JP2937045B2 - 光磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光磁気記録媒体及びその製造方法

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JP2937045B2
JP2937045B2 JP31402094A JP31402094A JP2937045B2 JP 2937045 B2 JP2937045 B2 JP 2937045B2 JP 31402094 A JP31402094 A JP 31402094A JP 31402094 A JP31402094 A JP 31402094A JP 2937045 B2 JP2937045 B2 JP 2937045B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体及びそ
の製造方法に関し、特に高C/N比を有し高密度記録に
適する光磁気記録媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光磁気記録媒体について図6(A)
〜(C)を参照して説明する。なお、図6(A)は従来の光
磁気記録媒体の平面図であり、同(B)は(A)のb−b線
断面図、同(C)は(A)のc−c線断面図である。
【0003】従来の光磁気記録媒体は、基板103上に、
図6(B)及び同(C)に示すような磁性膜101が形成され
ているものである。そして、従来の光磁気記録媒体に
は、一般に再生専用マ−ク105[図6(A)参照」で示す
ような部分が存在し、この部分は、プリフォ−マット信
号として使用されている。なお、図6(A)中の104は、
グル−ブを示す。
【0004】また、光磁気記録媒体のデ−タの一部を再
生専用マ−ク105のようなもので置き換えてROM(Read
Only Memory)部をもつ光磁気ディスクなるものも存在
している(これは“パ−シャルROMディスク”と呼ば
れている)。再生専用部は、再生専用マ−ク105のように
基板に穴をあける又は突起を付けるなどし(これらの穴
や突起を“ピット”と称する)、反射率をそこだけ変化
させることによって書換不可能な再生専用の機能を持た
せている。
【0005】ここで、従来の光磁気ディスクの製造方法
を図7に基づいて説明する。なお、図7は、従来の光磁
気ディスクの製造工程順フロ−図である。従来の光磁気
ディスクは、一般に、まず、グル−ブ、ピットといった
部分が形成された基板を成形し(工程A)、次に、その上
に“第1の誘電体”“第1の磁性膜”“第2の誘電体”
“反射膜”“保護膜”を順次成膜する(工程B〜工程H)
ことによって製造されている。
【0006】即ち、従来の光磁気ディスクは、一般に、
図7に示すように、「工程A:基板を成形する工程」→
「工程B:第1の誘電体を成膜する工程」→「工程C:
第1の磁性膜を成膜する工程」→「工程F:第2の誘電
体を成膜する工程」→「工程G:反射膜を成膜する工
程」→「工程H:保護膜を成膜する工程」によって製造
されている。
【0007】上記従来の製造工程中で、ピットの精度に
影響を与えるのが「工程A:基板を成形する工程」に含
まれる原盤露光プロセスと原盤転写プロセスである。こ
のうち、原盤転写プロセスは、原盤を基板に転写させる
工程であり、この工程がピットの精度に大きく影響して
くる。
【0008】原盤転写プロセスには、コンプレッション
法、インジェクション法、2P法等が知られているが、
いずれの方法も一長一短があり、多くの場合これらの方
法で原盤を忠実に転写することができず、その結果、ピ
ツトの劣化が生じている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光磁気記録
媒体の高密度化が進むに従って、精度よく原盤転写プロ
セスを行うことが難しくなってきている。更に、トラッ
ク溝が狭くなった光磁気記録媒体や、ランドとグル−ブ
の両方に記録を行う媒体では、トラック溝とピット両方
を精度よく作成するのが非常に難しくなってきている。
その結果、光磁気記録媒体の媒体ノイズが上昇し、高密
度化の障壁となっていた。
【0010】即ち、従来の光磁気記録媒体では、高密度
化が進むにしたがって、プリフォ−マット部やROM部
が精度良く作成できず、そこが媒体ノイズ源となり、高
密度化の障壁となっていた。特に、原盤転写プロセスで
の精度の劣化が問題となっていた。
【0011】本発明は、以上のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その目的とするところは、第1に、
高密度化が進んだ場合でも、プリフォ−マット部又はR
OM部といった再生専用部を媒体ノイズの上昇なしに良
好に形成できる光磁気記録媒体及びその製造方法を提供
