JP2940504B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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Description
に関し、特に、レーザ反射用のミラーが固定されたミラ
ー支持アームが、磁気ヘッドキャリッジに連結された状
態で筐体外側に支持されてレーザ測長を行う型式の磁気
ディスク装置に関する。
ドディスクドライブ装置では、同一寸法内での磁気ディ
スクの枚数の増加、或いは、記録密度の増大に伴って、
使用温度範囲が広がっており、相互に連結した異種材料
の線膨張率の相違等に起因するオフトラックが問題にな
っている。オフトラックの他の原因としては、磁気ディ
スクを回転させるスピンドルモータのモータハブの倒
れ、或いは、磁気ヘッドを支持するキャリッジを揺動さ
せるボイスコイルモータの回転部の倒れ等が挙げられ
る。
磁気ディスク面に、必要なサーボ情報(位置情報)を予
め書き込んでおき、サーボ情報に基づいて磁気ヘッドを
磁気ディスクに対して位置制御するサーボ方式が知られ
ている。サーボ情報の書込みは、通常、ハードディスク
ドライブ装置のカバーを取り外し、露出した磁気ヘッド
用アクチュエータにミラーを連結し、ミラーにレーザ光
を照射しその反射したレーザ光に基づくレーザ測長によ
って、トラック位置を測定しながら行われる。サーボ情
報の書込みは、カバーを取り外さない状態でも実行可能
である。この場合には、カバーのアクチュエータに対向
する位置に開口を設け、ミラーを支持するアームの一部
を開口から挿入してアクチュエータに連結した状態で書
き込む。
てアクチュエータに連結された状態で行われるサーボ情
報記録方法には、特開平2-33781号公報に示されるよう
な方法がある。該公報に記載された記録方法の原理を以
下に説明する。
置の一例を示す断面図である。ハードディスクドライブ
装置40は、ベース41とカバー42とから成る筐体を
有している。筐体内には、モータハブ431に積層状態
で支持された5枚の磁気ディスク48を回転させるスピ
ンドルモータ43と、各磁気ディスク48に夫々対応す
る5個の磁気ヘッド50と、各磁気ヘッド50を支持す
るキャリッジ44と、キャリッジ44を回動軸51を中
心として揺動(回動)させるボイスコイルモータ49と
が配設されている。
51に嵌合した筒状部441に対向して、回動軸51を
中心とする円弧形状の開口411が形成されている。開
口411には、ミラー支持アーム45のアーム本体から
突出するピン451が挿入されており、ピン451は、
筒状部441に形成された凹部に連結されている。アー
ム本体の自由端には、レーザ測長用のミラー46が固定
されている。
場合には、まず、装置を略完成状態に組み立てた後に、
ピン451を開口411から挿入し、ミラー支持アーム
45を筒状部441に連結する。これにより、ミラー支
持アーム45は、回動軸51を中心として揺動するキャ
リッジ44に回転一体的に支持される。この後、ミラー
46にレーザ光を照射し、その反射光に基づいてレーザ
測長を行い、ボイスコイルモータ49によってキャリッ
ジ44を揺動させて磁気ヘッド50を位置決めしつつ、
サーボ情報を磁気ディスク50に書き込む。書込みが終
了すると、ピン451をキャリッジ44から取り外して
開口411から抜き、ミラー支持アーム45を磁気ディ
スク装置40から取り外し、開口411にシール47を
貼付して封印する。これにより、ハードディスクドライ
ブ装置40が完成する。
スクドライブ装置40では、ミラー支持アーム45がキ
ャリッジ44に対しピン451のみで連結されるため、
ミラー支持アーム45に振動が発生すると、該振動が全
てピン451を経由してキャリッジ44に伝わり、サー
ボ情報の読み取り等に悪影響を与える外乱になる。
50の位置決め精度は、ミラー46とピン451との間
の距離が、つまりミラー46の回転半径が長くなるほど
向上する。ハードディスクドライブ装置40では、前述
のように、ミラー支持アーム45がキャリッジ44にピ
ン451のみで連結されるので、ミラー支持アーム45
の軽量化が必要になる。このため、アーム長を十分に延
ばすことができず、位置決め精度が向上し難いという問
題が生じる。また、ピン451の径を大きくすることに
よってミラー支持アーム45に必要な剛性を確保する
が、あまり大きな径のピンを使用すると、ミラー支持ア
ーム45に形成される開口411が大きくなるため、筐
体の剛性が低下する。
に生じる振動がキャリッジに伝わり難く、また、ミラー
支持アームを十分に長く形成することができ、筐体の剛
性の低下も回避可能な磁気ディスク装置を提供すること
を目的とする。
に、本発明の磁気ディスク装置は、磁気ヘッドを支持し
回動軸を中心として回動可能な磁気ヘッドキャリッジを
筐体内に備え、先端にレーザ反射用のミラーが固定され
たミラー支持アームが、磁気ヘッドキャリッジに連結さ
れた状態で筐体の外側に支持されてレーザ測長を行う型
式の磁気ディスク装置において、前記ミラー支持アーム
は、筐体外面の前記回動軸の延長線上に位置する固定軸
に回転可能に支承されると共に、磁気ヘッドキャリッジ
に回転一体的に連結されることを特徴とする。
ー支持アームが、固定軸と磁気ヘッドキャリッジとによ
って2点支持されるので、ミラー支持アームに振動が生
じたとしても、該振動は、磁気ヘッドキャリッジだけで
なく、固定軸を経由して筐体外面にも伝わる。このた
