JP2942952B2 - 回動体の回動微調整機構、及び回動体の回動微調整装置 - Google Patents

回動体の回動微調整機構、及び回動体の回動微調整装置

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JP2942952B2
JP2942952B2 JP12563297A JP12563297A JP2942952B2 JP 2942952 B2 JP2942952 B2 JP 2942952B2 JP 12563297 A JP12563297 A JP 12563297A JP 12563297 A JP12563297 A JP 12563297A JP 2942952 B2 JP2942952 B2 JP 2942952B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒又は円柱状
の回動体の回動微調整機構及びこれを利用した装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、建築用の墨出し作業を墨出し
用レーザー装置により行うようになってきているが、こ
の装置は基本的には、水平や鉛直のレーザー光線を発す
る装置主体と、前記装置主体が回動自在に且つ抜止め状
態に載置されている台座と、前記台座に取り付けられた
脚とから構成されている。
【0003】この装置は、例えば、壁面に描かれている
基準鉛直線に装置主体から照射された一本の鉛直のレー
ザー光線を一致させて投影し、他の壁面に前記基準鉛直
線を基準とした他の鉛直線を投影させるような使い方が
される場合がある。
【0004】しかしながら、装置主体から照射された一
本の鉛直のレーザー光線を基準鉛直線に一致させて投影
することが非常に困難であり、特に装置から壁面までの
距離が大きければ大きい程その作業は困難となる。例え
ば、10M先の壁面に投影された鉛直線を装置主体を回
動させて1mmだけ移動させるような作業は困難を極め
る。
【0005】なお、このような問題は墨出し用レーザー
装置に限られるものではなく、固定部に回動自在に取り
付けられた回動体(装置の主部またはほぼ全体)を所望
の方向に微量だけ回動させる必要があるような装置では
全て同じ問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、回動体の回動における微調整操作が正確に且つ容易
に行える回動体の回動微調整機構及び回動体の回動微調
整装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(請求項1乃至3のいずれかに記載の発明について)請
求項1記載の発明における回動体の回動微調整機構は、
回動操作部を有する雄ネジ80と、前記雄ネジ80にネ
ジ対偶状態に且つ回動不能に取り付けられていると共に
前記雄ネジ80の回動により直線移動せしめられるスラ
イド体81と、前記スライド体81と接触しスライド体
81の直線移動により回動せしめられる従動ローラ82
とを具備するものであって、従動ローラ82と回動体T
の回動軸芯を平行にする態様で、両者を接触させてある
ものとしている。
【0008】なお、上記機構に関して、従動ローラ82
は、その外周部をゴム材で構成してあることが好まし
く、また、雄ネジ80とスライド体81との間でバック
ラッシュが生じないように、前記スライド体81を雄ネ
ジ80の軸芯方向の一方向側にバネ付勢してあることが
好ましい。 (請求項4乃至6のいずれかに記載の発明について)請
求項4記載の発明における回動体の回動微調整装置は、
固定部に回動自在に取り付けられた円筒又は円柱状の回
動体Tを所望に回動させるための装置において、調整装
置主体8と、前記調整装置主体8を固定部に着脱自在に
取り付けるための取付部9とから成り、前記調整装置主
体8は、回動操作部を有する雄ネジ80と、前記雄ネジ
80にネジ対偶状態に且つ回動不能に取り付けられてい
ると共に前記雄ネジ80の回動により直線移動せしめら
れるスライド体81と、前記スライド体81と接触しス
