JP2937126B2 - 薄膜トランジスタアレイ基板及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタアレイ基板及びその製造方法

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JP2937126B2
JP2937126B2 JP18432596A JP18432596A JP2937126B2 JP 2937126 B2 JP2937126 B2 JP 2937126B2 JP 18432596 A JP18432596 A JP 18432596A JP 18432596 A JP18432596 A JP 18432596A JP 2937126 B2 JP2937126 B2 JP 2937126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
ックス型の液晶表示装置(LCD)に用いるのに適した
アクティブマトリックス基板に関し、特に詳しくは、ス
イッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)を用
いた薄膜トランジスタアレイ基板とその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、薄膜トランジスタをスイッチング
素子とするアクティブマトリックス型液晶表示装置(A
M−LCD)がノートパソコン等のディスプレイに多用
されてきている。軽量、薄型化、低消費電力化、広視野
化等と並んで液晶ディスプレイの大画面化、高精細化は
最も重要なテーマの一つになっている。液晶ディスプレ
イの大画面化、高精細化の為には、走査線や信号線を長
くかつ細かくする必要があり、従ってこれらの配線材料
の低抵抗化が重要な課題となる。この為、配線材料には
アルミニウムやアルミニウム合金が広く使用されてい
る。
【0003】一方、低コスト化の施策として薄膜トラン
ジスタの製造工程を短縮化する検討も進められている。
例えば、一般に、ゲート電極が基板に対してソース電
極、ドレイン電極よりも上にあるトップゲート型の薄膜
トランジスタは、その反対のボトムゲート型の薄膜トラ
ンジスタより、トランジスタ製造工程の短縮化が容易で
ある。
【0004】従って、これらの要求からゲート電極及び
走査線にアルミニウムやアルミニウム合金を用いたトッ
プゲート型の薄膜トランジスタアレイ基板が採用される
事が多くなって来ている。ここで先ず、図8に従来から
知られている、薄膜トランジスタアレイ基板の平面構成
の一例を示す。
【0005】即ち、透明基板11上に複数の走査線12
と信号線13が交差し、その交差点に薄膜トランジスタ
14が設けられている。1個の薄膜トランジスタ14に
は、1個の画素電極15が接続され、これがマトリック
ス状に配置されている。走査線12の片側端部に設けら
れた始端部は、走査線接続端子部16、又信号線13の
端部に設けられた始端部は、信号線接続端子部17にそ
れぞれ接続されている。
【0006】さて、上記した様な公知の薄膜トランジス
タを用いた薄膜トランジスタアレイ基板の具体例として
は、例えば、特開平2−156226号公報に示された
ものがあり、特に、ゲート電極及び走査線にアルミニウ
ムを用いたトップゲート型の薄膜トランジスタアレイ基
板の構造が開示されている。即ち、この薄膜トランジス
タアレイ基板は図9の様に構成されており、その1画素
部分の断面構造は、図10に示される様に、透明基板1
1上に、下から順に、ソース電極22、ドレイン電極2
3、半導体層24、ゲート絶縁膜111及びゲート電極
25を有し、そのゲート電極25は走査線12に、ソー
ス電極22は信号線13に、ドレイン電極23は画素電
極15にそれぞれ接続されている。
【0007】ここで、ゲート電極25と走査線12は、
アルミニウムの様な高導電性金属膜112より構成さ
れ、ソース電極22及びドレイン電極23は画素電極1
5と同じインジウム錫酸化物(ITO)の様な透明導電
膜113よりなり、信号線13は同じ透明導電膜113
がクロムやモリブデン、タンタルの様な高融点金属膜1
14で被覆され、さらに走査線12と交差する部分以外
は、ゲート絶縁膜111に開孔したコンタクト窓101
を介して走査線12と同時に形成された高導電性金属膜
112が積層した構造になっている。
【0008】又、半導体層24のソース電極22、ドレ
イン電極23に接する部分はn+ 型となっており、両者
のオーミックコンタクトをとっている。 これは、例え
ば、ソース、ドレイン電極を形成後、リンイオンのプラ
ズマ処理を行う事で該透明導電膜113の表面にリンを
添加し、その上に不純物を添加されていない水素化非晶
質シリコンを成膜することで形成される。
【0009】この様に、走査線及び信号線の一部にアル
ミニウムの様な高導電性金属膜を用いることで走査線及
び信号線を低抵抗化し、又インジウム錫酸化物の様な透
明導電膜を高融点金属膜で被覆して、該透明導電膜と高
導電性金属膜とが直接接触させない様にすることで、高
導電性金属膜と透明導電膜との反応による酸化物の生成
を防止し、信号線の低抵抗状態を長期に亘たって安定に
維持している。
【0010】又、この薄膜トランジスタアレイ基板の端
子領域部分は、走査線接続端子部16及び、信号線接続
端子部17を有しており、該走査線接続端子部16及び
信号線接続端子部17の導電性材料には共に透明導電膜
113のみで形成されている。一方、該走査線の端子部
を外部の駆動IC等とコンタクトさせる為の接続端子部
16に接続させる場合には、当該走査線を構成する高導
電性金属膜を直接当該接続端子部16に接続するのでは
なく、図11に示す様に、走査線12の始端部115で
走査線12がゲート絶縁膜111に開孔したコンタクト
ホール121を介して透明導電膜113よりなる走査線
端子16に間接的に接続される構造となっている。
【0011】つまり、走査線の高導電性金属膜112と
透明導電膜113との接続部にのみ該透明導電膜113
上に高融点金属膜114が形成され、ここでもアルミニ
ウムの様な高導電性金属膜112とインジウム錫酸化物
の様な透明導電膜113が直接接触しない様になってい
る。一方、信号線端子部17は図12に示す様に、信号
線13の最下層の透明導電膜113のみがそのまま延長
されて、信号線接続端子部17に於ける導電性材料を構
成する構造となっている。この様に、接続端子部分1
6、17は、一般的に水分の進入等を受け、腐食し易い
材料を使用すると長期間の接続端子部の性能が劣化する
ことから、腐食耐性に強い透明導電膜(インジウム錫酸
化物)でのみ構成することが望ましく、それによって、
信頼性を確保し、且つ走査線と走査線接続端子部との接
続部に高融点金属膜を介在させることで、信号線の場合
と同様に両者のオーミックコンタクトを安定に維持して
いる。
【0012】上記した事から、一般に、薄膜トランジス
タアレイ基板において、走査線及び信号線の材料に低抵
