JP2941960B2 - 殺線虫剤 - Google Patents

殺線虫剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は殺線虫剤に関し、詳しく
は幼線虫移行症の原因となるトキソカラ属の線虫を殺虫
することを目的とする殺線虫剤に関する。
【0002】
【従来の技術】蛔虫病等に代表される寄生虫病は、結
核,脳卒中と共にかっては日本の三大病の一つと言われ
ていたが、現在ではすっかり影をひそめている。しか
し、特に熱帯圏においては、未だ我々の見たこともない
寄生虫による疾患が多く見られる。我が国においても、
それらの諸国との交流が盛んになるにつれ、また最近の
食生活におけるグルメブームにのって今までとは異なっ
たタイプの蠕虫疾患が見られるようになった。さらに、
ペット飼育の流行に伴ってペットの寄生虫を原因とする
幼線虫移行症(あるいは幼虫移行症;larva migrans)と
呼ばれる新しい寄生虫病が出現するようになった。
【0003】幼線虫移行症は、トキソカラ症(toxocari
asis)とも呼ばれ、多くの場合、トキソカラ属の線虫で
あるイヌ蛔虫(Toxocara canis),ネコ蛔虫(T.cati)等
の幼虫がイヌ,ネコ等の動物からヒトに寄生して起こる
病気である。ヒトに寄生した幼虫は、速やかに腸管壁か
ら侵入し肝臓を通り肺に移行する。その後、さらに血流
にのって脳,眼,全身の筋肉等に移行し、それ以上成長
せずに幼虫のまま長期にわたり組織内を動き回り、発
熱,全身倦怠,栄養障害,咳,ジンマシン、時には肺炎
様の症状やてんかん様の発作を起こす。この幼虫が眼に
移行した場合は、視力障害や硝子体混濁をおこす。ま
た、稀ではあるが、髄膜炎を起こして死亡する例もあ
る。
【0004】最近、免疫血清学的な診断法が開発され、
比較的容易に診断ができるようになるにつれ、この幼線
虫移行症の報告例が増えており、問題になりつつある。
ところが、この病気に対する有効な薬剤は現在全くな
く、幼線虫移行症に対する有効な予防・治療剤の開発が
望まれている。
【0005】本発明者は、トキソカラ属の線虫を殺虫
し、幼線虫移行症の原因を取り除き、有効に予防もしく
は治療することが可能な殺線虫剤の開発を進めてきた。
すなわち、本発明者は、香料や香辛料は安全性が高く、
それ本来の匂いや呈味の活用以外にも抗菌活性・抗酸化
活性等の活性を有するものが多く様々な目的で用いられ
るようになってきていることに着目し、その中から、ト
キソカラ属の線虫に対し有効な殺線虫活性を有するもの
を見出そうと研究を重ねた。香料や香辛料が、寄生虫の
感染の防止に役割を果たしているとの報告は今まで見当
たらなかったが、これは、これらの寄生虫に対する殺線
虫活性を測定する容易な方法が開発されなかったことに
よると考えられる。
【0006】そこで、本発明者は、まず、かかる測定の
ために必要な線虫の培養法の開発を行った。その結果、
幼線虫移行症の主要な病原虫と考えられているイヌ蛔虫
(Toxocara canis)の第2期幼虫は、市販のEagle-ME
N培地(日水製薬株式会社製)で容易に培養でき、更に
400μm以上には成長せず、長期にわたって安定して
培養できることを見出した。また、この幼虫は薬物に対
する抵抗性が非常に強く、従来より知られているサント
ニンやカイニン酸等の市販の駆虫剤のほとんどがこの幼
虫に対して殺線虫的に働かないことを確認し、この幼虫
を殺すことができる化合物は、他の種類の寄生虫をも殺
すことができると予想した。すなわち、この幼虫は、有
効な殺線虫剤の開発のスクリーニングに優れていると考
えた。こうして、このイヌ蛔虫の培養幼虫を検体とし
て、香料や香辛料の殺線虫活性スクリーニングを行った
ところ、オークモス アブソリュート〔オークモス(Ev
ernia prunastri)及びトリーモス(E. furfuracea) のヘ
キサン抽出物のメタノール可溶部〕等に強い殺線虫活性
があることを見出し、既に報告した〔生薬学雑誌,第4
4巻,第3号,第183〜195頁(1990年)〕。
【0007】しかしながら、その成分が何であるかは未
だ報告されていない。また、オークモス アブソリュー
トは非常に高価であり、それ自身を有効成分とする殺線
虫剤は、工業的に有利とは言い難い。よって、より安価
に工業的に有利に得ることができるものの開発が必要に
なってきた。尚、本発明の殺線虫剤において有効成分と
して含有される一般式(1)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Rは炭素数4〜9のアルキル基を
示す。)で表わされる化合物のうち、Rが炭素数4〜8
のアルキル基である化合物は、特公昭48−17074
