JP2935694B2 - 半導体集積回路およびシステム、並びにクロック信号とデータ信号との間のスキューを低減する方法 - Google Patents

半導体集積回路およびシステム、並びにクロック信号とデータ信号との間のスキューを低減する方法

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JP2935694B2 JP10113974A JP11397498A JP2935694B2 JP 2935694 B2 JP2935694 B2 JP 2935694B2 JP 10113974 A JP10113974 A JP 10113974A JP 11397498 A JP11397498 A JP 11397498A JP 2935694 B2 JP2935694 B2 JP 2935694B2
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裕 寺田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号とデ
ータ信号との間の位相差を低減することのできる半導体
集積回路およびシステム、並びにクロック信号とデータ
信号との間のスキューを低減する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチメディア化の普及により、パソコ
ンを中心としたシステムの高速化が薦められている。そ
のような中で特に半導体デバイスの占めるところは大き
く、半導体デバイスの高速化が叫ばれて久しい。
【0003】複数の半導体デバイスで構成されたシステ
ムでは、各デバイス間で信号の転送を行う必要がある。
より高速な転送動作を行うために、最近の転送方式は、
クロック信号という一定の期間で遷移を繰り返す基準信
号に他の信号を同期させた同期システムになってきてい
る。
【0004】図23Aは、従来の同期システムの構成を
示す。送信側チップ705のバッファ703aは、デー
タ信号Dataを出力する。受信側チップ704のバッ
ファ703bは、データ信号Dataを受け取り、保持
回路701に出力する。保持回路701は、基準クロッ
ク信号SysCLKに同期してデータ信号Dataを保
持し、それを内部回路702に転送する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような同期システ
ムでは、より高速な動作を行うために基準クロック信号
の周波数を上げていくことが一般的によく行われる。し
かし、基準クロック信号と他の信号(例えばデータ信
号)間にはタイミングのずれ(すなわちスキュー)が存
在する。このスキューが保持回路の誤動作を引き起こす
原因となる。図23Bは、基準クロック信号SysCL
Kの位相とデータ信号Dataの位相とがずれることに
よりミスラッチが生じ、それにより、保持回路が誤動作
することを示している。
【0006】図24A〜図24Cは、基準クロック信号
の周波数が低い場合には、位相ずれTが問題になること
はないが、基準クロック信号の周波数が高くなるにつれ
て位相ずれTが問題になる様子を示す。
【0007】図24Aは、基準クロック信号SysCL
Kの位相とデータ信号の位相とが完全に一致している場
合を示す。
【0008】図24Bは、基準クロック信号SysCL
Kの周波数が低い場合に、基準クロック信号SysCL
Kの位相とデータ信号の位相との間に位相ずれTが生じ
ている場合を示す。この場合には、正しいデータが出力
されるため特に問題とはならない。
【0009】図24Cは、基準クロック信号の周波数が
高い場合に、基準クロック信号SysCLKの位相とデ
ータ信号の位相との間に位相ずれTが生じている場合を
示す。この場合には、正しいデータが出力されないため
問題となる。このように、位相ずれによる影響は、各信
号は高速に動作するに従って深刻となり、システムの高
速動作の障害となっている。
【0010】従来、位相ずれを最小化するための方法と
して、基準クロック信号の転送経路とデータ信号の転送
経路とをできるだけ近接して配置するという方法が採ら
れてきた。しかし、この方法は、信号配線のレイアウト
に制約を加えるという欠点と、電源変動や温度変動によ
る位相ずれに対応できないという欠点とを有している。
【0011】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
ものであり、クロック信号とデータ信号との間の位相差
を低減することのできる半導体集積回路およびシステ
ム、並びにクロック信号とデータ信号との間のスキュー
を低減する方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
は、クロック信号とデータ信号との間の第1の位相差を
低減する位相差低減回路と、前記クロック信号との間の
前記第1の位相差が低減された前記データ信号を受け取
る回路とを備えており、前記位相差低減回路は、前記ク
ロック信号とダミーパターン信号との間の第2の位相差
が低減されるように第1の遅延量を決定する遅延量決定
回路と、前記第1の遅延量に従って、前記クロック信号
および前記データ信号の一方を遅延させる可変遅延回路
とを備えており、これにより、上記目的が達成される。
【0013】
【0014】前記遅延量決定回路は、前記クロック信号
と前記データ信号との間の前記第1の位相差が低減され
るように第2の遅延量をさらに決定し、前記可変遅延回
路は、前記第2の遅延量に従って、前記クロック信号お
よび前記データ信号の一方を遅延させてもよい。
【0015】前記ダミーパターン信号は、第1の論理レ
ベルから第2の論理レベルに少なくとも1回変動する信
号であってもよい。
【0016】前記データ信号は、データ線を介して前記
位相差低減回路に入力され、前記ダミーパターン信号
は、前記データ信号が前記位相差低減回路に入力される
前に前記データ線を介して前記位相差低減回路に入力さ
れてもよい。
【0017】本発明のシステムは、第1半導体集積回路
と第2半導体集積回路とを備えたシステムであって、前
記第1半導体集積回路は、データ信号を前記第2半導体
集積回路に出力する出力回路を含み、前記第2半導体集
積回路は、前記第1半導体集積回路から出力された前記
データ信号を受け取り、クロック信号と前記データ信号
との間の第1の位相差を低減する位相差低減回路と、前
記クロック信号との間の前記第1の位相差が低減された
前記データ信号を受け取る回路とを含み、前記位相差低
減回路は、前記クロック信号とダミーパターン信号との
間の第2の位相差が低減されるように第1の遅延量を決
定する遅延量決定回路と、前記第1の遅延量に従って、
前記クロック信号および前記データ信号の一方を遅延さ
せる可変遅延回路とを備えており、これにより、上記目
的が達成される。
【0018】
【0019】前記遅延量決定回路は、前記クロック信号
と前記データ信号との間の前記第1の位相差が低減され
るように第2の遅延量をさらに決定し、前記可変遅延回
路は、前記第2の遅延量に従って、前記クロック信号お
よび前記データ信号の一方を遅延させてもよい。
【0020】前記ダミーパターン信号は、第1の論理レ
ベルから第2の論理レベルに少なくとも1回変動する信
号であってもよい。
【0021】前記第1半導体集積回路と前記第2半導体
集積回路とはデータ線を介して互いに接続されており、
前記データ信号は、前記データ線を介して前記第1半導
体集積回路から前記第2半導体集積回路に転送され、前
記ダミーパターン信号は、前記データ信号が前記第1半
導体集積回路から前記第2半導体集積回路に転送される
前に前記データ線を介して前記第1半導体集積回路から
前記第2半導体集積回路に転送されてもよい。
【0022】本発明の方法は、クロック信号とデータ信
号との間のスキューを低減する方法であって、(a)ク
ロック信号とデータ信号との間の第1の位相差を低減す
るステップと、(b)前記クロック信号との間の前記第
1の位相差が低減された前記データ信号を受け取るステ
ップとを包含しており、前記ステップ(a)は、(a−
1)前記クロック信号とダミーパターン信号との間の第
2の位相差が低減されるように第1の遅延量を決定する
ステップと、(a−2)前記第1の遅延量に従って、前
記クロック信号および前記データ信号の一方を遅延させ
るステップとを包含しており、これにより、上記目的が
達成される。
【0023】
【0024】前記ステップ(a)は、(a−3)前記ク
ロック信号と前記データ信号との間の前記第1の位相差
が低減されるように第2の遅延量をさらに決定するステ
ップと、(a−4)前記第2の遅延量に従って、前記ク
ロック信号および前記データ信号の一方を遅延させるス
テップとをさらに包含してもよい。
【0025】前記ダミーパターン信号は、第1の論理レ
ベルから第2の論理レベルに少なくとも1回変動する信
号であってもよい。
【0026】
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1のシス
テム1の構成を示す。システム1は、クロック信号CL
Kを生成するクロック信号生成器10と、クロック信号
CLKに従って動作するスレーブ20と、クロック信号
CLKに従って動作し、データ信号Dataをスレーブ
20に出力するマスタ30とを含む。マスタ30および
スレーブ20のそれぞれは、半導体集積回路であり得
る。
【0028】本明細書では、異なる回路間を転送される
信号を総称して「データ信号Data」という。「デー
タ信号Data」は、マスタ30とスレーブ20との間
を転送される任意の信号を含む。
【0029】クロック信号CLKは、クロック信号線1
0aを介してスレーブ20に供給される。データ信号D
ataは、データ信号線10bを介してスレーブ20に
供給される。このように、クロック信号CLKとデータ
信号Dataとは、異なる経路を経由してスレーブ20
に供給される。従って、クロック信号CLKとデータ信
号Dataの間には、スキュー(すなわち、クロック信
号CLKの位相とデータ信号Dataの位相との差分)
が生じ得る。また、電源電圧の変動や温度変動、プロセ
スのばらつきなどの原因によりスキューの値は不定であ
る。
【0030】位相差低減回路22は、上述した原因によ
って生じるスキューを低減するためにスレーブ20に設
けられている。位相差低減回路22は、クロック信号C
LKとデータ信号Dataと間の位相差を低減する。位
相差低減回路22によってその位相差が低減されたデー
タ信号Dataは、データ信号Data’として内部回
路24に供給される。内部回路24は、データ信号Da
ta’を受け取り、データ信号Data’を処理する。
