JP2942877B2 - エンジンの動力伝達装置 - Google Patents

エンジンの動力伝達装置

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JP2942877B2 JP5508991A JP5508991A JP2942877B2 JP 2942877 B2 JP2942877 B2 JP 2942877B2 JP 5508991 A JP5508991 A JP 5508991A JP 5508991 A JP5508991 A JP 5508991A JP 2942877 B2 JP2942877 B2 JP 2942877B2
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田中義道
修 亀田
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン本体とトラン
スミッションを含む駆動系とを共通のエンジンハウジン
グに一体に設置するエンジンの動力伝達装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に対してエンジンを搭載
するについて、例えば、米国特許第4,915,070 号明細書
に見られるように、クランク軸と平行に中間軸を配設
し、クランク軸から中間軸に動力を伝達し、エンジン本
体側部にクラッチ、トランスミッションを配設し、ディ
ファレンシャル装置を経て両側に出力するようにした構
造が、また、特開平1−31655 号公報に見られるよう
に、エンジン本体を横置きにし、そのクランク軸と平行
にエンジン本体の後方にトランスミッションおよびディ
ファレンシャル装置を設置するようにした構造が公知で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、前記先行例
のようにエンジン本体のクランク軸と平行にトランスミ
ッションもしくはディファレンシャル装置等の駆動系を
設置する場合に、この駆動系はエンジン本体の後方に位
置することから走行風による冷却作用が十分に得られ
ず、温度が上昇してミッションオイルを冷却する外部オ
イルクーラが必要となり、スペース、コスト、重量の面
で不利となる問題を有する。
【0004】すなわち、エンジン本体と駆動系とを前後
に配設した際に、エンジン本体はシリンダヘッド、シリ
ンダブロック、オイルパンの構造によって上下方向に長
くなり、エンジンルームの上下方向のスペースは狭く、
このエンジン本体より下方に駆動系を配置することには
困難性を有し、そのためエンジン本体の後方に位置する
駆動系にそのまま作用する走行風は少なく、しかも、エ
ンジン本体と駆動系とのハウジングを一体化すると、冷
却空気が接触する表面積も減少して、さらに冷却性が低
下し、温度上昇によって前述のような問題を有するもの
である。
【0005】そこで、本発明は上記事情に鑑み、エンジ
ン本体の後方に配設した駆動系の冷却性を向上するよう
にしたエンジンの動力伝達装置を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のエンジンの動力伝達装置は、車両の前部にエン
ジン本体とトランスミッションを含む駆動系とを互いに
平行にかつ共通のエンジンハウジングに一体に配設する
と共に、駆動系の前方にエンジン本体を設置し、上記エ
ンジンハウジングにおける駆動系を収容するミッション
ケース部を、エンジン本体を収容するクランクケース部
に対し、その後方でかつ車両前後方向で重なる位置に配
置し、前方のクランクケース部より後方のミッションケ
ース部が低く形成され、上記エンジンハウジングの幅よ
りも狭く形成したオイルパンを、エンジンハウジング底
面に設けて構成してなるものである。
【0007】また、エンジン本体の補機をミッションケ
ース部がオイルパンより横方向に延設された側方部分に
おいて、クランク軸の周囲に駆動系とともに円弧状に配
列し、さらに、エンジン本体を傾斜して設置するのが好
適である。
【0008】
【作用および効果】上記のようなエンジンの動力伝達装
置では、エンジン本体を収容するクランクケース部と駆
動系を収容するミッションケース部とをエンジンハウジ
ングとして一体に形成することでコンパクト化を得ると
共に、上記ミッションケース部をエンジン本体のクラン
クケース部の後方で、且つオイルパンの側端面より横方
向に延設したことで、前方からミッションケース部に直
接作用する走行風が増加して駆動系の冷却性が向上す
る。これにより、駆動系の温度上昇を抑制して外部オイ
ルクーラの設置を不要とし、その設置スペース、コスト
および重量軽減の面で改善が図れる。
【0009】また、エンジンの補機を円弧状に適当な間
隔で配設してこの補機を走行風の効果的な利用で、さら
に冷却性を向上することができ、しかも、エンジン本体
を傾斜配置することでエンジン本体の下方を通ってミッ
ションケース部に作用する走行風が増加してより一層の
