JP2937042B2 - 車両用アンテナ診断装置 - Google Patents

車両用アンテナ診断装置

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JP2937042B2
JP2937042B2 JP6302179A JP30217994A JP2937042B2 JP 2937042 B2 JP2937042 B2 JP 2937042B2 JP 6302179 A JP6302179 A JP 6302179A JP 30217994 A JP30217994 A JP 30217994A JP 2937042 B2 JP2937042 B2 JP 2937042B2
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信也 稲森
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用ダイバーシテ
ィ受信システムに用いられる複数のアンテナの故障の有
無を診断する車両用アンテナ診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、乗用車には、リヤフェンダとリヤ
ガラス等にそれぞれ異なる形式のアンテナを複数個設置
し、良好な受信状態が得られるように各アンテナの受信
電圧や電流を測定し、これらの測定データに基づいてこ
れらの複数のアンテナを随時切り換えるようにした車両
用ダイバーシティ受信システムが搭載されるようになっ
た。
【0003】しかし、このような車両用ダイバーシティ
受信システムでは、複数のアンテナのうち少なくとも1
本のアンテナが正常であれば、とりあえず放送を受信で
きるため、他のアンテナが故障している場合でもその故
障に気づかないことが往々にしてある。
【0004】そこで、このような車両用ダイバーシティ
受信システムには、アンテナの故障を発見するために車
両用アンテナ診断装置が設けられているが、その診断方
式はダイバーシティ制御において測定される受信電圧や
電流の振幅、位相等の測定データに基づいて診断するも
のが一般的である(特開平5−327658号公報、特
開昭57−162803号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような車
両用アンテナ診断装置では、上述したように車両用ダイ
バーシティ受信システムのダイバーシティ制御方式毎に
診断方式が異なるため、ある車両用ダイバーシティ受信
システムには直接適用できるが、他の車両用ダイバーシ
ティ受信システムに適用するためには、専用の診断回路
を別途付加する必要があり、汎用性に欠けるという欠点
がある。
【0006】そこで、この発明の課題は、どのような制
御方式の車両用ダイバーシティ受信システムにも適用す
ることのできる汎用性のある車両用アンテナ診断装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、複数のアンテナと、そのアンテナが接
続される受信手段と、この受信手段に対する前記各アン
テナの接続状態をを切り換えるアンテナ切換手段と、最
良の受信状態になるよう前記アンテナ切換手段を制御し
て一のアンテナを選択するダイバーシティ制御手段とを
備えたダイバーシティシステムにおけるアンテナの故障
を診断する車両用アンテナ診断装置であって、所定時間
内における各アンテナ毎の選択回数をカウントするカウ
ント手段と、前記カウント手段によってカウントされた
各アンテナの選択回数が、予め設定された選択回数より
小さいときに故障信号を出力する判定手段と、前記故障
信号を受けて故障表示を行う故障表示手段とを備えた車
両用アンテナ診断装置を提供するものである。
【0008】また、前記カウント手段は、車両が走行し
ているとき、及び前記受信手段が作動しているときに限
り、各アンテナ毎の選択回数をカウントするようにして
おくとよい。
【0009】また、前記カウント手段が、各アンテナ毎
の受信手段との全接続回数から前記ダイバーシティ制御
手段が最良の受信状態をサーチするために単に各アンテ
ナと受信手段とを接続した回数を除いた接続回数を前記
選択回数としてカウントするようにしておくことが望ま
しい。
【0010】
【作用】以上のように構成された車両用アンテナ診断装
