JP2943552B2 - 駐車補助装置 - Google Patents

駐車補助装置

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JP2943552B2
JP2943552B2 JP5024220A JP2422093A JP2943552B2 JP 2943552 B2 JP2943552 B2 JP 2943552B2 JP 5024220 A JP5024220 A JP 5024220A JP 2422093 A JP2422093 A JP 2422093A JP 2943552 B2 JP2943552 B2 JP 2943552B2
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駐車補助装置、特に駐車
位置まで音声指示により誘導する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車庫入れ操作は、ステアリング
操作、アクセルペダル操作、及びブレーキペダル操作、
さらにはマニュアルトランスミッション車においてはク
ラッチ操作がこれに加わり煩雑な操作となる。しかも後
方を目視するために運転者は不自然な姿勢で各種操作を
行わなければならず、技術を要する操作となっていた。
このような複雑な操作を簡略化し、運転者の負担を軽減
するために従来より種々の駐車補助装置が提案されてい
る。例えば、特開昭63−31881号公報では縦列駐
車を行う際の運転者の補助として音声指示(例えばハン
ドルを右へ最大操舵してください等)を行うシステムが
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような音声指示を
行う場合、自車を駐車位置に誘導するために常に操舵角
や車両移動量を取り込み、目標値との差異を検出して音
声指示する構成となるが、目標値との差異が存在する限
り、何度でも同じメッセージが繰り返されてしまうこと
になり、運転者にとってわずらわしいものとなる問題が
あった。
【0004】特に運転操作に習熟していない運転者、一
般に周囲の状況を確実に把握しながら慎重にハンドル操
作を行うので、音声メッセージが出力されてから目標値
に達するまでに時間がかかり、この間同一のメッセージ
が流されつづけることになり運転者は不快感を覚えてし
まう場合もある。
【0005】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は不要な音声指示を行う
ことなく、かつ確実に駐車位置に誘導することが可能な
駐車補助装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の駐車補助装置は、駐車位置検出手段
と、現在位置検出手段と、駐車位置に自車を誘導するた
めの誘導路を算出する演算手段と、前記誘導路及び前記
現在位置に基づき運転者に操舵指示を行う音声指示手段
と、前記操舵指示が行われた後所定時間内に運転者が操
舵操作をしない場合に限り再度同一操舵指示を行う指示
制御手段とを有することを特徴とする。また、上記目的
を達成するために、請求項2記載の駐車補助装置は、請
求項1記載の駐車補助装置において、前記所定時間を運
転者の運転特性及び前記駐車位置までの距離に応じて変
化させる調整手段を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成において、請求項1記載の駐車補助装
置では、音声指示後所定時間内に運転者がなんらの操舵
操作を行わなかった場合には運転者が今回の音声指示を
聞きもらしたものと判定して再度同一の音声指示を行
い、それ以外、すなわち所定時間内に運転者が操舵操作
した場合には同一音声指示を禁止する。このように、指
示制御手段が同一音声指示を行うかを所定時間内の操舵
操作の有無により判定するので、運転者が慎重に操舵操
作を行う場合にも不要な音声が出力されず、運転者に不
快感を与えることもない。
【0008】また、請求項2記載の駐車補助装置では、
調整手段が再度の音声指示を行うか否かの判定時間を運
転者の運転特性及び駐車位置までの距離に応じて変化さ
せる。前述したように、運転者によっては慎重に操舵操
作する場合があり、また別の運転者によっては迅速に操
舵操作する場合もある。従って、運転者固有の操舵特性
に応じて判断時間を調整することにより、その運転者に
合致した音声指示を行うことができる。さらに、駐車位
置に自車が近づくと、より素早い、かつ確実な操舵操作
が要求されるため、駐車位置からの距離が小さいほど判
定時間を短くして早めの音声指示を与えることにより、
確実に自車を駐車位置に誘導することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いながら本発明の駐車補助装
置の一実施例を説明する。図1には本実施例の構成ブロ
ック図が示されている。車両後部には一対のCCDカメ
ラが鉛直方向に配置され、CCDエリアセンサ10を構
成している。CCDエリアセンサで得られた画像に基づ
き測距用電子制御装置ECU12が所定の方位に存在す