内部回路24は、データ信号Data’に対して処理を
行う任意の回路であり得る。
【0031】好ましくは、位相差低減回路22は、クロ
ック信号CLKとデータ信号Dataと間の位相差を実
質的にゼロにする。これにより、クロック信号CLKと
データ信号Dataとが供給される経路のいかんによら
ず、クロック信号CLKに同期したデータ信号Dat
a’を得ることができる。
【0032】マスタ30は、ダミーパターン信号Dum
myおよびデータ信号Dataをデータ信号線10bに
選択的に出力する出力回路32を含む。出力回路32
は、イニシャライズ期間にはダミーパターン信号Dum
myをデータ信号線10bに出力し、動作・転送期間に
はデータ信号Dataをデータ信号線10bに出力す
る。なお、イニシャライズ期間は、動作・転送期間に先
だって設けられている。このようにして、イニシャライ
ズ期間には、データ信号線10bを介してダミーパター
ン信号Dummyがスレーブ20に入力され、動作・転
送期間には、データ信号線10bを介してデータ信号D
ataがスレーブ20に入力される。
【0033】ここで、「ダミーパターン信号Dumm
y」とは、イニシャライズ期間において論理レベルが少
なくとも1回変動する信号をいう。すなわち、ダミーパ
ターン信号Dummyは、イニシャライズ期間において
HレベルからLレベルに変動し、または、Lレベルから
Hレベルに変動する。
【0034】ダミーパターン信号Dummyは、後述す
るように、クロック信号CLKとデータ信号Dataと
の間の位相差に相当する遅延量を決定するために使用さ
れる。その遅延量を決定するためには、ダミーパターン
信号Dummyは、イニシャライズ期間において少なく
とも1つのエッジ(立ち上がりエッジまたは立ち下がり
エッジ)を有していることが必要とされる。クロック信
号CLKのエッジとダミーパターン信号Dummyのエ
ッジとが一致するようにその遅延量を決定する必要があ
るからである。好ましくは、ダミーパターン信号Dum
myは、クロック信号CLKと同一の周期を有するクロ
ック信号である。
【0035】図2は、出力回路32の構成を示す。
【0036】出力回路32は、ダミーパターン信号Du
mmyを生成するダミーパターン信号生成器32aと、
データ信号Dataを生成するデータ信号生成器32b
と、ダミーパターン信号生成器32aの出力とデータ信
号生成器32bの出力の一方を選択する選択器32cと
を含む。イニシャライズ期間には、選択器32cによっ
てダミーパターン信号生成器32aの出力が選択され
る。その結果、ダミーパターン信号Dummyがデータ
信号線10bに出力される。動作・転送期間には、選択
器32cによってデータ信号生成器32bの出力が選択
される。その結果、データ信号Dataがデータ信号線
10bに出力される。
【0037】選択器32cの切り換えは、イニシャライ
ズ期間を規定する制御信号Mode1または動作・転送
期間を規定する制御信号Mode2に従って行われる。
これらの制御信号は、出力回路32の内部で生成されて
もよいし、出力回路32の外部で生成されてもよい。
【0038】なお、ダミーパターン信号Dummyとし
てクロック信号CLKと同一の周期を有するクロック信
号を使用する場合には、ダミーパターン信号生成器32
aは不要である。この場合には、クロック信号生成器1
0から供給されるクロック信号CLKを選択器32cに
入力するようにすればよい。
【0039】図3は、位相差低減回路22の構成を示
す。
【0040】位相差低減回路22は、クロック信号CL
Kとダミーパターン信号Dummyとの間の位相差が低
減されるように遅延量Dを決定する遅延量決定回路22
aと、遅延量Dを設定可能な可変遅延回路22bとを含
む。例えば、可変遅延回路22bが複数の遅延素子が直
列に接続された構成を有している場合には、遅延量Dに
応じて複数の遅延素子のうち信号が通過する遅延素子の
数を可変にすることにより、可変遅延回路22bに所望
の遅延量を設定することが可能である。
【0041】イニシャライズ期間において、遅延量決定
回路22aは、遅延量Dを決定する。遅延量Dは、クロ
ック信号CLKとダミーパターン信号Dummyとの間
の位相差が低減されるように決定される。例えば、クロ
ック信号CLKのエッジとダミーパターン信号Dumm
yのエッジとを比較し、これらのエッジが一致するよう
に遅延量Dが決定される。遅延量決定回路22aによっ
て決定された遅延量Dは、可変遅延回路22bに設定さ
れる。
【0042】動作・転送期間において、イニシャライズ
期間に可変遅延回路22bに設定された遅延量Dに従っ
て、データ信号Dataが遅延される。位相差低減回路
22は、遅延されたデータ信号Dataをデータ信号D
ata’として内部回路24に出力する。内部回路24
は、クロック信号CLKに従って動作する。例えば、内
部回路24は、クロック信号CLKのエッジに応答して
データ信号Data’を取り込む。このようにして、ク
ロック信号CLKとデータ信号Dataとの間の位相差
よりも、クロック信号CLKとデータ信号Data’と
の間の位相差を低減することができる。
【0043】なお、データ信号Dataの代わりに、遅
延量Dに従ってクロック信号CLKを遅延させることよ
っても同様の効果が得られる。この場合には、位相差低
減回路22は、データ信号Dataを内部回路24に出
力し、遅延されたクロック信号CLKをクロック信号C
LK’として内部回路24に出力する。内部回路24
は、クロック信号CLK’に従って動作する。例えば、
内部回路24は、クロック信号CLK’のエッジに応答
してデータ信号Dataを取り込む。このようにして、
クロック信号CLKとデータ信号Dataとの間の位相
差よりも、クロック信号CLK’とデータ信号Data
との間の位相差を低減することができる。遅延量Dに従
ってクロック信号CLKを遅延させる場合には、内部回
路24にクロック信号CLKを供給する必要はない。
【0044】このように、データ信号Dataをマスタ
30からスレーブ20に転送する前に、遅延量Dを可変
遅延回路22bに予め設定することにより、クロック信
号CLKとデータ信号Dataとの間の位相差を低減す
ることができる。ダミーパターン信号Dummyとデー
タ信号Dataとは同一のデータ信号線10bを介して
マスタ30からスレーブ20に転送されることから、ク
ロック信号CLKとデータ信号Dataとの間の位相差
と、クロック信号CLKとダミーパターン信号Dumm
yとの間の位相差とは実質的に等しいからである。
【0045】好ましくは、遅延量Dは、クロック信号C
LKとダミーパターン信号Dummyとの間の位相差が
実質的にゼロとなるように決定される。この場合には、
クロック信号CLKとデータ信号Dataとの間の位相
差を実質的にゼロにすることができる。
【0046】なお、イニシャライズ期間において、クロ
ック信号CLKとダミーパターン信号Dummyとの間
の位相差を実質的にゼロにした場合でも、動作・転送期
間において、クロック信号CLKとデータ信号Data
との間の位相差が実質的にゼロとはならない場合があ
る。従って、クロック信号CLKとデータ信号Data
との間の位相差が低減されるように動作・転送期間中に
遅延量D’を決定し、動作・転送期間中に遅延量D’を
可変遅延回路22bに設定することが好ましい。遅延量
D’を決定するためには、データ信号Dataは、動作
・転送期間において少なくとも1つのエッジ(立ち上が
りエッジまたは立ち下がりエッジ)を有していることが
必要とされる。クロック信号CLKのエッジとデータ信
号Dataのエッジとが一致するように遅延量D’を決
定する必要があるからである。遅延量D’に従って遅延
されたデータ信号Dataは、データ信号Data’と
して位相差低減回路22から出力される。このようにし
て、クロック信号CLKとデータ信号Dataとの間の
位相差よりも、クロック信号CLKとデータ信号Dat
a’との間の位相差を低減することができる。なお、デ
ータ信号Dataの代わりに、遅延量D’に従ってクロ
ック信号CLKを遅延させることよっても同様の効果が
得られる。
【0047】図4Aは、イニシャライズ期間において、
クロック信号CLKとダミーパターン信号Dummyと
が同期する様子を示す。この例では、ダミーパターン信
号Dummyは、クロック信号CLKと同一の周期を有
するクロック信号である。イニシャライズ期間の最初の
サイクルでは、クロック信号CLKの立ち上がりエッジ
とダミーパターン信号Dummyの立ち上がりエッジと
は一致していない。イニシャライズ期間のその後の数サ
イクルでは、クロック信号CLKの立ち上がりエッジと
ダミーパターン信号Dummyの立ち上がりエッジとが
徐々に一致していることが分かる。
【0048】なお、クロック信号CLKとダミーパター
ン信号Dummyとを同期させるために使用されるエッ
ジは、立ち上がりエッジには限定されない。クロック信
号CLKとダミーパターン信号Dummyとを同期させ
るために、立ち下がりエッジを使用してもよい。あるい
は、立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの両方を
使用してもよい。
【0049】図4Bは、動作・転送期間において、クロ
ック信号CLKとデータ信号Dataとが同期する様子
を示す。クロック信号CLKとデータ信号Dataとの
間の位相差αが検出された場合、その位相差αが検出さ
れたサイクルの次のサイクルにおいてその位相差αが調
整される。
【0050】本発明によれば、クロック信号の転送経路
とデータ信号の転送経路とが近接して配置されていない
場合でも、クロック信号とデータ信号との位相ずれを最
小化することができる。また、本発明によれば、クロッ
ク信号の転送経路とデータ信号の転送経路とを近接して
配置するという従来の方法では対処できなかった電源変
動や温度変動による位相ずれに対しても対処することが
できる。
【0051】なお、本発明においても、クロック信号の
転送経路とデータ信号の転送経路とは近接して配置され
ていることが好ましい。転送経路の長さの違いに基づく
位相ずれを最小化するためである。
【0052】以下、本発明をメモリシステムに適用した
例を説明する。
【0053】図5Aは、メモリシステム100の構成を
示す。メモリシステム100は、クロック信号CLKを
生成するクロック信号生成器110と、クロック信号C
LKに従って動作するメモリ120と、クロック信号C
LKに従って動作するメモリコントローラ130と、ク
ロック信号CLKに従って動作するプロセッサ140と
を含む。クロック信号生成器110とメモリ120とメ
モリコントローラ130とプロセッサ140とは単一の
