JP2003253684A - 吹き付け工法及び装置 - Google Patents

吹き付け工法及び装置

Info

Publication number
JP2003253684A
JP2003253684A JP2002057401A JP2002057401A JP2003253684A JP 2003253684 A JP2003253684 A JP 2003253684A JP 2002057401 A JP2002057401 A JP 2002057401A JP 2002057401 A JP2002057401 A JP 2002057401A JP 2003253684 A JP2003253684 A JP 2003253684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
distance
arm
natural ground
spraying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002057401A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Nishifuji
藤 立 雄 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chemical Grouting Co Ltd
Original Assignee
Chemical Grouting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chemical Grouting Co Ltd filed Critical Chemical Grouting Co Ltd
Priority to JP2002057401A priority Critical patent/JP2003253684A/ja
Publication of JP2003253684A publication Critical patent/JP2003253684A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 人手により吹き付けノズルを保持する必要が
無く、吹き付けノズルを取り付けた工事車両を移動しな
くても吹き付けノズルの地山に対する相対位置を自由に
変化させて、吹き付け工事を施工することが出来る吹き
付け工法及び吹き付け装置の提供。 【解決手段】 車両Vと第1のアームA1との相対位置
を調節するように構成された第1の位置調節機構X1
と、第1のアームA1と第2のアームA2との相対位置
を調節する様に構成された第2の位置調節機構X2と、
第2のアームA2と吹き付け装置10との相対位置(矢
印R3回動方向相対位置、矢印R4回動方向相対位置)
を調節する様に構成された第3の位置調節機構X3及び
第4の位置調節機構X4と、地山GとノズルNとの距離
(矢印L方向スライド位置)を調節する様に構成された
第5の位置調整機構X5とを有することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜面或いは垂直
面、その他の各種地山に対して、モルタル等の固化材を
吹き付ける吹き付け工法及びそれに用いられる装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の傾斜面或いは垂直面、その他の各
種地山に対して、モルタル等の固化材を吹き付ける吹き
付け工法は、吹き付け材の貯溜手段やブロワ等を地上に
配置して、ホース等に接続された吹き付けノズルを保持
した作業員が、地山に登り、手作業にて(吹き付け材
を)吹き付けるものであった。
【0003】ここで、上記した作業員の手作業による吹
き付けは、高所の作業を伴うため、危険度が高い。又、
吹き付け材の貯溜手段やブロワ等から吹き付けノズルに
至るまでに、(ホース内部の)管路抵抗等の各種抵抗に
より、吹き付け材の噴射力が減衰してしまうと言う問題
がある。