号公報,特公昭48−17076号公報及び特公昭48
−17077号公報において、抗乳酸菌活性,抗酢酸菌
活性,抗酵母活性を有することが報告されているが、線
虫に対する活性の報告は未だ見当たらない。Rが炭素数
9のアルキル基である化合物については、特開昭63−
41444号公報で新規化合物として挙げられており、
その用途は、感熱感光紙に含有させる顕色剤としての記
載があるのみである。また、一般式(1) の化合物と類似
の骨格を有する下記一般式(2)
【0010】
【化3】
【0011】 (式中、R´は炭素数2〜11のアルキル基を示す。)
で表される化合物について、特開昭53−59026号
公報に殺線虫組成物の有効成分として挙げられている
が、この化合物は植物寄生性の土壌線虫を殺虫するもの
であり、動物に寄生する線虫をも殺虫するという記載は
ない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、幼線虫
移行症に対する有効な薬剤は今まで存在しなかった。そ
こで、本発明はイヌ,ネコ等の動物に寄生するトキソカ
ラ属の線虫を殺虫し、幼線虫移行症の原因を取り除き、
有効に予防または治療することを目的とするもので、安
価で工業的に有利に得ることができる殺線虫剤を提供す
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題に鑑み、本発明
者は、前述のオークモスアブソリュートの活性成分につ
いて検討を重ね、この活性の主成分が下記化合物の2,
4−ジヒドロキシ−3,6−ジメチル安息香酸メチルエ
ステル(3),3−ホルミル−2,4−ジヒドロキシ−6
−メチル安息香酸エチルエステル(4)及び5−クロロ−
3−ホルミル−2,4−ジヒドロキシ−6−メチル安息
香酸エチルエステル(5)であることを確認した。
【0014】
【化4】
【0015】これら化合物のイヌ蛔虫に対する最小死滅
濃度(Minimumlethal concentration; MLC)は、そ
れぞれ410μM,100μM,110μMであった。
これらの事実に基づき、種々のヒドロキシ安息香酸を合
成し、殺線虫活性を測定したところ、下記一般式(1)
【0016】
【化5】
【0017】 (式中、Rは炭素数4〜9のアルキル基を示す。)で表
される2,4−ジヒドロキシ安息香酸のアルキルエステ
ルが高い殺線虫活性を有していることを見出し、本発明
を完成した。
【0018】すなわち、本発明は上記一般式(1) で表さ
れる化合物を含有することを特徴とする殺線虫剤を提供
するものである。
【0019】本発明の殺線虫剤において有効成分として
含有される一般式(1)の化合物(以下、化合物(1)とい
う。)は、合成によって容易に得ることができる。例え
ば、2,4−ジヒドロキシ安息香酸を相当するアルコー
ル(例えば、一般式(1)のRがn−ブチル基である場合
は、n−ブタノール)に溶解し、室温下で塩酸ガスを通
した後、5〜10時間加熱還流し、反応後溶媒を留去し
て得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
によって精製することによって得られる。また、2,4
−ジヒドロキシ安息香酸,炭酸水素ナトリウム及び相当
するアルキルブロマイド(例えば、一般式(1)のRがn
−ヘプチル基である場合は、n−ヘプチルブロマイド)
をN,N−ジメチルアセトアミドに溶解し、約50℃で
6〜10時間かく拌し、精製することによっても得るこ
とができる。
【0020】これらの化合物(1)の安全性については、
前述の特公昭48−17074号公報に記載されている
ように、国連の世界保健機構(WHO)や食糧農業機構
(FAO)により評価されているパラオキシ安息香酸エ
ステル類とほぼ同様の代謝機構によって代謝されると考
えられ、安全性に問題はないと言える。
【0021】実際に、本発明の化合物(1) において一般
式(1) のRがn−オクチル基である場合につき、その急
性毒性を調べ、安全性を確認した。すなわち、16匹の
ddYマウス(4週令、雄、体重20〜30g)に被検
化合物を2g /kg 、1日1回の割合で5日間にわたり経
口投与した。合計投与量が10g /kg に至っても、いず
れのマウスも健常であり、異常は見られなかった。した
がって、LD50は2g/kg 以上であり、毒性が極めて弱
いことが明らかである。
【0022】こうして得られる化合物(1)は、イヌ,ネ
コ等の動物に対して、あるいはヒトに対して散剤,錠
剤,カプセル剤,顆粒剤,液剤等の経口投与剤;皮下,
筋肉若しくは静脈注射剤等いずれの方法によっても投与
することができる。これらの製剤化は、公知の方法によ
って行うことができる。すなわち、経口投与用の散剤,