半導体チップ上に形成され得る。あるいは、それらは、
異なる半導体チップ上に形成されてもよい。
【0054】プロセッサ140は、ダミーパターン信号
Dummyとデータ信号Dataとを選択的にデータ信
号線110bに出力する出力回路142と、メモリ12
0から出力される出力信号Outをデータ信号線110
dから受け取り、クロック信号CLKと出力信号Out
との同期をとる同期回路144とを含む。出力回路14
2および同期回路144のそれぞれは、クロック信号C
LKに従って動作する。
【0055】ここで、データ信号Dataは、制御信
号、アドレス信号、メモリ120に書き込まれるべきデ
ータを示す信号を含む。制御信号は、例えば、RAS、
CAS、リード/ライト制御信号などである。
【0056】ダミーパターン信号Dummyとデータ信
号Dataとは、メモリコントローラ130を経由して
メモリ120に転送される。出力信号Outは、メモリ
コントローラ130を経由してプロセッサ140に転送
される。
【0057】メモリ120は、クロック信号CLKとデ
ータ信号Dataとの同期をとる同期回路122と、メ
モリコア124と、ダミーパターン信号Dummyと出
力信号Outとを選択的にデータ信号線110dに出力
する出力回路126を含む。同期回路122および出力
回路126には、クロック信号CLKが供給される。
【0058】メモリコア124は、複数のメモリセル
(図示せず)とメモリセルにアクセスするための周辺回
路(図示せず)とを含む。周辺回路には、例えば、デー
タラッチ、アドレスラッチ、デコーダ、センスアンプな
どが含まれる。メモリコア124は、典型的には、クロ
ック信号CLKに同期して動作する同期型のメモリ(例
えば、SDRAM)である。しかし、メモリコア124
は、そのような同期型のメモリに限定されない。メモリ
コア124は、クロック信号CLKに同期しないタイプ
のメモリであってもよい。この場合には、メモリコア1
24に供給されるクロック信号CLKは不要となる。
【0059】クロック信号CLKは、クロック信号線1
10aを介してメモリ120に供給される。データ信号
Dataは、データ信号線110bを介してメモリ12
0に供給される。このように、クロック信号CLKとデ
ータ信号Dataとは、異なる経路を経由してメモリ1
20に供給される。メモリ120の同期回路122は、
クロック信号CLKとデータ信号Dataとの間に生じ
得るスキューを低減するために設けられている。すなわ
ち、同期回路122は、図1に示される位相差低減回路
22と同一の機能を有している。
【0060】クロック信号CLKは、クロック信号線1
10cを介してプロセッサ140に供給される。出力信
号Outは、データ信号線110dを介してプロセッサ
140に供給される。このように、クロック信号CLK
と出力信号Outとは、異なる経路を経由してプロセッ
サ140に供給される。プロセッサ140の同期回路1
44は、クロック信号CLKと出力信号Outとの間に
生じ得るスキューを低減するために設けられている。す
なわち、同期回路144は、図1に示される位相差低減
回路22と同一の機能を有している。
【0061】図6は、同期回路122の構成を示す。同
期回路144も同様の構成を有している。
【0062】図6に示される例では、データ信号Dat
aは、4ビットのデータ信号と2ビットの制御信号とを
含む6ビットのデータである。4ビットのデータ信号
は、1ビットの信号Data(0)、Data(1)、
Data(2)、Data(3)を含む。2ビットの制
御信号は、1ビットの信号Cont(0)、Cont
(1)を含む。2ビットの制御信号は、例えば、リード
/ライト制御信号やチップイネーブル信号である。な
お、データ信号のビット数および制御信号のビット数が
図6に示される例に限定されないことはいうまでもな
い。
【0063】同期回路122は、各1ビットの信号ごと
にクロック信号CLKとの同期をとることができるよう
に、データ信号Dataのビット数と同数の同期回路1
22a〜122fを含む。
【0064】同期回路122aには、1ビットのデータ
信号Data(0)とクロック信号CLKが入力され
る。同期回路122aは、データ信号Data(0)の
位相とクロック信号CLKの位相とを比較し、それらの
位相の差が実質的にゼロとなるようにデータ信号Dat
a(0)の遅延量を決定する。これにより、データ信号
Data(0)のエッジとクロック信号CLKのエッジ
とを一致させることが可能になる。
【0065】同期回路122b〜122fは、同期回路
122aと同一の構成を有している。
【0066】また、同期回路122a〜122fは、そ
れぞれ、入出力線123に接続されている。入出力線1
23は、同期回路122a〜122fの1つにおいて信
号のレベルが遷移した場合にその信号レベルの遷移に応
答して決定される遅延量を他の同期回路に伝達するため
に使用される。例えば、データ信号Data(0)のレ
ベルが遷移した(すなわち、データ信号Data(0)
がLレベルからHレベルに変化した、または、Hレベル
からLレベルに変化した)と仮定する。この場合、デー
タ信号Data(0)のエッジとクロック信号CLKの
エッジとが一致するように遅延量が決定される。このよ
うに決定された遅延量が他の同期回路122b〜122
fに伝達される。
【0067】このようにして、レベルが遷移していない
データ信号とクロック信号CLKとの同期をとることが
可能になる。このような動作は、動作・転送期間におけ
る同期回路122の同期動作として特に有効である。な
ぜなら、ダミーパターン信号Dummyとして使用され
得るクロック信号とは異なり、データ信号Dataは、
所定の期間内にそのレベルが遷移するとは限らないから
である。
【0068】以下、図5Aを再び参照して、メモリ12
0にデータを書き込む場合のメモリシステム100の動
作を説明する。
【0069】プロセッサ140は、制御信号、アドレス
信号、メモリ120に書き込まれるべきデータを示す信
号をメモリコントローラ130に出力する。制御信号
は、例えば、RAS、CAS、リード/ライト制御信号
などである。
【0070】メモリコントローラ130は、アドレス信
号をプロセッサ140から受け取り、そのアドレス信号
を変換する。変換されたアドレス信号は、メモリ120
に出力される。また、メモリコントローラ130は、制
御信号とメモリ120に書き込まれるべきデータを示す
信号とをプロセッサ140から受け取り、これらの受け
取った信号を変換することなくメモリ120に出力す
る。
【0071】イニシャライズ期間において、プロセッサ
140の出力回路142は、ダミーパターン信号Dum
myをデータ信号線110bに出力する。ダミーパター
ン信号Dummyは、メモリコントローラ130を経由
してメモリ120に転送される。ダミーパターン信号D
ummyは、例えば、クロック信号CLKと同一の周期
を有するパルス信号である。メモリ120の同期回路1
22は、クロック信号CLKのエッジとダミーパターン
信号Dummyのエッジを検出し、それらのエッジが一
致するように遅延量を設定する。
【0072】動作・転送期間において、プロセッサ14
0の出力回路142は、データ信号Dataをデータ信
号線110bに出力する。「データ信号Data」は、
制御信号、アドレス信号、メモリ120に書き込まれる
べきデータを示す信号を含む。データ信号Dataは、
メモリコントローラ130を経由してメモリ120に転
送される。
【0073】動作・転送期間において、メモリ120の
動作により電源変動や温度変動が生じ得る。これらの変
動に伴い、イニシャライズ期間に設定された遅延量では
クロック信号CLKとデータ信号Dataとが同期しな
いケースが生じ得る。メモリ120の同期回路122
は、クロック信号CLKのエッジとデータ信号Data
のエッジを検出し、それらのエッジが一致するように遅
延量を再設定する。これにより、クロック信号CLKに
同期したデータ信号Data’が得られる。データ信号
Data’は、メモリコア124に出力される。このよ
うにして、クロック信号CLKに同期したデータ信号D
ata’がメモリ120に書き込まれる。
【0074】イニシャライズ期間のみならず、動作・転
送期間においても、同期回路122が同期動作を行うこ
とにより、メモリシステム100の全体の精度を確保す
ることができる。しかし、動作・転送期間中に、同期回
路122が同期動作を行うことは必須ではない。イニシ
ャライズ期間における同期回路122の同期動作によ
り、メモリシステム100の全体の精度が十分に確保で
きる場合には、動作・転送期間における同期動作122
の同期動作を省いてもよい。
【0075】次に、メモリ120からデータを読み出す
場合のメモリシステム100の動作を説明する。
【0076】出力回路126および同期回路144の動
作は、出力回路142および同期回路122の動作と同
一である。クロック信号CLKのエッジと出力信号Ou
tのエッジとが一致するように遅延量が同期回路144
に設定される。
【0077】なお、出力回路142から同期回路122
に至るデータ信号線110bの長さと、出力回路126
から同期回路144に至るデータ信号線110dの長さ
とが実質的に等しい場合には、同期回路144において
遅延量を求めることなく、同期回路122に設定される
遅延量と同じ遅延量を同期回路144に設定するように
してもよい。データ信号線110bの長さとデータ信号
線110dの長さとが実質的に等しい場合には、クロッ
ク信号CLKとデータ信号Dataとのスキューとクロ
ック信号CLKと出力信号Outとのスキューとが実質
的に等しいと考えられるからである。これにより、同期
回路144の構成を簡素化することができる。
【0078】図5Bは、データ信号Dataを遅延させ
る代わりに、クロック信号CLKを遅延させることによ
り、データ信号Dataとクロック信号CLKとの同期
をとるシステム100aの構成を示す。図5Bにおい
て、図5Aに示される構成要素と同一の構成要素には同
一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0079】メモリ120aは、同期回路122aと、
メモリコア124と、出力回路126とを含む。
【0080】同期回路122aは、クロック信号CLK
を遅延させることにより、データ信号Dataとクロッ
ク信号CLKとの同期をとる。同期回路122aは、デ
ータ信号Dataをメモリコア124に出力し、遅延さ
れたクロック信号CLKをクロック信号CLK’として
メモリコア124に出力する。メモリコア124は、ク
ロック信号CLK’に同期してデータ信号Dataを受
