JP2935699B1 - 浮力利用の自動越流堰 - Google Patents

浮力利用の自動越流堰

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Abstract

【要約】 【目的】 水量の増減及び降雨等による下流の需要減少
に応じて越流堰を昇降させ流量調節を可能とする。 【構成】 堰の高水位側の水面に浮動可能に配置したフ
ロート14、26と、このフロート側の荷重に釣り合う
水量を貯溜し、かつ越流水量の調節が可能な流量調節タ
ンク20と、フロート14、26と流量調節タンク20
とが釣り合った状態で昇降可能なようにそれらを接続し
た連繋手段17と、降雨等外部因子を流量調節タンク2
0に導入して越流水量に反映させる外部因子対応手段2
5と、前記フロート14、26と連動可能であり、かつ
堰の越流水量を増減調節可能な可動堰板30とから成る
浮力利用の自動越流堰。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、越流水量を調節可
能とした越流堰であって、降雨等による越流堰下流の水
需要の減少に対応可能とした浮力利用の自動越流堰に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】水量、水深等の調節のために、流れの途
中や流出口に設けて流れをせき止めるのが堰である。し
かし、例えば降雨によって堰下流の需要量が減少したと
き、降雨に連動して越流水量を減少する機能を従来の堰
は有していない。
【0003】堰の越流水深を変更することは、従来から
行なわれている。けれども、降雨があったときに、需要
減少量に応じて越流水深を下げ、越流水量を制限するよ
うな堰は未だ提案されていない。
【0004】他の原因で水位が上昇する場合についても
同様である。越流水量を、それらの原因に応じて制御す
ることができれば、無効放流を減少させ、水の有効な活
用が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものであり、その課題は降雨等、外部因
子の変化に対応して越流堰を昇降させることで、流量調
節が可能な堰を実現する点にある。
【0006】また本発明の他の課題は流量調節に必要な
操作を全て自動的に実施可能とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、堰の高水位側の水面に浮動可能に配置し
たフロートと、上記浮動可能なフロート側の荷重と重量
的に釣り合う水量を貯溜し、かつ越流水量を調節可能と
した流量調節タンクと、フロートと流量調節タンクとが
釣り合った状態で昇降可能なようにそれらを接続した連
繋手段と、降雨等外部因子を流量調節タンクに導入して
越流水量に反映させるための外部因子対応手段と、前記
フロートと連動可能に設けられ、堰の越流水位を上昇さ
せて越流水量を増減調節可能とするための可動堰板とに
よって、浮力利用の自動越流堰を構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る、浮力利用の自動越
流堰は、越流水量を調節可能とした堰の一種である。こ
の堰は、発明の理解を容易にするための図において、水
路11の途中に設置された堰板12を有する。
【0009】水は堰板12の一方から他方へ流れる。矢
印を参照のこと。このため堰板12の上流側の方が下流
側よりも高水位となる。このような堰の、高水位側の水
面にはフロート14が浮動可能に配置される。
【0010】図において、堰板12は水路中央部に位置
する切り欠き13を有しており、その切り欠き13の左
右両側にフロート14が均等に配置される。各フロート
14は連結体15によって結合され、一体として昇降可
能とされる。
【0011】前記の浮動可能なフロート側の荷重と重量
的に釣り合う水量の水を貯溜可能であり、かつまた貯溜
水量を調節可能とした流量調節タンク20が準備され
る。この流量調節タンク20側と前記フロート14側と
が釣り合った状態でそれぞれが昇降可能なように、流量
調節タンク20とフロート14とは連繋手段17によっ
て接続される。
【0012】図において、連繋手段17は一端をフロー
ト側の吊り手16に接続し、他端を流量調節タンク側に
接続した、ワイヤー等の索18で構成され、水路内から
水路外へガイドプーリ19によって連絡している。フロ
ート14は堰板12に沿って昇降するので、この昇降経
路上方に上記のガイドプーリ19が配置される。
【0013】流量調節タンク20は所要重量の水を貯溜
可能なタンクであり、排水弁21によって調節される貯
溜水量の目盛22を有する。排水弁21は例えばサイホ
ン式の水位設定管23に設けられ、管端の上下により設
定水量を目盛22を見ながら決めることができる。
【0014】降雨等、水路11の可動堰板30より下流
の需要量を減少させる外部因子を流量調節タンク20に
導入し、越流水量に反映させるために連絡した外部因子
対応手段25が、流量調節タンク20に組み合わされ
る。
【0015】例えば、降雨を受ける雨受けバケットを外
部因子対応手段25とする図示の場合、同手段25に捕
捉された降雨は連絡管24により流量調節タンク20に
流入し、その水位を上昇させ、その結果は目盛22に現
れる。この水位の上昇は、後述のように可動堰板30の
上昇となる。
【0016】上記において、外部因子対応手段25は、
予測される降雨量(外部因子)に対して流量が零(0)
となるように設定する。例えば30mmの降雨で流量0
となるようにバケットの面積を定める。
【0017】上述の可動堰板30はフロート14と連動
可能に設けられ、堰の越流水位の上昇下降に合わせて、
越流水量を設定流量に調節可能とする。このための可動
堰板30に必要な要素は、堰の越流部つまり図において
は堰板12の切り欠き13を覆えること、及びフロート
14と連動して昇降可能なことである。例えば板を上下
可能に切り欠き13の上流側に組み込み、それをフロー
ト14に固定することで最小限、目的は達せられる。
【0018】図示の例では、切り欠き13の下部の堰側
に下端を止め着け、そこから上方へ延びて切り欠き13
を下から覆い、途中のフロートの一部である回転フロー
ト26の上半分に掛け回して他端部を垂らし、逆U字状
に配置する耐圧製の耐引張幕板27と、可動堰板30の
上部に連絡して可動堰板30の最上部を構成する可動板
28とによって、可動堰板30が成り立っている。耐引
張幕板27の他端には重り29が接続され、回転フロー
ト26の浮力に抗して耐引張幕板27を緊張方向へ引っ
張っている。
【0019】可動板28は切り欠き13を覆う縦板部3
1と回転フロート26の浮力を受ける横板部32とを有
し、上下動可能になっている。縦板部31の上端31a
が越流堰部となり、縦板部31の下端31bは耐引張幕
板27に接して一体の堰板となる。横板部32はごみ避
け部を兼ねており、また耐引張幕板27との間隔を保ち
ながらフロート14に連動するために、回転支持軸であ
る連結体15と支持アーム32aによって一体化されて
いる。支持アーム32aは高さ調節可能とするのが良
い。図3〜図5参照。可動板28の動きを規定するガイ
ド機構として、堰板12の切り欠き13の両側にガイド
レール34、34を設置し、可動板28の両側にはガイ
ド輪33を設けてガイドレール34、34に沿った昇降
を行なわせる。なお、ガイド輪33は上下複数設けても
良い。
【0020】事実上の可動堰となる縦板部31は切り欠
き13の上流側(高水位側)に配置され、隙間が生じ得
る箇所にはゴム帯等、止水部材35が設けられる。
【0021】耐引張幕板27を回転フロート26の回転
によって上下させることにより、水圧を受けている状態
のもとでも円滑に耐引張幕板27の展張と撤収を行なう
ことができる。回転フロート26は、前記の連結体15
によってフロート14と連結しており、それらと一体に
昇降する。つまり、回転フロート26は左右のフロート
14、14とともに、浮体を構成する。なお、36は事
実上の堰板となる戸当り板であり、その両側に前記のガ
イドレール35が設けられ、板状部材の構造も強化して
いる。
【0022】いま、可動堰板30が図6の位置にあり、
高水位側の静水位はA1と、可動堰板30の上端はB1
とし、hを設定越流水深とする。
【0023】ここに降雨があり、その雨量が外部因子対
応手段25に捕捉され、流量調節タンク20に流入し、
水位調節を必要とする状態になると、流量調節タンク2
0が下降する。この下降は、連繋手段17によってフロ
ート側に伝わり、フロート14、26及びそれに取り付
けられている可動堰板30等を、雨量による需要量の減
少に対応した越流量に上昇させることとなる。
