JP2933425B2 - 路面清掃車 - Google Patents

路面清掃車

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JP2933425B2
JP2933425B2 JP23822591A JP23822591A JP2933425B2 JP 2933425 B2 JP2933425 B2 JP 2933425B2 JP 23822591 A JP23822591 A JP 23822591A JP 23822591 A JP23822591 A JP 23822591A JP 2933425 B2 JP2933425 B2 JP 2933425B2
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孝 遠藤
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Tokyu Sharyo Seizo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側ブラシを備えた路面
清掃車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、側ブラシを備えた路面清掃車は、
図11、図12に示すように側ブラシ4の回転軸が、車
体のフレームの長手方向中心線X−Xを含む床面に垂直
になるように、車体1に固定されたブラケット35とピ
ンで嵌合する支持体39、および2本の平行なアーム3
0により支持されており、車体の長手方向中心線X−X
が前下りに傾斜している角度だけ側ブラシ4の回転軸も
前傾し、さらに支持体39の軸受孔と嵌合する枢軸39
aを適宜角度回転させて側ブラシに道路の傾斜に適合し
たチルト角を与え、側ブラシが路面と図5に示すような
理想的な接地形状をなすように調整するようになってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の路面清
掃車は図11に示すように、1対のアーム30によって
側ブラシ4を保持しているので、車体より張り出す側ブ
ラシの位置が変ったり、路面の傾斜が変ると、初めに路
面に対して理想的な接地形状(図5)をなすように設定
した側ブラシのチルト角度も変り、接地形状が初めの理
想の形状から変って来るので(図12)清掃面の仕上げ
精度が不良となって、はき残しを生ずることとなる(図
6)。
【0004】そのため運転者が、運転中に前方を注視し
つつバックミラーによって清掃面の状況を判断し、側ブ
ラシの張り出しに合わせて支持体39の枢軸39aの回
転角度を修正して、側ブラシの接地形状が常に理想的に
保持されるようにしなければならないため、運転者にと
って大変な負担となり、また前方確認の不備による不測
の事故などの問題も潜在するという欠点がある。
【0005】本発明の目的は、側ブラシの張り出した位
置および路面の傾斜と無関係に常に理想的な接地形状を
保持し、はき残しを生じない新規の路面清掃車を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】車体の側部に設けられ、
車体のフレームの長手方向中心線を含む床面に垂直方向
の枢軸と、前記中心線に平行方向の枢軸を有する支持体
が、該平行方向の枢軸の一方の端にブラケットを有し、
該ブラケットが側ブラシを保持する2本の平行なアーム
の一方の端を枢着して該側ブラシを上下に揺動可能に保
持し、前記垂直方向の枢軸によって前記側ブラシを水平
の方向に回動可能とし、前記側ブラシが自体の回転に伴
って車体の側方へ張り出し、前方へ移動する路面清掃車
において、前記支持体に水平に固定された腕の両端部に
それぞれ下向きに取り付けられ、路面からの距離を計測
して路面の傾斜角を検知し、検知結果を送出するセンサ
と、前記支持体に設けられ、前記平行方向の枢軸の回転
角を検出して角度を示す電気信号を発する回転角検出装
置と、前記センサにより検知された路面の傾斜に対応す
る、あらかじめ設定された側ブラシのチルト角を保持す
るために、側ブラシの傾斜角を変更する前記支持体と前
記平行方向の枢軸の一方の端のブラケットとに各端部が
枢着された伸縮する装置と、前記センサによって検知さ
れた路面の傾斜角度により発せられた検出結果により、
前記伸縮する装置を伸縮させて前記平行方向の枢軸を回
動させ、側ブラシに常にあらかじめ設定されたチルト角
を与える電気・油圧回路とを有し、前記路面の傾斜角を
検知するセンサが、超音波発振器を含み、前記回転角検
出装置および前記センサの発する検出結果にもとづき、
側ブラシのチルト角および路面の傾斜角を表示する表示
器を有しており、車体に固設されたピンによって水平に
回動可能に枢着された第1のアームの端部に、前記垂直
方向の枢軸によって回動可能に枢着された前記支持体
と、第1のアームを水平に押圧して回動させる、車体と
第1のアームとに各端部が枢着された第1の伸縮手段
と、第1のアームと前記支持体とに各端部で枢着し、前
記支持体を押圧して該支持体を前記垂直方向の枢軸の周
りに回動させて、前記側ブラシを保持する2本の平行な
アームが常に車体の前記長手方向中心線と平行になるよ
うに保持する第2の伸縮手段とを有する場合には、前記
側ブラシを保持する2本の平行なアームを前記中心線と
平行に保持する手段が、第1のアームと、一方の端が車
体に枢着された第1のアームに平行なリンクとで形成さ
れる平行四辺形のリンク機構の、車体と反対側の一辺の
端部から直角に、かつ水平の方向に延びる板状の腕の先
端部と、前記板状の腕の下側に、該腕と同一の方向に並
列して、前記支持体から延びる2本の腕の先端部とに、
それぞれ対向するように磁性体を備え、前記支持体から
延びるいずれか一方の腕の磁性体が、前記板状の腕の磁
性体に近接して生ずる磁力の変化を検出すると電気信号
を発し、第2の伸縮手段を作動させて、前記側ブラシを
保持する2本の平行なアームを常に車体の前記長手方向
中心線と平行に保持させるか、または、車体に固設され
た前記ピンの第1のアームに対する回転角と、第1のア
ームの前記端部に設けられた前記支持体の垂直方向の枢
軸の第1のアームに対する回転角との差を検出して検出
結果を送出し、前記車体の長手方向中心線および前記側
ブラシを保持する2本の平行なアームと、第1のアーム
とのなす錯角が等しくなるように第2の伸縮手段を作動
させる、第1のアームに固設された回転角検出装置を有
している。また、前記支持体が、車体に固設された前記
垂直方向の枢軸によって直接車体に水平に回動可能に枢
着される場合には、前記支持体の前記平行方向の枢軸の
他方の端を介して、前記支持体と前記平行方向の枢軸と
の相対的回転角を検出する前記支持体に備えられた回転
角検出装置が送出する角度に対応する大きさの電圧と、
前記センサによって検出された路面の傾斜角に相当して
送出される電圧との差が、あらかじめ設定されたチルト
角に対応する大きさの電圧と常に等しくなるように、前
記伸縮する装置を伸縮させる信号を発する電気・油圧回
路を有している。
【0007】
【作用】支持体に設けられた2個のセンサが、路面に対
して超音波を発して路面の傾斜の変化を検出して検出結
果を送出し、電気・油圧回路を作動させて伸縮する装置
を伸縮させて、側ブラシを保持する平行方向の枢軸を回
動させることにより、側ブラシの傾斜角を変え、路面の
傾斜に対応して側ブラシのチルト角をあらかじめ設定し
た理想的な角度に常に一定に保持することができる。ま
た運転席よりチルト角の設定を容易に行うことができ
る。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の、センサを備えた支持体が第
1のアームによって車体に保持された路面清掃車の平面
略図。図2は本発明の別の実施例で、支持体が垂直方向
の枢軸により直接に車体に保持された路面清掃車の平面
略図。図3は本発明の路面清掃車の支持体にセンサを設
けた部分の詳細説明図、図4は本発明の路面清掃車の支
持体および側ブラシの展開略図である。
【0009】本発明の路面清掃車は、図1、図2に示す
ように、路面の端に沿って移動しつつ自重によって路面
と接する側ブラシ4を、車体1に備えられたエンジン駆
動の油圧装置(不図示)で矢印の向きに回転させ、路面
の塵埃を収集して車体に備えられた吸込装置3によって
回収するものである。側ブラシ4が路面と接する接地形
状が不適当な場合には、清掃後にはき残しが発生する
(図6参照)ので、側ブラシを傾斜させて路面との間に
適当なチルト角α°を与え、図5に示すような理想的な