することにあり、第2に、光磁気記録用媒体の高密度化
が可能となり、大容量光ディスクや光カ−ドなどが実現
できる光磁気記録媒体及びその製造方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光磁気記録媒体は、次の(1)〜(5)を特徴と
する。また、同じく上記目的を達成するため、本発明の
光磁気記録媒体の製造方法は、次の(a)、(b)を特徴と
する。
【0013】(1) 本発明の光磁気記録媒体は、基板の主
面上に形成された第1の磁性膜と、該第1の磁性膜の一
部の主面上にのみ形成された第2の磁性膜とを少なくと
も有し、該第1の磁性膜と該第2の磁性膜との磁化は、
室温近傍で垂直磁化可能であり、かつ室温近傍で互いに
反対方向を向く特性であり、しかも室温近傍で第2の磁
性膜の磁化状態は、第1の磁性膜に転写される特性を有
、第2の磁性膜の存在する部分は再生専用情報である
ことを特徴とする(請求項1)。
【0014】(2) 本発明の光磁気記録媒体は、基板の主
面上に形成された第1の磁性膜が部分的に厚い部分を有
し、その厚い部分に第2の磁性膜を少なくとも有し、該
第1の磁性膜の厚い部分と該第2の磁性膜との磁化は、
室温近傍で垂直磁化可能であり、かつ室温近傍で互いに
反対方向を向く特性であり、しかも室温近傍で第2の磁
性膜の磁化状態は、第1の磁性膜に転写される特性を有
、第2の磁性膜の存在する部分は再生専用情報である
ことを特徴とする(請求項4)。
【0015】(3) 本発明の光磁気記録媒体は、基板の主
面上に形成された第1の磁性膜と、該第1の磁性膜の上
に形成された第2の磁性膜とを少なくとも有し、該第2
の磁性膜は部分的に厚い部分を有し、該第1の磁性膜と
該第2の磁性膜の厚い部分との磁化は、室温近傍で垂直
磁化可能であり、かつ室温近傍で互いに反対方向を向く
特性であり、しかも室温近傍で第2の磁性膜の厚い部分
の磁化状態は、第1の磁性膜に転写される特性を有し
第2の磁性膜の存在する部分は再生専用情報であること
を特徴とする(請求項7)。
【0016】(4) また、本発明の光磁気記録媒体は、前
記(1)〜(3)のいずれかの構成を持ち、かつ、室温近傍
で、第2の磁性膜の界面磁壁エネルギ−密度が、他の第
1の磁性膜の界面磁壁エネルギ−密度よりも大きくなる
特性を有する場合があることを特徴とし(請求項2、同
5、同8)、(5) また、本発明の光磁気記録媒体は、前
記(1)〜(3)のいずれかの構成を持ち、かつ、室温近傍
で、第1の磁性膜の膜厚が、第1の磁性膜と第2の磁性
膜との間にできる界面磁壁の厚さよりも薄くなる(小さ
くなる)特性を有する場合があることを特徴とする(請求
項3、同6、同9)。
【0017】(a) 本発明の光磁気記録媒体の製造方法
は、第1の磁性膜を成膜する工程と、該第1の磁性膜の
上に第2の磁性膜を成膜する工程と、該第2の磁性膜を
部分的にエッチングする工程とを少なくとも含むことを
特徴とする(請求項10)。(b) また、本発明の光磁気記
録媒体の製造方法は、第1の磁性膜を成膜する工程と、
該第1の磁性膜の上に第2の磁性膜を部分的に成膜する
工程とを少なくとも含むことを特徴とする(請求項1
1)。
【0018】以下、本発明に係る光磁気記録媒体につい
て、その作用とともに詳細に説明する。
【0019】本発明の光磁気記録媒体は、前記(1)〜(3)
に記載したとおり、(1) 基板の主面上に形成された第1
の磁性膜と、該第1の磁性膜の一部の主面上にのみ形成
された第2の磁性膜とを有する構造、(2) 基板の主面上
に形成された第1の磁性膜が部分的に厚い部分を有し、
その厚い部分に第2の磁性膜を有する構造、(3) 基板の
主面上に形成された第1の磁性膜と、該第1の磁性膜の
上に形成された第2の磁性膜とを有し、該第2の磁性膜
が部分的に厚い部分を有する構造、のいずれかの構成
を、少なくとも有するものである。
【0020】そして、上記第1の磁性膜と上記第2の磁
性膜とを磁化の向きが反対になるように磁気的に結合さ
せ、室温付近で、上記(1)、(2)の第2の磁性膜の磁化状
態、又は、上記(3)の第2の磁性膜の厚い部分の磁化状
態が、上記第1の磁性膜に転写する特性を持たせておく
ものである。
【0021】本発明に係る上記光磁気記録媒体におい
て、その光磁気記録媒体全体に磁場を印加し初期化すれ
ば、上記第2の磁性膜が成膜されているプリフォ−マッ
ト部又はROM部の上記第1の磁性膜の磁化方向も印加
磁場の方向を向くようになる。このとき、上記第1の磁
性膜と上記第2の磁性膜との界面には、磁化の向きが反
対になるような磁気的な結合による界面磁壁が存在す
る。
【0022】その後、磁場の印加をやめれば、転写特性
のため、上記第2の磁性膜の下の第1の磁性膜が界面磁
壁をパンチスル−し、上記第2の磁性膜が成膜されてい
るプリフォ−マット部又はROM部だけ磁化の方向が逆