置では、所定時間内におけるダイバーシティ制御手段に
よって切り換えられる各アンテナ毎の選択回数をカウン
ト手段によってカウントし、カウントされた各アンテナ
の選択回数が、予め設定された選択回数より小さいとき
に判定手段から出力される故障信号を受けて故障表示手
段が故障表示を行うので、ダイバーシティシステムのダ
イバーシティ制御方式に影響されない。
【0011】また、車両が走行しているとき、及び前記
受信手段が作動しているときに限りカウント手段が各ア
ンテナ毎の選択回数をカウントするようにしたものにあ
っては、車両の停車中のように故障か否かの区別ができ
ない時の不要なカウントが排除される。
【0012】また、前記カウント手段が、各アンテナ毎
の受信手段との全接続回数から前記ダイバーシティ制御
手段が最良の受信状態をサーチするために単に各アンテ
ナと受信手段とを接続した回数を除いた接続回数を前記
選択回数としてカウントするようにしたものにあって
は、アンテナの故障か否かの判定に不要なカウントが排
除される。
【0013】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1に示すように、この車両用アンテナ診断装置1
は、乗用車に搭載されたダイバーシティシステム2にお
いて用いられる複数のアンテナの故障の有無を診断する
ものである。
【0014】まず、図1のブロック図を参照してダイバ
ーシティシステム2の概略を説明する。同図に示すよう
に、ダイバーシティシステム2は、車両に取り付けられ
るアンテナ30と、高周波増幅部40、チューナー部5
0、低周波増幅部60及びスピーカ70によって構成さ
れている。
【0015】前記アンテナ30は、メインアンテナ31
とサブアンテナ32の2本のアンテナによって構成され
ており、前記メインアンテナ31は乗用車のリヤフェン
ダに取り付けられ、前記サブアンテナ32はリヤガラス
に取り付けられている。なお、この実施例ではアンテナ
30の本数は2本であるが、特に限定されず、2本以上
であってもよい。
【0016】前記高周波増幅部40は、アンテナ切換手
段として前記メインアンテナ31を選択するアンテナ切
換スイッチ41、前記サブアンテナ32を選択するアン
テナ切換スイッチ42と、メインアンテナ31、サブア
ンテナ32によって受信された信号を増幅する受信手段
の一部としての高周波増幅回路43とから構成されてお
り、前記メインアンテナ31、サブアンテナ32がアン
テナ入力コネクタ33、34を介して前記アンテナ切換
スイッチ41、42の一端側にそれぞれ接続され、その
アンテナ切換スイッチ41、42の他端側は前記高周波
増幅回路43に接続されている。
【0017】前記チューナー部50は、受信された信号
の中から選局ボタンによって設定された所定の周波数の
信号を選択する受信手段の一部としてのチューナー回路
51と、選局表示手段52、ダイバーシティ制御手段と
してのダイバーシティ制御回路53及びこのダイバーシ
ティ制御回路53と前記チューナー回路51との間で信
号の授受を行うインターフェイス回路54から構成され
ている。
【0018】前記ダイバーシティ制御回路53は、前記
チューナー回路51で選局された受信信号の受信電圧に
基づき、最良の受信状態が得られるように前記高周波増
幅部40のアンテナ切換スイッチ41、42を開閉して
前記メインアンテナ31とサブアンテナ32を切り換え
るようになっている。なお、この実施例においては、受
信電圧に基づいてアンテナを切替えるようになっている
が、これに限定されるものではなく、例えば、同期欠
落、AGC電圧、又はノイズレベル等に基づいてアンテ
ナ30を切り換えるものであってもよい。
【0019】なお、図1中の3はイグニッションスイッ
チ、4はチューナー電源スイッチである。
【0020】次に、前記車両用アンテナ診断装置1につ
いて説明する。図1に示すように、前記車両用アンテナ
診断装置1は、アンテナ故障診断制御回路10及び故障
表示手段20から構成されており、前記アンテナ故障診
断制御回路10は、前記高周波増幅部40のアンテナ切
換スイッチ41、42の切替え信号、前記アンテナ入力
コネクタ33、34からのアンテナ接続状態信号、チュ
ーナー電源スイッチ4のON、OFF信号及び車速信号
に基づいてアンテナの故障を診断し、故障と診断した場