接地形状を常に維持するようにする。路面の傾斜角x°
(図3(c)参照)が変化せず、かつ側ブラシの張り出
し位置が一定の場合には、図1、図2の実施例におい
て、センサ9を用いなくても一定のチルト角α°を保持
できるが、路面の傾斜角x°が変化した場合および側ブ
ラシ4の張り出し位置が変化した場合には、チルト角α
°を一定に維持することができないので、本発明におい
ては図1、図2の実施例に示すように、支持体5にセン
サ9を設けて側ブラシ4のチルト角を常に一定に維持す
ることを特徴としている。
【0010】図1は本発明の超音波発振器を含むセンサ
9を両端部に下向きに備えた腕8を有する支持体5が、
垂直な枢軸5bによって第1のアーム12の一端に回動
可能に枢着され、第1のアーム12は車体に固設された
ピン12aにより車体に枢着され、車体と第1のアーム
とに両端が枢着された第1の伸縮手段すなわち第1の油
圧シリンダ13によって押圧されて回動可能である。ま
た支持体5と第1のアーム12とに両端が枢着された第
2の伸縮手段すなわち第2の油圧シリンダ14が、図
7、図8に示された平行四辺形のリンク機構または図9
に示された錯角a°を等しくする機構の発する電気信号
により作動する不図示の電気・油圧回路により、2本の
アーム7を常に車体の長手方向中心線X−Xと平行に保
持する。
【0011】図7、図8は、アーム7を長手方向中心線
X−Xと平行に保持する信号を発する平行四辺形のリン
ク機構で、第1のアーム12と第1のアームに平行なリ
ンク15および一辺16とで平行四辺形を形成し、一辺
16の垂直方向枢軸5b側の一端より延びる板状の腕の
先端部すなわち検知板17の先端下面に磁性体を備え、
また支持体5から延びる2本の腕18,19が検知板1
7と並列して設けられて、それぞれの先端部に検知板1
7の磁性体と対向するように磁性体を備える。支持体5
から延びる腕18,19のいずれか1本の腕の磁性体
が、検知板17の磁性体に近接したとき磁性体間の磁力
に変化が生じて電気信号が発せられ、第2の伸縮手段す
なわち油圧シリンダ14を伸縮させる不図示の電気・油
圧回路を作動させて2本のアーム7を常に車体の長手方
向中心線X−Xと平行になるようにする。
【0012】図9は、錯角a°を等しくして2本のアー
ム7と長手方向中心線X−Xとの平行を保持する別の実
施例で、第1のアーム12が車体のフレームの長手方向
中心線となす角a°と、アーム7が第1のアーム12と
なす角(a°+Δa°)を、第1のアーム12の両端部
に設けられた図10に断面略図で示す回転角検出装置/
ポテンショメータ20,21によって計測して信号を発
し、錯角が常に等しくなるように、第2の伸縮手段すな
わち第2の油圧シリンダ14を伸縮させる不図示の電気
・油圧回路によって、アーム7が常に車体の長手方向中
心線X−Xと平行になるようにする。この場合、ピン1
2aは車体に、垂直方向枢軸5bは支持体5に、それぞ
れ固設されている。
【0013】図2は超音波センサが設けられた支持体5
が、垂直方向の枢軸5bによって車体1に直接に枢着さ
れた状態の平面略図である。側ブラシ4は、垂直方向の
枢軸5bによって水平の方向に回動可能に枢着された支
持体5を介して、アーム7によって上下に揺動可能に、
かつ自身の回転によって車体から張り出すようになって
いる。垂直の方向の枢軸5bを車体1に固設すれば、セ
ンサ9が設けられた腕8は車体の長手方向中心線X−X
と直角の方向に設けることができるので、センサ9によ
って計測される路面の傾斜角x°は、常に車体の進行方
向に対し直角の方向の傾斜を示す。
【0014】図3は本発明の路面清掃車の支持体5にセ
ンサ9を設けた部分の詳細説明図で、超音波発振器を含
むセンサ9を備えた支持体5と側ブラシ4を保持する機
構が、図1に示された実施例のように、第1のアーム1
2によって車体に保持され、側ブラシ4を保持するアー
ム7が、図7,図8に示された平行四辺形をなすリンク
機構または図9に示された錯角を等しくするための回転
角検出機構によって不図示の電気・油圧回路および第2
の油圧シリンダを介して、常に車体の長手方向中心線X
−Xと平行に保たれている。図3(A)は平面図を示
し、支持体5の下方に両端にセンサ9を備えた長さLの
水平な腕8が設けられている。前記のごとくアーム7と
