JP2938304B2 - アルコールもしくはアルコール含有燃料用容器鋼板 - Google Patents

アルコールもしくはアルコール含有燃料用容器鋼板

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルコール燃料およびア
ルコールとガソリンとの混合燃料を収容する燃料タンク
に最適な耐食性および加工性に優れた性能を発揮する自
動車燃料タンク用材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の地球環境問題への高まりから、自
動車燃料としてガソリンに替わってメタノールを使用し
ようとする動きが世界各国で見られる。検討されている
利用形態は次のように分けられる。 メタノールをそのまま燃料として利用する場合(M1
00と呼ばれる) メタノールに15容量%のガソリンを加えた、いわゆ
るM85と呼ばれる燃料を利用する場合、 M85あるいはガソリンの両方を燃料として利用する
場合(このような車両をフレキシブルフューエルビーク
ルと呼び、M85、ガソリン燃料とも使用が可能な車両
である。従って、燃料タンク内のメタノール濃度は0か
ら85容量%まで変化する。) メタノールが注目されているのはガソリンに比較して排
気ガス中の一酸化炭素、酸化窒素量が低い利点があるか
らである。特にディーゼル車の場合、ガソリン車に比較
して酸化窒素排出量が数倍から十数倍と言われ、社会問
題化しているのは周知の通りである。
【0003】ただし、メタノールは腐食の問題を有して
いる。メタノールは水と同様のプロトン性の極性溶媒で
あることから、水、塩、有機酸などを有し易く、腐食性
の高いことが指摘されている。特に、従来からガソリン
用燃料タンク材料として広く内外で使用されているPb
−Sn合金(ターン)めっき鋼板はPbがメタノールに
より激しく腐食されることから、新たな材料が求められ
ている。そのため、試験的に製造されるメタノールを燃
料とする車両の燃料タンクには、第8回アルコール燃料
国際シンポジュームポストプロシーディングス、p82
〜88、1988年(東京)に記載されるようにSUS
304を使用したり、冷延鋼板をプレス加工後に無電解
Ni−Pめっきが行われているが、SUS304は高価
であることや、無電解めっきは生産効率が低く大量生産
には向いていない問題が有った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はガソリンはも
ちろんのことメタノールあるいはガソリンとメタノール
の混合物に対して十分な耐食性を有する燃料タンク用表
面処理鋼板を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点を解決し得る表面処理鋼板について検討したところ、
少なくとも片面にAlもしくは3〜13%のSiを含む
Al−Si合金で3〜20μmの被覆を施された鋼板に
エポキシ系樹脂を0.1〜3μ付与することによりAl
の燃料中への溶解を抑制され耐食性が大幅に向上するこ
とが見いだされた。さらにエポキシ系樹脂の塗装前処理
として被膜量がクロム換算で10〜30mg/m2 であ
るクロメート皮膜を形成されることは塗装密着性、耐食
性の向上に有効であることも併せて見いだした。
【0006】
【作用】以下に本発明について詳細に説明する。図1に
はメタノールおよび不純物を含有するメタノール中への
純金属の浸漬試験結果を示している。すなわち60℃の
溶液に30×70mmの金属試片を60日間浸漬し、金
属の溶出量を測定したものである。この図に示されるよ
うにAl−Si合金は比較的これらの燃料に対して耐食
性が良好である。特に、ギ酸が含有されるときに亜鉛や
Pb−Sn合金、鋼板よりも優れた耐食性を有してい
る。このギ酸を始めとする有機酸あるいはアルデヒド類
は燃料の製造工程、長期保管時(貯蔵タンクでの保管お
よび自動車を長期間放置したとき)に発生するものと考
えられるもので、メタノール系燃料の腐食に対しては考
慮に入れるべき不純物である。中でもAl−Si合金が
