以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(ホース締結装置の構成)
本発明の一実施形態であるホース締結装置は、ホースの長手方向の複数箇所の各々において、1台のかしめ装置でホースに金具をかしめて固定するものである。なお、本実施形態においては、2本の切断ホースが中間金具を介して接続されて構成された1本のホースの両端部と、ホースの長手方向における中間金具の両端部の合計4個所において、それぞれかしめを行うものとして説明するが、ホースの構成、かしめ箇所、および、かしめ箇所の数は、これに限定されない。
ホース締結装置1は、側面図である図1に示すように、ステージ2と、搬送装置3と、1台のかしめ装置4と、を有している。ホース31は、図1の左右方向を長手方向としてステージ2上に載置される。搬送装置3は、ステージ2を左右方向に移動させる。
(ステージ)
ステージ2の側面図である図2、および、ステージ2の上面図である図3に示すように、ステージ2には、複数の金具32がそれぞれ装着されたホース31が載置される。ホース31の載置は、ステージ2がその移動の始点である開始位置に位置する際に行われる。ホース31は、2本の切断ホース33が中間金具34を介して接続されて構成されている。ホース31の両端には、金具32が装着されている。中間金具34は、金具32の1種である。
ステージ2は、基板11と、固定ステージ12と、可動ステージ13と、スプリング(付勢手段)14と、を有している。
基板11は、ホース31の長手方向に沿って延在する長方形の板である。基板11は、搬送装置3の後述する可動部に固定されており、搬送装置3により搬送される。基板11上には、固定ステージ12、可動ステージ13、スプリング14などが設けられている。
固定ステージ12は、ホース31の長手方向における基板11の中央部に3つ並んで配置されている。固定ステージ12は、それぞれが基板11上に固定されて、金具32が装着されたホース31の一部を支持している。本実施形態において、基板11の中央に配置された固定ステージ12には、中間金具34が嵌る凹部12aが形成されている。この凹部12aに中間金具34が嵌ることで、中間金具34が固定ステージ12に支持されるとともに、中間金具34が位置決めされる。また、他の2つの固定ステージ12には、ホース31(切断ホース33)が嵌る溝がそれぞれ形成されている。
可動ステージ13は、ホース31の長手方向における基板11の両端部にそれぞれ配置されている。可動ステージ13は、基板11上に設けられたレール15に係合することで、ホース31の長手方向に移動可能にされている。可動ステージ13には、金具32が嵌る凹部13aが設けられている。この凹部13aに金具32が嵌ることで、金具32が可動ステージ13に支持されるとともに、金具32が位置決めされる。
スプリング14は、基板11の両端部にそれぞれ設けられている。スプリング14は、基板11の端に固定された固定具16と可動ステージ13との間に配置されており、その内部をストリッパボルト17が貫通している。ストリッパボルト17は、固定具16に設けられた孔から挿入されて先端部が可動ステージ13に螺合されることで、可動ステージ13をホース31の長手方向に移動可能に支持している。スプリング14は、金具32がホース31に装着される方向に可動ステージ13を付勢している。即ち、図中左側のスプリング14が図中左側の可動ステージ13を右側に付勢することで、ホース31の左端に装着された金具32がホース31に向かって付勢されている。また、図中右側のスプリング14が図中右側の可動ステージ13を左側に付勢することで、ホース31の右端に装着された金具32がホース31に向かって付勢されている。
このように、金具32がホース31に装着される方向に可動ステージ13をスプリング14で付勢することで、金具32がホース31に装着された状態を維持することができる。よって、金具32とホース31との位置ずれ(挿入不足)を抑制することができる。
また、可動ステージ13は、スプリング14に付勢されることで、金具32がホース31に装着される方向に移動可能であるとともに、スプリング14の付勢力に抗して、金具32がホース31に装着される方向とは逆方向に移動可能である。よって、切断ホース33の長さに公差分のばらつきがあったとしても、可動ステージ13の移動により、このばらつきを吸収することができる。また、金具32をかしめた際に切断ホース33が若干伸びたとしても、可動ステージ13が、金具32がホース31に装着される方向とは逆方向に移動することにより、この伸び代を吸収することができる。中間金具34をかしめた際についても同様である。
(搬送装置)
図1に戻って、搬送装置3は、架台21上に設けられている。搬送装置3は、ステージ2を左右方向に移動させるリニアアクチュエータである。即ち、図示しないボールねじが左右方向に沿って配置されており、図示しないモータでボールねじを回転させることで、ボールねじに螺合する可動部(図示せず)を左右方向に移動させる。これにより、可動部に固定されたステージ2が左右方向に移動される。
