JP2937858B2 - 結束機械の結束不良弁別方法および結束不良弁別機構 - Google Patents

結束機械の結束不良弁別方法および結束不良弁別機構

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JP2937858B2 JP10397996A JP10397996A JP2937858B2 JP 2937858 B2 JP2937858 B2 JP 2937858B2 JP 10397996 A JP10397996 A JP 10397996A JP 10397996 A JP10397996 A JP 10397996A JP 2937858 B2 JP2937858 B2 JP 2937858B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紐の掛け渡しお
よび下面での結び目の形成によって被結束物を結束する
結束機械、特に、紐の結び目を保持プレートに係合さ
せ、その後の被結束物の移動に伴う保持プレートの立ち
上がりのもとで、結び目を被結束物の下面から側面に移
動させる結び目位置移動機構を備えた結束機械の結束不
良弁別方法および結束不良弁別機構に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、多段に積み重ねられたブロッ
ク単位の被結束物を、搬送方向に沿って掛け渡した紐の
結び付けによって結束する結束機械が、自動搬送ライン
の一部等として知られている。
【0003】このような結束機械は、たとえば、被結束
物を結束位置および搬出方向に移動(搬送)させる搬送
手段と、搬送方向に沿って被結束物に紐を掛け渡し、掛
け渡した紐の結び付けによって被結束物を結束する結束
手段とを備えて形成されている。
【0004】ところで、この種の結束機械においては、
通常、結束手段が、結束位置での被結束物の下方に位置
するため、紐の結び目は結束物の下面に形成される。し
かし、紐の結び目は結束物の平坦な下面に対する突起と
なるため、結束物の下面に結び目が位置すると、結束物
の安定度の低下が避けられない。特に、結束物を多段に
積み重ねた場合においては、その不安定度が一層顕著に
現れる。また、紐の結び目を下面に持つ結束物を積み重
ねると、下段の結束物の表面が、上段の結束物の結び目
によって傷つけられる虞れがある。
【0005】そこで、たとえば、被結束物を結束した紐
の結び目を保持プレートの開口溝に係合させ、搬出方向
への被結束物の移動に伴う保持プレートの立ち上がりの
もとで、結び目を被結束物の下面から側面に移動させる
結び目位置移動機構が、特開平08−040409号公報におい
て開示されている。この構成によれば、被結束物の停止
を伴わない結び目位置の移動が可能となるため、自動搬
送ラインのスピードの低下が防止できる。そして、立ち
上がり可能な保持プレートを設ければ足りるため、構成
の簡素化がはかられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の結
束機械においては、紐のセット不良や結束手段の作動不
良等の結束工程上の不具合により、被結束物の結束不良
を生じる場合がある。しかしながら、公知の結束機械
は、結束不良を検出するための検出手段を持たないた
め、結束不良の生じた被結束物も、良好な結束状態の結
束物と同様に、結束位置から自動搬送ラインの搬送サイ
ドに流される。
【0007】一般には、作業者が自動搬送ライン上で結
束不良の結束物(結束不良品)を発見したときに摘出し
ているが、この作業においては専従の作業者が必要とな
るため、作業性の低下が避けられない。そして、見逃し
による、結束良好品への結束不良品の混入も起こり得る
ため、作業の確実性の低下を招く虞れもある。
【0008】この発明は、結束機械による被結束物の結
束不良を結束機械において自動的に弁別可能とする結束
機械の結束不良弁別方法および結束不良弁別機構の提供
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明においては、被結束物を結束した紐の結び
目が、結び目位置移動機構の保持プレートの開口溝に係
合し、保持プレートの立ち上がりを伴う被結束物の移動
のもとで下面から側面に移動すること、つまり、紐の結
