JP2938757B2 - 液体噴出器 - Google Patents

液体噴出器

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JP2938757B2
JP2938757B2 JP6153034A JP15303494A JP2938757B2 JP 2938757 B2 JP2938757 B2 JP 2938757B2 JP 6153034 A JP6153034 A JP 6153034A JP 15303494 A JP15303494 A JP 15303494A JP 2938757 B2 JP2938757 B2 JP 2938757B2
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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B9/00Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent material, without essentially mixing with gas or vapour
    • B05B9/03Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent material, without essentially mixing with gas or vapour characterised by means for supplying liquid or other fluent material
    • B05B9/04Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent material, without essentially mixing with gas or vapour characterised by means for supplying liquid or other fluent material with pressurised or compressible container; with pump
    • B05B9/08Apparatus to be carried on or by a person, e.g. of knapsack type
    • B05B9/085Apparatus to be carried on or by a person, e.g. of knapsack type with a liquid pump
    • B05B9/0877Apparatus to be carried on or by a person, e.g. of knapsack type with a liquid pump the pump being of pressure-accumulation type or being connected to a pressure accumulation chamber
    • B05B9/0883Apparatus to be carried on or by a person, e.g. of knapsack type with a liquid pump the pump being of pressure-accumulation type or being connected to a pressure accumulation chamber having a discharge device fixed to the container

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器内の液体を霧状また
は棒状に噴出する液体噴出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体噴出器として、実開平 3-906
64号公報に記載の如くのものがある。この液体噴出器
は、容器に手動ポンプを設け、手動ポンプの吸込み通路
に接続した吸上管を容器底部にまで延在することにて構
成されている。
【0003】そして、具体的には、容器は、液収容室を
形成する液収容室形成部と加圧室を形成する加圧室形成
部とを備えるようになっている。また、手動ポンプは、