搬送装置3は、かしめ作業を行う際に、開始位置を始点として、ホース31の長手方向(左右方向)に沿ってステージ2を図中左方向に搬送する。搬送装置3は、金具32のかしめ箇所が後述するかしめ位置の近傍に位置するように、ステージ2を高速で大まかに移動させ、その後、後述するセンサが後述するドグを検知する(かしめ箇所がかしめ位置に位置する)まで、ステージ2を低速で細かに移動させる。搬送装置3には、図示しないスタートボタンが設けられており、スタートボタンが押下されると、搬送装置3は、ステージ2の移動を開始する。
(かしめ装置)
かしめ装置4は、架台21の略中央に配置されている。かしめ装置4は、後述するかしめ位置において、金具32(中間金具34を含む)のかしめ箇所をかしめることで、金具32をホース31に固定するものである。
かしめ装置4は、同一円周上に周方向に沿って配置された図示しない複数の爪部材を備えている。各爪部材は、円の中心であるかしめ位置に対して径方向に進退される。そして、かしめ位置は、ホース31の搬送経路上に位置している。ステージ2が移動されることで、金具32のかしめ箇所がかしめ位置まで搬送されると、ステージ2が一時停止され、各爪部材がかしめ位置に向かって進出することで、金具32のかしめ箇所がかしめられる。
(ドグ)
また、ホース締結装置1は、図2および図3に示すように、複数のドグ(検出片)5を有している。ドグ5は、後述するセンサにより検知される。また、ドグ5は、可動側ドグ(可動側検出片)5aと、固定側ドグ(固定側検出片)5bと、位置決め用ドグ5c,5dと、を有している。可動側ドグ5aは、可動ステージ13に設けられている。固定側ドグ5bは、基板11上に設けられている。位置決め用ドグ5c,5dは、固定ステージ12に設けられている。なお、固定側ドグ5bは、固定ステージ12に設けられていてもよい。また、位置決め用ドグ5c,5dは、基板11上に設けられていてもよい。
ドグ5は、金具32毎にステージ2に設けられている。即ち、ホース31の両端に装着された金具32に対しては、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとがそれぞれ設けられている。中間金具34の左側のかしめ箇所C2に対しては、これよりも右側に位置する位置決め用ドグ5dが設けられている。中間金具34の右側のかしめ箇所C3に対しては、これよりも左側に位置する位置決め用ドグ5cが設けられている。
図3に示すように、2つの可動側ドグ5a、および、2つの位置決め用ドグ5c,5dには、その中央にスリットが形成されている。スリットが形成されたドグ5a,5c,5dは、ステージ2の位置決めに使用される。本実施形態において、スリットの幅は1mmである。一方、2つの固定側ドグ5bは、その中央に突出片を有している。固定側ドグ5bは、ホース31の長さを検査するために使用される。本実施形態において、突出片の幅は5mmである。なお、ステージ2の位置決めに使用されるドグ5a,5c,5dが突出片を有し、ホース31の長さを検査するために使用される固定側ドグ5bにスリットが形成された構成であってもよい。
(センサ)
また、ホース締結装置1は、図1の要部Aの拡大図である図4に示すように、センサ6を有している。センサ6は、金具32のかしめ箇所がかしめ位置Bに位置した際に、ドグ5を検知するものであり、上下方向に間隔を開けて配置された発光部(図示せず)と受光部(図示せず)とを有している。発光部から出射した光が受光部に入射すると、センサ6がONになる。一方、発光部から出射した光が受光部に入射しないと、センサ6がOFFになる。なお、発光部から出射した光が受光部に入射すると、センサ6がOFFになり、発光部から出射した光が受光部に入射しないと、センサ6がONになる構成であってもよい。
本実施形態において、センサ6は、ステージ2の搬送方向の下流側に設けられた第1センサ6aと、ステージ2の搬送方向の上流側に設けられた第2センサ6bと、を有しているが、センサ6の数はこれに限定されない。第1センサ6aは、かしめ位置Bよりも左側に配置されており、第2センサ6bは、かしめ位置Bよりも右側に配置されている。本実施形態において、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔は100mmである。
(浮き検出センサ)
また、ホース締結装置1は、図4に示すように、浮き検出センサ7を有している。浮き検出センサ7は、かしめ位置Bにおいて金具32(中間金具34を含む)の浮きを検知可能なものである。金具32がステージ2から浮き上がっていると、正しくかしめを行うことができない。そこで、かしめを行う前に、浮き検出センサ7により、金具32の浮きの有無が検査される。
浮き検出センサ7は、かしめ位置Bよりも左側において、かしめ位置Bよりも上方に配置されている。浮き検出センサ7は、発光部(図示せず)と、これに隣接する受光部(図示せず)とを有している。ステージ2が一時停止された際に、発光部からかしめ位置に向かって出射されたレーザ光は、かしめ位置Bにおいて金具32に反射されて受光部に入射される。発光部から出射されて受光部に入射されるまでのレーザ光の距離が所定長さよりも短いと、金具32が固定ステージ12の凹部12aや可動ステージ13の凹部13aから浮き上がっていることになる。