ライド体81の直線移動により回動せしめられる従動ロ
ーラ82とを有するものとしてあり、従動ローラ82と
回動体Tの回動軸芯を平行にする態様で、両者を接触さ
せるようにして使用されるものとしてある。
【0009】なお、上記装置に関して、従動ローラ82
は、その外周部をゴム材で構成してあることが好まし
く、また、雄ネジ80とスライド体81との間でバック
ラッシュが生じないように、前記スライド体81を雄ネ
ジ80の軸芯方向にバネ付勢してあることが好ましい。
【0010】ここで、この回動体の回動微調整機構及び
回動微調整装置における機能については以下の発明の実
施の形態の欄で明らかにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。
【0012】この墨出し用レーザー装置は、図1に示す
ように、装置主体Aと、前記主体Aが回動自在に且つ抜
止め状態に載置されている座台Bと、前記座台Bに取り
付けられた三本の脚Cとから構成されており、前記装置
主体Aを構成する円筒形状のカバー5a1 をこの発明の
実施形態の回動微調整装置Dにより装置主体Aを回動さ
せるようにしたものである。
【0013】以下に、上記した装置主体A、座台B、脚
Cについて詳述する。〔装置主体Aの構成について〕 装置主体Aは、図2に示
すように、レーザーユニット取付け体1と、前記レーザ
ーユニット取付け体1を鉛直方向に吊り下げる支持体2
と、前記レーザーユニット取付け体1及び支持体2を包
被するカバー5aとを具備する構成としてある。
【0014】レーザーユニット取付け体1は、図2に示
すように、レーザーユニット3eが取り付けられるパイ
プ部10と、レーザーユニット3a,3b,3c,3d
が取り付けられ且つ下端外周部にゴムリングORを装着
した重りWが取り付けられたパイプ部11と、レーザー
ユニット3fが内蔵されたパイプ部12とから構成され
たアルミ管より構成されており、パイプ部11に取り付
けられるレーザーユニット3a,3b,3c,3dは、
図2や図3に示すようにレーザーユニット3aと、レー
ザーユニット3c,3dと、レーザーユニット3bとが
平面視で正確に90°間隔となる方向に配置されてい
る。
【0015】レーザーユニット3a,3b,3c,3
d,3e(レーザーユニットの共通符号3で示す)は、
図4に示すように、シリンドリカルレンズ4a,4b,
4c,4d,4e(シリンドリカルレンズの共通符号4
で示す)の取付け部と、レンズ31及びフォーカス固定
ネジ32並びに半導体レーザー33を有するユニット本
体ケース30と、重量バランスメタル及び半導体レーザ
ー位置決め部となる部分34と、電子装置35とから構
成されている円柱状のものとしてある。なお、レーザー
ユニット3fにはシリンドリカルレンズは取り付けられ
ていないが、これは求心点Oを投影するためである。
【0016】ここで、シリンドリカルレンズ4eは、図
5に示すようにレーザーユニット3eからのレーザー光
線の通過路にT字型(直線型のものをT字状に組み合わ
せて成る:斜線部で示す)に配置されたものが、シリン
ドリカルレンズ4a,4b,4c,4dは図6の斜線部
で示す直線型のもの(斜線部で示す)がそれぞれ使用さ
れており、レーザーユニット3a,3b,3c,3d,
3eからのレーザー光線の通過路に配置されている。
【0017】したがって、レーザーユニット3eからの
レーザー光線は、図7に示すように、シリンドリカルレ
ンズ4eに入射して十字の線(ラインL1とラインL2
とが直交する)として分散投影され、レーザーユニット
3a,3b,3c,3dからのレーザー光線は、図8に
示すように、シリンドリカルレンズ4a,4b,4c,
4dに入射して水平線又は鉛直線(L3,L4,L5,
L6)として分散投影され、レーザーユニット3fから
のレーザー光線は、図9に示すように、求心点Oとして
投影されることになる。そして、図15に示すように、
前記シリンドリカルレンズ4eに入射して分散投影され
た十字状の線L1,L2のうち、線L1がシリンドリカ
ルレンズ4cに入射して分散投影された線L5と重な
り、線L2がシリンドリカルレンズ4a,4bに入射し
