JP2943604B2 - チップ型ネットワーク抵抗器 - Google Patents
チップ型ネットワーク抵抗器Info
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Description
らに接続する複数の抵抗素子から成る回路を有するチッ
プ型ネットワーク抵抗器に関するものである。
抵抗素子を有するチップ型ネットワーク抵抗器につい
て、図8に示す工程順に以下説明する。一般に、個片に
分割するためのスリットが形成されたアルミナ等の絶縁
基板上に、銀・パラジウム等の導体用ペーストと酸化ル
テニウム系の抵抗ペーストをスクリーン印刷・高温焼成
し、図7に示すようなスリット71で区切られた8素子
の抵抗回路を個片として連なっている抵抗回路を形成し
た後、抵抗素子の汚染防止や抵抗膜の安定化のため、電
極端子部を除いた部分にガラスなどのパッシベーション
膜を施す。
4,C5,C6,C7,C8,C9,C10にプローブ
(探針)を接触させて抵抗素子R1,R2,R3,R
4,R5,R6,R7,R8の抵抗値を測定しつつ、各
々の抵抗素子にレーザー等によるトリミングを実行し、
所定の抵抗値になるように調節している。
で示すように電極端子C1とC1′、C6とC6′が導
通して閉回路になっている場合に、抵抗素子R1をトリ
ミングするには、抵抗素子R1に接続する電極端子C
1,C2にプローブを接触させると共に、他の電極端子
にもプローブを接触させて電流の回り込み防止のための
電圧を印加すれば、電極端子C1とC2間の抵抗素子R
1の測定・トリミングが可能となる。しかし、抵抗素子
R4,R8については同様な等価回路が形成できないた
め、抵抗値の測定とトリミングは不可能である。
1とC1′,C6とC6′の間をオープンにして、抵抗
素子R4,R8の測定・トリミングを可能にしたうえ
で、他の抵抗素子についてもトリミングを行う。その
後、電極端子C1とC1′,C6とC6′の間に導電ペ
ースト等を印刷・焼成して、それらの間を短絡して回路
を形成する。
絶縁基板1の上面に前記抵抗回路を覆う保護膜12と抵
抗値または抵抗回路識別記号の捺印13を形成する。
ネットワーク抵抗器を個片に分割した後、電極端子の電
気導通性能と実装性能(はんだ付け性)を向上させるた
め、ニッケルめっき・はんだめっきを施す。
の工法では、抵抗トリミング後に電極端子C1とC
1′,C6とC6′の間に接続電極を印刷し高温焼成す
るために、トリミングした抵抗値が変化して目的として
いた抵抗値と差が生じ、その変化量も一定にならないた
め、抵抗値許容差の高精度化が難しい。また、抵抗値変
化量が大きいときには、抵抗値許容範囲外になるものが
生じる可能性もあるため、工程歩留りを左右する大きな
要因となっている。
で,接続電極の印刷・焼成工程をなくすことにより、印
刷・焼成回数が少なくなり、かつ抵抗値精度と工程歩留
りの良いチップ型ネットワーク抵抗器を提供することを
目的とする。
に本発明のチップ型ネットワーク抵抗器は、1枚の絶縁
基板を複数の個片に分割することにより、長辺と短辺を
有する短冊状に構成されるものであって、分割面である
長辺方向の対向両端縁に対称に複数の電極端子を形成
し、かつ分割面である短辺方向の対向両端縁に対称に一
対の共通電極端子を形成した短冊状の絶縁基板と、前記
短辺方向の対向両端縁に対称に形成された一対の共通電
極端子をつなぐ導電線と、この導電線と前記長辺方向の
対向両端縁に対称に形成された複数の電極端子との間に
接続される複数の抵抗素子を備えたものである。
ング前に電極オープン部分を設ける必要はなくなり、そ
の結果、従来のように抵抗値トリミング後に電極オープ
ン部分を接続するための接続電極の印刷・高温焼成工程
を行うという必要がなくなるため、印刷・焼成回数が少
なくなり、かつ従来の接続電極の高温焼成時に生じてい
た抵抗値の変化もなくなるため、抵抗値許容差の高精度
化が図れるとともに、その効果によって抵抗値分布も良
くなるため、工程歩留りの良いチップ型ネットワーク抵
抗器を提供することができる。
ついて、図面を参照しながら説明する。図1(a)は本
発明の実施例1におけるネットワーク抵抗器の上図面を
示し、図1(b)と図1(c)はそれぞれ図1(a)に
示すネットワーク抵抗器の側図面と下図面を示す。図4
は本発明の実施例1におけるネットワーク抵抗器の製造