(コントローラ)
また、ホース締結装置1は、図1に示すように、コントローラ8を有している。コントローラ8は、搬送装置3、かしめ装置4、センサ6、浮き検出センサ7と電気的に接続されている。
コントローラ(搬送制御装置)8は、センサ6がドグ5を検知した際に、搬送装置3を制御することで、ステージ2を一時停止させる。
ステージ2とセンサ6との位置関係を示す上面図である図5〜図8を用いて具体的に説明する。図5〜図8には、第1センサ6aと第2センサ6bとが図示されている。ホース31の左端の金具32をかしめる際には、図5に示すように、ステージ2の左側の可動側ドグ5aが、第1センサ6aにより検知される。発光部からの光が可動側ドグ5aのスリットを通過することで、第1センサ6aがONになる。第1センサ6aがONになると、コントローラ8は、ステージ2を一時停止させる。これにより、ホース31の左端の金具32のかしめ箇所C1が、かしめ位置B(図4参照)に位置決めされる。本実施形態において、スリットの幅は1mmであり、金具32のかしめ箇所C1は、±0.5mmの範囲のずれ量で、かしめ位置Bに位置決めされる。
次に、中間金具34の左側のかしめ箇所C2をかしめる際には、図6に示すように、かしめ箇所C2よりも右側の位置決め用ドグ5dが、第2センサ6bにより検知される。発光部からの光が位置決め用ドグ5dのスリットを通過することで、第2センサ6bがONになる。第2センサ6bがONになると、コントローラ8は、ステージ2を一時停止させる。これにより、中間金具34の左側のかしめ箇所C2が、かしめ位置Bに位置決めされる。本実施形態において、スリットの幅は1mmであり、中間金具34の左側のかしめ箇所C2は、±0.5mmの範囲のずれ量で、かしめ位置Bに位置決めされる。
次に、中間金具34の右側のかしめ箇所C3をかしめる際には、図7に示すように、かしめ箇所C3よりも左側の位置決め用ドグ5cが、第1センサ6aにより検知される。発光部からの光が位置決め用ドグ5cのスリットを通過することで、第1センサ6aがONになる。第1センサ6aがONになると、コントローラ8は、ステージ2を一時停止させる。これにより、中間金具34の右側のかしめ箇所C3が、かしめ位置Bに位置決めされる。本実施形態において、スリットの幅は1mmであり、中間金具34の右側のかしめ箇所C3は、±0.5mmの範囲のずれ量で、かしめ位置Bに位置決めされる。
次に、ホース31の右端の金具32をかしめる際には、図8に示すように、ステージ2の右側の可動側ドグ5aが、第2センサ6bにより検知される。発光部からの光が可動側ドグ5aのスリットを通過することで、第2センサ6bがONになる。第2センサ6bがONになると、コントローラ8は、ステージ2を一時停止させる。これにより、ホース31の右端の金具32のかしめ箇所C4が、かしめ位置Bに位置決めされる。本実施形態において、スリットの幅は1mmであり、金具32のかしめ箇所C4は、±0.5mmの範囲のずれ量で、かしめ位置Bに位置決めされる。
コントローラ8は、金具32(中間金具34を含む)のかしめ箇所C1〜C4が、かしめ位置Bに位置決めされる毎に、かしめ装置4を制御して、金具32のかしめ箇所をかしめさせることで、複数の金具32を1台のかしめ装置4で順番にホース31に固定する。
このように、センサ6がドグ5を検知する度にステージ2を一時停止させることで、複数の金具32の各々のかしめ箇所C1〜C4をかしめ位置Bに順番に位置させることができる。そして、ステージ2を一時停止させる度に、かしめ位置Bにおいて、金具32のかしめ箇所C1〜C4をかしめることで、複数の金具32を順番にホース31に固定することができる。これにより、複数の金具32がそれぞれ装着されたホース31を一方向に移動させながら、複数の金具32を1台のかしめ装置4で順番にホース31にかしめることができる。
なお、4箇所のかしめは、同じ条件で行ってもよいし、異なる条件で行ってもよい。即ち、かしめ荷重やかしめ速度などを異ならせてもよい。
また、コントローラ(かしめ制御装置)8は、ホース31の左右両端の金具32をそれぞれかしめる際に、ホース31の長さを検査し、ホース31の長さが異常であると判定した場合には、かしめ装置4を制御することで、金具32のかしめを中止させる。ここで、ホース31は、中間金具34の中央位置が原点位置となるようにステージ2に載置されている。そのため、ホース31の左端の金具32をかしめる際に、原点位置からホース31の左端までの長さが検査され、ホース31の右端の金具32をかしめる際に、原点位置からホース31の右端までの長さが検査される。
ここで、ホース31の長さが正常であるときに、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔が、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔と同じになるように、可動ステージ13の位置が調整されている。よって、ホース31の長さが正常である場合、第1センサ6aおよび第2センサ6bの一方が可動側ドグ5aを検知すると、他方が固定側ドグ5bを検知することになる。しかし、ホース31の長さが正常値よりも長いか短い場合、可動ステージ13の位置は、ホース31の長さが正常であるときの位置(正常位置)からホース31の長手方向にずれる。これにより、ホース31の長さが正常値よりも長ければ、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔は、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔よりも長くなり、ホース31の長さが正常値よりも短ければ、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔は、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔よりも短くなる。よって、ホース31の長さが正常でない場合、第1センサ6aおよび第2センサ6bの一方が可動側ドグ5aを検知しても、他方は固定側ドグ5bを検知しないことになる。
図5に示すように、ホース31の左端の金具32をかしめる際に、第1センサ6aが可動側ドグ5aを検知してONになると、コントローラ8により、第2センサ6bが固定側ドグ5bを検知したか否かが判定される。発光部から出射した光が突出片により遮られることで、第2センサ6bがOFFになる(第2センサ6bが固定側ドグ5bを検知する)と、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔が、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔と同じであることになり、コントローラ8は原点位置からホース31の左端までの長さが正常であると判定する。本実施形態において、突出片の幅は5mmであり、原点位置からホース31の左端までの長さが正常値に対して±2.5mmの範囲の長さであれば、正常であると判定される。
一方、発光部から出射した光が受光部に入射することで、第2センサ6bがONになる(第2センサ6bが固定側ドグ5bを検知しない)と、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔が、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔と異なることになり、コントローラ8は原点位置からホースの左端までの長さが異常であると判断して、エラー信号を出力する。
また、図8に示すように、ホース31の右端の金具32をかしめる際に、第2センサ6bが可動側ドグ5aを検知してONになると、コントローラ8により、第1センサ6aが固定側ドグ5bを検知したか否かが判定される。発光部から出射した光が突出片により遮られることで、第1センサ6aがOFFになる(第1センサ6aが固定側ドグ5bを検知する)と、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔が、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔と同じであることになり、コントローラ8は原点位置からホースの右端までの長さが正常であると判断する。本実施形態において、突出片の幅は5mmであり、原点位置からホース31の右端までの長さが正常値に対して±2.5mmの範囲の長さであれば、正常であると判定される。
一方、発光部から出射した光が受光部に入射することで、第1センサ6aがONになる(第1センサ6aが固定側ドグ5bを検知しない)と、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔が、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔と異なることになり、コントローラ8は原点位置からホースの右端までの長さが異常であると判断して、エラー信号を出力する。
エラー信号は、かしめ装置4に入力される。かしめ装置4は、エラー信号を受信すると、金具32のかしめを中止する。また、エラー信号は、搬送装置3に入力される。搬送装置3は、エラー信号を受信すると、一時停止中のステージ2の移動を中止する。また、エラー信号は、図示しないスピーカに入力され、スピーカは異常アラームを出力する。また、エラー信号は、図示しないディスプレイに入力され、ディスプレイは、異常を作業者に報知する画像を表示する。
このように、ホースの長さが異常である場合に、かしめ装置4によるかしめを中止させることで、長さ不良のホース31に金具32をかしめてしまうことを防止することができる。
搬送装置3には、エラーを解除するための図示しない解除ボタンが設けられている。解除ボタンが押下されると、コントローラ8はエラー信号の出力を停止する。また、搬送装置3には、ステージ2を開始位置に復帰させるための図示しない復帰ボタンが設けられている。復帰ボタンが押下されると、コントローラ8は搬送装置3を制御して、ステージ2を開始位置まで移動させる。エラーが発生した場合、作業者は、解除ボタンを押下してエラーを解除した後に、復帰ボタンを押下して、ステージ2を開始位置に復帰させることになる。