冷却性の改善が行なえるものである。
【0010】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は一実施例の動力伝達装置を備えたエンジンの
概略側面構造を示している。この例では横置FFエンジ
ンを示し、図の左方が車両前方となるように搭載され
る。図2は図1の斜め上方から見た正面図、図3は図1
のA−A断面図である。
【0011】エンジン10は、シリンダヘッド12を備えた
エンジン本体11と、トランスミッション15とディファレ
ンシャル装置16とによる駆動系17とが一体のエンジンハ
ウジング18内に配設されている。上記エンジン本体11は
クランク軸21が車両の横方向に沿って設置され、エンジ
ン本体11の上部が後方に傾斜している。また、エンジン
本体11には、エンジン振動を低減する目的でエンジンハ
ウジング18の上部両側にバランサ軸22,23が配設されて
いる。一方、上記エンジン本体11の後方には、クランク
軸21と平行にトランスミッション15のミッション軸24
と、ディファレンシャル装置16から両側に延びるドライ
ブ軸25(ディファレンシャル軸)が配設されている。
【0012】そして、前記エンジンハウジング18はエン
ジン本体11のシリンダブロック部分を構成する前側のク
ランクケース部18a と駆動系17を収容する後側のミッシ
ョンケース部18b とからなり、また、該エンジンハウジ
ング18はクランク軸21の中心を通る位置で上下にメイン
ハウジング19とロアハウジング20とに直線的に分割さ
れ、ロアハウジング20の下部にはオイルパン26が装着さ
れている。上記メインハウジング19とロアハウジング20
との分割合せ面には、前記クランク軸21の軸受部27が形
成されると共に、後方には駆動系17のドライブ軸25の軸
受部29が形成され、それぞれの回転軸を支承するように
構成されている。
【0013】すなわち、上記ロアハウジング20の上面は
図3のようにエンジン本体11のクランク軸21を両端部お
よび各気筒間で支持する軸受部27を備えたクランクケー
ス部18a と、トランスミッション15の歯車列部分の下方
とディファレンシャル装置16の下半分を囲むミッション
ケース部18b とが一体に形成され、下面は上面の開口部
分より小さく後述のオイルパン26の上面形状に合致する
開口形状に形成されている。
【0014】また、前記エンジン本体11の一端部には、
クランク軸21の延長部分にクラッチ31が配設され、この
クラッチ31の出力が外側のギヤ32(図3参照)を経て前
記トランスミッション15のミッション軸24に入力され、
変速後の出力がディファレンシャル装置16を経て後方下
部の横方向に伸びる両側のドライブ軸25から前輪を駆動
するように出力される。また、後輪を駆動する場合に
は、前記ディファレンシャル装置16(フロントデフ)に
隣接してセンターデフを配設し、このセンターデフから
トランスファーを経て後方にプロペラシャフトを設置し
て構成すればよいものである。
【0015】一方、前記オイルパン26の形状およびその
設置位置は、前後方向ではエンジンハウジング18のクラ
ンクケース部18a の底部から後方の駆動系17のミッショ
ンケース部18b の下部にかけてドライブ軸25の近傍にま
で伸びて設置されている。また、エンジン本体11のクラ
ンク軸21に沿う車幅方向では、前記オイルパン26はエン
ジンハウジング18の幅より狭く、特に左側部分は短く中
央部分からクラッチ31側に寄って形成されている。換言
すれば、ディファレンシャル装置16を収容する上記ミッ
ションケース部18b は、オイルパン26の側端面より横方
向に延設されている。
【0016】さらに、エンジンハウジング18の傾斜搭載
に応じ、ロアハウジング20の底面においては、前方のク
ランクケース部18a より後方のミッションケース部18b
が低く形成され、この傾斜したロアハウジング20の底面
と締結されるオイルパン26の底面は前部が深く後部が浅
く形成され、下面が搭載状態で略水平面となるように形
成されている。
【0017】さらに、上記エンジン10においては、各種
補機が配設されている。この補機は主にミッションケー
ス部18b が延設されているオイルパン26の側方部分の空
間があいている左側部分に配設されているものであっ
て、クランク軸21の端部に固着されたクランクプーリ21
a から掛けられたベルト36によって駆動される。すなわ
ち、エンジンハウジング18の前方側部分には上部にオル
タネータ37が下部にウォータポンプ38が設置され、ま
た、エンジンハウジング18の中央下部にはエアコン用コ
ンプレッサ39が配設され、それぞれのプーリ37a 〜39a
に前記ベルト36が掛けられて駆動され、上記各補機37,
38,39およびディファレンシャル装置16(ドライブ軸2
5)は、クランク軸21を中心として円弧状に配設されて
いる。なお、クランク軸21とエアコン用コンプレッサ39
との間にはアイドラ40が介装されている。また、上記ウ
