JP2941669B2 - 液晶組成物 - Google Patents
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- Liquid Crystal Substances (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶パネルの液晶組
成物に関し、特にスーパーツイステッドネマティック
(STN)型液晶パネルに用いられる液晶組成物に関す
る。
成物に関し、特にスーパーツイステッドネマティック
(STN)型液晶パネルに用いられる液晶組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置等、表示装置は、マン・マ
シーン・インターフェースとしては、是非必要となる技
術である。特に、最近、コンピューター端末等におい
て、ダウン・サイジングの意味からも、液晶表示装置は
必須となってきた。現在、ワープロや、ノート型パソコ
ンには、スーパーツイスティッドネマティック(ST
N)液晶表示装置が多用されている。
シーン・インターフェースとしては、是非必要となる技
術である。特に、最近、コンピューター端末等におい
て、ダウン・サイジングの意味からも、液晶表示装置は
必須となってきた。現在、ワープロや、ノート型パソコ
ンには、スーパーツイスティッドネマティック(ST
N)液晶表示装置が多用されている。
【0003】これらの用途に対する大容量液晶表示パネ
ルにおいては、実効電圧に対する液晶挙動の急峻性が必
要であり、通常、シアノ基を有する液晶分子成分、シア
ノ基とアルケニル基の双方を分子両端に有する液晶分子
成分、さらには、シアノ基とフッソ基の双方を有する液
晶分子成分、複数のフッソ原子を有する液晶分子成分が
多用されてきた。
ルにおいては、実効電圧に対する液晶挙動の急峻性が必
要であり、通常、シアノ基を有する液晶分子成分、シア
ノ基とアルケニル基の双方を分子両端に有する液晶分子
成分、さらには、シアノ基とフッソ基の双方を有する液
晶分子成分、複数のフッソ原子を有する液晶分子成分が
多用されてきた。
【0004】また、低周波の電気抵抗値や、誘電異方性
については、あまり考慮はされていなかったのが現状で
ある。ネマティック液晶分子については、岡野光治、小
林駿介 共編 「液晶−基礎編」 培風館 刊 に詳し
い。
については、あまり考慮はされていなかったのが現状で
ある。ネマティック液晶分子については、岡野光治、小
林駿介 共編 「液晶−基礎編」 培風館 刊 に詳し
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のSTN液晶パネ
ルは、生産コストは安いが、表示上のクロストーク、表
示のムラ等、表示特性に課題が多い。この発明の目的
は、STN型の液晶表示装置における表示上のクロスト
ークを抑えるとともに、表示のムラを少なくして均一性
の向上を図ることのできる液晶組成物を提供することで
ある。
ルは、生産コストは安いが、表示上のクロストーク、表
示のムラ等、表示特性に課題が多い。この発明の目的
は、STN型の液晶表示装置における表示上のクロスト
ークを抑えるとともに、表示のムラを少なくして均一性
の向上を図ることのできる液晶組成物を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1〜8記載の液晶
組成物は、一対の基板間に挟持された液晶が220゜以
上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティック
・モードの液晶表示装置であり、液晶にかかるべき実効
電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧(Voff
),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透過率を
Toff ,Tonとしたときに、(数1)で示されるT50に
対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT10に対
応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足し、か
つ、1/200デューティの駆動において、Voff に対
応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パルス列に
切り換えたときのToff からTonへの切り換わり速度
と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応する
電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff への切
り換わり速度との和の上限が700msである液晶表示
装置の液晶として用いる。
組成物は、一対の基板間に挟持された液晶が220゜以
上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティック
・モードの液晶表示装置であり、液晶にかかるべき実効
電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧(Voff
),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透過率を
Toff ,Tonとしたときに、(数1)で示されるT50に
対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT10に対
応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足し、か
つ、1/200デューティの駆動において、Voff に対
応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パルス列に
切り換えたときのToff からTonへの切り換わり速度
と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応する
電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff への切
り換わり速度との和の上限が700msである液晶表示
装置の液晶として用いる。
【0007】さらに、請求項1記載の液晶組成物は、液
晶表示装置のクロストークが抑制され、表示の均一性が
改善されるように、1Hz以下の三角波電圧で計測され
た電気抵抗値が1010Ωcmを下限としたものである。
請求項2記載の液晶組成物は、液晶表示装置のクロスト
ークが抑制され、表示の均一性が改善されるように、
(化1),(化2)および(化3)のように、シアノ基
を有する液晶分子を含有し、その分量を50wt%を上
限としたものである。請求項3記載の液晶組成物は、液
晶表示装置のクロストークが抑制され、表示の均一性が
改善されるように、(化2)のように、シアノ基とアル
ケニル基の両方を有する液晶分子を含有し、その分量を
25wt%を上限としたものである。
晶表示装置のクロストークが抑制され、表示の均一性が
改善されるように、1Hz以下の三角波電圧で計測され
た電気抵抗値が1010Ωcmを下限としたものである。
請求項2記載の液晶組成物は、液晶表示装置のクロスト
ークが抑制され、表示の均一性が改善されるように、
(化1),(化2)および(化3)のように、シアノ基
を有する液晶分子を含有し、その分量を50wt%を上
限としたものである。請求項3記載の液晶組成物は、液
晶表示装置のクロストークが抑制され、表示の均一性が
改善されるように、(化2)のように、シアノ基とアル
ケニル基の両方を有する液晶分子を含有し、その分量を
25wt%を上限としたものである。
【0008】請求項4記載の液晶組成物は、液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化3)のように、分子の末端にシアノ基と
フッソ原子の両方を有する液晶分子を含有し、その分量
を10wt%を上限としたものである。請求項5記載の
液晶組成物は、液晶表示装置のクロストークが抑制さ
れ、表示の均一性が改善されるように、(化4)のよう
に、分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子を含
有し、その分量を5wt%を上限としたものである。
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化3)のように、分子の末端にシアノ基と
フッソ原子の両方を有する液晶分子を含有し、その分量
を10wt%を上限としたものである。請求項5記載の
液晶組成物は、液晶表示装置のクロストークが抑制さ
れ、表示の均一性が改善されるように、(化4)のよう
に、分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子を含
有し、その分量を5wt%を上限としたものである。
【0009】請求項6記載の液晶組成物は、液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化5)のように、分子の末端にフッソ原子
3個を有する液晶分子を含有し、その分量を5wt%を
上限としたものである。請求項7記載の液晶組成物は、
液晶表示装置のクロストークが抑制され、表示の均一性
が改善されるように、(化3)のように分子の末端にシ
アノ基とフッソ原子を有する液晶分子と、(化4)のよ
うに分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子と、
(化5)のように分子の末端にフッソ原子3個を有する
液晶分子とを含有し、これらの液晶分子の分量の和を1
0wt%を上限としたものである。
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化5)のように、分子の末端にフッソ原子
3個を有する液晶分子を含有し、その分量を5wt%を
上限としたものである。請求項7記載の液晶組成物は、
液晶表示装置のクロストークが抑制され、表示の均一性
が改善されるように、(化3)のように分子の末端にシ
アノ基とフッソ原子を有する液晶分子と、(化4)のよ
うに分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子と、
(化5)のように分子の末端にフッソ原子3個を有する
