JP3270418B2 - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JP3270418B2
JP3270418B2 JP10673299A JP10673299A JP3270418B2 JP 3270418 B2 JP3270418 B2 JP 3270418B2 JP 10673299 A JP10673299 A JP 10673299A JP 10673299 A JP10673299 A JP 10673299A JP 3270418 B2 JP3270418 B2 JP 3270418B2
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幸伸 吉川
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPLL(Phase-Locke
d Loop)回路及びその制御方法に関し、特にグラフィッ
ク処理や通信といった高速で動作するLSIのクロック
同期や逓倍クロック生成に用いられるPLL回路及びそ
の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このような、PLL回路は、一般的に位
相比較器(PD)、チャージポンプ(CP)、ループフ
ィルタであるローパスフィルタ(LF)、電圧制御発振
器(VCO)、分周器(DIV)といった機能ブロック
で構成されるが、近年高速化が進むにつれ、クロック周
期に対するジッタ(周波数の揺らぎ)の割合が大きくな
ることが問題となっており、ジッタの低減が要求されて
いる。
【0003】この要請に応えるために、例えば、図13
に示すように、制御電圧に対する周波数変動率を抑えた
低感度なVCOを用いることで、耐ノイズ性を向上し安
定動作を実現している。図13を参照すると、各段数に
おける位相補正コントロールバイアスの変化に対するV
CO出力周波数の変化は少ない。
【0004】ここでは、例えばVCOの周波数範囲を決
定するインバータの数を基準インバータの数の10倍
(10段)から18倍(18段)とした時の、制御電圧
に対するVCOの発振周波数を示している。なお、イン
バータはループ状に直列に接続され、リングオシレータ
を構成する。
【0005】また、広範囲の周波数帯で動作可能とする
ため、電圧制御発振器VCOの周波数範囲を切り替え可
能とし、デバイスの実力に応じ周波数を選択可変にする
ことが提案されている。すなわち、電圧制御発振器VC
Oのインバータの段数を切り替えることにより周波数範
囲を可変とし、1つの周波数範囲ではカバーすることが
できない広範囲の周波数帯での動作を可能としている。
【0006】この従来例の手法は、図10、図11に示
されている。
【0007】図10を参照すると、従来例によるPLL
回路は、位相比較器(PD)201、チャージポンプ
(CP1)202、ループフィルタ(LF)203、電
圧制御発振器(VCO)204、分周回路(DIV)2
05及びセレクタ回路(SEL1)206を備える。信
号ENは、セレクタ回路(SEL1)206の調整機能
を働かせるための信号であり、信号CONは、分周器
(DIV)205の逓倍数を指定する信号であり、信号
SELnは、電圧制御発振器(VCO)204の基準イ
ンバータの段数を指定する信号である。
【0008】図11を参照すると、信号ENがアクティ
ブになると、セレクタ回路(SEL1)206は、所定
の値の信号SELnを信号SELnの初期値として電圧
制御発振器(VCO)204に与える(ステップS5
1)。次に、電圧制御発振器(VCO)204の発振周
波数を測定する(ステップS52)。次に、信号SEL
nの初期値と、測定された発振周波数を基に、目的の発
振周波数を含む周波数範囲で電圧制御発振器(VCO)
204が発振するような値の信号SELnを電圧制御発
振器(VCO)204に設定する。ステップS54から
ステップS56では、周波数範囲が固定されたPLL回
路としてこのPLL回路は動作する。
【0009】図12に別の従来例を示す。図12のPL
L回路においては、位相比較器201が出力するUP信
号(アップ信号)、DOWN信号(ダウン信号)をカウ
ンタ207がアップダウンカウントし、カウンタ207
の出力値に応じて選択器206が電圧制御発振器204
の段数を選択する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】VCOの周波数範囲の
選択はイニシャライズ時に行い、VCOの周波数範囲の
選択は動作中は固定し、制御電圧だけで周波数が変化す
るという動作となる。
【0011】その結果、周波数ロック後、周囲条件変化
等により周波数がイニシャライズ時に選択した周波数範
囲でカバーしている範囲を外れる場合、再度イニシャラ
イズ実行の必要があり、再ロックまでの時間がかかると
いう欠点がある。
【0012】さらには、低感度なVCOとしているの
で、基準インバータ1段あたり制御電圧で変化する周波
数範囲が狭いという性質上、デバイスの出来上がりが予
想より大きくばらつき、設計時に予め設定した周波数範
囲選択値からずれてしまった場合、ロックできないとい
う問題もある。
【0013】また、図12に示すような、PDからのU
P/DOWNパルスのカウントによりVCOの周波数範
囲を切り替える構成を有する場合、周波数範囲切替え
時、制御電圧は切替え前後で変わらないため、ロック周
波数までの変動ステップが多くなり、ロックするまでの
時間が多くかかる。特に、周波数範囲切替わりの境界付
近で顕著である。
【0014】本発明の主な目的は、周波数範囲可変の電
圧制御発振器VCOを有するPLL回路において、周波
数範囲切替え時にも安定して動作するPLL回路を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるPLL回路
は、選択信号に応じて発振周波数範囲が切り替わる周波
数範囲可変型の電圧制御発振器を備えるPLL回路にお
いて、前記選択信号が切り替わったときに、切り替わり
後の前記電圧制御発振器の発振周波数が切り替わり前の
前記電圧制御発振器の発振周波数と等しくなるように、
切り替わり後の前記電圧制御発振器の制御電圧を設定す
る手段を更に備えることを特徴とする。
【0016】また、本発明によるPLL回路は、第1の
選択信号に応じて発振周波数範囲が切り替わる周波数範
囲可変型の電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出
力信号を分周してフィードバッククロックを出力する分
周器と、レファレンスクロックと前記フィードバックク
ロックとの位相差を検出して、前記位相差に応じてアッ
プ信号又はダウン信号を出力する位相比較器と、前記ア
ップ信号及び前記ダウン信号を第2の選択信号に応じて
並列に又は交叉させて出力する第1の選択回路と、前記
第1の選択回路の2つの出力を互いに相補的に入力する
2つのチャージポンプと、各々が前記2つのチャージポ
ンプの各々により前記第1の選択回路の2つの出力に応
じて互いに相補的にチャージ又はディスチャージされる
2つのループフィルタと、前記2つのループフィルタの
出力のいずれかを、前記第2の選択信号に応じて、前記
電圧制御発振器にその制御電圧として供給する第2の選
択回路と、前記アップ信号又はダウン信号によりカウン
トアップ又はカウントダウンするカウンタと、前記カウ
ンタの値が所定値となったときに前記第1の選択信号及
び第2の選択信号を変化させる第3の選択回路と、を備
えることを特徴とする。
【0017】更に、本発明によるPLL回路は、第1の
選択信号に応じて発振周波数範囲が切り替わる周波数範
囲可変型の電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出
力信号を分周してフィードバッククロックを出力する分
周器と、レファレンスクロックと前記フィードバックク
ロックとの位相差を検出して、前記位相差に応じてアッ
プ信号又はダウン信号を出力する位相比較器と、前記ア
ップ信号及び前記ダウン信号を第2の選択信号に応じて
並列に又は交叉させて出力する第1の選択回路と、前記
第1の選択回路の2つの出力を互いに相補的に入力する
2つのチャージポンプと、各々が前記2つのチャージポ
ンプの出力の各々に接続される2つのコンデンサと、前
記2つのチャージポンプの出力のいずれかを前記第2の
選択信号に応じて選択して出力する第2の選択回路と、
前記第2の選択回路により選択された前記2つのチャー
ジポンプのいずれかにより前記第1の選択回路の2つの
出力に応じてチャージ又はディスチャージされ、出力を
前記電圧制御発振器にその制御電圧として供給するルー
プフィルタと、前記アップ信号又はダウン信号によりカ
ウントアップ又はカウントダウンするカウンタと、前記
カウンタの値が所定値となったときに前記第1の選択信
号及び第2の選択信号を変化させる第3の選択回路と、
を備えることを特徴とする。
【0018】更に、本発明によるPLL回路は、選択信
号に応じて発振周波数範囲が切り替わる周波数範囲可変
型の電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号
を分周してフィードバッククロックを出力する分周器
と、レファレンスクロックと前記フィードバッククロッ
クとの位相差を検出して、前記位相差に応じてアップ信
号又はダウン信号を出力する位相比較器と、出力電圧を
制御電圧として前記電圧制御発振器に供給するループフ
ィルタと、前記アップ信号及び前記ダウン信号に応じ
て、前記ループフィルタをチャージ又はディスチャージ
するチャージポンプと、前記アップ信号又はダウン信号
によりカウントアップ又はカウントダウンするカウンタ
と、前記カウンタの値が所定値となったときに前記選択
信号を変化させる選択回路と、前記選択信号が切り替わ
ったときに、切り替わり後の前記電圧制御発振器の発振
周波数が切り替わり前の前記電圧制御発振器の発振周波
数と等しくなるように、前記ループフィルタの出力電圧
を設定する設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】更に、本発明によるPLL回路は、第1の
選択信号に応じて発振周波数範囲が切り替わる周波数範
囲可変型の電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出
力信号を分周してフィードバッククロックを出力する分
周器と、レファレンスクロックと前記フィードバックク
ロックとの位相差を検出して、前記位相差に応じてアッ
プ信号又はダウン信号を出力する位相比較器と、2つの
出力を第2の選択信号に応じて相補的に前記アップ信号
