JP2935654B2 - 吸収冷温水機及びその運転制御方法 - Google Patents

吸収冷温水機及びその運転制御方法

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JP2935654B2
JP2935654B2 JP7255084A JP25508495A JP2935654B2 JP 2935654 B2 JP2935654 B2 JP 2935654B2 JP 7255084 A JP7255084 A JP 7255084A JP 25508495 A JP25508495 A JP 25508495A JP 2935654 B2 JP2935654 B2 JP 2935654B2
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高質燃料系と排熱
利用系とを備え、排熱利用系の配管に介装した熱交換器
を介して外部からの排熱(例えばコジェネレーションシ
ステム等から発生する30℃〜120℃の流体、例えば
温水や蒸気)が投入される吸収冷温水機に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる技術に関し、本出願人が特願平6
−73428号において提案したものを説明する。
【0003】図29において、吸収冷温水機1は、蒸発
器9、吸収器10、高温再生器11、低温再生器12、
凝縮器13、高温溶液熱交換器14、低温溶液熱交換器
15、冷媒ポンプP9、溶液ポンプP10及びこれらの
部材を接続する各種ラインが設けられている。また、図
示しない冷房負荷に対して冷水を供給する冷水ライン6
と、高温再生器11への加熱源(例えばガスバーナ)に
高質燃料を供給する燃料ライン7が設けられている。ま
た、吸収器10及び凝縮器13に冷却水を供給するため
の冷却水ラインCLが設けられ、図示しない冷却塔で冷
却された冷却水を循環している。そして、高温溶液熱交
換器14と低温溶液熱交換器15との間の稀溶液ライン
L1には温熱源用熱交換器5が介装されており、該温熱
源用熱交換器5において、図示しないコジェネレーショ
ンシステムの排熱ラインL2を流れる温排水と、吸収器
10からポンプP10を介して稀溶液ラインL1を流れ
る稀溶液とが、熱交換を行う。すなわち、温熱源用熱交
換器5により、85℃〜120℃の排温水が有している
熱量の一部が、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液に伝達
され、これによりコストの高い高質燃料の消費量の削減
が図られるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の技術自体は
非常に有効なものである。しかし、省エネルギの要請が
厳しい昨今においては、高質燃料の消費量の削減率とし
て、20%〜40%程度まで要望されている。これに対
して、上記従来技術では、定格時における高質燃料の削
減率は12%程度であり、上述した厳しい要請に対処す
ることが困難である。
【0005】本発明は上記した従来技術の問題点に鑑み
て提案されたもので、排熱利用率を更に高めて、高質燃
料の消費量を削減することができる吸収冷温水機の提供
を目的としている。
【0006】
【知見】本発明者は種々研究の結果、上記従来技術にお
いて、稀溶液ラインL1に介装した中間再生器5におい
て液相・液相間で行われる顕熱・顕熱交換に代えて、高
温再生器と低温再生器とを連通する中間濃度溶液ライン
を流れる中間濃度溶液と温排水との間で顕熱・潜熱交換
を行えば、より多くの熱量が排熱側から吸収冷温水機内
に投入出来ることを見出だした。具体的に述べると、前
記中間濃度溶液ラインを流れる中間濃度溶液を減圧して
熱交換器(温熱源用熱交換器)に送ると、中間濃度溶液
の一部が熱交換器(温熱源用熱交換器)において相変化
すなわち気化して、温排水より気化熱すなわち潜熱を奪
い、顕熱・潜熱交換が行われることに着目した。そし
て、この様な顕熱・潜熱交換が行われた場合には、従来
の顕熱・顕熱交換に比較して、吸収冷温水機内を循環す
る溶液(高温再生器と低温再生器とを連通する中間濃度
溶液ライン内を流れる中間濃度溶液)がより多くの熱量
を温排水から奪い、熱交換率が向上することを見出し
た。本発明は、この様な知見に基づいて創作されたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収冷温水機
は、高温再生器と低温再生器とを連通する中間濃度溶液
ラインの高温溶液熱交換器と低温再生器との間に圧力調
整手段と中間再生器を介装し、該中間再生器は、外部の
温熱源から供給される流体と前記中間濃度溶液ライン中
の流体との間で顕熱・潜熱交換を行い、外部の温熱源か
ら供給される流体の流入温度を計測する温排水入口温度
センサと、蒸発器から冷房負荷側へ流出する冷水の温度
を計測する冷水出口温度センサと、温排水入口温度セン
サの出力及び冷水出口温度センサの出力から、吸収冷温
水機の運転モードを高質燃料単独焚き運転モード、排熱
投入及び高質燃料焚き運転モード、排熱単独投入運転モ
ードのいずれかに決定する制御手段、とを有している。
【0008】ここで圧力調整手段としては、例えば減圧
弁が用いられる。
【0009】本発明の吸収冷温水機を実施するに際し
て、外部の温熱源から供給される流体と稀溶液ラインを
流れる稀溶液との間で顕熱・顕熱交換を行う補助中間再
生器を設けるのが好ましい。その際に、前記中間再生器