け取る。出力回路126には、クロック信号CLK’が
供給される。
【0081】図7は、同期回路122aの構成を示す。
同期回路122aは、クロック信号CLKとデータ信号
Dataとの同期をとる同期回路125a〜125f
と、ラッチ回路127a〜127fと、保持回路125
gとを含む。
【0082】保持回路125gは、同期回路125a〜
125fの1つにおいて信号のレベルが遷移した場合に
その信号の遷移に応答して決定される遅延量をすべての
同期回路に伝達するために使用される。保持回路125
gは、制御信号Mode2に従って活性化される。
【0083】図8は、同期回路125aの構成を示す。
同期回路125b〜125fは、同期回路125aと同
一の構成を有している。
【0084】同期回路125aは、クロック信号CLK
とデータ信号Dataとの間の位相差が低減するように
遅延量を決定する遅延量決定回路1260と、その遅延
量に従ってクロック信号CLKを遅延させる可変遅延回
路1250とを含む。同期回路125aは、制御信号M
ode1、Mode2に従って活性化される。
【0085】可変遅延回路1250は、遅延素子125
2−1〜1252−nと、AND素子1254−1〜1
254−nと、保持回路1256とを含む。ここで、n
は任意の整数である。
【0086】保持回路1256は、保持回路1256に
入力される制御信号CTRL(1)〜CTRL(n)の
レベルを保持する。制御信号CTRL(1)〜CTRL
(n)のうちいずれか1つのみがHレベルに設定され
る。例えば、制御信号CTRL(1)のレベルがHレベ
ルであり、制御信号CTRL(2)〜CTRL(n)の
レベルがLレベルであると仮定する。この場合、クロッ
ク信号CLKは、AND素子1254−1を経由して、
遅延素子1252−1〜1252−nを通過する。制御
信号CTRL(1)〜CTRL(n)を用いて、クロッ
ク信号CLKが通過する遅延素子の段数を制御すること
ができる。これにより、クロック信号CLKの遅延量を
調整することができる。可変遅延回路1250によって
遅延されたクロック信号CLKは、クロック信号CL
K’(0)として可変遅延回路1250から出力され
る。
【0087】遅延量決定回路1260には、制御信号M
ode1、Mode2が入力されている。制御信号Mo
de1は、イニシャライズ期間を規定する。例えば、制
御信号Mode1のレベルがHレベルである期間がイニ
シャライズ期間である。制御信号Mode2は、動作・
転送期間を規定する。例えば、制御信号Mode2のレ
ベルがHレベルである期間が動作・転送期間である。こ
れらの制御信号は、プロセッサ140からメモリコント
ローラ130を経由して供給される。
【0088】遅延量決定回路1260は、位相比較器1
262と、アップダウンカウンタ1264と、位相比較
器1266とを含む。
【0089】位相比較器1262は、制御信号Mode
1によってイニシャライズ期間において活性化される。
位相比較器1262は、クロック信号CLK’(0)の
位相とデータ信号Dataの位相とを比較する。データ
信号Dataの位相がクロック信号CLK’(0)より
進んでいる場合には、位相比較器1262は、アップ信
号up1をアップダウンカウンタ1264に出力する。
データ信号Dataの位相がクロック信号CLK’
(0)より遅れている場合には、位相比較器1262
は、ダウン信号down1をアップダウンカウンタ12
64に出力する。
【0090】アップダウンカウンタ1264は、アップ
信号up1に応答してクロック信号CLKの遅延量が小
さくなるようにアップダウンカウンタ1264の出力を
シフトする。例えば、アップダウンカウンタ1264
は、アップ信号up1に応答して、「CTRL(1)=
H」を「CTRL(2)=H」にシフトする。また、ア
ップダウンカウンタ1264は、ダウン信号down1
に応答してクロック信号CLKの遅延量が大きくなるよ
うにアップダウンカウンタ1264の出力をシフトす
る。例えば、アップダウンカウンタ1264は、ダウン
信号down1に応答して、「CTRL(2)=H」を
「CTRL(1)=H」にシフトする。
【0091】位相比較器1266は、制御信号Mode
2によって動作・転送期間において活性化される。位相
比較器1266は、クロック信号CLK’(0)の位相
とデータ信号Dataの位相とを比較する。データ信号
Dataの位相がクロック信号CLK’(0)より進ん
でいる場合には、位相比較器1266は、アップ信号u
p2を保持回路125gに出力する。データ信号Dat
aの位相がクロック信号CLK’(0)より遅れている
場合には、位相比較器1266は、ダウン信号down
2を保持回路125gに出力する。
【0092】保持回路125gは、アップ信号up2ま
たはダウン信号down2に応答して、同期回路125
a〜125fのそれぞれにアップ信号up3またはダウ
ン信号down3を出力する。これにより、同期回路1
25a〜125fを同時に制御することが可能になる。
【0093】このようにして、同期回路125aは、デ
ータ信号Dataに同期したクロック信号CLK’
(0)を出力する。ラッチ回路127aは、クロック信
号CLK’(0)のエッジに応答してデータ信号Dat
aをラッチする。クロック信号CLK’(0)と、ラッ
チ回路127aから出力されるデータ信号Data
(0)とがメモリコア124に出力される。
【0094】同様にして、クロック信号CLK’(1)
〜CLK’(5)と、データ信号Data(1)〜Da
ta(3)、制御信号Cont(0)〜Cont(1)
とがメモリコア124に出力される。メモリコア124
は、クロック信号CLK’(0)〜CLK’(5)のう
ちの1つに従って動作する。
【0095】以下、本発明をメモリシステムに適用した
他の例を説明する。
【0096】図9は、メモリシステム200の構成を示
す。メモリシステム200は、複数のメモリ220を有
している。メモリ220のそれぞれは、同期回路122
と、メモリコア124と、出力回路126と、フラグ信
号生成回路222とを含む。
【0097】なお、図9において、図5Aに示されるメ
モリシステム100の構成要素と同一の構成要素には同
一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0098】メモリコントローラ130が複数のメモリ
220を制御する場合において、データ信号Dataを
転送する前に、イニシャライズ期間における同期処理を
常に行うとすると、イニシャライズ期間の長期化につな
がり、メモリシステム200の高速化に障害となるおそ
れがある。メモリシステム200では、動作・転送期間
中において同期回路122が同期処理を行った場合に
は、その動作・転送期間に続く次のイニシャライズ期間
において同期回路122が同期処理を行わないように同
期回路122が制御される。
【0099】フラグ信号生成回路222は、同期回路1
22が同期処理を行った時刻(すなわち、同期処理によ
り、クロック信号CLKのエッジとデータ信号Dat
a’のエッジとが一致した時刻)から一定の期間のみH
レベルとなるフラグ信号Flagを生成する(図10A
参照)。フラグ信号FlagがHレベルとなる期間は、
十数ns〜数十ns程度であることが好ましい。特に、
クロック信号CLKの周波数が高い場合には、フラグ信
号FlagがHレベルとなる期間は、20ns以下であ
ることが好ましい。
【0100】図10Bは、フラグ信号生成回路222の
構成を示す。
【0101】フラグ信号生成回路222は、データ信号
Data’のレベルの遷移を検出する検出器222a
と、RSフリップフロップ(RS−FF)222bと、
カウンタ222cとを含む。
【0102】検出器222aは、データ信号Data’
のレベルの遷移に応答して、パルス信号setを生成す
る。パルス信号setは、RS−FF222bとカウン
タ222cとに供給される。検出器222aは、例え
ば、遅延素子222eと排他論理和素子222fとから
構成される。RS−FF222bは、パルス信号set
に応答して、フラグ生成信号FlagのレベルをLレベ
ルからHレベルに変化させる。
【0103】カウンタ222cは、パルス信号setに
応答して、カウント値をリセットする。その後、カウン
タ222cは、クロック信号CLKのエッジに応答して
カウント値をインクリメントする。カウンタ222cの
カウント値が所定の値に到達すると、カウンタ222c
は、パルス信号resetをRS−FF222bに出力
する。
【0104】RS−FF222bは、パルス信号res
etに応答して、フラグ生成信号FlagのレベルをH
レベルからLレベルに変化させる。
【0105】このようにして、データ信号Data’が
遷移した時刻から一定の期間、Hレベルとなるフラグ信
号Flagが生成される。
【0106】フラグ信号Flagは、プロセッサ140
に転送される。プロセッサ140は、フラグ信号Fla
gのレベルに応じて同期処理を行うか否かを決定する。
【0107】このような処理により、同期精度の高いデ
バイスについては、イニシャライズ期間には同期処理を
行わないようにすることができる。これにより、イニシ
ャライズ期間に同期処理を必要とするデバイス(メモ
リ)の数が減少し、同期処理が最適化される。その結
果、メモリシステム200の高速化を図ることができ
る。なお、上述した例では、フラグ信号Flagのレベ
ルがHレベルである場合には、そのフラグ信号Flag
に対応するメモリ220では、次回のイニシャライズ期
間において同期処理を行わず、フラグ信号Flagのレ
ベルがLレベルである場合には、そのフラグ信号Fla
gに対応するメモリ220では、次回のイニシャライズ
期間において同期処理を行うこととした。フラグ信号F
lagのレベルがLレベルである場合には、フラグ信号
Flagに対応するメモリ220の動作をその時点で強
制的に完了させ、動作・転送期間をイニシャライズ期間
に移行させ、そのイニシャライズ期間において同期処理
を行うようにしてもよい。 (実施の形態2)図11は、本発明の実施の形態2のシ
ステム2の構成を示す。システム2は、クロック信号生
成器10と、スレーブ20aと、マスタ30aとを含
む。図11において、図1に示される構成要素と同一の
構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略す
る。
【0108】マスタ30aは、出力回路32aを含む。
出力回路32aは、イニシャライズ期間にはダミーパタ
ーン信号Dummyをデータ信号線10bに出力し、動
作・転送期間にはデータ信号Dataをデータ信号線1
0bに出力する。出力回路32aは、イニシャライズ期
