JP2941917B2 - 港湾施設 - Google Patents

港湾施設

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、簡易な船舶が港あるいは停泊所等から出港
および入港する時に用いられる水路および防波堤等の港
湾施設に関する。
(従来の技術) 従来、一般に港あるいは停泊所等には防波堤が設けら
れており、船舶が航海後、安全かつ円滑に入港できるよ
う波浪や高潮、津波等の異常海象から船舶および港湾を
守っている。
この防波堤は、将来の港湾発展を阻害しないように港
湾全体の大きさや配置を決定することが重要であり、大
規模な工事となるために費用も膨大なものとなってい
る。
ところで、ヨットやクルーザーなどの簡易な船舶も港
あるいは停泊所の一角に停泊するのが一般的であり、従
来この種の簡易な船舶だけの停泊所は自然の海岸線を利
用して造られていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、自然の海岸線を利用しないで人工的に港を造
る場合、防波堤を設置しなければならず、このため自然
の景観を損ねると共に膨大な経費がかかるという課題が
あった。
この発明は斯かる課題を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、自然の景観を損ねること
なく、小規模でかつ少ない費用で造ることのできる港湾
施設を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明は、沿岸部に船舶
停泊所を築造すると共に、この船舶停泊所と船舶の入・
出港水域とをむすぶ船舶用の水路をケーソンにより築造
し、かつ前記水路が防波堤を形成してなることを特徴と
する。
(作用) 前記構成により、本発明によれば、自然の沿岸線を利
用しないで人工的に港湾施設を造る場合、沿岸付近に鋼
矢板やブロック等により船舶停泊所の岸壁を構築し、こ
の船舶停泊所の船舶の入・出港水域とを結ぶ船舶用の水
路を複数のケーソンにより築造したことで、船舶は入港
又は出港する際に波の影響を受けることなく、安全に航
行することができる。また、前記船舶用の水路が防波堤
を形成することにより、この防波堤の内側に港湾が形成
され、自然の景観を損ねることなく、小規模でかつ少な
い経費で港湾施設を造ることが可能となる。
(第1実施例) 以下、第1図に基づき本発明の第一実施例を説明す
る。
本発明の特徴的なことは、沿岸部に船舶停泊所を築造
すると共に、この船舶停泊所と船舶の入・出港水域とを
むすぶ船舶用の水路をケーソンにより築造し、かつ前記
水路が防波堤を形成してなることである。
即ち、本実施例において、海、川あるいは湖等の沿岸
部1に、鋼矢板やブロック等で岸壁2を築造し、漁船や
ヨット、クルーザー等の船舶4を停泊させる船舶停泊所
3を造る。この船舶停泊所3は、海、川あるいは湖等
(以下、「海」を例として説明する)に面した内陸や沿
岸等のあらゆる地形に造られる。
前記船舶停泊所3と船舶の入港水域又は出港水域とは
水路6によってつながれていて、例えばこの水路6は、
波の影響のない内陸の部分は鋼矢板やブロック等の岸壁
2により形成され、海5の波に影響される部分に複数個
のケーソン7、7′により水路6が形成されている。
この水路6は、船舶4の入港の際、安全に船舶停泊所
3に導くためのものであり、又出港の際には、船舶停泊
所3から航行域に向け船舶4を移動させる役目をなす。
但し、この場合、港湾施設として鋼矢板やブロック等の
岸壁2だけにより形成する場合や、ケーソン7、7′だ
けで形成する場合もある。個々のケーソン7、7′の形
状は、防波堤を形成している設置場所により直線状のも
のやカーブ状のもの等があり、材料はコンクリートや鋼
製等が用いられる。
そして、前記水路6が防波堤を形成することにより、
該防波堤の内側には港湾が形成され、この港湾を船舶停
泊所等として利用することもできる。
水路6の出入口付近には、船舶4が波の影響を受けず
に水路6に入ることができるように離岸堤8が配置され
ている。この離岸堤8は、ケーソンや消波ブロック等で
形成されている。
第2図は、第1図のA−A断面を示したものである。
複数個並べられて水路6を形成している各ケーソン7、
7′には、海5の水位が変化するのでそれぞれの水位に