と前記補助中間再生器の一部とを一体化した複合中間再
生器を設けることも可能である。
【0010】また、前記圧力調整手段に加えて、補助圧
力調整手段を設けても良い。この場合、補助圧力調整手
段の個数は、1個であっても2個以上であっても良い。
そして、補助圧力調整手段の設置個数或いは設置箇所
は、系全体の圧力バランスが良好に調節出来る様に設定
される。
【0011】ここで、吸収冷温水機の循環系において、
圧力を設定すれば一義的に流量が定まり、流量を設定す
れば一義的に圧力が定まる。すなわち、圧力と流量とは
一対一の関係で定まる。従って、前記圧力調整手段及び
補助圧力調整手段を、例えば可変オリフィスの様な流量
調整手段として設けることも好ましい。
【0012】また、前記温排水入口温度センサ及び冷水
出口温度センサに加えて、冷却水の流入温度を計測する
冷却水入口温度センサを設けてもよい。
【0013】また、低温再生器の圧力或いは凝縮器の圧
力を計測する中間圧力計測手段、低温再生器の温度を計
測する低温再生器温度計測手段、前記圧力調整手段の低
温再生器側の稀溶液の圧力を計測する稀溶液圧力計測手
段又は温度を計測する稀溶液圧力計測手段から選ばれた
手段を設けてもよい。
【0014】本発明の吸収冷温水機の運転方法は、吸収
器を出た稀溶液が全て高温熱交換器へ送られるタイプの
吸収冷温水機の運転制御方法において、高温再生器と低
温再生器とを連通する中間濃度溶液ラインの高温溶液熱
交換器と低温再生器との間に圧力調整手段と中間再生器
を介装し、該中間再生器は、外部の温熱源から供給され
る流体と前記中間濃度溶液ライン中の流体との間で顕熱
・潜熱交換を行い、外部の温熱源から供給される流体の
流入温度を計測する温排水入口温度計測工程と、蒸発器
から冷房負荷側へ流出する冷水の温度を計測する冷水出
口温度計測工程と、計測された温排水入口温度及び冷水
出口温度に基づいて、吸収冷温水機の運転モードを高質
燃料単独焚き運転モード、排熱投入及び高質燃料焚き運
転モード、排熱単独投入運転モードのいずれかに決定す
る運転モード決定工程、とを有している。
【0015】また、前記諸工程に加えて、冷却水の流入
温度を測定する冷却水入口温度測定工程、低温再生器の
圧力或いは凝縮器の圧力を計測する中間圧力計測工程、
低温再生器の温度を計測する低温再生器温度計測工程、
圧力調整手段の低温再生器側の中間濃度溶液の圧力を計
測する中間濃度溶液圧力計測工程又は温度を検出する中
間濃度溶液温度計測工程から選ばれた工程を設けもてよ
い。
【0016】以上説明した様な構成を具備する本発明に
よれば、熱量の移動量が大きい顕熱・潜熱交換を行うこ
とにより、従来の顕熱・顕熱交換のみの技術に比較し
て、より多くの熱量を排熱から吸収冷温水機内へ供給す
ることが出来る。その結果、排熱利用率を高め、高質燃
料の消費量を削減して、目標値である20−40%に近
付けることが可能となるのである。
【0017】そして、外部の温熱源から供給される流体
の流入温度、冷房負荷側へ供給される冷水の温度、冷却
水の流入温度、低温再生器の圧力或いは凝縮器の圧力、
低温再生器の温度、圧力調整手段の低温再生器側の中間
濃度溶液の圧力或いは温度、等の各種運転条件を選択的
に制御要素として、後述する様な態様にて、排熱焚き単
独運転、高質燃料焚き単独運転、排熱及び高質燃料焚き
運転、の何れかの運転モードを選択する事が出来る。更
に、各種運転モードにおける最適の流量に調整すること
が可能である。
【0018】その結果、吸収冷温水機の運転において、
圧力或いは流量バランスの制御を非常に高い精度で行う
事が出来るのである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。なお、これらの図面において図29
に対応する部分については、同じ符号を付して重複説明
を省略する。
【0020】図1において、高温再生器11から高温溶
液熱交換器14を介して低温再生器12へ向かう中間濃
度溶液ラインL3において、高温溶液熱交換器14と低
温再生器12との間に、圧力調整手段である減圧弁17
と中間再生器18とが介装されている。
【0021】この中間再生器18には、排熱ラインL2
が接続され、中間濃度溶液ラインL3内を流れる中間濃
度溶液と、排熱ラインL2内を流れる温排水との間で顕
熱・潜熱交換が行われる。ここで、吸収冷温水機の循環
系内の流量及び圧力は微妙に調整する必要があるので、
上記圧力調整手段である減圧弁17は、圧力調整手段と
してのみならず、流量調整手段としての役割をも併せ持
っている。
【0022】更に、制御手段である制御ユニット30が
設けられ、この制御ユニット30には、燃料制御弁3
1、温排水用三方弁32、排熱ラインL2の温排水入口
温度Thを計測する温排水入口温度センサ33、蒸発器
9から冷房負荷側へ流出する冷水出口温度Tlを計測す
る冷水出口温度センサ34、冷却ラインCLの冷却水入
口温度Tmを計測する冷却水入口温度センサ35、低温
再生器12の圧力を計測する中間圧力計測手段である中
間圧力センサ36(又は、温度を計測する低温再生器温
度センサ37)、分岐ラインL3の減圧弁17の低温再
生器12側の中間濃度溶液の圧力を計測する中間濃度溶
液圧力計測手段である中間濃度溶液圧力センサ38(又
は、中間濃度溶液の温度を計測する中間濃度溶液温度計
測手段である中間濃度溶液温度センサ39)、がそれぞ
れ接続されている。
【0023】なお、図示の実施形態において、高温再生
器11はガスバーナを用いた高質燃料焚きを行うものと
して表現されているが、高質燃料焚きはガスバーナの使
用に限定されるものではない。図示はされていないが、
例えば、高温蒸気を高質燃料として用いて、該高温蒸気
を高温再生器に導いても良い。
【0024】次に図1で示す実施形態の作用について説
明する。中間濃度溶液ラインL3を流れる中間濃度溶液
は、減圧弁17で減圧されているので、その再生温度は
低下している。そして、中間再生器18を通過する際
に、中間濃度溶液の一部が気化して気相・液相の二相流
となって低温再生器12内へ流入する。ここで、中間再
生器18を通過して気化する際に、排熱ラインL2の温
排水から気化熱(潜熱)を奪う。換言すれば、中間再生
器18において顕熱・潜熱交換が行われ、従来技術の顕
熱・顕熱交換に比較して大量の熱量が排熱側(L2側)
から吸収冷温水機側へ投入されるのである。
【0025】したがって、図29で示す従来の温熱源用
熱交換器5を用いた場合よりも、排熱ラインL2から多
くの熱量が吸収冷温水機側へ供給され、その分、高温再
生器11への高質燃料の消費量が削減され、その削減率
は、従来の12%程度から(要望されている数値であ
る)20〜40%程度にまで向上するのである。
【0026】次に、制御の態様を説明する。ここで、 モードa:高質燃料単独焚き運転モード すなわち高質燃料焚き単独運転モード モードb:排熱投入及び高質燃料焚き運転モード すなわち排熱投入+高質燃料焚き運転モード モードc:排熱単独投入運転モード すなわち排熱単独運転モード Thset:温排水入口設定温度 Tlset:冷水出口設定温度 Tmset:冷却水入口設定温度 P:中間圧力すなわち低温再生器12内の圧力 Tlg:低温再生器12の温度 Ps:減圧弁17を出た後の中間濃度溶液の圧力 Ts:減圧弁17を出た後の中間濃度溶液の温度 とする。
【0027】図2には、請求項1、8に対応する第1の
制御態様が示されている。すなわち、制御ユニット30
は、温排水入口温度センサ33と冷水出口温度センサ3
4とからの信号に基づき、温排水入口温度Thと冷水出
口温度Tlとを検出し(ステップS1)、温度Thが温
排水入口設定温度Thsetより大きいか否か、すなわ
ち排熱の投入が可能か否かを判定する(ステップS
2)。NOの場合は、モードaを選択し(ステップS
3)、YESだったら、冷水出口温度Tlが冷水出口設
定温度Tlsetより大きいか否かすなわち冷房負荷が
設定値より大きいか否かを判定する(ステップS4)。
YESだつたら、モードbを選択し(ステップS5)、
NOの場合は、モードcを選択する(ステップS6)。
【0028】図3にも、請求項1、7、8、14に対応
する第2の制御態様が示されている。すなわち、第1の
制御態様のステップS3のモードaを選択したのち、減
圧弁17に制御信号を出力し、モードaに最適な溶液循
環量制御を行う(ステップSA)。また、ステップS5
のモードbを選択したのち、減圧弁17に制御信号を出
力し、モードbに最適な溶液循環量制御を行う(ステッ
プSB)。或いは、ステップS6のモードcを選択した
のち、減圧弁17に制御信号を出力し、モードcに最適
な溶液循環量制御を行う(ステップSC)。
【0029】図4には、請求項2、9に対応する第3の
制御態様が示されている。すなわち、温度Th、Tlの
他に、冷却水入口温度センサ35からの信号に基づき冷
却水入口温度Tmを検出し(ステップS7)、温度Th
が温度Thsetより大きいか否か、すなわち排熱の投
入が可能か否かを判定する(ステップS8)。NOの場
合は、モードaを選択し(ステップS9)、YESだっ
たら、温度Tmにより低温再生器12の圧力Pが変化し
て温度Thsetが変化するので、温度Th、Tmより
排熱の投入が可能か否かを判定する(ステップS1
0)。NOの場合は、モードaを選択し(ステップS
9、YESだったら、温度Tlが温度Tlsetより大
きいか、すなわち冷房負荷が設定値より大きいか否かを
判定する(ステップS11)、YESだったら、モード
bを選択し(ステップS12)、NOの場合は、モード
cを選択する(ステップS13)、図5には、請求項
3、10に対応する第4の制御態様が示されている。す
なわち、温度Th、Tlの他に、中間圧力センサ36か
らの信号に基づき、低温再生器12内の圧力Pを検出し
(ステップS14)、温度Thと圧力Pとより、排熱投
入が可能か否かを判定する(ステップS15)。NOの
場合は、モードaを選択し(ステップS16)、YES
だったら、温度Tlが温度Tlsetより大きいか否
か、すなわち、冷房負荷が設定値より大きいか否かを判
定する(ステップS17)。YESだったら、モードb
を選択し(ステップS18)、NOの場合には、モード
cを選択する(ステップS19)。
【0030】図6には、請求項2、3の組み合わせ、或
いは請求項9、10の組み合わせ、に相当する第5の制
御態様が示されている。すなわち、温度Th、Tl及び
圧力Pの他に温度Tmを検出し(ステップS20)、温
度Tmにより低温再生器12の圧力Pが変化するので、
温度Th、Tmから排熱投入が可能か否かを判定する
(ステップS21)。ステップS21がNOの場合はモ
ードaを選択する(ステップS22)。一方、YESの
場合はステップS23において、冷水出口温度Tlが設
定温度Tlsetよりも高いか否か(すなわち、冷房負
荷が設定値より大きい否か)を判定する(ステップS2
3)。そして、ステップS23がYESだったら、モー
ドbを選択し(ステップS24)、NOの場合は、モー
ドcを選択する。
【0031】図7には、請求項4或いは請求項11に対
応する第6の制御態様が示されている。この第6の制御
態様では、温度Th、Tlの他に、低温再生器温度セン
サ37からの信号に基づき、低温再生器12の温度Tl
gを検出し(ステップS26)、温度Th、Tlgから
排熱投入が可能か否かを検出する(ステップS27)。
ステップS27がNOの場合は、モードaを選択する
(ステップS28)。一方、ステップS27がYESだ
ったら、温度Tlが温度Tlsetより大きいか否か、
すなわち、冷房負荷が設定値より大きい否かを判定する
(ステップS29)。そして、ステップS29がYES
だったらモードbを選択し(ステップS30)、NOの
場合には、モードcを選択する(ステップS31)。
【0032】図8には、請求項2、4の組み合わせ、或
いは請求項9、11の組み合わせ、に相当する第7の制
御態様が示されている。この第7の制御態様では、温度
Th、Tlg、Tlの他に温度Tmを検出し(ステップ
S32)、温度Th、Tm、Tlgから排熱投入が可能
か否かを判定する(ステップS33)。ステップS33
がNOの場合は、モードaを選択する(ステップS3
4)。一方、YESだったら、温度Tlが温度Tlse
tより大きいか否か、すなわち、冷房負荷が設定値より
大きい否かを判定する(ステップS35)。そしてステ
ップS35がYESだったら、モードbを選択し(ステ
ップS36)、NOの場合には、モードcを選択する
(ステップS37)。
【0033】図9には、請求項3、5の組み合わせ、或
いは請求項10、12の組み合わせ、に相当する第8の
制御態様が示されている。図9において、温度Th、T
l及び圧力Pの他に、中間濃度溶液圧力センサ38から
の信号に基づき減圧弁17を出た後の中間濃度溶液の圧
力(中間濃度溶液ラインの分岐から低温再生器へ向かう
ライン中の圧力調整手段の低温再生器側の中間濃度溶液
の圧力)Psを検出し(ステップS38)、温度Th及
び圧力P、Psから排熱投入が可能であるか否か(すな
わち、圧力Ps、Pを考慮し、中間再生器18において
顕熱・潜熱交換が可能であるか否か)、を判定する(ス
テップS39)。ステップS39がNOの場合は、モー
ドaを選択する(ステップS40)。一方、排熱投入が
可能であれば(ステップS39がYES)、温度Tlが
温度Tlsetより大きいか、すなわち、冷房負荷が設
定値より大きいか否かを判定する(ステップS41)。
そして、ステップS41がYESだったらモードbを選
択し(ステップS42)、NOの場合はモードcを選択
する(ステップS43)。
【0034】図10には、請求項2、3、5の組み合わ
せ、或いは請求項9、10、12の組み合わせ、に相当
する第9の制御態様が示されている。すなわち、温度T
h、Tl及び圧力P、Psの他に温度Tmを検出し(ス
テップS44)、温度Th、Tm及び圧力P、Psから
排熱投入が可能か否かを判定する(ステップS45)。
そして、ステップS45がNOの場合はモードaを選択
する(ステップS46)が、YESだったら、温度Tl
が温度Tlsetより大きいか否か、すなわち冷房負荷
が設定値より大きいか否かを判定する(ステップS4
7)。そしてステップS47がYESだったらモードb
を選択し(ステップS48)、NOの場合にはモードc
を選択する(ステップS49)。
【0035】図11は、請求項6或いは請求項13に対
応する第10の制御態様が示されている。すなわち、温
度Th、Tl及びTs(中間濃度溶液ラインの低温再生
器へ向かうライン中の圧力調整手段の低温再生器側の中
間濃度溶液の温度)と、圧力Pとを検出し(ステップS
50)、温度Th、Tsと圧力Pとにより排熱投入が可
能か否かを判定する(ステップS51)。ステップS5
1がNOの場合はモードaを選択し(ステップS5
2)、YESだったら、温度Tlが温度Tlsetより
大きいか否か、すなわち、冷房負荷が設定値より大きい
否かを判定する(ステップS53)。そしてステップS
53がYESだったら、モードbを選択し(ステップS
54)、NOの場合は、モードcを選択する(ステップ
S55)。
【0036】図12には、請求項2、4、6の組み合わ
せ、或いは請求項9、11、13の組み合わせに相当す
る第11の制御態様が示されている。すなわち、温度T
h、Tl、Tlg及びTsの他に温度Tmを検出し(ス
テップS56)、温度Th、Tlg、Ts及びTmから
排熱投入が可能か否かを判定する(ステップS57)。
ステップS57がNOの場合はモードaを選択し(ステ
ップS58)、YESだったら、温度Tlが温度Tls
etより大きいか否か、すなわち冷房負荷が設定値より
大きいか否かを判定する(ステップS59)。そしてス
テップS59がYESだったら、モードbを選択し(ス
テップS60)、NOの場合は、モードcを選択する
(ステップS61)。
【0037】図13には、高質燃料焚き単独運転、すな
わちモードa、における運転制御の態様(第12の制御
態様)が示されている。すなわち、温度Th、Tl等を
検出して(ステップS70)、図2−12を参照して説
明した制御態様により運転モードをモードaに決定した
ならば(ステップS71)、温排水用三方弁32に制御
信号を出力し、温排水が中間再生器18を完全にバイパ
スするように三方弁32の開度を制御する(ステップS
72)。そして、温度Tlが温度Tlsetより大きい
か否か、すなわち、冷房負荷が設定値より大きいか否か
を判定する(ステップS73)。ステップS73がYE
Sだったら、燃料制御弁31に制御信号を出力し、高質
燃料の高温再生器11への供給を増加させる方向に制御
弁31の開度を制御し(ステップS74)、NOの場合
は、高質燃料の供給を減少させる方向に制御弁31の開
度を制御する。
【0038】図14には、排熱投入及び高質燃料焚きを
行う運転、すなわちモードb、における運転制御の態様
(第13の制御態様)が示されている。すなわち、温度
Th、Tl等を検出して(ステップS76)、図2−1
2で示す制御態様によりモードbと決定したならば(ス
テップS77)、温排水用三方弁32に制御信号を出力
し、温排水が完全に中間再生器18を流れるように三方
弁32の開度を制御する(ステップS78)。そして、
温度Tlが温度Tlsetより大きいか否か、すなわ
ち、冷房負荷が設定値より大きいか否かを判定する(ス
テップS79)。ステップS79がYESの場合は、燃
料制御弁31の開度を、高温再生器11への高質燃料の
供給が増加する方向に制御し(ステップS80)、NO
の場合は、高質燃料の供給を減少させる方向に制御する
(ステップS81)。
【0039】図15には、排熱投入のみを行う運転モー
ド、モードc、における運転制御の態様(第14の制御
態様)が示されている。すなわち、温度Th、Tl等を
検出し(ステップS82)、図2−12で示す制御態様
によりモードcと決定したならば(ステップS83)、
温度Tlが温度Tlsetより大きいか否か、すなわち
冷房負荷が設定値より大きいか否かを判定する(ステッ
プS84)。ステップS84がYESだったら、温排水
用三方弁32に制御信号を出力し、中間再生器18に投
入される温水量を増加させる方向に三方弁32の開度を
制御し(ステップS85)、NOの場合は、減少させる
方向に三方弁32の開度を制御する(ステップS8
6)。
【0040】図16も、モードcにおける運転制御(第
15の制御態様)を示している。すなわち、温度Th、
Tl等を検出し(ステップS87)、モードcと決定し
たならば(ステップS88)、温度Tlが温度Tlse
tより大きいか否か、すなわち、冷房負荷が設定値より
大きいか否かを判定する(ステップS89)。ステップ
S89がYESだったら、温排水用三方弁32に制御信
号を出力し、中間再生器18に投入される温水量を増加
される方向に三方弁32の開度を制御し、且つ、減圧弁
17に制御信号を出力し、減圧弁17を開ける方向に制
御する(ステップS90)。一方、ステップS89がN
Oの場合は、中間再生器18に投入される温水を減少さ
せる方向に三方弁32の開度を制御し、且つ、減圧弁1
7を絞る方向に制御する(ステップS91)。
【0041】図17も、モードcにおける運転制御(第
16の制御態様)を示している。先ず、温度Th、Tl
等を検出し(ステップS92)、モードcを決定する
(ステップS93)。次いで、温度Tlが温度Tlse
tより大きいか否かを判定し(ステップS94)、YE
Sだったら、温排水用三方弁32に制御信号を出力し、
中間再生器18に温水を投入する側に三方弁32を全開
し(ステップS95)、NOの場合は、中間再生器18
をバイパスする側に三方弁32を全開する(ステップS
96)。
【0042】更に図18にも、モードcにおける運転制
御(第17の制御態様)が示されている。すなわち、温
度Th、Tl等を検出し(ステップS97)、モードc
を決定する(ステップS98)。次いで、温度Tlが温
度Tlsetより大きいか否か、すなわち、冷房負荷が
設定値より大きいか否かを判定する(ステップS9
9)。ステップS99がYESだったら、温排水用三方
弁32に制御信号を出力し、中間再生器18に温水を投
入する側へ三方弁32を全開し、且つ、減圧弁17に制
御信号を出力し、減圧弁17を開ける方向に制御する
(ステップS100)。一方、ステップS99がNOの
場合は、中間再生器18を温水がバイパスする側に三方
弁32を全開し、かつ、減圧弁17を絞る方向に制御す
る(ステップS101)。
【0043】図19は本発明の第2の実施の形態を示し
ている。この実施形態では、稀溶液ラインL1の低温溶
液熱交換器15と高温溶液熱交換器14との間に、図2
9の温熱源用熱交換器5と同様な温熱源用熱交換器19
を介装して排熱ラインL2Aに接続し、三方弁32A及
び温度センサ33Aをそれぞれ制御ユニット30に接続
している。
【0044】この実施形態でも、前記第1〜第17の制
御態様で運転が行われ、温熱源用熱交換器19におい
て、排熱ラインL2を流れる温排水と稀溶液ラインL1
を流れる稀溶液との間で顕熱・顕熱交換が行われる。図
2の実施形態では、該顕熱・顕熱交換により稀溶液に供
給される排熱量の分だけ、図1の実施形態に比較して、
より多くの排熱量を得ることができる。その他の構成及
び作用効果については、図1の実施形態と同様である。
【0045】図20は本発明の第3の実施の形態を示し
ている。中間濃度溶液ラインL3の高温溶液熱交換器1
4近傍の下流側に分岐点16を設け、その分岐点16か
ら直接低温再生器12に向う補助ラインL4を設け、こ
の補助ラインL4に、温熱源用熱交換器19Aを設け且
つ排熱ラインL2Bに接続し、三方弁32及び温度セン
サ33Bを制御ユニット30に接続したものである。
【0046】この実施形態では、補助ラインL4を流れ
る中間濃度溶液と排熱ラインL2Bを流れる温排水との
間では顕熱・顕熱変換が行われる。一方、分岐点16よ
りも低温再生器12側を流れる中間濃度溶液は、図1の
実施形態の場合と同様に、排熱ラインL2を流れる温排
水との間で顕熱・潜熱交換を行う。図20の形態でも、
前記第1〜第17の制御態様による運転が行われ、図1
の実施形態の場合よりも多くの排熱量を得ることができ
る。その他の構成及び作用効果については、図1の実施
形態と同様である。
【0047】図21は本発明の第4の実施の形態を示し
ており、図19の実施形態と図20の実施形態とを組合
せた例である。図21の実施形態では中間濃度溶液ライ
ンL3が分岐点16において補助ラインL4を分岐して
おり、該補助ラインL4には、その内部を流れる中間濃
度溶液と排熱ラインL2Bを流れる温排水との間で顕熱
・顕熱交換を行う温熱源用熱交換器19Aが設けられて
いる。一方、分岐点16よりも低温再生器12側の中間
濃度溶液ラインL3を流れる中間濃度溶液は、減圧弁1
7で減圧されて再生温度を低下させ、中間再生器18に
おいて排熱ラインL2を流れる温排水と顕熱・潜熱交換
をする。この形態でも、前記第1〜第17の制御態様に
よる運転が行われ、図1の形態に比較して、より多くの
排熱量を得ることができる。
【0048】図22は本発明の第5の実施の形態を示し
ている。図22において、中間濃度溶液ラインL3は、
減圧弁17の上流側近傍で分岐(16A)しており、そ
の分岐点16Aから低温再生器12に向う補助ラインL
5を設けている。また、中間再生器20aと温熱源用熱
交換器20bとを一体化した複合中間再生器20を設
け、排熱ラインL2に接続している。
【0049】複合中間再生器20の補助ラインL5側で
は、補助ラインL5の内部を流れる中間濃度溶液と排熱
ラインL2を流れる温排水との間で顕熱・顕熱交換が行
われる(符号「20b」で示す箇所)。一方、分岐点1
6Aよりも低温再生器12側の中間濃度溶液ラインL3
を流れる中間濃度溶液は、減圧弁17で減圧されて再生
温度を低下させ、複合中間再生器20中の符号「20
a」側で、排熱ラインL2を流れる温排水と顕熱・潜熱
交換をする。
【0050】その他の構成及び作用効果については、図
1の実施形態と同様である。但し、図22で示す実施形
態は、図1の実施形態に比較して、排熱の供給量を多く
することが可能である。そして、前記第1−17の制御
態様による運転が行われる。
【0051】図23は本発明の第6の実施の態様を示
し、稀溶液ラインL1に温熱源用熱交換器19を設け、
他を図22と同様に構成した例である。この形態では、
前記第1〜第17の制御態様の制御が行われ、温熱源用
熱交換器19において顕熱・顕熱交換により排熱ライン
L2Aから投入された排熱の分だけ、図22の実施形態
よりも多量の排熱量を得ることができる。
【0052】次に、後述する位置a〜fについて説明す
る。
【0053】 位置a:分岐点21又は21Aの上流側の位置 位置b:補助ラインL4の位置 位置c:温熱源用熱交換器19Aの上流側の位置 位置d:温熱源用熱交換器19Aの下流側の位置 位置e:補助ラインL5の複合中間再生器20の上流側
の位置 位置f:補助ラインL5の複合中間再生器20の下流側
の位置 図24は本発明の第7の実施の形態を示している。この
実施形態では、中間濃度溶液ラインL3は高温熱交換器
14の下流側近傍から補助ラインL4が分岐しており、
分岐点16に三方弁21を設け、かつ、位置a又はbに
前記減圧弁17と同様な圧力調整補助手段としての補助
減圧弁17A(図示せず)を介装し、他を図1と同様に
構成した例である。
【0054】この形態では、運転モードに応じて両減圧
弁17、17A及び三方弁21を作動し、系内の流量・
圧力のバランスを調整し、運転の円滑及び排熱の熱交換
率の向上を図っている。但し、この実施形態において、
三方弁21のみを制御することにより、系内の流量・圧
力のバランスを調整することが可能である。或いは、前
記減圧弁17及び(位置a又はbのいずれかに設けた)
補助減圧弁17Aの2部材のみを制御して、流量・圧力
バランスを制御することも出来る。
【0055】図25は本発明の第8の実施の形態を示
し、補助ラインL4の分岐点16に三方弁21を設け、
かつ、位置a、c及びdのいずれかに、補助減圧弁17
Aを設け、他を図20の実施形態と同様に構成してい
る。この実施形態では、運転の円滑及び排熱の熱交換率
の向上(及びそれに伴う高質燃料消費量の削減率の向
上)が図られる。なお、三方弁21、補助減圧弁17A
は、いずれも流量調整手段としても機能するものであ
る。そして、前記第1−17の制御態様による運転が行
われる。或いは、図25の実施形態において、三方弁2
1のみによって系内の流量・圧力のバランスを調整する
ことが可能である。更に、前記減圧弁17及び図示しな
い補助減圧弁17Aの2部材だけを用いて制御しても良
い。
【0056】図26は本発明の第9の実施の形態を示
し、補助ラインL4の分岐点16に三方弁21を設け、
かつ、位置a、c及びdのいずれかに補助減圧弁17A
を設け、他を図4と同様に構成した例である。この形態
でも、運転の円滑及び排熱の熱交換率(及びそれに伴う
高質燃料消費量の削減率)の向上が図られる。そして、
前記第1−17の制御態様による運転が行われる。
【0057】図26の実施形態においても、三方弁21
のみにより、或いは、前記減圧弁17及び補助減圧弁1
7Aのみにより、流量・圧力のバランス制御を行うこと
が可能である。
【0058】図27は本発明の第10の実施の形態を示
し、補助ラインL5の分岐点16Aに三方弁21Aを設
け、かつ、位置a、e及びfのいずれかに補助減圧弁1
7Aを設け、他を図22と同様に構成した例である。こ
の形態でも、運転の円滑及び排熱の熱交換率の向上(及
びそれに伴う高質燃料消費量の削減率の向上)が図られ
る。そして、前記第1−17の制御態様による運転が行
われる。
【0059】図27の実施形態における流量・圧力のバ
ランス制御についても、三方弁21のみにより、或い
は、前記減圧弁17及び補助減圧弁17Aのみにより、
行うことが出来る。
【0060】図28は本発明の第11の実施の形態を示
し、補助ラインL5の分岐点16Aに三方弁21Aを設
け、かつ、位置a、e及びfのいずれかに補助減圧弁1
7Aを設け、他を図23と同様に構成した例である。こ
の形態でも、運転の円滑及び排熱の熱交換率(及びそれ
に伴う高質燃料消費量の削減率)の向上が図られる。そ
して、前記第1−17の制御態様による運転が行われ
る。
【0061】図28の実施形態において、三方弁21の
みを制御することにより、或いは、前記減圧弁17及び
(位置a、b、d及びfのいずれかに設けた)補助減圧
弁17Aの2部材を制御することにより、系内の流量・
圧力バランスが制御出来る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所謂「シリーズフロー」タイプの吸収冷温水機を例えば
コージェネレーションシステム等において排熱源と組み
合わせた場合に、熱量の移動量が大きい顕熱・潜熱交換
を行うことにより、従来の顕熱・顕熱交換のみの技術に
比較して、より多くの熱量を排熱から吸収冷温水機内へ
供給することが出来る。その結果、排熱利用率を高め、
高質燃料の消費量を削減して、目標値である20−40
%に近付けることが可能となるのである。
【0063】そして、外部の温熱源から供給される流体
の流入温度、冷房負荷側へ供給される冷水の温度、冷却
水の流入温度、低温再生器の圧力或いは凝縮器の圧力、
低温再生器の温度、圧力調整手段の低温再生器側の中間
濃度溶液の圧力或いは温度、等の各種運転条件に対応し
て、排熱焚き単独運転、高質燃料焚き単独運転、排熱及
び高質燃料焚き運転、の何れかの運転モードを選択する
事が出来る。更に、各種運転モードにおける最適の流量
に調整することが可能である。その結果、圧力或いは流
量バランスの制御に非常に高い精度が要求される吸収冷
温水機の運転において、最適な制御が提供されるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の制御態様を示す制御フローチャ
ート図。
【図3】本発明の第2の制御態様を示す制御フローチャ
ート図。
【図4】本発明の第3の制御態様を示す制御フローチャ
ート図。
【図5】本発明の第4の制御態様を示す制御フローチャ
ート図。
【図6】本発明の第5の制御態様を示す制御フローチャ
ート図。
【図7】本発明の第6の制御態様を示す制御フローチャ
ート図。
【図8】本発明の第7の制御態様を示す制御フローチャ
ート図。
【図9】本発明の第8の制御態様を示す制御フローチャ
ート図。
【図10】本発明の第9の制御態様を示す制御フローチ
ャート図。
【図11】本発明の第10の制御態様を示す制御フロー
チャート図。
【図12】本発明の第11の制御態様を示す制御フロー
チャート図。
【図13】本発明の第12の制御態様を示す制御フロー
チャート図。
【図14】本発明の第13の制御態様を示す制御フロー
チャート図。
【図15】本発明の第14の制御態様を示す制御フロー
チャート図。
【図16】本発明の第15の制御態様を示す制御フロー
チャート図。
【図17】本発明の第16の制御態様を示す制御フロー
チャート図。
【図18】本発明の第17の制御態様を示す制御フロー
チャート図。
【図19】本発明の第2の実施の形態を示すブロック
図。
【図20】本発明の第3の実施の形態を示すブロック
図。
【図21】本発明の第4の実施の形態を示すブロック
図。
【図22】本発明の第5の実施の形態を示すブロック
図。
【図23】本発明の第6の実施の形態を示すブロック
図。
【図24】本発明の第7の実施の形態を示すブロック
図。
【図25】本発明の第8の実施の形態を示すブロック
図。
【図26】本発明の第9の実施の形態を示すブロック
図。
【図27】本発明の第10の実施の形態を示すブロック
図。
【図28】本発明の第11の実施の形態を示すブロック
図。
【図29】従来の吸収冷温水機を示すブロック図。
【符号の説明】
L1・・・稀溶液ライン L2、L2A、L2B・・・排熱ライン L3・・・中間濃度溶液ライン L4、L5・・・補助ライン 1・・・吸収冷温水機 5・・・温熱源用熱交換器 6・・・冷水ライン 7・・・燃料ライン 9・・・蒸発器 10・・・吸収器 11・・・高温再生器 12・・・低温再生器 13・・・凝縮器 14・・・高温溶液熱交換器 15・・・低温溶液熱交換器 16、16A・・・分岐点 17、17A・・・減圧弁 18・・・中間再生器 19、19A・・・温熱源用熱交換器 20・・・温熱源用熱交換器 21、21A・・・三方弁 30・・・制御ユニット 31・・・燃料制御弁 32・・・温排水用三方弁 33・・・温排水入口温度センサ 34・・・冷水出口温度センサ 35・・・冷却水入口温度センサ 36・・・中間圧力センサ 37・・・低温再生器温度センサ 38・・・中間濃度溶液圧力センサ 39・・・中間濃度溶液温度センサ

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温再生器と低温再生器とを連通する中
    間濃度溶液ラインの高温溶液熱交換器と低温再生器との
    間に圧力調整手段と中間再生器を介装し、該中間再生器
    は、外部の温熱源から供給される流体と前記中間濃度溶
    液ライン中の流体との間で顕熱・潜熱交換を行い、外部
    の温熱源から供給される流体の流入温度を計測する温排
    水入口温度センサと、蒸発器から冷房負荷側へ流出する
    冷水の温度を計測する冷水出口温度センサと、温排水入
    口温度センサの出力及び冷水出口温度センサの出力か
    ら、吸収冷温水機の運転モードを高質燃料単独焚き運転
    モード、排熱投入及び高質燃料焚き運転モード、排熱単
    独投入運転モードのいずれかに決定する制御手段、とを
    有することを特徴とする吸収冷温水機。
  2. 【請求項2】 冷却水の流入温度を計測する冷却水入口
    温度センサを有し、前記制御手段は運転モード決定の際
    に制御要素として冷却水入口温度センサの出力も取り込
    む請求項1の吸収冷温水機。
  3. 【請求項3】 低温再生器の圧力或いは凝縮器の圧力を
    計測する中間圧力計測手段を有し、前記制御手段は運転
    モード決定の際に制御要素として中間圧力計測手段の出
    力も取り込む請求項1、2のいずれかの吸収冷温水機。
  4. 【請求項4】 低温再生器の温度を計測する低温再生器
    温度計測手段を有し、前記制御手段は運転モード決定の
    際に制御要素として低温再生器温度計測手段の出力も取
    り込む請求項1、2のいずれかの吸収冷温水機。
  5. 【請求項5】 前記中間濃度溶液ラインに介装された圧
    力調整手段の低温再生器側の中間濃度溶液の圧力を計測
    する中間濃度溶液圧力計測手段を有し、前記制御手段は
    運転モード決定の際に制御要素として中間濃度溶液圧力
    計測手段の出力も取り込む請求項3の吸収冷温水機。
  6. 【請求項6】 前記中間濃度溶液ラインに介装された圧
    力調整手段の低温再生器側の中間濃度溶液の温度を計測
    する中間濃度溶液温度計測手段を有し、前記制御手段は
    運転モード決定の際に制御要素として中間濃度溶液温度
    計測手段の出力も取り込む請求項4の吸収冷温水機。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、決定した運転モードに
    最適な流量制御を行う請求項1−6のいずれか1つの吸
    収冷温水機。
  8. 【請求項8】 再生器を出た稀溶液が全て高温熱交換器
    へ送られるタイプの吸収冷温水機の運転制御方法におい
    て、高温再生器と低温再生器とを連通する中間濃度溶液
    ラインの高温溶液熱交換器と低温再生器との間に圧力調
    整手段と中間再生器を介装し、該中間再生器は、外部の
    温熱源から供給される流体と前記中間濃度溶液ライン中
    の流体との間で顕熱・潜熱交換を行い、外部の温熱源か
    ら供給される流体の流入温度を計測する温排水入口温度
    計測工程と、蒸発器から冷房負荷側へ流出する冷水の温
    度を計測する冷水出口温度計測工程と、計測された温排
    水入口温度及び冷水出口温度に基づいて、吸収冷温水機
    の運転モードを高質燃料単独焚き運転モード、排熱投入
    及び高質燃料焚き運転モード、排熱単独投入運転モード
    のいずれかに決定する運転モード決定工程、とを有する
    ことを特徴とする吸収冷温水機の運転制御方法。
  9. 【請求項9】 冷却水の流入温度を計測する冷却水入口
    温度計測工程を有し、前記運転モード決定工程では計測
    された冷却水入口温度をも考慮して運転モードを決定す
    る請求項8の吸収冷温水機の運転制御方法。
  10. 【請求項10】 低温再生器の圧力或いは凝縮器の圧力
    を計測する中間圧力計測工程を有し、前記運転モード決
    定工程では計測された中間圧力計測工程の計測結果をも
    考慮して運転モードを決定する請求項8、9のいずれか
    の吸収冷温水機の運転制御方法。
  11. 【請求項11】 低温再生器の温度を計測する低温再生
    器温度計測工程を有し、前記運転モード決定工程では計
    測された低温再生器温度をも考慮して運転モードを決定
    する請求項8、9のいずれかの吸収冷温水機の運転制御
    方法。
  12. 【請求項12】 前記中間濃度溶液ラインに介装された
    圧力調整手段の低温再生器側の中間濃度溶液の圧力を計
    測する中間濃度溶液圧力計測工程を有し、前記運転モー
    ド決定工程では計測された中間濃度溶液圧力も考慮して
    運転モードを決定する請求項10の吸収冷温水機の運転
    制御方法。
  13. 【請求項13】 前記中間濃度溶液ラインに介装された
    圧力調整手段の低温再生器側の中間濃度溶液の温度を計
    測する中間濃度溶液温度計測工程を有し、前記運転モー
    ド決定工程では計測された中間濃度溶液温度も考慮して
    運転モードを決定する請求項11の吸収冷温水機の運転
    制御方法。
  14. 【請求項14】 決定した運転モードに最適な流量制御
    を行う流量制御工程を有する請求項8−13のいずれか
    1つの吸収冷温水機の運転制御方法。
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