抗化の為、アルミニウムやアルミニウム合金を用いた場
合、上記した様な腐食に起因する、当該薄膜トランジス
タの性能或いは信頼性を低下させない為に、接続端子部
をこれらの金属で形成しない様にする必要がある。(例
えば、特開平3−58019号公報で開示されてい
る。) 従って、トップゲート型の薄膜トランジスタのゲート電
極及び走査線にこれらの金属を用いた場合には、信号線
に用いる金属で接続端子部を形成する必要が出てくる。
【0013】この為、前記した公報に示されている様
に、信号線を低抵抗化し、且つ走査線金属との接続部で
のオーミッックコンタクトを良好にする為に、透明導電
膜上に低抵抗化の高融点金属膜を積層する方法が最も簡
単であり、多く用いられている。所が、一方、かかる薄
膜トランジスタの半導体層とソース、ドレイン電極との
コンタクトをとる為にソース、ドレイン電極は通常イン
ジウム錫酸化物の様な透明導電膜が用いられており、従
って、ソース、ドレイン電極及び画素電極をパターニン
グする時と信号線をパターンニングする時に使用される
フォトマスクが異なり、2回のフォトリソグラフィー工
程を経て形成する必要が有った。
【0014】この問題を解決する為に、製造工程を削減
し薄膜トランジスタアレイ基板の構造及び製法が、例え
ば、特開平7−239481号公報に開示されている。
即ち、この薄膜トランジスタアレイ基板の1画素部分は
図13の様に構成されており、その断面構造は、図13
のI−I’断面から見た場合に、図14の様になってい
る。
【0015】前述した特開平2−156226号公報の
図10と基本的に異なるところは、特開平7−2394
81号公報に於いては、ソース電極22、ドレイン電極
23が画素電極15と同じ透明導電膜113上に更に3
層金属膜131(例えば、モリブデン/アルミニウム/
モリブデンのように高導電性金属膜を高融点金属膜で挟
んだ3層膜構造)が積層された構造になっていること、
又n+ 型の第1の半導体薄膜132は、半導体層24と
ソース、ドレイン電極22、23の接触部で前述の3層
金属膜131の上側にのみ形成されている点にある。
【0016】製法としては、透明導電膜113、3層金
属膜131、第1の半導体薄膜132を順次に積層した
後、同一フォトマスクでパターニングして画素電極、信
号線、ソース電極、ドレイン電極となる部分を形成し、
第1の半導体薄膜132は、半導体層24を形成する時
に第2の半導体薄膜状133と同時にエッチング除去し
て信号線13とソース電極22、ドレイン電極23を形
成すること、更にパシベーション膜134の開孔時に画
素電極部の3層金属膜131を同時にエッチング除去し
て画素電極15を形成する事が特徴となっている。
【0017】このような、構造、製法を採用することに
より、上記した従来例の様に、製造工程を増やすことな
く信号線を低抵抗化している。同時に、ソース、ドレイ
ン電極部で透明導電膜と半導体層との反応による酸化膜
の形成や、腐食を防ぎ、表示特性の劣化を防止してい
る。一方、この薄膜トランジスタアレイ基板の端子部分
は、上記従来例では、全く説明されていないが、つぎの
様になっているものと推定される。
【0018】即ち、走査線接続端子部16に於いて使用
される導電性材料は、走査線12の始端部で走査線12
(実施例ではアルミニウム)と同じ材料でそのまま形成
されている。又、信号線接続端子部17は、画素電極1
5と同じ構造であり、図15に示すように信号線13の
始端部で信号線最下層の透明導電膜113よりなり、そ
の周縁部にパシベーション膜134の開孔部に沿って、
高融点金属膜を含む信号線の3層金属膜131が残った
構造になっている。
【0019】しかし、この端子構造では、モリブデンや
アルミニウムのような腐食、電食し易い金属を用いてい
るので、接続信頼性が大幅に低下する。又、特開平3−
112188号公報では、図16に示す様に、端子部1
41を端子間の絶縁部142より低くして、導電性接合
材143の流出による隣接端子間のショート不良や、ア
ウターリード144の浮いているところでの導通不良を
防止する技術が開示されている。
【0020】しかしながら、既に説明した様に、信号線
をインジウム錫酸化物のような透明導電膜単層にして接
続端子部も同じ構造とするのは、配線抵抗が大きくな
り、モリブデンやタングステンのような高融点金属と積
層して低抵抗化すると今度は端子部の接続信頼性が確保
できなくなる。端子部分だけ透明導電膜単層とするの
は、フォトリソグラフィー工程が1回増えると言う問題
が発生してくる。
【0021】又、上記した従来の薄膜トランジスタアレ
イ基板に於いては、走査線及びゲート電極に高導電性金
属膜としてアルミニウム或いはアルミニウム合金を使用
して当該走査線12及びゲート電極25の低抵抗化を実
現するものではあるが、係る走査線12及びゲート電極
25で構成された薄膜トランジスタアレイ基板を熱処理
すると、アルミニウム或いはアルミニウム合金部が、応
力を緩和しようとして、当該ゲート電極及び走査線の表
面或いは側面に突起部、所謂ヒロックが発生する事が多
い。
【0022】係る薄膜トランジスタアレイ基板は、後の
工程に於いて、当該薄膜トランジスタアレイ基板の表面
に例えばポリイミド被膜を配向膜として形成し、適宜の
ローラを用いて、当該ポリイミド被膜の表面をラビング
した後、当該薄膜トランジスタアレイ基板と対向して設
けられた別のガラス基板との間に液晶を挿入してパネル
を製造する事になるが、上記したポリイミド被膜の表面
をラビングするに際して、該走査線12及びゲート電極
25の表面或いは側面に該ヒロックが発生していると、
該ラビング時に該ヒロックが分離されそれがポリイミド
被膜に当たって係るポリイミド被膜を損傷させたり、該
ヒロックにより係るポリイミド被膜を当該基板から剥離
させたりする事になり、又ラビングローラが汚染するこ
とにもなり、その結果パネルの生産性が低下する事が多
かった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】即ち、上記した様に、
従来の技術に於ける第1の従来例(即ち特開平2−15
6226号公報)に於ける第1の問題は、ソース、ドレ
イン電極及び画素電極の形成と信号線の形成を異なるフ
ォトマスクで行うことから、薄膜トランジスタアレイ基
板の製造工程に於けるフォトリソグラフィー工程が1回
増えることである。
【0024】又その第2の問題は、後の熱処理工程でア
ルミニウムのような高導電性金属膜の表面及び側面にヒ
ロック(高導電性金属膜に突起が発生する現象)が発生
し、パネル製造工程のラビング時にこれが離脱して、配
向膜に傷をつけ、表示不良を起こしたり、ラビングロー
ルが高導電性金属膜の屑で汚染されてしまうことであ
る。
【0025】次に、第2の従来例(つまり特開平7−2
39481号公報)では、前記した問題点は無いが、最
大の問題は、フォトリソグラフィー工程の回数を増やさ
ない為に走査線端子部にはアルミニウム、信号線端子周
縁部にはモリブデン、アルミニウムの様な腐食、電食し