容器の加圧室形成部に設けられる吸込通路に配設され、
液収容室から加圧室への液の流れを許容する吸込逆止弁
と、容器の加圧室形成部回りに回動可能に結合されるキ
ャップと、キャップに設けたプランジャガイドに、該キ
ャップの回動方向には係合し、上下方向には移動可能に
ガイドされて加圧室内面を上下動し、その上動にて加圧
室を拡張し、その下動にて加圧室を収縮するプランジャ
と、容器の加圧室形成部とプランジャの一方に設けられ
るカム係合子をそれらの他方に設けられるカム溝に係合
し、プランジャの順方向への回動時にカム係合子をカム
溝の傾斜カム面のプランジャ下動操作端側からプランジ
ャ上動操作端側に向けて相対移動させることによりプラ
ンジャをらせん回転状に上動させ、カム係合子をカム溝
の垂直カム面のプランジャ上動操作端側からプランジャ
下動操作端側に向けて相対移動させることによりプラン
ジャを下動させるカム装置と、噴出通路を備える噴出ヘ
ッドと、加圧室に連なる連絡通路と噴出ヘッドの噴出通
路との間に介在される吐出弁と、プランジャを下動方向
に付勢することにて加圧室を加圧する加圧装置とを有し
ている。
【0004】これにより、(1) キャップによるプランジ
ャの順方向への回動操作時にプランジャをカム溝の傾斜
カム面に沿うらせん回転状に上動させることにて拡張せ
しめられる加圧室内に液収容室内の液を吸込むととも
に、上動端に到達したプランジャを加圧装置により下動
方向に付勢することにて加圧室内の液を加圧維持する。
そして、(2) 吐出弁の開操作時に加圧装置によって加圧
状態にある加圧室内の液を噴出ヘッドの噴出通路から噴
出し、かつ該加圧装置によりプランジャをカム溝の垂直
カム面に沿って下動させ、該プランジャを下動端に復帰
させて待機させ、次回の液吸込み操作に備えるものとす
る。
【0005】ここで、従来技術では、図6に示す如く、
前記カム係合子を容器の加圧室形成部に形成した縦溝1
と、プランジャ2に形成したカム溝3とに各一半を嵌合
せしめられるボール6にて構成している。そして、カム
溝3は、傾斜カム面4Aを備える傾斜カム溝4と、垂直
カム面5Aを備える垂直カム溝5とをN字状に連続して
形成されている。
【0006】従って、液体噴出器の使用段階で、プラン
ジャ2は図6(A)、(B)に示す如くに変位するもの
となる。
【0007】(A) 液吸込み前(液噴出終了時)(図6
(A)) プランジャ2を右回転(プランジャ回動操作順方向)さ
せると、プランジャ2は前述の如くのカム溝3とボール
6との係合により、傾斜カム溝4の傾斜カム面4Aに沿
う右回りのらせん回転状に上動し、加圧室内に液を吸込
む。
【0008】(B) 液吸込み終了時(液噴出前)(図6
(B)) プランジャ2は傾斜カム面4Aのプランジャ上動操作端
と垂直カム面5Aのプランジャ上動操作端との交差部に
設けてある停留溝7にてボール6と係合し、更には右回
転できず、上動端に到達して規定噴出量の液を吸込終了
したことを操作者に知らしめる。
【0009】(C) 液噴出時(図6(A)) 吐出弁を開操作すると、前述の如くに、加圧室内にて加
圧状態にある液が噴出ヘッドの噴出通路から噴出する。
このとき、プランジャ2は加圧装置の付勢力を受けて前
述の如くカム溝3とボール6との係合により、垂直カム
溝5の垂直カム面5Aに沿って下動する。
【0010】プランジャ2の上動によって吸込んだ規定
噴出量の液を全て噴出終了したとき、プランジャ2は下
動端に到達する(図6(A))。このとき、プランジャ
2は垂直カム面5Aのプランジャ下動操作端と傾斜カム
面4Aのプランジャ下動操作端との交差部にてボール6
と係合し、続いて右回転できる状態、即ち上記(A)の
液吸込み可能状態となって次回液吸込みのために待機す
るものとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、前述(B) の液吸込み終了時、キャップに加える回
転操作によってプランジャ2を左回転(プランジャ回動
操作逆方向)させることができ、続く上記(C) の液噴出
時に定量噴出できないことがある。以下、これについて
詳述する。
【0012】前述(B) の液吸込み終了時、プランジャ2
は前述停留溝7の存在により右回転できないが、左回転
はできる。左回転させると図6(C)の如くになる。即
ち、加圧室内には液が入っているため及びプランジャ2
とシリンダ部17との摩擦のため、プランジャ2は下動