中心線X−Xとは常に平行に保たれるから、腕8をアー
ム7と直角の向きになるように支持体5の下部に設けれ
ば、腕8は常に車体の長手方向中心線X−Xに対しても
直角となる。図3(B)は側面図である。側ブラシ4が
2本の平行なアーム7により、平行方向枢軸5aの端部
に設けられたブラケット5cに対し上下に揺動可能に保
持され、かつ支持体5を貫通して支持体に対し回動可能
の平行方向の枢軸5aの回動によって、車体の長手方向
中心線に垂直な平面上における側ブラシの回転軸の傾斜
角を変えることができる。回転角検出装置10がブラケ
ット11により支持体5に固設され、平行方向枢軸5a
の端部を収容して、側ブラシ4と支持体5との相対的回
動角度すなわち側ブラシの回転軸の傾斜角を測定するよ
うになっている。垂直な方向の枢軸5bが支持体5を第
1のアーム12に回動可能に保持している。水平な腕8
の両端に備えられたセンサ9は、路面に対して超音波を
発信し、反射波を受信する。図3(C)は、センサ9が
路面に発する超音波の反射時間を計測して、2個のセン
サの各路面からの高さの差(H1 −H2 )を検知し、路
面の傾斜角x°=(H1 −H2 )/Lを測定する原理の
説明図である。この傾斜角に相当する信号が不図示の電
気・油圧回路へ送出される。
【0015】車体のフレームの長手方向中心線X−X
は、車体の構造上進行方向に対し僅かに下向きになって
いるので、側ブラシの回転軸も路面に対し僅かに前方に
対して傾斜しているが、側ブラシに理想的な接地形状を
与えるために、側ブラシの回転軸に対し中心線X−Xに
垂直な面上においてさらに傾斜角を与え、図5に示すよ
うな接地形状を形成する必要がある。すなわち側ブラシ
に対しあらかじめ一定のチルト角α°を与える。
【0016】しかるに、チルト角α°は側ブラシ4の車
体からの張り出し位置の変化と、路面の傾斜角x°の変
化によって、はじめに与えられたチルト角α°から外れ
るので、側ブラシはあらかじめ設定された理想的接状態
を保つことができなくなる(図6、図12)。
【0017】本発明は、支持体5に設けられた超音波発
振器を含む2個のセンサ9が、超音波を路面に発射して
路面からの反射波を受け、センサと路面との高さH1
よびH2 を計測し、路面の傾斜角x°=(H1 −H2
/Lを測定し、信号としてこれを電気・油圧回路(不図
示)に送出し、また、図10に断面略図で示す回転角検
出装置すなわちポテンショメータ10が、その中に端部
が収容されている枢軸5aの回動する角度を検知して結
果を送出する。回転角検出装置10の送出する角度に対
応する電圧と、センサ9によって検出された路面の傾斜
角x°に相当して送出される電圧との差が、あらかじめ
設定されたチルト角α°に対応する大きさの電圧と等し
くなるまで不図示の電気・油圧回路から信号が発せられ
て、図4に示される支持体5と枢軸5aのブラケット5
cとに両端が枢着された、伸縮する装置すなわち油圧シ
リンダ6を伸縮して枢軸5aを回動させ、側ブラシ4に
対し路面の傾斜角x°の変化に適合した傾斜角を与え
て、チルト角α°をはじめに設定された値に一定に維持
するようになっている。
【0018】回転角検出装置10およびセンサ9の発出
する信号により、側ブラシ4のチルト角α°および路面
の傾斜角x°を表示する表示器(不図示)が運転室内に
設けられ、運転者が路面の清掃状態すなわちはき残しの
有無をチェックして、あらかじめ設定されたチルト角の
適否を知ることができるようになっており、あらかじめ
設定したチルト角が不適当な場合には、運転席において
任意のチルト角に設定を変更することもできる。
【0019】次に本実施例の動作について説明する。あ
らかじめ側ブラシ4が最適の接地形状となるチルト角α
°を、手動操作で電気・油圧回路(不図示)に指示し、
支持体5の平行方向枢軸5aを伸縮する装置6によって
回動させて、側ブラシ4にチルト角を設定する。運転中
に、側ブラシ4の張り出し位置、または路面の傾斜角x
°が変化して、はじめに設定したチルト角α°に変化を
生じたときは、支持体5に設けられた2個のセンサ9が
傾斜角x°の変化を検知して電気信号を電気・油圧回路
へ送出し、また、回転角検出装置10が枢軸5aの角度
を検出して送出する。回転角検出装置の送出した角度に
対応する電圧と、センサ9の検出した路面の傾斜角x°