になる。また、上記第2の磁性膜がディスク全体に成膜
されている場合でも、この磁性膜に凹凸があれば、凹凸
部それぞれで転写特性を変えることができ、ディスクの
一部だけ磁化の方向を逆にできる。
【0023】これは、上記第2の磁性膜が成膜されてい
るところに記録マ−クが存在することと等価であり、穴
をあける又は突起を付けるなどしなくても、プリフォ−
マット部又はROM部を形成することができることを意
味している。この方法を用いれば、従来法のように“穴
をあける又は突起を付ける”などと異なって、物理的な
変形が伴わないため、また、従来法のように“ピツトを
基板にコンプレッション法やインジェクション法等で成
形する”というプロセスがいらないため、プリフォ−マ
ット部又はROM部を形成しても、媒体ノイズの上昇が
起こらないという作用効果が生じる。
【0024】ある磁性膜の磁化状態を他の磁性膜に転写
する場合は、両者の磁性膜の界面に生じる界面磁壁を、
磁化状態を写される側の磁性膜にパンチスル−させるこ
とが必要である。上記界面磁壁は、界面磁壁エネルギ−
密度の小さな磁性膜のほうに動き、界面磁壁エネルギ−
密度の小さい磁性膜をパンチスル−する傾向がある。ま
た、界面磁壁エネルギ−密度の大小にかかわらず、磁性
膜に生じるはずの界面磁壁の厚さよりも磁性膜を薄くす
ると、界面磁壁はその磁性膜をパンチスル−する傾向が
ある。
【0025】従って、このような条件で交換結合多層膜
を作製すれば、室温近傍で、上記第2の磁性膜の磁化状
態を上記第1の磁性膜に転写することができ、このよう
な特性をある温度領域Bの一部に持たせると、有効なプ
リフォ−マット部又はROM部の形成が可能となる。
【0026】次に、本発明の光磁気記録媒体の製造方法
について説明すると、本発明の方法は、前記したとお
り、(a)第1の磁性膜を成膜する工程と、該第1の磁性
膜の上に第2の磁性膜を成膜する工程と、該第2の磁性
膜を部分的にエッチングする工程とを含むことを特徴と
し、又は、(b)第1の磁性膜を成膜する工程と、該第1
の磁性膜の上に第2の磁性膜を部分的に成膜する工程と
を含むことを特徴とする。
【0027】このように「(a)第2の磁性膜を部分的に
エッチングする」又は「(b)第2の磁性膜を部分的に成
膜する」ことによって、プリフォ−マット部又はROM
部のみに周りより多くの磁性膜を成膜することができ、
又は、周りと異なる膜厚で第2の磁性膜を成膜すること
ができる。
【0028】次に、本発明の光磁気記録媒体で使用する
基板の材質及びその形状、並びに、第1の磁性膜及び第
2の磁性膜の各材質について説明するが、本発明は、以
下の記載に限定されるものではない。まず、基板の材質
としては、ポリカ−ボネイト、アクリル等の合成樹脂、
ガラス等を使用することができ、また、ガラス等の基板
に樹脂等を被覆したものも用いることができる。基板の
形状としては、ディスク状のものやカ−ド状のものを用
いることができる。
【0029】第1の磁性膜の材質としては、希土類金属
と鉄族遷移金属との非晶質合金、鉄族遷移金属と貴金属
との周期多層膜、MnBi合金等を用いることができ、
このうち、TbFeCo膜を主成分とする膜は特に好ま
しい。また、第2の磁性膜の材質としては、鉄族遷移金
属や、希土類金属と鉄族遷移金属との非晶質合金等を用
いることができる。このうち、Co、Tb、Feを主成
分とする膜(例えばTbFeCo膜やTbCo膜)の使用
が特に好ましい。
【0030】なお、本発明による再生専用マ−クからの
再生信号は、ユ−ザにより記録された書換可能デ−タか
らの再生信号と同じ原理に基づくもののため、再生専用
情報と書換可能情報(ユ−ザ情報)との信号処理整合性が
よく、しかも信頼性の高い信号処理が可能となるので、
高密度の記録再生も可能となる。
【0031】
【実施例】次に、本発明の光磁気記録媒体に係る実施例
1〜3、製造例1〜2、具体例1〜6を挙げ、本発明を
より詳細に説明する。
【0032】(実施例1)図1は、本発明の一実施例
(実施例1)を示す光磁気記録媒体の概略図であって、
(A)はその平面図、(B)は(A)のb−b線断面図であ
る。本実施例1の光磁気記録媒体は、図1(B)に示すよ
うに、第1の磁性膜1が基板3の上に形成されており、
更にその上に第2の磁性膜2が形成されている。そし
て、基板3には、図1(A)に示すように、グル−ブ4等
のトラック案内が設けられており、また、再生専用マ−
ク5として第2の磁性膜2が部分的に形成されている構
造のものである。
【0033】そして、上記構造の光磁気記録媒体は、室
温付近において、第1の磁性膜1と第2の磁性膜2とは
磁化の向きが反対になるように磁気的に結合するように
し、第2の磁性膜2の磁化状態は第1の磁性膜1に転写
する特性を持たせておくようにしたものである。
【0034】本実施例1の上記光磁気記録媒体におい
て、その光磁気記録媒体全体に外部磁場を印加して初期
化すると、第2の磁性膜2が形成されている再生専用マ
−ク5の部分の第1の磁性膜1の磁化も印加磁場の方向
を向くようになる。このとき、第1の磁性膜1と第2の
磁性膜2との界面には、磁化の向きが反対になるような
磁気的な結合による界面磁壁が存在する。その後、磁場
の印加をやめることにより、第1の磁性膜1と第2の磁
性膜2との転写特性のため、第2の磁性膜2の下の第1
の磁性膜1が界面磁壁をパンチスル−し、再生専用マ−
ク5の部分だけ磁化の方向が逆になる。
【0035】このように未使用のユ−ザデ−タ領域の磁
化の方向と逆方向の磁化を再生専用マ−ク5の部分に信
号品質良く形成するには、第2の磁性膜2の室温近傍で
の界面磁壁エネルギ−密度を第1の磁性膜1の界面磁壁
エネルギ−密度よりも大きくすることが好ましい。ま
た、第1の磁性膜1の厚さを、第2の磁性膜2との間に
できる界面磁壁の厚さよりも薄くすることで、転写特性
を高めることもできる。
【0036】なお、本実施例1の光磁気記録媒体では、
図1(A)、(B)に示すように、第1の磁性膜1と第2の
磁性膜2とは基板3の上に直接形成されているようにし
ている。しかし、本実施例1の光磁気記録媒体では、図
1に図示してないが、(i)基板3と第1の磁性膜1との
間に“第1の誘電体膜”を形成し、これにより腐食保護
効果や多重干渉による信号増大効果を付与すること、(i
i)第1の磁性膜1や第2の磁性膜2の上に“第2の誘電
体膜”を形成し、これにより腐食保護効果を付与するこ
と、が好ましく、上記(i)、(ii)の誘電体膜を形成した
ものも本発明に包含されるものである。
【0037】また、本実施例1の光磁気記録媒体では、
さらに、(iii)上記第2の誘電体膜の上に“反射膜”を
形成して多重干渉による信号増大効果を付与すること、
(iv)該反射膜の上に“保護膜”を形成すること、(v)第
1の磁性膜1を1層ではなく数層形成し、これにより再
生特性を向上させること、同様に、第2の磁性膜2を1
層ではなく数層形成し、これにより転写特性を向上させ
ること、が好ましく、このような(iii)〜(v)も本発明に
包含されるものである。
【0038】(実施例2)図2は、本発明の他の実施例
(実施例2)を示す光磁気記録媒体の概略図であって、
(A)はその平面図、(B)は(A)のb−b線断面図であ
る。本実施例2の光磁気記録媒体は、図2(B)に示すよ
うに、第1の磁性膜1が基板3の上に形成されており、
更にその上に第2の磁性膜2が形成されている。そし
て、基板3には、図2(A)に示すように、グル−ブ4等
のトラック案内が設けられており、再生専用マ−ク5と
して第2の磁性膜2が部分的に形成されている構造のも
のである。
【0039】本実施例2の光磁気記録媒体では、図2
(B)に示すように、再生専用マ−ク5の部分の第1の磁
性膜の厚さが再生専用マ−ク5以外の部分よりも厚くし
た構造のものであり、この点前記実施例1のものと異な
る。このように第1の磁性膜の厚さを部分的に厚くする
には、第2の磁性膜を部分的にエッチング除去する際に
ややオ−バ−エッチングすることにより形成することが
できる。
【0040】上記構造の光磁気記録媒体では、室温付近
において、上記第1の磁性膜1の厚い部分と上記第2の
磁性膜2とは磁化の向きが反対になるように磁気的に結
合するようにし、第2の磁性膜2の磁化状態は第1の磁
性膜1の厚い部分に転写する特性を持たせておくように
したものである。
【0041】本実施例2の上記光磁気記録媒体におい
て、その光磁気記録媒体全体に外部磁場を印加して初期
化すると、第2の磁性膜2が形成されている再生専用マ
−ク5の部分の第1の磁性膜1の磁化も印加磁場の方向
を向く。このとき、第1の磁性膜1の厚い部分と第2の
磁性膜2との界面には、磁化の向きが反対になるような
磁気的な結合による界面磁壁が存在する。その後、磁場
の印加をやめることにより、第1の磁性膜1と第2の磁
性膜2との転写特性のため、第2の磁性膜2の下の第1
の磁性膜1が界面磁壁をパンチスル−し、再生専用マ−
ク5の部分だけ磁化の方向が逆になる。
【0042】このように未使用のユ−ザデ−タ領域の磁
化の方向と逆方向の磁化を再生専用マ−ク5の部分に信
号品質良く形成するには、前記実施例1と同様、第2の
磁性膜2の室温近傍での界面磁壁エネルギ−密度を第1
の磁性膜1の厚い部分の界面磁壁エネルギ−密度よりも
大きくすることが好ましい。また、第2の磁性膜の下の
第1の磁性膜1の厚さを、第2の磁性膜2との間にでき
る界面磁壁の厚さよりも薄くすることで、転写特性を高
めても良い。
【0043】なお、本実施例2の光磁気記録媒体では、
図2(A)、(B)に示すように、第1の磁性膜1と第2の
磁性膜2とは基板3の上に直接形成されているようにし
ている。しかし、本実施例2の光磁気記録媒体では、図
2に図示してないが、前記実施例1と同様、(i)基板3
と第1の磁性膜1との間に“第1の誘電体膜”を形成
し、これにより腐食保護効果や多重干渉による信号増大
効果を付与すること、(ii)第1の磁性膜1や第2の磁性
膜2の上に“第2の誘電体膜”を形成し、これにより腐
食保護効果を付与すること、が好ましく、上記(i)、(i
i)の誘電体膜を形成したものも本発明に包含されるもの
である。
【0044】また、本実施例2の光磁気記録媒体では、
さらに、(iii)上記第2の誘電体膜の上に“反射膜”を
形成して多重干渉による信号増大効果を付与すること、
(iv)該反射膜の上に“保護膜”を形成すること、(v)第
1の磁性膜1を1層ではなく数層形成し、これにより再
生特性を向上させること、同様に、第2の磁性膜2を1
層ではなく数層形成し、これにより転写特性を向上させ
ること、が好ましく、このような(iii)〜(v)も本発明に
包含されるものである。
【0045】(実施例3)図3は、本発明のその他の実
施例(実施例3)を示す光磁気記録媒体の概略図であっ
て、(A)はその平面図、(B)は(A)のb−b線断面図で
ある。本実施例2の光磁気記録媒体は、図3(B)に示す
ように、第1の磁性膜1が基板3の上に形成されてお
り、更にその上に第2の磁性膜2が形成されている。そ
して、基板3には、図3(A)に示すように、グル−ブ4
等のトラック案内が設けられており、また、再生専用マ
−ク5に対応して第2の磁性膜2が厚く形成されてお
り、再生専用マ−ク5以外の部分は第2の磁性膜2は薄
く形成されている構造のものであり[図3(B)参照]、
この点で前記実施例1及び実施例2と相違する。
【0046】本実施例3の光磁気記録媒体では、図3
(B)に示すように、再生専用マ−ク5以外の部分、即ち
ユ−ザ−記録領域(書換可能領域)での第2の磁性膜2が
薄く形成されているため、記録特性に影響はない。この
ように再生専用マ−ク5以外の部分が薄く形成されるの
は、第2の磁性膜を部分的にエッチング除去する際にや
やアンダ−エッチングするためである。
【0047】上記構造の光磁気記録媒体は、室温付近に
おいて、上記第1の磁性膜1と上記第2の磁性膜2の厚
い部分とは磁化の向きが反対になるように磁気的に結合
するようにし、第2の磁性膜2の厚い部分の磁化状態は
第1の磁性膜1に転写する特性を持たせておくようにし
たものである。
【0048】本実施例3の上記光磁気記録媒体におい
て、その光磁気記録媒体全体に外部磁場を印加して初期
化すると、第2の磁性膜2の厚い部分の下の第1の磁性
膜1の磁化も印加磁場の方向を向くようになる。このと
き、第1の磁性膜1と第2の磁性膜2の厚い部分との界
面には、磁化の向きが反対になるような磁気的な結合に
よる界面磁壁が存在する。その後、磁場の印加をやめる
ことにより、第1の磁性膜1と第2の磁性膜2との転写
特性のため、第2の磁性膜2の厚い部分の下の第1の磁
性膜1が界面磁壁をパンチスル−し、再生専用マ−ク5
の部分だけ磁化の方向が逆になる。
【0049】このように未使用のユ−ザデ−タ領域の磁
化の方向と逆方向の磁化を再生専用マ−ク5の部分に信
号品質良く形成するには、第2の磁性膜2の厚い部分の
室温近傍での界面磁壁エネルギ−密度を第1の磁性膜1
の界面磁壁エネルギ−密度よりも大きくすると良い。ま
た、第2の磁性膜2の厚い部分の下の第1の磁性膜1の
厚さを、第2の磁性膜2との間にできる界面磁壁の厚さ
よりも薄くすることで、転写特性を高めても良い。
【0050】なお、本実施例3の光磁気記録媒体では、
図3(A)、(B)に示すように、第1の磁性膜1と第2の
磁性膜2とは基板3の上に直接形成されているようにし
ている。しかし、本実施例3の光磁気記録媒体では、図
3に図示してないが、前記実施例1及び実施例2と同
様、(i)基板3と第1の磁性膜1との間に“第1の誘電
体膜”を形成し、これにより腐食保護効果や多重干渉に
よる信号増大効果を付与すること、(ii)第1の磁性膜1
や第2の磁性膜2の上に“第2の誘電体膜”を形成し、
これにより腐食保護効果を付与すること、が好ましく、
上記(i)、(ii)の誘電体膜を形成したものも本発明に包
含されるものである。
【0051】また、本実施例3の光磁気記録媒体では、
さらに、(iii)上記第2の誘電体膜の上に“反射膜”を
形成して多重干渉による信号増大効果を付与すること、
(iv)該反射膜の上に“保護膜”を形成すること、(v)第
1の磁性膜1を1層ではなく数層形成し、これにより再
生特性を向上させること、同様に、第2の磁性膜2を1
層ではなく数層形成し、これにより転写特性を向上させ
ること、が好ましく、このような(iii)〜(v)も本発明に
包含されるものである。
【0052】ここで、上記した“誘電体膜”“反射膜”