本実施形態では、可動側ドグ5aにスリットを設けることで、第1センサ6aおよび第2センサ6bが可動側ドグ5aを検知したときにONになるようにしている。また、固定側ドグ5bに突出片を設けることで、第1センサ6aおよび第2センサ6bが固定側ドグ5bを検知したときにOFFになるようにしている。よって、ステージ2の搬送方向の下流側に配置された可動側ドグ5aを第1センサ6aが検知してONになるときに、可動側ドグ5aに隣接する固定側ドグ5bを検知した第2センサ6bがOFFになる。一方、ステージ2の搬送方向の上流側に配置された可動側ドグ5aを第2センサ6bが検知してONになるときに、可動側ドグ5aに隣接する固定側ドグ5bを検知した第1センサ6aがOFFになる。つまり、ステージ2の搬送方向の下流側に配置された可動側ドグ5aおよび固定側ドグ5bを検知するときと、ステージ2の搬送方向の上流側に配置された可動側ドグ5aおよび固定側ドグ5bを検知するときとで、第1センサ6aおよび第2センサ6bのONとOFFとが逆になるようにしている。
このように、1本のホース31に対して複数回のかしめを行う一連の動作中に、第1センサ6aおよび第2センサ6bが、それぞれONとOFFとの間で切り替わるようにすることで、故障によりONとOFFとの間で切り替わらないといった、センサ6の異常を早期に発見することができる。
なお、可動側ドグ5aが突出片を有し、固定側ドグ5bにスリットが形成された構成の場合、第1センサ6aおよび第2センサ6bは、可動側ドグ5aを検知したときにOFFになり、固定側ドグ5bを検知したときにONになる。このような場合であっても、1本のホース31に対して複数回のかしめを行う一連の動作中に、第1センサ6aおよび第2センサ6bが、それぞれONとOFFとの間で切り替わるので、センサ6の異常を早期に発見することができる。
また、コントローラ(かしめ中止制御装置)8は、ステージ2が一時停止された際に、浮き検出センサ7が金具32(中間金具34を含む)の浮きを検知した場合に、かしめ装置4を制御することで、金具32のかしめを中止させる。浮き検出センサ7の発光部からかしめ位置Bに向かって出射され、金具32に反射されて受光部に入射されたレーザ光の距離が、所定長さであれば、コントローラ8は、金具32が浮き上がっていないと判断する。一方、レーザ光の距離が所定長さよりも短い場合に、コントローラ8は、金具32が浮き上がっていると判断して、エラー信号を出力する。
エラー信号は、かしめ装置4に入力される。かしめ装置4は、エラー信号を受信すると、金具32のかしめを中止する。また、エラー信号は、搬送装置3に入力される。搬送装置3は、エラー信号を受信すると、一時停止中のステージ2の移動を中止する。また、エラー信号は、図示しないスピーカに入力され、スピーカは異常アラームを出力する。また、エラー信号は、図示しないディスプレイに入力され、ディスプレイは、異常を作業者に報知する画像を表示する。エラーが発生した場合、作業者は、解除ボタンを押下してエラーを解除した後に、復帰ボタンを押下して、ステージ2を開始位置に復帰させることになる。
このように、浮き検出センサ7が金具32の浮きを検知した場合に、かしめ装置4によるかしめを中止させる。金具32が浮き上がっていると、正常にかしめを行うことができない。よって、金具32が浮き上がっている場合に、かしめ装置4によるかしめを中止させることで、かしめ不良の発生を防止することができる。
(ホース締結装置の動作)
次に、図9、図10に示すフローチャートを参照して、ホース締結装置1の動作について説明する。なお、ホース締結装置1の動作は、コントローラ8により制御される。
まず、図9に示すように、コントローラ8は、スタートボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS1)。コントローラ8は、スタートボタンが押下されていないと判定した場合には(ステップS1:NO)、ステップS1を繰り返す。作業者は、開始位置に位置したステージ2上に、複数の金具32がそれぞれ装着されたホース31を載置した後に、スタートボタンを押下することになる。
ここで、スプリング14によって、可動ステージ13が、金具32がホース31に装着される方向に付勢される。これにより、金具32がホース31に装着された状態を維持することができる。よって、金具32とホース31との位置ずれ(挿入不足)を抑制することができる。
コントローラ8は、スタートボタンが押下されたと判定した場合には(ステップS1:YES)、搬送装置3を制御して、ステージ2を一方向(図1の左方向)に移動させる(ステップS2)。搬送装置3は、ステージ2の左端側の金具32のかしめ箇所C1が、かしめ位置Bの近傍に位置するように、ステージ2を高速で大まかに移動させ、その後、第1センサ6aが可動側ドグ5aを検知するまで、ステージ2を低速で細かに移動させる。
次に、コントローラ8は、ステージ2の左端側の可動側ドグ5aを第1センサ6aが検知したか否かを判定する(ステップS3)。コントローラ8は、可動側ドグ5aを第1センサ6aが検知していないと判定した場合には(ステップS3:NO)、ステップS2に戻る。これにより、ステージ2がさらに移動される。一方、コントローラ8は、可動側ドグ5aを第1センサ6aが検知したと判定した場合には(ステップS3:YES)、搬送装置3を制御して、ステージ2を一時停止させる(ステップS4)。
