JPH07101958B2 - 電気音響変換器用振動板の支持部材 - Google Patents
電気音響変換器用振動板の支持部材Info
- Publication number
- JPH07101958B2 JPH07101958B2 JP61277912A JP27791286A JPH07101958B2 JP H07101958 B2 JPH07101958 B2 JP H07101958B2 JP 61277912 A JP61277912 A JP 61277912A JP 27791286 A JP27791286 A JP 27791286A JP H07101958 B2 JPH07101958 B2 JP H07101958B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- edge
- support member
- diaphragm
- electroacoustic transducer
- present
- Prior art date
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は電気音響変換機用振動板を弾性支持するため
のエッジ、ダンパー等の支持部材の改良に関する。
のエッジ、ダンパー等の支持部材の改良に関する。
［従来の技術］ この種の支持部材を、例えばスピーカ振動板用エッジに
ついて説明すると、 木綿布等に熱硬化性樹脂を含浸せしめた後、ゴム等の
粘弾性材をコーティングし、所定のエッジ形状に加熱成
形したコーティング布エッジ 発泡ウレタンシートを所定のエッジ形状に加熱成形し
た発泡ウレタンエッジ が多用されていた。
ついて説明すると、 木綿布等に熱硬化性樹脂を含浸せしめた後、ゴム等の
粘弾性材をコーティングし、所定のエッジ形状に加熱成
形したコーティング布エッジ 発泡ウレタンシートを所定のエッジ形状に加熱成形し
た発泡ウレタンエッジ が多用されていた。
［発明が解決しようとする問題点］ ところで従来の上記エッジは、種々の不満足な点を有し
ており、例えばは材料自体の伸縮性が不足するため入
力−変位特性のリニアリティーが良好でなく、又コーテ
ィング層による重量増等により粘弾性材のコーティング
塗布量が制限されるため実質的に内部ロスが充分に得ら
れないことにより高域共振の制動作用が乏しく、平坦な
周波数特性が得られにくい問題を有している。
ており、例えばは材料自体の伸縮性が不足するため入
力−変位特性のリニアリティーが良好でなく、又コーテ
ィング層による重量増等により粘弾性材のコーティング
塗布量が制限されるため実質的に内部ロスが充分に得ら
れないことにより高域共振の制動作用が乏しく、平坦な
周波数特性が得られにくい問題を有している。
又のエッジにおいてはその伸縮性は前記のエッジよ
りは良好であるが、内部ロスが充分でなくのエッジと
同様の問題を有し、更に耐候性が乏しく光、特に紫外線
による物性の劣化が著しい問題があった。
りは良好であるが、内部ロスが充分でなくのエッジと
同様の問題を有し、更に耐候性が乏しく光、特に紫外線
による物性の劣化が著しい問題があった。
［問題を解決するための手段］ この発明は電気音響変換器用振動板の支持部材をエチレ
ン・プロピレン・ジエン・メチレンリンケージラバー
（EPDMラバー）マトリックス中にポリプロピレンのミク
ロドメイン相が分散した２相構造よりなる熱可塑性オレ
フィン系エラストマーで構成したものである。
ン・プロピレン・ジエン・メチレンリンケージラバー
（EPDMラバー）マトリックス中にポリプロピレンのミク
ロドメイン相が分散した２相構造よりなる熱可塑性オレ
フィン系エラストマーで構成したものである。
［作用］ 上記支持部材による伸縮性の良好な点、内部ロスの充分
な点、耐光性及び耐熱性が良好な点から振動板を理想的
に支持することができ周波数特性が良好で、かつ経年変
化の少ない電気音響変換器を提供できた。
な点、耐光性及び耐熱性が良好な点から振動板を理想的
に支持することができ周波数特性が良好で、かつ経年変
化の少ない電気音響変換器を提供できた。
［実施例］ 以下、この発明を実施例について説明する。
EPDMラバーマトリックス中にポリプロピレンのミクロド
メイン相が分散した２相構造よりなる熱可塑性オレフィ
ン系エラストマー（モンサント社製サントプレーン＃20
1−87）を押出し成形により厚さ0.3mmのシートに成形
し、当該シートを更に第３図に示す形状のエッジに真空
成形した。そして、当該エッジを使用してスピーカＡを
製作した。
メイン相が分散した２相構造よりなる熱可塑性オレフィ
ン系エラストマー（モンサント社製サントプレーン＃20
1−87）を押出し成形により厚さ0.3mmのシートに成形
し、当該シートを更に第３図に示す形状のエッジに真空
成形した。そして、当該エッジを使用してスピーカＡを
製作した。
一方比較例として、第３図に示す形状のコーティング布
エッジ（木綿布＃2210にSBRラテックスをコーティン
グ）及び発泡ウレタンエッジ（ブリジスト（株）社製SS
X、厚さ8mm）を使用してスピーカＢ、Ｃを得た。
エッジ（木綿布＃2210にSBRラテックスをコーティン
グ）及び発泡ウレタンエッジ（ブリジスト（株）社製SS
X、厚さ8mm）を使用してスピーカＢ、Ｃを得た。
［発明の効果］ この発明のスピーカＡ及び比較例スピーカＢ、Ｃのそれ
ぞれの入力−変位特性を第1a図及び第1b図に示す。
ぞれの入力−変位特性を第1a図及び第1b図に示す。
第1a図及び第1b図よりこの発明実施例にはリニアリティ
ーが極めて良好で又振動板の往復変位の差すなわちヒス
テリシスが極めて少ない利点を有する。
ーが極めて良好で又振動板の往復変位の差すなわちヒス
テリシスが極めて少ない利点を有する。
又、内部損失（tanδ）を20℃、100Hzにおいて測定した