め、磁気ヘッドキャリッジに伝わる振動が大幅に軽減さ
れ、従来の磁気ディスク装置に比較して、サーボ情報に
対する外乱の影響が極めて小さくなる。また、ミラー支
持アームが2点支持されることにより、必要以上の軽量
化を要しなく、アームを十分に長くすることが可能にな
るので、レーザ測長法による磁気ヘッドの位置決め精度
を向上させることができる。更に、磁気ヘッドキャリッ
ジとの連結部分を細く形成できることにより、連結部分
を筐体内に挿入する開口の幅を小さく形成できるので、
剛性が高い筐体を得ることができる。
する支承部材が着脱自在に固定されており、前記固定軸
には、前記ミラー支持アームがベアリングを介して回転
自在に支承されることが好ましい。この場合、ミラー支
持アームは、筐体に対して円滑に回転することができ
る。
に説明する。図1は、本発明の一実施形態例のハードデ
ィスクドライブ装置(磁気ディスク装置)を示す断面
図、図2は、本ハードディスクドライブ装置に連結され
るミラー支持アームと該アームを支持する支承部材とを
示す詳細断面図である。
ブ装置10は、ベース11とカバー12とから成る筐体
を備える。筐体内には、モータハブ131に支持された
5枚の磁気ディスク18を回転させるスピンドルモータ
13と、各磁気ディスク18に夫々対応する5個の磁気
ヘッド20と、各磁気ヘッド20を支持するキャリッジ
(磁気ヘッドキャリッジ)14と、キャリッジ14を回
動軸31を中心として揺動(回動)させるボイスコイル
モータ29とが配設されている。
は、アーム本体154の一端に、レーザ測長用のミラー
21が接着剤で固定され、他端に、筒状連結部152が
形成されている。アーム本体154の略中間部には、連
結ピン151が形成されている。
支承部材28がネジ27で固定される。支承部材28
は、ネジ27が挿入されるネジ孔283と、固定軸28
2とを備える。固定軸282は、支承部材28がベース
11に固定されたときに、回動軸31の軸心延長線上に
位置する。また、固定軸282は、ベアリング19と共
に筒状連結部152を嵌合できる内径に形成されてい
る。ミラー支持アーム15と支承部材28とは、常に、
ベアリング19を介して相互に連結されている(図2参
照)。
141に対向して、ベース11に固定された固定軸28
2を中心とする円弧形状の開口111が形成されてい
る。ミラー支持アーム15は、開口111から挿入され
た連結ピン151が筒状部141の凹部142に嵌合さ
れることにより、キャリッジ14に回転一体的に連結さ
れる。この後、支承部材28がネジ27でベース11に
固定されることにより、ミラー支持アーム15が、ハー
ドディスクドライブ装置10に回転自在に支承される。
度の比較的細いネジが使用されるが、本発明によるミラ
ー装着構造では、ネジ固定面が筐体外面に広く確保され
る。このため、ネジ27には、M3〜M3.5程度の比
較的太いものが使用でき、支承部材28をベース11に
堅固に固定することができる。
0に対するレーザ測長を行いつつ磁気ディスク18にサ
ーボ情報を書き込む書込み装置の制御系を示すブロック
図である。同図に示すように、書込み装置の制御系は、
ハードディスクドライブ装置10のミラー21にレーザ
光を照射するレーザ装置26と、ミラー21で反射した
レーザ光に基づいてレーザ測長を行うレーザ測長システ
ム31と、レーザ測長システム31によって演算された
データに基づいて磁気ヘッド20の位置決めを行うヘッ
ド位置決め制御システム32と、位置決めされた磁気ヘ
ッド20により磁気ディスク18に対してサーボ情報を
書き込むサーボ情報記録システム34と、制御系全体を
制御する全体制御システム33とを備える。
磁気ディスク18にサーボ情報を書き込む際に、まず、
装置を略完成状態に組み立てた後に、ミラー支持アーム
15の連結ピン151を、開口111から挿入して筒状
部141の凹部142に嵌合して、キャリッジ14に連
結する。これにより、ミラー支持アーム15は、回動軸
31を中心として揺動するキャリッジ14と共に、支承
部材28を中心として回転可能である。この後、ミラー
21にレーザ光が照射され、その反射光に基づいてレー
ザ測長が行われ、磁気ヘッド20によって磁気ディスク
18にサーボ情報が書き込まれる。
行われる。まず、略完成体のハードディスクドライブ装
置10を、所定の位置にセットし、制御系と所定の状態
に電気的に接続する。この状態で、レーザ装置26を作
動させてレーザ光Laをミラー21に向けて照射する。
このとき反射するレーザ光に基づいて、レーザ測長シス
テム31がレーザ測長を実行してキャリッジ14の位置
を特定し、ヘッド位置決め制御システム32が、レーザ
測長システム31による演算データに基づいて、キャリ
ッジ14の駆動機構を動作させ、磁気ヘッド20を所定
の位置に移動させて固定する。この後、全体制御システ
ム33が、磁気ヘッド20が所定の位置に固定されたこ
とを認識すると、サーボ情報記録システム34に対し、
サーボ情報の書込み指令を出力する。これにより、サー
ボ情報記録システム34が、磁気ヘッド20によって磁
気ディスク18にサーボ情報を書き込む。これらの動作
が繰り返されることにより、サーボ情報が磁気ディスク
18の全面に書き込まれる。
れ、支承部材28がベース11から取り外されると共
に、連結ピン151が、筒状部141の凹部142から
取り外されて開口411から抜き出される。更に、ミラ
ー支持アーム15が磁気ディスク装置10から取り外さ