の工程図を示す。
ナ基板を用いて短冊状に形成した絶縁基板11と、この
絶縁基板11の短辺方向の対向両端縁に対称に形成した
一対の共通電極端子C1,C6と、この絶縁基板11の
長辺方向の対向両端縁に対称に形成した電極端子C2,
C3,C4,C5,C7,C8,C9,C10と、共通
電極端子C1とC6をつなぐ導電線14と各電極端子C
2,C3,C4,C5,C7,C8,C9,C10とに
それぞれ接続される抵抗素子から成る回路を覆う保護膜
12と、この保護膜12上に抵抗値を表示する捺印13
とを備えたチップ型ネットワーク抵抗器を示している。
図2は図1に示されたチップ型ネットワーク抵抗器の回
路図を示している。
%アルミナ基板、電極端子C1,C2,C3,C4,C
5,C6,C7,C8,C9,C10の材料としてAg
系またはAg/Pd系厚膜ペースト、抵抗材料としてR
uO2系厚膜ペーストを用い、絶縁基板11にスクリー
ン印刷の後、850℃の高温で焼成して一対の共通電極
端子C1,C6とそれらを導通させる導電線14と各電
極端子C2,C3,C4,C5,C7,C8,C9,C
10に接続する抵抗素子R1,R2,R3,R4,R
5,R6,R7,R8を形成している。1枚のアルミナ
基板上に形成された抵抗回路網を図3に示す。図3にお
いてスリット31で区切られた部分が、図2に示すチッ
プ型ネットワーク抵抗器の個片となる。
1,C6と複数の電極端子C2,C3,C4,C5,C
7,C8,C9,C10を除いて、印刷焼成後に絶縁基
板11上に形成された抵抗回路上にガラスなどのパッシ
ベーション膜を施した後に、抵抗値を調整するためレー
ザー等による抵抗値トリミングを行う。この抵抗値トリ
ミング工程において、例えば抵抗素子R1をトリミング
する場合は抵抗素子R1に接続している電極端子C1,
C2にプローブを接触させると共に、他の電極端子にも
プローブを接触させて電流の回り込み防止のための電圧
を印加すれば、電極端子C1とC2間の抵抗素子R1の
測定・トリミングが可能となる。他の抵抗素子のトリミ
ングについても同様の手法によって行うことが可能であ
る。
された抵抗回路を覆うため保護膜12としてガラスペー
ストもしくは樹脂ペーストを印刷して抵抗回路を保護す
る。そして、保護膜12を形成した後、抵抗値または抵
抗回路識別記号の捺印13を表示する。なお、樹脂ペー
ストの方が低温プロセスで硬化できるので、抵抗値の工
程変化量を小さく抑えることができ、より抵抗値許容差
の高精度化を図ることができる。
ク抵抗器を個片に分割した後、電極端子の電気導通性能
と実装性能(はんだ付け性)を向上させるため、ニッケ
ルめっき・はんだめっきを施す。
ように抵抗値トリミング前に電極オープン部分を設ける
必要がなくなると共に、抵抗値トリミング後には、絶縁
基板11上に形成された抵抗回路を覆うため保護膜12
としてガラスペーストもしくは樹脂ペーストを印刷形成
して、その後に抵抗値または抵抗回路識別記号の捺印1
3を表示するだけでよく、共通電極を接続する工程が必
要ないので、印刷工数が低減できる。また,従来の接続
電極の高温焼成時に生じていた抵抗値の変化もなくなる
ので、抵抗値許容差の高精度化が図れると共に、その効
果によって抵抗値分布が良くなるので工程歩留りも向上
する。
凹型電極端子構造となっているが、凸型電極端子構造で
も同様の効果が得られるのは明白である。 (実施例2) 実施例1の図2に示すネットワーク抵抗器の回路におい
て、全ての抵抗値を同じとする並列回路としたもので、
この場合,一対の共通電極端子C1,C6が絶縁基板1
1の短辺方向の対向両端縁に対称に配置されるので実装
方向性がなくなり、実装間違いを防ぐことにもなる。
縁基板を複数の個片に分割することにより、長辺と短辺
を有する短冊状に構成されるものであって、分割面であ
る長辺方向の対向両端縁に対称に複数の電極端子を形成
し、かつ分割面である短辺方向の対向両端縁に対称に一
対の共通電極端子を形成した短冊状の絶縁基板と、前記
短辺方向の対向両端縁に対称に形成された一対の共通電
極端子をつなぐ導電線と、この導電線と前記長辺方向の
対向両端縁に対称に形成された複数の電極端子との間に
接続される複数の抵抗素子を備えているため、従来のよ
うに接続電極の印刷・高温焼成工程を行うという必要が
なくなり、その結果、印刷・焼成回数が少なく、かつ抵
抗値精度と工程歩留りの良いチップ型ネットワーク抵抗
器を提供することができるものである。
トワーク抵抗器の上面図 (b)同チップ型ネットワーク抵抗器の側面図 (c)同チップ型ネットワーク抵抗器の下面図
上の回路図
上の回路図
Claims (3)
- 【請求項1】 1枚の絶縁基板を複数の個片に分割する
ことにより、長辺と短辺を有する短冊状に構成されるも
のであって、分割面である長辺方向の対向両端縁に対称
に複数の電極端子を形成し、かつ分割面である短辺方向
の対向両端縁に対称に一対の共通電極端子を形成した短
冊状の絶縁基板と、前記短辺方向の対向両端縁に対称に
形成された一対の共通電極端子をつなぐ導電線と、この
導電線と前記長辺方向の対向両端縁に対称に形成された
複数の電極端子との間に接続される複数の抵抗素子を備
えたチップ型ネットワーク抵抗器。 - 【請求項2】 複数の抵抗素子を被覆する保護層を備え
た請求項1記載のチップ型ネットワーク抵抗器。 - 【請求項3】 抵抗値または抵抗回路の識別記号を保護
層上に表示した請求項2記載のチップ型ネットワーク抵
抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11266794A JP2943604B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | チップ型ネットワーク抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11266794A JP2943604B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | チップ型ネットワーク抵抗器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08580599A Division JP3196759B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | チップ型ネットワーク抵抗器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320915A JPH07320915A (ja) | 1995-12-08 |
JP2943604B2 true JP2943604B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=14592474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11266794A Expired - Lifetime JP2943604B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | チップ型ネットワーク抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2943604B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10261547A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-09-29 | Rohm Co Ltd | 面実装型複合素子の構造及びその製造方法 |
AU2002239048A1 (en) | 2002-03-25 | 2003-10-08 | K-Tech Devices Corp. | Surface mounting chip network component |
KR101638562B1 (ko) | 2010-02-26 | 2016-07-11 | 삼성전자주식회사 | 반도체 저항 요소, 상기 반도체 저항 요소를 포함하는 반도체 모듈, 및 상기 반도체 모듈을 포함하는 프로세서 베이스드 시스템 |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP11266794A patent/JP2943604B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07320915A (ja) | 1995-12-08 |
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