次に、コントローラ8は、ステージ2の左側の固定側ドグ5bを第2センサ6bが検知したか否かを判定する(ステップS5)。コントローラ8は、固定側ドグ5bを第2センサ6bが検知していないと判定した場合には(ステップS5:NO)、エラー信号を出力する(ステップS6)。即ち、原点位置(中間金具34の中央位置)からホース31の左端までの長さが異常であるため、かしめ装置4を制御して、金具32のかしめを中止させるとともに、搬送装置3を制御して、ステージ2の移動を中止させる。また、スピーカやディスプレイによって、ホース31の長さが異常であることを作業者に報知する。
このように、ホース31の長さが異常である場合に、かしめ装置4によるかしめを中止させることで、長さ不良のホース31に金具32をかしめてしまうことを防止することができる。
ステップS6の後に、コントローラ8は、解除ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS7)。コントローラ8は、解除ボタンが押下されていないと判定した場合には(ステップS7:NO)、ステップS7を繰り返す。一方、コントローラ8は、解除ボタンが押下されたと判定した場合には(ステップS7:YES)、エラー信号の出力を停止し(ステップS8)、復帰ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS9)。コントローラ8は、復帰ボタンが押下されていないと判定した場合には(ステップS9:NO)、ステップS9を繰り返す。一方、コントローラ8は、復帰ボタンが押下されたと判定した場合には(ステップS9:YES)、ステージ2を逆方向(右方向)に搬送して、開始位置までステージ2を移動させる(ステップS10)。そして、フローを終了する。
ステップS5において、コントローラ8は、固定側ドグ5bを第2センサ6bが検知したと判定した場合には(ステップS5:YES)、続いて、浮き検出センサ7が金具の浮きを検知したか否かを判定する(ステップS11)。コントローラ8は、浮き検出センサ7が金具の浮きを検知したと判定した場合には(ステップS11:YES)、ステップS6に移行する。即ち、金具32が可動ステージ13の凹部13aから浮き上がっているため、かしめ装置4を制御して、金具32のかしめを中止させるとともに、搬送装置3を制御して、ステージ2の移動を中止させる。また、スピーカやディスプレイによって、金具32がステージ2から浮き上がっていることを作業者に報知する。
このように、金具32が浮き上がっている場合に、かしめ装置4によるかしめを中止させることで、かしめ不良の発生を防止することができる。
一方、コントローラ8は、浮き検出センサ7が金具の浮きを検出していないと判定した場合には(ステップS11:NO)、かしめ装置4を制御して、金具32のかしめ箇所C1をかしめてホース31に固定する(ステップS12)。
次に、コントローラ8は、搬送装置3を制御して、ステージ2を一方向に移動させる(ステップS13)。搬送装置3は、中間金具34の左側のかしめ箇所C2が、かしめ位置Bの近傍に位置するように、ステージ2を高速で大まかに移動させ、その後、第2センサ6bが位置決め用ドグ5dを検知するまで、ステージ2を低速で細かに移動させる。
次に、コントローラ8は、位置決め用ドグ5dを第2センサ6bが検出したか否かを判定する(ステップS14)。コントローラ8は、位置決め用ドグ5dを第2センサ6bが検出していないと判定した場合には(ステップS14:NO)、ステップS13に戻る。これにより、ステージ2がさらに移動される。一方、コントローラ8は、位置決め用ドグ5dを第2センサ6bが検出したと判定した場合には(ステップS14:YES)、搬送装置3を制御して、ステージ2を一時停止させる(ステップS15)。
次に、コントローラ8は、浮き検出センサ7が中間金具34の浮きを検知したか否かを判定する(ステップS16)。コントローラ8は、浮き検出センサ7が中間金具34の浮きを検出したと判定した場合には(ステップS16:YES)、ステップS6に移行する。即ち、中間金具34が固定ステージ12の凹部12aから浮き上がっているため、かしめ装置4を制御して、中間金具34のかしめを中止させるとともに、搬送装置3を制御して、ステージ2の移動を中止させる。また、スピーカやディスプレイによって、中間金具34がステージ2から浮き上がっていることを作業者に報知する。
一方、コントローラ8は、浮き検出センサ7が中間金具34の浮きを検出していないと判定した場合には(ステップS16:NO)、かしめ装置4を制御して、中間金具34の左側のかしめ箇所C2をかしめてホース31に固定する(ステップS17)。
図10に移って、次に、コントローラ8は、搬送装置3を制御して、ステージ2を一方向に移動させる(ステップS18)。搬送装置3は、中間金具34の右側のかしめ箇所C3が、かしめ位置Bの近傍に位置するように、ステージ2を高速で大まかに移動させ、その後、第1センサ6aが位置決め用ドグ5cを検知するまで、ステージ2を低速で細かに移動させる。