できず水平回転する。このとき、ボール6は縦溝1内に
あるので傾斜カム溝4にガイドされて上動し、プランジ
ャ2が 180度左回転する度に垂直カム溝5を落下して再
び傾斜カム溝4にガイドされて上動するという動作を繰
り返す。そして、プランジャ2の上述の左回転を任意の
位置で止めると、ボール6は傾斜カム溝4の途中で図6
(C)に示す如くに停留するものとなる。
【0013】ボール6が傾斜カム溝4の途中に停留した
状態で、吐出弁を開操作して液を噴出させると、プラン
ジャ2は図6(D)のH2の距離(ボール6が縦溝1内
を落下する距離)しか下動できない(前述(C) の通常の
液吐出時には、プランジャ2は図6(A)のH1の距離
を可動する)。本来なら、プランジャ2はH2の距離だ
け可動した後、傾斜カム溝4とボール6との係合により
傾斜カム面4Aに沿って左回転しながらその下動端に向
けて下動するはずであるが、傾斜カム溝4とボール6と
の摩擦により止まってしまう。そして、この液体噴出器
使用(噴出操作)時において、指を液体噴出器の上部、
即ち後述するキャップ22とその下方に位置する加圧室
形成筒17等にかけて、液体噴出器を把持するため、結
果として、回転体32を介してキャップ22につながっ
ているプランジャ2は回転し得ない。このため、加圧室
内の規定噴出量のすべてを噴出できず、その一部のみを
噴出できるに過ぎない。
【0014】本発明は、液体噴出器において、キャップ
及びプランジャの液吸込み回動操作と逆方向への回動を
防止し、定量噴出性を確保することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、液収容室を形
成する液収容室形成部と加圧室を形成する加圧室形成部
とを備える容器と、容器の加圧室形成部に設けられる吸
込通路に配設され、液収容室から加圧室への液の流れを
許容する吸込逆止弁と、容器の加圧室形成部回りに回動
可能に結合されるキャップと、キャップに設けたプラン
ジャガイドに、該キャップの回動方向には係合し、上下
方向には移動可能にガイドされて加圧室内面を上下動
し、その上動にて加圧室を拡張し、その下動にて加圧室
を収縮するプランジャと、容器の加圧室形成部とプラン
ジャの一方に設けられるカム係合子をそれらの他方に設
けられるカム溝に係合し、プランジャの順方向への回動
時にカム係合子をカム溝の傾斜カム面のプランジャ下動
操作端側からプランジャ上動操作端側に向けて相対移動
させることによりプランジャをらせん回転状に上動さ
せ、カム係合子をカム溝の垂直カム面のプランジャ上動
操作端側からプランジャ下動操作端側に向けて相対移動
させることによりプランジャを下動させるカム装置と、
噴出通路を備える噴出ヘッドと、加圧室に連なる連絡通
路と噴出ヘッドの噴出通路との間に介在される吐出弁
と、プランジャを下動方向に付勢することにて加圧室を
加圧する加圧装置とを有し、キャップによるプランジャ
の順方向への回動操作時にプランジャをカム溝の傾斜カ
ム面に沿うらせん回転状に上動させることにて拡張せし
められる加圧室内に液収容室内の液を吸込み、吐出弁の
開操作時に加圧装置によって加圧状態にある加圧室内の
液を噴出ヘッドの噴出通路から噴出し、かつ該加圧装置
によりプランジャをカム溝の垂直カム面に沿って下動さ
せる液体噴出器において、加圧室形成部の加圧室内面
が、最上動端にあるプランジャとの間に、加圧室を液収
容室の側に連通可能とする連通路を形成可能としてなる
ようにしたものである。
【0016】
【作用】 キャップによるプランジャの順方向への回動操作によ
り、プランジャはカム溝とカム係合子(ボール)との係
合により、傾斜カム面に沿う順方向のらせん回転状に上
動し、加圧室内に液を吸込む。
【0017】上記の液吸込み終了時、プランジャが
最上動端に到達すると、このプランジャと加圧室内面と
の間に、加圧室を液収容室の側に連通する連通路が形成
され、加圧室内の加圧液を液収容室の側に戻すことを可
能とする。このため、プランジャは加圧装置の付勢力に
より上記連通路を閉じる位置までわずかに下動して、加
圧室内の加圧液を液収容室の側に戻す。
【0018】上記によりプランジャが連通路を閉じ
る位置までわずかに下動した以後は、加圧室内にある液
が逃げないため、プランジャは下動できない。このと
き、カム係合子はプランジャのカム溝の垂直カム溝内に
わずかに入り、プランジャは正方向にも逆方向にも回転