“保護膜”を有する本発明の光磁気記録媒体の製造方法
について、図4、図5を用いて詳細に説明する。なお、
図4は、本発明に係る光磁気記録媒体を製造する1例
(製造例1)を示す製造工程順フロ−図であり、図5は、
他の例(製造例2)を示す製造工程順フロ−図である。
【0053】(製造例1)まず、図4工程Aに示すよう
に、ブル−ブ、ピツト等が形成された基板を成形し、次
に、図4工程B〜工程D1に示すように、基板上に第1
の誘電体(工程B)、第1の磁性体(工程C)、第2の磁性
体(工程D1)を順次成膜する。
【0054】続いて、再生専用マ−クとなるべき部分を
残して他の部分の第2の磁性膜を除去する(工程E1:第
2の磁性膜を部分的に除去する工程)。なお、この除去
手段としては、フォトレジスト等のマスク材を用いてエ
ッチング等を行う方法を採用することができる。その
後、第2の誘電体を第1の磁性膜及び第2の磁性膜の上
に成膜し(工程F:第2の誘電体を成膜する工程)、その
上に反射膜(工程G:反射膜を成膜する工程)、保護膜
(工程H:保護膜を成膜する工程)を順次成膜する。
【0055】図4に示す光磁気記録媒体の製造方法にお
いて、本質的に必須不可欠な工程としては、第1の磁性
膜を成膜する工程(工程C)、第2の磁性膜を成膜する工
程(工程D1)及びこの第2の磁性膜を部分的に除去する
工程(工程E1)である。その他の工程の追加や省略は、
本発明の要旨の範囲内で変更可能である。例えば、第1
の誘電体と第2の磁性膜との間に“室温近傍での保磁力
が小さい光磁気膜”を設けることが好ましく、これによ
り信号を増大させる効果が大であるので望ましい。
【0056】(製造例2)本発明に係る光磁気記録媒体
の製造方法として、前記図4に示した製造法以外に、図
5に示すような製造方法を用いることができる。即ち、
まず、図5工程Aに示すように、ブル−ブ、ピツト等が
形成された基板を成形し、次に、図5工程B〜工程Cに
示すように、基板上に第1の誘電体(工程B)、第1の磁
性体(工程C)を順次成膜する。
【0057】続いて、上記第1の磁性体上に第2の磁性
膜を部分的に成膜する(工程D2:第2の磁性膜を部分的
に成膜する工程)。なお、この工程は、成膜マスクなど
を用いる等の方法で行うことができる。その後、前記製
造例1と同様、第2の誘電体を第1の磁性膜及び第2の
磁性膜の上に成膜し(工程F:第2の誘電体を成膜する
工程)、その上に更に反射膜(工程G:反射膜を成膜する
工程)、保護膜(工程H:保護膜を成膜する工程)を順次
成膜する。
【0058】図5に示す光磁気記録媒体の製造方法にお
いて、本質的に必須不可欠な工程としては、第1の磁性
膜を成膜する工程(工程C)、第2の磁性膜を部分的に成
膜する工程(工程D2)である。その他の工程の追加や省
略は、本発明の要旨の範囲内で変更可能である。例え
ば、前記製造例1と同様、第1の誘電体と第2の磁性膜
との間に“室温近傍での保磁力が小さい光磁気膜”を設
けることが好ましく、これにより信号を増大させる効果
が大であるので望ましい。
【0059】次に、本発明に係る光磁気記録媒体につい
て、その具体例1〜6を挙げ、本発明をより詳細に説明
する。
【0060】(具体例1)基板として「直径:130m
m、トラックピッチ:1.6μmのポリカ−ボネイト基
板」を用い、この基板に、第1の誘電体として窒化シリ
コン膜を80nm、第1の磁性膜としてTbFeCo膜を30n
m、第2の磁性膜として第1の磁性膜と組成の多少相違
するTbFeCo膜を100nm、第2の誘電体として窒化シリ
コン膜を80nmを順次成膜した。
【0061】第1の磁性膜(TbFeCo膜)のキュリ−温度は
180℃であり、室温での界面磁壁エネルギ−密度は2.4er
g/cm2である。また、第2の磁性膜(TbFeCo膜)のキュリ
−温度は300℃であり、室温での界面磁壁エネルギ−密
度は2.6erg/cm2である。これにより、室温近傍で第2
の磁性膜(TbFeCo膜)から第1の磁性膜(TbFeCo膜)への界
面磁壁のパンチスル−を生じさせることができる。ま
た、第2の磁性膜(TbFeCo膜)の補償温度は80℃で、室温
近傍では第1の磁性膜(TbFeCo膜)と第2の磁性膜(TbFeC
o膜)とは磁化の方向が反対となっている。
【0062】この具体例1では、再生専用部分としてプ
リフォ−マット部とディスクの一部にROM部を形成し
た。このディスクを再生したところ、プリフォ−マット
部、ROM部ともに50dB以上のC/Nが得られ、良好な
再生ができた。
【0063】(具体例2)第1の磁性膜としてTbFeCo膜
を30nm、第2の磁性膜として第1の磁性膜と組成の多
少相違するTbFeCo膜を100nm成膜したものを作製し
た。なお、その他の膜は前記具体例1と同じである。
【0064】第1の磁性膜(TbFeCo膜)のキュリ−温度は
180℃であり、室温での界面磁壁エネルギ−密度は2.3er
g/cm2である。また、第2の磁性膜(TbFeCo膜)のキュリ
−温度は300℃であり、室温での界面磁壁エネルギ−密
度は2.7erg/cm2である。これにより、室温近傍で第2
の磁性膜(TbFeCo膜)から第1の磁性膜(TbFeCo膜)への界
面磁壁のパンチスル−を生じさせることができる。ま
た、第1の磁性膜(TbFeCo膜)の補償温度は50℃で、室温
近傍では第1の磁性膜(TbFeCo膜)と第2の磁性膜(TbFeC
o膜)とは磁化の方向が反対となっている。
【0065】この具体例2では、再生専用部分としてプ
リフォ−マット部とディスクの一部にROM部を形成し
た。このディスクを再生したところ、前記実施例1と同
様、プリフォ−マット部、ROM部ともに50dB以上のC
/Nが得られ、良好な再生ができた。
【0066】(具体例3)第1の磁性膜としてTbFeCo膜
を20nm、第2の磁性膜2としてTbCo膜を100nm成膜
したものを作製した。なお、その他の膜は前記具体例1
と同じである。
【0067】第1の磁性膜(TbFeCo膜)のキュリ−温度は
180℃であり、室温での界面磁壁エネルギ−密度は2.4er
g/cm2である。また、第2の磁性膜(TbCo膜)のキュリ−
温度は310℃であり、室温での界面磁壁エネルギ−密度
は2.3erg/cm2である。この場合、第1の磁性膜ができ
るはずの界面磁壁の厚さよりも薄いために、第2の磁性
膜から第1の磁性膜への界面磁壁のパンチスル−が起こ
る。また、第1の磁性膜(TbFeCo膜)の補償温度は60℃
で、室温近傍では第1の磁性膜(TbFeCo膜)と第2の磁性
膜(TbCo膜)とは磁化の方向が反対となっている。
【0068】前記具体例1、2と同じようにプリフォ−
マット部とROM部を形成し、再生したところ、前記具
体例1、2と同様な良好な再生ができた。
【0069】(具体例4)第1の磁性膜としてTbFeCo膜
を20nm、第2の磁性膜としてTbCo膜を100nm成膜し
たものを作製した。なお、その他の膜は前記具体例1と
同じである。
【0070】第1の磁性膜(TbFeCo膜)のキュリ−温度は
180℃であり、室温での界面磁壁エネルギ−密度は2.4er
g/cm2である。また、第2の磁性膜(TbCo膜)のキュリ−
温度は320℃であり、室温での界面磁壁エネルギ−密度
は2.6erg/cm2である。これにより、室温近傍で第2の
磁性膜(TbCo膜)から第1の磁性膜(TbFeCo膜)への界面磁
壁のパンチスル−を生じさせることができる。また、第
2の磁性膜(TbCo膜)の補償温度は80℃で、室温近傍では
第1の磁性膜(TbFeCo膜)と第2の磁性膜(TbFeCo膜)とは
磁化の方向が反対となっている。
【0071】前記具体例1〜3と同じようにプリフォ−
マット部とROM部を形成し、再生したところ、前記具
体例1〜3と同様な良好な再生ができた。
【0072】(具体例5)第1の磁性膜と第1の誘電体
の間に、再生用のGdFeCo膜、GdTbFeCo膜、GdDyFeCo膜な
どの磁性膜をつけた構成の光磁気記録媒体にも前記具体
例に記載の技術を適用した。この場合、プリフォ−マッ
ト部及びROM部の磁性膜は3層になっており、他の部
分は2層になっている。本具体例5においても、前記具
体例1〜4と同様、良好な再生ができた。
【0073】(具体例6)前記具体例と同様な技術を、
光カ−ドに関して行った。その結果、上記と同様にRO
M部を形成することができ、良好な読みだし特性を持つ
高密度光カ−ドが形成された。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
密度化が進んだ場合でも、プリフォ−マット部又はRO
M部といった再生専用部を媒体ノイズの上昇なしに良好
に形成できる効果が生じる。そして、本発明により、光
磁気記録用媒体の高密度化が可能となり、大容量光ディ
スク及び光カ−ドを実現できるという顕著な効果が生じ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(実施例1)である光磁気記録
媒体の概略図であって、(A)はその平面図、(B)は(A)
のb−b線断面図。
【図2】本発明の他の実施例(実施例2)である光磁気記
録媒体の概略図であって、(A)はその平面図、(B)は
(A)のb−b線断面図。
【図3】本発明のその他の実施例(実施例3)である光磁
気記録媒体の概略図であって、(A)はその平面図、(B)
は(A)のb−b線断面図。
【図4】本発明の光磁気記録媒体の製造方法の一例を示
す製造工程順フロ−図。
【図5】本発明の光磁気記録媒体の製造方法の他の例を
示す製造工程順フロ−図。
【図6】従来の光磁気記録媒体(従来の光磁気ディスク)
を示す図であって、(A)はその平面図、(B)は(A)のb