【0024】即ち、フロート側の上昇により、回転フロ
ート26の上半分に掛け回されている耐引張幕板27が
上方へ展張され、かつ同時に回転フロート26の上側に
かかっている可動堰板30が上昇する。可動堰板30の
縦板部31は耐引張幕板27の上半分をカバーするの
で、この縦板部31とそれより下方の耐引張幕板27と
の上昇により、可動堰板30の上端はB1からA1に上
昇する。このため降雨による需要量減少分を無駄に放流
しない状態となる。
【0025】降雨が止み、流量調節タンク20が上昇す
ると、フロート側は逆に下降し、可動堰板30も下がっ
て堰の越流水深は設定越流水深hに復帰することとな
る。このような堰板の上昇及下降は降雨量に応じて自動
的に行なわれる。
【0026】他方、降雨がなく可動堰板30の上流水位
が変動した場合、この水位の変動に対応してフロート1
4及び回転フロート26が昇降し、それに伴ない耐引張
幕板27が前記と同様に上方へ展張され或いは下方へ収
縮するので、可動堰板30は上流水位の変動に常時追従
する。従って設定越流水深hは常に一定に保持され、定
流量越流堰として機能する。
【0027】以上のような可動堰板30の昇降動作にお
いて、上下方向の動きはガイド輪33の回転によって、
想定される最少限度の抵抗を受けるだけであり、耐引張
幕板27も回転フロートの昇降によって殆ど抵抗なく展
張、収縮するので、全体として摩擦抵抗の極めて少ない
円滑な作動が得られる。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、かつ作用
するものであるから、可動堰板の上流水位が変動しても
常に設定越流水深を保持し、定流量越流堰としての機能
を発揮するとともに、降雨等による需要量の減少に対応
した流量調節が可能となり、需要量減少分の有効利用を
図ることができ、越流水深の調節を、人為的操作や動力
を加えることなく自動的に実施することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浮力利用の自動越流堰の実施例を
示す平面説明図。
【図2】図1のものの横断面図。
【図3】可動堰板と回転フロート部を示す正面図。
【図4】図3のものの縦断面図。
【図5】可動堰板のガイド部を示す横断説明図。
【図6】本発明装置の作用説明のための縦断面図。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 越流水量を調節可能とした越流堰であっ
    て、堰の高水位側の水面に浮動可能に配置したフロート
    と、上記浮動可能なフロート側の荷重と重量的に釣り合
    う水量を貯溜し、かつ越流水量を調節可能とした流量調
    節タンクと、フロートと流量調節タンクとが釣り合った
    状態で昇降可能なようにそれらを接続した連繋手段と、
    降雨等外部因子を流量調節タンクに導入して越流水量に
    反映させるための外部因子対応手段と、前記フロートと
    連動可能に設けられ、堰の越流水量を増減調節可能とす
    るための可動堰板とから成ることを特徴とする浮力利用
    の自動越流堰。
  2. 【請求項2】 フロートは、可動堰板の左右に配置され
    る一対のフロートとそれらの間に配置される回転フロー
    トからなり、連結体によって一体に昇降可能とされてい
    る請求項1記載の浮力利用の自動越流堰。
  3. 【請求項3】 フロートは回転フロートを有し、可動堰
    板の一部が上記回転フロートの上半分に掛け回してあ
    り、回転フロートの回転によって展張、収縮可能とされ
    た請求項1記載の浮力利用の自動越流堰。
  4. 【請求項4】 可動堰板は、堰の下側を覆う耐引張幕板
    と、耐引張幕板の上に位置して堰の上側を覆う可動板と
    からなる請求項1記載の浮力利用の自動越流堰。
  5. 【請求項5】 外部因子対応手段は、降雨を受ける雨受
    けバケットを有し、同バケットは一定の降雨量で越流水
    量が零(0)となる面積を有する請求項1記載の浮力利
    用の自動越流堰。
  6. 【請求項6】 流量調節タンクはフロート側との釣り合
    い重量を調節する手段を有する請求項1記載の浮力利用
    の自動越流堰。
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