JPH07149286A - ケーソン建造進水用非水密ドック及びバージ - Google Patents

ケーソン建造進水用非水密ドック及びバージ

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JPH07149286A
JPH07149286A JP32613293A JP32613293A JPH07149286A JP H07149286 A JPH07149286 A JP H07149286A JP 32613293 A JP32613293 A JP 32613293A JP 32613293 A JP32613293 A JP 32613293A JP H07149286 A JPH07149286 A JP H07149286A
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JP
Japan
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dock
caisson
barge
watertight
nonwatertight
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32613293A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Nakamura
睦夫 仲村
Kenji Aoki
健二 青木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い土地を必要とせず、比較的安価なコスト
及び短期間でケーソンを建造することができる経済的な
ケーソン建造及び進水用非水密ドックを提供する。 【構成】 海中に沈降,着底し、また海面に浮上,曳航
することが可能なドックゲート1−3付非水密ドック1
と、上記非水密壁ドック1の内側に出入し上記非水密ド
ック1内にて沈降,着底,浮上及び曳航可能であり、上
面にてケーソン3を製作する多目的バージ2とを組み合
わせたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋土木分野における
ケーソン製作及び進水設備に適用されるケーソン建造進
水用非水密ドック及びバージに関する。
【0002】
【従来の技術】ケーソンを製作し進水させる装置として
は、従来、図4縦断面図に示すようなドライドック方式
のもの、図5に示すようなフローティングドック方式の
ものが知られている。前者では、まず図4(A)に示す
ように、ドライドック4−1の中でケーソン4−2を製
作し、ドックゲート4−3を開きドライドック4−1に
海水を入れ、次にケーソン4−2を同図(B)に示すよ
うに、浮上させる。後者では、まず、図5(A)に示す
ように、フローティングドック5−1の上でケーソン5
−2を製作し、次に同図(B)に示すように、フローテ
ィングドック5−1を沈降させケーソン5−2を浮上さ
せる。両者とも、浮上したケーソンは設置場所まで曳航
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両方式
ともそれぞれ下記のような問題がある。 (1)ドライドック方式では、図4に示したように; ドライドックを造るには、陸上側を掘り込むか、ある
いは水際に構築しなければならず、いずれも工事用スペ
ースを含めて広い土地が必要である。 土地の確保及び現地工事体制の設営を要するので、建
設費が高く、かつ建設期間が長く掛かる。 土地に固着した構造物であるので、移動ができず、用
済みになった場合は、撤去するか埋め戻すことになり、
多大の費用が掛かる。 (2)フローティングドック方式では、図5に示したよ
うに; フローティングドックは、海上に浮いているので、係
留設備が必要であり、設置場所も限定される。 波浪が大きいとき、フローティングドック5ー1の動
揺によりケーソンの製作ができない場合がある。 ケーソンの製作及び進水専用に造られているので、多
目的な使用ができない。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、広い土地を必要とせず、比較的安価なコスト
及び短期間でケーソンを建造することができる経済的な
ケーソン建造進水用非水密ドック及びバージを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、海
中に沈降,着底及び海面に浮上,曳航が可能であり、三
方に非水密壁を有するとともに、一方にドックゲートを
有する非水密ドックと、上記非水密ドックの内側に出入
し上記非水密ドック内にて沈降,着底,浮上及び曳航可
能であり、上面にてケーソンを製作する多目的バージと
を組み合わせたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成によれば、図2正面図に示すよ
うに、海底に造築したマウンド5に着底した非水密ドッ
ク1及びその内側に浮かせたバージ2から構成されてい
る。ケーソン3は同図(A)に示すように、多目的バー
ジ2の上で製作したのち、同図(B)に示すように、バ
ージ2を沈降させてケーソン3を浮上させ、これを設置
場所まで曳航する。バージ2をケーソン3の製作以外に
供する場合は、バージ2を非水密ドックから引き出す。
非水密ドック1及びバージ2は、造船所の既存の設備で
建造して、所定の場所まで曳航するので、従来方式に比
較して全体の建設費が易く建設期間も短縮できる。
【0007】
【実施例】本発明をケーソンの製作及び進水に適用した
一実施例を図面について説明すると、図1はその全体斜
視図、図2は図1の非水密ドックを岸壁に係留してケー
ソンの製作を行う場合を示す正面図及び側面図、図3は
図1に示したような岸壁に係留された非水密ドックIと
岸壁以外に係留された非水密ドックIIにてそれぞれケー
ソンを製作する臨海工場1を示す鳥瞰図である。
【0008】まず、図1において、非水密ドック1は、
前面大開口を開閉可能に閉鎖する起例式ドックゲート1
−3を有するとともに3方に非水密壁を有する箱型非水
密ドックであり、両側壁1−1,底部1−2にそれぞれ
形成されたバラストタンクに海水を注水して沈降し、海
底に築いたマウンド4に着底して位置が固定されるとと
もに、その姿勢が安定し、周囲の両側壁1−1,閉鎖し
たドックゲート1−3及び後壁1−4が、内側の水面に
対し波浪の影響を防止する。2はバラストタンクを内蔵
する偏平長方形バージであり、ドックゲート1−3を開
き、非水密ドック1の内側にこれを引き入れたのち、ド
ックゲート1−3を閉じて波浪の影響が少ない安定した
状態で浮くことができる。3は水面上に浮上したバージ
2の上で製作され、バージ2のバラストタンクに海水を
注水してバージを沈降させ、水面上に浮上させたケーソ
ン、5は両側壁1−1の一方の前端部,他方の後端部に
それぞれ立設されたクレーン、6は岸壁と非水密ドック
1の後壁1−4を連結する連絡橋である。ここで、バー
ジ2と非水密ドック1との間にはガイドを設け、ガイド
はバージ2の沈降,浮上用として上下方向に、また浮上
中の前後左右方向のズレ止めとして設ける。バージ2の
沈降はバージ内に海水を注水することにより行うが、海
水の注水にはポンプをバージ内に設置するか、バルブコ
ントロールにより自然注水とするかによる。バージの浮
上はポンプにより排水又は圧縮空気をバージに送り込む
手段による。
【0009】非水密ドックにおけるケーソンの製作及び
進水は下記の要領で行われる。すなわち、まず図2
(A)正面図に示すように、ケーソン3はバージ2の上
で製作したのち、同図(B)に示すように、バージ2を
沈降させてケーソン3を浮上させ、同図(C)側面図に
示すように、ドックゲート1−3を開き、これを設置場
所まで曳航する。バージ2をケーソン3の製作以外に供
する場合は、バージ2を非水密ドック1から引き出し
て、所要の目的に使用する。なお、上記実施例は図3の
Iに示すように、本発明装置を岸壁に係留した非水密ド
ックに適用した場合であるが、同図IIに示すように、海
上に係留された非水密ドックにも同一要領で適用するこ
とができる。
【0010】
【発明の効果】このような非水密ドック及びバージによ
れば、下記の効果が奏せられる。 (1)非水密ドックは、予定した海域に設置するので陸
上の土地の確保が不要である。 (2)海底に築いたマウンドに着底するので、非水密ド
ックの係留設備が不要である。 (3)土地に固着した構造物のように撤去工事の必要が
なく移動が可能である。 (4)バージは、両側壁,ドックゲート及び後壁で囲繞
されているので波浪の影響は非常に少なくなる。 (5)ドックゲートを開けてバージを引き出すことによ
り、ドック,バージはそれぞれ他の用途にも使用でき
る。 (6)非水密ドック及びバージとも造船所の既存の設備
で建造ができるので、現地工事がなくなり、ケーソンヤ
ードの建設費及び建設期間の低減,短縮ができる。
【0011】要するに本発明によれば、海中に沈降,着
底及び海面に浮上,曳航が可能であり、三方に非水密壁
を有するとともに、一方にドックゲートを有する非水密
ドックと、上記非水密ドックの内側に出入し上記非水密
ドック内にて沈降,着底,浮上及び曳航可能であり、上
面にてケーソンを製作する多目的バージとを組み合わせ
たことにより、広い土地を必要とせず、比較的安価なコ
スト及び短期間でケーソンを建造することができる経済
的なケーソン建造進水用非水密ドッ及びバージクを得る
から、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をケーソンの製作及び進水に適用した一
実施例を示す全体斜視図である。
【図2】図1の本発明装置を示し、同図(A)はその正
面図、同図(B)は同図(A)においてケーソンの進水
を行った状態を示す同じく正面図、同図(C)は同図
(B)の側面図である。
【図3】図1の非水密性ドックを岸壁に係留してケーソ
ンの製作を行う場合及び岸壁以外の設置場所に係留され
た非水密性ドックにてケーソンを作製し、これを水面に
浮上してタグボートにより港外へ移動する場合を示す斜
視図である。
【図4】従来のドライドックでケーソンを建造する場合
を示し、同図(A)はケーソンの建造中を、同図(B)
はケーソンの進水中をそれぞれ示す正面図である。
【図5】従来のフローティングドックでケーソンを建造
する場合を示す正面図であり、同図(A)はケーソン建
造中を、同図(B)はケーソン進水中をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 非水密ドック 1−1 両側壁 1−2 底部 1−3 ドックゲート 1−4 後壁 2 多目的バージ(バージ) 3 ケーソン 4 マウンド 5 クレーン 6 連絡橋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海中に沈降,着底及び海面に浮上,曳航
    が可能であり、三方に非水密壁を有するとともに、一方
    にドックゲートを有する非水密ドックと、上記非水密ド
    ックの内側に出入し上記非水密ドック内にて沈降,着
    底,浮上及び曳航可能であり、上面にてケーソンを製作
    する多目的バージとを組み合わせたことを特徴とするケ
    ーソン建造進水用非水密ドック及びバージ。
JP32613293A 1993-11-30 1993-11-30 ケーソン建造進水用非水密ドック及びバージ Withdrawn JPH07149286A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100923405B1 (ko) * 2007-11-15 2009-10-23 대우조선해양 주식회사 드라이 도크의 lngc 화물창 공사용 총조립 시스템발판을 이용한 선박 건조방법
JP2016037819A (ja) * 2014-08-11 2016-03-22 鹿島建設株式会社 洋上風車の設置方法、洋上風車設置用フローティングドック
WO2017159692A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 正佳 近藤 真空圧密浚渫工法とタワー式気密載荷函体及び専用作業船
CN112027007A (zh) * 2020-09-11 2020-12-04 李娜 一种具有海底沉船抓取拖曳的近海浮动船坞装置

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Effective date: 20010130