JP2936658B2 - スピーカ用振動板 - Google Patents
スピーカ用振動板Info
- Publication number
- JP2936658B2 JP2936658B2 JP16903990A JP16903990A JP2936658B2 JP 2936658 B2 JP2936658 B2 JP 2936658B2 JP 16903990 A JP16903990 A JP 16903990A JP 16903990 A JP16903990 A JP 16903990A JP 2936658 B2 JP2936658 B2 JP 2936658B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker diaphragm
- resin
- heat resistance
- present
- phenol resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種音響機器に利用されるスピーカ用振動板
に関するものである。
に関するものである。
従来の技術 従来のドーム形振動板の材料にはアルミ、チタンなど
の金属を成型加工したもの、ポリアリレート（PA）、ポ
リエチレンテレフタレート（PET）などの高分子材料を
成型加工したもの、また化学繊維にSBRなどのゴム系ラ
テックスをコーティングしたものなどがあった。
の金属を成型加工したもの、ポリアリレート（PA）、ポ
リエチレンテレフタレート（PET）などの高分子材料を
成型加工したもの、また化学繊維にSBRなどのゴム系ラ
テックスをコーティングしたものなどがあった。
発明が解決しようとする課題 金属は剛性は高いが、比重が高くコストが高い。高分
子材料は剛性が低く接着性が悪い。また、化学繊維にゴ
ム系ラテッスクをコーティングしたものは耐熱性が低い
ため高信頼性が要求される野外用や車載用に使用でき
ず、また、フェノール樹脂を多量に含浸して温度による
変形を防いでいるため、フェノール樹脂の固い固有音が
出るといった欠点があった。
子材料は剛性が低く接着性が悪い。また、化学繊維にゴ
ム系ラテッスクをコーティングしたものは耐熱性が低い
ため高信頼性が要求される野外用や車載用に使用でき
ず、また、フェノール樹脂を多量に含浸して温度による
変形を防いでいるため、フェノール樹脂の固い固有音が
出るといった欠点があった。
本発明は以上のような従来の欠点を除去し、信頼性に
優れ内部損失の高いスピーカ用振動板を提供しようとす
るものである。
優れ内部損失の高いスピーカ用振動板を提供しようとす
るものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、基材に天然絹繊
維布を用い、コーティング剤には熱架橋タイプのクロロ
スルフォン化ポリエチレン樹脂を用いて構成するもので
ある。
維布を用い、コーティング剤には熱架橋タイプのクロロ
スルフォン化ポリエチレン樹脂を用いて構成するもので
ある。
作 用 上記構成とすることにより、熱架橋タイプのコーティ
ング剤によって耐熱性、耐候性等の信頼性が大幅に向上
し、室内での使用はもちろん車載用や野外ユースにも使
用できる。また、耐熱性の向上によってフェノール樹脂
の含浸量を低減することができるため、固有音のないク
リヤーな音質を実現することができる。
ング剤によって耐熱性、耐候性等の信頼性が大幅に向上
し、室内での使用はもちろん車載用や野外ユースにも使
用できる。また、耐熱性の向上によってフェノール樹脂
の含浸量を低減することができるため、固有音のないク
リヤーな音質を実現することができる。
実施例 以下本発明の一実施例におけるスピーカ用振動板につ
いて図面を用いて説明する。
いて図面を用いて説明する。
第１図に示すように天然絹繊維13匁（目付量約48g/
m2）の天然絹繊維の織布または不織布１に形状保持のた
めに固形分約20％のフェノール樹脂を絶乾重量で約5g/m
2含浸し、さらに粘度約150cps、固形分20％のクロロス
ルフォン化ポリエチレンを約35g/m2片面にコーティング
樹脂層２を形成し、ドーム形状に成形した。このコーテ
ィング剤の物性及び耐熱性、耐候性は次の通りである。
m2）の天然絹繊維の織布または不織布１に形状保持のた
めに固形分約20％のフェノール樹脂を絶乾重量で約5g/m
2含浸し、さらに粘度約150cps、固形分20％のクロロス
ルフォン化ポリエチレンを約35g/m2片面にコーティング
樹脂層２を形成し、ドーム形状に成形した。このコーテ
ィング剤の物性及び耐熱性、耐候性は次の通りである。
すなわち、第２図には本発明のスピーカ用振動板と、
SBRを用いた従来のスピーカ用振動板の100℃での耐熱性
試験結果を、第３図に同じくサンシャインウェザーメー
ターを用いた耐候性試験結果を示している。
SBRを用いた従来のスピーカ用振動板の100℃での耐熱性
試験結果を、第３図に同じくサンシャインウェザーメー
ターを用いた耐候性試験結果を示している。
以上の結果から本発明は従来品のSBR樹脂を用いたも
のに比べ、耐熱性、耐候性共に大幅に向上している。
のに比べ、耐熱性、耐候性共に大幅に向上している。
また、コーティング樹脂の温度変化におけるヤング率
Ｅ及び内部損失tanσは第４図，第５図の通りである。
従来品のSBR樹脂を用いたものに比べ、本発明は温度に
よるヤング率、内部損失の劣化が少ない。
Ｅ及び内部損失tanσは第４図，第５図の通りである。
従来品のSBR樹脂を用いたものに比べ、本発明は温度に
よるヤング率、内部損失の劣化が少ない。
以上の基材を成型温度190℃、成型時間15secで第１図
に示すようなドーム形状に成形した。樹脂の耐熱性が高
いため成形保持のためのフェノール含浸量を低減するこ
とができ、フェノール樹脂の固い固有音のないクリヤー
な音質を実現した。
に示すようなドーム形状に成形した。樹脂の耐熱性が高
いため成形保持のためのフェノール含浸量を低減するこ