液晶分子とを含有し、これらの液晶分子の分量の和を1
0wt%を上限としたものである。
【0010】請求項8記載の液晶組成物は、液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、誘電異方性を8を上限としたものである。
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、誘電異方性を8を上限としたものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の液晶組成物によれば、1Hz以
下の三角波電圧で計測される電気抵抗値を1010Ωcm
以上としている。この電気抵抗値は、液晶パネル中の不
純物イオンの量を表すと推測される。電気抵抗値のこの
数値が、1010Ωcm以下である場合、液晶パネルの表
示には均一性の若干の欠如が見られ、また表示上のクロ
ストークが増大し、液晶パネルの消費電力も増大する。
これらの減少は、1010Ωcmの電気抵抗値を境として
改善される。
下の三角波電圧で計測される電気抵抗値を1010Ωcm
以上としている。この電気抵抗値は、液晶パネル中の不
純物イオンの量を表すと推測される。電気抵抗値のこの
数値が、1010Ωcm以下である場合、液晶パネルの表
示には均一性の若干の欠如が見られ、また表示上のクロ
ストークが増大し、液晶パネルの消費電力も増大する。
これらの減少は、1010Ωcmの電気抵抗値を境として
改善される。
【0012】これらの減少の要因は、不純物イオンの吸
着、や抵抗減少による電流値増大−ICの電流値制御の
非線形性増大や意図した信号電圧からのズレ−にさかの
ぼると推測している。請求項2記載の液晶組成物によれ
ば、シアノ基を有する液晶分子の分量を50wt%以下
にしている。液晶組成物全体のうち、シアノ基を有する
液晶分子の分量を約50wt%以上にした場合、表示の
実効電圧に対して、急峻性は増大し、駆動実効電圧も下
がるけれども、クロストークが増大し、表示の均一性が
損なわれる。約50wt%のシアノ基を有する液晶分子
の分量を境として、この分量を下げると、駆動実効電圧
の若干の上昇、表示のコントラストの若干の低下を伴う
が、クロストークは抑制され、表示の均一性は改善され
る。
着、や抵抗減少による電流値増大−ICの電流値制御の
非線形性増大や意図した信号電圧からのズレ−にさかの
ぼると推測している。請求項2記載の液晶組成物によれ
ば、シアノ基を有する液晶分子の分量を50wt%以下
にしている。液晶組成物全体のうち、シアノ基を有する
液晶分子の分量を約50wt%以上にした場合、表示の
実効電圧に対して、急峻性は増大し、駆動実効電圧も下
がるけれども、クロストークが増大し、表示の均一性が
損なわれる。約50wt%のシアノ基を有する液晶分子
の分量を境として、この分量を下げると、駆動実効電圧
の若干の上昇、表示のコントラストの若干の低下を伴う
が、クロストークは抑制され、表示の均一性は改善され
る。
【0013】これらに関係する要因は、シアノ基を有す
る液晶分子は極性が高く、吸着等起こす傾向があること
にあると思われる。駆動実効電圧の関連、表示のコント
ラストの関連は、シアノ基を有する液晶分子の存在によ
り、液晶組成物全体の誘電異方性が上昇することにあ
る。請求項3記載の液晶組成物によれば、シアノ基とア
ルケニル基の両方を有する液晶分子の分量を約25wt
%以下にしている。シアノ基とアルケニル基の両方を有
する液晶分子の分量を増加させた場合、液晶組成物の粘
度を上昇させずに、すなわち、液晶パネルの表示の応答
速度を第一義的には変えずに、表示の駆動実効電圧に対
する応答の急峻性を向上させる。しかしながら、この種
の液晶分子の合成には、不純物の混入が、現在のところ
必然であり、液晶組成物の電気抵抗値を下げる。したが
って、液晶パネルの表示にクロストークが増強され、ま
た消費電力の上昇を招く。この概略の限界が、シアノ基
とアルケニル基の両方を有する液晶分子の分量にして、
約25wt%である。
る液晶分子は極性が高く、吸着等起こす傾向があること
にあると思われる。駆動実効電圧の関連、表示のコント
ラストの関連は、シアノ基を有する液晶分子の存在によ
り、液晶組成物全体の誘電異方性が上昇することにあ
る。請求項3記載の液晶組成物によれば、シアノ基とア
ルケニル基の両方を有する液晶分子の分量を約25wt
%以下にしている。シアノ基とアルケニル基の両方を有
する液晶分子の分量を増加させた場合、液晶組成物の粘
度を上昇させずに、すなわち、液晶パネルの表示の応答
速度を第一義的には変えずに、表示の駆動実効電圧に対
する応答の急峻性を向上させる。しかしながら、この種
の液晶分子の合成には、不純物の混入が、現在のところ
必然であり、液晶組成物の電気抵抗値を下げる。したが
って、液晶パネルの表示にクロストークが増強され、ま
た消費電力の上昇を招く。この概略の限界が、シアノ基
とアルケニル基の両方を有する液晶分子の分量にして、
約25wt%である。
【0014】請求項4記載の液晶組成物によれば、分子
の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分子
の分量が約10wt%以下にしている。液晶組成物全体
のうち、シアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分子
の分量を約10wt%以上にした場合、表示の実効電圧
に対して、急峻性は増大し、駆動実効電圧も下がるけれ
ども、クロストークが増大し、表示の均一性が大きく損
なわれる。10%のシアノ基とフッソ原子の両方を有す
る液晶分子の分量を境として、この分量を下げると、駆
動実効電圧の上昇、表示のコントラストの若干の低下を
伴うが、クロストークは抑制され、表示の均一性は改善
される。
の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分子
の分量が約10wt%以下にしている。液晶組成物全体
のうち、シアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分子
の分量を約10wt%以上にした場合、表示の実効電圧
に対して、急峻性は増大し、駆動実効電圧も下がるけれ
ども、クロストークが増大し、表示の均一性が大きく損
なわれる。10%のシアノ基とフッソ原子の両方を有す
る液晶分子の分量を境として、この分量を下げると、駆
動実効電圧の上昇、表示のコントラストの若干の低下を
伴うが、クロストークは抑制され、表示の均一性は改善
される。
【0015】これらに関係する要因は、シアノ基とフッ
ソ原子の両方を有する液晶分子は極性が高く、吸着等起
こす傾向があることにあると思われる。駆動実効電圧の
関連、表示のコントラストの関連は、シアノ基とフッソ
原子の両方を有する液晶分子の存在により、液晶組成物
全体の誘電異方性が大きく上昇することにある。しかし
ながら、この種の液晶分子の合成には、不純物の混入
が、現在のところ必然であり、液晶組成物の電気抵抗値
を下げる。したがって、この面からも、液晶パネルの表
示に、クロストークが増強され、また消費電力の上昇を
招く。この概略の限界が、シアノ基とフッソ原子の両方
を有する液晶分子の分量にして、約10wt%である。
ソ原子の両方を有する液晶分子は極性が高く、吸着等起
こす傾向があることにあると思われる。駆動実効電圧の
関連、表示のコントラストの関連は、シアノ基とフッソ
原子の両方を有する液晶分子の存在により、液晶組成物
全体の誘電異方性が大きく上昇することにある。しかし
ながら、この種の液晶分子の合成には、不純物の混入
が、現在のところ必然であり、液晶組成物の電気抵抗値
を下げる。したがって、この面からも、液晶パネルの表
示に、クロストークが増強され、また消費電力の上昇を
招く。この概略の限界が、シアノ基とフッソ原子の両方
を有する液晶分子の分量にして、約10wt%である。
【0016】前述の事情は、分子末端に、2個のフッソ
原子または3個のフッソ原子を有する液晶分子成分につ
いても、当てはまる。したがって、請求項5記載の液晶
組成物によれば、分子の末端にフッソ原子2個を有する
液晶分子の分量を5wt%以下にし、また、請求項6記
載の液晶組成物によれば、分子の末端にフッソ原子3個
を有する液晶分子の分量を5wt%以下にしたことによ
り、表示上のクロストークを抑えるとともに、表示のム
ラを少なくして均一性の向上を図っている。
原子または3個のフッソ原子を有する液晶分子成分につ
いても、当てはまる。したがって、請求項5記載の液晶
組成物によれば、分子の末端にフッソ原子2個を有する
液晶分子の分量を5wt%以下にし、また、請求項6記
載の液晶組成物によれば、分子の末端にフッソ原子3個
を有する液晶分子の分量を5wt%以下にしたことによ
り、表示上のクロストークを抑えるとともに、表示のム
ラを少なくして均一性の向上を図っている。
【0017】また、請求項7記載の液晶組成物によれ
ば、分子の末端にシアノ基とフッソ原子を有する液晶分
子の分量と、分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶
分子の分量と、分子の末端にフッソ原子3個を有する液
晶分子の分量との和を10wt%以下にしている。分子
末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分子、
分子末端に2個のフッソ原子または3個のフッソ原子を
有する液晶分子は、通常、強P型成分と称される。まさ
しく、表示特性の実効駆動電圧に対する急峻性に大きく
寄与する。これらの液晶分子の総量の液晶組成物に対す
る分量は、約10wt%以下であることが望ましい。考
えられる要因は、前述のごとくである。
ば、分子の末端にシアノ基とフッソ原子を有する液晶分
子の分量と、分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶
分子の分量と、分子の末端にフッソ原子3個を有する液
晶分子の分量との和を10wt%以下にしている。分子
末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分子、
分子末端に2個のフッソ原子または3個のフッソ原子を
有する液晶分子は、通常、強P型成分と称される。まさ
しく、表示特性の実効駆動電圧に対する急峻性に大きく
寄与する。これらの液晶分子の総量の液晶組成物に対す
る分量は、約10wt%以下であることが望ましい。考