易い金属が用いられており、接続部を異方性導電フィル
ムや樹脂で被覆しても、水分の侵入を完全に防止出来な
いことから、接続端子部の接続信頼性が確保出来ないこ
とである。
【0026】係る問題を解決する方法として、例えば、
タンタルやチタン、クロムの様な腐食、電食に強い金属
を用いた場合には、接続端子部の接続信頼性は確保出来
るが、これらの金属薄膜は比抵抗がアルミニウムやモリ
ブデン等に比べて高いので、走査線や信号線の低抵抗化
が出来ず、初期の目的が達せられない。又、半導体層を
形成した後でゲート絶縁膜を開孔する工程を設ければ、
走査線端子を信号線端子と同一構造に出来るが、やはり
端子周縁部には、モリブデンやアルミニウムのような腐
食、電食し易い金属があり、その側面部はパシベーショ
ン膜で被覆されていないので、この部分から腐食、電食
が進行し、端子部の接続抵抗が不安定となり、問題は解
決できないし、更に係る方法では、フォトリソグラフィ
ー工程が1回増えるので、工程短縮の目的も達せられな
くなる。
【0027】次に、第3の従来技術(つまり特開平3−
112188号公報)に於いては、第1の問題点は、配
線抵抗を下げる為、走査線や信号線にアルミニウムやモ
リブデン、タングステンの様な金属を用い、接続端子部
もこれらの金属で構成すると接続端子部の接続信頼性が
確保出来ないことである。第2の問題点は、接続端子部
の接続信頼性を確保する為に走査線や信号線及びそれら
の接続端子部にインジウム錫酸化物やタンタル、チタ
ン、クロムの様な金属を用いると、これらの金属薄膜の
比抵抗が20μΩcm〜200μΩcm程度と高いので配線
抵抗が下げられず、ディスプレイを大画面化するにつれ
て、書込みが出来なくなることである。
【0028】第3の問題点は、端子部の接続信頼性を確
保し、且つ信号線を低抵抗化するためには、第1の従来
例の様に、インジウム錫酸化物の様な腐食耐性の強い透
明導電膜とアルミニウムやモリブデンの様な低抵抗な金
属をそれぞれ別のフォトマスクでパターニングする必要
があり、製造工程が増え、コストが増大することであ
る。
【0029】更に、別の問題点としては、上記した基板
を使用した液晶表示装置は、画素電極がチャージアップ
して表示ムラが発生する事である。その理由としては、
画素電極上のゲート絶縁膜を開孔していない事が考えら
れる。反対に、画素電極上のゲート絶縁膜を開孔した場
合は、高導電性金属膜とインジウム錫酸化物のような透
明導電膜との電池作用が起こり、両者が基板から剥離し
てしまうと言う点である。
【0030】この理由は、該高導電性金属膜と透明導電
膜が画素電極部で直接接触するので現像液が両者の界面
に達しやすくなると考えられる。従って、本発明の目的
は、上記した従来技術の欠点を改良し、フォトリソグラ
フィー工程の回数を増やすことなく、接続端子部での接
続信頼性を確保し、同時に走査線及び信号線を低抵抗化
することと、これらに加えて、該パネル製造工程に於い
てゲート電極や走査線に用いる高導電性金属膜にヒロッ
クが発生しても、パネル製造工程のラビング時に当該ヒ
ロックに起因する配向膜の剥離や損傷を防止して表示不
良の無い高品質のパネルを低コストで製造しえる薄膜ト
ランジスタアレイ基板及びその製造方法を提供するもの
である。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には以下に記載されたような技術
構成を採用するものである。即ち、本発明に於ける第1
の態様は、基板上に、ソース電極、ドレイン電極及び当
該両電極の上面部に半導体層及びゲート絶縁膜を介して
当該両電極に対向して配置されたゲート電極とで構成さ
れたトップゲート型薄膜トランジスタ及び当該ドレイン
電極に接続された画素電極とから構成される表示ユニッ
トを複数個マトリックス状に配列すると共に、複数個の
当該薄膜トランジスタを一組とする薄膜トランジスタ群
の各ソース電極に共通に接続された複数の信号線のそれ
ぞれの端部に形成された複数個の信号線接続端部及び複
数個の当該薄膜トランジスタを一組とする薄膜トランジ
スタ群の各ゲート電極に共通に接続された複数の走査線
のそれぞれの端部に形成された複数個の走査線接続端部
とが設けられている薄膜トランジスタアレイ基板に於い
て、当該ソース電極、ドレイン電極、画素電極、信号
線、及び信号線と走査線の各接続端部が、透明導電膜と
その上に積層された高融点金属膜からなる同一の導電性
部材をパターニングして形成されると共に、当該各接続
端部のコンタクトホール及び当該画素電極の開口部に於
いては、前記導電性部材のうち上層の高融点金属膜を除
去して下層の透明導電膜が露出される様に構成されてお
り、且つ前記開口部の側壁部に形成された無機絶縁膜に
より少なくとも当該高融点金属膜の端部が覆われている
薄膜トランジスタアレイ基板であり、又第2の態様とし
ては、基板上に透明導電膜と高融点金属膜を連続して積
層成膜する工程、当該基板上に成膜された2層の透明導
電膜と高融点金属膜を所定のマスクを使用してパターニ
ングを行い、ソース電極、ドレイン電極、画素電極部、
信号線、信号線接続端子部、及び走査線接続端子部とを
同時に形成する工程、当該パターニングにより形成され
た該高融点金属膜に不純物を添加する工程、当該高融点
金属膜上に半導体膜と第1のゲート絶縁膜を連続して積
層成膜して、所定のマスクを使用して該ソース電極とド
レイン電極にまたがる島状の半導体層と第1のゲート絶
縁膜層を形成する工程、第2のゲート絶縁膜を上記基板
の全面に成膜する工程、当該第2のゲート絶縁膜の、該
画素電極部、該信号線接続端子部及び走査線接続端子部
に相当する部位にそれぞれ開孔部を形成する工程、高導
電性金属膜を上記基板に成膜する工程、該高導電性金属
膜を所定のマスクを使用してパターニングを行い、走査
線及びゲート電極を形成すると同時に、当該開孔部内に
露出している高融点金属膜を除去して、該画素電極部、
信号線接続端子部、及び走査線接続端子部とを形成する
工程、当該基板上に無機絶縁膜を成膜する工程、当該無
機絶縁膜に反応性イオンエッチング処理を行い、少なく
とも該開孔部の内部壁面及び走査線とゲート電極の側面
部を除いて当該無機絶縁膜を除去する工程とから構成さ
れている薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法であ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明にかかる薄膜トランジスタ
アレイ基板は上記した様な構成を採用しているので、走
査線接続端子と信号線接続端子を構成する導電性材料は
腐食耐性の強い透明導電膜よりなり、当該各接続端子部
を構成するコンタクトホール内壁周縁部に埋め込み状に
配置されているモリブデンやタングステンの様な腐食耐
性の弱い高融点金属膜はゲート絶縁膜(第2のゲート絶
縁膜)と無機絶縁膜で完全に被覆されており、外部から
の水分の侵入が遮断される為、腐食が防止され、接続端
子部の接続信頼性が確保できる。
【0033】一方、本発明に於いては、走査線及びゲー
ト電極はアルミニウム或いはアルミニウム合金の単層膜
或いはアルミニウムまたはアルミニウム合金膜とその上
に高融点金属膜を積層した2層膜で構成し、信号線、ソ
ース電極および画素電極は共に透明導電膜と該透明導電
膜の上にモリブデンやタングステンの様な低比抵抗の高
融点金属膜を積層した2層膜から構成されており、配線
抵抗を低くでき、ディスプレイの大画面化が容易とな
る。
【0034】又、本発明に於いては、ソース、ドレイン
電極を信号線と同じ2層膜として信号線の形成と同一の
フォトリソグラフィー工程で形成する様にしたので、フ
ォトリソグラフィー工程を1回減らす事が可能となる。
更に、本発明に於いては、ゲート電極や走査線を構成す
る高導電性金属膜の表面部を高融点金属膜で被覆すると
共にその側面部は無機絶縁膜で完全に被覆されているの
で、当該ゲート電極及び走査線の上面部及び側面部に、
ヒロックが発生した場合でもヒロックを抑制すると共
に、発生したヒロックを保護する事が出来るので、パネ
ル製造工程でのラビング時にヒロックの離脱を完全に防
止でき、配向膜の傷に起因する表示不良や高導電性金属
膜の屑によるラビングロールの汚染を防止する事が出来
る。
【0035】
【実施例】以下に、本発明に係る薄膜トランジスタアレ
イ基板の一具体例の構造を図1〜図3、図8及び図13
を参照しながら詳細に説明する。即ち、図8は、本発明
に係る薄膜トランジスタアレイ基板の一具体例に係る1
画素部分の平面図であり、基本的には、前述した第2の
従来例の薄膜トランジスタアレイ基板の1画素部分の平
面図と略同一であり、又図13は、前記した従来例に於
ける薄膜トランジスタアレイ基板に設けられた表示ユニ
ット70の一構成例を示す平面図であり、本発明に於け
る表示ユニット70は、略図13に示された配置構成を
とるものである。
【0036】又、図1は、本発明に係る薄膜トランジス
タアレイ基板の薄膜トランジスタ14と画素電極部15
との構成の一例を示す断面図であり、図13のI−I'
断面線から見た断面図である。図2は、本発明にかかる
薄膜トランジスタアレイ基板に於ける走査線接続端子部
16の構造の一例を示す断面図であり、更に図3は、本
発明に係る薄膜トランジスタアレイ基板に於ける信号線
接続端子部17の構造の一例を示す断面図である。
【0037】つまり、本発明に係る薄膜トランジスタア
レイ基板の基本的な構成は、上記各図から判る様に、基
板上11に、ソース電極22、ドレイン電極23及び当
該両電極22、23の上面部に半導体層24及びゲート
絶縁膜32、33を介して当該両電極22、23に対向
して配置されたゲート電極25とで構成されたトップゲ
ート型薄膜トランジスタ14及び当該ドレイン電極23
に接続された画素電極部15とから構成される表示ユニ
ット70を複数個マトリックス状に配列すると共に、複
数個の当該薄膜トランジスタ14を一組とする薄膜トラ
ンジスタ群の各ソース電極22に共通に接続された複数
の信号線13のそれぞれの端部に形成された複数個の信
号線接続端部17及び複数個の当該薄膜トランジスタ1
4を一組とする薄膜トランジスタ群の各ゲート電極25
に共通に接続された複数の走査線12のそれぞれの端部
に形成された複数個の走査線接続端部16とが設けられ
ている薄膜トランジスタアレイ基板71に於いて、当該
ソース電極22、ドレイン電極23、画素電極部15、
信号線13、及び走査線12と信号線13との各接続端
子部16、17が、導電性部材として少なくとも同一の
透明導電膜34を含んで構成されると共に、当該各接続
端子部16、17に於いては、該導電性部材34が適宜
の絶縁膜33に設けたコンタクトホール43を介して露
出される様に構成されており、且つ当該各接続端子部1
6、17に於ける当該導電性部材34と該絶縁膜33に
設けられたコンタクトホール43内壁部との境界部72
には、高融点金属膜の層35が露出して配置されてお
り、更に少なくとも該高融点金属膜の層35が露出して
いる該コンタクトホール内壁部分73が無機絶縁膜38
で被覆されている薄膜トランジスタアレイ基板71が示
されている。
【0038】本発明に係る薄膜トランジスタアレイ基板
の構造を更に詳細に説明するならば、図1に示す様に、
透明基板11上に下から遮光膜21と層間絶縁膜31が
形成され、層間絶縁膜31の上に遮光膜21に対向して
トップゲート型の薄膜トランジスタ14が形成されてい
る。この薄膜トランジスタ14は下からソース電極2
2、ドレイン電極23、これらにまたがって島状の半導
体層24と第1のゲート絶縁膜32の積層膜、第2のゲ
ート絶縁膜33及び該第1及び第2のゲート絶縁膜3
2、33を挟んで半導体層24と対向するゲート電極2
5より構成されている。
【0039】ゲート電極25は、走査線12に、又ソー
ス電極22は信号線13に、更にドレイン電極23は画
素電極15に接続されている。又、該ソース電極22と
ドレイン電極23及び信号線13は、画素電極15と同
じ透明導電膜34とその上に高融点金属膜35が積層さ
れて形成されており、画素電極15は、ドレイン電極2
3の下層の透明導電膜34が延在して形成されている。
【0040】又、半導体層24は、具体的には、ソース
電極22側とドレイン電極23側に分離形成されたn+
型の第1の半導体薄膜36と不純物を添加されていない
第2の半導体薄膜、例えばアモルファスシリコン等の膜
37が積層されて形成されている。又、画素電極部15
の下部に層間絶縁膜31を挟んで、蓄積容量を設ける為
の遮光膜21と同じ材料で補助容量線26が選択的に形
成されている。
【0041】又、ゲート電極25及び走査線12の側面
部と画素電極15の周縁部の第2のゲート絶縁膜33の
開孔部の側面とその下の高融点金属膜35の側面部に
は、無機絶縁膜38が被覆配置されている。次に、図2
に於ける、走査線接続端子部16の走査線方向の断面図
に示す様に、本発明に於ける走査線接続端子部16に於
いては、走査線12は第2のゲート絶縁膜33に開孔し
たコンタクトホール41を介して走査線引き出し部42
に接続されている。
【0042】走査線引き出し部42は信号線13と同じ
く透明導電膜34と高融点金属膜35が積層されて形成
されている。従って、走査線12の材料の高導電性金属
膜51と透明導電膜34とは直接接触せず、該高融点金
属膜35を介して間接的に接続している。走査線接続端
子部16に於ける導電性材料34は、走査線引き出し部
42下層の透明導電膜34がそのまま延在して形成され
ている。一方、図4に示す様に、走査線接続端子部16
の周縁部には、第2のゲート絶縁膜33に開孔した端子
コンタクトホール43の周囲部に沿って高融点金属膜3
5が形成されている。
【0043】又、接続端子コンタクトホール43の内壁
部側面部73とその下の接続端子部周縁部の配置された
高融点金属膜35の側面部には無機絶縁膜38が被覆さ
れている。又、図3に示される信号線接続端子部17に
於いては、信号線方向の断面図より明らかな様に、信号
線端子17は信号線13下層の透明導電膜34がそのま
ま延在して形成されている。