間を定義する制御信号Mode1を制御信号線10cに
出力する。出力回路32aは、制御信号線10dを介し
て制御信号REFOUTを受け取る。制御信号REFO
UTは、イニシャライズ期間が終了したことを示す制御
信号である。例えば、イニシャライズ期間が終了したこ
とは、制御信号REFOUTのレベルがLレベルからH
レベルに遷移することによって表される。
【0109】スレーブ20aは、位相差低減回路320
と内部回路24とを含む。
【0110】図12は、位相差低減回路320の構成を
示す。
【0111】位相差低減回路320には、クロック信号
線10aを介してクロック信号CLKが入力され、デー
タ信号線10bを介してダミーパターン信号Dummy
およびデータ信号Dataが入力される。位相差低減回
路320には、制御信号線10cを介してイニシャライ
ズ期間を定義する制御信号Mode1がさらに入力され
る。
【0112】位相差低減回路320は、クロック信号C
LKとダミーパターン信号Dummyとの間の位相差が
低減されるようにクロック信号CLKを遅延させる。以
下、このように遅延されたクロック信号CLKをクロッ
ク信号CLK’という。
【0113】位相差低減回路320は、ダミーパターン
信号Dummyの位相とクロック信号CLK’の位相と
を比較した結果を示す制御信号REFOUTを制御信号
線10dに出力する。
【0114】以下、図12を参照しながら、位相差低減
回路320の動作を説明する。
【0115】はじめに、マスタ30a(図11)は、制
御信号Mode1のレベルをLレベルからHレベルに変
化させる。これにより、イニシャライズ期間が開始され
る。イニシャライズ期間は、制御信号Mode1がHレ
ベルである期間であると定義される。
【0116】イニシャライズ期間において、データ信号
線10bを介してダミーパターン信号Dummyが位相
差低減回路320に入力される。ここでは、ダミーパタ
ーン信号Dummyは、クロック信号CLKと同一の周
期を有するクロック信号であると仮定する。
【0117】イニシャライズ期間において、位相比較器
322は、制御信号Mode1によって活性化される。
位相比較器322は、クロック信号CLKの位相とダミ
ーパターン信号Dummyの位相とを比較する。クロッ
ク信号CLKの位相がダミーパターン信号Dummyの
位相より進んでいる場合には、位相比較器322は、そ
の位相差に対応するパルス幅を有するパルス信号Bac
kを可変遅延回路324に出力する。クロック信号CL
Kの位相がダミーパターン信号Dummyの位相より遅
れている場合には、位相比較器322は、その位相差に
対応するパルス幅を有するパルス信号Frontを可変
遅延回路324に出力する。
【0118】可変遅延回路324は、パルス信号Bac
kに応答して遅延量を増大させ、パルス信号Front
に応答して遅延量を減少させる。クロック信号CLK
は、可変遅延回路324に設定された遅延量に従って遅
延される。このようにして、クロック信号CLKのエッ
ジとダミーパターン信号Dummyのエッジとが一致す
るように可変遅延回路324の遅延量が決定される。
【0119】位相比較器326は、クロック信号CL
K’の位相とダミーパターン信号Dummyの位相とを
比較する。クロック信号CLK’とダミーパターン信号
Dummyとの間の位相差が所定の値より大きい場合に
は、制御信号REFOUTのレベルはLレベルである。
クロック信号CLK’とダミーパターン信号Dummy
との間の位相差が所定の値以下である場合には、制御信
号REFOUTのレベルはHレベルである。理想的に
は、その所定の値はゼロである。しかし、実際の設計で
は、その所定の値はゼロに十分近い値であれば足りる。
制御信号REFOUTのレベルがLレベルからHレベル
に変化したことに応答して、可変遅延回路324の遅延
量がロックされる。
【0120】スイッチ328は、制御信号Mode1の
レベルがLレベルである場合には、データ信号線10b
を介して入力される信号を保持回路330に出力し、制
御信号Mode1のレベルがHレベルである場合には、
データ信号線10bを介して入力される信号を保持回路
330に出力しない。
【0121】保持回路330は、クロック信号CLK’
に従って、スイッチ328から出力される信号を保持す
るとともに、内部回路24(図11)に出力する。
【0122】マスタ30a(図11)は、制御信号RE
FOUTのレベルがLレベルからHレベルに変化したこ
とを確認した後に、制御信号Mode1のレベルをHレ
ベルからLレベルに変化させる。これにより、イニシャ
ライズ期間が終了される。その後、動作・転送期間が開
始される。動作・転送期間において、データ信号線10
bを介してデータ信号Dataが位相差低減回路320
に入力される。
【0123】なお、イニシャライズ期間の開始から可変
遅延回路324における遅延量がロックされるまでのロ
ック時間を予め予測することができる場合には、制御信
号REFOUTを出力する必要はない。そのロック時間
が経過した後に、データ信号Dataの転送動作を開始
すればよいからである。
【0124】図13は、位相差低減回路320において
使用される各信号の波形を示す。
【0125】時刻T1では、制御信号Mode1のレベ
ルがLレベルからHレベルに変化する。これにより、イ
ニシャライズ期間が開始される。時刻T1では、クロッ
ク信号CLKの位相がダミーパターン信号Dummyの
位相よりも進んでいる。従って、パルス信号Backに
よって可変遅延回路324の遅延量が増加される。可変
遅延回路324に設定された遅延量に応じてクロック信
号CLKが遅延される。
【0126】時刻T2では、クロック信号CLK’の位
相とダミーパターン信号Dummyの位相とが一致す
る。図13において、白丸は、クロック信号CLK’の
エッジとダミーパターン信号Dummyのエッジとが一
致していることを示す。
【0127】時刻T3では、クロック信号CLK’とダ
ミーパターン信号Dummyとの間の位相差がなくなっ
たことに応答して、制御信号REFOUTのレベルがL
レベルからHレベルに変化する。
【0128】時刻T4では、制御信号Mode1のレベ
ルがHレベルからLレベルに変化する。これにより、イ
ニシャライズ期間が終了される。図14は、位相差低減
回路420の構成を示す。位相差低減回路420は、図
12に示される位相差低減回路320と置換可能であ
る。
【0129】位相差低減回路420は、制御信号Mod
e1を使用する代わりに、所定のイニャライズパターン
を検出することにより、イニシャライズ期間の開始を検
出する。従って、位相差低減回路420には、制御信号
Mode1は入力されない。位相差低減回路420に
は、クロック信号線10aを介してクロック信号CLK
が入力され、データ信号線10bを介してダミーパター
ン信号Dummyおよびデータ信号Dataが入力され
る。
【0130】位相差低減回路420は、クロック信号C
LKとダミーパターン信号Dummyとの間の位相差が
低減されるようにクロック信号CLKを遅延させる。以
下、このようにして遅延されたクロック信号CLKをク
ロック信号CLK’という。
【0131】位相差低減回路420からは、ダミーパタ
ーン信号Dummyの位相とクロック信号CLK’の位
相とを比較した結果を示す制御信号REFOUTが出力
される。
【0132】以下、図14を参照しながら、位相差低減
回路420の動作を説明する。
【0133】デコーダ421は、データ信号線10bを
介して入力される信号の中に所定のイニシャライズパタ
ーンが含まれているか否かを判定する。所定のイニシャ
ライズパターンは、例えば、HLHHLLというパター
ンを有する信号である(図15A参照)。
【0134】デコーダ421がイニシャライズパターン
を検出すると、デコーダ421は、イニシャライズ期間
が開始されることを認識する。イニシャライズ期間にお
いて、データ信号線10bを介してダミーパターン信号
Dummyが位相差低減回路420に入力される。ここ
では、ダミーパターン信号Dummyは、クロック信号
CLKと同一の周期を有するクロック信号であると仮定
する。デコーダ421は、データ信号線10bを介して
入力される信号を位相比較器422に出力するようにセ
レクタ428を切り換える。
【0135】位相比較器422および可変遅延回路42
4の機能および動作は、図12に示される位相比較器3
22および可変遅延回路324のそれらと同一である。
従って、ここでは詳細な説明を省略する。
【0136】位相比較器426は、位相比較器326
(図12)と同様にして、制御信号REFOUTを生成
する。位相比較器426は、制御信号REFOUTのレ
ベルがLレベルからHレベルに変化したことに応答し
て、イニシャライズ期間が終了したことを示す信号をデ
コーダ421に出力する。
【0137】デコーダ421は、位相比較器426から
の信号に応答して、データ信号線10bを介して入力さ
れる信号を保持回路430に出力するようにセレクタ4
28を切り換える。デコーダ421は、可変遅延回路4
24における遅延量をロックする。
【0138】保持回路430は、クロック信号CLK’
に従って、セレクタ428から出力される信号を保持す
るとともに、内部回路24(図11)に出力する。
【0139】マスタ30a(図11)は、制御信号RE
FOUTのレベルがLレベルからHレベルに変化したこ
とを確認した後に、データ信号Dataの転送動作を開
始する。
【0140】なお、イニシャライズ期間の開始から可変
遅延回路424における遅延量がロックされるまでのロ
ック時間を予め予測することができる場合には、制御信
号REFOUTを出力する必要はない。そのロック時間
が経過した後に、データ信号Dataの転送動作を開始
すればよいからである。
【0141】図15Bは、クロック信号CLKの位相が
ダミーパターン信号Dummyの位相より遅れている場
合の各信号の波形を示す。
【0142】クロック信号CLKとダミーパターン信号
Dummyとの間の位相差に対応するパルス幅W1を有
するパルス信号Frontが可変遅延回路424に出力
される。その結果、クロック信号CLKが遅延され、ク
ロック信号CLK’の位相とダミーパターン信号Dum
myの位相とが一致する。図15Bにおいて、2つの白
丸は、クロック信号CLKのエッジと、そのエッジに対
応するクロック信号CLK’のエッジを示す。
【0143】図15Cは、クロック信号CLKの位相が
ダミーパターン信号Dummyの位相より進んでいる場
合の各信号の波形を示す。
【0144】クロック信号CLKとダミーパターン信号
Dummyとの間の位相差に対応するパルス幅W2を有
するパルス信号Backが可変遅延回路424に出力さ