合に前記故障表示手段20に故障表示信号を出力するよ
うになっている。
【0021】なお、前記アンテナ接続状態信号は、以下
のようにして出力されるようになっている。図3(a)
に示すように、アンテナプラグPは、アース部Paと信
号部Psとを有しており、この信号部Psがアンテナ3
0に電気的に接続されている。一方、前記アンテナ入力
コネクタ33、34は、同図に示すように、第1可動接
点A、第2可動接点B及び第1固定接点C、第2固定接
点Dを有しており、前記アンテナプラグPが接続されて
いない状態では、前記第2可動接点Bと第1固定接点C
とが接触していると共に、第1可動接点Aと第2固定接
点Dとが接触している。従って、アンテナ切換スイッチ
41、42へのラインは第2可動接点B、第1固定接点
C及び抵抗Rlを介してアースされ、電源ラインは抵抗
Ra、第2固定接点D及び第1可動接点Aを介してアー
スされる。このため、前記アンテナ故障診断制御回路1
0への出力端子には電圧がかからず、前記アンテナ接続
状態信号はLレベルとなる。
【0022】一方、前記アンテナプラグPが接続されて
いる状態では、図3(b)に示すように、第1可動接点
AがアンテナプラグPのアース部Paと接触すると共に
第2可動接点BがアンテナプラグPの信号部Psと接触
しており、第2可動接点Bと第1固定接点C、第1可動
接点Aと第2固定接点Dがそれぞれ非接触の状態にあ
る。従って、アンテナ切換スイッチ41、42へのライ
ンは第2可動接点B及びアンテナプラグPの信号部Ps
を介してアンテナ30に接続され、電源ラインには抵抗
Raを介してアンテナ故障診断制御回路10への出力端
子に接続される。このため、前記アンテナ故障診断制御
回路10への出力端子には所定の電圧がかかり、前記ア
ンテナ接続状態信号はHレベルとなる。
【0023】以下、アンテナ故障診断制御回路10の回
路構成について、図2を参照して詳細に説明する。この
アンテナ故障診断制御回路10は、前記アンテナ切換ス
イッチ41、42の切替え信号に基づき前記メインアン
テナ31とサブアンテナ32の前記高周波増幅回路43
に対する接続状態が有効かどうかを判断し、有効な接続
状態であればそのアンテナが選択されたとして検知パル
スを出力する検知手段11a、11bと、この検知手段
11a、11bが出力する検知パルスを受けてその有効
な接続回数をカウントするカウンタ12a、12bと、
このカウンタ12a、12bがカウントすべきカウント
時間を設定するタイマ13と、前記カウント時間内に前
記カウンタ12a、12bがカウントしたカウント値及
び前記アンテナ接続状態信号、チューナー電源スイッチ
4のON、OFF信号、車速信号に基づいてアンテナの
故障を診断し、故障と診断した場合に前記故障表示手段
20に故障表示信号を出力する判定手段14とから構成
されている。
【0024】上述した有効な接続状態というのは、前記
ダイバーシティ制御回路53が最良の受信状態であると
してメインアンテナ31又はサブアンテナ32とチュー
ナー部50とを接続した状態をいい、最良の受信状態を
サーチするために前記ダイバーシティ制御回路53が前
記アンテナ切換スイッチ41、42を単に切替えてメイ
ンアンテナ31又はサブアンテナ32とチューナー部5
0とを接続した状態は含まない。
【0025】なお、この実施例において有効な接続状態
か否か、即ち選択されたか否かは、メインアンテナ31
又はサブアンテナ32とチューナー部50とが2/60
秒以上接続されているかどうかによって判断している。
つまり、メインアンテナ31又はサブアンテナ32とチ
ューナー部50とが2/60秒以上接続されている状態
を有効な接続状態とし、接続時間がそれに満たない場合
はサーチのために接続されたものと判断している。これ
は、一般のダイバーシティ制御が1/60秒程度の時間
間隔で各アンテナをサーチするからである。従って、そ
の基準となる接続時間は2/60秒に限定されるもので
はなく、ダイバーシティ制御によっては、異なる接続時
間を判断基準とすることもできる。
【0026】また、前記カウンタ12a、12bのカウ
ント時間を設定するタイマ13の設定時間T1は、2時
間程度走行すると休憩をとることが推奨されているので
2時間以内に設定することが好ましく、例えば1時間に
設定しておけばよい。
【0027】以上のように構成されたアンテナ故障診断
制御回路10について、車両が走行中でしかもチューナ
ー電源スイッチ4がON状態にあるときの基本的動作に
ついて、図4及び図5に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0028】ステップS1でタイマ13がスタートした
後、ステップS2に移行してメインアンテナ31、サブ
アンテナ32が前記アンテナ入力コネクタ33、34に
接続されているか否かを判断する。ここで、いずれかの
アンテナ30が接続されていないと判断された場合は、
ステップS12に移行してタイマ13をリセットした
後、ステップS1に戻る。従って、全てのアンテナ30
がアンテナ入力コネクタ33、34に接続されていない
ときは、このアンテナ故障診断制御回路10は働かない
ことになる。なお、アンテナ30がアンテナ入力コネク
タ33、34に接続されているかどうかはメインアンテ
ナ31、サブアンテナ32毎に表示させるようにしてい
る。一方、ステップS2においてメインアンテナ31、
サブアンテナ32が接続されていると判断されると、ス
テップS3に移行する。
【0029】ステップS3では、メインアンテナ31が
選択されたかどうかを判断する。ここで、メインアンテ
ナ31が選択されていれば前記検知手段11aから検知
パルスが出力されているので、ステップS13において
カウンタ12aを+1カウントしてステップS4に移行
するが、選択されていなければそのままカウントせずに
ステップS4に移行する。
【0030】ステップS4では、サブアンテナ32が選
択されたかどうかを判断する。ここで、サブアンテナ3
2が選択されていれば前記検知手段11bから検知パル
スが出力されているので、ステップS14においてカウ
ンタ12bを+1カウントしてステップS5に移行する
が、選択されていなければそのままカウントせずにステ
ップS5に移行する。
【0031】次に、ステップS5でタイマ13がタイム
アップしたかどうかを判断し、タイムアップしていなけ
れば、ステップS2に戻るが、タイムアップした場合に
は、ステップS6に移行する。
【0032】ステップS6では、前記カウンタ12aの
カウント値が所定値aより大きいかどうかを前記判定手
段14が判断する。ここで、前記カウント値がaより大
きい場合はメインアンテナ31が正常であると診断し、
ステップS7に移行する。一方、カウント値がaと等し
いか又は小さい場合はメインアンテナ31が故障である
と診断して前記判定手段14が故障信号を出力するの
で、ステップS15においてその故障信号を受けた故障
表示手段20がメインアンテナ31の故障表示LEDを
点灯させた後、ステップS7に移行する。
【0033】ステップS7では、前記カウンタ12bの
カウント値が所定値aより大きいかどうかを前記判定手
段14が判断する。ここで、前記カウント値がaより大
きい場合はサブアンテナ32が正常であると診断し、ス
テップS8に移行する。一方、カウント値がaと等しい
か又は小さい場合はサブアンテナ32が故障であると診
断して前記判定手段14が故障信号を出力するので、ス
テップS16においてその故障信号を受けた故障表示手
段20がサブアンテナ32の故障表示LEDを点灯させ
た後、ステップS8に移行する。
【0034】なお、この実施例においては、前記a値は
0に設定されている。従って、前記カウント時間中にあ
るアンテナが一回も選択されなかった場合は、そのアン
テナが故障していると判断されることになる。なお、前
記a値は必ずしも0に設定しておく必要はなく、例え
ば、ダイバーシティ制御の精度が悪い場合などには、1
又は2に設定することもできる。
【0035】次に、ステップS8では、故障表示LED
が点灯しているかどうか、即ちいずれかのアンテナ30
に故障があったかどうかを判断し、故障がなければステ
ップS11に移行するが、いずれかのアンテナ30に故
障があると判断した場合は、ステップS9に移行する。
【0036】ステップS9では、故障しているアンテナ
30が前記アンテナ入力コネクタ33、34から外され
たかどうかを判断する。ここで、故障していると診断さ
れたアンテナ30が前記アンテナ入力コネクタ33、3
4から外されていない場合は、再びステップS9に戻
る。一方、故障していると診断されたアンテナ30が前
記アンテナ入力コネクタ33、34から外された場合
は、ステップS10に移行して、前記故障表示手段20
をリセットして故障表示LEDを消灯させる。そして、
ステップS11において、前記カウンタ12a、12b
をリセットした後、ステップS12に移行してタイマ1
3をリセットし、ステップS1に戻る。
【0037】以上がアンテナ故障診断制御回路10の基
本動作の概略であるが、以下に、アンテナ30の選択状
態と故障判断との関係を図6に示すタイミングチャート
を参照して詳細に説明する。
【0038】まず、タイマ13がスタートするの時点
との時点との間では、メインアンテナ31、サブアン
テナ32共それぞれのアンテナ切換スイッチ41、42
が3回ONしている。この時、ON時間t≧2/60秒
であるので、メインアンテナ31、サブアンテナ32共
それぞれ3回選択されたことになる。
【0039】一方、の時点とタイマ13がタイムアッ
プするの時点との間では、メインアンテナ31、サブ
アンテナ32共それぞれのアンテナ切換スイッチ41、
42が2回づつONしているが、ON時間t<2/60
秒であるので、メインアンテナ31、サブアンテナ32
共選択されたとは認識されない。
【0040】従って、タイマスタート時点とタイムア
ップ時点の間にメインアンテナ31、サブアンテナ3
2共それぞれ3回選択されたことになり、予め設定され
た選択回数a=0より大きいので、両アンテナ共正常で
あると診断され、タイマ13がリセットされる。
【0041】タイマ13は、の時点でリセットされる
と同時にスタートするが、その直後、の時点でサブア
ンテナ32が故障し、の時点で両アンテナともアンテ
ナ入力コネクタ33、34から外すと、の時点でタイ
マ13及びカウンタ12a、12bがリセットされる。
従って、の時点との時点との間では、メインアンテ
ナ31が2回選択されているが、このデータは診断には
用いられることはなく、の時点でスタートしたタイマ
13が本来タイムアップするの時点で故障診断が行わ
れることもない。
【0042】そして、両アンテナともアンテナ入力コネ
クタ33、34に接続されるの時点までタイマリセッ
トが繰返され、の時点からタイマ13が再スタートす
るので、この時点からタイムアップするの時点までア
ンテナ30の選択回数のカウントが行われる。
【0043】具体的に説明すると、まず、前記ダイバー
シティ制御回路53がメインアンテナ31とサブアンテ
ナ32との受信状態を比較し、最適な受信状態であるメ
インアンテナ31が選択されたとすると、メインアンテ
ナ31のカウンタ12aは選択回数1回とカウントす
る。次に、メインアンテナ31の受信状態が悪化したと
き、前記ダイバーシティ制御回路53はサブアンテナ3
2に切り換えてメインアンテナ31サブアンテナ32と
の受信状態を比較するが、再びメインアンテナ31を選
択したとすると、この時、メインアンテナ31のカウン
タ12aは選択回数2回とカウントするのである。
【0044】このタイミングチャートによれば、の時
点からの時点までの間にメインアンテナ31は3回選
択されているが、故障しているサブアンテナ32は1回
も選択されていないので、サブアンテナ32については
予め設定された選択回数aと等しくなり、前記判定手段
14がサブアンテナ32を故障と診断し、の時点でサ
ブアンテナ32の故障表示が行われる。
【0045】そして、の時点で故障しているサブアン
テナ32がアンテナ入力コネクタ34から外されると、
故障表示が解除されると共にタイマ13及びカウンタ1
2a、12bがリセットされる。
【0046】以上の基本動作は、上述したように、車両
が走行中でしかもチューナー電源スイッチ4がON状態
にあるときのアンテナ故障診断制御回路10の動作であ
るが、チューナー電源スイッチがOFF状態にあるとき
又は車両が停車中であるときはアンテナ30が故障して
いるかどうかを区別することができないので、この実施
例においては、タイマ13のカウントを停止させるよう
にしている。以下にタイマ13の作動状態について、図
7ないし図9に示すタイミングチャートを参照しながら
説明する。
【0047】図7は、アンテナ30がアンテナ入力コネ
クタ33、34に接続された状態において、チューナー
電源スイッチ4がON、OFFされた場合、又は車両状
態が変化した場合について示している。
【0048】まず、ACC電源スイッチ3がONされる
