JP2933812B2 - マグネットワイヤー絶縁層剥離方法及びその装置 - Google Patents

マグネットワイヤー絶縁層剥離方法及びその装置

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JP2933812B2
JP2933812B2 JP5303443A JP30344393A JP2933812B2 JP 2933812 B2 JP2933812 B2 JP 2933812B2 JP 5303443 A JP5303443 A JP 5303443A JP 30344393 A JP30344393 A JP 30344393A JP 2933812 B2 JP2933812 B2 JP 2933812B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/12Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for removing insulation or armouring from cables, e.g. from the end thereof
    • H02G1/1202Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for removing insulation or armouring from cables, e.g. from the end thereof by cutting and withdrawing insulation
    • H02G1/1248Machines
    • H02G1/1251Machines the cutting element not rotating about the wire or cable
    • H02G1/1253Machines the cutting element not rotating about the wire or cable making a transverse cut
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネットワイヤー絶
縁層剥離方法及びその装置に関するもので、例えばモー
タ用巻線機における巻線作業後の巻線端末の処理などに
使用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】例えばモータ用巻線機等では、電機子の
突極に巻回したマグネットワイヤーの端末を半田付け端
子などに電気的に接続するために、マグネットワイヤー
の端末部分の絶縁層を剥離する必要がある。そこで、図
18ないし図20に示すようなマグネットワイヤー絶縁
層剥離装置が用いられている。
【0003】図18ないし図20において、マグネット
ワイヤー20は管状のワイヤーガイド54内に引き通さ
れる。ワイヤーガイド54の回りには刃先52を有する
3個の腕51が120°間隔で配置されている。3個の
腕51は、軸56を中心にマグネットワイヤー20の中
心軸線を含む面内において回転可能に支持されると共
に、ワイヤーガイド54の先端から出たマグネットワイ
ヤー20に刃先52が接する向きに回転付勢されてい
る。ワイヤーガイド54の先端部外周のテーパー部に上
記各腕51の一部が当接し、付勢力による各腕51の回
転が規制されている。ワイヤガイド54は各腕51に対
し長手方向に移動可能であり、これによって上記刃先5
2がマグネットワイヤー20に当接する位置からマグネ
ットワイヤー20より離間する位置までの範囲で各腕5
1が回転するようになっている。
【0004】上記各腕51はまた、図20に示すよう
に、各刃先52がマグネットワイヤー20に接した状態
でワイヤーガイド54と共にマグネットワイヤー20の
回りに回転することができる。そこで、マグネットワイ
ヤー20を図19に示す矢印方向に引っ張った状態で、
各腕51を上記のように回転させるのに同期して、各腕
51を図19において下方に移動させれば、マグネット
ワイヤー20の外周面に各刃先52が螺旋を描きながら
接触し、図21に拡大して示すように、マグネットワイ
ヤー20に絶縁層の剥離部20cができる。絶縁層の剥
離工程以外のときは、ワイヤーガイド54が図19にお
いて上方に移動し、各腕51を付勢力に抗して回転さ
せ、各刃先52をマグネットワイヤー20から離間させ
る。
【0005】ここで、「マグネットワイヤー」とは、導
体の表面に、ポリアミド、ポリウレタン、エナメル等か
らなる絶縁層を形成した電線の総称である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のマグネット
ワイヤー絶縁層剥離装置によれば、刃先を有する複数の
腕がワイヤーを中心として放射状に配置されているた
め、ワイヤーを中心とした半径方向の多くの空間が占有
され、巻線機等の限られた空間への取付け及び限られた
空間での作動が不可能な場合があった。また、ワイヤー
ガイド、刃先を有する複数の腕、これらの腕を回転可能
に支持する軸が必要なことから、装置全体の構成が複雑
になる難点もある。
【0007】さらに、図22に示すように、電機子の突
極21にマグネットワイヤー20で巻線22を施した後
ワイヤー20の端末部分の絶縁層を剥離する場合を例に
とると、ワイヤー20の中心軸線を含む面内で腕51を
回転させて刃先52をワイヤー20に接触させるため、
刃先52の先端部が巻線22に接触しない範囲で腕51
を回転させる必要があり、刃先52の先端部の寸法に対
応する寸法L1分だけ剥離不可能部分が生じ、寸法L1
の部分に続く寸法L2の部分が剥離可能部分になり、要
するに、巻線22の際の部分から剥離することができな
いという難点がある。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、構造が簡単かつコンパクト
で、限られた空間への取付け及び限られた空間での作動
が可能であり、また、巻線等の端末については、巻線等
の際の部分から絶縁層を剥離することが可能なマグネッ
トワイヤー絶縁層剥離方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるマグネッ
トワイヤー絶縁層剥離方法は、支点を中心として開閉可
能な二つの腕、互いに対峙し合って各腕に形成された半
円状ストリップ部を有するクランプツールと、上記半円
状ストリップ部の上記支点に近い側の端の移動軌跡に沿
って円弧状に形成された円弧状ガイド部を有するガイド
部材とを用い、マグネットワイヤーに対してその長手方
向に直交する方向に上記ガイド部材を押し当ててマグネ
ットワイヤーを位置規制するとともに、上記半円状スト
リップ部を閉じることによりマグネットワイヤーを挾み
込み、この状態で上記クランプツールをマグネットワイ
ヤーの長手方向に移動させて、上記半円状ストリップ部
でマグネットワイヤーの絶縁層を剥離することを特徴と
する。
【0010】本発明にかかるマグネットワイヤー絶縁層
剥離装置は、支点を中心として開閉可能な二つの腕、互
いに対峙し合って各腕に形成された半円状ストリップ部
を有するクランプツールと、上記半円状ストリップ部の
上記支点に近い側の端の移動軌跡に沿って円弧状に形成
されるとともに、マグネットワイヤーに対してその長手
方向に直交する方向に押し当たりマグネットワイヤーを
位置規制する円弧状ガイド部を有するガイド部材と、
ランプツールがマグネットワイヤーを挾み込んだ状態で
クランプツールをマグネットワイヤーの長手方向に移動
させる移動手段とを具備することを特徴とする。クラン
プツールの半円状ストリップ部は、マグネットワイヤー
の長手方向への移動方向前側の内径が大きく、移動方向
後側の内径が小さいテーパー状とすればなおよい。
【0011】
【実施例】以下、図1ないし図17に示す実施例を参照
しながら本発明にかかるマグネットワイヤー絶縁層剥離
方法及びその装置例について説明する。図1(a)
(a′)に示すように、円弧状ガイド部12を有するガ
イド部材11を具備している。このガイド部材11は板
状の部材で、このガイド部材11の厚さ方向に支点とし
ての軸13が設けられ、この軸13を中心として二つの
腕14,15が回転可能に支持されている。二つの腕1
4,15はクランプツール10を構成しており、後述の
駆動機構により対称に動いて開閉する。二つの腕14,
15の相対向する面には先端(図において下端)近くに
それぞれ半円状に切り欠かれて互いに対峙し合うストリ
ップ部16,17が形成されている。上記ガイド部材1
1の円弧状ガイド部12は、基本的には二つの腕14,
15のストリップ部16,17の図において上端側の移
動軌跡に沿って形成してもよいが、少なくとも、二つの
腕14,15が閉じたとき上記ストリップ部16,17
の図において上端側すなわち支点としての軸13に近い
側の端が上記ガイド部12の縁と一致するように形成さ
れていればよい。
【0012】いま、例えば巻線機等において一つの巻線
が終了したところでその端末の絶縁層を剥離する場合を
想定する。図1(a)(a′)は巻線が終了した直後の
状態を示しており、クランプツール10の二つの腕1
4,15は開いており、所定の力で引っ張られているマ
グネットワイヤー20の上方に離間してガイド部材11
が位置している。巻線が終了すると直ちにガイド部材1
1が降下し、図1(b)(b′)に示すように、円弧状
ガイド部12がマグネットワイヤー20に対してマグネ
ットワイヤー20の長手方向に直交する方向に押し当た
ってこれを僅かに撓ませる。
【0013】続いて、図1(c)(c′)に示すよう
に、クランプツール10の二つの腕14,15が後述の
駆動機構によって閉じられる。ここで、マグネットワイ
ヤー20が上記ガイド部12の中央に位置していなくて
も、二つの腕14,15の閉じ動作に従い、ガイド部1
2に沿いガイド部12の中央に向かって移動させられ
る。図1(d)に示すように、上記二つの腕14,15
が完全に閉じると、前述のように腕14,15のストリ
ップ部16,17の図において上端側が上記ガイド部1
2の縁と一致するように形成されているため、マグネッ
トワイヤー20が上記ストリップ部16,17に追い込
まれると共にこのストリップ部16,17で挾み込まれ
る。この状態でクランプツール10は後述の駆動機構に
よりガイド部材11と共にマグネットワイヤー20の長
手方向に、従って図1(d)では紙面に対し垂直方向に
移動させられ、この移動により上記ストリップ部16,
17でマグネットワイヤー20の絶縁層が剥離される。
剥離後は上記動作順とは逆に動作して各部が原位置に復
帰する。
【0014】上記ストリップ部17の詳細を図2(a)
に示す。ストリップ部16についても同様である。図2
(a)において、ストリップ部17は半円状に切り欠か
れることによって形成されているが、矢印で示す方向を
マグネットワイヤー20の絶縁層を剥離するためのクラ
ンプツール10の移動方向としたとき、この移動方向前
側の内径φ2が、移動方向後側の内径φ1より大きいテ
ーパー状になっている。なお、ストリップ部の内径形状
は上記の形状に限定されるものではない。
【0015】また、図3に示すように、マグネットワイ
ヤー20は導体部分20aとその外周面を覆う絶縁層2
0bからなるが、上記ストリップ部16,17の最小内
径はマグネットワイヤー20の導体部分20aの外径と
略同じ径に設定してある。そのため、上記のようにマグ
ネットワイヤー20をストリップ部16,17で挾み込
んだ状態でクランプツール10をマグネットワイヤー2
0の長手方向に移動させることにより、図4(a)
(b)に示すように、上記移動範囲で絶縁層20bが剥
離される。そして、ストリップ部16,17が上記のよ
うなテーパー状になっていることにより、マグネットワ
イヤー20がちぎれることなく、絶縁層20bのみが剥
離される。
【0016】仮りに、ストリップ部16,17全体が同
一径であるとすれば、絶縁層20bを剥離する際の抵抗
力が大きく、線径が小さいマグネットワイヤーの場合は
ワイヤーがちぎれやすいという難点がある。また、スト
リップ部16,17のテーパーの向きが逆の場合は、ク
ランプツール10のマグネットワイヤー20の長手方向
への移動の際にストリップ部16,17がマグネットワ
イヤー20に食い込もうとする向きに力が働き、ワイヤ
ーがちぎれやすいという難点がある。もっとも、マグネ
ットワイヤー20の線径が比較的大きいなど、ちぎれる
恐れがない場合は、ストリップ部16,17は全体が同
一径でもよいし逆向きのテーパーであってもよい。ま
た、ストリップ部16,17をテーパー状にするにして
も、全体を同一の向きのテーパーにする必要はなく、例
えば図2(b)に示すように、ストリップ部17の一部
を所定の向きのテーパーとし、残りを逆向きのテーパー
としても差し支えない。
【0017】以上説明した実施例によれば、ガイド部材
11の円弧状ガイド部12にマグネットワイヤー20を
押し当て、二つの腕部14,15を有し支点13を中心
に回転して開閉するクランプツール10の半円状ストリ
ップ部16,17でマグネットワイヤー20を挾み込
み、この状態でクランプツール10をマグネットワイヤ
ー20の長手方向に移動させることにより、上記半円状
ストリップ部16,17でマグネットワイヤー20の絶
縁層20bを剥離するようにしたため、従来のようにマ
グネットワイヤー20の回りで開閉したりマグネットワ
イヤー20の回りに回転したりする部材がなく、巻線機
等の限られた空間への取付け及び限られた空間での作動
が可能であると共に、装置全体の構成が簡単になるとい
う利点がある。
【0018】図5は本発明の上記のような利点をより具
体的に示す。図5は、従来例の問題点を説明した図18
に対応するもので、電機子の突極21にマグネットワイ
ヤー20で巻線22を施した後、ワイヤー20の端末部
分の絶縁層を剥離する場合に上記実施例にかかる方法及
び装置を適用した例を示す。上記実施例にかかる方法及
び装置によれば、クランプツール10は巻線22の際に
配置してマグネットワイヤー20を挾み込み、この状態
でクランプツール10をマグネットワイヤー20の長手
方向に移動させてマグネットワイヤー20の絶縁層20
bを剥離すればよいため、巻線22の際からクランプツ
ール10の移動範囲Lにわたって絶縁層20bを剥離す
ることができる。
【0019】次に、ガイド部材11の移動機構、クラン
プツール10の開閉機構、クランプツール10のマグネ
ットワイヤー長手方向への移動機構の具体例について図
6ないし図10を参照しながら説明する。図1に示す例
ではクランプツール10の軸13はガイド部材11に設
けられていたが、図6ないし図10の例では支持体25
に軸13が設けられている。支持体25内には前記腕1
4,15と一体の腕14a,15aが延び上がってい
て、各腕14a,15a間に介在している反発ばね28
によって上記腕14,15が互いに開く向きに回転付勢
されている。支持体25内にはまた各腕14a,15a
の上側においてクランプ駆動部材26が上下に移動可能
に挿入され、適宜のばねによって上方に移動する向きに
付勢されている。クランプ駆動部材26は下端部内周側
に円錐面27を有し、クランプ駆動部材26の上端面
は、クランプ駆動用エアシリンダ35のピストンロッド
35aの下端面に当接して上記付勢力によるクランプ駆
動部材26の移動が規制されている。
【0020】上記エアシリンダ35の下端には枠体23
が一体に結合されており、枠体23の左右両側と支持体
25の左右両側をそれぞれ貫いて一対の軸30,30が
設けられ、軸30,30を支点として支持体25が回転
自在に支持され、支持体25で支持されたクランプツー
ル10、クランプ駆動部材26なども支持体25と一体
に軸30,30を支点として揺動するようになってい
る。支持体25の後方(図6において左方)に位置する
枠体23を貫いて調整ねじ36が捩じ込まれ、調整ねじ
36の先端に支持体25の後面が当接することにより、
支持体25の図6において時計方向への回転位置が規制
される。支持体25の前面側には腕32が一体に取付け
られて立ち上がっており、この腕32の先端部前側に円
錐形のカム33が当たって支持体25の回転位置が制御
されるようになっている。カム33はクランプツール1
0のマグネットワイヤー長手方向への駆動用の図示され
ないエアシリンダのピストンロッド34の下端に一体に
連結されており、上記エアシリンダによってカム33の
上下方向の位置が制御される。上記カム33、腕32等
を含む構成部分は、クランプツール10をマグネットワ
イヤー20の長手方向に移動させるための移動手段を構
成している。
【0021】上記エアシリンダ35の上端部は、ガイド
部材11を含むこれまで説明してきた機構部分全体の上
下動用の図示されないエアシリンダのピストンロッド3
7に一体に連結されている。
【0022】マグネットワイヤーの絶縁層を剥離するに
は、先ず、機構全体の上下動用エアシリンダの駆動によ
ってピストンロッド37を降下させて機構全体を降下さ
せ、ガイド部材11の前記円弧状ガイド部をマグネット
ワイヤーに当接させて上下方向の位置を規制する。次に
クランプツール開閉用エアシリンダ35を駆動してその
ピストンロッド35aを降下させ、クランプ駆動部材2
6を付勢力に抗し押し下げ、図9(a)に示すようにク
ランプ駆動部材26の円錐面27で一対の腕14a,1
5aを付勢力に抗して互いに接近する向きに回転させ、
二つの腕14,15を前述のように閉じる。これにより
前述のように二つの腕14,15の半円状ストリップ部
がマグネットワイヤーを挾み込む。
【0023】次にマグネットワイヤー長手方向への駆動
用エアシリンダを駆動し、そのピストンロッド34を降
下させ、カム33の円錐面で腕32を押し、支持体25
及びそれによって支持されているクランプ駆動部材2
6、クランプツール10等を軸30を中心に図6におい
て反時計方向に回転させる。図10(b)はこれらクラ
ンプツール10などが回転した状態を示している。この
回転駆動によってクランプツール10の先端部はマグネ
ットワイヤーを挾み込んだまま図6に矢印39で示すよ
うに円弧を描きながらマグネットワイヤーの略長手方向
に移動させられ、この移動ストローク分だけマグネット
ワイヤーの絶縁層が剥離される。このとき、クランプ駆
動部材26の上端がエアシリンダ35のピストンロッド
35aの下端面を摺動し、ピストンロッド35aに対す
るクランプ駆動部材26の相対移動を許容すると共に、
クランプツール10によるマグネットワイヤー20の挾
み込み状態を維持する。
【0024】上記のようにしてマグネットワイヤーの絶
縁層を剥離した後は、次の順に動作して原位置に復帰す
る。先ず、クランプツール開閉用エアシリンダの駆動に
よりピストンロッド35aを上昇させ、図9(b)に示
すようにクランプ駆動部材26をその付勢力により上昇
させ、ばね28の付勢力によりクランプツール10の先
端部を開く。次に、マグネットワイヤー長手方向への駆
動用エアシリンダを駆動し、図10(a)に示すよう
に、カム33を上昇させて腕32から離間させ、支持体
25及びこれによって支持されているクランプ駆動部材
26、クランプツール10等を軸30を中心に時計方向
に原位置まで回転させる。さらに、機構全体を駆動する
ためのエアシリンダを駆動して図6に示すピストンロッ
ド37を上昇させ、ガイド部材11をマグネットワイヤ
ー20から離間させる。
【0025】このように、図6ないし図10に示す例に
よれば、ガイド部材11の移動、クランプツール10の
開閉、クランプツール10のマグネットワイヤー長手方
向への移動がエアシリンダによって行われるようになっ
ているが、これらの駆動手段はその他の適宜の手段、例
えばモータ、ソレノイド等で構成してもよく、また、こ
れらの駆動機構も適宜の機構を用いて差し支えない。
【0026】これまで説明してきた実施例では、機構全
体を移動させることによってガイド部材の円弧状ガイド
部にマグネットワイヤー20を当接させていたが、図1
1に示す実施例のように、ガイド部材41を固定とし、
このガイド部材41の円弧状ガイド部42に、押さえ部
材50によってマグネットワイヤー20を押しつけるよ
うにしてもよい。図11において、符号44,45はク
ランプツール40を構成する二つの腕を、46,47は
上記二つの腕にそれぞれ形成された半円状ストリップ部
を、43は二つの腕44,45の軸をそれぞれ示す。
【0027】図11に示す実施例において、(a)は絶
縁層剥離動作前の状態を示しており、マグネットワイヤ
ー20はガイド部材41のガイド部42から離間してい
る。この状態から(b)に示すように押さえ部材50が
移動してマグネットワイヤー20をガイド部材41のガ
イド部42に押しつけてマグネットワイヤー20の上下
位置を規制する。次に、(c)に示すようにクランプツ
ール40を構成する二つの腕44,45を閉じ、(d)
に示すように二つの腕44,45のストリップ部46,
47でマグネットワイヤー20を挾み込む。そのあとは
前記実施例と同様にクランプツール40をマグネットワ
イヤー20の長手方向に移動させて絶縁層を剥離する。
この実施例も前記実施例と同様の効果を奏する。
【0028】図12に示す実施例は、図11に示す絶縁
層剥離装置を複数個マグネットワイヤー20の長手方向
に配置し、マグネットワイヤー20の複数個所で絶縁層
を剥離することが出きるようにしたものである。
【0029】クランプツールを構成する二つの腕の回転
支点はそれぞれ独立に設けられていても差し支えない。
図13はそのような実施例を示す。図13において、二
つの腕114,115はそれぞれ下端部に前述の実施例
と同様の半円状ストリップ部(図示されず)を有するこ
とによってクランプツール100を構成している。二つ
の腕114,115はそれぞれ回転支点としての軸13
1,132で回転可能に独立して支持されている。二つ
の腕114,115間にはばね128が介装され、上記
半円状ストリップ部が互いに開く向きに回転付勢されて
いる。二つの腕114,115の上端部にはそれぞれカ
ムフォロワとしてのローラ121,122が設けられ、
これらローラ121,122間に円錐形のカム126が
適宜の駆動源によって侵入しまた退避するようになって
いる。
【0030】 図13(a)はローラ121,122間
にカム126が侵入し、腕114,115を付勢力に抗
し回転させて上記半円状ストリップ部を互いに閉じた状
態を示す。図13(b)はローラ121,122間から
カム126が退避し、腕114,115を付勢力により
回転させて上記半円状ストリップ部を互いに開いた状態
を示す。上記実施例のように二つの腕がそれぞれ回転支
点としての軸を独立に有する場合、マグネットワイヤー
を規制するガイド部材のガイド部は、二つの腕に形成さ
れた半円状ストリップ部の移動軌跡に沿うように、ある
いは、少なくとも、二つの腕が閉じたとき上記半円状ス
トリップ部の内径と等しい位置に上記ガイド部があるよ
うに形成する。
【0031】本発明は、マグネットワイヤーの一端が切
断されていて、マグネットワイヤーに張力をかけること
ができない場合にも適用できる。図14ないし図17に
示す実施例がそれである。図14において、マグネット
ワイヤー20は直立し、上端が切断されているため、張
力をかけることができず、従って上端部は外力により自
由に動きうる状態になっている。マグネットワイヤー2
0の背後にはマグネットワイヤー20に沿うようにして
固定ガイド151があり、固定ガイド151に対向して
マグネットワイヤー20よりも手前側に、水平面内で前
後動する可動ガイド152がある。固定ガイド151の
前面に沿い垂直面内で回動して互いに開閉可能なクラン
プツール140がある。クランプツール140は、前述
の実施例のものと同様に構成され、一対の腕144,1
45からなる。開いた状態にあるクランプツール140
と、固定ガイド151と、可動ガイド152とで囲まれ
る空間にマグネットワイヤー20の上端部が侵入する。
【0032】上記実施例の装置でマグネットワイヤー2
0の絶縁層を剥離するには、図14に示す状態から、ま
ず図15に示すように可動ガイド152を前方に進出さ
せてマグネットワイヤー20を固定ガイド151に押し
つけ、マグネットワイヤー20を固定ガイド151と可
動ガイド152とで挾みつけてマグネットワイヤー20
の動きを規制する。つぎに、図16に示すように腕14
4,145を回転させ、これらの腕144,145で構
成するクランプツール140を閉じ、クランプツール1
40でマグネットワイヤー20の先端部近くを挾み込
む。
【0033】つぎに、図17に示すように、マグネット
ワイヤー20を挾み込んだクランプツール140をマグ
ネットワイヤー20に沿って上方に移動させる。クラン
プツール140は前述の実施例と同様に構成されている
ため、クランプツール140の移動によってマグネット
ワイヤー20の上端部の絶縁層20bが剥離され、導体
部分20aが剥き出しになる。
【0034】このように、図14ないし図17に示す実
施例によれば、固定ガイド151と可動ガイド152と
でマグネットワイヤー20を規制した状態でクランプツ
ール140を移動させ、マグネットワイヤー20の絶縁
層20bを剥離するため、マグネットワイヤー20に張
力がかかっていなくても絶縁層20bの剥離が可能にな
る。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、支点を中
心として開閉可能な二つの腕、互いに対峙し合って各腕
に形成された半円状ストリップ部を有するクランプツー
ルと、上記半円状ストリップ部の上記支点に近い側の端
の移動軌跡に沿って円弧状に形成された円弧状ガイド部
を有するガイド部材とを用い、マグネットワイヤーに対
してその長手方向に直交する方向に上記ガイド部材を押
し当ててマグネットワイヤーを位置規制するとともに、
上記半円状ストリップ部を閉じることによりマグネット
ワイヤーを挾み込み、この状態でクランプツールをマグ
ネットワイヤーの長手方向に移動させ、上記半円状スト
リップ部でマグネットワイヤーの絶縁層を剥離するよう
にしたため、従来のようにマグネットワイヤーの回りで
開閉したりマグネットワイヤーの回りで回転したりする
部材がなく、限られた空間への取付け及び限られた空間
での作動が可能であると共に、装置全体の構成が簡単に
なるという利点がある。請求項2記載の発明によって
も、同様の効果を得ることができる。
【0036】また、上記のように限られた空間への取付
け及び限られた空間での作動が可能であることから、例
えばマグネットワイヤーで巻線したあと巻線の際から絶
縁層を剥離することができるという利点もある。
【0037】さらに、請求項3に記載されているよう
に、クランプツールの半円状ストリップ部を、マグネッ
トワイヤーの長手方向への移動方向前側の内径が大き
く、移動方向後側の内径が小さいテーパー状にすれば、
絶縁層剥離時にマグネットワイヤーに加わる抵抗力が小
さくなり、小径のマグネットワイヤーでもちぎれにくく
なるという利点がある。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマグネットワイヤー絶縁層剥離
方法及びその装置の実施例を動作順に示す正面図及び側
面図である。
【図2】上記実施例中の半円状ストリップ部及びその変
形例を示す断面図である。
【図3】上記実施例においてクランプツールがマグネッ
トワイヤーを挾み込んだ状態をより詳しく示す正面図で
ある。
【図4】上記実施例においてクランプツールの移動によ
りマグネットワイヤーの絶縁層を剥離する工程の様子を
順に示す側面図である。
【図5】上記実施例の利点を説明するために巻線の部分
の例を示す側面図である。
【図6】上記実施例及び各駆動機構部分を含む全体の構
成例を示す一部断面側面図である。
【図7】同上全体の構成例中のクランプツール開閉機構
部の一部断面正面図である。
【図8】上記全体の構成例の背面図である。
【図9】上記クランプツール部分の開閉動作を順に示す
正面図である。
【図10】上記クランプツールがマグネットワイヤー長
手方向に移動する動作を順に示す側面図である。
【図11】本発明にかかるマグネットワイヤー絶縁層剥
離方法及びその装置の別の実施例を動作順に示す正面図
である。
【図12】本発明にかかるマグネットワイヤー絶縁層剥
離装置のさらに別の実施例を示す側面図である。
【図13】本発明にかかるマグネットワイヤー絶縁層剥
離装置のさらに別の実施例の要部を示す正面図である。
【図14】本発明にかかるマグネットワイヤー絶縁層剥
離装置のさらに別の実施例を示すもので、(a)は平面
断面図、(b)は正面図、(c)は側面断面図である。
【図15】同上実施例の別の作動態様を示すもので、
(a)は平面断面図、(b)は正面図、(c)は側面断
面図である。
【図16】同上実施例のさらに別の作動態様を示すもの
で、(a)は平面断面図、(b)は正面図、(c)は側
面断面図である。
【図17】図16(b)に範囲Aで示すクランプツール
部分による絶縁層剥離動作を順に示す正面図である。
【図18】従来のマグネットワイヤー絶縁層剥離装置の
例を示す平面図である。
【図19】同上一部断面正面図である。
【図20】同上従来例による絶縁層剥離動作の様子を示
す拡大平面図である。
【図21】同上従来例による絶縁層剥離動作の様子を示
す拡大正面図である。
【図22】同上従来例による問題点を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 クランプツール 11 ガイド部材 12 ガイド部 13 支点 14,15 腕 16,17 ストリップ部 20 マグネットワイヤー 20b 絶縁層 33 移動手段としてのカム 140 クランプツール 151 固定ガイド 152 可動ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支点を中心として開閉可能な二つの腕、
    互いに対峙し合って各腕に形成された半円状ストリップ
    部を有するクランプツールと、上記半円状ストリップ部
    の上記支点に近い側の端の移動軌跡に沿って円弧状に形
    成された円弧状ガイド部を有するガイド部材とを用い、 マグネットワイヤーに対してその長手方向に直交する方
    向に上記ガイド部材を 押し当ててマグネットワイヤーを
    位置規制するとともに、上記半円状ストリップ部を閉じ
    ることにより上記マグネットワイヤーを挾み込み、 この状態で上記クランプツールをマグネットワイヤーの
    長手方向に移動させて、上記半円状ストリップ部でマグ
    ネットワイヤーの絶縁層を剥離することを特徴とするマ
    グネットワイヤー絶縁層剥離方法。
  2. 【請求項2】 支点を中心として開閉可能な二つの腕、
    互いに対峙し合って各腕に形成された半円状ストリップ
    部を有するクランプツールと、 上記半円状ストリップ部の上記支点に近い側の端の移動
    軌跡に沿って円弧状に形成されるとともに、マグネット
    ワイヤーに対してその長手方向に直交する方向に押し当
    たりマグネットワイヤーを位置規制する円弧状ガイド部
    を有するガイド部材と、 上記クランプツールがマグネットワイヤーを挾み込んだ
    状態で上記クランプツールをマグネットワイヤーの長手
    方向に移動させる移動手段とを具備してなるマグネット
    ワイヤー絶縁層剥離装置。
  3. 【請求項3】 クランプツールの半円状ストリップ部
    は、マグネットワイヤーの長手方向への移動方向前側の
    内径が大きく、移動方向後側の内径が小さいテーパー状
    である請求項2記載のマグネットワイヤー絶縁層剥離装
    置。
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