できない。従って、液吸い込み終了時の液噴出時に、カ
ム係合子はカム溝の垂直カム面をスムースに相対移動
し、プランジャは常に規定噴出量に見合う一定下動スト
ロークを下動して確実に定量噴出せしめる。
【0019】
【実施例】図1は液体噴出器の一例を示しその液吸込前
の状態を示す模式図、図2は液吸込中間状態を示す模式
図、図3は液吸込終了直前の状態を示す模式図、図4は
液噴出状態を示す模式図、図5は本発明によるプランジ
ャの変位を示す模式図、図6は従来例によるプランジャ
の変位を示す模式図である。
【0020】液体噴出器10は、図1〜図4に示す如
く、容器11に手動ポンプ12を設け、手動ポンプ12
の吸込通路13に接続した吸上管14を容器11の底部
15にまで延在することにて構成されている。これによ
り、液体噴出器10にあっては、容器11内の液を手動
ポンプ12により吸込み、霧状もしくは棒状にて噴出可
能とする。
【0021】容器11は、液収容室16Aを形成する有
底筒状の液収容室形成筒16と、加圧室17Aを形成す
る加圧室形成筒17とを備え、液収容室形成筒16の上
端外周部に設けた雄ねじ部16Bに加圧室形成筒17の
外周スカート部に設けた雌ねじ部17Bを螺着すること
にて一体となっている。液収容室形成筒16と加圧室形
成筒17との接続部にはパッキン18が介装される。
尚、加圧室形成筒17は、下端シリンダ部17Cにて加
圧室17Aを形成し、シリンダ部17Cの最下端に前述
の吸込通路13を設けている。
【0022】手動ポンプ12は、吸込逆止弁21と、キ
ャップ22と、プランジャ23と、カム装置24と、噴
出ヘッド25と、吐出弁26と、加圧装置27とを有し
て構成されている。
【0023】吸込逆止弁21は、容器11における加圧
室形成筒17のシリンダ部17Cに設けてある前述の吸
込通路13に配設されている。即ち、吸込通路13には
ボールシール31が係着され、このボールシール31に
ボール状の吸込逆止弁21を着座させ、液収容室16A
から加圧室17Aへの液の流れを許容するものとしてい
る。
【0024】キャップ22は、容器11の加圧室形成筒
17の外周中間部に設けた下フランジ17Dに係着され
ることにて、加圧室形成筒17回りに回動可能に結合さ
れている。キャップ22は、回転体32を一体回転可能
に備えている。回転体32は、キャップ22の内部にて
凹凸係合部33を介してキャップ22と回転方向に一体
化されるとともに、容器11の加圧室形成筒17の外周
上端部寄りに設けた上フランジ17Eに係着されること
にて、加圧室形成筒17回りに回動可能に結合され、キ
ャップ22に付与される回転操作力によりキャップ22
と一体に回転する。
【0025】プランジャ23は、容器11における加圧
室形成筒17内に嵌装され、キャップ22と上述の如く
に一体である回転体32に設けてあるプランジャガイド
32Aに、キャップ22の回動方向には係合し、上下方
向には移動可能にガイドされて加圧室17A内を上下動
し、その上動にて加圧室17Aを拡張し、その下動にて
加圧室17Aを収縮する。このとき、プランジャ23は
中空先端部23Aをシリンダ部17C内面に侵入可能と
しており、その中空先端部23Aの最先端面及び内面に
プランジャリング34を一体に嵌着し、このプランジャ
リング34の先端リップ部34Aをシリンダ部17C内
面に摺接せしめている。また、加圧室形成筒17におけ
るシリンダ部17Cの上内周部には、パッキン押え35
にて保持されるゴムパッキン36が設けられ、このゴム
パッキン36はプランジャ23の中空先端部23A外面
に液密に摺接するようになっている。そして、加圧室形
成筒17におけるシリンダ部17Cのゴムパッキン36
直下には透孔37が設けられ、加圧室形成筒17の透孔
37回りには負圧解除弁38が装着されている。負圧解
除弁38の機能(液収容室16Aの負圧解除機能と加圧
室17Aの残圧解放機能の2つの機能)については後述
する。
【0026】また、プランジャ23は、中空先端部23
Aの上端部回りに衝撃吸収材料からなるリング状の衝撃
吸収板39を備えており、プランジャ23が下動端に達
したとき、衝撃吸収板39の下面をゴムパッキン36の
上端面に緩衝的に衝合せしめることとしている。
【0027】カム装置24は、容器11における加圧室
形成筒17の内周部の直径方向2位置のそれぞれに設け
られる2個のカム係合子41を、プランジャ23の外周