と、タイマ13がリセットされるが、この時点でタイマ
13はスタートせず、チューナー電源スイッチ4がON
され、車両が走行し始めた時点で始めてタイマ13がス
タートし、タイマ13の設定時間T1毎にタイマ13が
リセットされる。
【0049】その後、車両が停車するとタイマ13がカ
ウントを停止し、再度車両が走行し始めると再度カウン
トし始める。この時、タイマ13がリセットされるタイ
ミングは、タイマ13がリセットされた後、車両が停車
するまでの時間TAと再度走行し始めた後の時間TBと
の和が前記T1になった時点である。
【0050】これは、車両の走行途中でチューナー電源
スイッチ4がOFFされた場合も同様であり、タイマ1
3がリセットされた後、チューナー電源スイッチ4がO
FFされるまでの時間TCと再度チューナー電源スイッ
チ4がONされた後の時間TDとの和が前記T1になっ
た時点にタイマ13がリセットされる。
【0051】また、タイマ13がリセットされた後車両
が停車し、車両の停車中にチューナー電源スイッチ4が
OFFされ、車両が再度走行し始めた後にチューナー電
源スイッチ4がONされ、続いて車両の走行中にチュー
ナー電源スイッチ4がOFFされ、その後に車両が停車
し、車両の停車中にチューナー電源スイッチ4がONさ
れた後に車両が走行し始めた場合、タイマ13がリセッ
トされた後、車両が停車するまでの時間TEと、車両の
走行中にチューナー電源スイッチ4がONされた後OF
Fされるまでの時間TFと、チューナー電源スイッチ4
がONされた状態で車両が走行し始めた後の時間TGと
の和がT1になった時点でタイマ13がリセットされ
る。
【0052】つまり、チューナー電源スイッチ4がON
された状態で、しかも車両が走行中の場合に限ってタイ
マ13がカウントを行うということである。
【0053】図8は、チューナー電源スイッチ4がON
状態で、車両の状態又はアンテナ30のアンテナ入力コ
ネクタ33、34に対する接続状態が変化する場合を示
している。
【0054】同図に示すように、車両の停車中にメイン
アンテナ31又はサブアンテナ32がアンテナ入力コネ
クタ33又は34から外され、停車中に再び接続された
場合には、メインアンテナ31又はサブアンテナ32が
アンテナ入力コネクタ33又は34から外された時点で
強制的にタイマ13がリセットされ、車両が走行し始め
た時点でタイマ13のカウントが開始される。
【0055】また、車両が停車中にアンテナ30のアン
テナ入力コネクタ33、34に対する付け外しが行われ
た場合は、上述の場合と同じように、アンテナ30がア
ンテナ入力コネクタ33又は34から外された時点でそ
れぞれ強制的にタイマ13がリセットされるだけで、両
アンテナ30が共に接続された状態であっても車両が走
行し始めるまではタイマ13がカウントを始めることは
ない。
【0056】図9は、チューナー電源スイッチ4がON
状態で、しかも車両が走行している場合において、アン
テナ30がアンテナ入力コネクタ33、34に対する付
け外しが行われた場合を示している。
【0057】同図に示すように、メインアンテナ31又
はサブアンテナ32がアンテナ入力コネクタ33又は3
4から外された時点で強制的にタイマ13がリセットさ
れ、メインアンテナ31又はサブアンテナ32がアンテ
ナ入力コネクタ33又は34に接続された時点からタイ
マ13がカウントを始める。
【0058】また、メインアンテナ31がアンテナ入力
コネクタ33から外された後、サブアンテナ32がアン
テナ入力コネクタ34から外され、その後、メインアン
テナ31がアンテナ入力コネクタ33に接続され、それ
に続いてサブアンテナ32がアンテナ入力コネクタ34
に接続された場合又は、その逆の場合は、メインアンテ
ナ31又はサブアンテナ32がアンテナ入力コネクタ3
3又は34から外された時点でそれぞれ強制的にタイマ
13がリセットされるが、メインアンテナ31及びサブ
アンテナ32の双方がアンテナ入力コネクタ33及び3
4に接続された時点からタイマ13はカウントを始め
る。
【0059】
【発明の効果】以上のように、この発明の車両用アンテ
ナ診断装置は、所定時間内におけるダイバーシティ制御
手段によって切り換えられる各アンテナ毎の選択回数を
カウント手段によってカウントし、カウントされた各ア