えられる要因は、前述のごとくである。
【0018】請求項8記載の液晶組成物によれば、液晶
組成物の誘電異方性が8以下である。誘電異方性は、必
然的に、液晶分子の誘電的異方軸方向の誘電率の大きさ
と密接に関係している。すなわち、誘電異方性の大きい
場合は、平均的に考えて、液晶パネルの電気容量は増加
する。したがって、液晶パネルの駆動の場合、充放電電
流は増加し、液晶パネルの透明電極の有限の抵抗値の故
に、液晶パネルの場所毎に液晶層にかかる実効電圧値が
異なってくる。したがって、表示の均一性が確保されな
くなる。また、前記充放電の過渡電流が大きいことによ
り、液晶層にかかる電圧は意図した信号電圧からのズレ
が生じる。これは、クロストーク等、表示の悪化を招
く。これらの現象に対して許容さるべき、誘電異方性の
数値は8以下であった。
組成物の誘電異方性が8以下である。誘電異方性は、必
然的に、液晶分子の誘電的異方軸方向の誘電率の大きさ
と密接に関係している。すなわち、誘電異方性の大きい
場合は、平均的に考えて、液晶パネルの電気容量は増加
する。したがって、液晶パネルの駆動の場合、充放電電
流は増加し、液晶パネルの透明電極の有限の抵抗値の故
に、液晶パネルの場所毎に液晶層にかかる実効電圧値が
異なってくる。したがって、表示の均一性が確保されな
くなる。また、前記充放電の過渡電流が大きいことによ
り、液晶層にかかる電圧は意図した信号電圧からのズレ
が生じる。これは、クロストーク等、表示の悪化を招
く。これらの現象に対して許容さるべき、誘電異方性の
数値は8以下であった。
【0019】また、誘電異方性の数値が極端に下がった
場合、駆動実効電圧は大幅に上昇する。すなわち、駆動
ICの必要耐圧の上昇を招く。このことは、望ましから
ざることであり、おのずから、誘電異方性の数値には下
限がある。
場合、駆動実効電圧は大幅に上昇する。すなわち、駆動
ICの必要耐圧の上昇を招く。このことは、望ましから
ざることであり、おのずから、誘電異方性の数値には下
限がある。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。 (第1の実施例)この実施例では、液晶組成物の1Hz
以下の三角波電圧で計測された電気抵抗値を主眼におい
て説明する。
以下の三角波電圧で計測された電気抵抗値を主眼におい
て説明する。
【0021】液晶組成物11を用意した。この液晶組成
物11は、シアノ基とアルケニル基を両方有する液晶分
子を約15wt%、シアノ基とフッソ原子を両方有する
液晶分子を約5wt%、シアノ基とアルキル基を両末端
に両方有する液晶分子を約12wt%、フッソ原子2個
を有する液晶分子を約3wt%、フッソ原子3個を有す
る液晶分子を約2wt%、を含んでいる。この液晶組成
物11を用いて液晶パネルとし、1Hz以下の三角波電
圧で計測された電気抵抗値が9×1010Ωcmであり、
誘電異方性が7.4であった。
物11は、シアノ基とアルケニル基を両方有する液晶分
子を約15wt%、シアノ基とフッソ原子を両方有する
液晶分子を約5wt%、シアノ基とアルキル基を両末端
に両方有する液晶分子を約12wt%、フッソ原子2個
を有する液晶分子を約3wt%、フッソ原子3個を有す
る液晶分子を約2wt%、を含んでいる。この液晶組成
物11を用いて液晶パネルとし、1Hz以下の三角波電
圧で計測された電気抵抗値が9×1010Ωcmであり、
誘電異方性が7.4であった。
【0022】つぎに、液晶組成物12を用意した。この
液晶組成物12は、シアノ基とアルケニル基を両方有す
る液晶分子を約15wt%、シアノ基とフッソ原子を両
方有する液晶分子を約5wt%、フッソ原子2個を有す
る液晶分子を約5wt%、を含んでいる。この液晶組成
物12を用いて液晶パネルとし、1Hz以下の三角波電
圧で計測された電気抵抗値が2×1010Ωcmであり、
誘電異方性が10.5であった。
液晶組成物12は、シアノ基とアルケニル基を両方有す
る液晶分子を約15wt%、シアノ基とフッソ原子を両
方有する液晶分子を約5wt%、フッソ原子2個を有す
る液晶分子を約5wt%、を含んでいる。この液晶組成
物12を用いて液晶パネルとし、1Hz以下の三角波電
圧で計測された電気抵抗値が2×1010Ωcmであり、
誘電異方性が10.5であった。
【0023】更に、液晶組成物13を用意した。この液
晶組成物13は、シアノ基とアルケニル基を両方有する
液晶分子を約20wt%、シアノ基とフッソ原子を両方
有する液晶分子を約7wt%、フッソ原子2個を有する
液晶分子を約5wt%、を含んでいる。この液晶組成物
13を用いて液晶パネルとし、1Hz以下の三角波電圧
で計測された電気抵抗値が1×1010Ωcmであり、誘
電異方性が12.1であった。
晶組成物13は、シアノ基とアルケニル基を両方有する
液晶分子を約20wt%、シアノ基とフッソ原子を両方
有する液晶分子を約7wt%、フッソ原子2個を有する
液晶分子を約5wt%、を含んでいる。この液晶組成物
13を用いて液晶パネルとし、1Hz以下の三角波電圧
で計測された電気抵抗値が1×1010Ωcmであり、誘
電異方性が12.1であった。
【0024】更に、液晶組成物14を用意した。この液
晶組成物14は、シアノ基とアルケニル基を両方有する
液晶分子を約23wt%、シアノ基とフッソ原子を両方
有する液晶分子を約14wt%、フッソ原子2個を有す
る液晶分子を約14wt%、を含んでいる。この液晶組
成物14を用いて液晶パネルとし、1Hz以下の三角波
電圧で計測された電気抵抗値が0.9×1010Ωcmで
あり、誘電異方性が14.4であった。
晶組成物14は、シアノ基とアルケニル基を両方有する
液晶分子を約23wt%、シアノ基とフッソ原子を両方
有する液晶分子を約14wt%、フッソ原子2個を有す
る液晶分子を約14wt%、を含んでいる。この液晶組
成物14を用いて液晶パネルとし、1Hz以下の三角波
電圧で計測された電気抵抗値が0.9×1010Ωcmで
あり、誘電異方性が14.4であった。
【0025】これらの液晶組成物11〜14を用いて、
それぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステ
ッドネマティック・モードの液晶表示装置を公知のごと
く、作製した。デューティは1/200とした。このと
き、液晶にかかるべき実効電圧としては、デューティ比
で決定されるVoff (オフ電圧)とVon(オン電圧)の
2種類ないし、階調表示の場合にはVoff とVonとさら
にこの間の実効電圧を使用し、Voff ,Vonに対応する
液晶表示装置の透過率がToff ,Tonとなる場合に、T
50とT10を T50=(Ton−Toff )×0.5+Toff T10=(Ton−Toff )×0.1+Toff と定義し、T50,T10に対応する実効電圧を、それぞ
れ、V50,V10とするとき、 |V50/V10|≦1.03 であった。もちろん、Voff は、誘電異方性が大きくな
るほど、小さくなった。以上のことを第2の実施例以降
の説明において、「第1の特性」という。
それぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステ
ッドネマティック・モードの液晶表示装置を公知のごと
く、作製した。デューティは1/200とした。このと
き、液晶にかかるべき実効電圧としては、デューティ比
で決定されるVoff (オフ電圧)とVon(オン電圧)の
2種類ないし、階調表示の場合にはVoff とVonとさら
にこの間の実効電圧を使用し、Voff ,Vonに対応する
液晶表示装置の透過率がToff ,Tonとなる場合に、T
50とT10を T50=(Ton−Toff )×0.5+Toff T10=(Ton−Toff )×0.1+Toff と定義し、T50,T10に対応する実効電圧を、それぞ
れ、V50,V10とするとき、 |V50/V10|≦1.03 であった。もちろん、Voff は、誘電異方性が大きくな
るほど、小さくなった。以上のことを第2の実施例以降
の説明において、「第1の特性」という。
【0026】また、これらの液晶表示装置においては、
1/200デューティの駆動において、Voff に対応す
る電圧パルス列からVonに対応する電圧パルス列に切り
換えたときのToff からTonへの切り換わり速度と、V
onに対応する電圧パルス列からVoff に対応する電圧パ
ルス列に切り換えたときのTonからToff への切り換わ
り速度との和が、700ms以下であった。これを第2
の実施例以降の説明において、「第2の特性」という。
1/200デューティの駆動において、Voff に対応す
る電圧パルス列からVonに対応する電圧パルス列に切り
換えたときのToff からTonへの切り換わり速度と、V
onに対応する電圧パルス列からVoff に対応する電圧パ
ルス列に切り換えたときのTonからToff への切り換わ
り速度との和が、700ms以下であった。これを第2
の実施例以降の説明において、「第2の特性」という。
【0027】これらの液晶表示装置のクロストークの評
価は、簡易的に以下の方法で行った。図1はこの評価方
法を説明するための特性図である。図1において、1は
ベタ白表示の際の白表示画素の透過率−駆動電圧特性、
2はチェッカーパターン表示の際の白表示画素の透過率
−駆動電圧特性、3はズレの電圧値である。液晶表示装
置に、ベタ白表示に対する駆動波形と、チェッカーパタ
ーン表示に対する駆動波形とを適用し、この時の白表示
点の輝度−電圧波高値特性の電圧値でのズレから評価す
る。もちろん、ズレが0ボルトの時、理想的となる。評
価指標として、駆動に必要な電圧波高値に対するズレの
電圧値を百分率で表す。
価は、簡易的に以下の方法で行った。図1はこの評価方
法を説明するための特性図である。図1において、1は
ベタ白表示の際の白表示画素の透過率−駆動電圧特性、
2はチェッカーパターン表示の際の白表示画素の透過率
−駆動電圧特性、3はズレの電圧値である。液晶表示装
置に、ベタ白表示に対する駆動波形と、チェッカーパタ
ーン表示に対する駆動波形とを適用し、この時の白表示
点の輝度−電圧波高値特性の電圧値でのズレから評価す
る。もちろん、ズレが0ボルトの時、理想的となる。評
価指標として、駆動に必要な電圧波高値に対するズレの
電圧値を百分率で表す。
【0028】このクロストークの評価に関する百分率
は、液晶組成物11を用いたものは0.5%、液晶組成
物12を用いたものは0.8%、液晶組成物13を用い
たものは1.0%、液晶組成物14を用いたものは2.
0%であった。表示を目視した結果、液晶組成物11と
12による表示が最も好ましく、液晶組成物13による
表示は我慢し得るものであった。液晶組成物14はクロ
ストークが酷く、使用には不向きであった。
は、液晶組成物11を用いたものは0.5%、液晶組成
物12を用いたものは0.8%、液晶組成物13を用い
たものは1.0%、液晶組成物14を用いたものは2.
0%であった。表示を目視した結果、液晶組成物11と
12による表示が最も好ましく、液晶組成物13による
表示は我慢し得るものであった。液晶組成物14はクロ
ストークが酷く、使用には不向きであった。
【0029】これらの液晶表示装置の表示の均一性を評
価するために、簡易的に以下の方法で行った。まず、表
示装置の中央の局所点における前記のV50の電圧を表示
装置に印加し、この各々局所的輝度の情報を半導体素
子、CCDカメラで取り、この各局所的情報をメモリー
に記録させ、これらの情報値の平均値に対して、各局所
的情報値の標準偏差を算出する。この標準偏差を百分率
で表す。
価するために、簡易的に以下の方法で行った。まず、表
示装置の中央の局所点における前記のV50の電圧を表示
装置に印加し、この各々局所的輝度の情報を半導体素
子、CCDカメラで取り、この各局所的情報をメモリー
に記録させ、これらの情報値の平均値に対して、各局所
的情報値の標準偏差を算出する。この標準偏差を百分率
で表す。
【0030】この表示の均一性に関する百分率は、液晶
組成物11を用いたものは約4%、液晶組成物12を用
いたものは約8%、液晶組成物13を用いたものは約1
0%、液晶組成物14を用いたものは約14%であっ
た。表示を目視の結果、液晶組成物11と12による表
示が最も好ましく、液晶組成物13による表示は我慢し
得るものであった。液晶組成物14は表示にムラが多
く、使用には不向きであった。
組成物11を用いたものは約4%、液晶組成物12を用
いたものは約8%、液晶組成物13を用いたものは約1
0%、液晶組成物14を用いたものは約14%であっ
た。表示を目視の結果、液晶組成物11と12による表
示が最も好ましく、液晶組成物13による表示は我慢し
得るものであった。液晶組成物14は表示にムラが多
く、使用には不向きであった。
【0031】以上のことから、1Hz以下の三角波電圧
で計測された電気抵抗値が1×10 10Ωcm以上である
液晶組成物を用いることにより、クロストークや表示ム
ラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装置を実
現できることがわかる。 (第2の実施例)この実施例では、液晶組成物中の、シ
アノ基を有する液晶分子の分量について説明する。
で計測された電気抵抗値が1×10 10Ωcm以上である
液晶組成物を用いることにより、クロストークや表示ム
ラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装置を実
現できることがわかる。 (第2の実施例)この実施例では、液晶組成物中の、シ
アノ基を有する液晶分子の分量について説明する。
【0032】液晶組成物21を用意した。この液晶組成
物21は、(化1)、(化2)、(化3)で示されるシ
アノ基を有する液晶分子の分量を約35wt%とした液
晶組成物である。液晶組成物22を用意した。この液晶
組成物22は、(化1)、(化2)、(化3)で示され
るシアノ基を有する液晶分子の分量を約42wt%とし
た液晶組成物である。
物21は、(化1)、(化2)、(化3)で示されるシ
アノ基を有する液晶分子の分量を約35wt%とした液
晶組成物である。液晶組成物22を用意した。この液晶
組成物22は、(化1)、(化2)、(化3)で示され
るシアノ基を有する液晶分子の分量を約42wt%とし
た液晶組成物である。
【0033】液晶組成物23を用意した。この液晶組成
物23は、(化1)、(化2)、(化3)で示されるシ
アノ基を有する液晶分子の分量を約48wt%とした液
晶組成物である。液晶組成物24を用意した。この液晶
組成物24は、(化1)、(化2)、(化3)で示され
るシアノ基を有する液晶分子の分量を約55wt%とし
た液晶組成物である。
物23は、(化1)、(化2)、(化3)で示されるシ
アノ基を有する液晶分子の分量を約48wt%とした液
晶組成物である。液晶組成物24を用意した。この液晶
組成物24は、(化1)、(化2)、(化3)で示され
るシアノ基を有する液晶分子の分量を約55wt%とし
た液晶組成物である。
【0034】これらの液晶組成物11〜14を用いて、
それぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステ
ッドネマティック・モードの液晶表示装置を公知のごと
く、作製した。これらの液晶表示装置は、第1の実施例
に示す「第1の特性」および「第2の特性」を有するも
のであった。これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。
それぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステ
ッドネマティック・モードの液晶表示装置を公知のごと
く、作製した。これらの液晶表示装置は、第1の実施例
に示す「第1の特性」および「第2の特性」を有するも
のであった。これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。
【0035】クロストークの評価に関する百分率は、液
晶組成物21を用いたものは0.4%、液晶組成物22
を用いたものは0.9%、液晶組成物23を用いたもの
は1.0%、液晶組成物24を用いたものは2.1%で
あった。表示を目視した結果、液晶組成物21と22に
よる表示が最も好ましく、液晶組成物23による表示は
我慢し得るものであった。液晶組成物24はクロストー
クが酷く、使用には不向きであった。
晶組成物21を用いたものは0.4%、液晶組成物22
を用いたものは0.9%、液晶組成物23を用いたもの
は1.0%、液晶組成物24を用いたものは2.1%で
あった。表示を目視した結果、液晶組成物21と22に
よる表示が最も好ましく、液晶組成物23による表示は
我慢し得るものであった。液晶組成物24はクロストー
クが酷く、使用には不向きであった。
【0036】表示の均一性に関する百分率は、液晶組成
物21を用いたものは約4%、液晶組成物22を用いた
ものは約7%、液晶組成物23を用いたものは約10
%、液晶組成物24を用いたものは約15%であった。
表示を目視の結果、液晶組成物21と22による表示が
最も好ましく、液晶組成物23による表示は我慢し得る
ものであった。液晶組成物24は表示にムラが多く、使
用には不向きであった。
物21を用いたものは約4%、液晶組成物22を用いた
ものは約7%、液晶組成物23を用いたものは約10
%、液晶組成物24を用いたものは約15%であった。
表示を目視の結果、液晶組成物21と22による表示が
最も好ましく、液晶組成物23による表示は我慢し得る
ものであった。液晶組成物24は表示にムラが多く、使
用には不向きであった。
【0037】以上のことから、(化1)、(化2)、
(化3)で示されるシアノ基を有する液晶分子の分量が
50wt%以下である液晶組成物を用いることにより、
クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表示の得ら
れる液晶表示装置を実現できることがわかる。 (第3の実施例)この実施例では、液晶組成物中の、シ
アノ基とアルケニル基の両方を有する液晶分子の分量に
ついて説明する。
(化3)で示されるシアノ基を有する液晶分子の分量が
50wt%以下である液晶組成物を用いることにより、
クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表示の得ら
れる液晶表示装置を実現できることがわかる。 (第3の実施例)この実施例では、液晶組成物中の、シ
アノ基とアルケニル基の両方を有する液晶分子の分量に
ついて説明する。
【0038】液晶組成物31を用意した。この液晶組成
物31は、(化2)で示されるシアノ基とアルケニル基
の両方を有する液晶分子の分量を約21wt%にした液
晶組成物である。液晶組成物32を用意した。この液晶
組成物32は、(化2)で示されるシアノ基とアルケニ
ル基の両方を有する液晶分子の分量を約25wt%にし
た液晶組成物である。
物31は、(化2)で示されるシアノ基とアルケニル基
の両方を有する液晶分子の分量を約21wt%にした液
晶組成物である。液晶組成物32を用意した。この液晶
組成物32は、(化2)で示されるシアノ基とアルケニ
ル基の両方を有する液晶分子の分量を約25wt%にし
た液晶組成物である。
【0039】液晶組成物33を用意した。この液晶組成
物33は、(化2)で示されるシアノ基とアルケニル基
の両方を有する液晶分子の分量を約29wt%にした液
晶組成物である。これらの液晶組成物31〜33を用い
て、それぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイ
ステッドネマティック・モードの液晶表示装置を公知の
ごとく、作製した。これらの液晶表示装置は、第1の実
施例に示す「第1の特性」および「第2の特性」を有す
るものであった。
物33は、(化2)で示されるシアノ基とアルケニル基
の両方を有する液晶分子の分量を約29wt%にした液
晶組成物である。これらの液晶組成物31〜33を用い
て、それぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイ
ステッドネマティック・モードの液晶表示装置を公知の
ごとく、作製した。これらの液晶表示装置は、第1の実
施例に示す「第1の特性」および「第2の特性」を有す
るものであった。
【0040】これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物31を用いたものは0.6%、液晶組成物32を用
いたものは0.9%、液晶組成物33を用いたものは
1.7%であった。表示を目視した結果、液晶組成物3
1と32による表示が最も好ましく、液晶組成物33は
クロストークが酷く、使用には不向きであった。
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物31を用いたものは0.6%、液晶組成物32を用
いたものは0.9%、液晶組成物33を用いたものは
1.7%であった。表示を目視した結果、液晶組成物3
1と32による表示が最も好ましく、液晶組成物33は
クロストークが酷く、使用には不向きであった。
【0041】表示の均一性に関する百分率は、液晶組成
物31を用いたものは約5%、液晶組成物32を用いた
ものは約7%、液晶組成物33を用いたものは約11%
であった。表示を目視の結果、液晶組成物31と32に
よる表示が最も好ましく、液晶組成物33は表示にムラ
が多く、使用には不向きであった。以上のことから、
(化2)で示されるシアノ基とアルケニル基の両方を有
する液晶分子の分量が25wt%以下である液晶組成物
を用いることにより、クロストークや表示ムラを改善で
き、良好な表示の得られる液晶表示装置を実現できるこ
とがわかる。
物31を用いたものは約5%、液晶組成物32を用いた
ものは約7%、液晶組成物33を用いたものは約11%
であった。表示を目視の結果、液晶組成物31と32に
よる表示が最も好ましく、液晶組成物33は表示にムラ
が多く、使用には不向きであった。以上のことから、
(化2)で示されるシアノ基とアルケニル基の両方を有
する液晶分子の分量が25wt%以下である液晶組成物
を用いることにより、クロストークや表示ムラを改善で
き、良好な表示の得られる液晶表示装置を実現できるこ
とがわかる。
【0042】(第4の実施例)この実施例では、液晶組
成物中の、分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を
有する液晶分子の分量について説明する。液晶組成物4
1は、(化3)のように液晶分子の末端にシアノ基とフ
ッソ原子の両方を有する液晶分子の分量が約4wt%で
ある液晶組成物である。