及びダウン信号と接続するか無接続とする2つのスイッ
チと、各々が前記2つのスイッチの各々に接続される2
つのチャージポンプと、各々が前記2つのチャージポン
プの各々により前記アップ信号又は前記ダウン信号に応
じてチャージ又はディスチャージされる2つのループフ
ィルタと、前記2つのループフィルタの出力のいずれか
を、前記第2の選択信号に応じて、前記電圧制御発振器
にその制御電圧として供給する第1の選択回路と、前記
アップ信号又はダウン信号によりカウントアップ又はカ
ウントダウンするカウンタと、前記カウンタの値が所定
値となったときに前記第1の選択信号及び第2の選択信
号を変化させる第2の選択回路と、を備えることを特徴
とする。
【0020】更に、本発明によるPLL回路は、第1の
選択信号に応じて発振周波数範囲が切り替わる周波数範
囲可変型の電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出
力信号を分周してフィードバッククロックを出力する分
周器と、レファレンスクロックと前記フィードバックク
ロックとの位相差を検出して、前記位相差に応じてアッ
プ信号又はダウン信号を出力する位相比較器と、2つの
出力を第2の選択信号に応じて相補的に前記アップ信号
及びダウン信号と接続するか無接続とする2つのスイッ
チと、各々が前記2つのスイッチの各々に接続される2
つのチャージポンプと、各々が前記2つのチャージポン
プの出力の各々に接続される2つのコンデンサと、前記
2つのチャージポンプの出力のいずれかを前記第2の選
択信号に応じて選択して出力する第1の選択回路と、前
記第1の選択回路により選択された前記2つのチャージ
ポンプのいずれかにより前記アップ信号又は前記ダウン
信号に応じてチャージ又はディスチャージされ、出力を
前記電圧制御発振器にその制御電圧として供給するルー
プフィルタと、前記アップ信号又はダウン信号によりカ
ウントアップ又はカウントダウンするカウンタと、前記
カウンタの値が所定値となったときに前記第1の選択信
号及び第2の選択信号を変化させる第2の選択回路と、
を備えることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、PLL回路における電
圧制御発振器(VCO)に供給される電圧を生成する部
分に、2組のチャージポンプとループフィルタ、及びセ
レクタ回路を設けたことを特徴としている。
【0022】図1は、本発明による最も基本となるPL
L回路の構成を示しており、このPLL回路は、位相比
較器(PD)101、チャージポンプ(CP1)10
2、ループフィルタ(LF1)103、周波数範囲可変
型電圧制御発振器(VCO)(以下、「電圧制御発振器
(VCO)」という。)104、VCO周波数範囲セレ
クタ回路(SEL1)(以下、「セレクタ(SEL
1)」という。)106、分周器(DIV)105で構
成されるフェーズロックドループ回路(PLL)に加
え、チャージポンプ(CP2)10、ループフィルタ
(LF2)109、アップダウンカウンタ(COUN
T)(以下、「カウンタ(COUNT)」という。)1
07、セレクタ回路(SEL2)110、セレクタ回路
(SEL3)111を備える。セレクタ回路(SEL
2)110、セレクタ回路(SEL3)111の構成を
それぞれ図14(a)、(b)に示す。
【0023】チャージポンプ(CP1)102とチャー
ジポンプ(CP2)108は、位相差に応じた位相比較
器(PD)101からのUP/DOWN信号に対し、そ
れぞれ反対の動作をする。チャージポンプ(CP1)1
02はUP信号でチャージ、DOWN信号でディスチャ
ージするのに対し、チャージポンプ(CP2)108は
UP信号でディスチャージ、DOWN信号でチャージの
動作を実行する。これにより、チャージポンプ(CP
1)102の出力に接続されるループフィルタ(LF
1)103の電位は、位相比較器(PD)101のUP
信号に対し上昇し、DOWN信号に対し下降する。一
方、チャージポンプ(CP2)108の出力に接続され
るループフィルタ(LF2)109の電位は、位相比較
器(PD)101のUP信号に対し下降し、DOWN信
号に対し上昇する。つまり、ループフィルタ(LF1)
103とループフィルタ(LF2)109の2つのルー
プフィルター(LF)は、それぞれ高/低の逆電位を保
持しており、ループフィルタ(LF1)103の出力電
位が高い電位の時、ループフィルタ(LF2)109の
出力電位は低い電位、逆に、ループフィルタ(LF1)
103の出力電位が低い電位の時、ループフィルタ(L
F2)109の出力電位は高い電位となる。そして、位
相比較器(PD)101のUP/DOWN信号に合わせ
両ループフィルタ103、109の出力電位は徐々に逆
方向に変化し、UP信号でループフィルタ(LF1)1
03の出力電位が上昇すればループフィルタ(LF2)
の出力電位は下降し、DOWN信号でループフィルタ
(LF1)103の電位が下降すればループフィルタ
(LF2)109の出力電位は上昇する。
【0024】ループフィルタ(LF1)103とループ
フィルタ(LF2)109の2つの出力を、電圧制御発
振器(VCO)104の周波数範囲切替え時に連動し
て、スイッチ(SEL3)111で切り替えることによ
り、連続した制御電圧をVCOに供給可能となる。
【0025】[実施形態1]図1は、本発明の実施形態
1によるPLL回路の構成を示すブロック図である。図
1に示す実施形態1によるPLL回路の構成は前述した
のでここでは省略する。
【0026】位相比較器(PD)191は外部入力であ
るリファレンスクロック(REFCLK)と、電圧制御
発振器(VCO)104の出力を分周器(DIV)10
5で分周したフィードバッククロック(FBCLK)と
を入力し、それらの位相を比較し、その位相差に合わせ
フィードバッククロック(FBCLK)の位相を進める
か、遅らせるかというパルス状のUP/DOWN信号を
出力する。
【0027】この位相比較器(PD)101からのUP
/DOWN信号はチャージポンプ(CP1)102、チ
ャージポンプ(CP2)108に供給され、チャージポ
ンプ(CP1)102はUP信号に応じ接続するループ
フィルタ(LF1)103をチャージ、あるいはDOW
N信号に応じ接続するループフィルタ(LF1)103
をディスチャージする。一方、チャージポンプ(CP
2)108へ供給される位相比較器(PD)101から
のUP/DOWN信号はチャージポンプ(CP1)10
2とは逆の入力となっており、位相比較器(PD)10
1のUP信号に応じ接続するループフィルタ(LF2)
109をディスチャージ、あるいはDOWN信号に応じ
接続するループフィルタ(LF2)109をチャージす
る。
【0028】カウンタ(COUNT)107は、位相比
較器(PD)101からのUP/DOWN信号を入力
し、それらをカウントしセレクタ回路(SEL1)10
6に出力している。
【0029】セレクタ回路(SEL1)106は、カウ
ンタ(COUNT)106のカウント値を入力し、カウ
ント値に合わせセレクタ回路(SEL2)110、セレ
クタ回路(SEL3)111、及び電圧制御発振器(V
CO)104へセレクト信号を出力する。セレクタ回路
(SEL1)106は、カウント値が電圧制御発振器
(VCO)104の周波数範囲切替え条件になると、電
圧制御発振器(VCO)104の周波数範囲を切替え
る。それと同時にセレクタ回路(SEL3)111も連
動してループフィルタ(LF1)103、ループフィル
タ(LF2)109の出力を切替えて、電圧制御発振器
(VCO)104に入力する。また、同時にセレクタ回
路(SEL2)110も位相比較器(PD)101から
チャージポンプ(CP1)102、チャージポンプ(C
P2)108へのUP/DOWN信号を入れ替える。
【0030】電圧制御発振器(VCO)104はループ
フィルタ(LF1)103又はループフィルタ(LF
2)109から供給される電位に応じた周波数で発振す
る。その出力は、分周器(DIV)105に出力され、
そこで分周される。
【0031】ループフィルタ(LF1)103、ループ
フィルタ(LF2)109はそれぞれ高低逆の電位を保
持し、それらの電位は位相に合わせ上昇、下降の逆方向
に変化する。電圧制御発振器(VCO)104の周波数
範囲切替えに連動してループフィルタ(LF1)10
3、ループフィルタ(LF2)109の出力を切替えて
電圧制御発振器(VCO)104に供給することで、電
圧制御発振器(VCO)104は周波数範囲が切替わっ
た時でも連続して周波数を変化させることが可能とな
る。
【0032】以下、本実施形態の動作につき説明する。
まず、本PLL回路は、図6のフローチャートにしたが
って、動作する。
【0033】スタート時、電圧制御発振器(VCO)1
04では予め設定した周波数範囲が選択され、自走周波
数で発振する。また、カウンタ(COUNT)107の
値は0にリセットされ、チャージポンプ、ループフィル
タの経路としては、最初にチャージポンプ(CP1)1
02、ループフィルタ(LF1)103の経路が選択さ
れる(ステップ1)。
【0034】次に、位相比較器(PD)101は外部か
ら入力されるリファレンスクロック(REFCLK)
と、電圧制御発振器(VCO)104の出力を分周器
(DIV)105で分周して得られたフィードバックク
ロック(FBCLK)との位相を比較する(ステップ
2)。
【0035】次に、フィードバッククロック(FBCL
K)がリファレンスクロック(REFCLK)よりも位
相が遅れている場合、位相比較器(PD)101はUP
信号を出力し(ステップ4)、カウンタ(COUNT)
107はUP信号により1だけインクリメントされる
(ステップ6)。チャージポンプ(CP1)102は位
相比較器(PD)101のUP信号により、ループフィ
ルタ(LF1)103の電位を下げるように動作する
(ステップ12)。これによりループフィルタ(LF
1)103の電位が下がり、電圧制御発振器(VCO)
104の発振周波数は上がる(ステップ14)。
【0036】カウンタ(COUNT)107が1だけイ
ンクリメントされた後で、カウンタ値が26である場
合、制御電圧は最小電圧である0vまで下がり制御可能
な範囲の限界となり電圧制御発振器(VCO)104の
周波数は周波数範囲を変えない限りこれ以上変化しない
と判断し、セレクタ回路(SEL1)106は電圧制御
発振器(VCO)104の周波数範囲を上げるようにV
CO周波数範囲セレクト信号SELnを切替える。それ
と連動してセレクタ回路(SEL1)106から出力さ
れるセレクト信号により、セレクタ回路(SEL2)1
10、セレクタ回路(SEL3)111はチャージポン
プ、ループフィルタの経路としてチャージポンプ(CP
2)108、ループフィルタ(LF2)109の経路が