る物体までの距離を演算する。算出された障害物の位置
は駐車用ECU14に供給される。また、操舵角センサ
16はステアリングの回転角を検出しこの値を駐車用E
CU14に供給する。車輪速センサ18は車輪の回転速
度より車両の速度を検出しECU14に供給する。シフ
トポジションセンサ20は現在のシフト位置を検出し、
ECU14に供給する。さらに、縦列駐車選択スイッチ
22が設けられ、後退駐車あるいは縦列駐車のいずれか
を選択することができる。さらに、撮影範囲指示スイッ
チ24が設けられており、CCDエリアセンサ10の撮
影範囲を車両中心軸の右側のみ、あるいは左側のみに切
り換えることができる。以上のような入力信号に基づき
駐車用ECU14は駐車可能位置を算出し、この駐車位
置に車を誘導するための誘導路を演算する。そして、現
在位置と誘導路との比較に基づき、駐車位置に自車を誘
導すべくスピーカ26から音声指示を出力する構成であ
る。
【0010】図2乃至図4には本実施例におけるECU
14の処理フローチャートが示されている。まず、前回
のタイマ学習値が0か否かが判定される(S101)。
タイマ学習値については後述するが、初期状態では0に
設定されているため、次にタイマ初期値Nをn秒(例え
ば3秒)にセットする(S102)。そして、各変数
k、c、iを初期設定した後(S104)、駐車操作プ
ランを作成する(S105)。なお、これら変数k、
c、iはそれぞれ距離補正変数、タイマカウント変数、
メッセージ番号を示している。また、駐車操作プランは
前述したように駐車用ECU14が自車の初期位置及び
検出された駐車位置に基づき作成し、目標舵角、目標座
標及び目標シフトポジションを決定する。駐車プランを
作成した後、車両の状態、すなわち現在操舵角、現在シ
フトポジション、現在位置を駐車用ECU14に取り込
む(S106)。車両の状態が取り込まれた後、駐車用
ECU14は目標操舵角と現在操舵角θ1 との差θを算
出し、RAMに記憶する(S107)。そして、予めR
OMに格納されナンバリングされた音声メッセージか
ら、この差θに応じたメッセージの番号iを選択する
(S108)。次に、タイマがN×k秒経過したか否か
が判定される(S109)。未だこの時間に達していな
い場合には、さらに前回出力したメッセージの番号が今
回選択されたメッセージ番号iと同一か否かが判定され
る(S110)。前回のメッセージと今回選択されたメ
ッセージが異なる場合には、タイマカウンタCを1だけ
インクリメントしてタイマをスタートさせ(S11
1)、選択された音声メッセージをスピーカ26を介し
て出力する(S112)。そして、この出力音声メッセ
ージの番号を次回の照合用としてRAMに格納しておく
(S113)とともに、現在操舵角θ2 を取り込む(S
114)。一方、タイマが未だ所定時間N×kに達して
おらず、しかも前回のメッセージと今回のメッセージが
同一である場合には、再度の音声メッセージを出力する
ことなく、現在操舵角取り込み処理に移行する(S11
0,S114)。
【0011】現在操舵角θ2 を取り込んだ後、出力され
た音声メッセージに対して運転者が的確に反応したか否
かが判定される。この判定は、音声メッセージ出力前の
操舵角θ1 と音声メッセージ出力後の操舵角θ2 との差
の大きさが所定値β以上であるか否かで判定される(S
115)。差が所定値以下である場合には操舵されてい
ないと判定され、再びS107以降の処理に移行する。
そして、運転者がなんら操舵せずにタイマがN×k秒経
過した場合には、タイマカウンタCをインクリメントし
てタイマをリセット後に再スタートし、同一音声メッセ
ージを出力して運転者に操舵を促す(S107−S11
3)。一方、差が大きく、運転者が操舵を行ったと判定
された場合には、タイマカウント値を前回の値に戻し
(C=C−1)、判断時間NをN=C×N+(最終タイ
マの残り値)とする(S116)。ここで、タイマカウ
ンタCは運転者が音声メッセージに対して反応せず、N
×k経過した場合に順次インクリメントされるため、運
転者の音声メッセージに対する反応が早いほどCの値は
小さくなり、音声メッセージに対して穏やかに、慎重に
操舵を行うほどCの値は大きくなる、従って、タイマ初
期値Nの値をこのようにCに応じて調整することによ
り、操作の素早い運転者に対してはNの値は小さくな
り、慎重な運転者に対してはNの値は大きくなるので、
運転者に応じて同一音声メッセージが頻繁に出力される
ことを防止できる。
【0012】タイマ初期値Nを運転者の運転特性に応じ
て調整した後、再びタイマをスタートさせ(S11
7)、現在の操舵角θ2 が目標操舵角か否かが判定され
る(S118)。目標操舵角θ2 でない場合には、再び
S107以降の処理を行い、目標操舵角である場合に
は、タイマをストップさせ(S119)、移動メッセー
ジを出力する(S120)。運転者はこの移動メッセー
ジに従い目標操舵角で後退することになる。そして、移
動メッセージを出力した後、現在位置を検出し(S12
1)、変数kをk=(現在位置)/(初期位置)として
算出する(S122)。ここで、現在位置及び初期位置
