JP2731285B2 - 白度に優れた抗菌性ポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents
白度に優れた抗菌性ポリエステル繊維の製造方法Info
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- JP2731285B2 JP2731285B2 JP2158344A JP15834490A JP2731285B2 JP 2731285 B2 JP2731285 B2 JP 2731285B2 JP 2158344 A JP2158344 A JP 2158344A JP 15834490 A JP15834490 A JP 15834490A JP 2731285 B2 JP2731285 B2 JP 2731285B2
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- antibacterial
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- polyester
- zeolite particles
- polyester fiber
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は抗菌防臭性に優れた白色の抗菌防臭性ポリエ
ステル繊維の製造方法に関する。詳しくは、白衣や割ぽ
う着等の白度と抗菌防臭性の要求される衣料に供するこ
との出来るポリエステル繊維の製造方法に関する。
ステル繊維の製造方法に関する。詳しくは、白衣や割ぽ
う着等の白度と抗菌防臭性の要求される衣料に供するこ
との出来るポリエステル繊維の製造方法に関する。
（従来の技術） 合成繊維に抗菌防臭性を付与する方法はこれまで多く
提案されている。布帛に後加工法で抗菌剤を固定化する
方法としては、シリコン系第４級アンモニウム塩を用い
る方法や、脂肪族系第４級アンモニウム塩を用いる方法
がある。しかしこれらは繊維表面に固着させているの
で、洗濯や摩擦，摩耗により脱落し、抗菌性能を低下さ
せる欠点を有する。又、特開昭56−148965号公報に記載
される如く、イオン交換基を表面に含む繊維に銀イオン
を結合させる方法や、同様の繊維に遷移金属イオンを結
合させる方法が提案されている。しかしこれらはイオン
交換基を繊維表面に導入させることが必要であり、アク
リル繊維には有効であってもポリエステル繊維の如く官
能基の少ないポリマーには不適である。
提案されている。布帛に後加工法で抗菌剤を固定化する
方法としては、シリコン系第４級アンモニウム塩を用い
る方法や、脂肪族系第４級アンモニウム塩を用いる方法
がある。しかしこれらは繊維表面に固着させているの
で、洗濯や摩擦，摩耗により脱落し、抗菌性能を低下さ
せる欠点を有する。又、特開昭56−148965号公報に記載
される如く、イオン交換基を表面に含む繊維に銀イオン
を結合させる方法や、同様の繊維に遷移金属イオンを結
合させる方法が提案されている。しかしこれらはイオン
交換基を繊維表面に導入させることが必要であり、アク
リル繊維には有効であってもポリエステル繊維の如く官
能基の少ないポリマーには不適である。
繊維形成性ポリマーに抗菌剤を混合し紡糸する方法も
提案されている。例えば、抗菌性ゼオライト粒子をポリ
アミド，ポリエステルに混合し溶融紡糸する方法であ
る。抗菌性ゼオライトとは、特開昭59−133235号公報に
開示されているようなものである。即ちアルミノシリケ
ートよりなる天然又は合成ゼオライトのイオン交換可能
な部分に抗菌効果を持つ金属イオンを担持しているもの
である。該抗菌性ゼオライトを含有する合成繊維は抗菌
防臭性能が良好でその耐久性も優れているが、白度が劣
るという欠点を有している。特にゼオライト粒子に銀イ
オンを含有させた抗菌ゼオライト含有ポリエステルの場
合にはグレー系の着色があり、白度を要求される衣料あ
るいは鮮明な色相を要求される衣料には適用し辛い欠点
があった。
提案されている。例えば、抗菌性ゼオライト粒子をポリ
アミド，ポリエステルに混合し溶融紡糸する方法であ
る。抗菌性ゼオライトとは、特開昭59−133235号公報に
開示されているようなものである。即ちアルミノシリケ
ートよりなる天然又は合成ゼオライトのイオン交換可能
な部分に抗菌効果を持つ金属イオンを担持しているもの
である。該抗菌性ゼオライトを含有する合成繊維は抗菌
防臭性能が良好でその耐久性も優れているが、白度が劣
るという欠点を有している。特にゼオライト粒子に銀イ
オンを含有させた抗菌ゼオライト含有ポリエステルの場
合にはグレー系の着色があり、白度を要求される衣料あ
るいは鮮明な色相を要求される衣料には適用し辛い欠点
があった。
（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、抗菌性ゼオライト粒子を含有するポリエス
テル繊維の着色を漂白し、白度及び抗菌性に優れた抗菌
防臭性ポリエステル繊維を製造する方法を提供しようと
するものである。
テル繊維の着色を漂白し、白度及び抗菌性に優れた抗菌
防臭性ポリエステル繊維を製造する方法を提供しようと
するものである。
（問題点を解決する為の手段） 本発明の方法は、銀，銅，亜鉛，錫の群より選ばれた
少なくとも１種の金属イオンを含有するゼオライト粒子
を混合せしめた繊維形成性ポリエステルよりなる繊維
を、そのままあるいは布帛とした後に過炭酸ナトリウム
の水溶液で処理することを特徴とする。
少なくとも１種の金属イオンを含有するゼオライト粒子
を混合せしめた繊維形成性ポリエステルよりなる繊維
を、そのままあるいは布帛とした後に過炭酸ナトリウム
の水溶液で処理することを特徴とする。
銀，銅，亜鉛，錫の群より選ばれた少なくとも１種の
金属イオンを含有するゼオライト粒子とは、前述の如
く、アルミノシリケートよりなる天然又は合成ゼオライ
ト粒子のイオン交換可能な部分に上記金属イオンを担持
させたものである。該ゼオライト粒子の平均粒径は紡糸
操業性の点で２μ以下が好ましい。
金属イオンを含有するゼオライト粒子とは、前述の如
く、アルミノシリケートよりなる天然又は合成ゼオライ
ト粒子のイオン交換可能な部分に上記金属イオンを担持
させたものである。該ゼオライト粒子の平均粒径は紡糸
操業性の点で２μ以下が好ましい。
ゼオライト粒子中の金属イオン含有量としては、通常
２〜15wt％が適当である。銀イオンは特に抗菌性が高
く、又コスト低減の意味からも銀イオン量としては２〜
5wt％で十分である。該金属イオン含有ゼオライト粒子
の繊維形成性ポリエステルへの混合量は、0.5〜3wt％が
有効な抗菌性付与と紡糸操業性の点で好ましい。ゼオラ
イト粒子は吸湿性が高い為、極高温で乾燥しても若干の
水分を保有する。ポリエステルは加水分解を受け易いポ
リマーである為、ゼオライト粒子を多く混合することは
紡糸操業性だけでなく、ポリエステル物性も低下させる
こととなり好ましくない。又混合量が少な過ぎると抗菌
性が低下する。
２〜15wt％が適当である。銀イオンは特に抗菌性が高
く、又コスト低減の意味からも銀イオン量としては２〜
5wt％で十分である。該金属イオン含有ゼオライト粒子
の繊維形成性ポリエステルへの混合量は、0.5〜3wt％が
有効な抗菌性付与と紡糸操業性の点で好ましい。ゼオラ
イト粒子は吸湿性が高い為、極高温で乾燥しても若干の
水分を保有する。ポリエステルは加水分解を受け易いポ
リマーである為、ゼオライト粒子を多く混合することは
紡糸操業性だけでなく、ポリエステル物性も低下させる
こととなり好ましくない。又混合量が少な過ぎると抗菌
性が低下する。
抗菌性ゼオライト粒子のポリエステルへの混合紡糸方
法としては、ポリエステルチップに抗菌性ゼオライト粒
子を直接混合し溶融紡糸するか、マスターチップ化しポ
リエステルチップと混合した後紡糸する方法がある。
又、抗菌ゼオライト粒子をビヒクルと混合しスラリーと
し、溶融ポリエステル中に圧入混練し紡糸する方法もあ
る。いずれの紡糸方法であっても差しつかえない。
法としては、ポリエステルチップに抗菌性ゼオライト粒
子を直接混合し溶融紡糸するか、マスターチップ化しポ
リエステルチップと混合した後紡糸する方法がある。
又、抗菌ゼオライト粒子をビヒクルと混合しスラリーと
し、溶融ポリエステル中に圧入混練し紡糸する方法もあ
る。いずれの紡糸方法であっても差しつかえない。
本発明でいうポリエステルとは、ポリエチレンテレフ
タレート，ポリエチレンイソフタレート，ポリブチレン
テレフタレート，及びこれらの共重合体である。共重合
成分としては、ジエチレングリコール，ポリエチレンテ
レフタレート等のジオール類、リジウムスルホイソフタ
ル酸，ナフチル−ジカルボン酸，アジピン酸等のジカル
ボン酸等を挙げることが出来る。
タレート，ポリエチレンイソフタレート，ポリブチレン
テレフタレート，及びこれらの共重合体である。共重合
成分としては、ジエチレングリコール，ポリエチレンテ
レフタレート等のジオール類、リジウムスルホイソフタ
ル酸，ナフチル−ジカルボン酸，アジピン酸等のジカル
ボン酸等を挙げることが出来る。
紡出した糸の形状は丸断面，三角断面等の異形断面で
もよく、又芯鞘型やサイドバイサイド型複合糸の一方成
分に用いられてもよい。
もよく、又芯鞘型やサイドバイサイド型複合糸の一方成
分に用いられてもよい。
抗菌ゼオライトを混合した紡出糸は、糸のままあるい
は布帛とした後に漂白処理を施こす。処理のし易さの点
で、布帛とした後が好ましい。漂白は、過炭酸ナトリウ
ムの水溶液に浸漬することにより達成される。過炭酸ナ
トリウムの濃度は、0.1〜2wt％でよく、温度は常温〜70
℃でよい。漂白処理後は水洗し乾燥する。
は布帛とした後に漂白処理を施こす。処理のし易さの点
で、布帛とした後が好ましい。漂白は、過炭酸ナトリウ
ムの水溶液に浸漬することにより達成される。過炭酸ナ
トリウムの濃度は、0.1〜2wt％でよく、温度は常温〜70
℃でよい。漂白処理後は水洗し乾燥する。
以下、実施例により説明する。
（実施例） 20℃のフェノール／テトラクロルエタン（6:4）混合
液で測定した固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレ
ートに、Ｙ型合成ゼオライト銀銅塩（ゼオライトに対し
銀として3wt％，銅として7wt％イオン交換させている）
を1.5wt％混合し、溶融紡糸・延伸して75d/36fの糸を得
た。得られた糸はグレー色であった。該紡出糸を丸編し
0.5％過炭酸ナトリウム水溶液（50℃）中に浴比1:100で