選択されるように切替わる。これにより、電圧制御発振
器(VCO)104には最大制御電圧である制御電圧
1.0Vが入力される。更に、カウンタ(COUNT)
107の値を−25にする(ステップ8、10)。ステ
ップ10の後は、ステップ12に進む。
【0037】再び位相比較が行われ、フィードバックク
ロック(FBCLK)がリファレンスクロック(REF
CLK)よりまだ位相が遅れている場合は、上述のステ
ップ4、6、8、(10)、12、14を動作を繰り返
す。カウンタ(COUNT)107の値は、25の時に
1だけインクリメントされると−25に折り返る(一方
で、−25の時に1だけデクリメントされると25に折
り返る)。
【0038】次に、チャージポンプ(CP2)108、
ループフィルタ(LF2)109が選択されている状態
で説明を続ける。
【0039】フィードバッククロック(FBCLK)が
リファレンスクロック(REFCLK)よりも速い場
合、位相比較器(PD)101はDOWN信号を出力し
(ステップ5)、カウンタ(COUNT)107はDO
WN信号により1だけデクリメントされる(ステップ
7)。チャージポンプ(CP2)108は位相比較器
(PD)101のDOWN信号により、ループフィルタ
(LF2)109の電位を上げるように動作する(ステ
ップ13)。これによりループフィルタ(LF2)10
9の電位が上がり、電圧制御発振器(VCO)104の
発振周波数は下がる(ステップ15)。
【0040】1だけデクリメントした後で、カウンタの
値が−26である場合、制御電圧は最大制御電圧である
1.0vまで上がり制御可能な範囲の限界となり電圧制
御発振器(VCO)104の周波数は周波数範囲を変え
ない限りこれ以上変化しないと判断し、セレクタ回路
(SEL1)106は電圧制御発振器(VCO)104
の周波数範囲を下げるよう切替える。それと連動してセ
レクタ回路(SEL2)110、セレクタ回路(SEL
3)111は、チャージポンプ、ループフィルタの経路
としてチャージポンプ(CP1)102、ループフィル
タ(LF1)103の経路が選択されるように切替わ
る。これにより、電圧制御発振器(VCO)104には
最小電圧である制御電圧0Vが入力される(ステップ
9、ステップ11)。更に、カウンタ(COUNT)1
07の値を0にする。
【0041】再び位相比較が行われ、フィードバックク
ロック(FBCLK)がリファレンスクロック(REF
CLK)よりまだ位相が進んでいる場合は、上述のステ
ップ5、7、9、(11)、13、15を動作を繰り返
す。
【0042】位相差が無くなった場合、ロックしたと判
断し、ロック信号が出力される(ステップ16)。
【0043】なお、ここでのカウンタの値及び、制御電
圧値については一例を示したものであり、回路特性に応
じ適切な値となる。例えば、電圧制御発振器(VCO)
104の各周波数範囲の一部を重複させて、切り替え時
の制御電圧を制御電圧の最大値又は最小値とはせずに、
最大値又は最小値から所定値だけ異なった値としてもよ
い。こうすることにより、電圧制御発振器(VCO)1
04の周波数範囲を切り替える領域で、ハンチングが起
きることを防止することができる。また、カウンタの折
り返し後の値を0とはせずに、最大値又は最小値から所
定値だけ異なった値としてもよい。更に、ハンチングの
恐れがなければ、最大値又は最小値としても良い。
【0044】上述したPLL回路の動作について、タイ
ミング図で示したものが図7である。図7は、フィード
バッククロック(FBCLK)がレファレンスクロック
(REFCLK)よりも遅れていて、位相比較器(VC
O)104の周波数範囲が32(00001100B)
番目のものから33(00001101B)番目のもの
に切り替わるときの動作を示している。この図の例で
は、カウンタ(COUNT)107の値が25の時に1
だけインクリメントされて26になると−25に設定さ
れるとしている。
【0045】[実施形態2]本発明の実施形態2の基本
的構成は、実施形態1のものと同様であるが、ループフ
ィルタ(LF)についてさらに工夫している。その構成
を図2に示す。図2において、ループフィルタ(LF)
114の出力端子は電圧制御発振器(VCO)104の
入力端子に接続され、ループフィルタ(LF)103の
入力端子にはチャージポンプ(CP1)102又はチャ
ージポンプ(CP2)108の経路を切り替えて選択す
るセレクタ回路(SEL)115の出力端子が接続され
る。チャージポンプ(CP1)102及びチャージポン
プ(CP2)108の出力端子にはそれぞれその出力電
位を保持できるコンデンサ112、113が付加されて
いる。
【0046】セレクタ回路(SEL3)115の構成は
図14(b)に示す。
【0047】コンデンサ112又はコンデンサ113の
電荷により、ループフィルタ(LF)114の出力電位
が接続前のコンデンサコンデンサ112又はコンデンサ
113の電位とほぼ等しくなるように、瞬時にループフ
ィルタ(LF)114を充電する。このPLL回路は、
2つのループフィルタ(ループフィルタ(LF1)10
3とループフィルタ(LF2)109、を1のループフ
ィルタ(LF1)114で共用したものであり、前述し
た実施形態と基本的な動作は同じであるので、動作の説
明は省略する。
【0048】本実施形態では、ループフィルタ1個分の
回路及びそのための面積が削減可能となる。