て分散投影された線L3,L4と重なり、さらに、前記
シリンドリカルレンズ4a,4b,4cに入射して分散
投影された線L3,L4,L5又はその延長線が、レー
ザーユニット3fから鉛直方向に投射された求心点O上
で交差する。
【0018】なお、上記レーザーユニット3eの上端部
には、図2や図11に示すように、シリンドリカルレン
ズ4e等を保護するためのキャップ5e(上壁に十字の
光通過窓が形成されている)が着脱可能に取り付けられ
ている。また、蓋5a2 には図2に示す如く、使用時に
は取り外されるカバーキャップ5yが螺着されている
が、これは装置不使用時に粉塵が装置内部に侵入するの
を防止するためである。
【0019】支持体2は、図2や図10に示すように、
円板状の座部22上に四本の支柱21を直立姿勢で設け
ると共にその上端に取付け板23を介して所謂ジャイロ
20を取り付けて構成してあり、上記したレーザーユニ
ット取付け体1はこれのパイプ部10をジャイロ20の
内リング20cに挿入固定する態様で吊り下げられてい
る。
【0020】ジャイロ20は、図10に示すように、外
・中・内リング20a,20b,20cとを有してお
り、外リング20aに対して中リング20bを軸20d
により、中リング20bに対して内リング20cを軸2
0eにより、それぞれ揺動自在に取り付けるようにして
構成されている。したがって、レーザーユニット取付け
体1を重量調整等により鉛直姿勢となるように吊り下げ
ることができるものとなる。
【0021】カバー5aは、図2に示すように、両端開
放の円筒体5a1 と、これの上に設けられる落とし込み
の蓋5a2 とから構成されている。
【0022】なお、このカバー5aとパイプ部11との
間の空間部分には、3本の電池Dが電気的接続状態に収
納できる電池収納筒55’を2本設けてあり、前記電池
Dがレーザーユニット用の電源となるものとしてある
(図2参照)。
【0023】円筒体5a1 には、図1に示す如くレーザ
ーユニット3a,3b,3c,3dとの対向部分に切欠
53,54,55,56を形成してある。
【0024】蓋5a2 には、図2や図11に示すよう
に、押し込み式のスイッチ50と、AC/DC変換スイ
ッチ51と、AC電源用ジャック52、電池収納蓋5
3’とを設けてあり、スイッチ50が押し込まれること
により各レーザーユニットを出力状態にされるようにし
てある。なお、この蓋5a2 には水平水準器や光量調整
用ツマミを設けることも可能であり、これを備えたもの
では、回りが明るくても確実に視認できる。〔座台Bの構成について〕 座台Bは、図2に示すよう
に、上面側に座部22をベアリングBRを介して回動自
在に且つ抜け止め状態に載せ置く(この構成については
詳述しない)ためのもので、その内部には減振装置7、
及び固定装置6を設けてある。
【0025】減振装置7は、図2に示すように、パイプ
部12に取り付けられた銅製の環状板71と、この環状
板71の上下に配置された環状のマグネット70とから
構成されており、レーザーユニット取付け体1に揺れが
発生した場合において、マグネット70の働きで環状板
71にうず電流を発生させて前記揺れを数秒間で静止さ
せるものである。つまり、レーザーユニット取付け体1
に対して電磁ブレーキとして機能する。
【0026】固定装置6は、図2に示すように、台座B
内に設けた環状板部b1と孔付き蓋部材b2との間の空
間部分に設けられており、ツマミ部65(図12参照)
を介して可動部6aを固定部6bに対して回動させるこ
とにより3個ブレーキコマ63相互を接近(図14の二
点鎖線の位置から一点鎖線の位置に移動)せしめ、3個
のブレーキコマ63によりレーザーユニット取付け体1
を中央で位置決め固定するものである。
【0027】可動部6aは、図2や図13に示すよう
に、コマ用スペーサ64cを介して上下に配置されてい
る可動板61と、上下の可動板61の間に設けられたブ
レーキゴマ63と、前記可動板61,61に取り付けら
れたツマミ部65とから構成されている。
【0028】可動板61は、図13に示すように、全体
としては環状円板に形成されており、120°角度間隔