れる。その結果、クロック信号CLKが遅延され、クロ
ック信号CLK’の位相とダミーパターン信号Dumm
yの位相とが一致する。図15Cにおいて、2つの白丸
は、クロック信号CLKのエッジと、そのエッジに対応
するクロック信号CLK’のエッジを示す。
【0145】上述したように、位相差低減回路320お
よび420は、クロック信号CLKを遅延させることに
より、クロック信号CLKとデータ信号Dataとの間
の位相差を低減する。あるいは、データ信号Dataを
遅延させることにより、クロック信号CLKとデータ信
号Dataとの間の位相差を低減するように位相差低減
回路320および420を改変してもよい。そのように
改変された位相差低減回路320および420も本発明
の範囲に含まれる。 (実施の形態3)図16は、本発明の実施の形態3のシ
ステム3の構成を示す。システム3は、クロック信号生
成器10と、スレーブ20bと、マスタ30aとを含
む。図16において、図11に示される構成要素と同一
の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略
する。
【0146】マスタ30aには、クロック信号CLKが
供給される。マスタ30aは、クロック信号CLKに従
って動作する。スレーブ20bには、クロック信号CL
Kは供給されない。スレーブ20bは、クロック信号C
LK’をスレーブ20bの内部で生成し、クロック信号
CLK’に従って動作する。
【0147】システム3によれば、送信側の回路に供給
されるクロック信号CLKを受信側の回路に転送する必
要がない。このようなシステム構成は、送信側の回路と
受信側の回路との距離が非常に大きい場合に特に有効で
ある。
【0148】スレーブ20bは、位相差低減回路520
と内部回路24とを含む。内部回路24は、クロック信
号CLK’に従って動作する。
【0149】図17は、位相差低減回路520の構成を
示す。
【0150】位相差低減回路520には、データ信号線
10bを介してダミーパターン信号Dummyおよびデ
ータ信号Dataが入力される。位相差低減回路520
には、制御信号線10cを介してイニシャライズ期間を
定義する制御信号Mode1がさらに入力される。
【0151】位相差低減回路520は、ダミーパターン
信号Dummyとクロック信号CLK’との間の位相差
が低減されるようにクロック信号CLK’を生成する。
【0152】位相差低減回路520は、ダミーパターン
信号Dummyの位相とクロック信号CLK’の位相と
を比較した結果を示す制御信号REFOUTを制御信号
線10dに出力する。
【0153】以下、図17を参照しながら、位相差低減
回路520の動作を説明する。
【0154】はじめに、マスタ30a(図16)は、制
御信号Mode1のレベルをLレベルからHレベルに変
化させる。これにより、イニシャライズ期間が開始され
る。イニシャライズ期間は、制御信号Mode1がHレ
ベルである期間であると定義される。
【0155】イニシャライズ期間において、データ信号
線10bを介してダミーパターン信号Dummyが位相
差低減回路520に入力される。ここでは、ダミーパタ
ーン信号Dummyは、クロック信号CLKと同一の周
期を有するクロック信号であると仮定する。
【0156】イニシャライズ期間において、位相比較器
522は、制御信号Mode1によって活性化される。
位相比較器522は、ダミーパターン信号Dummyの
位相とクロック信号CLK’の位相とを比較する。クロ
ック信号CLK’は、発振器(VCO)524によって
生成される。クロック信号CLK’の位相がダミーパタ
ーン信号Dummyの位相より進んでいる場合には、位
相比較器522は、その位相差に対応するパルス幅を有
するパルス信号BackをVCO制御回路523に出力
する。クロック信号CLK’の位相がダミーパターン信
号Dummyの位相より遅れている場合には、位相比較
器522は、その位相差に対応するパルス幅を有するパ
ルス信号FrontをVCO制御回路523に出力す
る。
【0157】VCO制御回路523は、パルス信号Ba
ckに応答して発振周波数が小さくなるようにVCO5
24を制御し、パルス信号Frontに応答して発振周
波数が大きくなるようにVCO524を制御する。クロ
ック信号CLK’の位相は、VCO524によって調整
される。このようにして、クロック信号CLK’のエッ
ジとダミーパターン信号Dummyのエッジとが一致す
るようにVCO524の発振周波数が決定される。
【0158】位相比較器522は、制御信号REFOU
Tを生成する。クロック信号CLK’とダミーパターン
信号Dummyとの間の位相差が所定値より大きい場合
には、制御信号REFOUTのレベルはLレベルであ
る。クロック信号CLK’とダミーパターン信号Dum
myとの間の位相差が所定値以下である場合には、制御
信号REFOUTのレベルはHレベルである。理想的に
は、その所定の値はゼロである。しかし、実際の設計で
は、その所定の値はゼロに十分近い値であれば足りる。
【0159】電位保持回路526は、制御信号REFO
UTのレベルがLレベルからHレベルに変化したことに
応答して、位相比較器522から供給される電位を保持
する。電位保持回路526によって保持される電位は、
VCO制御回路523に供給される。これにより、VC
O524の発振状態がロックされる。スイッチ528
は、制御信号Mode1のレベルがLレベルである場合
には、データ信号線10bを介して入力される信号を保
持回路530に出力し、制御信号Mode1のレベルが
Hレベルである場合には、データ信号線10bを介して
入力される信号を保持回路530に出力しない。
【0160】保持回路530は、クロック信号CLK’
に従って、スイッチ528から出力される信号を保持す
るとともに、内部回路24(図16)に出力する。
【0161】マスタ30a(図16)は、制御信号RE
FOUTのレベルがLレベルからHレベルに変化したこ
とを確認した後に、制御信号Mode1のレベルをHレ
ベルからLレベルに変化させる。これにより、イニシャ
ライズ期間が終了される。その後、動作・転送期間が開
始される。動作・転送期間において、データ信号線10
bを介してデータ信号Dataが位相差低減回路520
に入力される。
【0162】なお、イニシャライズ期間の開始からVC
O524の発振状態がロックされるまでのロック時間を
予め予測することができる場合には、制御信号REFO
UTを出力する必要はない。そのロック時間が経過した
後に、データ信号Dataの転送動作を開始すればよい
からである。
【0163】図18は、位相差低減回路520において
使用される各信号の波形を示す。
【0164】時刻T1では、制御信号Mode1のレベ
ルがLレベルからHレベルに変化する。これにより、イ
ニシャライズ期間が開始される。時刻T1では、クロッ
ク信号CLK’の位相がダミーパターン信号Dummy
の位相よりも進んでいる。従って、パルス信号Back
によってVCO524の発振周波数が小さくされる。そ
の後、パルス信号Frontおよびパルス信号Back
に応答して、VCO524の発振周波数が調整される。
【0165】時刻T2では、クロック信号CLK’の位
相とダミーパターン信号Dummyの位相とが一致す
る。図18において、白丸は、クロック信号CLK’の
エッジとダミーパターン信号Dummyのエッジとが一
致していることを示す。
【0166】時刻T3では、クロック信号CLK’とダ
ミーパターン信号Dummyとの間の位相差がなくなっ
たことに応答して、制御信号REFOUTのレベルがL
レベルからHレベルに変化する。
【0167】時刻T4では、制御信号Mode1のレベ
ルがHレベルからLレベルに変化する。これにより、イ
ニシャライズ期間が終了される。図19は、位相差低減
回路620の構成を示す。位相差低減回路620は、図
17に示される位相差低減回路520と置換可能であ
る。
【0168】位相差低減回路620は、制御信号Mod
e1を使用する代わりに、所定のイニャライズパターン
を検出することにより、イニシャライズ期間の開始を検
出する。従って、位相差低減回路620には、制御信号
Mode1は入力されない。位相差低減回路620に
は、データ信号線10bを介してダミーパターン信号D
ummyおよびデータ信号Dataが入力される。
【0169】位相差低減回路620は、ダミーパターン
信号Dummyとクロック信号CLK’との間の位相差
が低減されるようにクロック信号CLK’を生成する。
【0170】位相差低減回路620からは、ダミーパタ
ーン信号Dummyの位相とクロック信号CLK’の位
相とを比較した結果を示す制御信号REFOUTが出力
される。
【0171】以下、図19を参照しながら、位相差低減
回路620の動作を説明する。
【0172】デコーダ621は、データ信号線10bを
介して入力される信号の中に所定のイニシャライズパタ
ーンが含まれているか否かを判定する。所定のイニシャ
ライズパターンは、例えば、HLHHLLというパター
ンを有する信号である(図20A参照)。
【0173】デコーダ621がイニシャライズパターン
を検出すると、デコーダ621は、イニシャライズ期間
が開始されることを認識する。イニシャライズ期間にお
いて、データ信号線10bを介してダミーパターン信号
Dummyが位相差低減回路620に入力される。ここ
では、ダミーパターン信号Dummyは、クロック信号
CLKと同一の周期を有するクロック信号であると仮定
する。デコーダ621は、データ信号線10bを介して
入力される信号を位相比較器622に出力するようにセ
レクタ628を切り換える。
【0174】位相比較器622、VCO制御回路623
およびVCO624の機能および動作は、図17に示さ
れる位相比較器522、VCO制御回路523およびV
CO524のそれらと同一である。従って、ここでは詳
細な説明を省略する。位相比較器622は、位相比較器
522(図17)と同様にして、制御信号REFOUT
を生成する。
【0175】電位保持回路626は、制御信号REFO
UTのレベルがLレベルからHレベルに変化したことに
応答して、位相比較器622から供給される電位を保持
する。電位保持回路626によって保持される電位は、
VCO制御回路623に供給される。
【0176】デコーダ621は、制御信号REFOUT
のレベルがLレベルからHレベルに変化したことに応答
して、データ信号線10bを介して入力される信号を保
持回路630に出力するようにセレクタ628を切り換
える。
【0177】保持回路630は、クロック信号CLK’
に従って、セレクタ628から出力される信号を保持す
るとともに、内部回路24(図16)に出力する。
【0178】マスタ30a(図16)は、制御信号RE
FOUTのレベルがLレベルからHレベルに変化したこ
とを確認した後に、データ信号Dataの転送動作を開
始する。
【0179】なお、イニシャライズ期間の開始からVC
O624の発振状態がロックされるまでのロック時間を
予め予測することができる場合には、制御信号REFO
UTを出力する必要はない。そのロック時間が経過した
後に、データ信号Dataの転送動作を開始すればよい
からである。
【0180】図20Bは、クロック信号CLK’の位相
がダミーパターン信号Dummyの位相に一致する様子
を示す。
【0181】上述したように、位相差低減回路520お
よび620は、VCO524および624の発振周波数
を調整することにより、クロック信号CLK’とデータ
信号Dataとの間の位相差を低減する。あるいは、デ
ータ信号Dataを遅延させることにより、クロック信
号CLK’とデータ信号Dataとの間の位相差を低減
するように位相差低減回路520および620を改変し
てもよい。そのように改変された位相差低減回路520
および620も本発明の範囲に含まれる。
【0182】上述したシステム3においては、データ信
号Dataを転送する動作・転送期間中は、VCO52
4(または624)は、イニシャライズ期間中にロック
された発振状態で発振し続ける。従って、動作・転送期
間において、クロック信号CLK’の位相とデータ信号
Dataの位相とがずれる可能性がある。
【0183】以下、動作・転送期間において発生し得る
位相ずれを低減する補正処理について説明する。なお、
この補正処理は、データ信号Dataの周期は、クロッ
ク信号CLK’の周期の定数倍であるという前提の下で
実行される。
【0184】図21Aは、補正処理を実行する機能を有
する位相差低減回路520aの構成を示す。位相差低減
回路520aは、図17に示される位相差低減回路52
0におけるVCO524をVCO524aに置換し、補
正処理を実行する補正回路532を追加することによっ
て得られる。図21Aにおいて、図17に示される構成
要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その
説明を省略する。
【0185】図21Bは、VCO524aおよび補正回
路532の構成を示す。
【0186】VCO524aは、n個のインバータがリ
ング状に接続されたリングオシレータ524cと、n個
のインバータのうちk個目のインバータから出力される
信号を選択するセレクタ524bとを含む。ここで、n
は2以上の任意の整数であり、kは1以上n以下の整数
である。以下、説明の簡略化のために、リングオシレー
タ524cは、3個のインバータを含むと仮定する。す
なわち、n=3と仮定する。
【0187】リングオシレータ524cは、リング状に
接続されたインバータ524c1とインバータ524c
2とインバータ524c3とを含む。ノードN1、N2
よびN3は、インバータ524c1、インバータ524
c2およびインバータ524c3の出力にそれぞれ接続
されている。
【0188】リングオシレータ524cの状態は、ノー
ドN1の電圧レベルとノードN2の電圧レベルとノードN
3の電圧レベルの組によって表現される。リングオシレ
ータ524cは、以下に示す状態1〜状態6を有してい
る。状態1〜状態6は、この順番に遷移し、状態6の次
は状態1に戻る。
【0189】 状態1:(H,L,H) 状態2:(L,L,H) 状態3:(L,H,H) 状態4:(L,H,L) 状態5:(H,H,L) 状態6:(H,L,L) ここで、(x,y,z)は、ノードN1の電圧レベルが
xレベルであり、ノードN2の電圧レベルがyレベルで
あり、ノードN3の電圧レベルがzレベルである状態を
示す。
【0190】ノードN1、ノードN2およびノードN3
それぞれの電圧レベルは、HレベルとLレベルとを繰り
返す。従って、ノードN1から出力される信号SN1、ノ
ードN2から出力される信号SN2およびノードN3から
出力される信号SN3は、所定の周期で振動するクロッ
ク信号となる。
【0191】セレクタ524bは、選択信号Selに従
って、信号SN1、信号SN2および信号SN3のうちの
1つを選択する。セレクタ524bによって選択された
信号がクロック信号CLK’としてVCO524aから
出力される。
【0192】補正回路532は、リングオシレータ52
4cの状態を保持する保持回路534a、534bと、
リングオシレータ524cの状態の周回数をカウントす
るカウンタ536と、カウンタ536のカウント値を保
持する保持回路538a、538bと、保持回路534
aに保持される状態と保持回路534bに保持される状
態との変化量を検出する変化量検出回路540aと、保
持回路538aに保持されるカウント値と保持回路53
8bに保持されるカウント値との変化量を検出する変化
量検出回路540bと、変化量検出回路540aによっ
て検出された変化量を変化量検出回路540bによって
検出された変化量で除算する除算回路542と、その除
算結果に基づいて制御信号SVを生成する制御回路54
4と、変化量検出回路540aによって検出された変化
量に基づいて選択信号Selを生成する制御回路546
とを含む。
【0193】保持回路534a、534b、カウンタ5
36、保持回路538a、538b、変化量検出回路5
40a、540b、除算回路542、制御回路544、
546のそれぞれは、制御信号Mode2によって活性
化される。
【0194】以下、補正回路532の動作を説明する。
【0195】データ信号Dataのレベルが遷移したこ
とに応答して、保持回路534aおよび保持回路534
bの一方にリングオシレータ524cの現在の状態が保
持される。保持回路534aおよび保持回路534bの
他方には、リングオシレータ524cの1つ前の状態が
保持されている。
【0196】変化量検出回路540aは、リングオシレ
ータ524cの現在の状態とリングオシレータ524c
の1つ前の状態との変化量を検出する。例えば、リング
オシレータ524cの現在の状態が「状態3」であり、
リングオシレータ524cの1つ前の状態が「状態1」
であった場合には、変化量は、2(=3−1)である。
変化量検出回路540aは、その変化量を示す信号とし
て値2を有する信号を除算回路542に出力する。
【0197】カウンタ536は、リングオシレータ52
4cの状態の周回数をカウントする。カウンタ536
は、リングオシレータ524cの状態が状態1から次の
状態1まで遷移したことに応答して、カウント値を1つ
だけインクリメントする。
【0198】データ信号Dataのレベルが遷移したこ
とに応答して、保持回路538aおよび保持回路538
bの一方にカウンタ536の現在のカウント値が保持さ
れる。保持回路538aおよび保持回路538bの他方
には、カウンタ536の1つ前のカウント値が保持され
ている。
【0199】変化量検出回路540bは、カウンタ53
6の現在のカウント値とカウンタ536の1つ前のカウ
ント値との変化量を検出する。その変化量は、データ信
号Dataのレベルが遷移してからデータ信号Data
のレベルが次に遷移するまでのリングオシレータ524
cの状態の周回数を示す。例えば、現在のカウント値が
「5」であり、1つ前のカウント値「2」であった場合
には、変化量は、3(=5−2)である。変化量検出回
路540bは、その変化量を示す信号として値3を有す
る信号を除算回路542に出力する。
【0200】除算回路542は、変化量検出回路540
aによって検出された変化量を変化量検出回路540b
によって検出された変化量で除算する。除算結果は、リ
ングオシレータ524cの1周回あたりに、データ信号
Dataがリングオシレータ524cの何状態分に相当
する位相ずれが生じたかを表す。例えば、上述した例の
場合、除算結果は、2/3(=2÷3)となる。これ
は、リングオシレータ524cの1周回あたりに、デー
タ信号Dataがリングオシレータ524cの2/3状
態分に相当する量だけ遅延していることを表す。
【0201】制御回路544は、除算結果に応じて、制
御信号SVを生成する。制御信号SVは、VCO制御回路
523に供給される。これにより、除算結果に応じて、
VCO524aの発振周波数が調整される。例えば、除
算結果が2/3である場合には、制御回路544は、リ
ングオシレータ524cの2/3状態分に相当する長さ
だけクロック信号CLK’の周期が長くなるように制御
信号SVを生成する。
【0202】制御回路546は、変化量検出回路540
aによって検出される変化量に応じて、選択信号Sel
の値を変更する。例えば、変化量検出回路540aによ
って検出される変化量が2である場合には、データ信号
Dataのレベルが前回遷移してからデータ信号Dat
aのレベルが今回遷移するまでに、データ信号Data
がリングオシレータ524cの2状態分に相当する量だ
け遅延したことを表す。この場合、制御回路546は、
信号が出力されているノードよりも2段分だけ後方のノ
ードから信号が出力されるように選択信号Selの値を
変更する。
【0203】このようにして、補正回路532は、デー
タ信号Dataのレベルが前回遷移してからデータ信号
Dataのレベルが今回遷移するまでのデータ信号Da
taの遅延量を計算し、VCO524aは、その遅延量
に相当する分だけクロック信号CLK’を遅延させる。
また、補正回路532は、リングオシレータ524cの
1周回あたりのデータ信号Dataの遅延量を計算し、
VCO524aは、その遅延量に相当する分だけ低い周
波数を有するクロック信号CLK’を生成する。その結
果、データ信号Dataのエッジがクロック信号CL
K’のエッジに一致するようにクロック信号CLK’の
位相が調整される。
【0204】図22Aは、リングオシレータ524cの
ノードN1から出力される信号SN1、ノードN2から出
力される信号SN2、ノードN3から出力される信号SN
3の波形を示す。図22Aに示されるように、信号SN2
の位相は、インバータの1段分に相当する遅延量だけ信
号SN1の位相より遅れており、信号SN3の位相は、イ
ンバータの1段分に相当する遅延量だけ信号SN2の位
相より遅れている。
【0205】図22Bは、補正回路532によって実行
される補正処理の例を示す。
【0206】図22Bに示される例では、データ信号D
ataは、時刻T1にLレベルからHレベルに変化し、
時刻T2にHレベルからLレベルに変化すると仮定す
る。また、時刻T1から時刻T2までの期間においてデー
タ信号Dataはリングオシレータ524cの2状態分
に相当する量だけ遅延し、時刻T1から時刻T2までの期