に相当して送出された電圧との差が、あらかじめ設定さ
れたチルト角α°に対応する電圧の大きさと相違すると
きは、チルト角に対応する電圧と等しくなるまで、伸縮
する装置すなわち油圧シリンダ6を伸縮する信号が電気
・油圧回路から発せられて枢軸5aが右または左に回動
し、チルト角が一定に維持される。また設定したチルト
角が不適当で、はき残しが生じる場合には、運転席にお
いてチルト角を改めて設定することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、支持体に
設けられた2個のセンサによって路面の傾斜の変化を自
動的に計測して検知結果を送出し、支持体に設けられた
伸縮する装置を伸縮させる電気・油圧回路を作動させ
て、側ブラシを保持する平行方向枢軸を回動し、あらか
じめ定められたチルト角を、変化する路面の傾斜角に対
して常に一定に保つことができる。
【0021】したがって側ブラシの路面との接地形状を
常に一定の理想的形状に保つことができて、はき残しを
生ずることがなく、また運転者は清掃後の路面を常時監
視する労が省け運転に専念できて安全な作業を遂行でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、センサを備えた支持体が第1のアー
ムによって車体に保持された路面清掃車の平面略図であ
る。
【図2】本発明の別の実施例で、支持体が垂直方向の枢
軸により直接に車体に保持された路面清掃車の平面略図
である。
【図3】本発明の路面清掃車の、センサを備えた支持体
と、側ブラシを保持する機構を示す略図で、図3(A)
はその平面略図、図3(B)はその側面略図、図3
(C)は超音波による路面傾斜角の計測原理の説明図で
ある。
【図4】本発明の路面清掃車の支持体と側ブラシの展開
略図である。
【図5】側ブラシの理想的接地形状を示す図である。
【図6】側ブラシの不適当な接地形状により、はき残し
が生じる状態を示す図である。
【図7】図1の実施例において、平行四辺形のリンク機
構を配設した略図である。
【図8】図7で示された平行四辺形のリンク機構の動作
の説明図である。
【図9】図1の実施例において、錯角を等しくする機構
を配設した略図である。
【図10】回転角検出装置を支持体または第1のアーム
に設けた断面略図である。
【図11】従来の路面清掃車の側ブラシの保持方法を示
す側面略図である。
【図12】図11の平面図で、アームの張り出しにより
側ブラシの接地形状が変化した状態を示す略図である。
【符号の説明】
1 車体 2 運転席 3 吸込装置 4 側ブラシ 5 支持体 5a 平行方向枢軸 5b 垂直方向枢軸 5c ブラケット 6 伸縮する装置/油圧シリンダ 7 アーム 8 腕 9 センサ/超音波発振器を含むセンサ 10 回転角検出装置/ポテンショメータ 11 ブラケット 12 第1のアーム 12a ピン 13 第1の伸縮手段/第1の油圧シリンダ 14 第2の伸縮手段/第2の油圧シリンダ 15 リンク 16 一辺 17 検知板 18 腕 19 腕 20 回転角検出装置/ポテンショメータ 21 回転角検出装置/ポテンショメータ 30 アーム 35 ブラケット 39 支持体 39a 枢軸 a° 錯角 α° チルト角 H1 ,H2 センサと路面との垂直距離 L 水平な腕の長さ X−X 車体のフレームの長手方向中心線 x° 路面の傾斜角

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の側部に設けられ、車体のフレーム
    の長手方向中心線を含む床面に垂直方向の枢軸と、前記
    中心線に平行方向の枢軸を有する支持体が、該平行方向
    の枢軸の一方の端にブラケットを有し、該ブラケットが
    側ブラシを保持する2本の平行なアームの一方の端を枢
    着して該側ブラシを上下に揺動可能に保持し、前記垂直
    方向の枢軸によって前記側ブラシを水平の方向に回動可
    能とし、前記側ブラシが自体の回転に伴って車体の側方
    へ張り出し、前方へ移動する路面清掃車において、 前記支持体に水平に固設された腕の両端部にそれぞれ下
    向きに取り付けられ、路面からの距離を計測して路面の
    傾斜角を検知し、検知結果を送出するセンサと、 前記支持体に設けられ、前記平行方向の枢軸の回転角を