ォータポンプ38からエンジン本体11のエンジンハウジン
グ18(シリンダブロック)の上部に冷却水を送給するパ
イプ41が接続されている。
【0018】一方、前記クランク軸21からはシリンダヘ
ッド12上部のカムシャフト43およびエンジンハウジング
18上部のバランサ軸22,23を駆動する伝動機構が形成さ
れている。すなわち、まずクランク軸21から第1のチェ
ーン44によって中間軸45を駆動し、この中間軸45から上
方のカムシャフト43を第2のチェーン46によって減速駆
動すると共に、さらに中間軸45から下方のバランサ軸2
2,23を第3のチェーン47によって加速駆動するように
構成されている。
【0019】また、エンジンハウジング18の右側にはク
ラッチ31が設置されているが、このクラッチハウジング
49の下方でオイルパン26の側方にオイルポンプ50が設置
され、オイルパン26内のオイルを各部に送給する。
【0020】上記のような構造により、上記エンジン10
を搭載した車両の走行に伴って前方から流入する走行風
は、全体として前面側に当って冷却を行うものである
が、特に各図に矢符Cで示すように、この走行風の一部
がそれぞれ、円弧状に適当な間隔で配設されたウォータ
ポンプ38とエアコン用コンプレッサ39の補機本体および
プーリ38a,39aとの効果的な冷却に利用され、オイルパ
ン26の側方を通って、エンジンハウジング18のクランク
ケース部18aより後方に配置されたミッションケース部1
8bに対して集中的に流れ、駆動系17の冷却性を向上して
いる。
【0021】また、エンジン本体11のクランク軸21と駆
動系17のディファレンシャル装置16のドライブ軸25との
略中間部で下方に位置する場所に補機としてエアコン用
コンプレッサ39を直付けしてこれらによって三角形を形
成すると、ディファレンシャル装置16の振動の節となる
箇所の断面剛性を最大に構成でき、また、補機の剛性を
利用して、エンジン運転時の曲げ振動による振動特性の
悪化や軸受変形による信頼性低下の問題を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における動力伝達装置を備え
たエンジンの概略側面図
【図2】図1の斜め上方から見た概略正面図
【図3】補機類は省略して示す図1のA−A断面図
【符号の説明】
10 エンジン 11 エンジン本体 15 トランスミッション 16 ディファレンシャル装置 17 駆動系 18 エンジンハウジング 18a クランクケース部 18b ミッションケース部 21 クランク軸 24 ミッション軸 25 ドライブ軸 26 オイルパン 37〜39 補機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芥川 等 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 沖田潤一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−285624(JP,A) 特開 平3−61753(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01P 1/06 F02F 7/00 F01M 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前部にエンジン本体とトランスミ
    ッションを含む駆動系とを互いに平行にかつ共通のエン
    ジンハウジングに一体に配設すると共に、駆動系の前方
    にエンジン本体を設置し、上記エンジンハウジングにお
    ける駆動系を収容するミッションケース部を、エンジン
    本体を収容するクランクケース部に対し、その後方でか
    つ車両前後方向で重なる位置に配置し、前方のクランク
    ケース部より後方のミッションケース部が低く形成さ
    れ、上記エンジンハウジングの幅よりも狭く形成した
    イルパンを、エンジンハウジング底面に設けたことを特
    徴とするエンジンの動力伝達装置
  2. 【請求項2】 前記駆動系は、上部にトランスミッショ
    ンが下部にディファレンシャル装置が配置されたことを
    特徴とする請求項1記載のエンジンの動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジン本体の補機は、前記ミッシ
    ョンケース部がオイルパンより横方向に延設された側方
    部分において、クランク軸の周囲に駆動系とともに円弧
    状に適当な間隔で複数配置されたことを特徴とする請求
    項1記載のエンジンの動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記エンジン本体は上部が後方に傾斜し
    て配置されていることを特徴とする請求項1記載のエン
    ジンの動力伝達装置。
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