び目の形成が適正であれば、被結束物のその後の移動の
もとで保持プレートが立ち上がることに着目している。
【0010】そこで、この発明の結束機械の結束不良弁
別方法によれば、保持プレートの立ち上がりの有無を検
出するとともに、この保持プレートの立ち上がり状況を
監視し、保持プレートの立ち上がりのないとき、および
予め設定された規定の立ち上がり位置への到達前に保持
プレートが初期位置まで戻されたとき、被結束物の結束
状態を結束不良として弁別するものとしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】図1、図2に示すように、この発明に係る
結束機械の結束不良弁別機構10においては、検出手段12
が、結び目位置移動機構13の保持プレート14の立ち上が
りの有無を検出可能に、結束機械16の対応箇所に設けら
れている。
【0013】図2に加えて図3を見るとわかるように、
結束機械16は、たとえば、ローラコンベヤ等により形成
された自動搬送ライン18の一部として配設され、搬入サ
イドのローラコンベヤ18-1によって搬入されたブロック
単位の被結束物20を、搬送手段としてなるベルトコンベ
ヤ22で所定の結束位置まで連続して搬送し、この搬送位
置での結束手段24の作動に伴う、アーム26での紐28の掛
け渡しおよび結び目28a の形成によって、被結束物を結
束するように構成されている。
【0014】なお、図2に一点鎖線で示す参照符号29(2
9-1、29-2) は、自動搬送ラインの搬入サイドのローラコ
ンベヤ18-1およびベルトコンベヤ(搬送手段)22の上部
に配設されたプレス機構であり、このプレス機構による
上方からの押圧によって、ローラコンベヤ、ベルトコン
ベヤによる被結束物20の適切な搬送が可能となってい
る。
【0015】ここで、この種の結束機械16においては、
図3に示すように、紐の結び目28aが、通常、被結束物2
0の下面に形成される。そして、この紐の結び目28a を
被結束物20の下面から側面に移動させる構成として、た
とえば、特開平08−040409号公報に開示する結び目位置
移動機構13が知られている。図1、図2を見るとわかる
ように、この結び目位置移動機構13は、たとえば、紐の
結び目28a の進入、係合可能な開口溝30を有する保持プ
レート14を備え、開口溝への紐の結び目の係合後におけ
る、搬出方向への被結束物20の搬送(移動)に伴う保持
プレート14の立ち上がりにより、紐28を全体的に回動さ
せて結び目を移動方向に対する後部側面に押し上げのも
とで移動させるように構成されている。
【0016】図1、図2に示すように、保持プレート14
は、たとえば、蝶番等からなる連結手段32を介して基部
34に回動可能に連結され、テーブル36の上面への基部の
固定によって、テーブルに対して上方に回動自在に配設
されている。そして、図1、図3に示すように、テーブ
ル36に沿ったほぼ水平位置が、保持プレート14の初期位
置として設定され、保持プレートは、ねじりばね等から
なるリターンばね38の偏倚力のもとで、初期位置方向に
偏倚されている。
【0017】なお、上記の結び目位置移動機構13、およ
び、この結び目位置移動機構の設けられた結束機械16と
して、特開平08−040409号公報に開示する構成が利用で
き、これらの構成および構造自体はこの発明の趣旨でな
いため、ここでは詳細に説明しない。
【0018】この結束機械16における結び目位置移動機
構13の作動の概略を、以下説明する。
【0019】たとえば、図3に示すように、ローラコン
ベヤ18-1、ベルトコンベヤ22によって搬送された被結束
物20は、突出したストッパ40との係合、および、ベルト
コンベヤの一旦停止のもとで結束位置に保持され、結束
手段24の作動のもとでの被結束物の回りへの紐28の掛け
渡し、および 被結束物の下方での結び目28a の形成に
よってブロック単位で結束される。
【0020】紐の結び目28a は、通常、保持プレート14
の下方で形成されるため、図示のように、保持プレート
の開口溝30への係合により保持プレートに保持される。
この紐の結び目28a の保持状態においては、被結束物20
がベルトコンベヤ22の作動のもとで搬出方向に移動して
も結び目の位置は移動しないため、紐28は、被結束物の
移動に伴って、被結束物の回りを図中反時計方向に結び