でブレーキゴマ案内用スリット61a及び回動案内用ス
リット61bを設けたものとしてある。
【0029】ブレーキゴマ63は、図13に示すよう
に、コマ部63aとこれの上下端に形成された軸部63
bとから構成されている。
【0030】ツマミ部65は、図13に示すように、可
動板61,61により挟み込む態様でビス止めされた取
付体65bと、この取付体65bに螺入されたツマミ主
体65aとから構成されている。
【0031】固定部6bは、図2や図13に示すよう
に、環状板部b1の下面、及び孔付き蓋部材b2の上面
に取り付けられる二枚の固定板60により構成されてい
る。
【0032】固定板60は、図13に示すように、環状
板により構成されており、120°間隔で放射線方向に
延びるブレーキゴマ案内用スリット60aを有するもの
としてある。
【0033】この固定装置6では、図12や図14に示
すように上記可動部6aは固定板60に挟み込まれてお
り、この状態においてブレーキゴマ63の軸部63bが
ブレーキゴマ案内用スリット61a及びブレーキゴマ案
内用スリット60aに挿入されたものとなっていると共
に、可動板61はボルト64a及びスペーサー64bの
存在によりツマミ部65を介して円滑に回動できるよう
になっている。
【0034】したがって、ツマミ部65を左側に移動さ
せると、可動部6aは図12の二点鎖線の状態から一点
鎖線の状態に移動変化し、3つのブレーキゴマ63によ
りレーザーユニット取付け体1は確実に中央で位置決め
固定される。なお、3つのブレーキゴマ63によるレー
ザーユニット取付け体1の位置決め固定は、ツマミ主体
65aをネジ込んでこれの頭部と座台ケーシングとを圧
接させることにより維持できるようにしてある。〔脚Cの構成について〕 脚Cは、図1や図2に示すよう
に、長さ調整可能な構成としてあり、少し開くことがで
きる構成としてある。〔回動微調整装置Dの構成について〕 回動微調整装置D
は、図19や図20に示すように、台座B(課題を解決
するための手段の欄に記載の固定部と対応する)に回動
自在に取り付けられた装置主体A(課題を解決するため
の手段の欄に記載の回動体Tと対応する)を所望に回動
させるための装置であって、図16や図19に示す如
く、調整装置主体8と、前記調整装置主体8を台座Bに
着脱自在に取り付けるための取付部9とから構成されて
いる。
【0035】前記調整装置主体8は、図16や図19に
示すように、保持部材83と、雄ネジ80と、前記雄ネ
ジ80にネジ対偶状態に且つ回動不能に取り付けられて
いるスライド体81と、前記スライド体81と接触しス
ライド体81の直線移動により回動せしめられる従動ロ
ーラ82とを有するものとしてある。
【0036】保持部材83は、図16や図19に示すよ
うに、一定間隔で配置された二枚の板材83a,83a
と、前記板材83a,83aの端縁相互を繋ぐ連結板材
83bと、前記した上側の板材83aから垂れ下がる左
右の垂下片83c,83cとから構成されている。
【0037】雄ネジ80は、図16や図20に示すよう
に、板材83a,83a相互の空間部分に配置させると
共にその両端を垂下片83c,83cに支持させてお
り、一方の垂下片83cから突出する部分に回動操作部
となる摘まみ部80aを設けてある。
【0038】スライド体81は、図18〜図20示すよ
うに、雄ネジ80が螺入される雌ネジ81aが形成され
た角柱状のもので、その厚みは板材83a,83a相互
の隙間よりも僅かに小さくしてあり、その長さは83
c,83c相互間距離よりも少し小さくしてある。ま
た、このスライド体81には、図16や図19に示す如
く表面側にゴム板81bを、図18に示す如く奥面側に
二本の棒体81c,81cを、それぞれ設けてあり、図
18に示すように、前記棒体81c,81cの先端を上
記した連結板材83bに形成した横長孔83dに嵌め込
むことにより棒体81c,81cの移動可能範囲分だけ
スライド体81が雄ネジ80の軸線方向に移動できるよ
うにしてある。なお、前記スライド体81の一端部とこ
れと対向する垂下片83cとの間には図17に示す如く
コイルバネ81dを介在させてあり、スライド体81が