れた後に、開口111にシール16が貼付されて封印さ
れる。これにより、ハードディスクドライブ装置10は
完成体とされる。
ラー支持アーム15が、筒状連結部152と連結ピン1
51とで2点支持されるので、ミラー支持アーム15に
振動が生じても、該振動は、筒状連結部152を経由し
て固定軸282側にも伝わる。これにより、連結ピン1
51を経由してキャリッジ15側に伝わる振動が大幅に
軽減され、従来の磁気ディスク装置40の場合に比較し
て、サーボ情報に対する外乱の影響が大幅に小さくな
る。
とで2点支持される構造により、筐体が、ミラー支持ア
ーム15の重量を固定軸282を介して受けることにな
る。このため、ミラー支持アーム15を、強度を十分に
確保しつつアーム長を十分にとって形成することができ
る。これにより、レーザ測長法による磁気ヘッド20の
位置決め精度が向上し、磁気ディスク装置10の高トラ
ック密度化も可能になる。
では、ベース41に形成された開口411は、ミラー支
持アーム45を筒状部141に連結する支柱を成す、比
較的太い連結ピン451が貫通するために、例えば、約
5mm程度の幅に形成される必要があった。これに対
し、本発明の磁気ディスク装置10によると、開口11
1は、キャリッジ14にミラー支持アーム15を連動す
るだけの連結ピン151を通過させれば良い。つまり、
連結ピン151自体には必要以上の強度を要しないの
で、連結ピン151を比較的細く形成することができ
る、開口111を、約2.5mm程度の狭い幅に形成で
きる。従って、従来の磁気ディスク装置40の筐体に比
較して剛性が高い筐体を得ることができる。
づいて説明したが、本発明のハードディスクドライブ装
置等の磁気ディスク装置は、上記実施形態例の構成にの
み限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から
種々の修正及び変更を施した磁気ディスク装置も、本発
明の範囲に含まれる。
スク装置では、ミラー支持アームに生じた振動が、磁気
ヘッドキャリッジに対してだけでなく、固定軸を経由し
て筐体にも伝わるので、磁気ヘッドキャリッジに伝わる
振動を大幅に軽減し、サーボ情報に対する外乱の影響を
回避することができる。また、ミラー支持アームを十分
に長く形成でき、測定精度の向上が可能となる。更に、
連結部分を細く形成し、連結部分を貫通させる開口の幅
を小さくして、筐体の剛性を確保することができる。
ライブ装置を示す断面図である。
るミラー支持アームと該アームを支持する支承部材とを
示す詳細断面図である。
スクにサーボ情報を書き込む際に用いられる書込み装置
の制御系を示すブロック図である。
す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 磁気ヘッドを支持し回動軸を中心として
回動可能な磁気ヘッドキャリッジを筐体内に備え、先端
にレーザ反射用のミラーが固定されたミラー支持アーム
が、磁気ヘッドキャリッジに連結された状態で筐体の外
側に支持されてレーザ測長を行う型式の磁気ディスク装
置において、 前記ミラー支持アームは、筐体外面の前記回動軸の延長
線上に位置する固定軸に回転可能に支承されると共に、
磁気ヘッドキャリッジに回転一体的に連結されることを
特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 筐体の外面には、前記固定軸を有する支
承部材が着脱自在に固定されており、前記固定軸には、
前記ミラー支持アームがベアリングを介して回転自在に
支承されることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディ
スク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1364897A JP2940504B2 (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1364897A JP2940504B2 (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 磁気ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10208416A JPH10208416A (ja) | 1998-08-07 |
JP2940504B2 true JP2940504B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=11839058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1364897A Expired - Fee Related JP2940504B2 (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2940504B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-28 JP JP1364897A patent/JP2940504B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10208416A (ja) | 1998-08-07 |
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