目28a と共に回動する。
【0021】そして、ストッパ40の引っ込み、および、
ベルトコンベヤ22の再作動により、被結束物20が、図3
に示す状態から、矢印で示す搬出方向に移動し、たとえ
ば、移動方向に対する被結束物の後端が紐の結び目28a
の位置を越えると、図4に示すように、保持プレート14
が、蝶番32を中心に立ち上げられる。
【0022】この、被結束物20の移動に追従した保持プ
レート14の立ち上がりが生じると、紐の結び目28a は、
図5に示すように、保持プレートによって押し上げら
れ、紐28の全体的な回動を伴って、被結束物の下面から
移動方向に対する後部側面に移動される。
【0023】そして、被結束物20が対応方向への保持プ
レート14の傾斜を伴って更に移動すると、紐の結び目28
a が開口溝30から離脱するため、図6に示すように、保
持プレート14が、リターンばね38の偏倚力のもとで初期
位置、つまりは水平位置に戻されて、結束機械16におけ
る結び目位置の移動工程が終了する。
【0024】なお、紐28での結束の終了した被結束物20
(結束物)が結束位置を通過すると、図6に示すよう
に、次のブロックの被結束物を停止可能に、ストッパ40
は突出される。
【0025】ここで、上記のように、この種の結び目位
置移動機構13においては、結び目位置の移動後における
被結束物20の移動に伴う保持プレート14の傾斜によっ
て、紐の結び目28a を保持プレートの開口溝30から離脱
させるため、保持プレート、開口溝の長さは、側面にお
ける結び目の位置、および、係合の度合いを考慮した上
でそれぞれ設定される。たとえば、保持プレート14の長
さとして25〜30mm程度、および、開口溝30の長さとして
10〜15mm程度がそれぞれ例示できる。
【0026】このように、保持プレート14の長さを抑え
れば、紐の結び目28a の移動距離が短くなり、結び目の
移動に要する時間が短縮されるため、迅速、容易な結び
目位置の移動が可能となる。
【0027】また、保持プレートの開口溝30の長さを短
くすることで、図5に示すような、移動方向後部におけ
る被結束物20と紐28との間の隙間が十分に抑制されるた
め、結束後における紐のたるみが十分に防止できる。そ
して、保持プレート14の傾斜に伴う、被結束物20への保
持プレート先端の押し付けが十分に抑制されるため、こ
れに起因する被結束物の損傷等が確実に防止できる。
【0028】ところで、上述したように、この種の結束
機械16は、自動搬送ライン18の一部として配置され、こ
の結束機械での被結束物20の結束後においては、ベルト
コンベヤ22から搬出サイドのローラコンベヤ18-2に連続
して乗せられて、所定の搬出位置まで搬送されるため、
紐での結束の不十分な、いわゆる結束不良が生じた場
合、結束不良の生じた結束物(結束不良品)は、結束不
良のまま、搬出サイドのローラコンベヤに乗せられて所
定位置まで搬送される虞れがある。
【0029】そこで、この発明の結束不良弁別機構10に
おいては、紐28による被結束物20の結束が正常な状態で
あれば、紐の結び目28a が保持プレートの開口溝30に係
合可能な適正の大きさとなるため、結束後の被結束物
が、保持プレート14の立ち上げを伴って搬出方向に移動
されることに着目している。そして、この発明によれ
ば、保持プレート14の立ち上がりの有無を検出手段12で
検出することによって、被結束物20の結束不良を弁別可
能としている。
【0030】検出手段12として、たとえば、電磁誘導現
象の利用のもとで保持プレート14の近接を検知する電磁
式近接スイッチ(電磁式センサ)が利用でき、この電磁
式近接スイッチは、結束機械16のコントローラ等(図示
しない)に、対応する信号を出力可能に接続されてい
る。図1および図3を見るとわかるように、電磁式近接
スイッチ(検出手段)12は、たとえば、保持プレート14
の立ち上がりを検出可能な位置、たとえば、初期位置の
保持プレートが重なる部分で、テーブル36に配設されて
いる。
【0031】電磁式近接スイッチ12からの信号は、結束
機械16のコントローラによって監視され、その信号の変
化が生じたとき、保持プレートの保持位置、立ち上がり
位置のいずれかが検出される。電磁式近接スイッチ12
は、通常、保持プレート14の近接、つまりは初期位置へ
の保持プレートの近接を検出したときにON、立ち上がり
に伴う離反を検出したときにOFF となる構成であるた
め、結束機械16のコントローラによる監視のもとでその
信号がON信号からOFF 信号に変化したことを検知するこ
とで、初期位置からの保持プレートの立ち上がりが検出
できる。
【0032】そして、この発明においては、たとえば、
結束手段24の作動を基準とし、結束手段の作動から所定
時間以内に保持プレート14の立ち上がりが検出されなか
ったとき、当該被結束物の結束状態を結束不良と弁別す
るように構成されている。なお、この所定時間として、
たとえば、0.5 秒程度が例示できる。
【0033】たとえば、紐28の良好な結束状態において
は、上述したように、開口溝30への紐の結び目28a の係
合後における、搬出方向への被結束物20の移動によっ
て、保持プレート14が初期位置から立ち上がる(図5、
図6参照)。この状態においては、電磁式近接スイッチ
12からの信号が、結束手段24の作動後においてON信号か
らOFF 信号に変化するため、この変化をコントローラが
検知することで、保持プレートの立ち上がりが検出さ
れ、この検出により、被結束物20が良好な結束状態とし
て弁別される。
【0034】これに対し、たとえば、紐の結び目28a の
形成が不十分若しくは未形成であった場合においては、
結束手段24の作動後に被結束物20が搬出方向に移動して
も、結び目が開口溝30に係合しないため、保持プレート
14の立ち上がりは生じない。そして、結束手段24の作動
後から所定時間以内に保持プレート14の立ち上がりのな
いこと、つまり、電磁式近接スイッチ12からの信号に変
化のなかったことがコントローラにおいて検出される
と、この被結束物の結束状態が結束不良として弁別され
る。
【0035】上記のように、この発明の結束機械の結束
不良検出方法においては、保持プレート14の立ち上がり
の有無の検出によって、被結束物20の結束不良を弁別し
ている。つまり、結束機械16の結束工程上で、被結束物
の結束不良状態を検出することが可能となるため、自動
搬送ライン上への結束不良品の混入が事前に阻止でき
る。
【0036】そして、保持プレート14の立ち上がりの有
無を電磁式近接スイッチ12によって検出すれば足りるた
め、結束不良品の弁別が自動的に行える。つまり、専従
の作業者を設ける必要がないため、結束不良品の弁別の
際における作業性および作業の確実性が向上される。
【0037】また、この発明によれば、電磁式近接スイ
ッチ12からの信号の監視により、結束機械16のコントロ
ーラにおいて被結束物20の結束不良を弁別するため、コ
ントローラが結束不良品の発生を認識することができ
る。つまり、コントローラからの信号により、たとえ
ば、結束機械16、自動搬送ライン18の停止や自動搬送ラ
インからの結束不良品の分岐搬送等のような、結束不良
品の弁別からのライン上での展開が種々可能となる。
【0038】更に、結束手段24の作動から所定時間内で
の保持プレート14の立ち上がりの有無によって結束不良
の弁別を行うことで、結束後にも拘らず保持プレートの
立ち上がりの生じない状態がより明確に検出できるた
め、結束不良の誤った弁別が確実に防止できる。
【0039】そして、この発明の結束機械の結束不良弁
別機構10によれば、上記の結束不良弁別方法が適切に遂
行でき、被結束物20の移動に伴った保持プレート14の立
ち上がりが確実に検出できる。
【0040】また、電磁式近接スイッチ12を検出手段と
して設ければ足りるため、構成の複雑化を伴うことがな
く、結束不良弁別機構10が十分に安価に構成できる。
【0041】ここで、電磁式近接スイッチを検出手段12
として使用する構成を、この発明の実施の形態において
例示しているが、初期位置からの保持プレート14の立ち
上がりを検出可能であれば足りるため、電磁式近接スイ
ッチに限定されず、たとえば、保持プレートからの反射
光の受光によって初期位置での保持プレートの存在を検
知する光電スイッチ(光学式センサ)を、検出手段とし
て使用してもよい。
【0042】このような光電スイッチにおいても、その
信号がコントローラによって監視され、保持プレート14
の立ち上がりにより生じる信号の変化によって、初期位
置での保持プレートの有無、つまりは保持プレートの立
ち上がりの有無が検出できる。
【0043】なお、ここでは電磁式近接スイッチ、光電
