JP2942286B2 - 抗菌性清掃用布帛及びその製造方法 - Google Patents
抗菌性清掃用布帛及びその製造方法Info
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Description
置、鏡及び窓ガラス、研磨され、あるいはメッキされた
金属製品、塗装された製品、高級家具、漆器等の清掃用
布帛に関する。更に詳しくは清掃後に布帛に付着した油
脂、ホコリ等により繁殖する細菌やカビ等を殺す効果を
有する清掃用布帛に関するものである。
化されている。例えば特公昭59−30419号には、被清掃
物と接触する面を形成する繊維の25重量%以上が5000cm
2/g以上の表面積を有し、且つ多角形又はそれに類似の
形状、扁平率が2.5以上の扁平な形状より選ばれた少な
くとも1種の横断面形状を有する人造繊維からなる布帛
が提案されている。又、この様な布帛の他にも種々の横
断面形状、ポリマーからなる超極細繊維を織編物とした
清掃様布帛が市場をにぎわしている。
を拭き取る能力はあるが、清掃後の防カビ性、抗菌性を
有してはいない。即ち清掃により布帛には水分、油脂、
ホコリ等が付着するが、放置すると異臭を発生したりカ
ビがはえたりしてしまう欠点がある。
用布帛は抗菌性能を付与することを目的とする。又、他
の目的は抗菌剤を使用することによっても、被清掃物を
傷つけることのない清掃用布帛を提供することにある。
は被清掃物と接触する面を形成する繊維の25重量%以上
が1g当り5000cm2以上の表面積を有する広表面積繊維で
あり、他方は抗菌性粒子を含有する繊維であって、更に
抗菌性粒子を含有する繊維は実質的に布帛内層に存在す
ることを特徴とする抗菌性清掃用布帛である。
/又はポリオレフィン成分とが接合された横断面を有
し、フィブリル化後のポリエステル及び/又はポリオレ
フィン成分の繊度が0.4デニール以下であり、更にポリ
アミド成分中に抗菌性粒子を含有する複合繊維を用いて
編織を行ない、次いで該布帛をポリアミドの膨潤剤で処
理して、ポリアミド成分を膨潤収縮せしめることを特徴
とするものである。
アミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリエーテル、セルロース等やこれらの変性
体、共重合体等から選ばれた2種のもので、特に、メチ
レン基、アルキレン基、脂環基、芳香環基などの親油性
の基を主成分とする親油性のポリマー例えば多くのポリ
オレフィン、ポリエステル等を用いると指紋、手垢、油
脂による汚れを除去するのに有効である。またアミノ
基、カルボキシル基、アミド基、スルフォン基、水酸
基、エーテル結合などの親水基を多量に含む親水性ポリ
マー、例えば各種ポリアミド、ポリビニルアルコール、
ポリエーテル、セルロース等は糖、澱粉類、その他の水
溶性物質、水滴の除去に有効であり、これら親油性ポリ
マーと親水性ポリマーとを組合わせて用いるのが好まし
い。このため、特に後述する膨潤剤による処理とも関連
して、ポリアミドとポリエステルの組合せが最も好まし
い。
しくは7000cm2以上、更に好ましくは10000cm2以上の表
面積を有するもので、その内容については、特公昭59−
30419号公報に開示されており、極細繊維(単糸繊
度、0.3d以下程度のもの)、扁平率の大なる繊維、
異型断面繊維等がある。かかる繊維を前記少なくとも2
種の合成繊維の一方として用いる。他方の繊維は後述の
如く抗菌性粒子を含有するものであるが、かかる繊維も
前記広表面積繊維であってもよい。但し、両者に広表面
積繊維を用いてもよいが、抗菌性粒子を含有するのは他
方の繊維のみでなければならない。
れば無機系・有機系とも用い得るが一般に無機系の抗菌
剤は安定であって、繊維製造時の変質も少ないため本発
明には好ましいことが多い。このような無機系抗菌剤と
しては、銀、銅、亜鉛等の金属又はそれらの化合物、セ
ラミック系化合物、ゼオライト系化合物等が挙げられ、
特にゼオライトに抗菌性金属を担持させたものは安定に
抗菌効果が持続するため本発明に好ましい。かかる抗菌
性ゼオライトは、特開昭59−133235号公報に開示されて
いるようなものである。すなわち抗菌性ゼオライトと