バックラッシュによるガタ付きを防止している。
【0039】従動ローラ82は、図16や図19に示す
ように、板材83a,83a相互間に架設された軸体8
2aと、これに回動自在に嵌め込まれたローラ82bと
から構成されており、前記ローラ82bはその外周部に
ゴムリング82cを装着したものとしてある。そして、
図19に示すように、前記ローラ82bのゴムリング8
2cをスライド体81のゴム板81bとを接触させるよ
うにして、スライド体81の動きに対してローラ82b
が滑ることなく確実に回動するようにしてある。
【0040】取付部9は、図19や図20に示すよう
に、調整装置主体8を台座Bの膨らみ部分B1に取り付
けるためのもので、図16に示す如く、左右の板材9
0,90と、これら板材90,90相互を繋ぐ連結板材
91と、前記連結板材91に前後動可能に取り付けられ
ている挟持体92とから構成されている。なお、取付部
9に対して調整装置主体8は、左右の板材90,90と
上記した調整装置主体8の左右の垂下片83c,83c
とをヒンジ連結する態様で取り付けられている。
【0041】ここで、この取付部9の膨らみ部分B1へ
の取り付けは、図19や図20に示す如く板材90の下
縁に内方突出させた舌片90a,90aを膨らみ部分B
1の下面に当接させ、この状態で、板材90の前縁に内
方突出させた舌片90b,90bと、挟持体92の一対
の腕部92c,92cとにより挟み込むようにして行え
るようになっている。なお、挟持体92は図19に示す
ように、摘まみ部92aの回動操作により雄ネジ92b
を介して前後動するようになっており、この挟持体92
の前後動により取付部9の膨らみ部分B1に対する取り
付け状態の維持及び取り外しを可能にすることができ
る。また、取付部9に対する調整装置主体8の縦首振り
の止めは、図17や図19の実線に示すように、板材8
3a,83aに貫通螺入された摘まみ付き雄ネジ84を
ねじ込んで連結板材91の上縁に当接させることにより
実現できるようになっている。〔回動微調整装置Dの機能について〕 この回動微調整装
置Dは、図19の実線に示す如く台座Bに取り付けられ
て使用されるが、この装置Dを使用した場合、装置主体
Aから照射された一本の鉛直のレーザー光線を基準鉛直
線に一致させて投影するような作業が非常に円滑にでき
る。
【0042】何故ならば、回動微調整装置Dでは、摘ま
み部80aの一回動によりスライド体81が移動する距
離は雄ネジ80の1リードだけ(一条ネジの場合)であ
り、装置主体Aが回動する量(角度)は雄ネジ80の1
リードと対応する僅かな量(角度)だけであるからであ
る。したがって、例えば、10M先の壁面に投影された
鉛直線を装置主体Aを回動させて1mmだけ移動させる
ような作業でも非常に簡単にできることになる。
【0043】なお、この回動微調整装置Dにより上記作
業をする場合、先ず、調整装置主体8を図19の二点鎖
線の状態にしておき、手で装置主体Aを回してラフに調
整し、その後、調整装置主体8を図19の実線の状態に
して摘まみ部80aにより微調整すればよい。これによ
り、短時間で精度の良い墨出し作業ができる。〔この墨出し用レーザー装置の機能について〕 この装置
を使用して室内に直交する壁材を設置する場合、以下の
ようにすればよい(図15参照)。 スイッチ50を押し込んで、レーザーユニット3a,
3b,3c,3d,3e,3fを出力状態にし、レーザ
ーユニット3fからのレーザー光線の点(求心点O)を
床面に形成されている基準墨上の規定位置に合わせて装
置を設置する。 脚Cの長さを調整をしながら装置全体にある程度の水
平度を出す。この状態で、固定装置6を開放状態にする
と、レーザーユニット取付け体1は鉛直姿勢になる。 座台Bに対して装置主体Aを回動させて後述する線L
4を前記基準墨に合わせる。
【0044】この状態では、レーザーユニット3eから
のレーザー光線がシリンドリカルレンズ4eに入射して
天井には十字状の線L1,L2(線L1,L2の交点が
求心点Oの鉛直線上にある)が分散投影され、また、レ
ーザユニット3a,3b,3cからのレーザー光線がシ