【0004】その様な問題に対処するため、例えば、特
開2001−254361号公報で開示されている様
に、バックホー等の工事車両のアーム先端に吹き付けノ
ズルを取り付け、当該工事車両のアームを伸ばし、アー
ム先端の吹き付けノズルを(吹き付けを行うべき)吹き
付け作業領域に近接せしめ、高所の吹き付けを行うとい
う従来技術が存在する。
【0005】しかし、係る従来技術には、吹き付けノズ
ルの自由度が少ないという問題が存在する。吹き付けを
行うに際しては、地山との距離及び地山と吹き付けノズ
ルとの相対的な角度について、必要な条件範囲が存在
し、係る条件範囲内で吹き付け作業を施工する必要があ
る。しかしながら、従来の工事車両のアーム先端に吹き
付けノズルを取り付けた技術では、吹き付けノズルの自
由度が少ない。また、吹き付け工事を行うべき地山の形
状や、吹き付け箇所の如何によっては、吹き付け面が変
化するたび毎に工事車両自体を移動しなくてはならず、
吹き付け作業が煩雑化してしまう。さらに、工事車両を
停止可能なスペース(領域)が狭い場合は、吹き付け作
業そのものが不可能となってしまう、という問題も存在
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、人手によ
り吹き付けノズルを保持する必要が無く、吹き付けノズ
ルを取り付けた工事車両を移動しなくても吹き付けノズ
ルの地山に対する相対位置を自由に変化させて、最適な
状態で吹き付け工事を施工することが出来る様な吹き付
け工法及びそれに用いられる吹き付け装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の吹き付け工法
は、吹き付けノズル(N)を取り付けた車両(V)を配
置する工程を有し、第1の位置調節機構(X1)により
車両(V)と車両の第1のアーム(A1)との相対位置
を調整する工程と、第2の位置調整機構(X2)により
第1のアーム(A1)と第2のアーム(A2)との相対
位置を調節する工程と、第3の位置調節機構(X3)及
び/又は第4の位置調節機構(X4)により第2のアー
ムと吹き付け装置(10)との相対位置を調節する工程
と、第5の位置調整機構(X5)により地山(G)とノ
ズル(N)との距離を調節する工程の何れかを選択的に
実行して、ノズル(N)と地山(G)との相対位置を調
節することを特徴としている(請求項1)。
【0008】また本発明の吹き付け装置は、第1のアー
ム(A1)、第2のアーム(A2)、吹き付け装置(1
0)を介して吹き付けノズル(N)を取り付けた車両
(V)を含み、車両(V)と第1のアーム(A1)との
相対位置を調節するように構成された第1の位置調節機
構(X1)と、第1のアーム(A1)と第2のアーム
(A2)との相対位置を調節する様に構成された第2の
位置調節機構(X2)と、第2のアーム(A2)と吹き
付け装置(10)との相対位置(矢印R3回動方向相対
位置、矢印R4回動方向相対位置)を調節する様に構成
された第3の位置調節機構(X3)及び第4の位置調節
機構(X4)と、地山(G)とノズル(N)との距離
(矢印L方向スライド位置)を調節する様に構成された
第5の位置調整機構(X5)、とを有することを特徴と
している(請求項4)。
【0009】係る構成を具備する本発明によれば、第1
〜第5の位置調整機構(X1〜X5)により吹き付けノ
ズル(N)の位置の自由度が極めて大きくなる。その結
果、車両(V)を移動すること無く、広範囲の吹き付け
面における作業を行うことが出来る。
【0010】本発明の吹き付け工法において、前記吹き
付け装置(10)に設けた複数の計測手段(発信手段及
び受信手段を有するセンサSR1〜SR4)により、各
計測手段(SR1〜SR4)から地山(G)までの距離
を計測する計測工程と、計測工程で計測された各計測手
段(SR1〜SR4)から地山(G)までの距離に基づ
いて地山(G)までの距離を演算する演算工程、とを有
することが好ましい(請求項2)。
【0011】また、本発明の吹き付け装置において、地