成物中の、分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を
有する液晶分子の分量について説明する。液晶組成物4
1は、(化3)のように液晶分子の末端にシアノ基とフ
ッソ原子の両方を有する液晶分子の分量が約4wt%で
ある液晶組成物である。
【0043】液晶組成物42は、前記のように、液晶分
子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分
子の分量が約7wt%である液晶組成物である。液晶組
成物43は、前記のように、液晶分子の末端にシアノ基
とフッソ原子の両方を有する液晶分子の分量が約11w
t%である液晶組成物である。これらの液晶組成物41
〜43を用いて、それぞれ、240゜の角度に捻られた
スーパーツイステッドネマティック・モードの液晶表示
装置を公知のごとく、作製した。これらの液晶表示装置
は、第1の実施例に示す「第1の特性」および「第2の
特性」を有するものであった。
子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分
子の分量が約7wt%である液晶組成物である。液晶組
成物43は、前記のように、液晶分子の末端にシアノ基
とフッソ原子の両方を有する液晶分子の分量が約11w
t%である液晶組成物である。これらの液晶組成物41
〜43を用いて、それぞれ、240゜の角度に捻られた
スーパーツイステッドネマティック・モードの液晶表示
装置を公知のごとく、作製した。これらの液晶表示装置
は、第1の実施例に示す「第1の特性」および「第2の
特性」を有するものであった。
【0044】これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物41を用いたものは0.5%、液晶組成物42を用
いたものは0.9%、液晶組成物43を用いたものは
1.6%であった。表示を目視した結果、液晶組成物4
1と42による表示が最も好ましく、液晶組成物43は
クロストークが酷く、使用には不向きであった。
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物41を用いたものは0.5%、液晶組成物42を用
いたものは0.9%、液晶組成物43を用いたものは
1.6%であった。表示を目視した結果、液晶組成物4
1と42による表示が最も好ましく、液晶組成物43は
クロストークが酷く、使用には不向きであった。
【0045】表示の均一性に関する百分率は、液晶組成
物41を用いたものは約5%、液晶組成物42を用いた
ものは約6%、液晶組成物43を用いたものは約10%
であった。表示を目視の結果、液晶組成物41と42に
よる表示が最も好ましく、液晶組成物43は表示にムラ
が多く、使用には不向きであった。以上のことから、
(化3)のように液晶分子の末端にシアノ基とフッソ原
子の両方を有する液晶分子の分量が10wt%以下であ
る液晶組成物を用いることにより、クロストークや表示
ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装置を
実現できることがわかる。
物41を用いたものは約5%、液晶組成物42を用いた
ものは約6%、液晶組成物43を用いたものは約10%
であった。表示を目視の結果、液晶組成物41と42に
よる表示が最も好ましく、液晶組成物43は表示にムラ
が多く、使用には不向きであった。以上のことから、
(化3)のように液晶分子の末端にシアノ基とフッソ原
子の両方を有する液晶分子の分量が10wt%以下であ
る液晶組成物を用いることにより、クロストークや表示
ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装置を
実現できることがわかる。
【0046】(第5の実施例)この実施例では、液晶組
成物中の、分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分
子の分量について説明する。液晶組成物51は、(化
4)のように分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶
分子の分量が約3wt%であり、かつ、第4の実施例の
ように、(化3)で示される分子の末端にシアノ基とフ
ッソ原子の両方を有する液晶分子の分量が約4wt%で
ある液晶組成物である。
成物中の、分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分
子の分量について説明する。液晶組成物51は、(化
4)のように分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶
分子の分量が約3wt%であり、かつ、第4の実施例の
ように、(化3)で示される分子の末端にシアノ基とフ
ッソ原子の両方を有する液晶分子の分量が約4wt%で
ある液晶組成物である。
【0047】液晶組成物52は、(化4)のように分子
の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量が約5
wt%であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)
で示される分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を
有する液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物で
ある。液晶組成物53は、(化4)のように分子の末端
にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量が約7wt%
であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)で示さ
れる分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する
液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物である。
の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量が約5
wt%であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)
で示される分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を
有する液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物で
ある。液晶組成物53は、(化4)のように分子の末端
にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量が約7wt%
であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)で示さ
れる分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する
液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物である。
【0048】これらの液晶組成物51〜53を用いて、
それぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステ
ッドネマティック・モードの液晶表示装置を公知のごと
く、作製した。これらの液晶表示装置は、第1の実施例
に示す「第1の特性」および「第2の特性」を有するも
のであった。これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。
それぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステ
ッドネマティック・モードの液晶表示装置を公知のごと
く、作製した。これらの液晶表示装置は、第1の実施例
に示す「第1の特性」および「第2の特性」を有するも
のであった。これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。
【0049】クロストークの評価に関する百分率は、液
晶組成物51を用いたものは0.6%、液晶組成物52
を用いたものは0.8%、液晶組成物53を用いたもの
は1.4%であった。表示を目視した結果、液晶組成物
51と52による表示が最も好ましく、液晶組成物53
はクロストークが酷く、使用には不向きであった。表示
の均一性の評価に関する百分率は、液晶組成物51を用
いたものは約5%、液晶組成物52を用いたものは約6
%、液晶組成物53を用いたものは約8%であった。表
示を目視の結果、液晶組成物51と52による表示が最
も好ましく、液晶組成物53は表示にムラが多く、使用
には不向きであった。
晶組成物51を用いたものは0.6%、液晶組成物52
を用いたものは0.8%、液晶組成物53を用いたもの
は1.4%であった。表示を目視した結果、液晶組成物
51と52による表示が最も好ましく、液晶組成物53
はクロストークが酷く、使用には不向きであった。表示
の均一性の評価に関する百分率は、液晶組成物51を用
いたものは約5%、液晶組成物52を用いたものは約6
%、液晶組成物53を用いたものは約8%であった。表
示を目視の結果、液晶組成物51と52による表示が最
も好ましく、液晶組成物53は表示にムラが多く、使用
には不向きであった。
【0050】以上のことから、(化4)のように分子の
末端にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量が約5w
t%以下である液晶組成物を用いることにより、クロス
トークや表示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液
晶表示装置を実現できることがわかる。 (第6の実施例)この実施例では、液晶組成物中の、分
子の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子の分量につ
いて説明する。
末端にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量が約5w
t%以下である液晶組成物を用いることにより、クロス
トークや表示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液
晶表示装置を実現できることがわかる。 (第6の実施例)この実施例では、液晶組成物中の、分
子の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子の分量につ
いて説明する。
【0051】液晶組成物61は、(化5)のように分子
の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子の分量が約3
wt%であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)
で示される分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を
有する液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物で
ある。液晶組成物62は、(化5)のように分子の末端
にフッソ原子3個を有する液晶分子の分量が約5wt%
であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)で示さ
れる分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する
液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物である。
の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子の分量が約3
wt%であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)