    検出して角度を示す電気信号を発する回転角検出装置
    と、 前記センサにより検知された路面の傾斜に対応する、あ
    らかじめ設定された側ブラシのチルト角を保持するため
    に、側ブラシの傾斜角を変更する前記支持体と前記平行
    方向の枢軸の一方の端のブラケットとに各端部が枢着さ
    れた伸縮する装置と、 前記センサによって検知された路面の傾斜角度により発
    せられた検出結果により、前記伸縮する装置を伸縮させ
    て前記平行方向の枢軸を回動させ、側ブラシに常にあら
    かじめ設定されたチルト角を与える電気・油圧回路とを
    有することを特徴とする路面清掃車。
  2. 【請求項2】 前記路面の傾斜角を検知するセンサが、
    超音波発振器を含む請求項1に記載の路面清掃車。
  3. 【請求項3】 前記回転角検出装置および前記センサの
    発する検出結果にもとづき、側ブラシのチルト角および
    路面の傾斜角を表示する表示器を有する請求項1または
    2に記載の路面清掃車。
  4. 【請求項4】 車体に固設されたピンによって水平に回
    動可能に枢着された第1のアームの端部に、前記垂直方
    向の枢軸によって回動可能に枢着された前記支持体と、 第1のアームを水平に押圧して回動させる、車体と第1
    のアームとに各端部が枢着された第1の伸縮手段と、 第1のアームと前記支持体とに各端部で枢着し、前記支
    持体を押圧して該支持体を前記垂直方向の枢軸の周りに
    回動させて、前記側ブラシを保持する2本の平行なアー
    ムが常に車体の前記長手方向中心線と平行になるように
    保持する第2の伸縮手段とを有する請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の路面清掃車。
  5. 【請求項5】 第1のアームと、一方の端が車体に枢着
    された第1のアームに平行なリンクとで形成される平行
    四辺形のリンク機構の、車体と反対側の一辺の端部から
    直角に、かつ水平の方向に延びる板状の腕の先端部と、
    前記板状の腕の下側に、該腕と同一の方向に並列して、
    前記支持体から延びる2本の腕の先端部とに、それぞれ
    対向するように磁性体を備え、前記支持体から延びるい
    ずれか一方の腕の磁性体が、前記板状の腕の磁性体に近
    接して生ずる磁力の変化を検出すると電気信号を発し、
    第2の伸縮手段を作動させて、前記側ブラシを保持する
    2本の平行なアームを常に車体の前記長手方向中心線と
    平行に保持させる請求項1ないし4のいずれか1項に記
    載の路面清掃車。
  6. 【請求項6】 車体に固設された前記ピンの第1のアー
    ムに対する回転角と、第1のアームの前記端部に設けら
    れた前記支持体の垂直方向の枢軸の第1のアームに対す
    る回転角との差を検出して検出結果を送出し、前記車体
    の長手方向中心線および前記側ブラシを保持する2本の
    平行なアームと、第1のアームとのなす錯角が等しくな
    るように第2の伸縮手段を作動させる、第1のアームに
    固設された回転角検出装置を有する請求項1ないし4の
    いずれか1項に記載の路面清掃車。
  7. 【請求項7】 前記支持体が、車体に固設された前記垂
    直方向の枢軸によって水平に回動可能に枢着され、前記
    支持体の前記平行方向の枢軸の他方の端を介して、前記
    支持体と前記平行方向の枢軸との相対的回転角を検出す
    る前記支持体に備えられた回転角検出装置が送出する角
    度に対応する大きさの電圧と、前記センサによって検出
    された路面の傾斜角に相当して送出される電圧との差
    が、あらかじめ設定されたチルト角に対応する大きさの
    電圧と常に等しくなるように、前記伸縮する装置を伸縮
    させる信号を発する電気・油圧回路を含む請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載の路面清掃車。
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