JPH0450311A - 抗菌防臭性合成繊維 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は抗菌防臭性に優れた白色の合成繊維に関する。

更に詳しくは、白衣や割ぽう着等の白皮と抗菌防臭性が
要求される衣料や、染色後の鮮明色と発汗後の防臭性が
要求されるスポーツ衣料に供することの出来る合成繊維
に関するものである。

（従来の技術） 合成繊維に抗菌防臭性を付与する方法はこれまで数多く
提案されている。布帛に後加工法で抗菌剤を固定化する
方法としては、シリコン系第４級アンモニウム塩を用い
る方法や、脂肪族系第４級アンモニウム塩を用いる方法
がある。しかしこれらは繊維表面に固着させているので
、洗濯や摩擦。

摩耗により脱落し、抗菌性能を低下させる欠点を存する
。又、特開昭５６−１４８９６５号公報に記載される如
（、イオン交換基を表面に含む繊維に銀イオンを結合さ
せる方法や、同様の繊維に遷移金属イオンを結合させる
方法が提案されている。

しかしながら、これらはイオン交換基を繊維表面に導入
させることが必要であり、アクリル繊維には有効であっ
てもポリエステルやポリアミド系の繊維には不適である
。

繊維形成性ポリマーに抗ＩＩｉ荊を混合し紡糸する方法
も提案されている０例えば抗菌性ゼオライト粒子をポリ
アミド、ポリエステルに混合し溶融紡糸する方法である
。抗菌性ゼオライトとは、特開昭５９−１３３２３５号
公報に開示されているようなものである。即ちアルミノ
シリケートよりなる天然又は合成ゼオライトのイオン交
換可能な部分に抗菌効果を持つ金属イオンを担持してい
るものである。該抗菌性ゼオライトを含有する合成繊維
は抗菌防臭性能が良好でその耐久性も優れているが、白
炭が劣るという欠点を有している。特にゼオライト粒子
に銀イオンを含有させた抗菌ゼオライト含有ポリエステ
ルの場合にはグレー系の着色があり、白炭を要求される
衣料あるいは鮮明な染色後の色相を要求される衣料には
適用し辛い欠点があった。

白色の消臭性樹脂としては、特開昭６３１７５０６７号
公報、特開昭６３−１９６６５１号公報等に硫酸アルミ
ニウム及び亜鉛化合物を樹脂中に混合したものが開示さ
れている。これらはアンモニア、トリメチルアミン、硫
化水素等の脱臭には効果があり、抗菌性も若干あるが、
繊維化し抗菌防臭性衣料として使用する為には、硫酸ア
ルミニウム及び亜鉛化合物を多量に混合する必要がある
。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記欠点を改善し、白炭と抗菌防臭性に優れた
合成繊維を提供しようとするものである。

（問題点を解決する為の手段） 本発明の抗菌防臭性合成繊維は、繊維形成性ポリマー中
に硫酸アルミニウム及び酸化マグネシウムを含有するこ
とを特徴とする。

硫酸アルミニウムは白色の粉体で、単体では極くわずか
水に溶は酸性を呈する。酸化マグネシウムも白色の粉末
で、単体で極くわずか水に熔はアルカリ性を呈する。一
般に細菌はｐＨが３以下及び１０以上では生育出来ない
為、ｇ酸アルミニウム、酸化マグネシウムを各々単体で
繊維形成性ポリマー中に混合して繊維化した場合、発汗
時の水分中にわずかに溶出し、細菌の生育を防くことが
出来る。しかし、汗が乾くに従かい繊維に接触する皮膚
を侵す恐れがある。本発明者らは、ｇ酸アルミニウムと
酸化マグネシウムの両方を併せて微量に溶出させた水溶
性はほぼ中性である為、抗菌性は消失すると考えたが、
意外にも２者混合体は優れた抗菌性があることを見出し
たのである。更に硫酸アルミニウムと酸化マグネシウム
の各々の微粉末を混合し繊維形成ポリマーに溶融混練し
紡出した繊維にも抗菌防臭性を有していることを見出し
たのであるや 繊維形成性ポリマーへの硫酸アルミニウムの混合量は１
〜１０重量％、又酸化マグネシウムの混合量は１〜１０
重量％が好ましい、１重量％未満では抗菌性が乏しく、
１０重置％を越えると紡糸性は不良となり易く、又得ら
れた繊維の強度も低いものとなるのである。硫酸アルミ
ニウムと酸化マグネシウムの比率は好ましくは１：ｌで
あるが繊維形成性ポリマーの種類によって比率を若干変
えても良い０例えば酸性物質に侵され易いポリアミドの
場合には硫酸アルミニウムを若干少なく、又アルカリ性
物質に侵され易いポリエステルの場合には酸化マグネシ
ウムを若干少なくするのは好ましい。

繊維形成性ポリマーとしては、溶融紡糸可能なポリマー
であれば特に限定されないが、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリオレフィンが好ましい。

ポリアミドとは６ナイロン、６６ナイロン。

６１０ナイロン及びそれらの共重合物であり、ポリエス
テルとはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート及びそれらの共重合物である。

硫酸アルミニウム及び酸化マグネシウムを繊維形成性ポ
リマーに混合する際には、結晶水を持たない形で用い、
微粉末化する。粉体の平均粒径は２μ以下、好ましくは
１μ以下である。繊維化は、硫酸アルミニウム及び酸化
マグネシウムの微粉末を、繊維化する繊維形成性ポリマ
ーに予め多量に溶融混練しチップ化、即ちマスターチッ
プ化しておき、ｍ雌形成性ポリマーチフプと混合希釈し
て溶融紡糸する方法が一般的であり好ましい。

紡糸して得る繊維の形状は、丸断面でも異形断面でも良
い。又、芯鞘型複合繊維の鞘成分に含有させて用いるの
も強度保持の点でも好ましい。極細繊維として用いるの
も表面積が増加し好ましい。

勿論繊維形成性ポリマー中には艷消剤や難燃側等の他機
能を付与し得る公知の添加剤を含んでいても良い、又、
後次工程にて後加工で、制電、＠汗。

難燃及び抗菌加工等を行う事も可能である。

以下、本発明の好適な実施態様を整理して記しておく。

何）　硫酸アルミニウムの含有量が１〜１０重量％、且
つ酸化マグネシウムの含有量が１〜１０重量％である特
許請求の範囲第１項記載の繊維。

−）　繊維形成性ポリマーがポリエステル、ポリアミド
である特許請求の範囲第１項記載の繊維。

以下実施例により更に詳細に説明する。

（実施例） 無水硫酸アルミニウムの粉末をジェットミルで微細化し
分級して、平均粒径Ｊμとし、２５０℃で再乾燥後、固
有粒度０．７９のポリエチレンテレフタレートと、２軸
溶融混練機で硫酸アルミニウムを２５重量％含有するマ
スターチップ（Ａ）を作成した。

無水酸化マグネシウムの粉末を同様に微細化し分級して
、平均粒径１μとし、同様の操作で酸化マグネシウムを
２５重量％含有するマスターチップ（Ｂ）を作成した。

上記マスターチップ（Ａ）及び（Ｂ）を１２０℃真空中
で４８時間乾燥した後、固有粘度０１６５のポリエチレ
ンテレフタレート（ＰＥＴ）　　と所定の比率でチップ
ブレンドして熔融紡糸及び延伸し、７５　ｄ／２４ｆの
ポリエステル繊維７種を得た。

抗菌性は衛生加工協議会指定のシェイクフラスコ法にの
っとり、黄色ブドウ状球菌を用いて測定硫酸アルミニウ
ムと酸化マグネシウムの併用により抗菌性能が向上する
ことが判る。又、各々１０重量％を超える含有量では紡
糸性が極めて不良となった。

（発明の効果） 本発明の抗菌防臭性繊維は白皮に優れ且つ抗菌防臭性に
も優れている為、白衣や割ぽう着として最適であり、又
発汗後の防臭性が要求されるスポーツ衣料、ワーキング
ウェアにも好適である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）繊維形成性ポリマー中に、硫酸アルミニウム及び
   酸化マグネシウムを含有することを特徴とする抗菌防臭
   性合成繊維。