で示される分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を
有する液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物で
ある。液晶組成物62は、(化5)のように分子の末端
にフッソ原子3個を有する液晶分子の分量が約5wt%
であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)で示さ
れる分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する
液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物である。
【0052】液晶組成物63は、(化5)のように分子
の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子の分量が約6
wt%であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)
で示される分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を
有する液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物で
ある。これらの液晶組成物61〜63を用いて、それぞ
れ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステッドネ
マティック・モードの液晶表示装置を公知のごとく、作
製した。これらの液晶表示装置は、第1の実施例に示す
「第1の特性」および「第2の特性」を有するものであ
った。
の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子の分量が約6
wt%であり、かつ、第4の実施例のように、(化3)
で示される分子の末端にシアノ基とフッソ原子の両方を
有する液晶分子の分量が約4wt%である液晶組成物で
ある。これらの液晶組成物61〜63を用いて、それぞ
れ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステッドネ
マティック・モードの液晶表示装置を公知のごとく、作
製した。これらの液晶表示装置は、第1の実施例に示す
「第1の特性」および「第2の特性」を有するものであ
った。
【0053】これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物61を用いたものは0.9%、液晶組成物62を用
いたものは1.0%、液晶組成物63を用いたものは
1.3%であった。表示を目視した結果、液晶組成物6
1と62による表示が好ましく、液晶組成物63はクロ
ストークが酷く、使用には不向きであった。
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物61を用いたものは0.9%、液晶組成物62を用
いたものは1.0%、液晶組成物63を用いたものは
1.3%であった。表示を目視した結果、液晶組成物6
1と62による表示が好ましく、液晶組成物63はクロ
ストークが酷く、使用には不向きであった。
【0054】表示の均一性に関する百分率は、液晶組成
物61を用いたものは約6%、液晶組成物62を用いた
ものは約7%、液晶組成物63を用いたものは約8%で
あった。表示を目視の結果、液晶組成物61と62によ
る表示が好ましく、液晶組成物63は表示にムラが多
く、使用には不向きであった。以上のことから、(化
5)のように分子の末端にフッソ原子3個を有する液晶
分子の分量が約5wt%以下である液晶組成物を用いる
ことにより、クロストークや表示ムラを改善でき、良好
な表示の得られる液晶表示装置を実現できることがわか
る。
物61を用いたものは約6%、液晶組成物62を用いた
ものは約7%、液晶組成物63を用いたものは約8%で
あった。表示を目視の結果、液晶組成物61と62によ
る表示が好ましく、液晶組成物63は表示にムラが多
く、使用には不向きであった。以上のことから、(化
5)のように分子の末端にフッソ原子3個を有する液晶
分子の分量が約5wt%以下である液晶組成物を用いる
ことにより、クロストークや表示ムラを改善でき、良好
な表示の得られる液晶表示装置を実現できることがわか
る。
【0055】(第7の実施例)この実施例では、液晶組
成物中の、分子の末端にフッソ原子3個を有する液晶分
子,分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子,お
よび分子の末端にシアノ基とフッソ原子を有する液晶分
子の分量の和について説明する。液晶組成物71は、
(化3)のように分子の末端にシアノ基とフッソ原子を
有する液晶分子の分量と、(化4)のように分子の末端
にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量と、(化5)
のように分子の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子
の分量との和が、約7wt%である液晶組成物である。
成物中の、分子の末端にフッソ原子3個を有する液晶分
子,分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子,お
よび分子の末端にシアノ基とフッソ原子を有する液晶分
子の分量の和について説明する。液晶組成物71は、
(化3)のように分子の末端にシアノ基とフッソ原子を
有する液晶分子の分量と、(化4)のように分子の末端
にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量と、(化5)
のように分子の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子
の分量との和が、約7wt%である液晶組成物である。
【0056】液晶組成物72,液晶組成物73は、それ
ぞれ、(化3)のように分子の末端にシアノ基とフッソ
原子を有する液晶分子の分量と、(化4)のように分子
の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量と、
(化5)のように分子の末端にフッソ原子3個を有する
液晶分子の分量との和が、約10wt%,約15wt%
である液晶組成物である。これらの液晶組成物71〜7
3を用いて、それぞれ、240゜の角度に捻られたスー
パーツイステッドネマティック・モードの液晶表示装置
を公知のごとく、作製した。これらの液晶表示装置は、
第1の実施例に示す「第1の特性」および「第2の特
性」を有するものであった。
ぞれ、(化3)のように分子の末端にシアノ基とフッソ
原子を有する液晶分子の分量と、(化4)のように分子
の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子の分量と、
(化5)のように分子の末端にフッソ原子3個を有する
液晶分子の分量との和が、約10wt%,約15wt%
である液晶組成物である。これらの液晶組成物71〜7
3を用いて、それぞれ、240゜の角度に捻られたスー
パーツイステッドネマティック・モードの液晶表示装置
を公知のごとく、作製した。これらの液晶表示装置は、
第1の実施例に示す「第1の特性」および「第2の特
性」を有するものであった。
【0057】これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物71を用いたものは0.7%、液晶組成物72を用
いたものは1.0%、液晶組成物73を用いたものは
1.6%であった。表示を目視した結果、液晶組成物7
1と72による表示が好ましく、液晶組成物73はクロ
ストークが酷く、使用には不向きであった。
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物71を用いたものは0.7%、液晶組成物72を用
いたものは1.0%、液晶組成物73を用いたものは
1.6%であった。表示を目視した結果、液晶組成物7
1と72による表示が好ましく、液晶組成物73はクロ
ストークが酷く、使用には不向きであった。
【0058】表示の均一性に関する百分率は、液晶組成
物71を用いたものは約4%、液晶組成物72を用いた
ものは約6%、液晶組成物73を用いたものは約9%で
あった。表示を目視の結果、液晶組成物71と72によ
る表示が好ましく、液晶組成物73は表示にムラが多
く、使用には不向きであった。以上のことから、(化
3),(化4),(化5)で示されるように、分子の末
端にシアノ基とフッソ原子を有する液晶分子,分子の末
端にフッソ原子を2個を有する液晶分子,および分子の
末端にフッソ原子を3個を有する液晶分子の分量の和が
約10wt%以下である液晶組成物を用いることによ
り、クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表示の
得られる液晶表示装置を実現できることがわかる。
物71を用いたものは約4%、液晶組成物72を用いた
ものは約6%、液晶組成物73を用いたものは約9%で
あった。表示を目視の結果、液晶組成物71と72によ
る表示が好ましく、液晶組成物73は表示にムラが多
く、使用には不向きであった。以上のことから、(化
3),(化4),(化5)で示されるように、分子の末
端にシアノ基とフッソ原子を有する液晶分子,分子の末
端にフッソ原子を2個を有する液晶分子,および分子の
末端にフッソ原子を3個を有する液晶分子の分量の和が
約10wt%以下である液晶組成物を用いることによ
り、クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表示の
得られる液晶表示装置を実現できることがわかる。
【0059】(第8の実施例)この実施例では、液晶組
成物の誘電異方性について説明する。液晶組成物81は
液晶組成物全体の誘電異方性が約6.5、液晶組成物8
2はそれが約7.6、液晶組成物83はそれが約8.9
であった。これらの液晶組成物81〜83を用いて、そ
れぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステッ
ドネマティック・モードの液晶表示装置を公知のごと
く、作製した。これらの液晶表示装置は、第1の実施例
に示す「第1の特性」および「第2の特性」を有するも
のであった。
成物の誘電異方性について説明する。液晶組成物81は
液晶組成物全体の誘電異方性が約6.5、液晶組成物8
2はそれが約7.6、液晶組成物83はそれが約8.9
であった。これらの液晶組成物81〜83を用いて、そ
れぞれ、240゜の角度に捻られたスーパーツイステッ
ドネマティック・モードの液晶表示装置を公知のごと
く、作製した。これらの液晶表示装置は、第1の実施例
に示す「第1の特性」および「第2の特性」を有するも
のであった。
【0060】これらの液晶表示装置のクロストークの評
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物81を用いたものは0.5%、液晶組成物82を用
いたものは1.0%、液晶組成物83を用いたものは
1.5%であった。表示を目視した結果、液晶組成物8
1と82による表示が好ましく、液晶組成物83はクロ
ストークが酷く、使用には不向きであった。
価および表示の均一性の評価を、第1の実施例と同様に
行った。クロストークの評価に関する百分率は、液晶組
成物81を用いたものは0.5%、液晶組成物82を用
いたものは1.0%、液晶組成物83を用いたものは
1.5%であった。表示を目視した結果、液晶組成物8
1と82による表示が好ましく、液晶組成物83はクロ
ストークが酷く、使用には不向きであった。
【0061】表示の均一性に関する百分率は、液晶組成
物81を用いたものは約4.5%、液晶組成物82を用
いたものは約6%、液晶組成物83を用いたものは約
8.9%であった。表示を目視の結果、液晶組成物81
と82による表示が好ましく、液晶組成物83は表示に
ムラが多く、使用には不向きであった。以上のことか