山(G)までの距離を計測する複数の計測手段(発信手
段及び受信手段を有するセンサSR1〜SR4)を前記
吹き付け装置(10)に設け、該計測手段(SR1〜S
R4)の計測結果に基づいて地山(G)までの距離を演
算する制御手段(20)を設けているのが好ましい(請
求項5)。
【0012】地山(G)までの距離を計測することによ
り、地山(G)からノズル(N)までの距離を好適な範
囲に保つことが出来る。ここで、吹き付けノズル(N)
の吹き付け面からの距離は、1m程度であるのが好まし
い。近過ぎると、吹き付け面に付着する吹き付け材の量
よりも、付着せずに跳ね返ってしまう(リバウンドす
る)量の方が多くなってしまい、一方、遠過ぎると、吹
き付け材が吹き付け面に届かない。
【0013】本発明の吹き付け工法において、前記吹き
付け装置(10)に設けた複数の計測手段(発信手段及
び受信手段を有するセンサSR1〜SR4)により、各
計測手段(SR1〜SR4)から地山(G)までの距離
を計測する計測工程と、計測工程で計測された各計測手
段(S1〜S4)から地山(G)までの距離に基づい
て、ノズル(N)からの噴流(J)が地山(G)に対し
て概略垂直に衝突するか否かを判定する工程、とを有す
ることが好ましい(請求項3)。
【0014】また、本発明の吹き付け装置において、地
山(G)までの距離を計測する複数の計測手段(発信手
段及び受信手段を有するセンサSR1〜SR4)を前記
吹き付け装置(10)に設け、該計測手段の計測結果に
基づいてノズル(N)からの噴流(J)が地山(G)に
対して概略垂直に(マクロに見た場合に90°にて)衝
突するか否かを判定する制御手段(20)を設けている
のが好ましい(請求項6)。
【0015】各計測手段(SR1〜SR4)から地山
(G)までの距離の相違から逆算すれば、地山(G)の
凹凸或いは傾斜を把握することが出来る。そして、係る
凸凹や傾斜を把握すれば、ノズル(N)からの噴流
(J)が地山(G)に対して垂直に衝突する様に、作業
することが可能となる。
【0016】ここで、吹き付け作業に際しては、ノズル
(N)からの噴流(J)が地山(G)に対して垂直に衝
突することが好適である。直角にすると、コンクリート
を圧縮することになり、強度が増加するとともに、吹き
付け面に良好に付着する。
【0017】これに対して、吹き付け材の噴流(J)と
地山(G)との衝突角度が直角(90°)から離れる
と、既に付着したモルタルを噴流(J)により剥離して
しまう恐れが有る。ここで、「直角(90°)」とは、
マクロに見た場合に大体直角であることを意味する。
【0018】計測の時期に関しては、吹き付け領域を移
動した際に、吹き付け開始前に計測するのが好ましい。
又は、一定時間毎に計測するのも良い。或いは、操作者
が地山、吹き付けを行うべき面の形状の変化を感じた時
に随時に計測するのもよい。
【0019】センサ間の距離に関しては、隣接するセン
サからの音波の反射を拾ってしまうことを防止するた
め、センサから地山までの距離よりも長いことが必要で
ある。
【0020】なお、本明細書において、吹き付けを行う
以前を「地山」と表現し、吹き付け後の面を「吹き付け
面」と表現している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施形態について説明する。
【0022】先ず、図1〜図3を参照して、第1実施形
態を説明する。図1において、車両Vの前方には、回転
支軸である第1のピンC1周りに回動自在に第1のアー
ムA1が枢着されている。
【0023】該第1のアームA1は第1の位置調整機構
X1によって前記第1のピンC1周りを回動させられる
ことにより、車両Vに対する相対位置(車両Vの例えば
設置面に対する第1のアームの成す角度)を調整可能に
構成されている。具体的には、位置調整機構X1は、例
えば一端を車両Vの前端部に軸支され、他端を第1のア
ームA1の中ほどに軸支された油圧シリンダ1を含み、
この油圧シリンダ1の伸縮によって前記第1のピンC1
周りで第1のアームA1と車両Vの設置面とによってな