１時間浸漬した所、白色の布帛となった。結果を下表に
示す。抗菌性は衛生加工協議会指定のシェイク法によ
り、肺炎桿菌を使用し測定した。
液で測定した固有粘度が0.70のポリエチレンテレフタレ
ートに、Ｙ型合成ゼオライト銀銅塩（ゼオライトに対し
銀として3wt％，銅として7wt％イオン交換させている）
を1.5wt％混合し、溶融紡糸・延伸して75d/36fの糸を得
た。得られた糸はグレー色であった。該紡出糸を丸編し
0.5％過炭酸ナトリウム水溶液（50℃）中に浴比1:100で
１時間浸漬した所、白色の布帛となった。結果を下表に
示す。抗菌性は衛生加工協議会指定のシェイク法によ
り、肺炎桿菌を使用し測定した。
（本発明の効果） 抗菌性ゼオライト粒子を含むポリエステル繊維を過炭
酸ナトリウムの水浴液で処理することにより、白度と抗
菌性に優れたポリエステル繊維が得られる。該繊維は白
度に優れている為、医療用白衣，料理店等の割ぽう着等
白度と抗菌防臭性が要求される衣料に好適に用いること
が出来る。又、婦人用のブラウス，学童用ワイシャツ等
にも使用することが出来る。
酸ナトリウムの水浴液で処理することにより、白度と抗
菌性に優れたポリエステル繊維が得られる。該繊維は白
度に優れている為、医療用白衣，料理店等の割ぽう着等
白度と抗菌防臭性が要求される衣料に好適に用いること
が出来る。又、婦人用のブラウス，学童用ワイシャツ等
にも使用することが出来る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｄ０６Ｍ 101:32
Claims (1)
- 【請求項１】銀，銅，亜鉛，錫の群より選ばれた少なく
とも１種の金属イオンを含有するゼオライト粒子を混合
せしめた繊維形成性ポリエステルよりなる繊維を、その
ままあるいは布帛とした後に、過炭酸ナトリウムの水溶
液で処理することを特徴とする白度に優れた抗菌性ポリ
エステル繊維の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15834690A JPH0450368A (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 白度に優れた抗菌性ポリエステル繊維の製造方法 |
| JP2158344A JP2731285B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 白度に優れた抗菌性ポリエステル繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2158344A JP2731285B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 白度に優れた抗菌性ポリエステル繊維の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0450367A JPH0450367A (ja) | 1992-02-19 |
| JP2731285B2 true JP2731285B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=15669592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2158344A Expired - Lifetime JP2731285B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 白度に優れた抗菌性ポリエステル繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2731285B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7645824B2 (en) | 2004-06-24 | 2010-01-12 | Agion Technologies, Inc | Color stable antimicrobial coatings |
| DE102005002539A1 (de) * | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Zimmer Ag | Verfahren zum Bleichen, Färben, Appretieren und Waschen von mit Silber beladenen Faserstoffen |
| US7754625B2 (en) | 2006-12-22 | 2010-07-13 | Aglon Technologies, Inc. | Wash-durable and color stable antimicrobial treated textiles |
-
1990
- 1990-06-15 JP JP2158344A patent/JP2731285B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0450367A (ja) | 1992-02-19 |
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