有機酸に対して良好な耐食性を示しているのはAl−S
i合金の最表層に形成される安定な酸化皮膜によるもの
と推察される。
【0007】次に本発明者らは真空蒸着により作成した
Al被覆鋼板および溶融めっき法により作成したAl−
Si系合金被覆鋼板を使用してメタノールおよび不純物
を含むメタノール中への浸漬試験を実施した。その結
果、不純物を含まないメタノール中においても極微量な
がらAlの溶解反応することを見いだした。また、極微
量の塩素イオンの存在によりAlの安定な酸化皮膜が破
壊されバルキーな白錆を発生する現象を見いだすことが
できた。金属の溶解による燃料中への腐食生成物の蓄積
あるいは白錆の発生は燃料タンク内の燃料フィルターを
詰まらせ、エンジンへの燃料の供給をストップさせてエ
ンジントラブルの原因となるものであることから、その
ような腐食は抑制されなければならない。
【0008】そこでかかる問題を解決すべく種々の検討
を行った結果、AlもしくはAl−Si合金の表層に有
機薄膜を付与することが有効であることを見いだした。
すなわち、メタノールやガソリンなどの有機溶媒に対し
て良好な耐食性を有するエポキシ系の薄膜を付与するこ
とにより塩素イオンをはじめとする不純物やメタノール
そのものがAl表面に直接接触することを抑制し、ひい
ては腐食を低減させるものである。すなわち、メタノー
ルはプロトン性極性溶媒であり、水と同様の腐食挙動を
とる。アルコールは金属を十分に溶解することは可能で
あり、メタノール中の不純物も水中の不純物と同様の腐
食挙動をとる。これを防止するにはエポキシ系樹脂の絶
縁皮膜を付与することが最も効果的であったというもの
である。
【0009】その被覆厚は0.1μ〜3μとするが、好
ましくは0.5〜1.5μとする。これは0.1μより
薄い場合、塗膜欠陥が多く存在してこの欠陥部を介して
被覆金属を溶解するため、その効果が小さい。また、3
μを越えると溶出防止効果が飽和するばかりでなく溶接
性が極端に低下する。
【0010】この塗装処理は内面相当側のみならず外面
相当側にも行われる方が好ましい。内面相当側は成形加
工時にポンチに接触する面であり、薄膜による潤滑性能
の向上は張り出し成形性には効果があるが、深絞り加工
性にはむしろ悪影響を与える。これに対してダイス肩部
に接触する外面相当側に薄膜を付与して潤滑性能を上げ
ることは成形加工時の最大絞り荷重を大きく減じること
になる。鋼板の両面に薄膜処理を行うことは結果として
最大成形荷重を低減することにつながり、深絞り性と張
り出し性の両方を向上させることになる。また、外面相
当側への薄膜処理は塩害環境における耐食性の向上にも
非常に効果的である。特にAlは食塩水において鋼板を
犠牲防食するがバルキーな白錆を発生しやすいと言う長
短を有している。有機薄膜のエポキシ系樹脂により塩素
イオンによる白錆発生が著しく低下するという現象も見
いだしている。
【0011】この薄膜塗装の方法は特に限定するもので
はなく、ロールコーター法、静電塗装法のいずれでも構
わない。また、樹脂が十分に硬化するだけの温度、時間
で焼き付ける必要がある。ただし、塗装の前処理は行う
方が好ましい。特に溶融めっきにより製造されたAl−
−Si合金めっき鋼板はその表層に酸化膜が厚く生成し
ておりそのままでは十分な塗料密着性を得ることができ
ない。そこで酸あるいはアルカリに浸漬することにより
酸化膜の除去が行われ十分な塗料密着性が得られるとい
うものである。
【0012】この塗装処理の前処理としてクロメート処
理を施すことは塗料密着性向上に寄与するばかりでな
く、内外面の耐食性向上に非常に効果的である。すなわ
ち、クロメート処理を施すことでAl系の酸化膜を一旦
除去し、Cr系の酸化皮膜を付与するものである。公知
のようにCr系酸化皮膜すなわちクロメート皮膜は塗料
密着性に大きな効果があり、クロメート処理後に行われ
る塗装処理において塗膜を緻密かつ均一にするものであ
る。その処理方法は特に限定するものでなく公知の方法
により処理皮膜を形成されればよく、浸漬法、スプレー
法、塗布法、電解法を採用されればよい。ただし、より
良い耐食性を望むのであれば6価クロムが皮膜中に残存
する電解法以外の方法を採るのが好ましい。
【0013】そのクロメート皮膜量としてはクロム換算
で1〜30mg/m2 とする。また、好ましくは10m
g/m2 以上30mg/m2 以下とする。これは10m
g/m2 以下ではAl酸化膜の除去による塗料密着性の
向上効果は得られるが、クロメート皮膜による耐食性向
上効果を得ることができないことによる。また、上限を
30mg/m2 とするのはプレス加工時にクロメート処
理皮膜中で凝集破壊が生じ、塗料密着性が低下してしま
う問題があるからである。
【0014】薄膜塗装の下地鋼板となるAlあるいはA
l−Si合金めっき鋼板の製造法は特に限定するもので
なく、Alめっき鋼板の場合は真空蒸着法などの方法で
めっきが行われる。溶融めっき法の場合はSi添加なし
では脆いAl−Fe系合金層が厚く生成し、プレス加工
性が極端に低下するため、合金層の抑制のため、3〜1
3%のSiが添加される。その被覆厚は3〜20μmと
する。これ以下ではピンホールの発生が多く耐食性を確
保することが難しくなる。また、溶融めっき法の場合は
Al−Si−Fe系合金を2〜3μ生成し、Al−Si
合金を最表層に残すことが困難になる。上限を20μm
とするがこれは耐食性に対する効果が飽和するばかりで
なく、経済的にも好ましくない。さらには溶接性に悪影
響を及ぼし、溶接適正範囲を狭め溶接電極の摩耗を早め
ることになる。
【0015】本発明はメタノールあるいはメタノールと
ガソリンの混合燃料に関する耐食性に関して述べてきた
が、エタノールやエタノールとガソリンの混合燃料に使
用されても構わない。これはエタノールがメタノールよ
り親油性が高く、従って親水性が低まり、腐食性が低ま
ることによる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例について述べる。 (1) 溶融Al−Si合金めっき方法 板厚0.8mmのTiキルド極低炭素鋼板をめっき用原
板として用い、無酸化炉形式の連続溶融めっき装置を用
いてAl−Si合金めっきを行った。鋼板は空気比0.
96に保たれた無酸化炉において表層の圧延油が除去さ
れたのち、20%水素−窒素雰囲気中で板の到達温度で
780℃にまで加温され、焼鈍および表面の還元処理が
行われた。そして、660℃に保定された溶融Al−S
i合金浴に浸漬し、エアーワイピングによりめっき厚を
制御し、最後に冷却して巻きとった。
【0017】(2) 真空蒸着Alめっき方法 0.8×200×200mmのTiキルド極低炭素鋼板
をめっき用原板として用い、バツチ式の真空蒸着めっき
装置によりAlを被覆した。めっき装置のチャンバー内
が1×10-5torr以下の真空になった時点でArガ
スを導入して5×10-4torrまで圧力を上げる。次
いで、13.56MHzの高周波でArプラズマを発生
させ、めっき用原板に1000Vの負の電位を印加する
ことによりめっき原板表面のスパッターエッチングを行
った。5分間の処理後に再び真空度を10-5torr以
下として、Al蒸着を開始する。なお、めっき原板はそ
の背面より電気ヒーターにより250℃にまで加熱し
た。蒸着速度は5〜10nm/秒に制御した。
【0018】(3) クロメート処理方法 50℃に保たれたCrO3 とコロイダルシリカを含む水
溶液中に上記のようにして作成された表面処理鋼板を数
秒間浸漬し、続いて水洗することなしにリンガーロール
で絞られ150℃の熱風で乾燥した。クロメート皮膜の
付着量はCrO 3 とコロイダルシリカの含有量、リンガ
ーロールの圧下率、ロールの周速度により調整した。C
rO3 の濃度は10〜40g/l、コロイダルシリカの
濃度は20〜80g/lであった。
【0019】(4) 薄膜塗装方法 エポキシ系塗料をバーコーター法により塗装した。塗料
は210℃の雰囲気で30秒間焼き付けられている。な
お、塗膜量はバーコート番号と塗料の濃度により調整し
た。上記の方法により作成された材料のめっき方法、め
っき組成、めっき付着量、クロメート付着量、薄膜塗装
量を表1に挙げ、それらの材料の示す内面耐食性、外面
耐食性、プレス成形性を同時に記した。また、表1には
比較材の諸性能についても同様に示している。評価試験
の方法は以下に記した通りである。
【0020】
【表1】
【0021】1)タンク内面の評価試験 150φのブランクサイズより直径75mm、深さ40
mmに円筒深絞り加工を行い、この容器に腐食液を10
0cc注いだ。この容器をガラス板とクリップで密封
し、常温で6ケ月間放置した。溶液中の金属はICP
(プラズマ発光分析法)により分析を行った。なお、腐
食液の組成は以下の通りである。 内面腐食液−A 84.5%ガソリン+15%メタノー
ル+0.05%ギ酸 1%NaCl水を0.45% 内面腐食液−B 14.5%ガソリン+85%メタノー
ル+0.05%ギ酸 1%NaCl水を0.45% また、その評価基準は以下の通りであった。 ◎ :溶出量0.1ppm未満 ○ 0.5ppm未満 △ 3ppm未満 × 10ppm未満 ×× 10ppm以上
【0022】2)タンク外面の評価試験 150mmφのブランクサイズより直径75mm、深さ
40mmに円筒深絞り加工を行い、サイクルコロージョ
ン試験に供した。試験は 1) 塩水噴霧試験(5%食塩水、35℃×4時間) 2) 乾燥(70℃、湿度60%×2時間) 3) 湿潤(49℃、湿度98%×2時間) 4) 冷却(−20℃×2時間) を1サイクルとして50サイクルを繰り返し、錆の発生
状況と局部的な板厚減少を調査し、総合的に以下のよう
な基準で評価した。 ◎ :ほとんど変化なし ○ :僅かに白錆発生 △ :白錆発生あるいは僅かに赤錆発生 × :赤錆発生が大きく、孔食も僅かに見られる。 ×× :孔食の発生大
【0023】3)成形加工性試験 直径50mmの平底円筒ポンチを用い、しわ押さえ圧5
00kgfにてブランクサイズを変えることにより限界
絞り比を求めた。潤滑油としては一般に市販されている
プレス油を用いた。ここで限界絞り比は以下で示される
値であり、値の大きい方が深絞り性に優れるものであ
る。 限界絞り比=ブランクサイズの直径÷ポンチの直径 成形加工性の評価基準は以下のようにした。 限界絞り比 ◎ : 2.3以上 ○ : 2.2以上2.3未満 △ : 2.1以上2.2未満 × : 2.0以上2.1未満 ×× : 2.0未満
【0024】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、めっき被
覆層とエポキシ樹脂薄膜層の相乗効果により優れた外面
耐食性と優れた加工性が確保され、しかもアルコール燃
料中への金属溶出が防止されることで燃料系統の目詰ま
りなどが抑制された自動車用等のアルコール燃料タンク
用鋼板を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属のメタノール溶液への浸漬試験結果を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須田 秀昭 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 28/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面にAlもしくは3〜13
    %のSiを含むAl−Si合金で3〜20μmの被覆を
    施された鋼板に、エポキシ系樹脂を0.1〜3μ付与し
    たことを特徴とするアルコールもしくはアルコール含有
    燃料容器用鋼板。
  2. 【請求項2】 少なくとも片面にAlもしくは3〜13
    %のSiを含むAl−Si合金で3〜20μmの被覆を
    施された鋼板の被覆層表面に、被覆量がクロム換算で1
    〜30mg/m2 であるクロメート皮膜を形成させ、さ
    らにエポキシ系樹脂を0.1〜3μ付与したことを特徴
    とするアルコールもしくはアルコール含有燃料容器用鋼
    板。
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