【0049】[実施形態3]上記の2つの実施形態で
は、原理的には、電圧制御発振器の周波数範囲を切り替
える時の制御電圧のシフトを、2組のチャージポンプ及
びループフィルタを切替えることにより実現している
が、1組のチャージポンプ、ループフィルタにチャージ
・ディスチャージ回路を追加することによっても同様な
ことを実現できる。
【0050】図3はそのための構成をとる実施形態3に
よるPLL回路のブロック図である。本実施形態では、
チャージポンプ、ループフィルタを1系統のみとし、ル
ープフィルタ(LF1)117にチャージ回路(CP
1)102に加えチャージ・ディスチャージ回路(CD
1)116を接続し、電圧制御発振器(VCO)104
の周波数範囲切り替えに連動してループフィルタ(LF
1)117の出力電圧が切り替え後の所定電圧になるよ
うにチャージ・ディスチャージ回路116によりチャー
ジ又はディスチャージする。切替後の所定の電圧とは、
周波数範囲の切り替え直前の電圧制御発振器(VCO)
104の発振周波数と同一の発振周波数でその切り替え
直後の電圧制御発振器(VCO)104が発振するよう
にするための制御電圧である。
【0051】従って、VCO周波数範囲切替え時におい
て、連続して周波数を変化させることが可能となり、本
発明の目的が達成される。
【0052】[実施形態4]本実施形態は、実施形態1
を変形した形態である。本実施形態によるPLL回路の
構成を図4に示す。
【0053】電圧制御発振器(VCO)104の隣接す
る周波数範囲を50%程度オーバラップさせて、使用中
でない方のチャージポンプには位相比較器のUP信号/
DOWN信号を供給せずに、使用中でない方のループフ
ィルタの出力値を制御電圧範囲の中心値付近或いは切替
後の制御電圧となるべき値にしておいて、セレクタ回路
(SEL1)106の指示により、電圧制御発振器(V
CO)104の周波数範囲を切り替えた後は、中心付近
の制御電圧或いは切替後の制御電圧となるべき値から電
圧制御発振器(VCO)104を制御するようにしても
よい。この場合、切り替え直後では、カウンタ(COU
NT)107のカウント値を0とする構成としてもよ
い。また、この場合、セレクタ回路110は不要となる
が、UP信号及びDOWN信号をチャージポンプ(CP
1)102へ供給するか否かをセレクタ回路(SEL
1)106から出力される信号SELに応じて制御する
スイッチ118を位相比較器(PD)101とチャージ
ポンプ(CP1)102との間に配設し、UP信号及び
DOWN信号をチャージポンプ(CP2)108へ供給
するか否かをセレクタ回路(SEL1)106から出力
される信号SELに応じて制御するスイッチ119を位
相比較器(PD)101とチャージポンプ(CP2)1
08との間に配設する。
【0054】[実施形態5]本実施形態は、実施形態1
を実施形態4と同様に変形した形態である。本実施形態
によるPLL回路の構成を図5に示す。
【0055】電圧制御発振器(VCO)104の隣接す
る周波数範囲を50%程度オーバラップさせて、使用中
でない方のチャージポンプには位相比較器のUP信号/
DOWN信号を供給せずに、使用中でない方のチャージ
ポンプの出力値を制御電圧範囲の中心値付近或いは切替
後の制御電圧となるべき値にしておいて、セレクタ回路
(SEL1)106の指示により、電圧制御発振器(V
CO)104の周波数範囲を切り替えた後は、中心付近
の制御電圧或いは切替後の制御電圧となるべき値から電
圧制御発振器(VCO)104を制御するようにしても
よい。この場合、切り替え直後では、カウンタ(COU
NT)107のカウント値を0とする構成としてもよ
い。また、この場合、実施形態4と同様に、セレクタ回
路110は不要となるが、UP信号及びDOWN信号を
チャージポンプ(CP1)102へ供給するか否かをセ
レクタ回路(SEL1)106から出力される信号SE
Lに応じて制御するスイッチ118を位相比較器(P
D)101とチャージポンプ(CP1)102との間に
配設し、UP信号及びDOWN信号をチャージポンプ
(CP2)108へ供給するか否かをセレクタ回路(S
EL1)106から出力される信号SELに応じて制御
するスイッチ119を位相比較器(PD)101とチャ
ージポンプ(CP2)108との間に配設する。
【0056】[実施形態6]本実施形態は、実施形態3
を実施形態4、5と同様に変形した形態である。
【0057】電圧制御発振器(VCO)104の隣接す
る周波数範囲を50%程度オーバラップさせて、チャー
ジ・ディスチャージ回路116を、ループフィルタ11
7の出力値を制御電圧範囲の中心値付近或いは切替後の
制御電圧となるべき値にするものとし、セレクタ回路
(SEL1)106の指示により、電圧制御発振器(V
CO)104の周波数範囲を切り替えた後は、中心付近
の制御電圧或いは切替後の制御電圧となるべき値から電
圧制御発振器(VCO)104を制御するようにしても
よい。この場合、切り替え直後では、カウンタ(COU
NT)107のカウント値を0とする構成としてもよ
い。
【0058】
【発明の効果】このように、動作中に周波数に追従して
VCOの周波数範囲を可変可能な構成としているので、
デバイスの出来上がりが予想より大きくばらついた場合
においても、必ずロックするポイントが存在する。
【0059】また、PLLが一度ロックした後、周囲条