は、アルミノシリケートよりなる天然又は合成ゼオライ
トのイオン交換可能な部分に抗菌効果を持つ金属イオン
の1種又は2種以上を担持しているものである。抗菌性
を有する金属イオンの好適例として銀、銅、亜鉛、錫、
鉛、ビスマス、カドミウム、クロム及び水銀が挙げら
れ、好ましくは銀、銅、亜鉛が用いられ、抗菌性のある
上記金属の単独又は混合での使用が可能である。又、抗
菌性無定形アルミノ珪酸塩も同様に用い得、これは特開
昭62−70220号公報に開示されているようなものであ
る。すなわち、抗菌性無定形アルミノ珪酸塩とは、無定
形アルミノシリケートのイオン交換可能な部分に、前記
抗菌効果を持つ金属の1種又は2種以上をイオン交換し
て担持しているものである。このような抗菌性ゼオライ
トを含有する繊維の場合、その含有量は繊維重量の0.5
〜5%、更に好ましくは0.7〜2.5%程度が繊維強度を低
下させずに抗菌性を発揮できるため好ましい。
いる。かかる粒子の大きさは0.05〜2μ程度が抗菌性
能、紡糸性、被清掃物への影響(傷の発生)の点から好
ましい。
維が実質的に布帛内層に存在したものである。ここで、
実質的に布帛内層に存在するとは、抗菌性粒子を含有す
る繊維が布帛表面即ち、被清掃物との接触面には殆ど存
在しないことを指す。かかる状態は、例えば抗菌性粒子
を含有する繊維のみを染色して布帛表面を観察した場
合、布帛横断面は明確に染色されている(有色である)
が、布帛表面では殆ど該色が見られないこと等によって
確認できる。
如く、織物、編物、不織布及びこれらのパイル製品や起
毛品等種々の組織となすことができる。
リエステル及び/又はポリオレフィン成分とが接合され
たもので、ポリアミド成分としては、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン11、ナイロン12等が挙げられるが、ナ
イロン6、ナイロン66が好ましい。又、ポリエステルと
してはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートあるいはこれらにイソフタル酸、アジピン酸
等の2塩基酸、トリメチレングリコール、ポリエチレン
グリコール等のジオール類を少量共重合したものが使用
出来るが、一般的にはポリエチレンテレフタレートが好
ましい。ポリオレフィンとしてはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン等が挙げられるが、溶融複合紡
糸性及び耐薬品性の点でポリプロピレンが好ましい。こ
れらは艶消剤、難燃剤、顔料等を含んでいても、勿論良
い。これら各成分の接合形状には種々のものがあり、例
えば第1図、第2図の如きサイドバイサイドの繰り返し
の形状や、第3図、第4図の如き放射状のポリアミド成
分(A)とこれを補完するポリエステル成分(B)及び
/又はポリオレフィン成分(C)とからなる形状等があ
り、ポリエステル及び/又はポリオレフィン成分の単糸
繊度が0.4デニール以下となるものであれば特に限定は
されない。但し、前記の如く、細繊度・扁平・異型のも
のは表面積が大きく清掃効果も高いため、かかる形状に
分割されるもの、又、ポリアミド成分が後述の処理によ
って収縮し易い形状のものが好ましく、このため第3
図、第4図の形状のものが特に好ましい。これを、ポリ
アミド成分収縮後の状態を示す第5図の模式図によって
示す。
している。抗菌性粒子は前記の如きもので、それらを混
合して溶融紡糸し、公知の複合紡糸法を用いてポリエス
テル及び/又はポリオレフィン成分と接合すればよい。
帛を公知のポリアミド膨潤剤、例えばベンジルアルコー
ル、フェニルエチルアルコール、フェノール、クレゾー
ル、ギ酸、酢酸(特にベンジルアルコールが取扱い上好
ましい)等で処理してポリアミド成分を収縮せしめる。
収縮は織物よりも編物の方が大きく起こり易く、本発明
には好ましいが、生機の10〜30%程度行うとよい。
ポリエステル及び/又はポリオレフィン成分は表層部へ
浮き出し、ポリアミド成分は布帛内層に位置することと
なる。
ポレチレンテレフタレートと、25℃濃硫酸での1g/100ml
溶液の相対粘度が2.3のナイロン6とを別々に溶融押出
し、ポリエチレンテレフタレート:ナイロン6の比率2:
1で第3図の如き横断面形状の複合糸(Aがナイロン
6)を紡糸し、延伸して40d/25fの延伸複合糸F1を得
た。
に対し、銀として3重量%、銅として7重量%イオン交
換されている)を1.5重量%混合して、上記と同様の操
作で40d/25fの延伸複合糸F2を得た。
編した後、酸性染料にてナイロン6成分のみを黒色に染
め5重量%のベンジルアルコールエマルジョンで10分間
処理した後、水洗・乾燥した、1本1本の複合糸は完全
に分割され、放射形状のナイロン6をセグメントはポリ
エチレンテレフタレートのクサビ形セグメント8個の中
に沈んでいた。ポリエチレンテレフタレート・セグメン
ト1本の繊度は、0.14dであった。
ル処理をしない布帛を加え、3種の丸編布の清掃力と抗
菌性を評価し、その結果を第1表に示した。尚、清掃力
は、鏡面に1mg/cm2の量のグリースを手の平で強く擦る
様にして充分に塗り付け、上記丸編布でその面が美しく
なるまで清掃するに要する回数(50cm2当り)をもって
表示した。又、抗菌性は、衛生加工協議会の指定するシ
ェークフラスコ法で、黄色ブドウ状球面及び肺炎桿菌を
用いてその菌死滅率をもって表示した。
能を併せ持っている。その為、眼鏡、カメラのレンズ、
高級家具、漆器等の清掃用に適しており、又使用後長く
放置していても細菌やカビの繁殖がない。更に、抗菌性
粒子を含有していても被清掃物を傷つけることがない。
合糸の横断面形状の例であり、第5図は第3図の複合糸
を分割しポリアミド成分を収縮させた時の模式図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも2種の合成繊維からなり、一方
は被清掃物と接触する面を形成する繊維の25重量%以上
が1g当り5000cm2以上の表面積を有する広表面積繊維で
あり、他方は抗菌性粒子を含有する繊維であって、更に
抗菌性粒子を含有する繊維は実質的に布帛内層に存在す
ることを特徴とする抗菌性清掃用布帛。 - 【請求項2】ポリアミド成分とポリエステル及び/又は
ポリオレフィン成分とが接合された横断面を有し、フィ
ブリル化後のポリエステル及び/又はポリオレフィン成
分の繊度が0.4デニール以下であり、更にポリアミド成
分中に抗菌性粒子を含有する複合繊維を用いて編織を行
ない、次いで該布帛をポリアミドの膨潤剤で処理して、
ポリアミド成分を膨潤収縮せしめることを特徴とする抗
菌性清掃用布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1233520A JP2942286B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 抗菌性清掃用布帛及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP1233520A JP2942286B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 抗菌性清掃用布帛及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0394723A JPH0394723A (ja) | 1991-04-19 |
JP2942286B2 true JP2942286B2 (ja) | 1999-08-30 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1233520A Expired - Fee Related JP2942286B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | 抗菌性清掃用布帛及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1989
- 1989-09-08 JP JP1233520A patent/JP2942286B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0394723A (ja) | 1991-04-19 |
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