リンドリカルレンズ4a,4b,4cに入射して側壁面
及び床面には90°間隔毎に鉛直線L3,L4,L5が
分散投影され、レーザーユニット3dからのレーザー光
線がシリンドリカルレンズ4dに入射して側壁面には鉛
直線L5に直交する水平線L6が分散投影され、さら
に、線L1と鉛直線L5と求心点Oが重なり、線L2と
鉛直線L3,L4と求心点Oが重なっている。したがっ
て、床面には正確に90°間隔になる線L3と線L5、
及び線L4と線L5が形成されている(正確な90°大
矩、180°大矩が形成されている)。 上記の状態では、基準墨が至る側壁と隣合う側壁・
天井・床面には線L1及び線L3、線L2及び線L3、
線L2及び線L4が形成されているが、この線L1及び
線L3,線L2及び線L3、線L2及び線L4に合わせ
て壁材を設置すると、室内に90°間隔や180°間隔
に壁材を計測誤差なく容易に設置できる。 〔他の態様の装置について〕 なお、各レーザーユニット
3a,3b,3c,3d,3e,3fを、青色のレーザ
ー光線を投射する青色半導体レーザー・ダイオードと、
赤色のレーザー光線を投射する赤色半導体レーザー・ダ
イオードと、緑色のレーザー光線を投射する緑色半導体
レーザー・ダイオードと、これら三種の色を混合して所
望の色を投射する光混合器とを有するものとすれば、前
記した青色・赤色・緑色半導体レーザー・ダイオードの
光量を各別にかえることにより天井・側壁面・床面に投
影されるレーザー光線の色を変化させ得るものとするこ
とができる。この場合、レーザー光線の色をかえること
により天井、側壁面、床面の色に関係なく確実に視認で
きるものとなる。
【0045】また、上記回動微調整装置では、調整装置
主体8を取付部9を介して台座Bに着脱自在に取り付け
るものとしたが、これに限定されず、墨出し装置に装置
の一つの機構として組み込んでしまってもよい。すなわ
ち、回動操作部を有する雄ネジ80と、前記雄ネジ80
にネジ対偶状態に且つ回動不能に取り付けられていると
共に前記雄ネジ80の回動により直線移動せしめられる
スライド体81と、前記スライド体81と接触しスライ
ド体81の直線移動により回動せしめられる従動ローラ
82を台座Bに直接組み込み、従動ローラ82と回動体
Tの回動軸芯を平行にする態様で、両者を接触させるよ
うにしてもよい。
【0046】更に、この発明の回動微調整装置の形式
は、固定部に回動自在に取り付けられた回動体(装置の
主部またはほぼ全体)を所望の方向に微量だけ回動させ
る必要があるような装置であれば、同様に採用できる。
【0047】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるか
ら、次の効果を有する。
【0048】発明の実施の形態の欄に記載した内容か
ら、回動体の回動における微調整操作が正確に且つ容易
に行える回動体の回動微調整機構及び回動体の回動微調
整装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である墨出し用レーザー装
置の正面図。
【図2】前記墨出し用レーザー装置の断面図。
【図3】図2に示した墨出し用レーザー装置のX−X断
面図。
【図4】前記墨出し用レーザー装置に使用されているレ
ーザーユニットの部分断面図。
【図5】前記墨出し用レーザー装置の使用されているシ
リンドリカルレンズの配置を示す平面図。
【図6】前記墨出し用レーザー装置に使用されているシ
リンドリカルレンズを示す説明図。
【図7】前記墨出し用レーザー装置に使用されているシ
リンドリカルレンズと、これによりレーザーユニットか
らのレーザー光線が分散投影されてなる十字線を示す説
明図。
【図8】前記墨出し用レーザー装置に使用されているシ
リンドリカルレンズと、これによりレーザーユニットか
らのレーザー光線が分散投影されてなる線を示す説明
図。
【図9】前記墨出し用レーザー装置に使用されているレ
ーザーユニットからのレーザー光線により形成される求
心点を示す説明図。
【図10】前記墨出し用レーザー装置に使用されている
ジャイロの平面図。
【図11】前記墨出し用レーザー装置の平面図。
【図12】前記墨出し用レーザー装置の固定装置の斜視