す角度が(矢印R1の方向で)調節されるように構成さ
れている。
【0024】第1のアームA1の先端には、回転支軸で
ある第2のピンC2周りに回動自在に第2のアームA2
が枢着されている。
【0025】第2のアームA2は第2の位置調整機構X
2によって前記第2のピンC2周りを回動させられるこ
とにより、第1のアームA1に対する相対位置(互いの
アームでなす角度)を調整可能に構成されている。具体
的には、位置調整機構X2は、例えば一端を第1のアー
ムA1の中ほどで軸支され、他端を前記第2のアームA
2の後端に軸支された油圧シリンダ2を含み、この油圧
シリンダ2の伸縮によって第2のピンC2周りで第1の
アームA1と第2のアームA2とによって成す角度が
(矢印R2の方向で)調節されるように構成されてい
る。勿論、油圧シリンダ2は油圧シリンダ1に対して干
渉しない位置に取り付けられている。
【0026】第2のアームA2の先端には、第3の位置
調整機構X3と、第4の位置調整機構X4とを介して吹
付けノズルNを有する吹付け装置10が取り付けられて
いる。
【0027】第3の位置調整機構X3は、回転支軸であ
る第3のピンC3の周りに第4の位置調整機構以降を
(矢印R3の方向に)回動させることにより、第4の位
置調整機構X4以降の第3の位置調整機構X3に対する
相対位置(相対角度)を調整可能に構成されている。な
お、第3の位置調整機構X3は、前記第2の位置調整機
構X2と同様に油圧シリンダや、油圧モータ等の公知の
技術を用いることが出来る。
【0028】第4の位置調整機構X4は、回転支軸C4
の周りに例えば、図示しない油圧モータ等を用いて前記
吹付け装置10を回動させることにより、吹付け装置1
0の向きを矢印R4の方向で調節可能に構成されてい
る。
【0029】前記吹付け装置10は、例えば油圧シリン
ダを用いた第5の位置調整機構X5を有しており、吹付
け装置10の先端のノズルNを長手方向(図示のL矢印
方向)に移動可能に構成されている。即ち、吹付け装置
10の先端は、ノズルNの軸方向に、換言すればノズル
Nが吹付けを行う面(地産G)に接近、或いは離隔する
ように動かされる。
【0030】第1の位置調節機構X1〜第5の位置調節
機構X5までの一連の操作は、車両Vに搭乗したオペレ
ータによって行われる。但し、各種センサにより地山、
吹き付け面及びノズルの位置を特定して、自動制御によ
り吹き付け作業を行うことも可能である。
【0031】第1の位置調節機構X1〜第5の位置調節
機構X5が奏するノズル位置における位置調節の主な役
割を、以下に述べる。
【0032】第1の位置調節機構X1及び第2の位置調
節機構X2は、吹付けを施工する高さに対応して、例え
ば、図2に示すように高所に吹き付けする場合は、第2
のアームA2先端の第3のピンC3の位置を高くする様
に、R1、R2の方向の角度を調節する。
【0033】第3の位置調節機構X3は、ノズルNを図
1〜図3において符号R2Aで示すように、上下に首降
らせる為に作動する。第4の位置調節機構X4は、ノズ
ルNを回転支軸C4の周りにR4の方向に回転させ、施
工する地山Gに対して横方向に吹付けを行う場合に作動
する。
【0034】第5の位置調節機構X5は、吹付け装置1
0を図1〜図3において矢印Lの方向に移動させること
により、ノズルNを施工する地山Gに接近させたり、遠
ざけたりする。即ち、ノズルNと地山Gとの直線距離を
適正値に制御する。
【0035】そして、第1〜第5の位置調節機能X1〜
X5の作用に加えて、車両Vが垂直軸SVの周りを矢印
RVで示す様に回転可能であるため、ノズルNの自由度
が更に向上する。
【0036】上述の様に、第1〜第5の位置調節機構X
1〜X5を具備している結果、ノズルNの3次元位置に
おける自由度は従来技術に比較して飛躍的に増大する。
そのため、ノズルNは常時地山Gに対して適正な距離
(約1m)を保持することが出来て、且つ、吹き付け材
噴流Jが地山Gの吹き付け面に対して垂直に噴射されて
いる状態が保たれる。
【0037】吹き付け材を吹き付ける箇所が地山Gの上
