JP2938608B2 - 発光素子 - Google Patents

発光素子

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JP2938608B2
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士郎 酒井
直樹 和田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザーダイオード,発
光ダイオード,光ICなどの半導体発光素子に関するも
のであり、特に半導体基板上に、その半導体基板と格子
定数および熱膨張係数が異なる半導体層をヘテロエピタ
キシャル成長により形成し発光素子を形成する場合にお
ける、前記格子定数および熱膨張係数の差異に基づく種
々の欠陥および格子歪を軽減除去し、かつ発光のしきい
値電流が小さい等の良好な特性を有する発光素子の構造
に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばGaAs半導体素子を形成
する際に、安価でより大きな結晶が容易に得られるSi
基板上に、ヘテロエピタキシャル成長法によりGaAs
半導体結晶層を形成する方法が試みられ、またこの方法
により得られたGaAs半導体結晶層を用いてレーザー
ダイオードなどの作製が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法で得られたレーザーダイオードの寿命は、極端に短
いものである。
【0004】その原因の主たるものは、GaAs半導体
結晶とSi半導体結晶基板の格子定数および熱膨張係数
の差異により、GaAs半導体結晶層内に発生した転
位、およびその転位を素子の動作中に活性層に伝搬・増
殖させうる歪応力である。
【0005】本発明は、このエピタキシャル成長層の転
位密度および格子歪をより減少させ良好な特性の発光素
子を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の発光素子は、半導体基板上に、その半導体
基板の格子定数および熱膨張係数と異なる格子定数およ
び熱膨張係数を有する半導体層からなる発光素子を形成
する場合において、その半導体層の面内方向に発光領域
となるpn接合を形成し、その発光領域に当たる部分を
半導体基板面より離間した状態で対向するように形成
し、さらに熱アニールを施し、またその発光領域となる
pn接合に電流を流すための電極は、半導体層表面から
半導体基板に至る順メサの段差を作製し、そのメサ部斜
面上に形成するというものである。
【0007】
【作用】上述の本発明によれば、格子定数の差異により
境界面付近に多数存在する転位部分は除去され、かつ、
熱アニールを施すことにより境界面付近からの転位の増
殖を受けることなく転位を減少させることができる。さ
らに熱膨張係数の差異に基づく歪応力も緩和されるた
め、歪応力によりこの転位部分が発光領域内に増殖・伝
搬されることも軽減され、素子の動作を妨げる転位や歪
応力の少ない良好な特性の発光素子が得られる。また、
pn接合を面内方向とすることおよびメサ斜面上に電極
を形成することにより、基板面より離間した状態で対向
するように活性層を形成する方法が簡易になり、さらに
素子形成の工程がわずか一つのマスクアライメント(セ
ルフアライメント)で可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0009】まず図2に示すように250μmの厚さの
n形Si基板1上に、従来公知の2段階成長法を用いて
0.2μm厚さのn形GaAs層2を形成する。その上
に、GaAsとの間においてエピタキシャル成長が可能
であり、かつGaAsに対して選択エッチングが可能
な、例えばn形Al0.7Ga0.3Asの選択エッチング層
3を0.5μm形成する。その選択エッチング層3の上
に、従来公知のGaAs/AlGaAs系ダブルヘテロ
構造半導体結晶層(厚さ1.5μmのAl0.3Ga0.7
s層4,厚さ0.2μmのGaAs層5からなる。)を
エピタキシャル成長させる。さらにその上に、厚さ0.
2μmのn形GaAs層2とSiO2層6を形成する。
【0010】次に、図3に示すようにストライプ状に前
記SiO2層6表面より選択エッチング層3に達する切
溝7をエッチングにより形成し、しかる後に、その切溝
7を利用し、Znを拡散することにより図に示すように
面内方向にpn接合8を形成する。さらに切溝7を利用
しAlGaAs系選択エッチング液、例えばふっ化水素
溶液を用いてAl0.7Ga0.3As選択エッチング層3の
み、一部エッチングにより除去し、空間11を形成し、
図1に図2のA−A線における断面図を示すように、S
i基板1より部分的に離間したGaAs/AlGaAs
系ダブルヘテロ構造の発光領域を得る。この状態で公知
の熱サイクルアニールを行い離間された発光領域内の転
位を減少させる。このような形状で部分的に離間された
GaAs発光領域付近の歪を計算機シミュレーションお
よびフォトルミネッセンス測定により評価した結果、離
間させる以前と比べ半分以下に緩和されていることがわ
かった。また転位については溶融KOHによるエッチピ
ットを調べたところエッチピットがほとんど観察されな
い領域が存在していることがわかった。
【0011】最後にオーミック電極として上面にはp形
Au−Zn電極9を、そしてSi基板下面にはn形Au
−Sb電極10を蒸着しアロイを施す。その後へき開を
用いて共振器を形成し素子分離を行いレーザを完成す
る。
【0012】図4は、第2の実施例を示すもので、前述
の第1の実施例と異なる点は、SiO2層6の表面より
選択エッチング層3に達する切溝7の断面をエッチング
等により台形状に形成した点であり、上面のオーミック
電極9は順メサの斜面上に形成されている。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、半導体基板上に形成さ
れたその半導体基板と格子定数および熱膨張係数の異な
る半導体層に発光素子を形成しても、転位密度が低くか
つ歪応力が少ない発光領域を有し、さらに発光のしきい
値電流も小さい発光素子が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の発光素子の要部断面図
【図2】同発光素子の一製造工程における結晶基板の断
面図
【図3】同発光素子の他の製造工程における結晶基板の
平面図
【図4】本発明の他の実施例の発光素子の要部断面図
【符号の説明】
1 Si基板 2 GaAs活性層 3 Al0.7Ga0.3As選択エッチング層 4 Al0.3Ga0.7Asクラッド層 5 GaAs活性層 6 SiO2層 7 エッチング溝部 8 pn接合 9 Au−Zn電極 10 Au−Sb電極

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成された前記半導体基板
    の格子定数および熱膨張係数と異なる格子定数および熱
    膨張係数を有する半導体層に形成された発光素子であっ
    て、その発光素子の発光領域に当たる部分を、半導体基
    板面より離間した状態で対向するように形成したことを
    特徴とする発光素子。
  2. 【請求項2】離間した状態で半導体基板に対向するよう
    に形成された発光領域に当たる部分に熱アニールが施さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 【請求項3】半導体層の面内方向に発光領域となるpn
    接合を形成したことを特徴とする請求項1記載の発光素
    子。
  4. 【請求項4】半導体層から半導体基板表面に至る順メサ
    の段差を作製し、そのメサ部斜面上に電極を形成してp
    n接合に電流を流すことにより発光を得ることを特徴と
    する請求項3記載の発光素子。
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