次に、コントローラ8は、位置決め用ドグ5cを第1センサ6aが検出したか否かを判定する(ステップS19)。コントローラ8は、位置決め用ドグ5cを第1センサ6aが検出していないと判定した場合には(ステップS19:NO)、ステップS18に戻る。これにより、ステージ2がさらに移動される。一方、コントローラ8は、位置決め用ドグ5cを第1センサ6aが検出したと判定した場合には(ステップS19:YES)、搬送装置3を制御して、ステージ2を一時停止させる(ステップS20)。
次に、コントローラ8は、浮き検出センサ7が中間金具34の浮きを検知したか否かを判定する(ステップS21)。コントローラ8は、浮き検出センサ7が中間金具34の浮きを検知したと判定した場合には(ステップS21:YES)、ステップS6に移行する。即ち、中間金具34が固定ステージ12の凹部12aから浮き上がっているため、かしめ装置4を制御して、中間金具34のかしめを中止させるとともに、搬送装置3を制御して、ステージ2の移動を中止させる。また、スピーカやディスプレイによって、中間金具34がステージ2から浮き上がっていることを作業者に報知する。
一方、コントローラ8は、浮き検出センサ7が中間金具34の浮きを検知していないと判定した場合には(ステップS21:NO)、かしめ装置4を制御して、中間金具34の右側のかしめ箇所C3をかしめてホース31に固定する(ステップS22)。
次に、コントローラ8は、搬送装置3を制御して、ステージ2を一方向に移動させる(ステップS23)。搬送装置3は、ステージ2の右端側の金具32のかしめ箇所C4が、かしめ位置Bの近傍に位置するように、ステージ2を高速で大まかに移動させ、その後、第2センサ6bが可動側ドグ5aを検知するまで、ステージ2を低速で細かに移動させる。
次に、コントローラ8は、ステージ2の右端側の可動側ドグ5aを第2センサ6bが検知したか否かを判定する(ステップS24)。コントローラ8は、可動側ドグ5aを第2センサ6bが検知していないと判定した場合には(ステップS24:NO)、ステップS23に戻る。これにより、ステージ2がさらに移動される。一方、コントローラ8は、可動側ドグ5aを第2センサ6bが検知したと判定した場合には(ステップS24:YES)、搬送装置3を制御して、ステージ2を一時停止させる(ステップS25)。
次に、コントローラ8は、ステージ2の右側の固定側ドグ5bを第1センサ6aが検知したか否かを判定する(ステップS26)。コントローラ8は、固定側ドグ5bを第1センサ6aが検知していないと判定した場合には(ステップS26:NO)、ステップS6に移行する。即ち、原点位置(中間金具34の中央位置)からホース31の右端までの長さが異常であるため、かしめ装置4を制御して、金具32のかしめを中止させるとともに、搬送装置3を制御して、ステージ2の移動を中止させる。また、スピーカやディスプレイによって、ホース31の長さが異常であることを作業者に報知する。
一方、コントローラ8は、固定側ドグ5bを第1センサ6aが検知したと判定した場合には(ステップS26:YES)、続いて、浮き検出センサ7が金具の浮きを検知したか否かを判定する(ステップS27)。コントローラ8は、浮き検出センサ7が金具の浮きを検知したと判定した場合には(ステップS27:YES)、ステップS6に移行する。即ち、金具32が可動ステージ13の凹部13aから浮き上がっているため、かしめ装置4を制御して、金具32のかしめを中止させるとともに、搬送装置3を制御して、ステージ2の移動を中止させる。また、スピーカやディスプレイによって、金具32がステージ2から浮き上がっていることを作業者に報知する。
一方、コントローラ8は、浮き検出センサ7が金具の浮きを検知していないと判定した場合には(ステップS27:NO)、かしめ装置4を制御して、金具32のかしめ箇所C4をかしめてホース31に固定する(ステップS28)。
以上のように、センサ6がドグ5を検知する度にステージ2を一時停止させることで、複数の金具32の各々のかしめ箇所C1〜C4をかしめ位置Bに順番に位置させることができる。そして、ステージ2を一時停止させる度に、かしめ位置Bにおいて、金具32のかしめ箇所C1〜C4をかしめることで、複数の金具32を順番にホース31に固定することができる。これにより、複数の金具32がそれぞれ装着されたホース31を一方向に移動させながら、複数の金具32を1台のかしめ装置4で順番にホース31にかしめることができる。
また、1本のホース31に対して複数回のかしめを行う一連の動作中に、第1センサ6aおよび第2センサ6bが、それぞれONとOFFとの間で切り替わるようにすることで、故障によりONとOFFとの間で切り替わらないといった、センサ6の異常を早期に発見することができる。
その後、コントローラ8は、ステージ2を逆方向(右方向)に搬送して、開始位置までステージ2を移動させる(ステップS29)。そして、フローを終了する。開始位置まで復帰されたステージ2から、かしめ後のホース31が取り外されることになる。