部に設けられるカム溝42(図2(B))に係合するこ
とにて構成される。カム装置24は、(a) プランジャ2
3の右回り方向(回動操作順方向)への回動時に、カム
係合子41をカム溝42の傾斜カム面42Aのプランジ
ャ下動操作端側からプランジャ上動操作端側に向けて相
対移動させることにより、プランジャ23をらせん回転
状に上動させる。また、カム装置24は、(b) カム係合
子41をカム溝42の垂直カム面42Bのプランジャ上
動操作端側からプランジャ下動操作端側に向けて相対移
動させることにより、プランジャ23を下動させる。
【0028】噴出ヘッド25は後述する吐出弁26の上
端部に押動操作可能に設けられ、ノズルチップ45に連
なる噴出通路46を備える。
【0029】吐出弁26は加圧室17Aに連なる連絡通
路47と噴出ヘッド25の噴出通路46との間に介在さ
れ、噴出ヘッド25の押動操作によって開かれる。
【0030】ここで、吐出弁26は、キャップ22の上
端側内周部に取着されるマウンテンカップ26A内に弁
ハウジング26Bを保持するとともに、マウンテンカッ
プ26Aと弁ハウジング26Bとの間にステムパッキン
26Cを挟持し、ステムパッキン26Cに弁ステム26
Dの首部を支持している。弁ステム26Dは、首部の下
に設けられている弁体26Eを弁ばね26Fによりステ
ムパッキン26Cに圧接され、首部に設けられているス
リット26G(図4(B))に連なる通路26Hを上端
部に開口し、この上端部に弁アタッチメント48を介し
て噴出ヘッド25を接合している。尚、吐出弁26にお
ける弁ハウジング26Bの下端部回りには、キャップ2
2と一体の回転体32に取着される連絡管49が液密に
装着されており、連絡管49の先端部はプランジャ23
のプランジャリング34内に液密に挿通されている。こ
の連絡管49と弁ハウジング26Bは上述の連絡通路4
7を形成する。
【0031】吐出弁26は、(A) 弁ばね26Fにより弁
体26Eをステムパッキン26Cに圧接する状態で閉じ
る。また、吐出弁26は、(b) 噴出ヘッド25に加える
押動操作によって弁ステム26Dを押し下げることに
て、弁体26Eをステムパッキン26Cから離隔させる
とともに、ステムパッキン26を押し開き、弁ステム2
6Dの首部に設けてあるスリット26Gを弁ハウジング
26B内に臨ませることにて開く。
【0032】加圧装置27は、上記連絡管49の中間部
回りにて、キャップ22と一体の回転体32とプランジ
ャ23との間に介装されるばね51にて構成される。加
圧装置27は、ばね51のばね力により、プランジャ2
3を下動方向に付勢することにて加圧室17Aを加圧す
る。
【0033】然るに、液体噴出器10は、(1) キャップ
22によるプランジャ23の右回り方向への回動操作時
にプランジャ23をカム溝42の傾斜カム面42Aに沿
うらせん回転状に上動させることにて拡張せしめられる
加圧室17A内に液収容室16A内の液を吸込むととも
に、上動端に到達したプランジャ23を加圧装置27の
ばね51により下動方向に付勢することにて、吸込逆止
弁21と吐出弁26とにより封止されている加圧室17
A内の液を加圧維持する。そして、(2) 噴出ヘッド25
に加えた押動操作によって吐出弁26を開くことにて、
加圧装置27により加圧状態にある加圧室17A内の液
を噴出ヘッド25の噴出通路46から噴出し、かつ加圧
装置27によりプランジャ23をカム溝42の垂直カム
面42Bに沿って下動させ、該プランジャ23を下動端
に復帰させて待機させ、次回の液吸込操作に備えるもの
である。
【0034】尚、前記カム係合子41は、容器11の加
圧室形成筒17における内周部の直径2位置のそれぞれ
に形成した縦溝52と、プランジャ23の外周部に形成
したカム溝42とに各一半を嵌合せしめられるボールに
て構成されている。
【0035】ここで、液体噴出器10の手動ポンプ12
にあっては、加圧室形成筒17の加圧室17Aを形成し
ているシリンダ部17Cの内面が、最上動端にあるプラ
ンジャ23におけるプランジャリング34の先端リップ
部34Aとの間に、加圧室17Aを液収容室16Aの側
に連通する連通路101を形成可能としている。本実施
例では、シリンダ部17Cの上端寄り内径を先端リップ
部34Aの外径よりもわずかに大きくし、両者が密接せ
ず、両者の間に円環状連通路101を形成し、加圧室1