とができ、フェノール樹脂の固い固有音のないクリヤー
な音質を実現した。
発明の効果 以上のように本発明のスピーカ用振動板は構成される
ため、固有音のないクリヤーな音質を実現することがで
き、また、耐熱性、耐候性による物性の変化率が少ない
ため、室内ユースだけでなく野外ユースや車載用等にも
使用できる工業的価値の大なるものである。
ため、固有音のないクリヤーな音質を実現することがで
き、また、耐熱性、耐候性による物性の変化率が少ない
ため、室内ユースだけでなく野外ユースや車載用等にも
使用できる工業的価値の大なるものである。
第１図は本発明のスピーカ用振動板の一実施例を示す断
面図、第２図〜第５図は本発明と従来のスピーカ用振動
板の耐熱性、耐候性、樹脂の耐熱性およびダンピング性
を比較する特性図である。 １……天然絹繊維布、２……フェノール樹脂とクロロス
ルフォン化ポリエチレンの樹脂層。
面図、第２図〜第５図は本発明と従来のスピーカ用振動
板の耐熱性、耐候性、樹脂の耐熱性およびダンピング性
を比較する特性図である。 １……天然絹繊維布、２……フェノール樹脂とクロロス
ルフォン化ポリエチレンの樹脂層。
Claims (1)
- 【請求項１】天然絹繊維布の片面または両面にフェノー
ル樹脂と熱架橋クロロスルフォン化ポリエチレン樹脂を
コーティングして、ドーム形状に成形したスピーカ用振
動板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16903990A JP2936658B2 (ja) | 1990-06-27 | 1990-06-27 | スピーカ用振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16903990A JP2936658B2 (ja) | 1990-06-27 | 1990-06-27 | スピーカ用振動板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0457596A JPH0457596A (ja) | 1992-02-25 |
| JP2936658B2 true JP2936658B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=15879183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16903990A Expired - Fee Related JP2936658B2 (ja) | 1990-06-27 | 1990-06-27 | スピーカ用振動板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2936658B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004098236A1 (ja) * | 1999-01-27 | 2004-11-11 | Toshihide Inoue | スピーカー振動板 |
-
1990
- 1990-06-27 JP JP16903990A patent/JP2936658B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0457596A (ja) | 1992-02-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1098774A (en) | Acoustic diaphragm with polyurethane elastomer coating | |
| US2598090A (en) | Moistureproof protective membrane material and method of making same | |
| JP2936658B2 (ja) | スピーカ用振動板 | |
| GB1306145A (ja) | ||
| JP2019203108A5 (ja) | ||
| US4486492A (en) | Insulated cloth for industrial and civil covering applications | |
| JP2506498Y2 (ja) | 電気音響変換器用振動板 | |
| US3005516A (en) | Air filter | |
| JP3039082B2 (ja) | スピーカ用振動板 | |
| JP3003346B2 (ja) | スピーカ用ダストキャップ | |
| JP2886607B2 (ja) | 電気音響変換器用振動板 | |
| JPH0338996A (ja) | スピーカ用振動板 | |
| JPH0738990A (ja) | スピーカ用振動板 | |
| JPH04340898A (ja) | スピーカ用ダンパ | |
| JP3556726B2 (ja) | ソフトドームスピーカ用振動板 | |
| JPH07101958B2 (ja) | 電気音響変換器用振動板の支持部材 | |
| JPH1042390A (ja) | スピーカ用エッジ | |
| JPH0588040B2 (ja) | ||
| JP3052549B2 (ja) | スピーカ用振動板及びその製造方法 | |
| JP4288397B2 (ja) | スピーカー用エッジおよびその製造方法 | |
| JPH0847083A (ja) | スピーカ用振動板 | |
| JPS5838701Y2 (ja) | ド−ム型スピ−カ−の振動板 | |
| JPS617799A (ja) | 音響機器用振動板 | |
| JPS5853824Y2 (ja) | スピ−カ−用振動板 | |
| JPS62286400A (ja) | 電気音響変換器用振動板の支持部材 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |