JP2935505B2 - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JP2935505B2
JP2935505B2 JP1189725A JP18972589A JP2935505B2 JP 2935505 B2 JP2935505 B2 JP 2935505B2 JP 1189725 A JP1189725 A JP 1189725A JP 18972589 A JP18972589 A JP 18972589A JP 2935505 B2 JP2935505 B2 JP 2935505B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願は、画像が有彩色か無彩色かを判定するための画
像処理装置及び方法に関するものである。
〔従来の技術〕
本出願以前に、画像を読み取り有彩色であるか無彩色
であるかを判定する装置が本出願人により提案されてい
る。その内容について、第2図に示すブロツク図に従っ
て説明する。
まず、例えばCCDなどの画像読取素子101を用いて、画
像をCCD101の画素単位でRed,Green,Blue(以後R,G,Bと
略す。)の図示しないフイルタを用いてR,G,Bに色分解
された信号として読み取る。
色分解されたR′信号102、G′信号103、B′信号10
4はそれぞれA/D変換器105によって例えば8bitのデイジ
タル信号に変換され、R信号106、G信号107、B信号10
8として出力される。
R信号106、G信号107,B信号108は、それぞれMin(R,
G,B)生成回路109とMax(R,G,B)生成回路110に入力さ
れる。Min(R,G,B)生成回路109は、R信号106、G信号
107、B信号108の中で最も小さな値を出力する回路で、
Max(R,G,B)生成回路110は、R信号106、G信号107、
B信号108の中で最も大きな値を出力する回路である。
Min(R,G,B)生成回路109からの出力信号であるMin
(R,G,B)信号111とMax(R,G,B)生成回路110からの出
力信号であるMax(R,G,B)信号112は、有彩/無彩判定
部113に入り、判定基準となる。
白黒原稿を読み取った時のMax(R,G,B)とMin(R,G,
B)の2次元分布は例えば第3図の斜線図のようにな
る。同図中のMin(R,G,B)=Max(R,G,B)の直線上が無
彩色であり、Cの矢印方向に行くほど黒に近づき(同図
中の原点Min(R,G,B)=Max(R,G,B)=0の時が論理上
の完全な黒)、Dの矢印方向に行くほど白に近づく。理
想的には白黒原稿を読み取った場合は、Min(R,G,B)=
Max(R,G,B)の直線上のみに分布するはずであるが、実
際には斜線部のように、直線Min(R,G,B)=Max(R,G,
B)と曲線Qにはさまれた領域に分布する。
そして、原稿中に有彩色が増えるほど、分布は同図中
のF方向に広がり、例えば直線Min(R,G,B)=Max(R,
G,B)と曲線Pにはさまれた領域になる。
したがって、読み取った画素が有彩色であるか、無彩
色であるかを判定するためには、有彩/無彩判定部113
において実験的に決めたしきい値曲線Qに従って、判定
しきい値テーブル115として用意しておく。
例えば、R信号106、G信号107、B信号108がそれぞ
れ8bitであるとすると、Min(R,G,B)信号111、Max(R,
G,B)信号112も8bitであり、合わせて16bit入力のテー
ブルをメモリ内に用意しておき、直線Min(R,G,B)=Ma
x(R,G,B)としきい値曲線Qにはさまれた領域を無彩色
領域とし、その領域に該当するメモリのアドレスに0を
書いておき、他のアドレスには1を書いておけば、Min
(R,G,B)信号の111の8bitとMax(R,G,B)信号112の8bi
tで指定したアドレスのメモリ内容が0なら無彩色、1
なら有彩色と判定できる。そしてその結果により有彩/
無彩判定信号114を出力する。
〔発明が解決しようとしている課題〕
しかし上記従来例のように、実験的に求めた固定され
たしきい値曲線を用いて判定する方法では、原稿読取装
置の読取走査部の駆動条件、例えば駆動速度などが変化
した場合、従来例で述べた第3図の斜線部分の分布も変
化する。
そのため、しきい値を求めた時の駆動条件と異なる条
件で、読取走査部を駆動した場合に有彩色か無彩色かの
判定を誤る事が多かった。
そこで、本願にかかる発明は上記欠点を除去し、入力
画像の無彩色領域の誤判定を防止した画像処理装置及び
方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記課題を解決するため本願請求項1の画像処理装置
は、画像を走査し、複数の色成分信号を発生する画像読
取手段と、前記複数の色成分信号に基づき、注目画素が
有彩色であるか無彩色であるかを判定する手段と、前記
画像読取手段による走査速度の低下に応じて、前記判定
手段による無彩色判定しやすくすべく判定の条件を変更
する手段(本実施例では、明細書第9頁5行〜18行記載
の様に走査駆動モータの駆動周波数の低下、即ち走査駆
動モータの速度の低下に応じて図3の無彩色判定する領
域を広げることに相当)とを有することを特徴とする。
また、本願請求項4の画像処理方法は、複数の色成分
信号を入力し、前記複数の色成分信号に基づき該色成分
信号によって表される入力画像の無彩色領域を判定する
画像処理方法であって、前記走査の速度の低下に応じて
無彩色判定をしやすくすべく判定基準を変更可能とした
ことを特徴とする。
〔実施例〕
実施例1 本発明第1の実施例は、有彩色か無彩色かを判定する
ためのしきい値を原稿読取装置の読取走査部の駆動条件
に応じて変える事により、誤判定を少なくするようにし
たものである。
第1図は、本発明の第1の実施例のブロツク図であ
る。
画素読取素子101からのR,G,Bに色分解された信号R′
信号102、G′信号103、B′信号104は、A/D変換器105
でA/D変換され、例えばそれぞれ8bitのR信号106、G信
号107、B信号108となる。
R信号106、G信号107、B信号108はそれぞれMin(R,
G,B)生成回路109とMax(R,G,B)生成回路110に入り、M
in(R,G,B)信号111とMax(R,G,B)信号112が生成され
る。
Min(R,G,B)信号111とMax(R,G,B)信号112は有彩/
無彩判定部113に入り、従来例で述べた手順で、有彩/
無彩色を判定し、有彩/無彩判定信号114を出力する。
いま、画像を読み取って、画素ごとに有彩色か無彩色
かを判定する手段を有する画像読取装置を、例えば第9
図の様なカラー複写機の原稿読取装置として用いた場合
を考える。
原稿読取装置901は、原稿を読取り、デジタル信号処
理を行う部分である。900は、鏡面圧板であり、原稿台
ガラス903上の原稿904は、ランプ905で照射され、ミラ
ー906,907,908に導かれ、レンズ909によりCCD3ラインセ
ンサ910上に像を結び、フルカラー情報レツド(R)、
グリーン(G)、ブルー(B)成分として有彩/無彩判
定装置911に送られる。読取走査駆動装置914は、タイミ
ングベルト913を介してプーリー912を回転させて、プー
リー912と連結されたワイヤー902を動かす事で905,906
を速度Vで、907,908を1/2 Vでラインセンサーの電気的
走査方向に対して垂直方向に駆動する。
複写機においては、複写倍率に応じて読取走査駆動モ
ーター914の駆動速度は変わる。例えば914がステツピン
グモータである場合には、その駆動パルスの周波数が複
写倍率に応じて変化し、400%の拡大複写時には100%の
等倍複写時の1/4の周波数となる。ステツピングモータ
の原理的な性質から、駆動周波数が低くなる程モータの
振動が大きくなり、センサ910の3ライン間で、読み取
り時の画素ずれとなる。この画素ずれを複写倍率ごとに
測定した結果が第10図である。縦軸は複写倍率100%の
時の画素ずれの値を1とした場合の値である。同図の様
に400%の時には100%の時の5.6倍もの大きな画素ずれ
となっている。この様な駆動モータの振動による3ライ
ン間での読み取りの画素ずれがあると、画素の色味を正
確に読み取れずに、白黒原稿を読み取った場合でも、第
3図の斜線部のMax(R,G,B)とMin(R,G,B)の2次元分
布は、モータの駆動周波数が低くなるにつれて第3図中
のF方向に大きくなる。つまり、あたかも有彩色が原稿
中にあるかの様に、曲線PとMin(R,G,B)=Max(R,G,
B)にはさまれた領域から、曲線QとMin(R,G,B)=Max
(R,G,B)にはさまれた領域へと広がる。そこで、有彩
/無彩の判定の際の誤判定を防止すべく本実施例におい
ては、しきい値テーブル115のデータを駆動周波数に応
じて変更するようにしている。
判定しきい値テーブル115の内容の書き換え操作は、
図示しない操作部で複写倍率が設定されると、複写倍率
の情報が駆動条件データ121として有彩/無彩判定パラ
メータ生成部117に、コピースタートキーが押されると
書き換えモード信号116が117に入り、複写倍率に応じた
データに判定しきい値テーブル115の内容が書き換えら
れる。
118,119,120は、それぞれ117が115の内容を書き換え
る時のライトイネーブル信号WE*とアドレス信号ADRと
データ信号DATAである。
上述のように原稿読取装置の読取走査部の駆動条件に
応じて有彩色か無彩色かを判定するためのしきい値を変
える事によって、駆動条件の違いつまり、読み取り条件
の違いによる誤判定を少なくできる。
実施例2 実施例1で説明した有彩/無彩判定部113において
の、有彩色か無彩色かの判定を第4図のように、複数の
直線をしきい値として用いる事により、より簡単かつ経
済的に回路を構成できる。
第4図では、しきい値直線は、K,L,Mでありしきい値
を変える場合は、例えばそれぞれの直線の傾きが一定で
あれば、判定しきい値テーブル115に書き込まれたk,l,m
の値を書き換えるだけで良い。
例えば、それぞれの直線が K:Min(R,G,B)=1/2{Max(R,G,B)−k} L:Min(R,G,B)=Max(R,G,B)−l M:Min(R,G,B)=2{Max(R,G,B)−m} の場合は、第4図の斜線部の無彩色領域は、 2{Min(R,G,B)}>Max(R,G,B)−k かつ Min(R,G,B)>Max(R,G,B)−l かつ Min(R,G,B)>2{Max(R,G,B)−m} を満たす領域である。
これに基づいた有彩/無彩判定回路が第5図である。
501,502,503は減算器、504,505,506はコンパレータ、50
7はANDゲートである。有彩/無彩判定信号114は、無彩
色と判定された時1に、それ以外の時に0となる。
またさらに、実施例1で述べたカラー複写機のような
場合には、複写倍率には限りがある為、複写倍率ごとの
k,l,mの値を判定しきい値テーブル115に全て入れておく
ことも可能である。その場合には、第8図のように駆動
条件データ121が有彩/無彩判定部113に入り、それに応
じてテーブル115からk,l,mの値を読み出せば良い。
実施例3 実施例1で説明した有彩/無彩判定部113において
の、有彩色か無彩色かの判定を第6図のように、楕円を
しきい値として用いる事により、簡易かつ経済的に回路
を構成できる。この様にしきい値は線型とすることも、
非線型とすることもできる。
第6図の斜線部は、 J={Max(R,G,B)+Min(R,G,B)−α}×β +{Max(R,G,B)−Min(R,G,B)}×γ で計算された値が、しきい値Jthより小さくなる領域で
あり、無彩色と判定されるべき領域である。
これを回路で構成したのが、第7図であり、801,808
は加算器、802,803は減算器、804,805は二乗器、806,80
7は乗算器、809はコンパレータであり、有彩/無彩判定
信号114は無彩色と判定された時1に、それ以外の時に
は、0になる。そして、判定条件は、判定しきい値テー
ブル115に書き込まれた、α,β,γ,Jthの値を書き換
えるだけで良い。なお、本実施例では楕円を用いたが、
長円やその他の非線型図形で区分しても良い。
最後に上記3ラインセンサーの構成の詳細と動作につ
いて、説明する。
第11図は、3ラインセンサ部のブロツク図である。同
図において、1−1はR(レツド)カラーセンサ、1−
2はG(グリーン)カラーセンサ、1−3はB(ブル
ー)カラーセンサ、1−4,1−5,1−6はアナログ/デジ
タル変換器、1−7はRセンサ信号遅延メモリ、1−8
はGセンサ信号遅延メモリ、1−9はRセンサ信号補間
器、1−10はGセンサ信号補間器である。1−11はクロ
ツク発生器でセンサ1−1,1−2,1−3を同一のクロツク
より駆動する。クロツク発生器はプリンタ或は第2図の
マイクロプロセツサ2−11から送られる水平同期信号に
同期して画素クロツク(CCDの転送クロツクを発生す
る)。
第12図は第11図の遅延メモリ1−7,1−8及び補間器
1−9,1−10の構成図である。
2−1はFIFOメモリで構成されるR信号遅延メモリ、
2−2はFIFOメモリで構成されるG信号遅延メモリ、2
−3及び2−4はFIFOメモリのどの部分のセンサライン
データを乗算器に送るかを選択するセレクタ、2−5,2
−6,2−7,2−8は乗算器、2−9,2−10は加算器であ
る。2−14は倍率等を入力し、表示する操作部、2−11
はマイクロプロセツサであり、操作部2−14から倍率デ
ータに基づいて乗算器2−5,2−6,2−7,2−8及びセレ
クタ2−3,2−4を制御する。
第13図は3ライン並列カラーセンサの構成図である。
301はR(レツド)ラインセンサ、302はG(グリーン)
ラインセンサ、303はB(ブルー)ラインセンサ、304は
カラーセンサIC本体である。
本実施例において、ラインセンサ間の間隔180μm、
センサ画素幅10μmであり、等倍読み取り時に必要な第
2図2−1及び2−2の遅延メモリサイズは、それぞれ
2−1のR信号遅延メモリが36ラインメモリ、G信号2
−2のG信号遅延メモリが18ラインメモリである。
本実施例では、100%〜400%までの副走査方向の変倍
を可能とする為に、第12図2−1のR信号遅延メモリサ
イズは144ラインメモリ、G信号メモリサイズは72ライ
ンメモリで構成されている。
第14図は読み取り装置構成図である。
401はカラーセンサIC本体、402はRラインセンサ、40
3はGラインセンサ、404はBラインセンサ、405は第3
反射ミラー、406は第2反射ミラー、407は第1反射ミラ
ー、408は原稿板ガラス、409は原稿圧板、411は原稿を
露光する照射ランプ、412は結像レンズ、410は読み取り
装置本体である。原稿は図中矢印方向に走査される。
ここで、読取り装置の模式図を第16図に示す。
601は原稿、602は原稿601を照らすランプ、603はミラ
ー、604はミラー603により反射された原稿からの光を受
光素子である3ラインセンサ605に結像させるレンズ、6
06は画像処理部である。
第15図は、第12図マイクロプロセツサ2−11の処理流
れ図である。
以下、第15図の処理流れ図に従って説明する。
変倍率N、mをRセンサとBセンサ間の距離をセンサ
の副走査方向の距離或は等倍時の副走査方向の読取画素
ピツチで割った数とする。
今、105%の副走査方向の変倍をする場合について考
えると、N=1.05倍率。前述した通り、本実施例ではm
=36であるからRラインセンサとBラインセンサの間隔
内に含まれる画素数はN×m=1.05×36=37.8(画素)
となる。ここでN×mは倍率Nにおけるセンサ間の読取
画素数である。
第12図2−1のFIFOメモリにおいて+37ラインの画素
データをD(37)、+38ラインの画素データをD(38)
とし、式(1)の線形演算により現在B(ブルー)セン
サが読みとっている原稿位置と同じ位置に対応するR
(レツド)信号の値を求める。
D(37.8)=0.2×D(37)+0.8×D(38) …式(1) 上記補間処理に対応する制御をマイクロプロセツサ2
−11が行う。
500でN,mをセツトし、501でマイクロプロセツサ2−1
1は式(2)の演算を行う。
A=N×m−[N×m] …式(2) ここで[ ]は少数部を切り捨てる整数変処理であ
る。
本実施例の場合、m=36であるから105%の副走査方
向変倍の場合、 A=36×1.05−[36×1.05]=0.8 …式(3) となる。
502でマイクロプロセツサ2−11は、乗算器2−5に
係数Aを乗算係数として設定する。
503で[N×m]の値を求め、セレクタ2−3の設定
を行う。[N×m]の値は変倍時のRラインセンサとB
ラインセンサの副走査方向の画素間隔の整数部分であ
る。m=36,N=1.05の場合[N×m]=37であり、FIFO
メモリ2−1のD(37)(:+37ラインの画素データ)
のデータが乗算器2−6に流れ、FIFOメモリ2−1のD
(37+1)のデータが乗算器2−5に流れる様、マイク
ロプロセツサ2−11はセレクタ2−3の設定を行う。
504で(1−A)の値を求め、乗算器2−6に乗算の
係数として設定する。こうして式(1)の演算が行わ
れ、Rのデータが得られる。
次にGのデータを求める為に、式(4)の演算を行
う。
E=N×l−[N×l] …式(4) ここでlはGセンサとBセンサ間の距離をセンサの副
走査方向の距離、或は等倍時の読取画素ピツチで割った
数である。
本実施例の場合l=18であるから、今105%の副走査
方向の変倍をする場合、 N=1.05であり、N×l=18.9であるから、 D(18.9)=0.1×D(18)+0.9×D(19) …式(5) を求める必要がある。そこで、 E=18×1.05−[18×1.05]=0.9 …式(6) を設定し、506で[N×l]の血を求め、セレクタ2−
4の設定を行う。[N×l]の値は、変倍時のGライン
センサとBラインセンサの副走査方向の画素間隔の整数
部分である。l=18,N=1.05の場合[N×l]=18であ
り、FIFOメモリ2−2のD(18)(+18ラインの画素デ
ータ)のデータが加算器2−8に流れ、FIFOメモリ2−
2のD(18+1)ラインのデータが乗算器2−7に流れ
る様マイクロプロセツサ2−11はセレクタ2−4の設定
を行う。
507でE=0.9の値を乗算係数として乗算器2−7に設
定する。508で(1−E)=0.1の値を乗算器2−8に乗
算係数として設定する。こうして式(4)の演算が行わ
れ、GのデータD(18.9)が求められる。
以上の例はm,lが整数であったが、実際にはRセンサ
とBセンサ間及びGセンサとBセンサ間の距離を正確に
作成することは難しい。例えばセンサの副走査方向の距
離(或は、等倍率の副走査方向の読取画素間隔)を10μ
mとした時、RセンサとBセンサの距離が365μm、G
センサとBセンサの距離が178μmとなった場合には、
mは36.5、lは17.8となる。この場合には等倍時、即ち
N=1.0の場合にも補間処理が必要となり、式(1)、
式(4)は夫々下記の如くなる。
A′=1×36.5−[1×36.5]=0.5 ∴D(36.5)=0.5×D(36)+0.5×D(37) …式(1)′ E′=1×17.8−[1×17.8]=0.8 ∴D(17.8)=0.2×D(17)+0.8×D(18) …式(2)′ いずれにしても第15図の流れ図により実現できる。
次に第17図、第18図により上記アラインセンサを用い
た読取装置の構成と動作について説明する。第17図、第
18図において、701は機箱、702は原稿載置ガラス、703
は原稿、409は原稿を押える原稿圧着板である。407は第
1ミラーでレール706,706′に沿って摺動自在な支持部
材707、707′に支持されている。411は原稿3を照明す
るランプ、709はランプカバーで、ランプ411及びランプ
カバー709は支持部材に固定されており、これらは一体
で移動し、第1ミラーユニツトAを構成している。406,
405は第2、第3ミラーで、上記レール706,706′上を摺
動自在な支持部材713,713′に支持されている。また、
支持部材713,713′は第2ミラーカバー714によって保持
されており、これらは一体で移動し、第2ミラーユニツ
トBを構成している。第1,第2のミラーユニツトA,Bは
同一方向へ同期して2対1の速度比で移動する。
412は結像レンズ、401は固体撮像素子である。
717はモータ、718はタイミングベルト、719は駆動軸
である。駆動軸719には駆動プーリ720、大プーリ721,72
1′、大プーリの半分の径を有する小プーリ722,722′が
固着されており、これらは同期して回転する。723,72
3′,724,724′はテンシヨンプーリで、テンシヨンプー
リの回転軸725A,725A′,725B,725B′にはバネ726A,726
A′,726B,726B′が取り付けられている。
727,727′は長ワイヤで、その両端部は第1ミラー支
持部材707,707′に取り付けられ、また大プーリ721,72
1′に数回転、テンシヨンプーリ723,723′に半回転巻き
付けられている。長ワイヤ727,727′には、バネ726A,72
6A′により3〜4Kgの張力が加えられており、大プーリ7
21,721′が回転するとこの回転力は長ワイヤ727,727′
を介して支持部材707,707′に伝達され、第1ミラーユ
ニツトAはスライド移動する。
728,728′は短ワイヤで、その両端部は第2、第3ミ
ラー支持部材713,713′に取り付けられ、また小プーリ7
22,722′に数回転、テンシヨンプーリ724,724′に半回
転巻き付けられている。短ワイヤ728,728′にもバネ726
B,726B′により3〜4kgの張力が加えられており、小プ
ーリ722,722′が回転すると第2ミラーユニツトBがス
ライド移動する。
しかして、原稿703を原稿載置ガラス702上にセツト
し、読み取りキー(図示せず)を押すとランプ411が点
灯し、第17図に実線で示したホームポジシヨンに位置す
る第1,第2ミラーユニツトA,Bは速度比2対1で往動を
開始する。これにより原稿703の原稿面はランプ411の長
手方向に沿った部分が順次連続して走査され、その原稿
面からの反射光は、第1,第2,第3ミラー407,406,405及
び結像レンズ412を経由して固体撮像素子401にスリツト
露光されて読み取りが実行される。上記の読み取り動作
において、第1ミラーユニツトA及び第2ミラーユニツ
トBは速度比2対1で同期して移動するため、原稿面か
ら固体撮像素子401までの距離(光路長)は一定に保た
れ、原稿画像はボケなくスリツト露光される。
第17図に破線で示す反転位置に第1、第2ミラーユニ
ツトA,Bが達するとランプ411が消灯し、復動が開始さ
れ、原稿読み取り開始位置Cまで第1ミラーユニツトA
が移動すると、ブレーキが加わり、第1,第2ミラーユニ
ツトA,Bは第17図に実線で示すホームポジシヨンで停止
する。繰返し読み取りの場合は上記の動作を設定された
回数だけ繰返す。
なお上述の実施例ではR,G,Bの3ラインセンサで読み
取る場合について説明したが、読み取り手段は、これに
限らず、モザイク型ラインセンサなどのCCDセンサを用
いた画像読取装置についても色ズレ防止のために、本発
明を適用することができる。
また、本発明の画像処理装置により得られた画像信号
は、レーザービームカラープリンタ、インクジエツトカ
ラープリンタ、熱転写型カラープリンタなどの種々の出
力装置により出力することができる。
また上述の実施例においては、有彩/無彩の判定に際
し、Max(R,G,B)−Min(R,G,B)空間を非線形に区分し
て基準としたが、必ずしもこのような空間に限らず、有
彩/無彩を区別する閾値をパラメータとする空間であれ
ば、線形、非線形を問わず、本発明を適用することがで
きる。
また、走査条件としては、副走査方向の走査速度を例
にとって説明したが、走査密度や走査対象の画像の種類
(網点、中間調、文字など)に応じて判定条件を変更し
てもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本願にかかる発明によれば、入力
画像の無彩色領域の判定における誤判定を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例を表わすブロツク図、 第2図は、従来の実施例を表わすブロツク図、 第3図は、有彩/無彩の判定の原理図、 第4図は、実施例2の原理図、 第5図は、実施例2の回路構成図、 第6図は、実施例3の原理図、 第7図は、実施例3の回路構成図、 第8図は、実施例2,3のブロツク図、 第9図は、原稿読取装置概略図、 第10図は、複写倍率と画素ずれとの関係図、 第11図は、3ラインセンサの信号処理ブロツク図、 第12図は、遅延メモリ及び補間演算の構成図、 第13図は、3ライン並列カラーセンサの構成図、 第14図は、読み取り装置構成図、 第15図は、マイクロプロセツサの処理流れ図、 第16図は、読み取り動作を説明する図、 第17図は、読み取り装置の動作を示す図、 第18図は、読み取り装置の構造を示す図である。 101……画像読取素子 105……A/D変換器 109……Min(R,G,B)生成回路 110……Max(R,G,B)生成回路 111……Min(R,G,B)信号 112……Max(R,G,B)信号 113……有彩/無彩判定部 114……有彩/無彩判定信号 115……判定しきい値テーブル 116……書き換えモード信号 117……有彩/無彩判定パラメータ生成部 118……ライトイネーブル信号 119……アドレス信号 120……データ信号 121……駆動条件データ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を走査し、複数の色成分信号を発生す
    る画像読取手段、 前記複数の色成分信号に基づき注目画素が有彩色である
    か無彩色であるかを判定する手段、 前記画像読取手段の走査速度の低下に応じて、前記判定
    手段による無彩色判定をしやすくすべく判定の条件を変
    更する手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記画像読取手段は、各々異なる分光特性
    に基づき前記色成分信号を発生する複数のラインセンサ
    を並列に配置したことを特徴とする請求項(1)記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記走査速度は、副走査方向の走査速度で
    あることを特徴とする請求項(1)記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】画像を走査することにより複数の色成分信
    号を入力し、 前記複数の色成分信号に基づき該色成分信号によって表
    される入力画像の無彩色領域を判定する画像処理方法で
    あって、 前記走査の速度の低下に応じて無彩色判定をしやすくす
    べく判定基準を変更可能としたことを特徴とする画像処
    理方法。
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