錠剤,カプセル剤又は顆粒剤は、化合物(1)をデンプ
ン,乳糖,マンニトール等の賦形剤;カルボキシメチル
セルロースナトリウム,ヒドロキシプロピルセルロース
等の結合剤;結晶セルロース,カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム等の崩壊剤;タルク,ステアリン酸マグ
ネシウム等の滑沢剤;その他必要に応じて湿潤剤等を適
宜組み合わせて処方することにより製造することができ
る。また、経口用の液剤は、水性または油性乳濁剤溶
液,シロップ剤等にすればよく、ソルビットシロップ,
メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等の乳
化補助剤;レシチンソルビタンモノオレート,ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油等の乳化剤;その他防腐剤、保
存剤、安定化剤、香料等を適宜配合することができる。
注射剤は、油溶液,乳化液,水溶液のような形態にすれ
ばよく、これらの溶剤は通常用いられる乳化剤,安定化
剤を適宜加えることができる。その他、化合物(1)の適
量を通常の飼料に混ぜて動物に摂取させることも可能で
ある。
【0023】尚、化合物(1)は、1種類のみを配合して
殺線虫剤としてもよく、あるいは2種類以上を混合して
配合し殺線虫剤としてもよい。
【0024】こうして得られる本発明の殺線虫剤は、イ
ヌ,ネコ等の動物に適用してヒトの疾病を予防する目的
で用いたり、また疾病にかかったヒトに適用して治療の
目的で用いることができる。
【0025】本発明の殺線虫剤の投与量は動物の種類,
年令,体重等、あるいは疾病の程度によって異なるが、
経口投与の場合、化合物(1)の量が約5〜10mg/kg、
非経口投与の場合、2〜4mg/kg程度となるように1日
1回乃至数回に分けて投与するのが好適である。
【0026】
【実施例】次に、化合物(1)の合成例,化合物(1)の殺
線虫活性試験例及び実施例として製剤例を掲げ本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0027】 合成例1 2,4−ジヒドロキシ安息香酸0.2gをn−ブタノー
ル5mlに溶解し、室温下で塩酸ガスを通した後、5時
間加熱還流を行った。反応後、溶媒を留去して得られた
残渣をシリカゲル〔BW−820MH(富士デヴィソン
化学株式会社製)、以下同様〕カラムクロマトグラフィ
ーによって精製し、目的とする2,4−ジヒドロキシ安
息香酸ブチルエステル(化合物(1)−1)を得た。同様
にして、n−ペンタノール,n−ヘキサノールを用いて
反応を行うことにより、2,4−ジヒドロキシ安息香酸
ペンチルエステル(化合物(1)−2)及び2,4−ジヒ
ドロキシ安息香酸ヘキシルエステル(化合物(1)−3)
を得た。また、同様にして、比較化合物として2,4−
ジヒドロキシ安息香酸メチルエステル(比較化合物−
2)、2,4−ジヒドロキシ安息香酸エチルエステル
(比較化合物−3)及び2,4−ジヒドロキシ安息香酸
プロピルエステル(比較化合物−4)を合成した。これ
らの化合物の融点〔ミクロ融点測定装置(株式会社柳本
製作所製)、以下同様〕を後記第1表にまとめて記す。
【0028】上記した化合物の構造の確認は、核磁気共
鳴スペクトル( 1H−NMR)〔JNM GX−400
型装置(日本電子株式会社製)、400MHz,溶媒=
CDCl3 ,内部標準物質=テトラメチルシラン、以下
同様〕及び質量スペクトル(MS)〔M−80型装置
(株式会社日立製作所製)、以下同様〕を測定すること
によって行った。尚、収率はいずれの化合物においても
70%以上であった。
【0029】 合成例2 2,4−ジヒドロキシ安息香酸0.2gをN,N−ジメ
チルアセトアミド3mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム
(2モル等量)を炭酸ガスの発泡に注意しながら加え、
更にn−ヘプチルブロマイド(1モル等量)を加えて5
0℃で6時間加熱かく拌した。反応混合物を水に注ぎ、
ジエチルエーテルで抽出しエーテル層を食塩水で洗浄し
た後、乾燥・濃縮を行いシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーによって精製し、目的とする2,4−ジヒドロキ
シ安息香酸ヘプチルエステル(化合物(1) −4)を得
た。同様にして、n−オクチルブロマイド,n−ノニル
ブロマイドを用いて反応を行うことにより、2,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸オクチルエステル(化合物(1) −