ら、誘電異方性が8以下である液晶組成物を用いること
により、クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表
示の得られる液晶表示装置を実現できることがわかる。
物81を用いたものは約4.5%、液晶組成物82を用
いたものは約6%、液晶組成物83を用いたものは約
8.9%であった。表示を目視の結果、液晶組成物81
と82による表示が好ましく、液晶組成物83は表示に
ムラが多く、使用には不向きであった。以上のことか
ら、誘電異方性が8以下である液晶組成物を用いること
により、クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表
示の得られる液晶表示装置を実現できることがわかる。
【0062】なお、上記実施例で作製した液晶表示装置
は、240゜の角度に捻られたスーパーツイステッドネ
マティック・モードとしたが、この発明の液晶組成物
は、220゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッ
ドネマティック・モードの液晶表示装置に適用できるも
のである。
は、240゜の角度に捻られたスーパーツイステッドネ
マティック・モードとしたが、この発明の液晶組成物
は、220゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッ
ドネマティック・モードの液晶表示装置に適用できるも
のである。
【0063】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、1Hz
以下の三角波電圧で計測された電気抵抗値が1010Ωc
m以上である液晶組成物を用いることにより、クロスト
ークや表示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶
表示装置を実現できる。また、(化1),(化2)およ
び(化3)のように、シアノ基を有する液晶分子の分量
を50wt%以下にした液晶組成物を用いることによ
り、クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表示の
得られる液晶表示装置を実現できる。
以下の三角波電圧で計測された電気抵抗値が1010Ωc
m以上である液晶組成物を用いることにより、クロスト
ークや表示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶
表示装置を実現できる。また、(化1),(化2)およ
び(化3)のように、シアノ基を有する液晶分子の分量
を50wt%以下にした液晶組成物を用いることによ
り、クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表示の
得られる液晶表示装置を実現できる。
【0064】また、(化2)のように、シアノ基とアル
ケニル基の両方を有する液晶分子の分量を25wt%以
下にした液晶組成物を用いることにより、クロストーク
や表示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示
装置を実現できる。また、(化3)のように、分子の末
端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分子の分
量を10wt%以下にした液晶組成物を用いることによ
り、クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表示の
得られる液晶表示装置を実現できる。
ケニル基の両方を有する液晶分子の分量を25wt%以
下にした液晶組成物を用いることにより、クロストーク
や表示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示
装置を実現できる。また、(化3)のように、分子の末
端にシアノ基とフッソ原子の両方を有する液晶分子の分
量を10wt%以下にした液晶組成物を用いることによ
り、クロストークや表示ムラを改善でき、良好な表示の
得られる液晶表示装置を実現できる。
【0065】また、(化4)のように、分子の末端にフ
ッソ原子2個を有する液晶分子の分量を5wt%以下に
した液晶組成物を用いることにより、クロストークや表
示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装置
を実現できる。また、(化5)のように、分子の末端に
フッソ原子3個を有する液晶分子の分量を5wt%以下
にした液晶組成物を用いることにより、クロストークや
表示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装
置を実現できる。
ッソ原子2個を有する液晶分子の分量を5wt%以下に
した液晶組成物を用いることにより、クロストークや表
示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装置
を実現できる。また、(化5)のように、分子の末端に
フッソ原子3個を有する液晶分子の分量を5wt%以下
にした液晶組成物を用いることにより、クロストークや
表示ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装
置を実現できる。
【0066】また、(化3)のように分子の末端にシア
ノ基とフッソ原子を有する液晶分子の分量と、(化4)
のように分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子
の分量と、(化5)のように分子の末端にフッソ原子3
個を有する液晶分子の分量との和を10wt%以下にし
た液晶組成物を用いることにより、クロストークや表示
ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装置を
実現できる。
ノ基とフッソ原子を有する液晶分子の分量と、(化4)
のように分子の末端にフッソ原子2個を有する液晶分子
の分量と、(化5)のように分子の末端にフッソ原子3
個を有する液晶分子の分量との和を10wt%以下にし
た液晶組成物を用いることにより、クロストークや表示
ムラを改善でき、良好な表示の得られる液晶表示装置を
実現できる。
【0067】また、誘電異方性が8以下である液晶組成
物を用いることにより、クロストークや表示ムラを改善
でき、良好な表示の得られる液晶表示装置を実現でき
る。このようにこの発明は、液晶表示装置の表示品位の
向上を実現するための液晶組成物を示唆するものであ
り、産業に貢献するところ大である。
物を用いることにより、クロストークや表示ムラを改善
でき、良好な表示の得られる液晶表示装置を実現でき
る。このようにこの発明は、液晶表示装置の表示品位の
向上を実現するための液晶組成物を示唆するものであ
り、産業に貢献するところ大である。
【図1】この発明の実施例における液晶表示装置のクロ
ストークの評価方法を説明するための特性図である。
ストークの評価方法を説明するための特性図である。
1 ベタ白表示の際の白表示画素の透過率−駆動電圧特
性 2 チェッカーパターン表示の際の白表示画素の透過率
−駆動電圧特性 3 ズレの電圧値
性 2 チェッカーパターン表示の際の白表示画素の透過率
−駆動電圧特性 3 ズレの電圧値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 (72)発明者 河路 彩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 熊川 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 山添 博司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−220489(JP,A) 特開 平3−73922(JP,A) 特開 昭64−87685(JP,A) 特開 平4−299308(JP,A) 特開 平6−108052(JP,A) 特開 平1−240592(JP,A) 特開 平3−259990(JP,A) 特開 平1−156392(JP,A) 特開 平3−269090(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 19/00 - 19/60 G02F 1/13 CA(STN)
Claims (8)
- 【請求項1】 一対の基板間に挟持された液晶が220
゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティ
ック・モードの液晶表示装置であり、前記液晶にかかる
べき実効電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧
(Voff ),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透
過率をToff ,Tonとしたときに、(数1)で示される
T50に対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT
10に対応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足
し、 【数1】 T50=(Ton−Toff )×0.5+Toff T10=(Ton−Toff )×0.1+Toff 【数2】 |V50/V10|≦1.03 かつ、1/200デューティの駆動において、Voff に
対応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パルス列
に切り換えたときのToff からTonへの切り換わり速度
と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応する
電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff への切
り換わり速度との和の上限が700msである前記液晶
表示装置の液晶として用い、かつ、前記液晶表示装置の
クロストークが抑制され、表示の均一性が改善されるよ
うに、1Hz以下の三角波電圧で計測された電気抵抗値
が1010Ωcmを下限としたことを特徴とする液晶組成
物。 - 【請求項2】 一対の基板間に挟持された液晶が220
゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティ
ック・モードの液晶表示装置であり、前記液晶にかかる
べき実効電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧
(Voff ),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透
過率をToff ,Tonとしたときに、(数1)で示される
T50に対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT
10に対応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足
し、かつ、1/200デューティの駆動において、Vof
f に対応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パル
ス列に切り換えたときのToff からTonへの切り換わり
速度と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応
する電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff へ
の切り換わり速度との和の上限が700msである前記
液晶表示装置の液晶として用い、かつ、前記液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化1),(化2)および(化3)のよう
に、シアノ基を有する液晶分子を含有し、この液晶分子
の分量を50wt%を上限としたことを特徴とする液晶
組成物。 【化1】 【化2】 【化3】 - 【請求項3】 一対の基板間に挟持された液晶が220
゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティ
ック・モードの液晶表示装置であり、前記液晶にかかる
べき実効電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧
(Voff ),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透
過率をToff ,Tonとしたときに、(数1)で示される
T50に対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT
10に対応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足
し、かつ、1/200デューティの駆動において、Vof
f に対応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パル
ス列に切り換えたときのToff からTonへの切り換わり
速度と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応
する電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff へ
の切り換わり速度との和の上限が700msである前記
液晶表示装置の液晶として用い、かつ、前記液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化2)のように、シアノ基とアルケニル基
の両方を有する液晶分子を含有し、この液晶分子の分量
を25wt%を上限としたことを特徴とする液晶組成
物。 - 【請求項4】 一対の基板間に挟持された液晶が220
゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティ
ック・モードの液晶表示装置であり、前記液晶にかかる
べき実効電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧
(Voff ),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透
過率をToff ,Tonとしたときに、(数1)で示される
T50に対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT
10に対応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足
し、かつ、1/200デューティの駆動において、Vof
f に対応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パル
ス列に切り換えたときのToff からTonへの切り換わり
速度と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応
する電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff へ
の切り換わり速度との和の上限が700msである前記
液晶表示装置の液晶として用い、かつ、前記液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化3)のように、分子の末端にシアノ基と
フッソ原子の両方を有する液晶分子を含有し、この液晶
分子の分量を10wt%を上限としたことを特徴とする
液晶組成物。 - 【請求項5】 一対の基板間に挟持された液晶が220
゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティ
ック・モードの液晶表示装置であり、前記液晶にかかる
べき実効電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧
(Voff ),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透
過率をToff ,Tonとしたときに、(数1)で示される
T50に対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT
10に対応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足
し、かつ、1/200デューティの駆動において、Vof
f に対応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パル
ス列に切り換えたときのToff からTonへの切り換わり
速度と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応
する電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff へ
の切り換わり速度との和の上限が700msである前記
液晶表示装置の液晶として用い、かつ、前記液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化4)のように、分子の末端にフッソ原子
2個を有する液晶分子を含有し、この液晶分子の分量を
5wt%を上限としたことを特徴とする液晶組成物。 【化4】 - 【請求項6】 一対の基板間に挟持された液晶が220
゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティ
ック・モードの液晶表示装置であり、前記液晶にかかる
べき実効電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧
(Voff ),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透
過率をToff ,Tonとしたときに、(数1)で示される
T50に対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT
10に対応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足
し、かつ、1/200デューティの駆動において、Vof
f に対応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パル
ス列に切り換えたときのToff からTonへの切り換わり
速度と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応
する電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff へ
の切り換わり速度との和の上限が700msである前記
液晶表示装置の液晶として用い、かつ、前記液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化5)のように、分子の末端にフッソ原子
3個を有する液晶分子を含有し、この液晶分子の分量を
5wt%を上限としたことを特徴とする液晶組成物。 【化5】 - 【請求項7】 一対の基板間に挟持された液晶が220
゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティ
ック・モードの液晶表示装置であり、前記液晶にかかる
べき実効電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧
(Voff ),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透
過率をToff ,Tonとしたときに、(数1)で示される
T50に対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT
10に対応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足
し、かつ、1/200デューティの駆動において、Vof
f に対応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パル
ス列に切り換えたときのToff からTonへの切り換わり
速度と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応
する電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff へ
の切り換わり速度との和の上限が700msである前記
液晶表示装置の液晶として用い、かつ、前記液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、(化3)のように分子の末端にシアノ基とフ
ッソ原子を有する液晶分子と、(化4)のように分子の
末端にフッソ原子2個を有する液晶分子と、(化5)の
ように分子の末端にフッソ原子3個を有する液晶分子と
を含有し、これらの液晶分子の分量の和を10wt%を
上限としたことを特徴とする液晶組成物。 - 【請求項8】 一対の基板間に挟持された液晶が220
゜以上の角度に捻られたスーパーツイステッドネマティ
ック・モードの液晶表示装置であり、前記液晶にかかる
べき実効電圧のうちデューティ比で決定されるオフ電圧
(Voff ),オン電圧(Von)のそれぞれに対応する透
過率をToff ,Tonとしたときに、(数1)で示される
T50に対応する実効電圧V50と、(数1)で示されるT
10に対応する実効電圧V10とが、(数2)の関係を満足
し、かつ、1/200デューティの駆動において、Vof
f に対応する電圧パルス列からVonに対応する電圧パル
ス列に切り換えたときのToff からTonへの切り換わり
速度と、Vonに対応する電圧パルス列からVoff に対応
する電圧パルス列に切り換えたときのTonからToff へ
の切り換わり速度との和の上限が700msである前記
液晶表示装置の液晶として用い、かつ、前記液晶表示装
置のクロストークが抑制され、表示の均一性が改善され
るように、誘電異方性を8を上限としたことを特徴とす
る液晶組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6300831A JP2941669B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 液晶組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6300831A JP2941669B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 液晶組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08157825A JPH08157825A (ja) | 1996-06-18 |
JP2941669B2 true JP2941669B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=17889639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6300831A Expired - Lifetime JP2941669B2 (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 液晶組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2941669B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-05 JP JP6300831A patent/JP2941669B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08157825A (ja) | 1996-06-18 |
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