式スイッチを検出手段12とする構成を例示しているが、
これらに限定されず、たとえば、リミットスイッチ、マ
イクロスイッチ等のような機械的なスイッチを検出手段
として利用してもよい。
【0044】しかしながら、電磁式近接スイッチ、光電
式スイッチはいずれも小型であるため、これらを検出手
段12として利用することによって、他部材に悪影響を与
えることなく、検出手段が容易に配置できる。また、電
磁式近接スイッチ、光電式スイッチはいずれも非接触で
保持プレート14の立ち上がりの有無を検出できるため、
機械的なリミットスイッチ、マイクロスイッチ等に比較
して、検出手段12の寿命が確実に長くなる。
【0045】ところで、結束不良となる紐の結び目28a
であっても、その形状等においては保持プレートの開口
溝30にわずかに係合され、その係合によって保持プレー
トを瞬間的に立ち上げる場合が考えられる。そこで、こ
の発明においては、保持プレート14の立ち上がり状況を
コントローラによって監視し、保持プレートが、予め設
定された規定の立ち上がり位置への到達前に、初期位置
まで戻されたとき、被結束物の結束状態を結束不良とし
て弁別している。
【0046】保持プレート14の立ち上がり状況は、たと
えば、その立ち上がり角度の監視のもとで検出できる。
たとえば、図5に示すような、保持プレート14の規定の
回動位置への到達を感知可能なスイッチ(図示しない)
等を設け、このスイッチからの出力信号をコントローラ
で監視することで、紐の結び目28a の係合のもとでの保
持プレートの正常な立ち上がりか否かが検出できる。
【0047】このような構成では、紐の結び目28a が開
口溝30に確実に係合し、これによって結び目が被結束物
20の下面から側面に移動したときのみ良好な結束状態と
弁別して、保持プレートの瞬間的な回動を立ち上がりと
みなすことなく排除するため、結束不良の誤った弁別の
防止が、一層確実となる。なお、ここでは、保持プレー
ト14の立ち上がり角度の監視によってその立ち上がり状
況を検出しているが、立ち上がり角度に限定されず、た
とえば、保持プレートの立ち上がり時間の監視等によっ
て、その立ち上がり状況を検出してもよい。
【0048】また、この発明の実施の形態においては、
結束手段24の作動を基準とし、結束手段の作動からの所
定時間内に保持プレート14の立ち上がりのないことを検
出したとき、当該被結束物の結束状態を結束不良として
弁別しているが、これに限定されず、たとえば、結束位
置への到達を基準とし、結束位置から搬出されるまでの
間で保持プレートの立ち上がりのないときに、被結束物
の結束状態を結束不良として弁別してもよい。
【0049】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0050】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る結束機械
の結束不良弁別方法によれば、保持プレートの立ち上が
りの有無を検出するとともに、この保持プレートの立ち
上がり状況を監視すれば足りるため、構成の複雑化を伴
うことなく、結束不良が弁別できる。そして、このよう
に結束不良を弁別することで、結束不良の生じた被結束
物を自動搬送ラインに流すことなく、結束機械の段階で
摘出できる。つまり、自動搬送ライン上への結束不良品
の混入が防止できるため、自動搬送ライン上でのトラブ
ルが未然に防止できる。
【0051】そして、保持プレートの立ち上がりの有無
を検出手段によって検出すれば足りるため、結束不良品
の弁別が自動的に行える。つまり、専従の作業者を設け
る必要がないため、結束不良品の弁別の際における作業
性および作業の確実性が向上される。
【0052】
【0053】また、保持プレートが規定の立ち上がり位
置に到達しなかったときにおいても結束不良として弁別
するため、保持プレートの瞬間的な回動を立ち上がりと
みなすことなく排除できる。従って、結束不良の誤った
弁別が確実に防止できる。
【0054】そして、この発明の結束機械の結束不良弁
別機構によれば、上記の結束不良弁別方法が適切に遂行
でき、簡単な構成にも拘らず、結束不良が的確に弁別で
きる。更に、検出手段によって保持プレートの立ち上が
りの有無を検出すれば足りるため、構成が確実に簡素化
できる。従って、結束不良弁別機構がコストの上昇を伴
