示すタイムチャートである。
【図12】本発明のフエーズロック回路の第4の実施の
形態を示すブロック図である。
【図13】本発明のフエーズロック回路の第5の実施の
形態を示すブロック図である。
【図14】本実施の形態のフエーズロック回路における
キャプチャレンジを模式的に示す図である。
【図15】本実施の形態のフエーズロック回路における
動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】従来の第1のフエーズロック回路を示すブロ
ック図である。
【図17】従来の第1のフエーズロック回路における動
作の一例を示すタイムチャートである。
【図18】従来の第2のフエーズロック回路を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1,1A 発振器 2,12,22 分周器 3 エッジ検出器 4 位相比較器 5 位相差判定器 6 発振器切替判定器 7 分周器制御回路 11 セレクタ 16 分周器切替判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−166618(JP,A) 特開 昭62−108619(JP,A) 特開 昭58−46729(JP,A) 特開 平1−188026(JP,A) 実開 平4−12029(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03L 7/06 - 7/199

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定めた基準周波数の基準周波数信号
    を発生する発振手段と、前記基準周波数信号を設定され
    た分周比で分周してフエーズロック信号である分周信号
    を発生する分周手段と、前記分周信号と入力信号との位
    相差を検出し位相差信号を出力する位相比較手段と、前
    記位相差信号の供給に応答して前記分周比を設定する分
    周比制御信号を発生する分周器制御手段とを備えるフエ
    ーズロックループ回路において、 前記発振手段が、周波数切替信号の供給に応答して前記
    基準周波数を予め定めた中心周波数である第2の周波数
    と、追従可能な前記入力信号の周波数と前記基準周波数
    との差であるキャプチャレンジ以内の所定周波数間隔分
    前記第2の周波数より高くほぼこの周波数間隔で設定し
    たN(Nは1以上の正の整数)波の第1の周波数の1つ
    と、前記第2の周波数よりほぼ前記周波数間隔分低くほ
    ぼこの周波数間隔で設定したN波の第3の周波数の1つ
    とのうちのいずれか1つに設定可能であり、 初期設定として前記第2の周波数を選択するよう設定す
    る前記周波数切替信号を出力し、供給を受けた前記位相
    差信号の位相差が大きくフエーズロックループがロック
    しない場合はこの位相差の正負を判定しこの判定結果に
    対応して前記第1及び第3の周波数のいずれか一方を選
    択するよう設定する前記周波数切替信号を出力する発振
    周波数切替手段を備え、 前記発振周波数切替手段が、ロックしない場合には前記
    位相差信号の正負に応答して前記第2の周波数から最も
    離れた前記第1又は第3の周波数に設定し、次に降順又
    は昇順に周波数設定動作を反復することにより周波数設
    定することを特徴とするフエーズロックループ回路。
  2. 【請求項2】 基準周波数信号を発生する発振手段と、
    前記基準周波数信号を設定された分周比で分周してフエ
    ーズロック信号である分周信号を発生する分周手段と、
    前記分周信号と入力信号との位相差を検出し位相差信号
    を出力する位相比較手段と、前記位相差信号の供給に応
    答して前記分周比を設定する分周比制御信号を発生する
    分周器制御手段とを備えるフエーズロックループ回路に
    おいて、 前記分周手段が、前記基準発振信号を分周して中心の第
    2の分周周波数を生成する第2の分周比と前記第2の分
    周周波数より第1の周波数間隔分高い第1の分周周波数
    を生成する第1の分周比と前記第2の分周周波数よりほ
    ぼ前記第1の周波数間隔分低い第3の分周周波数を生成
    する第3の分周比とにそれぞれ設定し、前記第1の分周
    比、前記第2の分周比及び前記第3の分周比のうちの一
    つに基づく第1の分周信号を出力する第1の分周回路
    と、 前記基準発振信号を分周して前記第2の分周比と前記第
    2の分周周波数に対し前記第1の周波数間隔より広い第
    2の周波数間隔分高い第4の分周周波数を生成する第4
    の分周比と前記第2の分周周波数に対しほぼ前記第2の
    周波数間隔分低い第6の分周周波数を生成する第6の分
    周比とにそれぞれ設定し、前記第2の分周比、第4の分
    周比、及び第6の分周比のうちの一つに基づく第2の分
    周信号を出力する第2の分周回路と、 選択信号の供給に応答して前記第1,第2の分周信号の
    いずれか一方を選択するセレクタとを備え、 前記分周器制御手段が、初期設定として前記第2の分周
    信号を選択する前記選択信号を発生し、フエーズロック
    動作を実行させ、所定期間フエーズロックループがロッ
    クした場合に前記第1の分周信号を選択する前記選択信
    号を発生する分周器切替制御手段を備えることを特徴と
    するフエーズロックループ回路。
  3. 【請求項3】 基準周波数信号を発生する発振手段と、
    前記基準周波数信号を設定された分周比で分周してフエ
    ーズロック信号である分周信号を発生する分周手段と、
    前記分周信号と入力信号との位相差を検出し位桐差信号
    を出力する位相比較手段と、前記位相差信号の供給に応
    答して前記分周比を設定する分周比制御信号を発生する
    分周器制御手段とを備えるフエーズロックループ回路に
    おいて、 前記分周手段が、前記基準発振信号を分周して中心の第
    2の分周周波数を生成する第2の分周比と前記第2の分
    周周波数より第1の周波数間隔分高い第1の分周周波数
    を生成する第1の分周比と前記第2の分周周波数よりほ
    ぼ前記第1の周波数間隔分低い第3の分周周波数を生成
    する第3の分周比とにそれぞれ設定し第1の分周信号を
    出力する第1の分周回路と、 前記基準発振信号を分周して前記第2の分周比と前記第
    2の分周周波数に対し前記第1の周波数間隔より広い第
    2の周波数間隔分高い第4の分周周波数を生成する第4
    の分周比と前記第2の分周周波数に対しほぼ前記第2の
    周波数間隔分低い第6の分周周波数を生成する第6の分
    周比とにそれぞれ設定し第2の分周信号を出力する第2
    の分周回路と、 選択信号の供給に応答して前記第1,第2の分周信号の
    いずれか一方を選択するセレクタとを備え、 前記分周器制御手段が、初期設定として前記第2の分周
    信号を選択する前記選択信号を発生し、フエーズロック
    動作を実行させ、所定期間フエーズロックループがロッ
    クした場合に前記第1の分周信号を選択する前記選択信
    号を発生する分周器切替制御手段を備え、 前記発振手段が、周波数切替信号の供給に応答して前記
    基準周波数を予め定めた中心周波数である第2の周波数
    と、追従可能な前記入力信号の周波数と前記基準周波数
    との差であるキャプチャレンジ以内の所定周波数間隔分
    前記第2の周波数より高くほぼこの周波数間隔で設定し
    たN(Nは1以上の正の整数)波の第1の周波数の1つ
    と、前記第2の周波数よりほぼ前記周波数間隔分低くほ
    ぼこの周波数間隔で設定したN波の第3の周波数の1つ
    とのうちのいずれか1つに設定可能であり、 初期設定として前記第2の周波数を選択するよう設定す
    る前記周波数切替信号を出力し、供給を受けた前記位相
    差信号の位相差が大きくフエーズロックループがロック
    しない場合はこの位相差の正負を判定しこの判定結果に
    対応して前記第1及び第3の周波数のいずれか一方を選
    択するよう設定する前記周波数切替信号を出力する発振
    周波数切替判定手段を備えることを特徴とするフエーズ
    ロックループ回路。
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