−b線断面図、(C)は(A)のc−c線断面図。
【図7】従来の光磁気ディスクの製造工程順フロ−図。
【符号の説明】
1 第1の磁性膜 2 第2の磁性膜 3 基板 4 グル−ブ 5 再生専用マ−ク 101 磁性膜 103 基板 104 グル−ブ 105 再生専用マ−ク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の主面上に形成された第1の磁性膜
    と、該第1の磁性膜の一部の主面上にのみ形成された第
    2の磁性膜とを少なくとも有し、該第1の磁性膜と該第
    2の磁性膜との磁化は、室温近傍で垂直磁化可能であ
    り、かつ室温近傍で互いに反対方向を向く特性であり、
    しかも室温近傍で第2の磁性膜の磁化状態は、第1の磁
    性膜に転写される特性を有し、第2の磁性膜の存在する
    部分は再生専用情報であることを特徴とする光磁気記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 前記第2の磁性膜の室温近傍での界面磁
    壁エネルギ−密度が、前記第1の磁性膜の界面磁壁エネ
    ルギ−密度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記
    載の光磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記第1の磁性膜の厚さが、前記第2の
    磁性膜との間にできる界面磁壁の厚さよりも薄いことを
    特徴とする請求項1に記載の光磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 基板の主面上に形成された第1の磁性膜
    が部分的に厚い部分を有し、その厚い部分に第2の磁性
    膜を少なくとも有し、該第1の磁性膜の厚い部分と該第
    2の磁性膜との磁化は、室温近傍で垂直磁化可能であ
    り、かつ室温近傍で互いに反対方向を向く特性であり、
    しかも室温近傍で第2の磁性膜の磁化状態は、第1の磁
    性膜に転写される特性を有し、第2の磁性膜の存在する
    部分は再生専用情報であることを特徴とする光磁気記録
    媒体。
  5. 【請求項5】 前記第2の磁性膜の室温近傍での界面磁
    壁エネルギ−密度が、前記第1の磁性膜の界面磁壁エネ
    ルギ−密度よりも大きいことを特徴とする請求項4に記
    載の光磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第1の磁性膜の厚さが、前記第2の
    磁性膜との間にできる界面磁壁の厚さよりも薄いことを
    特徴とする請求項4に記載の光磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 基板の主面上に形成された第1の磁性膜
    と、該第1の磁性膜の上に形成された第2の磁性膜とを
    少なくとも有し、該第2の磁性膜は部分的に厚い部分を
    有し、該第1の磁性膜と該第2の磁性膜の厚い部分との
    磁化は、室温近傍で垂直磁化可能であり、かつ室温近傍
    で互いに反対方向を向く特性であり、しかも室温近傍で
    第2の磁性膜の厚い部分の磁化状態は、第1の磁性膜に
    転写される特性を有し、第2の磁性膜の存在する部分は
    再生専用情報であることを特徴とする光磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記第2の磁性膜の室温近傍での界面磁
    壁エネルギ−密度が、前記第1の磁性膜の界面磁壁エネ
    ルギ−密度よりも大きいことを特徴とする請求項7に記
    載の光磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記第1の磁性膜の厚さが、前記第2の
    磁性膜との間にできる界面磁壁の厚さよりも薄いことを
    特徴とする請求項7に記載の光磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 第1の磁性膜を成膜する工程と、該第
    1の磁性膜の上に第2の磁性膜を成膜する工程と、該第
    2の磁性膜を部分的にエッチングする工程とを少なくと
    も含むことを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の磁性膜を成膜する工程と、該第
    1の磁性膜の上に第2の磁性膜を部分的に成膜する工程
    とを少なくとも含むことを特徴とする光磁気記録媒体の
    製造方法。
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