ところ前記発泡ウレタンエッジが0.10であったのに対し
この発明のエッジは0.18と大きくエッジ共振等を抑制す
る効果が大であった。
ところ前記発泡ウレタンエッジが0.10であったのに対し
この発明のエッジは0.18と大きくエッジ共振等を抑制す
る効果が大であった。
又、第２図に示すように耐候性（キセノンフェードメー
ターによる）は1000時間照射後において、発泡ウレタン
エッジは引張り強さが約40％減少したのに対し、この発
明実施例エッジでは約10％程度にとどまり耐候性が改良
され、これにより経年変化による特性の劣化が少なくな
った。
ターによる）は1000時間照射後において、発泡ウレタン
エッジは引張り強さが約40％減少したのに対し、この発
明実施例エッジでは約10％程度にとどまり耐候性が改良
され、これにより経年変化による特性の劣化が少なくな
った。
更に、この発明実施例によれば温度変化によるヤング率
の変化は従来のエッジに比較して極めて小さく特にスピ
ーカの通常の使用温度範囲においては温度による特性変
化が殆ど無視できる程度であった。
の変化は従来のエッジに比較して極めて小さく特にスピ
ーカの通常の使用温度範囲においては温度による特性変
化が殆ど無視できる程度であった。
第1a図はこの発明実施例のエッジを使用したスピーカの
入力−変位特性図、第1b図は従来のエッジを使用したス
ピーカの入力−変位特性図、第２図はこの発明及び従来
例のエッジの耐候性を示す特性図、第３図は実施例エッ
ジ、および従来例エッジの形状図である。
入力−変位特性図、第1b図は従来のエッジを使用したス
ピーカの入力−変位特性図、第２図はこの発明及び従来
例のエッジの耐候性を示す特性図、第３図は実施例エッ
ジ、および従来例エッジの形状図である。
Claims (1)
- 【請求項１】電気音響変換器用振動板を弾性支持する支
持部材において、当該支持部材がエチレン・プロピレン
・ジエン・メチレンリンケージラバーのマトリックス中
にポリプロピレンのミクロドメイン相が分散した２相構
造よりなる熱可塑性オレフィン系エラストマーで構成さ
れたことを特徴とする電気音響変換器用振動板の支持部
材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61277912A JPH07101958B2 (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 電気音響変換器用振動板の支持部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61277912A JPH07101958B2 (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 電気音響変換器用振動板の支持部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63131699A JPS63131699A (ja) | 1988-06-03 |
| JPH07101958B2 true JPH07101958B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=17590023
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61277912A Expired - Fee Related JPH07101958B2 (ja) | 1986-11-20 | 1986-11-20 | 電気音響変換器用振動板の支持部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07101958B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8835441B2 (en) | 2005-05-20 | 2014-09-16 | Amgen Inc. | Heterobicyclic metalloprotease inhibitors |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2549866B2 (ja) * | 1987-08-19 | 1996-10-30 | オンキヨー株式会社 | 電気音響変換器用振動板の支持部材 |
| EP1429582B1 (en) | 2002-12-09 | 2013-01-16 | Onkyo Corporation | Loudspeaker diaphragm and method for manufacturing the same |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6190394U (ja) * | 1984-11-16 | 1986-06-12 |
-
1986
- 1986-11-20 JP JP61277912A patent/JPH07101958B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8835441B2 (en) | 2005-05-20 | 2014-09-16 | Amgen Inc. | Heterobicyclic metalloprotease inhibitors |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63131699A (ja) | 1988-06-03 |
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Legal Events
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |