JP2933723B2 - 被覆ワイヤの被覆除去装置 - Google Patents
被覆ワイヤの被覆除去装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆ワイヤの被覆除去
技術に関し、特に、比較的厚い被覆が施された被覆ワイ
ヤの被覆除去に有効な技術に関する。
技術に関し、特に、比較的厚い被覆が施された被覆ワイ
ヤの被覆除去に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体装置の組立工程におい
ては、所望の機能を有する半導体ペレット側のボンディ
ングパッド群と、パッケージ側のリード群とを、周知の
ワイヤボンディングによって電気的に接続することが行
われている。一方、半導体ペレットの高機能化および小
形化などの要請に呼応して、半導体ペレットのボンディ
ングパッド群およびパッケージ側のリード群の個々の寸
法および配置間隔などは微細化の一途を辿っている。こ
の対策として、これらを相互に接続するボンディングワ
イヤにおいても径寸法の微細化、経路間隔の狭小化が促
進され、個々のボンディングワイヤの強度低下に伴うワ
イヤ流れなどの変形や、隣接するボンディングワイヤ間
の短絡などの懸念が増大する。このため、ボンディング
ワイヤとして、所望の導体からなる芯線を樹脂などの絶
縁物で被覆し、短絡や細線化に伴う強度低下の防止が可
能な被覆ワイヤを用いることが考えられる。その場合、
ボンディング動作に先立って、被覆ワイヤのボンディン
グ予定部位に対応した被覆を除去することが必要とな
る。
ては、所望の機能を有する半導体ペレット側のボンディ
ングパッド群と、パッケージ側のリード群とを、周知の
ワイヤボンディングによって電気的に接続することが行
われている。一方、半導体ペレットの高機能化および小
形化などの要請に呼応して、半導体ペレットのボンディ
ングパッド群およびパッケージ側のリード群の個々の寸
法および配置間隔などは微細化の一途を辿っている。こ
の対策として、これらを相互に接続するボンディングワ
イヤにおいても径寸法の微細化、経路間隔の狭小化が促
進され、個々のボンディングワイヤの強度低下に伴うワ
イヤ流れなどの変形や、隣接するボンディングワイヤ間
の短絡などの懸念が増大する。このため、ボンディング
ワイヤとして、所望の導体からなる芯線を樹脂などの絶
縁物で被覆し、短絡や細線化に伴う強度低下の防止が可
能な被覆ワイヤを用いることが考えられる。その場合、
ボンディング動作に先立って、被覆ワイヤのボンディン
グ予定部位に対応した被覆を除去することが必要とな
る。
【0003】従来、このような被覆ワイヤの被覆除去技
術としては、たとえば、特開平2−146742号公報
に開示される技術が知られている。すなわち、一対の対
向電極間に被覆ワイヤを配置し、この対向電極を同電位
とした上で、両対向電極と被覆ワイヤの芯線との間に電
圧を印加して放電を行わせ、この放電によって発生する
熱で被覆を除去しようとするものである。
術としては、たとえば、特開平2−146742号公報
に開示される技術が知られている。すなわち、一対の対
向電極間に被覆ワイヤを配置し、この対向電極を同電位
とした上で、両対向電極と被覆ワイヤの芯線との間に電
圧を印加して放電を行わせ、この放電によって発生する
熱で被覆を除去しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術の場
合、芯線と両電極との間における放電を開始させるため
には、芯線の被覆に絶縁破壊を生じさせることが必須と
なるため、被覆の厚さ寸法の増大とともに、放電に必要
な印加電圧を大きくせざるを得ない。
合、芯線と両電極との間における放電を開始させるため
には、芯線の被覆に絶縁破壊を生じさせることが必須と
なるため、被覆の厚さ寸法の増大とともに、放電に必要
な印加電圧を大きくせざるを得ない。
【0005】このため、たとえば、実用上安全な発生電
圧である3500v程度の電圧では、2μm程度以下の
厚さの被覆を有する被覆ワイヤに、その適用が限定され
るという問題がある。また、被覆に絶縁破壊を生じさせ
るべく、単に放電開始のための印加電圧を大きくしたの
では、放電時に芯線に作用するエネルギが過大となり、
芯線の溶損などが発生するという問題もある。
圧である3500v程度の電圧では、2μm程度以下の
厚さの被覆を有する被覆ワイヤに、その適用が限定され
るという問題がある。また、被覆に絶縁破壊を生じさせ
るべく、単に放電開始のための印加電圧を大きくしたの
では、放電時に芯線に作用するエネルギが過大となり、
芯線の溶損などが発生するという問題もある。
【0006】本発明の目的は、被覆ワイヤの被覆の厚さ
や絶縁耐圧の大小などに関係なく、比較的低い印加電圧
で、任意の厚さの被覆を安定に除去することが可能な被
覆ワイヤの被覆除去技術を提供することにある。
や絶縁耐圧の大小などに関係なく、比較的低い印加電圧
で、任意の厚さの被覆を安定に除去することが可能な被
覆ワイヤの被覆除去技術を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、芯線に損傷を与える
ことなく、任意の厚さの被覆の所定の範囲を安定かつ的
確に除去することが可能な被覆ワイヤの被覆除去技術を
提供することにある。
ことなく、任意の厚さの被覆の所定の範囲を安定かつ的
確に除去することが可能な被覆ワイヤの被覆除去技術を
提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、装置の小型化
および低廉化を実現することが可能な被覆ワイヤの被覆
除去技術を提供することにある。
および低廉化を実現することが可能な被覆ワイヤの被覆
除去技術を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0011】すなわち、本発明になる被覆ワイヤの被覆
除去装置は、導体からなる芯線を絶縁物を用いて被覆し
てなる被覆ワイヤの被覆を除去するための第1および第
2の放電電極と、第1の放電電極、第2の放電電極また
は芯線のうちの少なくとも二者間における放電を開始さ
せる放電開始電圧と、第1の放電電極と第2の放電電極
との間における第1の放電電圧と、芯線と第1または第
2の放電電極との間における第2の放電電圧とを発生さ
せる電源回路と、被覆ワイヤの芯線に流れる電流を検出
するための検出回路と、第1または第2の放電電極と被
覆ワイヤとの相対位置を被覆ワイヤの長さ方向に変化さ
せる手段とを備えたものである。
除去装置は、導体からなる芯線を絶縁物を用いて被覆し
てなる被覆ワイヤの被覆を除去するための第1および第
2の放電電極と、第1の放電電極、第2の放電電極また
は芯線のうちの少なくとも二者間における放電を開始さ
せる放電開始電圧と、第1の放電電極と第2の放電電極
との間における第1の放電電圧と、芯線と第1または第
2の放電電極との間における第2の放電電圧とを発生さ
せる電源回路と、被覆ワイヤの芯線に流れる電流を検出
するための検出回路と、第1または第2の放電電極と被
覆ワイヤとの相対位置を被覆ワイヤの長さ方向に変化さ
せる手段とを備えたものである。
【0012】また、本発明になる被覆ワイヤの被覆除去
装置は、上述の放電開始電圧は、第1の放電電圧とは別
の電源回路を用いて発生させる構成としたものである。
装置は、上述の放電開始電圧は、第1の放電電圧とは別
の電源回路を用いて発生させる構成としたものである。
【0013】また、本発明になる被覆ワイヤの被覆除去
方法は、上述の第1の放電電極と第2の放電電極の少な
くとも一方は、被覆ワイヤとの接触を防止するための絶
縁体を有する構成としたものである。
方法は、上述の第1の放電電極と第2の放電電極の少な
くとも一方は、被覆ワイヤとの接触を防止するための絶
縁体を有する構成としたものである。
【0014】
【作用】上記した本発明の被覆ワイヤの被覆除去装置に
よれば、被覆ワイヤを挟んで対向する第1および第2の
放電電極の間で第1の放電を行い、この第1の放電によ
って被覆の絶縁破壊を発生させ、その後、第1および第
2の放電電極の少なくとも一方と芯線との間で行われる
第2の放電によって被覆の除去を行うことができる。す
なわち、被覆の絶縁破壊のための第1の放電の印加電圧
は、被覆の厚さ寸法の大小などに関わりなく、第1およ
び第2の放電電極の距離によって定まる最小の電圧で済
む。このため、被覆の厚さの増大とともに必要以上に印
加電圧を大きくすることなく、最小の電圧の印加によっ
て、被覆の絶縁破壊および除去を行うことが可能とな
る。これにより、必要以上に高い放電電圧を必要としな
いので、放電電圧を発生する放電電源回路などの小型化
および低廉化を実現することができる。
よれば、被覆ワイヤを挟んで対向する第1および第2の
放電電極の間で第1の放電を行い、この第1の放電によ
って被覆の絶縁破壊を発生させ、その後、第1および第
2の放電電極の少なくとも一方と芯線との間で行われる
第2の放電によって被覆の除去を行うことができる。す
なわち、被覆の絶縁破壊のための第1の放電の印加電圧
は、被覆の厚さ寸法の大小などに関わりなく、第1およ
び第2の放電電極の距離によって定まる最小の電圧で済
む。このため、被覆の厚さの増大とともに必要以上に印
加電圧を大きくすることなく、最小の電圧の印加によっ
て、被覆の絶縁破壊および除去を行うことが可能とな
る。これにより、必要以上に高い放電電圧を必要としな
いので、放電電圧を発生する放電電源回路などの小型化
および低廉化を実現することができる。
【0015】また、第1の放電条件の第1の放電による
被覆の絶縁破壊を、芯線に流れる電流の大小に基づいて
検出し、これを契機として、被覆の除去に適した第2の
放電条件を有する第2の放電に切り換えることにより、
芯線の損傷などを生じることなく、所望の範囲の被覆を
安定かつ的確に除去することができる。
被覆の絶縁破壊を、芯線に流れる電流の大小に基づいて
検出し、これを契機として、被覆の除去に適した第2の
放電条件を有する第2の放電に切り換えることにより、
芯線の損傷などを生じることなく、所望の範囲の被覆を
安定かつ的確に除去することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例である被覆ワイヤの被覆除去装置について詳細に説明
する。図1は、本実施例の被覆ワイヤの被覆除去装置の
構成の一例を示すブロック図であり、図2は、その一部
を取り出して示すブロック図、また図3〜図5は、その
作用の一例を示す説明図である。
例である被覆ワイヤの被覆除去装置について詳細に説明
する。図1は、本実施例の被覆ワイヤの被覆除去装置の
構成の一例を示すブロック図であり、図2は、その一部
を取り出して示すブロック図、また図3〜図5は、その
作用の一例を示す説明図である。
【0017】一対の放電電極1と放電電極2との間には
被覆ワイヤ3が位置されている。放電電極1および2
は、たとえばステンレス系合金またはタングステン系合
金で構成されている。また放電電極1および2は、被覆
ワイヤ3に直交する平面を境にして当該被覆ワイヤ3の
長さ方向に逸れた位置で対向しており、前記平面の位置
において放電電極1の放電開始部1sおよび放電電極2
の放電開始部2sが最短距離をなして対峙している。一
方の放電電極2の上面には、被覆ワイヤ3の側に所望の
寸法だけ突出した電気絶縁体2aが設けられており、当
該放電電極2と被覆ワイヤ3とが直接的に接触すること
を防止するとともに、後述のようにして、被覆の除去範
囲を制御する作用をなしている。
被覆ワイヤ3が位置されている。放電電極1および2
は、たとえばステンレス系合金またはタングステン系合
金で構成されている。また放電電極1および2は、被覆
ワイヤ3に直交する平面を境にして当該被覆ワイヤ3の
長さ方向に逸れた位置で対向しており、前記平面の位置
において放電電極1の放電開始部1sおよび放電電極2
の放電開始部2sが最短距離をなして対峙している。一
方の放電電極2の上面には、被覆ワイヤ3の側に所望の
寸法だけ突出した電気絶縁体2aが設けられており、当
該放電電極2と被覆ワイヤ3とが直接的に接触すること
を防止するとともに、後述のようにして、被覆の除去範
囲を制御する作用をなしている。
【0018】被覆ワイヤ3は、芯線3aと、これを覆う
被覆3bとで構成されている。芯線3aは、たとえば直
径50μm程度の銅線からなり、また、被覆3bは、た
とえば、厚さ5μm程度のポリウレタンを主成分とする
変性ポリウレタンで構成されている。被覆ワイヤ3の後
端部3cは、芯線3aが露出した状態となっており、放
電電極1および2とともに、放電電源回路装置5に接続
されている。
被覆3bとで構成されている。芯線3aは、たとえば直
径50μm程度の銅線からなり、また、被覆3bは、た
とえば、厚さ5μm程度のポリウレタンを主成分とする
変性ポリウレタンで構成されている。被覆ワイヤ3の後
端部3cは、芯線3aが露出した状態となっており、放
電電極1および2とともに、放電電源回路装置5に接続
されている。
【0019】一方、放電電源回路装置5は、放電開始電
圧発生部5b、第1の放電発生部5c、第2の放電発生
部5dの三つの高電圧発生部と、電流検出部5e、スイ
ッチ5fと、これらを制御する制御部5aを含んでい
る。
圧発生部5b、第1の放電発生部5c、第2の放電発生
部5dの三つの高電圧発生部と、電流検出部5e、スイ
ッチ5fと、これらを制御する制御部5aを含んでい
る。
【0020】この場合、芯線3aは、電流検出部5eを
介して、放電開始電圧発生部5b、第1の放電発生部5
c、第2の放電発生部5dの正極に接続されており、ま
た、放電電極1は、スイッチ5fを介して、放電開始電
圧発生部5b、第1の放電発生部5c、第2の放電発生
部5dの各々の正極に接続されている。また被覆ワイヤ
3を介して放電電極1と対向する放電電極2は、放電開
始電圧発生部5b、第1の放電発生部5c、第2の放電
発生部5dの各々の負極に接続されている。
介して、放電開始電圧発生部5b、第1の放電発生部5
c、第2の放電発生部5dの正極に接続されており、ま
た、放電電極1は、スイッチ5fを介して、放電開始電
圧発生部5b、第1の放電発生部5c、第2の放電発生
部5dの各々の正極に接続されている。また被覆ワイヤ
3を介して放電電極1と対向する放電電極2は、放電開
始電圧発生部5b、第1の放電発生部5c、第2の放電
発生部5dの各々の負極に接続されている。
【0021】すなわち、放電に際して、被覆3bの絶縁
が破れ、正極側に接続される芯線3aと、負極側に接続
される放電電極2との間に電流が流れると、この電流は
電流検出部5eによって検出され、これにより、被覆3
bの絶縁破壊発生が検出されるように構成されている。
また、スイッチ5fを閉じる(ONする)ことによって
被覆ワイヤ3の芯線3aと、放電電極1とは同電位とな
るように構成されている。
が破れ、正極側に接続される芯線3aと、負極側に接続
される放電電極2との間に電流が流れると、この電流は
電流検出部5eによって検出され、これにより、被覆3
bの絶縁破壊発生が検出されるように構成されている。
また、スイッチ5fを閉じる(ONする)ことによって
被覆ワイヤ3の芯線3aと、放電電極1とは同電位とな
るように構成されている。
【0022】次に本実施例における被覆ワイヤの被覆除
去方法の作用の一例を説明する。
去方法の作用の一例を説明する。
【0023】たとえば、図示しない外部の制御機構など
から、放電開始命令を放電電源回路装置5の制御部5a
が受けると、当該制御部5aは、まず、スイッチ5fを
閉じ、放電電極1を、芯線3aとともに正極に接続した
上で、放電開始電圧発生部5bを作動させる。この際
に、放電開始電圧発生部5bから放電電極1と2の間に
印加される電圧を、たとえば3500Vとし、放電電極
1および2の各々の放電開始部1sおよび放電開始部2
sの間隙を1.0mm以下にすることにより、放電開始部
1sと放電開始部2sの間で空気の絶縁破壊による放電
が可能である。そして、放電開始部1sと放電開始部2
sの間で放電が開始されさると、1s−2s両端の電圧
は、500V程度まで自然降下する。なお、この時、芯
線3aと放電電極2との間にも放電開始電圧発生部5b
からの高電圧が印加されることになるが、両者の間には
厚さが5μm程度の被覆3bが存在するので、前述の3
500V程度の電圧では当該被覆3bの絶縁破壊は生じ
ない。
から、放電開始命令を放電電源回路装置5の制御部5a
が受けると、当該制御部5aは、まず、スイッチ5fを
閉じ、放電電極1を、芯線3aとともに正極に接続した
上で、放電開始電圧発生部5bを作動させる。この際
に、放電開始電圧発生部5bから放電電極1と2の間に
印加される電圧を、たとえば3500Vとし、放電電極
1および2の各々の放電開始部1sおよび放電開始部2
sの間隙を1.0mm以下にすることにより、放電開始部
1sと放電開始部2sの間で空気の絶縁破壊による放電
が可能である。そして、放電開始部1sと放電開始部2
sの間で放電が開始されさると、1s−2s両端の電圧
は、500V程度まで自然降下する。なお、この時、芯
線3aと放電電極2との間にも放電開始電圧発生部5b
からの高電圧が印加されることになるが、両者の間には
厚さが5μm程度の被覆3bが存在するので、前述の3
500V程度の電圧では当該被覆3bの絶縁破壊は生じ
ない。
【0024】続いて、制御部5aは、放電電極1および
2の1s−2s間の電圧降下の検出信号などに基づい
て、放電開始電圧発生部5bから第1の放電発生部5c
に切り換える。
2の1s−2s間の電圧降下の検出信号などに基づい
て、放電開始電圧発生部5bから第1の放電発生部5c
に切り換える。
【0025】上記のような一連の放電完了後、所定の無
放電時間をおいて、さらに、再度放電を開始させるべ
く、制御部5aは、放電開始電圧発生部5bおよび第1
の放電発生部5cを引き続いて起動し、上記一連の放電
を繰り返し発生させる。この際、放電は、図3に示され
るように、放電の発生経路は、放電電極1と2の間に位
置する被覆ワイヤ3の表面を経由して行われるという物
理的な性質があるために、放電によって発生する熱など
のエネルギは効率良く被覆ワイヤ3に伝えられ、当該被
覆ワイヤ3の被覆3bの加熱を効果的に行うことができ
る。
放電時間をおいて、さらに、再度放電を開始させるべ
く、制御部5aは、放電開始電圧発生部5bおよび第1
の放電発生部5cを引き続いて起動し、上記一連の放電
を繰り返し発生させる。この際、放電は、図3に示され
るように、放電の発生経路は、放電電極1と2の間に位
置する被覆ワイヤ3の表面を経由して行われるという物
理的な性質があるために、放電によって発生する熱など
のエネルギは効率良く被覆ワイヤ3に伝えられ、当該被
覆ワイヤ3の被覆3bの加熱を効果的に行うことができ
る。
【0026】この加熱によって、図4に示されるよう
に、被覆ワイヤ3には、芯線3aの露出部3dが形成さ
れ、この露出部3dの形成によって、被覆3bの絶縁は
破れ、露出部3dを通じて、芯線3aと放電電極2との
間でも放電が開始され、芯線3aに電流が流れ込むよう
になる。
に、被覆ワイヤ3には、芯線3aの露出部3dが形成さ
れ、この露出部3dの形成によって、被覆3bの絶縁は
破れ、露出部3dを通じて、芯線3aと放電電極2との
間でも放電が開始され、芯線3aに電流が流れ込むよう
になる。
【0027】この芯線3aに流れ込む電流は、放電電源
回路装置5の内部の電流検出部5eによって検出され
る。
回路装置5の内部の電流検出部5eによって検出され
る。
【0028】図2は、電流検出部5eの構成の一例を示
したものである。電流検出部5eは、芯線3aと、放電
開始電圧発生部5b,第1の放電発生部5c,第2の放
電発生部5dとの接続回路に直列に挿入された、たとえ
ば100Ωの抵抗素子5e1と、この抵抗素子5e1の
両端の電圧降下Vを測定する検出端子5e2,検出端子
5e3によって構成されている。そして、第1の放電
中、芯線3aが露出しない間は、当該芯線3aには電流
が流れないので、検出端子5e2と検出端子5e3との
間の電圧降下V=0(V)である。これに対して、第1
の放電中、芯線3aの露出部3dが形成されると、たと
えば、放電電流Iとして20(mA)を設定している場
合は、検出端子5e2と検出端子5e3との間の電圧降
下V=2(V)となる。このように、抵抗素子5e1の
両端の検出端子5e2と検出端子5e3との間の電圧変
化を検出することによって、被覆3bにおける絶縁破壊
の発生の有無を正確に判定することができる。
したものである。電流検出部5eは、芯線3aと、放電
開始電圧発生部5b,第1の放電発生部5c,第2の放
電発生部5dとの接続回路に直列に挿入された、たとえ
ば100Ωの抵抗素子5e1と、この抵抗素子5e1の
両端の電圧降下Vを測定する検出端子5e2,検出端子
5e3によって構成されている。そして、第1の放電
中、芯線3aが露出しない間は、当該芯線3aには電流
が流れないので、検出端子5e2と検出端子5e3との
間の電圧降下V=0(V)である。これに対して、第1
の放電中、芯線3aの露出部3dが形成されると、たと
えば、放電電流Iとして20(mA)を設定している場
合は、検出端子5e2と検出端子5e3との間の電圧降
下V=2(V)となる。このように、抵抗素子5e1の
両端の検出端子5e2と検出端子5e3との間の電圧変
化を検出することによって、被覆3bにおける絶縁破壊
の発生の有無を正確に判定することができる。
【0029】これにより、制御部5aは、上述のよう
な、放電開始電圧発生部5bおよび第1の放電発生部5
cによる一連の第1の放電中における、被覆3bの絶縁
破壊の発生を、電流検出部5eを介して検知でき、この
被覆3bの絶縁破壊の検知を契機として、放電開始電圧
発生部5bおよび第2の放電発生部5dの組み合わせに
よる後述のような第2の放電に切り換える。
な、放電開始電圧発生部5bおよび第1の放電発生部5
cによる一連の第1の放電中における、被覆3bの絶縁
破壊の発生を、電流検出部5eを介して検知でき、この
被覆3bの絶縁破壊の検知を契機として、放電開始電圧
発生部5bおよび第2の放電発生部5dの組み合わせに
よる後述のような第2の放電に切り換える。
【0030】この第2の放電においては、前記第1の放
電の場合よりも、電流値を小さくすることにより、芯線
3aの損傷などを生じることなく、安定した被覆3bの
除去が行われる。
電の場合よりも、電流値を小さくすることにより、芯線
3aの損傷などを生じることなく、安定した被覆3bの
除去が行われる。
【0031】なお、放電開始電圧発生部5bおよび第1
の放電発生部5cの組み合わせによる第1の放電から、
放電開始電圧発生部5bおよび第2の放電発生部5dの
組み合わせによる第2の放電への切り換えに際して、ス
イッチ5fを開(OFF)として、放電電極1を放電電
源回路装置5から切り離すことにより、図5に示される
ように、他の放電電極2と芯線3aとの間だけで確実に
放電が行われるようにしてもよい。
の放電発生部5cの組み合わせによる第1の放電から、
放電開始電圧発生部5bおよび第2の放電発生部5dの
組み合わせによる第2の放電への切り換えに際して、ス
イッチ5fを開(OFF)として、放電電極1を放電電
源回路装置5から切り離すことにより、図5に示される
ように、他の放電電極2と芯線3aとの間だけで確実に
放電が行われるようにしてもよい。
【0032】このように、本実施例の被覆ワイヤの被覆
除去装置によれば、上述の第1の放電および第2の放電
によって、被覆ワイヤ3の被覆3bを、放電電極2の上
部に付設された電気絶縁体2aの位置まで安定して行え
る。
除去装置によれば、上述の第1の放電および第2の放電
によって、被覆ワイヤ3の被覆3bを、放電電極2の上
部に付設された電気絶縁体2aの位置まで安定して行え
る。
【0033】なお、被覆ワイヤ3の芯線3aの露出部3
dの長さL1を適宜制御するために、被覆ワイヤ3の長
さ方向に沿う放電電極2の寸法L2を適宜、所望の値に
設定したり、放電中に、被覆ワイヤ3と放電電極2とを
被覆ワイヤ3の長さ方向に相対的に移動させるようにし
てもよい。
dの長さL1を適宜制御するために、被覆ワイヤ3の長
さ方向に沿う放電電極2の寸法L2を適宜、所望の値に
設定したり、放電中に、被覆ワイヤ3と放電電極2とを
被覆ワイヤ3の長さ方向に相対的に移動させるようにし
てもよい。
【0034】また、第1および第2の放電条件として
は、上述の説明において例示したものに限らず、放電電
極1と2の間隙、および被覆ワイヤ3の被覆3bの厚
さ、さらには、露出部3dの所要長さに応じて、所望の
値に設定してもよいことは言うまでもない。
は、上述の説明において例示したものに限らず、放電電
極1と2の間隙、および被覆ワイヤ3の被覆3bの厚
さ、さらには、露出部3dの所要長さに応じて、所望の
値に設定してもよいことは言うまでもない。
【0035】また、上述の説明では、第1の放電および
第2の放電の何れにおいても、パルス放電を繰り返す場
合について説明したが、これに限らず、いずれか一方ま
たは、双方において連続放電を行うようにしてもよいこ
とは言うまでもない。
第2の放電の何れにおいても、パルス放電を繰り返す場
合について説明したが、これに限らず、いずれか一方ま
たは、双方において連続放電を行うようにしてもよいこ
とは言うまでもない。
【0036】次に、図8〜図13を参照しながら、上述
の説明における放電電源回路装置5を実現するための具
体的な回路構成の一例を説明する。
の説明における放電電源回路装置5を実現するための具
体的な回路構成の一例を説明する。
【0037】図8は、放電電源回路装置5の全体を示す
ブロック図であり、図9〜図11は、その各部の詳細構
成例を示している。なお、図9〜図11において、〜
の符号は、各図間の配線の接続関係を示している。
ブロック図であり、図9〜図11は、その各部の詳細構
成例を示している。なお、図9〜図11において、〜
の符号は、各図間の配線の接続関係を示している。
【0038】同図に示されるように、放電電源回路装置
5は、複数の第1電源500aおよび第2電源500b
からなる。第1電源500aは、絶縁トランス部501
(T1)、整流回路部502(図9中のD1,D2,D
3,D4,R1,C1,C2,R2,R3)、高電圧発
生部503(図9中のQB,R6,PC1,R4,D
8,T11,D9,C5)、定電流制御部504(図9
中のQ2,R9,TL,VR3,R8,R7,QA,P
C2)、タイマ回路部505(図11中のR20,PC
3,R19,IC2,IC1,R18,C12,VR
1,R21)、遅延回路部506(図10中のIC4,
VR2,C7,R16,C8,R11,Q3)、電流検
出回路部507(図10中のR14,Z11,R12,
R13,OP1,R15,C6,IC2)、の各部を含
んでいる。またR11(5e1)は電流検出部5eの一
部を構成する抵抗素子であり、D10,DXは第1電源
500aおよび第2電源500bを共通に放電電極1お
よび2に接続する際に互いに他方からの高電圧が印加さ
れることを阻止するための保護用ダイオードである。
5は、複数の第1電源500aおよび第2電源500b
からなる。第1電源500aは、絶縁トランス部501
(T1)、整流回路部502(図9中のD1,D2,D
3,D4,R1,C1,C2,R2,R3)、高電圧発
生部503(図9中のQB,R6,PC1,R4,D
8,T11,D9,C5)、定電流制御部504(図9
中のQ2,R9,TL,VR3,R8,R7,QA,P
C2)、タイマ回路部505(図11中のR20,PC
3,R19,IC2,IC1,R18,C12,VR
1,R21)、遅延回路部506(図10中のIC4,
VR2,C7,R16,C8,R11,Q3)、電流検
出回路部507(図10中のR14,Z11,R12,
R13,OP1,R15,C6,IC2)、の各部を含
んでいる。またR11(5e1)は電流検出部5eの一
部を構成する抵抗素子であり、D10,DXは第1電源
500aおよび第2電源500bを共通に放電電極1お
よび2に接続する際に互いに他方からの高電圧が印加さ
れることを阻止するための保護用ダイオードである。
【0039】また、第2電源500bは、主要部の構成
は第1電源500aと同様であるが、遅延回路部506
および電流検出回路部507が省略されている点が異な
っている。
は第1電源500aと同様であるが、遅延回路部506
および電流検出回路部507が省略されている点が異な
っている。
【0040】以下、図8〜図11に示した回路構成の第
1電源500aおよび第2電源500bの作用の一例を
説明する。
1電源500aおよび第2電源500bの作用の一例を
説明する。
【0041】商用AC入力電圧を、絶縁トランス部50
1を通して昇圧し、整流回路部502で直流電圧に変換
する。
1を通して昇圧し、整流回路部502で直流電圧に変換
する。
【0042】そして、外部の図示しない上位制御装置な
どから第1電源500aのタイマ回路部505に放電開
始用信号(入力トリガー)が加えられると、タイマIC
(IC1)が動作し、出力QをHIGHレベルとする。
この出力Qの一部は、微分回路(C11,R24,D1
1)および波形整形IC(IC2)を通して高電圧発生
用のトリガーを作り出し、ホトカプラーPC1を介し
て、高電圧発生部503のスイッチング素子QBのトリ
ガー電圧として加えられる。
どから第1電源500aのタイマ回路部505に放電開
始用信号(入力トリガー)が加えられると、タイマIC
(IC1)が動作し、出力QをHIGHレベルとする。
この出力Qの一部は、微分回路(C11,R24,D1
1)および波形整形IC(IC2)を通して高電圧発生
用のトリガーを作り出し、ホトカプラーPC1を介し
て、高電圧発生部503のスイッチング素子QBのトリ
ガー電圧として加えられる。
【0043】また、前記出力Qの一部は、ホトカプラー
PC2に加えられ、定電流制御部504の主電流制御素
子QAをON状態にする。
PC2に加えられ、定電流制御部504の主電流制御素
子QAをON状態にする。
【0044】この時点で、電源出力端(A−CまたはB
−C間)の電圧は、ほぼ整流電圧VCとなり、放電電極
1−放電電極2間、および放電電極2−被覆ワイヤ3間
にもこの整流電圧VCが印加される。なお、放電電極1
−2間の距離d1,放電電極2−被覆ワイヤ3間の距離
d2の関係は、d1>d2であるが、被覆ワイヤ3の被
覆3bの絶縁作用のため、初期放電は、放電電極1−2
間で発生する。
−C間)の電圧は、ほぼ整流電圧VCとなり、放電電極
1−放電電極2間、および放電電極2−被覆ワイヤ3間
にもこの整流電圧VCが印加される。なお、放電電極1
−2間の距離d1,放電電極2−被覆ワイヤ3間の距離
d2の関係は、d1>d2であるが、被覆ワイヤ3の被
覆3bの絶縁作用のため、初期放電は、放電電極1−2
間で発生する。
【0045】この整流電圧VCにより、放電電極1−2
間に放電が開始されない場合は、高電圧発生部503に
おいて発生する電圧が、当該VCに加算されて、放電電
極1−2間および放電電極2−被覆ワイヤ3間に印加さ
れる電圧を上昇させて行く。
間に放電が開始されない場合は、高電圧発生部503に
おいて発生する電圧が、当該VCに加算されて、放電電
極1−2間および放電電極2−被覆ワイヤ3間に印加さ
れる電圧を上昇させて行く。
【0046】この電圧により、放電電極1−2間で初期
放電が行われ、導通状態となり、主電流がQAを通して
流れる(E→B→放電電極1−2間→C→QA→D)。
この時、定電流制御部504の作用によって、当該放電
における電流値は一定に制御され、発生する放電エネル
ギは一定となる。すなわち、Q2,TL,R9,VR
3,R8の定電圧回路により作られた電圧をVE,QA
(MOS−FET)のゲート・ソース間の電圧をVGS
とすると、R7にはVE−VGSの電圧が印加されVG
Sはほぼ一定の値(たとえば4V程度)となるので、出
力電流は、(VE−VGS)/R7となり、定電流とな
る。なお、QAは電流制御素子のトランジスタを用いて
もよい。VEの値は、VR3により任意に設定できる。
また、放電電極1,2は、第1電源500a(第2電源
500b)側では、B,C間に接続されているので、当
該放電電極1−2間で放電が行われても電流検出抵抗R
11(5e1)に電流は流れない。
放電が行われ、導通状態となり、主電流がQAを通して
流れる(E→B→放電電極1−2間→C→QA→D)。
この時、定電流制御部504の作用によって、当該放電
における電流値は一定に制御され、発生する放電エネル
ギは一定となる。すなわち、Q2,TL,R9,VR
3,R8の定電圧回路により作られた電圧をVE,QA
(MOS−FET)のゲート・ソース間の電圧をVGS
とすると、R7にはVE−VGSの電圧が印加されVG
Sはほぼ一定の値(たとえば4V程度)となるので、出
力電流は、(VE−VGS)/R7となり、定電流とな
る。なお、QAは電流制御素子のトランジスタを用いて
もよい。VEの値は、VR3により任意に設定できる。
また、放電電極1,2は、第1電源500a(第2電源
500b)側では、B,C間に接続されているので、当
該放電電極1−2間で放電が行われても電流検出抵抗R
11(5e1)に電流は流れない。
【0047】こうして、放電電極1−2間の放電エネル
ギにより、被覆ワイヤ3の被覆3bは劣化していく。所
定の時間の経過によってタイマがセットアップすると、
IC1の出力QがLOWレベルとなりQAをOFFさせ
放電を停止させる。タイマのセットアップ時間はVR1
により、所望の値に設定可能である。
ギにより、被覆ワイヤ3の被覆3bは劣化していく。所
定の時間の経過によってタイマがセットアップすると、
IC1の出力QがLOWレベルとなりQAをOFFさせ
放電を停止させる。タイマのセットアップ時間はVR1
により、所望の値に設定可能である。
【0048】上記動作を繰り返すことにより、いつか、
被覆ワイヤ3の被覆3bの絶縁が破れ、初期放電が放電
電極2−被覆ワイヤ3(芯線3a)間で行われ、主電流
が、E→R11→A→被覆ワイヤ3→放電電極2→C→
QA→Dと流れ、電流検出抵抗R11(5e1)に電圧
が発生する。
被覆ワイヤ3の被覆3bの絶縁が破れ、初期放電が放電
電極2−被覆ワイヤ3(芯線3a)間で行われ、主電流
が、E→R11→A→被覆ワイヤ3→放電電極2→C→
QA→Dと流れ、電流検出抵抗R11(5e1)に電圧
が発生する。
【0049】このR11に発生した電圧を、電流検出回
路部507において検出し、コンパレータIC(OP
1)でパルスを作り、遅延回路部506を通してタイマ
ICのリセット入力に加えて、強制的にタイマ動作を停
止させ放電を終わらせる。また、当該遅延回路部506
から出力されるパルスは、PC4を介して検出信号とし
て、外部の図示しない上位制御装置などに出力される。
路部507において検出し、コンパレータIC(OP
1)でパルスを作り、遅延回路部506を通してタイマ
ICのリセット入力に加えて、強制的にタイマ動作を停
止させ放電を終わらせる。また、当該遅延回路部506
から出力されるパルスは、PC4を介して検出信号とし
て、外部の図示しない上位制御装置などに出力される。
【0050】なお、被覆ワイヤ3に電流が流れた瞬間に
タイマICをリセットしたのでは、被覆3bの剥離が少
なく(ピンホール)なる懸念があるため、ある程度電流
を流し、剥離領域を広げる目的で、この遅延回路部50
6が設けられており、遅延時間は、VR2で調整され
る。このような、遅延回路部506の作用により、被覆
3bの剥離領域をある程度広くすることで、次の第2電
源500bによる放電が容易になる。
タイマICをリセットしたのでは、被覆3bの剥離が少
なく(ピンホール)なる懸念があるため、ある程度電流
を流し、剥離領域を広げる目的で、この遅延回路部50
6が設けられており、遅延時間は、VR2で調整され
る。このような、遅延回路部506の作用により、被覆
3bの剥離領域をある程度広くすることで、次の第2電
源500bによる放電が容易になる。
【0051】外部の図示しない上位制御装置では、遅延
回路部506からのパルスによる検出信号の到来を契機
として、第2電源500bにのみ、次の放電開始信号を
送り、被覆ワイヤ3−放電電極2間に、たとえば、前記
第1電源500aの場合よりも弱い放電を発生させ、芯
線3aなどを損傷することなく被覆3bを除去してい
く。
回路部506からのパルスによる検出信号の到来を契機
として、第2電源500bにのみ、次の放電開始信号を
送り、被覆ワイヤ3−放電電極2間に、たとえば、前記
第1電源500aの場合よりも弱い放電を発生させ、芯
線3aなどを損傷することなく被覆3bを除去してい
く。
【0052】このような、第1電源500a,第2電源
500bの一連の動作のタイムチャートを図12に例示
する。
500bの一連の動作のタイムチャートを図12に例示
する。
【0053】なお、上述の説明では、複数の第1電源5
00aおよび第2電源500bによって放電電源回路装
置5を構成しているが、これに限らず、図13に例示し
たように、リレー回路RL1−1〜リレー回路RL1−
3を設けることにより、1台の電源500によって、同
様の動作を実現することができる。
00aおよび第2電源500bによって放電電源回路装
置5を構成しているが、これに限らず、図13に例示し
たように、リレー回路RL1−1〜リレー回路RL1−
3を設けることにより、1台の電源500によって、同
様の動作を実現することができる。
【0054】すなわち、図13の回路において、リレー
回路RL1−1は、異なる抵抗値がセットされているV
R1およびVR2のタイマに対する接続を切り換えるこ
とによって、当該タイマにおけるセットアップ時間を異
なる値に外部から切り換え可能にする動作を行う。ま
た、リレー回路RL1−2は、放電電極2と、放電電極
1または被覆ワイヤ3の芯線3aとの間における放電の
強弱を切り換える動作を行い、リレー回路RL1−3
は、放電電極1を芯線3aと同電位にするか、あるいは
電源から切り離す動作を行う。
回路RL1−1は、異なる抵抗値がセットされているV
R1およびVR2のタイマに対する接続を切り換えるこ
とによって、当該タイマにおけるセットアップ時間を異
なる値に外部から切り換え可能にする動作を行う。ま
た、リレー回路RL1−2は、放電電極2と、放電電極
1または被覆ワイヤ3の芯線3aとの間における放電の
強弱を切り換える動作を行い、リレー回路RL1−3
は、放電電極1を芯線3aと同電位にするか、あるいは
電源から切り離す動作を行う。
【0055】そして、全体の作用としては、まず、リレ
ー切り換え信号によって、リレー回路RL1−1〜リレ
ー回路RL1−3の全ての接点をb側にセットする。
ー切り換え信号によって、リレー回路RL1−1〜リレ
ー回路RL1−3の全ての接点をb側にセットする。
【0056】そして、入力トリガーを与えて放電電極1
−2間で放電を行わせる。
−2間で放電を行わせる。
【0057】被覆ワイヤ3の側に電流が流れたことを検
知した時点で、リレー回路RL1−1〜リレー回路RL
1−3の接点をa側に切り換える。
知した時点で、リレー回路RL1−1〜リレー回路RL
1−3の接点をa側に切り換える。
【0058】再度、入力トリガーを与えて放電電極2と
芯線3aとの間で放電を行わせ、被覆3bの除去を遂行
する。
芯線3aとの間で放電を行わせ、被覆3bの除去を遂行
する。
【0059】この一連の動作により、1台の電源で、本
発明の被覆ワイヤの被覆除去方法に必要な、異なる放電
条件を実現することができる。
発明の被覆ワイヤの被覆除去方法に必要な、異なる放電
条件を実現することができる。
【0060】次に、本発明の他の実施例である被覆ワイ
ヤの被覆除去方法について図6〜図7を参照しながら説
明する。この実施例の場合には、放電電極6と放電電極
7との間に被覆ワイヤ3を位置させている。
ヤの被覆除去方法について図6〜図7を参照しながら説
明する。この実施例の場合には、放電電極6と放電電極
7との間に被覆ワイヤ3を位置させている。
【0061】本実施例の場合、被覆ワイヤ3の芯線3a
は、たとえば直径30μmの金線からなり、被覆3b
は、たとえば、厚さ3μmのポリビニルホルマール(以
後、ホルマールと呼ぶ)を主成分とする変性ホルマール
樹脂で構成されている。
は、たとえば直径30μmの金線からなり、被覆3b
は、たとえば、厚さ3μmのポリビニルホルマール(以
後、ホルマールと呼ぶ)を主成分とする変性ホルマール
樹脂で構成されている。
【0062】また、放電電極6および7は、各々の電極
本体6b,電極本体7bの、被覆ワイヤ3の長さ方向に
おける両端面に、電気絶縁体6a,電気絶縁体6cおよ
び電気絶縁体7a,電気絶縁体7cがそれぞれ突設され
ており、被覆ワイヤ3が、放電電極6および7のいずれ
の電極本体6b,7bにも直接に接触しない構造となっ
ている。
本体6b,電極本体7bの、被覆ワイヤ3の長さ方向に
おける両端面に、電気絶縁体6a,電気絶縁体6cおよ
び電気絶縁体7a,電気絶縁体7cがそれぞれ突設され
ており、被覆ワイヤ3が、放電電極6および7のいずれ
の電極本体6b,7bにも直接に接触しない構造となっ
ている。
【0063】また、本実施例の場合、放電電源回路装置
5は、前述の実施例の場合における図5とほぼ同様の構
成であるが、スイッチ5gの作用が前記スイッチ5fと
異なっている。
5は、前述の実施例の場合における図5とほぼ同様の構
成であるが、スイッチ5gの作用が前記スイッチ5fと
異なっている。
【0064】すなわち、本実施例のスイッチ5gは、図
6に示されるように、放電開始電圧発生部5b,第1の
放電発生部5c,第2の放電発生部5dの正極および負
極にそれぞれ接続される接点P1および接点P2を備え
ており、一方の放電電極6の接続が、被覆ワイヤ3の芯
線3aと同じ正極側(接点P1)、および他の放電電極
7と同じ負極側(接点P2)に、随時、任意に切り換え
可能な構造となっている。
6に示されるように、放電開始電圧発生部5b,第1の
放電発生部5c,第2の放電発生部5dの正極および負
極にそれぞれ接続される接点P1および接点P2を備え
ており、一方の放電電極6の接続が、被覆ワイヤ3の芯
線3aと同じ正極側(接点P1)、および他の放電電極
7と同じ負極側(接点P2)に、随時、任意に切り換え
可能な構造となっている。
【0065】放電の制御方法も前記図1の実施例の場合
に準じて行うことができる。最初の第1の放電の開始に
際して、スイッチ5gは、接点P1の側に接続され、放
電電極6は、芯線3aと同じ正極に接続されて同電位と
なっている。
に準じて行うことができる。最初の第1の放電の開始に
際して、スイッチ5gは、接点P1の側に接続され、放
電電極6は、芯線3aと同じ正極に接続されて同電位と
なっている。
【0066】この状態で、放電開始電圧発生部5bおよ
び第1の放電発生部5cにより、放電電極6と7との間
で第1の放電を行わせる。この第1の放電の継続中に、
当該放電の熱エネルギなどによって被覆3bに露出部3
dが形成されると、絶縁破壊によって放電は、芯線3a
と放電電極7との間でも行われるようになる。そして、
電流検出部5eによる、この絶縁破壊の検出を契機に、
制御部5aは、スイッチ5gを接点P2側に切り換え、
放電電極6を、放電電極7と同じ負極に同電位となるよ
うに接続する。その後、放電開始電圧発生部5bおよび
第2の放電発生部5dの組み合わせを起動することによ
って図7に示されるように放電電極6および7と、芯線
3aの露出部3dとの間で第2の放電を行う。
び第1の放電発生部5cにより、放電電極6と7との間
で第1の放電を行わせる。この第1の放電の継続中に、
当該放電の熱エネルギなどによって被覆3bに露出部3
dが形成されると、絶縁破壊によって放電は、芯線3a
と放電電極7との間でも行われるようになる。そして、
電流検出部5eによる、この絶縁破壊の検出を契機に、
制御部5aは、スイッチ5gを接点P2側に切り換え、
放電電極6を、放電電極7と同じ負極に同電位となるよ
うに接続する。その後、放電開始電圧発生部5bおよび
第2の放電発生部5dの組み合わせを起動することによ
って図7に示されるように放電電極6および7と、芯線
3aの露出部3dとの間で第2の放電を行う。
【0067】これにより、第2の放電条件に基づく、放
電エネルギの大小に応じた長さの芯線3aの露出部3d
が形成される。
電エネルギの大小に応じた長さの芯線3aの露出部3d
が形成される。
【0068】なお、第2の放電中において、放電電極6
および7に対して、被覆ワイヤ3を長さ方向に相対的に
移動させることにより、被覆ワイヤ3の芯線3aの露出
部3dの長さを所望の値に制御するようにしてもよい。
および7に対して、被覆ワイヤ3を長さ方向に相対的に
移動させることにより、被覆ワイヤ3の芯線3aの露出
部3dの長さを所望の値に制御するようにしてもよい。
【0069】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0070】たとえば、本発明の被覆ワイヤの被覆除去
方法を実現するための装置構成としては、前述の各実施
例に例示したものに限らず、同様の機能を実現できるも
のであれば、他の構成であってもよい。
方法を実現するための装置構成としては、前述の各実施
例に例示したものに限らず、同様の機能を実現できるも
のであれば、他の構成であってもよい。
【0071】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0072】すなわち、本発明になる被覆ワイヤの被覆
除去装置によれば、被覆ワイヤの被覆の厚さや絶縁耐圧
の大小などに関係なく、比較的低い印加電圧で、任意の
厚さの被覆を安定に除去することができるという効果が
得られる。また、任意の厚さの被覆の所定の範囲を安定
かつ的確に除去することができるという効果が得られ
る。
除去装置によれば、被覆ワイヤの被覆の厚さや絶縁耐圧
の大小などに関係なく、比較的低い印加電圧で、任意の
厚さの被覆を安定に除去することができるという効果が
得られる。また、任意の厚さの被覆の所定の範囲を安定
かつ的確に除去することができるという効果が得られ
る。
【0073】また、放電電源回路の小型化および低廉化
を実現することができるという効果が得られる。
を実現することができるという効果が得られる。
【0074】また、被覆ワイヤの被覆の絶縁破壊を検出
することによって、被覆の絶縁破壊のための第1および
第2の放電電極間の放電と、絶縁破壊以後の被覆除去の
ための放電とを独立に制御するので、精度良くかつ効率
のよい放電を行わせることができるという効果が得られ
る。
することによって、被覆の絶縁破壊のための第1および
第2の放電電極間の放電と、絶縁破壊以後の被覆除去の
ための放電とを独立に制御するので、精度良くかつ効率
のよい放電を行わせることができるという効果が得られ
る。
【図1】本発明の一実施例である被覆ワイヤの被覆除去
装置の構成の一例を示すブロック図である。
装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例である被覆ワイヤの被覆除去
装置の一部を取り出して示す説明図である。
装置の一部を取り出して示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例である被覆ワイヤの被覆除去
装置の作用の一例を示す略断面図である。
装置の作用の一例を示す略断面図である。
【図4】本発明の一実施例である被覆ワイヤの被覆除去
装置の作用の一例を示す略断面図である。
装置の作用の一例を示す略断面図である。
【図5】本発明の一実施例である被覆ワイヤの被覆除去
装置の作用の一例を示す略断面図である。
装置の作用の一例を示す略断面図である。
【図6】本発明の他の実施例である被覆ワイヤの被覆除
去装置の構成の一例を示すブロック図である。
去装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明の他の実施例である被覆ワイヤの被覆除
去装置の作用の一例を示す略断面図である。
去装置の作用の一例を示す略断面図である。
【図8】本発明の実施例である被覆ワイヤの被覆除去方
法を実現する電源回路構成の一例を示すブロック図であ
る。
法を実現する電源回路構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図9】本発明の実施例である被覆ワイヤの被覆除去方
法を実現する電源回路構成の各部の詳細の一例を示すブ
ロック図である。
法を実現する電源回路構成の各部の詳細の一例を示すブ
ロック図である。
【図10】本発明の実施例である被覆ワイヤの被覆除去
方法を実現する電源回路構成の各部の詳細の一例を示す
ブロック図である。
方法を実現する電源回路構成の各部の詳細の一例を示す
ブロック図である。
【図11】本発明の実施例である被覆ワイヤの被覆除去
方法を実現する電源回路構成の各部の詳細の一例を示す
ブロック図である。
方法を実現する電源回路構成の各部の詳細の一例を示す
ブロック図である。
【図12】本発明の実施例である被覆ワイヤの被覆除去
方法を実現する電源回路の作用の一例を示すタイミング
チャートである。
方法を実現する電源回路の作用の一例を示すタイミング
チャートである。
【図13】本発明の実施例である被覆ワイヤの被覆除去
方法を実現する電源回路構成の一例を示すブロック図で
ある。
方法を実現する電源回路構成の一例を示すブロック図で
ある。
1 放電電極 1s 放電開始部 2 放電電極 2a 電気絶縁体 2s 放電開始部 3 被覆ワイヤ 3a 芯線 3b 被覆 3c 後端部 3d 露出部 5 放電電源回路装置 5a 制御部 5b 放電開始電圧発生部 5c 第1の放電発生部 5d 第2の放電発生部 5e 電流検出部 5e1 抵抗素子 5e2 検出端子 5e3 検出端子 5f スイッチ 5g スイッチ 6 放電電極 6a 電気絶縁体 6b 電極本体 6c 電気絶縁体 7 放電電極 7a 電気絶縁体 7b 電極本体 7c 電気絶縁体 P1 接点 P2 接点 500 電源 500a 第1電源 500b 第2電源 501 絶縁トランス部 502 整流回路部 503 高電圧発生部 504 定電流制御部 505 タイマ回路部 506 遅延回路部 507 電流検出回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉松 稔兼 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 上野 政廣 神奈川県相模原市上溝4487−6 株式会 社パワー内 (56)参考文献 特開 昭63−217911(JP,A) 特開 平2−307312(JP,A) 特開 平3−207207(JP,A) 特開 平2−146742(JP,A) 特開 昭61−214530(JP,A) 特開 平2−133016(JP,A) 実開 昭58−70024(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/12 302
Claims (3)
- 【請求項1】 導体からなる芯線を絶縁物を用いて被覆
してなる被覆ワイヤの被覆を除去するための第1および
第2の放電電極と、前記第1の放電電極、前記第2の放電電極または前記芯
線のうちの少なくとも二者間における放電を開始させる
放電開始電圧と、前記第1の放電電極と第2の放電電極
との間における第1の放電電圧と、前記芯線と前記第1
または第2の放電電極との間における第2の放電電圧と
を発生させる電源回路と、 前記被覆ワイヤの前記芯線に流れる電流を検出するため
の検出回路と、 前記第1または第2の放電電極と前記被覆ワイヤとの相
対位置を前記被覆ワイヤの長さ方向に変化させる手段 と
を備えたことを特徴とする被覆ワイヤの被覆除去装置。 - 【請求項2】 前記放電開始電圧は、前記第1の放電電
圧とは別の電源回路を用いて発生させることを特徴とす
る請求項1記載の被覆ワイヤの被覆除去装置。 - 【請求項3】 前記第1の放電電極と前記第2の放電電
極の少なくとも一方は、前記被覆ワイヤとの接触を防止
するための絶縁体を有することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の被覆ワイヤの被覆除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404923A JP2933723B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 被覆ワイヤの被覆除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404923A JP2933723B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 被覆ワイヤの被覆除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04222409A JPH04222409A (ja) | 1992-08-12 |
JP2933723B2 true JP2933723B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=18514568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2404923A Expired - Lifetime JP2933723B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 被覆ワイヤの被覆除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2933723B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06253431A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-09-09 | Seiwa Seisakusho:Kk | 導線の絶縁被膜除去方法およびその装置 |
JPH06296314A (ja) * | 1993-04-06 | 1994-10-21 | Seiwa Seisakusho:Kk | 絶縁導体の絶縁被覆除去方法およびその装置 |
CN114069490B (zh) * | 2021-10-18 | 2023-12-15 | 合肥汇优科技有限公司 | 一种导线剥皮伤线保护方法和伤线保护系统 |
-
1990
- 1990-12-21 JP JP2404923A patent/JP2933723B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04222409A (ja) | 1992-08-12 |
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