7Aをこの連通路101から透孔37、負圧解除弁38
を介して液収容室16Aに連通可能としている。
【0036】但し、シリンダ部17Cの上端寄り内面の
周方向の一部に溝を設け、この溝にて上述の連通路10
1相当部分を形成するものとしても良い。
【0037】尚、傾斜カム面42Aのプランジャ上動操
作端と垂直カム面42Bのプランジャ上動操作端との交
差部には、プランジャ23の右回り方向(回動操作順方
向)にてカム係合子41が係合してプランジャ23の右
回転を阻止する停留溝42Dが形成されている。
【0038】従って、液体噴出器10は以下の如く動作
する(図1〜図5)。 (A) 液吸込前(液噴出終了時)(図1、図5(A)) プランジャ23は加圧装置27により付勢されて加圧室
17A内の下動端に位置している。
【0039】(B) 液吸込操作(図2) キャップ22を右回転(プランジャ回動操作順方向)さ
せると、回転体32がキャップ22と一体回転し、プラ
ンジャ23は回転体32のプランジャガイド32Aとの
係合により右回りに回転せしめられる。このとき、プラ
ンジャ23はカム係合子41とカム溝42との係合によ
り、傾斜カム面42Aに沿う右回りのらせん回転状に加
圧室17A内を上動し、液収容室16A内から加圧室1
7A内に液を吸込む。液収容室16A内の液は、吸上管
14を介して容器11の底部15から吸上げられる。
【0040】(C) 液吸込終了直前(図3、図5(B)) キャップ22が 180度( 規定回転量)回転せしめられる
と、プランジャ23は傾斜カム面42Aのプランジャ上
動操作端と垂直カム面42Bのプランジャ上動操作端と
の交差部に設けてある停留溝42Dにてカム係合子41
と係合し、更には右回転できず、最上動端(全上動スト
ロークH1)に到達する。プランジャ23は最上動端に
到達すると、このプランジャ23の先端リップ部34A
と加圧室形成筒17のシリンダ部17C内面との間に、
加圧室17Aを液収容室16Aの側に連通する連通路1
01が開口する。このため、プランジャ23は加圧装置
27のばね51のばね力により連通路101を閉じる位
置までわずかに下動し(H2)、加圧室17A内の加圧
液を透孔37、負圧解除弁38から液収容室16Aの側
に戻す。
【0041】(D) 液吸込終了時(液噴出前)(図5
(C)) 上記(C) により、プランジャ23が連通路101を閉じ
る位置までわずかに下動した以後は、加圧室17A内に
ある液が逃げないため、プランジャ23は下動できな
い。このとき、カム係合子41はプランジャ23のカム
溝42の垂直カム面42B内にわずかに入り、プランジ
ャ23は正方向にも逆方向にも回転できず、上動端に到
達して規定噴出量の液を吸込終了したことを操作者に知
らしめる。このとき、加圧装置27のばね51は縮み、
プランジャ23を下動方向へ付勢するが、加圧室17A
は吸込逆止弁21、吐出弁26により封止されており、
プランジャ23は上動端にて加圧室17Aを加圧維持
し、加圧液体は噴出されない。
【0042】尚、加圧室17Aの液吸込みにより、液収
容室16A内は負圧となる。上述の如く、液吸込操作を
行っていくと、プランジャ23は上動し、液吸込終了直
前において、プランジャ23の中空先端部23A外面に
刻設してある逃げ溝62(図2(B))とゴムパッキン
36が対向し、大気とつながっているプランジャ23外
周側のエアが逃げ溝62、加圧室形成筒17のシリンダ
部17C内周、透孔37を介し、そして負圧解除弁38
を開き、液収容室16A内に入る。その結果、液収容室
16A内の負圧が解除されるようになっている。
【0043】(E) 液噴出時(図4) 噴出ヘッド25を押動して吐出弁26を開くと、加圧室
17A内にて加圧状態にある液が連絡通路47を通って
噴出ヘッド25の噴出通路46から噴出する。このと
き、カム係合子41はカム溝42の垂直カム面42Bを
スムースに相対移動し、プランジャ23は常に規定噴出
量に見合う一定下動ストローク(H3)を下動して確実
に定量噴出せしめる。
【0044】プランジャ23の上動によって吸込んだ規
定噴出量の液を全て噴出終了したとき、プランジャ23
は下動端に到達する。プランジャ23に設けてあるプラ
ンジャリング34の先端リップ部34Aが摺接するシリ
ンダ部17Cは、プランジャ23の下動端対応部にて拡
径部61とされている。これにより、プランジャ23が
下動端に到達したとき、加圧室17A内の残圧は、プラ