うことなく容易に確保できる。
【0055】また、電磁式近接スイッチ、光電式スイッ
チはいずれも小型であるため、これらを使用することに
よって、他部材に悪影響を与えることのない配置が容易
に可能となる。そして、電磁式近接スイッチ、光電式ス
イッチはいずれも非接触で保持プレートの立ち上がりの
有無を検出できるため、寿命が確実に長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る結束機械の結束不良弁別機構の
概略斜視図である。
【図2】主要部材の概略の配置を示す、結束機械の概略
平面図である。
【図3】紐の結束後における、結束機械の概略作動図で
ある。
【図4】保持プレートの立ち上がり時における、結束機
械の概略作動図である。
【図5】紐の結び目位置の移動後における、結束機械の
概略作動図である。
【図6】被結束物(結束物)の搬送後における、結束機
械の概略作動図である。
【符号の説明】
10 結束機械の結束不良弁別機構 12 検出手段(電磁式近接スイッチ) 13 結び目位置移動機構 14 保持プレート 20 被結束物 22 ベルトコンベヤ(搬送手段) 24 結束手段 28 紐 28a 紐の結び目 30 開口溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 13/00 - 13/34 B65B 27/00 - 27/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段により結束位置に搬送された被
    結束物を、テーブルの下方に配置された結束手段によっ
    て紐で結束するとともに、紐の結び目を結び目位置移動
    機構の保持プレートの開口溝に係合させ、搬出方向へ被
    結束物の移動に伴う対応方向への保持プレートの立ち上
    がりによって、紐の結び目を被結束物の下面から側面に
    移動させる結束機械において、 上記保持プレートの立ち上がりの有無を検出するととも
    に、この保持プレートの立ち上がり状況を監視し、保持
    プレートの立ち上がりのないとき、および予め設定され
    た規定の立ち上がり位置への到達前に保持プレートが初
    期位置まで戻されたとき、当該被結束物の結束状態を結
    束不良として弁別することを特徴とした結束機械の結束
    不良弁別方法。
  2. 【請求項2】 被結束物を結束した紐の結び目を保持プ
    レートの開口溝に係合させ、搬出方向への被結束物の移
    動に伴う保持プレートの立ち上がりのもとで、紐の結び
    目を下面から側面に移動させる結び目位置移動機構を備
    えた結束機械において、 電磁誘導現象の利用のもとで保持プレートの近接を検知
    する電磁式近接スイッチを、上記保持プレートの立ち上
    がりの有無を検出可能な検出手段として備え、 保持プレートの立ち上がりにより生じる電磁式近接スイ
    ッチからの信号を結束機械の対応するコントローラによ
    って監視し、保持プレートの立ち上がりのないことを電
    磁式近接スイッチからの信号のもとでコントローラが検
    出したとき、当該被結束物の結束状態を結束不良として
    弁別することを特徴とした結束機械の結束不良弁別機
    構。
  3. 【請求項3】 被結束物を結束した紐の結び目を保持プ
    レートの開口溝に係合させ、搬出方向への被結束物の移
    動に伴う保持プレートの立ち上がりのもとで、紐の結び
    目を下面から側面に移動させる結び目位置移動機構を備
    えた結束機械において、 保持プレートからの反射光の受光によって初期位置での
    保持プレートの存在を検知する光電スイッチを、上記保
    持プレートの立ち上がりの有無を検出可能な検出手段と
    して備え、 保持プレートの立ち上がりにより生じる光電スイッチか
    らの信号を結束機械の対応するコントローラによって監
    視し、保持プレートの立ち上がりのないことを光電スイ
    ッチからの信号のもとでコントローラが検出したとき、
    当該被結束物の結束状態を結束不良として弁別すること
    を特徴とした結束機械の結束不良弁別機構。
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