見合った基礎9が設けられる。この基礎9は、捨石や被
覆石等の材料で作られ、ケーソン7、7′等の上部荷重
に十分耐え得る構造になっている。なお、各ケーソン
7、7′は、直接波の影響を受けるので、テトラポット
等の消波ブロック10を周囲に設置してできるだけ波の影
響を緩和するようにしている。又、水路6の側壁の高さ
は、水路6の水位が潮の満干により変化するので、それ
に合わせて船舶が通過できるように決定される。
第3図(イ)、(ロ)、(ハ)は、ケーソン7の単体
の形状を示しており、第3図(ロ)は(イ)のB−B断
面である。
第3図(ロ)における中心の空間は水路6で、その両
側には側壁11が設けられており、底部には底盤12が設け
られている。
前記側壁11および底盤12の外壁31の内側には、隔壁32
が設けられ内部に部屋33が形成されていて、上部には上
部コンクリート34が設置されている。又、全体構造はボ
ックス構造となっていて、各部屋33は中詰め砂やレキ等
により満たされ、ケーソン7、7′の安定化を図ってい
る。
なお、水路底に砂等が堆積する場合は、図示はしてい
ないがウォータージェット等の排砂装置を設ける。又、
水路内において、水路が狭く安全な航行が困難な場合
は、図示しないが水路側壁に設けられた曳船ウインチに
より誘導する。
次に、ケーソンの製作は、斜路方式、ドック方式、吊
下し方式等のうち最適な方法で製造され、ケーソンが設
置されたのみ中詰作業および上部コンクリート作業が行
われる。
(第二実施例) 第4図には本発明の第二の実施例が示されている。本
実施例が第一実施例と違うのは、船舶が出入りする出入
口の場所が水路端にないことと離岸堤がないことであ
る。
本実施例によれば、複数のケーソン7、7′、7″を
所定位置に配置することにより、波の影響を受けない入
り江を形成し、その入り江側から船舶を出入りさせるこ
とができる。なお、ケーソン7″は、通路の無いケーソ
ンであり、又、ケーソン13は、出入口専用のケーソンで
あって、このケーソン13は、ケーソン側壁を開口して出
入口を形成している。
(第三実施例) 第5図には本発明の第三の実施例が示されている。
この実施例では、水路6の上方にドームを形成した点
が前記の実施例と相違している。
すなわち、第5図のように、水路6を形成する各ケー
ソンの上部には、鉄筋コンクリートや鋼板等から成る天
板14が付設され、これによって水路6の上方にドームが
形成されている。
このドームにより、水路6を航行する船舶には海水の
しぶきがかかることもなく、又、風の影響も受けること
なく安全に出港や入港が行なえるという利点を有する。
なお、ドーム形状は、波の強さや風力等により適正に設
定されるものであり、必ずしも、第5図の形状とはかぎ
らない。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明によれば、自然の海岸線を
利用しないで人工的に港湾施設を造る場合、沿岸付近に
鋼矢板やブロック等により船舶停泊所を構築し、この船
舶停泊所の船舶の入・出港水域とをむすぶ水路をケーソ
ンにより築造し、かつ前記水路が防波堤を形成してなる
ことにより、自然の景観を損ねることなく、小規模でか
つ地形的に港を造りにくい場所でも少ない費用で港湾施
設を造ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る港湾施設の全体構成を示す図、第
2図は第1図のA−A断面図、第3図はケーソンの形状
を示す図であって第3図(イ)は平面図、第3図(ロ)
はそのB−B断面図、第3図(ハ)は正面図、第4図は
本発明の第二実施例の全体構成を示す図、第5図は本発
明の第三実施例における水路の断面図である。 1……沿岸部 2……岸壁 3……船舶停泊所 4……船舶 6……水路 7、7′、7″……ケーソン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沿岸部に船舶停泊所を築造すると共に、こ
    の船舶停泊所と船舶の入・出港水域とをむすぶ船舶用の
    水路を複数のケーソンにより築造し、かつ前記水路が防
    波堤を形成してなることを特徴とした港湾施設。
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