方にある場合(図2)も、下方にある場合(図3)も、
ノズルNの地山Gに対する適正な距離(約1m)と、吹
き付け材噴流Jが地山Gの吹き付け面に対して垂直に噴
射されている状態、とは維持される。
【0038】第1〜第5の位置調節機構X1〜X5を有
することによりノズルNの位置については自由度が非常
に大きくなるため、車両Vが走行する位置が、図1〜図
3において符号GLで示す領域のように比較的狭い場合
であっても、比較的狭い領域GLから車両Vを移動する
ことなく、ノズルNと地山Gとの距離及び吹き付け材噴
流Jの地山Gに対する噴射角度を適正な範囲に保ちつ
つ、地山Gに吹き付けを行うことが可能となる。
【0039】次に、図4〜図7を参照して、本発明の第
2実施形態を説明する。図1〜図3の第1実施形態で
は、ノズルNと地山Gとの距離が適正であるか否かを判
断するのは、主として作業員による目視である。また、
吹き付け材噴流Jの地山Gに対する噴射角度が適正な範
囲(90°前後)に保たれているかについても、主とし
て作業員による目視で判定している。
【0040】しかし、作業員による目視では不完全であ
る場合が多い。そのため、図4〜図7の第2実施形態で
は、吹き付け用のノズルN近傍にセンサ(請求項Nでは
計測手段と記載、以降、計測手段をセンサと記載する)
を設け、当該センサからの情報に基づき、ノズルNと地
山Gとの距離及び吹き付け材噴流Jの地山Gに対する噴
射角度が適正な範囲にあるか否かを制御手段20が判断
している。
【0041】第2実施形態において、車両V、第1のア
ームA1、第2のアームA2、吹き付け装置10及び第
1〜第5の位置調節機構X1〜X5は、図1〜図3で示
すのと概略同様である。但し、第2実施形態では、図1
の符号Fで示す位置に、図4に示すような複数のセンサ
SR1〜SR4を有している。センサSR1〜SR4
は、音波発信機と受信機とが一体となった距離センサで
ある。
【0042】複数のセンサSR1〜SR4間で地山Gま
での距離が食い違う場合は前記制御手段20が傾斜あり
と判断する。このように傾斜及び傾斜の程度を判断する
場合の制御の方法について、図6のフローチャートを参
照して説明する。
【0043】先ず制御方法の説明に入る前に、図5に基
づいて制御手段20の構成について説明する。
【0044】制御手段20は、インターフェースB1
と、各センサの出力信号の比較及び差分を演算する比較
手段B2と、センサ出力の差異が許容値以下か否かを判
断する判断手段B3と、傾斜の程度を演算する傾斜演算
手段B4と、傾斜の有無判断と傾斜の程度に関する制御
信号を出力する信号出力手段B5と、許容値や距離デー
タ等を記憶した記憶手段B6と、各センサからの情報に
基づき距離の平均値を演算する平均値演算手段B7と、
地山とノズルまでの距離を演算する距離演算手段B8
と、演算した距離情報を出力する距離信号出力手段B9
と、によって構成されている。
【0045】前記インターフェースB1は、前記センサ
SR1〜SR4と、入力信号ラインLi1〜Li4によ
って接続されている。
【0046】前記インターフェースB1と、比較手段B
2と、判断手段B3と、傾斜演算手段B4と、傾斜信号
出力手段B5と、は信号ラインL1によって接続されて
いる。
【0047】前記データベースB6は、前記判断手段B
3と、前記傾斜演算手段B4と、前記距離演算手段B8
と、夫々信号ラインLd1、Ld2、Ld3とによって
接続されている。
【0048】前記比較手段B2と傾斜演算手段B4とは
信号ラインL2によって接続されており、前記判断手段
B3と傾斜信号出力手段B5とは信号ラインL3によっ
て接続されている。又、前記インターフェースB1と、
前記平均値演算手段B7と、前記距離演算手段B8と、
前記距離信号出力手段B9とは信号ラインL4によって
接続されている。
【0049】前記傾斜信号出力手段B5は信号ラインL
5によって、又、距離信号出力手段B9は信号ラインL
6によって、夫々車両Vに搭載されたモニタ30に接続
されており、図示しないオペレータが常に距離と傾斜を