5)及び2,4−ジヒドロキシ安息香酸ノニルルエステ
ル(化合物(1) −6)を得た。また、同様にして、比較
化合物として2,4−ジヒドロキシ安息香酸デシルエス
テル(比較化合物−5)、2,4−ジヒドロキシ安息香
酸テトラデシルエステル(比較化合物−6)を合成し
た。これらの化合物の融点は後記第1表にまとめて記
す。
【0030】また、これらの化合物の構造の確認は、 1
H−NMR及びMSを測定することによって行った。
尚、収率はいずれの化合物においても70%以上であっ
た。
【0031】試験例合成例1及び合成例2で得た化合物
(1) −1〜化合物(1) −6(本発明の殺線虫剤において
有効成分として含有される化合物),比較化合物1〜6
(一般式(1) においてRが水素原子あるいは炭素数が化
合物(1) と異なるアルキル基である化合物)及び比較化
合物7(4−n−ヘキシルレゾルシノール;化合物(1)
と類似骨格を有し、殺線虫活性を有することが知られて
いる化合物。ただし、イヌ蛔虫についての殺線虫活性は
報告されていない。また、最近は胃粘膜刺激があるとさ
れ、使用されていない。米国特許第4,093,667
号参照)について殺線虫活性を調べた。
【0032】イヌ蛔虫(Toxocara canis)の第2期幼虫
をEagle-MEN培地(日水製薬株式会社製)で培養し、
400μm程度になったものを1検体につき1群20匹
として2群用意し、各検体をジメチルスルホキシド(D
MSO)に溶解した。次いで、これをDMSOの最終濃
度が2%v/vとなるように生理食塩水で稀釈した溶液
に加え、37℃で培養し、幼虫の様子を培養開始後1時
間,3時間,6時間,24時間目に顕微鏡で観察した。
【0033】検体の殺線虫活性は相対運動性値(RM
値)で評価した。すなわち、観察時の幼虫の状態を下記
の基準でランク分けし、各ランクに属する幼虫の数を数
え、この数と各ランクの活動係数(n) から下記の式(1),
(2)を用いてRM値を計算した。RM値が小さいほど活
性が強く、幼虫が完全に死ぬとこの値は0になる。
【0034】 イヌ蛔虫幼虫の状態 活動係数(n) 虫体全体を動かし、運動をしているもの 3 虫体の一部を観察時間内に僅かに動かしているもの 2 全く虫体を動かさないが、死亡していると判断しかねるもの 1 死亡しているもの 0
【0035】
【式1】
【0036】また、24時間培養したときにRM=0と
なる最小の濃度を最小死滅濃度(Minimum lethal concen
tration;MLC)とし、以上の結果をまとめて第1表に
示した。
【0037】
【表1】
【0038】第1表から明らかなように、本発明の殺線
虫剤において有効成分として含有される化合物は、イヌ
蛔虫の幼虫に対して非常に強い殺線虫活性を示した。こ
れに比べ、比較化合物1〜6は、それほど強い活性を示
さなかった。
【0039】
【0040】上記成分を常法に従って混和し、60メッ
シュの金網を通して粒度を調整した後、打錠機を用いて
錠剤を1個製造した。この錠剤は、体重10kgの犬の場
合、1日あたり1個、体重50kgの人の場合、1日あた
り4〜6個を経口投与する。
【0041】
【0042】上記成分を十分に混和し、60メッシュの
金網を通して粒度を調整した後、ゼラチンカプセルに充
填し、カプセル剤を1個製造した。このカプセル剤は、
体重10kgの犬の場合、1日あたり1個、体重50kgの
人の場合、1日あたり4〜6個を経口投与する。
【0043】
【0044】上記処方に従い、常法により注射剤を調製
し、1アンプル5mlずつ充填した。
【0045】
【0046】上記処方によって得られる基本飼料に大豆
油10g,化合物(1) −4を200mg及び化合物(1) −
5を150mg添加、混合し、加熱加圧押出機により成形
した。この飼料は約200gを1日1回摂取させる。
【0047】
【0048】上記処方によって得られる基本飼料に大豆
油10g,化合物(1) −6を400mg添加、混合し、加
熱加圧押出機により成形した。この飼料は約100gを
1日1〜数回に分けて摂取させる。
【0049】
【発明の効果】本発明の殺線虫剤は、イヌ,ネコ等の動
物に寄生するトキソカラ属の線虫を殺虫することによっ
て、トキソカラ属の幼線虫が動物からヒトに寄生して起
こる幼線虫移行症を効果的に予防もしくは治療する優れ
たものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rは炭素数4〜9のアルキル基を示す。)で表
    される化合物を含有することを特徴とする殺線虫剤。
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