件の変化等により周波数が選択している周波数範囲でカ
バーしている範囲を外れた場合においても、図11に示
す従来例のように再度イニシャライズ実行の必要がない
ため、再ロックまでの時間が大幅に短縮される。従来例
の場合、例えば、逓倍タイプで32MHz入力500M
Hz出力のPLLとすると、イニシャライズ時間は約
3.1msecかかっていた。本実施形態では、前述の
PLLと同タイプで比較すると、イニシャライズ時間が
不要となり、ロックするまでの時間のみとなり、約16
usecとなり、0.5%以下に短縮される。
【0060】さらには、本発明では、電圧制御発振器
(VCO)の周波数範囲切替えに連動してチャージポン
プ、ループフィルタを切替える構成としているので、電
圧制御発振器(VCO)の周波数範囲が切替わった時で
も連続して周波数を変化させることが可能となる。例え
ば、図12に示すような、位相比較器(PD)201か
らのUP/DOWN信号のカウントにより電圧制御発振
器(VCO)の周波数範囲を切り替える構成を有する従
来例では、周波数範囲切替え時、電圧制御発振器(VC
O)の発振周波数は1.1GHzから1.2GHzへと
変化するのに対し、本発明では切替え時においてVCO
の発振周波数は1.1GHz一定となる。従って、ロッ
ク周波数まで最短のSTEPで到達可能となるので、ロ
ックアップ時間の短縮が可能となる。例えば、図12に
示すような、位相比較器(PD)からのUP/DOWN
信号のカウントにより電圧制御発振器(VCO)の周波
数範囲を切り替える構成を有する従来例では、周波数範
囲切替え時、制御電圧は切替え前後で変わらないため、
ロック周波数までの変動ステップが多くなり、ロックす
るまでの時間が多くかかる。一例を図9に示すと、ST
EP数は20STEPである。これに対し本発明では、
図8に示すように、電圧制御発振器(VCO)の周波数
範囲切替わり時に制御電圧がシフトするので、ロック周
波数までの変動ステップは10STEPとなり、従来と
比較し1/2の時間に短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1によるPLL回路の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態2によるPLL回路の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態3によるPLL回路の構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態4によるPLL回路の構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態5によるPLL回路の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態1によるPLL回路の動作を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態1によるPLL回路の動作を
示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施形態によるPLL回路の動作を示
す遷移図である。
【図9】従来例によるPLL回路の動作を示す遷移図で
ある。
【図10】従来例によるPLL回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】図10に示す従来例によるPLL回路の動作
を示すフローチャートである。
【図12】別の従来例によるPLL回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図13】周波数範囲可変型の電圧制御発振器の位相補
正コントロールバイアスと出力周波数との各基本インバ
ータ段数毎の関係を示すグラフである。
【図14】セレクタ回路の回路図である。
【符号の説明】
101 位相比較器(PD) 102 チャージポンプ(CP1) 103 ループフィルタ(LF1) 104 周波数範囲可変型電圧制御発振器(VCO) 105 分周器(DIV) 106 VCO周波数範囲セレクタ回路(SEL1) 107 アップダウンカウンタ(COUNT) 108 チャージポンプ(CP2) 109 ループフィルタ(LF2) 110 セレクタ回路(SEL2) 111 セレクタ回路(SEL3)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−104748(JP,A) 特開 平5−199109(JP,A) 特開 昭50−6259(JP,A) 特開 平10−28050(JP,A) 特開 平8−316833(JP,A) 特開 平7−111453(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/093 - 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の選択信号に応じて発振周波数範囲
    が切り替わる周波数範囲可変型の電圧制御発振器と、 前記電圧制御発振器の出力信号を分周してフィードバッ
    ククロックを出力する分周器と、 レファレンスクロックと前記フィードバッククロックと
    の位相差を検出して、前記位相差に応じてアップ信号又
    はダウン信号を出力する位相比較器と、 前記アップ信号及び前記ダウン信号を第2の選択信号に