【0044】その他の構造は走査線接続端子部16の構
造と全く同じである。ここで、本発明に於いて使用され
る透明導電膜とは、インジウム錫酸化物等の透過率80
%以上の導電質膜が好ましくは使用され、又本発明に於
いて使用される高融点金属膜とは、モリブデン、タング
ステンやこれらの合金等の融点が2000℃以上で比抵
抗が20μΩcm未満の金属膜が好ましくは使用され
る。
【0045】一方、本発明に於いて使用される高導電性
金属膜とはアルミニウム或いはアルミニウム合金等の比
抵抗が10μΩcm未満の貴金属以外の金属薄膜が使用
でき、又本発明に使用される無機絶縁膜とは低温で形成
でき、水分の侵入を防止出来る例えばシリコン窒化膜や
シリコン酸化膜等の絶縁膜薄膜が好ましくは使用出来
る。
【0046】本発明に於いては、上記した様に、当該ゲ
ート電極及び走査線が高導電性金属膜で構成されている
と共に、当該ソース電極、当該ドレイン電極、当該画素
電極、及び当該信号線が、透明導電膜と高融点金属膜と
の積層膜で構成されている必要がある。更に、本発明に
於ける薄膜トランジスタアレイ基板の別の態様として
は、図6及び図7に示す様に、該薄膜トランジスタ14
を構成するゲート電極25と当該ゲート電極25に接続
される走査線12を高導電性金属膜51で形成すると共
に、当該高導電性金属膜51上に更に高融点金属膜52
を積層せしめたものであり、更に高導電性金属膜51か
らなる当該走査線12及びゲート電極25の側面が無機
絶縁膜38で被覆されているものである。
【0047】次に、本発明に係る薄膜トランジスタアレ
イ基板の製造方法の1実施例を図5を参照しながら工程
順に説明する。即ち、本発明に係る薄膜トランジスタア
レイ基板の製造方法の基本的技術構成は、例えば、基板
上に透明導電膜と高融点金属膜を連続して積層成膜する
第1の工程、当該基板上に成膜された2層の透明導電膜
と高融点金属膜を所定のマスクを使用してパターニング
を行い、ソース電極、ドレイン電極、画素電極部、信号
線、信号線接続端子部、及び走査線接続端子部、走査線
引き出し部とを同時に形成する第2の工程、当該パター
ニングにより形成された該高融点金属膜に不純物を添加
する第3の工程、当該高融点金属膜上に半導体膜と第1
のゲート絶縁膜を連続して積層成膜して所定のマスクを
使用して、該ソース電極とドレイン電極にまたがる島状
の半導体層と第1のゲート絶縁膜層を形成する第4の工
程、第2のゲート絶縁膜を上記基板の全面に成膜する第
5の工程、当該第2のゲート絶縁膜の、該画素電極部、
該信号線接続端子部及び走査線接続端子部、走査線引き
出し部に相当する部位にそれぞれ開孔部を形成する第6
の工程、高導電性金属膜を上記基板に成膜する第7の工
程、該高導電性金属膜を所定のマスクを使用してパター
ニングを行い、走査線及びゲート電極を形成すると同時
に、当該開孔部内に露出している高融点金属膜を除去し
て、該画素電極部、信号線接続端子部、及び走査線接続
端子部とを形成する第8の工程、当該基板上に無機絶縁
膜を成膜する第9の工程、当該無機絶縁膜に反応性イオ
ンエッチング処理を行い、少なくとも該開孔部の内部壁
面及び走査線とゲート電極の側面部を除いて当該無機絶
縁膜を除去する第10の工程とから構成されている薄膜
トランジスタアレイ基板の製造方法である。
【0048】本発明に係る薄膜トランジスタアレイ基板
の製造方法の他の実施例について説明するならば、基板
11上に透明導電膜34と高融点金属膜35を連続して
成膜し、パターニングしてソース電極22とドレイン電
極23及び画素電極部15と信号線13及び信号線接続
端子部17と走査線引き出し部42及び走査線接続端子
部16とを同時に形成する工程と、パターニングされた
前記高融点金属膜35に例えば5価の元素を添加した
後、半導体膜24と第1のゲート絶縁膜32を連続して
成膜し、前記ソース電極22とドレイン電極23にまた
がり島状の半導体層24と第1のゲート絶縁膜層32を
積層して形成する工程と、第2のゲート絶縁膜33を成
膜し、前記画素電極部15と前記信号線接続端子部17
及び走査線接続端子部16と前記走査線引き出し部42
上に、開孔部44、端子コンタクトホール43、コンタ
クトホール41を開孔する工程と、高導電性金属膜51
を単層もしくは高導電性金属膜51と高融点金属膜52
を積層して成膜し、ゲート電極25と走査線12を形成
すると同時に、前記画素電極部15と前記信号線接続端
子部17及び走査線接続端子部16の周縁部以外の高融
点金属膜35を除去して画素電極15と信号線接続端子
部17及び走査線接続端子部16を形成する工程と、例
えば100℃以下の低温で無機絶縁膜38を成膜した
後、反応性イオンエッチングを行い、前記画素電極部1
5と前記信号線接続端子部17及び走査線接続端子部1
6上の無機絶縁膜38を除去すると同時に、前記信号線
接続端子部17及び走査線接続端子16の周縁部の高導
電性金属膜35及び接続端子部のコンタクトホールの側
面部73と前記ゲート電極25及び走査線12の側面部
に前記無機絶縁膜38を残す工程とを含んでいる。
【0049】即ち、本発明に係る薄膜トランジスタアレ
イ基板の製造方法に於いては、走査線12及びゲート電
極25の低抵抗化を計る為にアルミニウム或いはアルミ
ニウム合金からなる高導電性金属膜51で構成し、又信
号線13の低抵抗化を計る為に当該信号線13を透明導
電膜34と高融点金属膜35の2層を積層した積層体で
構成すると共に、フォトリソグラフィー処理工程数を増
加させない為に、当該信号線13、ソース電極22、ド
レイン電極23及び画素電極部15を上記したものと同
一の2層積層膜で成膜した上で、少なくとも該走査線接
続端子部16と信号線接続端子17の端子コンタクトホ
ールを形成しながら当該高融点金属膜35を除去する様
に処理するが、内壁部に必然的に露出する当該高融点金
属膜は除去しえないので、別途無機絶縁膜38を被覆し
た後、異方性エッチング即ち反応性イオンエッチングに
より当該無機絶縁膜38を該コンタクトホールの内壁部
表面で且つ当該内壁部表面に露出する高融点金属膜35
を被覆する位置に残存させる以外の無機絶縁膜38を除
去する事によって、当該接続端子部16、17に於ける
高融点金属膜35の存在に基づく腐食の問題を解決し
て、信頼性の高い接続端子部16、17を形成すること
が可能となる。
【0050】更に本発明に於いては、上記した当該接続
端子部16、17に無機絶縁膜38を形成する工程を実
行する際に、同時に走査線12及びゲート電極25の側
面にも該無機絶縁膜38が付着形成されるので、当該走
査線12とゲート電極25の上表面に予め別の高融点金
属膜52で被覆しておくことによって、当該走査線12
とゲート電極25の高導電性金属膜51にヒロック等が
発生した場合でも、工程数を特に増加させることなく前
記した様な欠点の発生が防止出来る事になる。
【0051】以下に、本発明に係る薄膜トランジスタア
レイ基板の製造方法のより詳細な実施例を説明する。先
ず、ガラスの様な絶縁性の透明基板11上にクロムやモ
リブデン、タングステン等の金属を約1000Åの厚さ
になる様にスパッタリングにより成膜し、フォトリソグ
ラフィー工程を経て遮光膜21と補助容量線26を選択
的に形成する。
【0052】次に、例えば、常圧化学気相成長により酸
化シリコン等の層間絶縁膜31を約2000Å成膜す
る。次に、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電
膜34とモリブデンやタングステン或いはこれらの合金
等の薄膜で、比抵抗が12〜15μΩcmと低い高融点
金属膜35をスパッタリングによりそれぞれ500Å及
び1000Å程度となる様に連続して成膜し、フォトリ
ソグラフィー工程を経てソース電極22、ドレイン電極
23と画素電極部15になる部分、信号線13及び信号
線接続端子部17となる部分、走査線引き出し部42及
び走査線接続端子部16となる部分を形成する。(図5
(A)参照の事、尚図5(A)には接続端子部の工程図
は図示されていない) 次に、例えば、ホスフィン(PH3 ) のプラズマ処理を行
い、高導電性金属膜35の表面部に略選択的に5価の元素
であるリンを添加した後、シラン(SiH4) を主体とする
ガス中でプラズマ化学気相成長により水素化非晶質シリ
コン等の真性半導体膜を含む半導体層24を約500
Å、シラン(SiH4) とアンモニア(NH3)を主体とするガ
ス中で同じくプラズマ化学気相成長により窒化膜等の第
1のゲート絶縁膜32を約2000Å連続して成膜す
る。 これらの一連の処理は同一真空中で行われるの
で、当該半導体膜表面が清浄に保たれるので、薄膜トラ
ンジスタの性能を上げる事が出来る。
【0053】プラズマ化学気相成長は、基板温度を約3
00℃にして行う為、この時、高融点金属膜35の表面
部のリンが真性半導体膜に拡散し、真性半導体膜の高融
点金属膜35に接する部分が100Å程度の厚さのn+
半導体層(第1の半導体薄膜36)になる。従って、上
記の方法により、当該半導体層24は、n+ 型の半導体
層36と非晶質シリコン等の真性半導体層37とが層状
に形成される事になる。
【0054】その後、フォトリソグラフィー工程を経
て、ソース電極22とドレイン電極23にまたがってn
+ 型の第1の半導体薄膜36、不純物の添加されていな
い第2の半導体薄膜37、第1のゲート絶縁膜32の積
層膜が島状に形成される。(図5(B)参照) 次に、プラズマ化学気相成長により、窒化膜等の第2の
ゲート絶縁膜33を約2000Å成膜し、フォトリソグ
ラフィー工程をへて画素電極15となる部分の上部、走
査線引出し部42の上と走査線接続端子部16及び信号
線接続端子部17となる部分の上に開孔部を形成する。
(図5(C)参照、走査線引き出し部42上のコンタク
トホール41と走査線接続端子部のコンタクトホール4
3は図2を参照、又信号線端子部の端子コンタクトホー
ル43は図3を参照の事) その次に、アルミニウム−ネオジウム(Al-Nd)合金等に
よる後の熱処理工程で、比抵抗が10μΩcm未満(熱
処理後)の高導電性金属膜51をスパッタリングにより
約2000Å成膜し、フォトリソグラフィー工程を経
て、ゲート電極25及び走査線12を形成する。
【0055】高導電性金属膜51のエッチングの際、画
素電極部15となる部分の高融点金属膜35と走査線接
続端子部16及び信号線接続端子部17となる部分の高
融点金属膜35とを前記で形成された第2のゲート絶縁
膜33をマスクとして、同時にエッチング除去して、画
素電極15、走査線端子、信号線端子16、17を形成
する。
【0056】この時、画素電極15、走査線端子、信号
線端子16、17の周縁部には、高融点金属膜35が縁
取りされた様に残存する。(図5(D)参照、走査線、
信号線の各接続端子部は図2及び図3を参照の事) ここで、高融点金属膜35が、特にモリブデンの場合
は、高導電性金属膜51のエッチングの際、ウェットエ
ッチングで行った時も、同じエッチング液で一度にエッ
チングが出来るので好都合である。
【0057】又、このフォトリソグラフィー工程の現像
時に、高導電性金属膜51の欠陥部分等を通じて現像液
がしみ込んでも、画素電極部15や走査線、信号線端子
部16、17、走査線引き出し部42の開孔部で、高融
点金属膜35がバリア膜となって、高導電性金属膜51
(ここではAl-Nd 合金) と透明導電膜( ここではIT
O)34の電池作用による剥離を防止出来る。
【0058】更には、走査線12と走査線引き出し部4
2の接続部に於いては、後の熱処理工程での高導電性金
属膜(ここではAl-Nd 合金) と透明導電膜( ここではI
TO)34の反応による酸化物の生成を防止出来、オー
ミックコンタクトを確実にする事ができる。最後に、基
板に概ね100℃以下の低温での高周波スパッタリング
による酸化シリコン若しくは100℃程度の低温の電子
サイクロトロン共鳴化学気相成長又は、300℃程度の
低温でのプラズマ化学気相成長による窒化シリコン、酸
化シリコン、酸化窒化シリコン等の無機絶縁膜38を約
1000Å成膜した後、反応性イオンエッチングにより
基板全面をエッチングバックして画素電極部15上、走
査線接続端子部16及び信号線接続端子部17上の無機
絶縁膜38はエッチング除去し、画素電極15上の開孔
部の側面部、走査線、信号線の各接続端子部16、17
の接続端子コンタクトホール43の内壁側面部とその下
の端子周縁部の高融点金属膜35の側面部、ゲート電極
25及び走査線12の側面部に無機絶縁膜38を残す。
【0059】無機絶縁膜の成膜を低温で行うのは、高導
電性金属膜のヒロックの発生を抑える為である。その
後、250℃程度の熱処理を行って、本発明の薄膜トラ
ンジスタアレイ基板が完成する。(図5(E)及び図
2、3) この2工程を追加することで、フォトリソグラフィー工
程の数を増やさずに走査線、信号線端子部16、17で
腐食耐性の弱い低比抵抗の高融点金属膜(ここでは、モ
リブデンやタングステン或いはこれらの合金)35を第
2のゲート絶縁膜33と無機絶縁膜38で被覆して、腐
食耐性の強い透明導電膜(ここではITO)で外部の駆
動回路との接続をとることが出来、端子部の接続信頼性
を確保する事が出来る。
【0060】次に、本発明に係る薄膜トランジスタアレ
イ基板の製造方法に於ける第2の実施例について図6及
び図7を参照しながら説明する。図6に薄膜トランジス
タアレイ基板の1画素部分の断面図(図13のI−I’
断面)を、図7に走査線端子部の走査線方向の断面図を
示す。本発明に係る薄膜トランジスタアレイ基板の製造
方法の第2の実施例では、第1の実施例でのゲート電極
25と走査線12がアルミニウムやアルミニウム合金の
様な高導電性金属膜51とその上の高融点金属膜52と
の積層膜で形成されている。
【0061】信号線端子部の断面図は図3と同じであ
る。一般に、アルミニウム材料では成膜するスパッタリ
ング装置内の残留水分を完全に除去できないため、後の
熱処理工程でヒロックが発生してしまう。本発明者の実
験によると、純アルミニウムの場合、250℃程度の熱
処理でも高さが1000Å〜2000Å程度のヒロック
が容易に発生する。
【0062】本発明の薄膜トランジスタアレイ基板の様
に、最上層の配線材にアルミニウム材を用い、パシベー
ション膜のない構造をとった場合、パネル製造工程のラ
ビング時にヒロックが離脱し、配向膜に傷をつけたり、
ラビングロールをアルミニウムの屑で汚染させることが
判明した。ヒロックの発生を防止するためには、アルミ
ニウムにチタンやタンタル等の不純物元素を加え、その
量を多くすれば良いが、そうすると成膜の比抵抗が高く
なってしまい、低抵抗な配線を形成できなくなる。
【0063】第1の実施例で述べたAl-Nd 合金はネオジ
ウムの添加量が2原子%で250℃の熱処理後の成膜の
比抵抗が約7μΩcmになり、ヒロックを略完全に抑制
出来るが、その他のアルミニウム合金では、比抵抗を1
0μΩcm以下に抑えようとするとヒロック耐性が十分
でない事が判った。そこで、このようなアルミニウム材
料を用いた場合は、本実施例のように、クロムやモリブ
デン、タングステン等の高融点金属膜52(ここに述べ
る高融点金属膜は35の高融点金属膜とは異なり、クロ
ムやチタン等比抵抗が少し高いものも含まれる)を高導
電性金属膜51の上に積層し、且つこの積層膜の側面を
無機絶縁膜38で被覆することにより、後の熱処理工程
でのヒロックの発生を抑制でき、又発生しても、これが
保護されているので、前記した問題を解決出来る。
【0064】第2の実施例の薄膜トランジスタアレイ基
板の製造方法は、第1の実施例の高導電性金属膜の成膜
で、高導電性金属膜51と高融点金属膜52をそれぞれ
約2000Åと約1000Å連続して成膜すれば良い。
又、特に高融点金属膜52がモリブデンの場合は、先に
も述べた様に、ウェットエッチングでも高導電性金属膜
と一括でエッチング出来るので好都合である。
【0065】これ以外は第1の実施例と全く同様であ
る。以上、説明した様に、本発明の薄膜トランジスタア
レイ基板では、走査線の低抵抗化のために用いたアルミ
ニウム合金のような低比抵抗だが、腐食、電食耐性に弱
い高導電性金属膜で走査線端子を形成せずに、走査線端
子と信号線端子を共に腐食耐性に強い透明導電膜で形成
し、且つ信号線の低抵抗化の為に用いたモリブデンやタ
ングステンのような低比抵抗だが腐食、電食耐性に弱い
高導電性金属膜で端子周縁部を縁取りする様にした上
で、これらの高融点金属膜を第2のゲート絶縁膜と無機
絶縁膜で被覆されるようにしたので、端子部の接続信頼
性を改善させる事が出来た。
【0066】一方、信号線端子部まではモリブデンやタ
ングステンのような低比抵抗の高融点金属膜を画素電極
と同じ透明導電膜上に積層させて伸延させたので、信号
線を低抵抗化する事が出来た。然も、走査線端子と信号
線端子を前述の様な構造にしたので、フォトリソグラフ
ィー工程を1回削減出来た。
【0067】又、本発明に於いては、ゲート電極及び走
査線に高導電性金属膜と高融点金属膜を積層し、更にゲ
ート電極及び走査線の側面が無機絶縁膜で被覆されてい
るので、前記したヒロックの発生によるパネル製造工程
のラビング時の不具合を防止できるという特有の効果が
ある。更に、本発明に於いては、信号線及びソース電
極、ドレイン電極を透明導電膜と高融点金属膜の2層膜
としたが、更に低抵抗化が要求される場合には、透明導
電膜の上に更に高導電性金属膜を高融点金属膜で挟んだ
構造、例えばモリブデン/アルミニウム/モリブデン、
タングステン/アルミニウム/タングステンのような構
造として積層し4層膜としても良い。
【0068】又、本発明に於いては、補助容量線26を
遮光膜21と同時に形成した蓄積容量方式としたが、次
段のゲート電極に接続するように構成した付加容量方式
にしても良い。更に、本発明に於いては、n+ 型の第1
の半導体薄膜をパターニングされた透明導電膜34と高
融点金属膜35の積層膜上に(図5(A)の状態)リン
イオンのプラズマ処理により、5価の元素であるリンを
選択的に添加した後、真性半導体膜を成膜して形成する
方法を述べたが、リンの添加はイオン注入法で行っても
良く、又予め高融点金属膜35用のスパッタリングター
ゲットにリンを添加したものを用いて行っても良い。
【0069】尚、本発明の薄膜トランジスタアレイ基板
の端子構造を用いて接続信頼性の試験を行った処、85
℃、85%及び60℃ 90%の高温高湿度試験で、端
子部分の高融点金属膜35(モリブデンで実施)を無機
絶縁膜38で被覆しない場合は、240時間で縁取りし
た高融点金属膜35が腐食して全部なくなり、接続抵抗
が増加したが、無機絶縁膜38で被覆した場合は、10
00時間でも高融点金属膜35の腐食が発生せず、安定
した接続抵抗が得られた。
【0070】又、高融点金属膜35(モリブデンで実
施)のリンイオンのプラズマ処理の選択性も問題なく、
良好なトランジスタ特性が得られることを確認出来た。
【0071】
【発明の効果】本発明に係る薄膜トランジスタアレイ基
板の第1の効果は、端子部での接続信頼性が確保でき、
同時に走査線及び信号線が低抵抗化でき、ディスプレイ
の大画面化が容易で、信頼性の高い薄膜トランジスタア
レイ基板が提供出来る。又、本発明に係る薄膜トランジ
スタアレイ基板の第2の効果は、フォトリソグラフィー
工程を1回削減出来、コストを低減出来る。
【0072】更に、本発明に係る薄膜トランジスタアレ
イ基板の第3の効果は、ゲート電極及び走査線に用いる
高導電性金属膜にヒロックが発生する場合でも、パネル
製造工程のラビング時にヒロックの離脱に起因する標示
不良やラビングロールの汚染を防止出来、製造歩留りと
生産性を向上出来る。又、本発明に係る薄膜トランジス
タアレイ基板の第4の効果は、高導電性金属膜と透明導
電膜の反応や電池作用に起因する走査線引き出し部のコ
ンタクトホール部でのコンタクト抵抗の増大や、画素電
極部、端子部、走査線引き出し部の開孔部での両者の剥
離を防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る薄膜トランジスタアレイ
基板の1具体例に於ける1画素部分での薄膜トランジス
タと画素電極部の構成を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明に係る薄膜トランジスタアレイ
基板の1具体例に於ける走査線接続端子部の構成を示す
断面図である。
【図3】図3は、本発明に係る薄膜トランジスタアレイ
基板の1具体例に於ける信号線接続端子部の構成を示す
断面図である。
【図4】図4は、本発明に係る薄膜トランジスタアレイ
基板の1具体例に於ける走査線及び信号線のそれぞれの
接続端子部の構成を示す平面図である。
【図5】図5(A)〜図5(E)は、本発明に係る薄膜
トランジスタアレイ基板を製造する方法の1具体例を工
程順に説明する断面図である。
【図6】図6は、本発明に係る薄膜トランジスタアレイ
基板の他の具体例に於ける1画素部分での薄膜トランジ
スタと画素電極部の構成を示す断面図である。
【図7】図7は、本発明に係る薄膜トランジスタアレイ