ンジャリング34の先端リップ部34Aとシリンダ部1
7Cの拡径部61との間から一気に加圧室17Aの外に
逃げ、噴出液切れは良い。加圧室17Aの外に逃げた残
圧は、加圧室形成筒17の透孔37、負圧解除弁38を
介して液収容室16Aに解放される。
【0045】このとき、プランジャ23は垂直カム面4
2Bのプランジャ下動操作端と傾斜カム面42Aのプラ
ンジャ下動操作端の交差部に設けてある停留溝42Dに
てカム係合子41と係合し、続けて右回転できる状態、
即ち上記(A)の液吸込可能状態となって次回の液吸込
みのために待機する。
【0046】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、カム装置に
おいて、カム係合子をプランジャに設け、カム溝を容器
の加圧室形成部に設けるものであっても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液体噴出
器において、キャップ及びプランジャの液吸込み回動操
作と逆方向への回動を防止し、定量噴出性を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は液体噴出器の一例を示しその液吸込前の
状態を示す模式図である。
【図2】図2は液吸込中間状態を示す模式図である。
【図3】図3は液吸込終了直前の状態を示す模式図であ
る。
【図4】図4は液噴出状態を示す模式図である。
【図5】図5は本発明によるプランジャの変位を示す模
式図である。
【図6】図6は従来例によるプランジャの変位を示す模
式図である。
【符号の説明】
10 液体噴出器 11 容器 16 液収容室形成筒 16A 液収容室 17 加圧室形成筒 17A 加圧室 17C シリンダ部 21 吸込逆止弁 22 キャップ 23 プランジャ 24 カム装置 25 噴出ヘッド 26 吐出弁 27 加圧装置 32A プランジャガイド 34A 先端リップ部 41 カム係合子 42 カム溝 42A 傾斜カム面 42B 垂直カム面 101 連通路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液収容室を形成する液収容室形成部と加
    圧室を形成する加圧室形成部とを備える容器と、 容器の加圧室形成部に設けられる吸込通路に配設され、
    液収容室から加圧室への液の流れを許容する吸込逆止弁
    と、 容器の加圧室形成部回りに回動可能に結合されるキャッ
    プと、 キャップに設けたプランジャガイドに、該キャップの回
    動方向には係合し、上下方向には移動可能にガイドされ
    て加圧室内面を上下動し、その上動にて加圧室を拡張
    し、その下動にて加圧室を収縮するプランジャと、 容器の加圧室形成部とプランジャの一方に設けられるカ
    ム係合子をそれらの他方に設けられるカム溝に係合し、
    プランジャの順方向への回動時にカム係合子をカム溝の
    傾斜カム面のプランジャ下動操作端側からプランジャ上
    動操作端側に向けて相対移動させることによりプランジ
    ャをらせん回転状に上動させ、カム係合子をカム溝の垂
    直カム面のプランジャ上動操作端側からプランジャ下動
    操作端側に向けて相対移動させることによりプランジャ
    を下動させるカム装置と、 噴出通路を備える噴出ヘッドと、 加圧室に連なる連絡通路と噴出ヘッドの噴出通路との間
    に介在される吐出弁と、 プランジャを下動方向に付勢することにて加圧室を加圧
    する加圧装置とを有し、 キャップによるプランジャの順方向への回動操作時にプ
    ランジャをカム溝の傾斜カム面に沿うらせん回転状に上
    動させることにて拡張せしめられる加圧室内に液収容室
    内の液を吸込み、 吐出弁の開操作時に加圧装置によって加圧状態にある加
    圧室内の液を噴出ヘッドの噴出通路から噴出し、かつ該
    加圧装置によりプランジャをカム溝の垂直カム面に沿っ
    て下動させる液体噴出器において、 加圧室形成部の加圧室内面が、最上動端にあるプランジ
    ャとの間に、加圧室を液収容室の側に連通可能とする連
    通路を形成可能としてなることを特徴とする液体噴出
    器。
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