    応じて並列に又は交叉させて出力する第1の選択回路
    と、 前記第1の選択回路の2つの出力を互いに相補的に入力
    する2つのチャージポンプと、 各々が前記2つのチャージポンプの各々により前記第1
    の選択回路の2つの出力に応じて互いに相補的にチャー
    ジ又はディスチャージされる2つのループフィルタと、 前記2つのループフィルタの出力のいずれかを、前記第
    2の選択信号に応じて、前記電圧制御発振器にその制御
    電圧として供給する第2の選択回路と、 前記アップ信号又はダウン信号によりカウントアップ又
    はカウントダウンするカウンタと、 前記カウンタの値が所定値となったときに前記第1の選
    択信号及び第2の選択信号を変化させる第3の選択回路
    と、 を備えることを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 第1の選択信号に応じて発振周波数範囲
    が切り替わる周波数範囲可変型の電圧制御発振器と、 前記電圧制御発振器の出力信号を分周してフィードバッ
    ククロックを出力する分周器と、 レファレンスクロックと前記フィードバッククロックと
    の位相差を検出して、前記位相差に応じてアップ信号又
    はダウン信号を出力する位相比較器と、 前記アップ信号及び前記ダウン信号を第2の選択信号に
    応じて並列に又は交叉させて出力する第1の選択回路
    と、 前記第1の選択回路の2つの出力を互いに相補的に入力
    する2つのチャージポンプと、 各々が前記2つのチャージポンプの出力の各々に接続さ
    れる2つのコンデンサと、 前記2つのチャージポンプの出力のいずれかを前記第2
    の選択信号に応じて選択して出力する第2の選択回路
    と、 前記第2の選択回路により選択された前記2つのチャー
    ジポンプのいずれかにより前記第1の選択回路の2つの
    出力に応じてチャージ又はディスチャージされ、出力を
    前記電圧制御発振器にその制御電圧として供給するルー
    プフィルタと、 前記アップ信号又はダウン信号によりカウントアップ又
    はカウントダウンするカウンタと、 前記カウンタの値が所定値となったときに前記第1の選
    択信号及び第2の選択信号を変化させる第3の選択回路
    と、 を備えることを特徴とするPLL回路。
  3. 【請求項3】 第1の選択信号に応じて発振周波数範囲
    が切り替わる周波数範囲可変型の電圧制御発振器と、 前記電圧制御発振器の出力信号を分周してフィードバッ
    ククロックを出力する分周器と、 レファレンスクロックと前記フィードバッククロックと
    の位相差を検出して、前記位相差に応じてアップ信号又
    はダウン信号を出力する位相比較器と、 2つの出力を第2の選択信号に応じて相補的に前記アッ
    プ信号及びダウン信号と接続するか無接続とする2つの
    スイッチと、 各々が前記2つのスイッチの各々に接続される2つのチ
    ャージポンプと、 各々が前記2つのチャージポンプの各々により前記アッ
    プ信号又は前記ダウン信号に応じてチャージ又はディス
    チャージされる2つのループフィルタと、 前記2つのループフィルタの出力のいずれかを、前記第
    2の選択信号に応じて、前記電圧制御発振器にその制御
    電圧として供給する第1の選択回路と、 前記アップ信号又はダウン信号によりカウントアップ又
    はカウントダウンするカウンタと、 前記カウンタの値が所定値となったときに前記第1の選
    択信号及び第2の選択信号を変化させる第2の選択回路
    と、 を備えることを特徴とするPLL回路。
  4. 【請求項4】 第1の選択信号に応じて発振周波数範囲
    が切り替わる周波数範囲可変型の電圧制御発振器と、 前記電圧制御発振器の出力信号を分周してフィードバッ
    ククロックを出力する分周器と、 レファレンスクロックと前記フィードバッククロックと
    の位相差を検出して、前記位相差に応じてアップ信号又
    はダウン信号を出力する位相比較器と、 2つの出力を第2の選択信号に応じて相補的に前記アッ
    プ信号及びダウン信号と接続するか無接続とする2つの
    スイッチと、 各々が前記2つのスイッチの各々に接続される2つのチ
    ャージポンプと、 各々が前記2つのチャージポンプの出力の各々に接続さ
    れる2つのコンデンサと、 前記2つのチャージポンプの出力のいずれかを前記第2
    の選択信号に応じて選択して出力する第1の選択回路
    と、 前記第1の選択回路により選択された前記2つのチャー
    ジポンプのいずれかにより前記アップ信号又は前記ダウ
    ン信号に応じてチャージ又はディスチャージされ、出力
    を前記電圧制御発振器にその制御電圧として供給するル
    ープフィルタと、 前記アップ信号又はダウン信号によりカウントアップ又
    はカウントダウンするカウンタと、 前記カウンタの値が所定値となったときに前記第1の選
    択信号及び第2の選択信号を変化させる第2の選択回路
    と、 を備えることを特徴とするPLL回路。
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