間においてリングオシレータ524cの周回数は3であ
ると仮定する。
【0207】この場合、上述した補正処理により、クロ
ック信号CLK’は遅延量αだけ遅延される。ここで、
遅延量αは、リングオシレータ524cの2状態分に相
当する量である。その結果、時刻T2には、データ信号
Dataのエッジとクロック信号CLK’のエッジとが
一致する。また、上述した補正処理により、時刻T2
ら、クロック信号CLK’の周期は(T+β)となる。
ここで、Tは時刻T1からT2までの期間におけるクロッ
ク信号CLK’の周期を示し、βはリングオシレータ5
24cの2/3状態分に相当する長さを示す。
【0208】さらに、図22Bに示される例では、デー
タ信号Dataは、時刻T3にLレベルからHレベルに
変化すると仮定する。また、時刻T2から時刻T3までの
期間においてデータ信号Dataはリングオシレータ5
24cの1状態分に相当する量だけ遅延し、時刻T2
ら時刻T3までの期間においてリングオシレータ524
cの周回数は2であると仮定する。
【0209】この場合、上述した補正処理により、クロ
ック信号CLK’は遅延量γだけ遅延される。ここで、
遅延量γは、リングオシレータ524cの1状態分に相
当する量である。その結果、時刻T3には、データ信号
Dataのエッジとクロック信号CLK’のエッジとが
一致する。また、上述した補正処理により、時刻T3
ら、クロック信号CLK’の周期は(T’+δ)とな
る。ここで、T’は時刻T2からT3までの期間における
クロック信号CLK’の周期を示し、δはリングオシレ
ータ524cの1/2状態分に相当する長さを示す。
【0210】
【発明の効果】本発明によれば、クロック信号とデータ
信号とが異なる経路で転送される場合でも、スキューを
発生させることのない半導体集積回路、システムおよび
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシステム1の構成を示
す図である。
【図2】出力回路32の構成を示す図である。
【図3】位相差低減回路22の構成を示す図である。
【図4A】イニシャライズ期間において、クロック信号
CLKとダミーパターン信号Dummyとが同期する様
子を示す図である。
【図4B】動作・転送期間において、クロック信号CL
Kとデータ信号Dataとが同期する様子を示す図であ
る。
【図5A】メモリシステム100の構成を示す図であ
る。
【図5B】メモリシステム100aの構成を示す図であ
る。
【図6】同期回路122の構成を示す図である。
【図7】同期回路122の他の構成を示す図である。
【図8】同期回路125aの構成を示す図である。
【図9】メモリシステム200の構成を示す図である。
【図10A】フラグ信号Flagの波形を示す図であ
る。
【図10B】フラグ信号生成回路222の構成を示す図
である。
【図11】本発明の実施の形態2のシステム2の構成を
示す図である。
【図12】位相差低減回路320の構成を示す図であ
る。
【図13】位相差低減回路320において使用される各
信号の波形を示す図である。
【図14】位相差低減回路420の構成を示す図であ
る。
【図15A】イニシャライズパターンの例を示す図であ
る。
【図15B】クロック信号CLKの位相がダミーパター
ン信号Dummyの位相より遅れている場合の各信号の
波形を示す図である。
【図15C】クロック信号CLKの位相がダミーパター
ン信号Dummyの位相より進んでいる場合の各信号の
波形を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態3のシステム3の構成を
示す図である。
【図17】位相差低減回路520の構成を示す図であ
る。
【図18】位相差低減回路520において使用される各
信号の波形を示す図である。
【図19】位相差低減回路620の構成を示す図であ
る。
【図20A】イニシャライズパターンの例を示す図であ
る。
【図20B】クロック信号CLK’の位相がダミーパタ
ーン信号Dummyの位相に一致する様子を示す図であ
る。
【図21A】位相差低減回路520aの構成を示す図で
ある。
【図21B】VCO524aおよび補正回路532の構
成を示す図である。
【図22A】リングオシレータ524cに含まれるn個
の遅延回路のうちk段目の遅延回路から出力される信号
の波形を示す図である。
【図22B】クロック信号CLK’の周期がデータ信号
Dataの周期より短い場合を示す図である。
【図23A】従来の同期システムの構成を示す図であ
る。
【図23B】位相ずれを示す図である。
【図24A】基準クロック信号SysCLKの位相とデ
ータ信号の位相とが完全に一致している場合を示す図で
ある。
【図24B】基準クロック信号SysCLKの位相とデ
ータ信号の位相との間に位相ずれTが生じている場合を
示す図である。
【図24C】基準クロック信号の周波数が高い場合に、
基準クロック信号SysCLKの位相とデータ信号の位
相との間に位相ずれTが生じている場合を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 システム 10 クロック生成器 20 半導体集積回路 22 位相差低減回路 24 内部回路 30 コントローラ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号とデータ信号との間の第1
    の位相差を低減する位相差低減回路と、 前記クロック信号との間の前記第1の位相差が低減され
    た前記データ信号を受け取る回路とを備え 前記位相差低減回路は、 前記クロック信号とダミーパターン信号との間の第2の
    位相差が低減されるように第1の遅延量を決定する遅延
    量決定回路と、 前記第1の遅延量に従って、前記クロック信号および前
    記データ信号の一方を遅延させる可変遅延回路と を備え
    ている、 半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延量決定回路は、 前記クロック信号と前記データ信号との間の前記第1の
    位相差が低減されるように第2の遅延量をさらに決定
    し、 前記可変遅延回路は、前記第2の遅延量に従って、前記
    クロック信号および前記データ信号の一方を遅延させ
    る、請求項に記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記ダミーパターン信号は、第1の論理
    レベルから第2の論理レベルに少なくとも1回変動する
    信号である、請求項に記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記データ信号は、データ線を介して前
    記位相差低減回路に入力され、前記ダミーパターン信号
    は、前記データ信号が前記位相差低減回路に入力される
    前に前記データ線を介して前記位相差低減回路に入力さ
    れる、請求項に記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 第1半導体集積回路と第2半導体集積回
    路とを備えたシステムであって、 前記第1半導体集積回路は、 データ信号を前記第2半導体集積回路に出力する出力回
    路を含み、 前記第2半導体集積回路は、 前記第1半導体集積回路から出力された前記データ信号
    を受け取り、クロック信号と前記データ信号との間の第
    1の位相差を低減する位相差低減回路と、 前記クロック信号との間の前記第1の位相差が低減され
    た前記データ信号を受け取る回路とを含み、 前記位相差低減回路は、 前記クロック信号とダミーパターン信号との間の第2の
    位相差が低減されるように第1の遅延量を決定する遅延
    量決定回路と、 前記第1の遅延量に従って、前記クロック信号および前
    記データ信号の一方を遅延させる可変遅延回路と を備え
    ている、 システム。
  6. 【請求項6】 前記遅延量決定回路は、 前記クロック信号と前記データ信号との間の前記第1の
    位相差が低減されるように第2の遅延量をさらに決定
    し、 前記可変遅延回路は、前記第2の遅延量に従って、前記
    クロック信号および前記データ信号の一方を遅延させ
    る、請求項に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記ダミーパターン信号は、第1の論理
    レベルから第2の論理レベルに少なくとも1回変動する
    信号である、請求項に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記第1半導体集積回路と前記第2半導
    体集積回路とはデータ線を介して互いに接続されてお
    り、 前記データ信号は、前記データ線を介して前記第1半導
    体集積回路から前記第2半導体集積回路に転送され、前
    記ダミーパターン信号は、前記データ信号が前記第1半
    導体集積回路から前記第2半導体集積回路に転送される
    前に前記データ線を介して前記第1半導体集積回路から
    前記第2半導体集積回路に転送される、請求項に記載
    のシステム。
  9. 【請求項9】 クロック信号とデータ信号との間のスキ
    ューを低減する方法であって、 (a)クロック信号とデータ信号との間の第1の位相差
    を低減するステップと、 (b)前記クロック信号との間の前記第1の位相差が低
    減された前記データ信号を受け取るステップとを包含
    し、 前記ステップ(a)は、 (a−1)前記クロック信号とダミーパターン信号との
    間の第2の位相差が低減されるように第1の遅延量を決
    定するステップと、 (a−2)前記第1の遅延量に従って、前記クロック信
    号および前記データ信号の一方を遅延させるステップと
    を包含する、 方法。
  10. 【請求項10】 前記ステップ(a)は、 (a−3)前記クロック信号と前記データ信号との間の
    前記第1の位相差が低減されるように第2の遅延量をさ
    らに決定するステップと、 (a−4)前記第2の遅延量に従って、前記クロック信
    号および前記データ信号の一方を遅延させるステップと
    をさらに包含する、請求項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ダミーパターン信号は、第1の論
    理レベルから第2の論理レベルに少なくとも1回変動す
    る信号である、請求項に記載の方法。
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