なお、ステップS28の後に、ステージ2がさらに一方向に搬送されて一時停止され、ステージ2上からホース31が取り外された後に、ステージ2が逆方向(右方向)に搬送されて、開始位置に復帰される構成であってもよい。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るホース締結装置1によると、複数の金具32がそれぞれ装着されたホース31が載置されたステージ2を一方向に搬送し、複数の金具32毎に設けられたドグ5をセンサ6が検知する毎に、ステージ2を一時停止させて、かしめを行う。センサ6がドグ5を検知する度にステージ2を一時停止させることで、複数の金具32の各々のかしめ箇所C1〜C4をかしめ位置Bに順番に位置させることができる。そして、ステージ2を一時停止させる度に、かしめ位置Bにおいて、金具32のかしめ箇所C1〜C4をかしめることで、複数の金具32を順番にホース31に固定することができる。これにより、複数の金具32がそれぞれ装着されたホース31を一方向に移動させながら、複数の金具32を1台のかしめ装置4で順番にホース31にかしめることができる。
また、金具32がホース31に装着される方向に可動ステージ13をスプリング14で付勢することで、金具32がホース31に装着された状態を維持することができる。よって、金具32とホース31との位置ずれ(挿入不足)を抑制することができる。
また、可動ステージ13は、スプリング14に付勢されることで、金具32がホース31に装着される方向に移動可能であるとともに、スプリング14の付勢力に抗して、金具32がホース31に装着される方向とは逆方向に移動可能である。よって、切断ホース33の長さに公差分のばらつきがあったとしても、可動ステージ13の移動により、このばらつきを吸収することができる。また、金具32をかしめた際に切断ホース33が若干伸びたとしても、可動ステージ13が、金具32がホース31に装着される方向とは逆方向に移動することにより、この伸び代を吸収することができる。中間金具34をかしめた際についても同様である。
また、ホース31の長さが正常であるときに、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔が、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔と同じになるように、可動ステージ13の位置が調整されている。よって、ホース31の長さが正常である場合、第1センサ6aおよび第2センサ6bの一方が可動側ドグ5aを検知すると、他方が固定側ドグ5bを検知することになる。しかし、ホース31の長さが正常値よりも長いか短い場合、可動ステージ13の位置は、ホース31の長さが正常であるときの位置(正常位置)からホース31の長手方向にずれる。これにより、可動側ドグ5aと固定側ドグ5bとの間隔が、第1センサ6aと第2センサ6bとの間隔よりも長くなるか短くなる。よって、ホース31の長さが異常である場合、第1センサ6aおよび第2センサ6bの一方が可動側ドグ5aを検知しても、他方は固定側ドグ5bを検知しないことになる。この場合に、かしめ装置4によるかしめを中止させることで、長さ不良のホース31に金具32をかしめてしまうことを防止することができる。
また、第1センサ6aおよび第2センサ6bは、可動側ドグ5aを検知したときにONになり、固定側ドグ5bを検知したときにOFFになる。または、第1センサ6aおよび第2センサ6bは、可動側ドグ5aを検知したときにOFFになり、固定側ドグ5bを検知したときにONになる。よって、ステージ2の搬送方向の下流側に配置された可動側ドグ5aを第1センサ6aが検知してONになるときに、可動側ドグ5aに隣接する固定側ドグ5bを検知した第2センサ6bがOFFになる。一方、ステージ2の搬送方向の上流側に配置された可動側ドグ5aを第2センサ6bが検知してONになるときに、可動側ドグ5aに隣接する固定側ドグ5bを検知した第1センサ6aがOFFになる。つまり、ステージ2の搬送方向の下流側に配置された可動側ドグ5aおよび固定側ドグ5bを検知するときと、ステージ2の搬送方向の上流側に配置された可動側ドグ5aおよび固定側ドグ5bを検知するときとで、第1センサ6aおよび第2センサ6bのONとOFFとが逆になるようにされている。可動側ドグ5aを検知したときにOFFになり、固定側ドグ5bを検知したときにONになる場合についても同様である。このように、1本のホース31に対して複数回のかしめを行う一連の動作中に、第1センサ6aおよび第2センサ6bが、それぞれONとOFFとの間で切り替わるようにすることで、故障によりONとOFFとの間で切り替わらないといった、センサ6の異常を早期に発見することができる。
また、浮き検出センサ7が金具32の浮きを検知した場合に、かしめ装置4によるかしめを中止させる。金具32が浮き上がっていると、正常にかしめを行うことができない。よって、金具32が浮き上がっている場合に、かしめ装置4によるかしめを中止させることで、かしめ不良の発生を防止することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。