は駐車位置からの距離で表され、従って車両が駐車位置
に近づくほどkの値は小さくなる。このkは前述した判
定時間N×kから明かなように、自車の位置に応じて判
定時間を調整する機能、すなわち距離補正係数として機
能し、駐車位置に近づくほど判定時間を小さく設定する
ことを意味している。これは駐車位置に近づくほど、種
々の障害物が存在するので音声メッセージは早めに出力
する必要があり、判定時間もそれに応じて小さく設定す
るためである。但し、判定時間を余りに小さくすると、
逆に音声メッセージに対して十分余裕をもって操作する
ことができなくなるので、下限値αを設定し、kがこの
下限値以下となる場合にはkをαに設定する(S123
−S124)。そして、検出された現在位置が最終目標
位置、すなわち駐車位置に達したか否かが判定され(S
125)、未だ最終目標位置に達してない場合には、さ
らに中間目標位置に達したか否かが判定され(S12
8)、達した場合には停止メッセージを出力し(S12
9)、S106以降の処理を継続する。また、達してな
い場合には再びS121以下の処理に移行する。
【0013】一方、車両が最終目標位置に達した場合に
は、アシスト終了メッセージを出力し(S126)、N
の内容を学習値として記憶する(S127)。従って、
次回のシステム起動時には、記憶したこのNの値がタイ
マ初期値として設定される(S103)ことになり、運
転者の運転特性に応じて判定時間を設定することができ
る。
【0014】このように、本実施例では運転者の運転特
性、すなわち運転者が音声メッセージに反応する時間、
及び駐車位置までの距離に応じて設定される判定時間に
より同一音声メッセージを出力するか否かを判定し、判
定時間内に運転者が操作しない場合にのみ再度同一メッ
セージを出力するので、運転者は不要なメッセージを聞
くことなく駐車操作に専念でき、確実に駐車することが
できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る駐車
補助装置によれば、不要な音声指示を行うことなく、か
つ確実に駐車位置に誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】同実施例の処理フローチャートである。
【図3】同実施例の処理フローチャートである。
【図4】同実施例の処理フローチャートである。
【符号の説明】
10 CCDエリアセンサ 12 測距用ECU 14 駐車用ECU 26 スピーカ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−31881(JP,A) 特開 平1−173300(JP,A) 特開 平4−160608(JP,A) 特開 平4−160609(JP,A) 特開 平4−182576(JP,A) 特開 平4−98188(JP,A) 特開 昭59−128029(JP,A) 特開 平3−260900(JP,A) 特開 平4−32000(JP,A) 特開 平4−30300(JP,A) 特開 平4−23200(JP,A) 実開 平1−152282(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/00 628 B60R 21/00 626 G08G 1/00 - 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車位置及び現在位置との位置関係に基
    づき自車を駐車位置に誘導すべく音声指示を行う駐車補
    助装置であって、 駐車位置検出手段と、 現在位置検出手段と、 駐車位置に自車を誘導するための誘導路を算出する演算
    手段と、 前記誘導路及び前記現在位置に基づき運転者に操舵指示
    を行う音声指示手段と、 前記操舵指示が行われた後所定時間内に運転者が操舵操
    作をしない場合に限り再度同一操舵指示を行う指示制御
    手段と、 を有することを特徴とする駐車補助装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の駐車補助装置において、 前記所定時間を運転者の運転特性及び前記駐車位置まで
    の距離に応じて変化させる調整手段を有することを特徴
    とする駐車補助装置。
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WO2000020257A1 (fr) * 1998-10-08 2000-04-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'assistance a la conduite et support enregistre
JP4657495B2 (ja) 2001-05-29 2011-03-23 富士重工業株式会社 車両用運転支援装置
JP2003104149A (ja) * 2001-09-27 2003-04-09 Equos Research Co Ltd 駐車支援装置

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