基板の他の具体例に於ける走査線接続端子部の構成を示
す断面図である。
【図8】図8は、本発明に係る薄膜トランジスタアレイ
基板の各部分の配置構成を説明する平面図である。
【図9】図9は、第1の従来例に於ける薄膜トランジス
タアレイ基板の1表示ユニットの構成例を説明する平面
図である。
【図10】図10は、図9に於けるA−A’断面図であ
る。
【図11】図11は、図9に於けるB−B’断面図であ
る。
【図12】図12は、図9に於けるC−C’断面図であ
る。
【図13】図13は、第2の従来例に於ける薄膜トラン
ジスタアレイ基板に使用される1表示ユニット部(1画
素部)の構造を示す平面図である。
【図14】図14は、図13に示す第2の従来例に於け
るI−I’断面図である。
【図15】図15は、第2の従来例に於ける薄膜トラン
ジスタアレイ基板に使用される信号線接続端子部の構成
を示す断面図である。
【図16】図16は、第3の従来例に於ける半導体装置
の接続端子部の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
11…基板 12…走査線 13…信号線 14…薄膜トランジスタ 15…画素電極 16…走査線接続端子 17…信号線接続端子 21…遮光膜 22…ソース電極 23…ドレイン電極 24…半導体層 25…ゲート電極 26…補助容量線 31…層間絶縁膜 32…第1のゲート絶縁膜 33…第2のゲート絶縁膜 34…透明導電膜 35、52…高融点金属膜 36…第1の半導体層、n+ 型半導体層 37…第2の半導体層、非晶質シリコン 38…無機絶縁膜 41…コンタクトホール 42…走査線引き出し部 43…端子コンタクトホール 44…開孔部 51…高導電性金属膜 70…表示ユニット 71…薄膜トランジスタアレイ基板 72…透明導電膜とコンタクトホール内壁部との境界部 73…コンタクトホール内壁部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1333 G02F 1/1343 G02F 1/1345 G02F 1/136 G09F 9/30 H01L 29/78

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、ソース電極、ドレイン電極及
    び当該両電極の上面部に半導体層及びゲート絶縁膜を介
    して当該両電極に対向して配置されたゲート電極とで構
    成されたトップゲート型薄膜トランジスタ及び当該ドレ
    イン電極に接続された画素電極とから構成される表示ユ
    ニットを複数個マトリックス状に配列すると共に、複数
    個の当該薄膜トランジスタを一組とする薄膜トランジス
    タ群の各ソース電極に共通に接続された複数の信号線の
    それぞれの端部に形成された複数個の信号線接続端部及
    び複数個の当該薄膜トランジスタを一組とする薄膜トラ
    ンジスタ群の各ゲート電極に共通に接続された複数の走
    査線のそれぞれの端部に形成された複数個の走査線接続
    端部とが設けられている薄膜トランジスタアレイ基板に
    於いて、当該ソース電極、ドレイン電極、画素電極、信
    号線、及び信号線と走査線の各接続端部が、透明導電膜
    とその上に積層された高融点金属膜からなる同一の導電
    性部材をパターニングして形成されると共に、当該各接
    続端部のコンタクトホール及び当該画素電極の開口部に
    於いては、前記導電性部材のうち上層の高融点金属膜を
    除去して下層の透明導電膜が露出される様に構成されて
    おり、且つ前記開口部の側壁部に形成された無機絶縁膜
    により少なくとも当該高融点金属膜の端部が覆われてい
    る事を特徴とする薄膜トランジスタアレイ基板。
  2. 【請求項2】 当該ゲート電極及び走査線が高導電性金
    属膜で構成されている事を特徴とする請求項1記載の薄
    膜トランジスタアレイ基板。
  3. 【請求項3】 当該ソース電極、当該ドレイン電極、当
    該画素電極、及び当該信号線が、透明導電膜と該透明導
    電膜上に設けられた高融点金属膜との積層膜で構成され
    ている事を特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ
    アレイ基板。
  4. 【請求項4】 当該薄膜トランジスタを構成するゲート
    電極及び当該ゲート電極に接続される走査線を高導電性
    金属膜で形成すると共に、当該高導電性金属膜上に更に
    高融点金属膜を積層せしめたものであり、更に高導電性
    金属膜からなる当該走査線及びゲート電極の側面が無機
    絶縁膜で被覆されている事を特徴とする請求項1乃至3
    の何れかに記載の薄膜トランジスタアレイ基板。
  5. 【請求項5】 基板上に透明導電膜と高融点金属膜を連
    続して積層成膜する工程、当該基板上に成膜された2層
    の透明導電膜と高融点金属膜を所定のマスクを使用して
    パターニングを行い、ソース電極、ドレイン電極、画素
    電極部、信号線、信号線接続端子部、及び走査線接続端
    子部とを同時に形成する工程、当該パターニングにより
    形成された該高融点金属膜に不純物を添加する工程、当
    該高融点金属膜上に半導体膜と第1のゲート絶縁膜を連
    続して積層成膜し、所定のマスクを使用して該ソース電
    極とドレイン電極にまたがる島状の半導体層と第1のゲ
    ート絶縁膜層を形成する工程、第2のゲート絶縁膜を上
    記基板の全面に成膜する工程、当該第2のゲート絶縁膜
    の、該画素電極部、該信号線接続端子部及び走査線接続
    端子部に相当する部位にそれぞれ開孔部を形成する工
    程、高導電性金属膜を上記基板に成膜する工程、該高導
    電性金属膜を所定のマスクを使用してパターニングを行
    い、走査線及びゲート電極を形成すると同時に、当該開
    孔部内に露出している高融点金属膜を除去して、該画素
    電極部、信号線接続端子部、及び走査線接続端子部とを
    形成する工程、当該基板上に無機絶縁膜を成膜する工
    程、当該無機絶縁膜に反応性イオンエッチング処理を行
    い、少なくとも該開孔部の内部壁面及び走査線とゲート
    電極の側面部を除いて当該無機絶縁膜を除去する工程と
    から構成されている事を特徴とする薄膜トランジスタア
    レイ基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 当該高導電性金属膜を上記基板に成膜す
    る工程は、該高導電性金属膜と該高導電性金属膜の上に
    更に高融点金属膜を積層する工程で構成されている事を
    特徴とする請求項5記載の薄膜トランジスタアレイ基板
    の製造方法。
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