図。
【図13】前記固定装置の分解斜視図。
【図14】前記固定装置の動きを示す断面図。
【図15】墨出し用レーザー装置の使用方法を説明する
ための斜視図。
【図16】前記墨出し用レーザー装置に取り付けられる
回動微調整装置の外観斜視図。
【図17】前記回動微調整装置の正面図。
【図18】前記回動微調整装置の背面側斜視図。
【図19】前記回動微調整装置の断面図及び、回動微調
整装置を台座に取り付けた状態を示す説明図。
【図20】前記回動微調整装置を台座に取り付けた状態
を示す上面図。
【符号の説明】
T 回動体 8 調整装置主体 9 取付部 80 雄ネジ 81 スライド体 82 従動ローラ
フロントページの続き (72)発明者 徳安 文雄 大阪市淀川区西中島5丁目11番9号 新 大阪中里ビル10F−A 有限会社住友金 型技術 レーザー事業部内 (72)発明者 森重 隆利 大阪市淀川区西中島5丁目11番9号 新 大阪中里ビル10F−A 有限会社住友金 型技術 レーザー事業部内 (72)発明者 前川 雅司 大阪市淀川区西中島5丁目11番9号 新 大阪中里ビル10F−A 有限会社住友金 型技術 レーザー事業部内 (56)参考文献 特開 平8−11068(JP,A) 実開 平7−24534(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G12B 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動操作部を有する雄ネジ(80)と、
    前記雄ネジ(80)にネジ対偶状態に且つ回動不能に取
    り付けられていると共に前記雄ネジ(80)の回動によ
    り直線移動せしめられるスライド体(81)と、前記ス
    ライド体(81)と接触しスライド体(81)の直線移
    動により回動せしめられる従動ローラ(82)とを具備
    するものであって、従動ローラ(82)と回動体(T)
    の回動軸芯を平行にする態様で、両者を接触させてある
    ことを特徴とする回動体の回動微調整機構。
  2. 【請求項2】 従動ローラ(82)は、その外周部をゴ
    ム材で構成してあることを特徴とする請求項1記載の回
    動体の回動微調整機構。
  3. 【請求項3】 雄ネジ(80)とスライド体(81)と
    の間でバックラッシュが生じないように、前記スライド
    体(81)を雄ネジ(80)の軸芯方向の一方向側にバ
    ネ付勢してあることを特徴とする請求項1又は2記載の
    回動体の回動微調整機構。
  4. 【請求項4】 固定部に回動自在に取り付けられた円筒
    又は円柱状の回動体(T)を所望に回動させるための装
    置において、調整装置主体(8)と、前記装置主体
    (8)を固定部に着脱自在に取り付けるための取付部
    (9)とから成り、前記調整装置主体(8)は、回動操
    作部を有する雄ネジ(80)と、前記雄ネジ(80)に
    ネジ対偶状態に且つ回動不能に取り付けられていると共
    に前記雄ネジ(80)の回動により直線移動せしめられ
    るスライド体(81)と、前記スライド体(81)と接
    触しスライド体(81)の直線移動により回動せしめら
    れる従動ローラ(82)とを有するものとしてあり、従
    動ローラ(82)と回動体(T)の回動軸芯を平行にす
    る態様で、両者を接触させるようにして使用されること
    を特徴とする回動体の回動微調整装置。
  5. 【請求項5】 従動ローラ(82)は、その外周部をゴ
    ム材で構成してあることを特徴とする請求項4記載の回
    動体の回動微調整装置。
  6. 【請求項6】 雄ネジ(80)とスライド体(81)と
    の間でバックラッシュが生じないように、前記スライド
    体(81)を雄ネジ(80)の軸芯方向にバネ付勢して
    あることを特徴とする請求項4又は5記載の回動体の回
    動微調整装置。
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