ンテナの選択回数が、予め設定された選択回数より小さ
いときに判定手段から出力される故障信号を受けて故障
表示手段が故障表示を行うようにしたので、ダイバーシ
ティシステムのダイバーシティ制御方式に影響されず、
全てのダイバーシティシステムに直接適用することがで
き、汎用性が向上する。
【0060】また、ダイバーシティ制御の正確度が向上
すれば、それに伴って故障診断の精度が向上するので、
各ダイバーシティ制御の精度に合わせた故障診断が可能
となるという効果もある。
【0061】また、車両が走行しているとき、及び前記
受信手段が作動しているときに限りカウント手段が各ア
ンテナ毎の選択回数をカウントするようにしたものや、
前記カウント手段が、各アンテナ毎の受信手段との全接
続回数から前記ダイバーシティ制御手段が最良の受信状
態をサーチするために単に各アンテナと受信手段とを接
続した回数を除いた接続回数を前記選択回数としてカウ
ントするようにしたものにあっては、アンテナの故障か
否かの判定に不要なカウントが排除されるので、故障診
断精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】同上のアンテナ故障診断制御回路を示すブロッ
ク図である。
【図3】同上のアンテナプラグとアンテナ入力コネクタ
との接続、非接続状態を示す概略図である。
【図4】同上のアンテナ故障診断制御回路の基本動作を
示すフローチャートである。
【図5】同上のアンテナ故障診断制御回路の基本動作を
示すフローチャートである。
【図6】同上のアンテナ故障診断制御回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図7】同上のアンテナ故障診断制御回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図8】同上のアンテナ故障診断制御回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図9】同上のアンテナ故障診断制御回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 車両用アンテナ診断装置 10 アンテナ故障診断制御回路 11a、11b 検知手段 12a、12b カウンタ 13 タイマ 14 判断手段 20 故障表示手段 30 アンテナ 31 メインアンテナ 32 サブアンテナ 33、34 アンテナ入力コネクタ 40 高周波増幅部 41、42 アンテナ切換スイッチ 50 チューナー部 51 チューナー回路 53 ダイバーシティ制御回路 60 低周波増幅部 70 スピーカ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナと、そのアンテナが接続
    される受信手段と、この受信手段に対する前記各アンテ
    ナの接続状態を切り換えるアンテナ切換手段と、最良の
    受信状態になるよう前記アンテナ切換手段を制御して一
    のアンテナを選択するダイバーシティ制御手段とを備え
    たダイバーシティシステムにおけるアンテナの故障を診
    断する車両用アンテナ診断装置であって、 所定時間内における各アンテナ毎の選択回数をカウント
    するカウント手段と、 前記カウント手段によってカウントされた各アンテナの
    選択回数が、予め設定された選択回数より小さいときに
    故障信号を出力する判定手段と、 前記故障信号を受けて故障表示を行う故障表示手段とを
    備えた車両用アンテナ診断装置。
  2. 【請求項2】 前記カウント手段が、車両が走行してい
    るとき、及び前記受信手段が作動しているときに限り各
    アンテナ毎の前記選択回数をカウントするようにした請
    求項1記載の車両用アンテナ診断装置。
  3. 【請求項3】 前記カウント手段が、各アンテナ毎の受
    信手段との全接続回数から前記ダイバーシティ制御手段
    が最良の受信状態をサーチするために単に各アンテナと
    受信手段とを接続した回数を除いた接続回数を前記選択
    回数としてカウントするようにした請求項1又は2に記
    載の車両用アンテナ診断装置。
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