監視出来るように構成されている。
【0050】傾斜を求める際の制御方法について図6を
参照して説明する。ステップS1において、制御手段2
0は、計測を開始するか否かを判断する。計測を開始す
る場合(ステップS1のYES)は、ステップS2に進
み、計測を開始しないのであれば(ステップS1のN
O)、ステップS1を繰り返す。
【0051】ステップS2では、制御手段20は入力信
号ラインLi1〜Li4およびインターフェースB1を
介してセンサSR1〜SR4から信号を入力し、次のス
テップS3に進む。ステップS3では、制御手段20
は、比較手段B2によって各センサSR1〜SR4の出
力の差分を演算し、ステップS4に進む。
【0052】ステップS4において、制御手段20は、
判断手段B3によって出力差が許容値以下であるか否か
を判定する。出力差が許容値以下である場合(ステップ
S4においてYES)は、ステップS1に戻り、許容値
を超す場合(ステップS4においてNO)は、ステップ
S5に進む。各センサSR1〜SR4からの信号が衝
突、反射する地山の領域が平坦で、ノズルNからの噴流
Jが地山に垂直にあたるのであれば、各センサSR1〜
SR4から地山までの距離は概略等しいはずである。換
言すれば、ステップS4において、出力差が許容値以下
と判定される(ステップS4においてYES)はずであ
る。これに対して、各センサSR1〜SR4から地山ま
での距離が許容値以上相違しているのであれば、各セン
サSR1〜SR4からの信号が衝突、反射する前記地山
が傾斜しており或いは凹凸が存在しているものと推定出
来るのである。
【0053】ステップS5では、制御装置20は出力差
の情報に基づき、傾斜演算手段B4によって傾斜を演算
する。次のステップS6においてステップS5で演算し
た傾斜を信号出力手段B5および信号ラインL5を介し
て、例えばモニタ30に表示する。
【0054】制御手段20は、ステップS7において計
測を終了するか否かを判断して、終了するのであれば
(ステップS7のYES)、制御を終了し、終了しない
のであれば(ステップS7のNO)、ステップS1に戻
る。
【0055】各センサSR1〜SR4は音波の発進から
受信までの経過時間から、距離を逆算する機能を有して
いる。このことを利用して、センサにより吹付け装置1
0先端のノズルNと、吹付け施行対象の地山Gとの距離
を測定する際の制御を、図7を参照して説明する。
【0056】ステップS11において、制御手段20
は、計測開始か否かを判断する。計測を開始する場合
(ステップS11のYES)は、ステップS12に進
み、計測開始でなければ(ステップS11のNO)、ス
テップS11を繰り返す。
【0057】ステップS12では、制御手段20は入力
信号ラインLi1〜Li4およびインターフェースB1
を介してセンサSR1〜SR4から信号を入力し、次の
ステップS13に進む。ステップS13では、制御手段
20は、平均値演算手段B7によって各センサSR1〜
SR4からの距離の平均値を演算し、ステップS14に
進む。
【0058】ステップS14おいて、制御手段20は、
前述の平均値から距離演算手段B8によってノズルNか
ら地山Gまでの距離を演算し、距離信号手段B9に制御
信号を発信せしめ、例えば、モニタ30によって距離を
表示する(ステップS15)。そして演算により求めら
れた(ノズルNから地山Gまでの)距離に基づいて、図
1〜図3の第1実施形態の吹き付け装置によりノズルN
位置を制御すれば、吹き付けに最適な距離にて、吹き付
け作業が行われる。
【0059】制御手段20は、ステップS16において
計測を終了するか否かを判断して、終了するのであれば
(ステップS16のYES)、制御を終了し、終了しな
いのであれば(ステップS16のNO)、ステップS1
1に戻る。
【0060】上述した様に、図4〜図7の第2実施形態
によれば、各計測手段SR1〜SR4によって地山Gま
での距離の相違から逆算して、地山Gの凹凸或いは傾斜
を把握することが出来る。そして、係る凸凹や傾斜を把
握すれば、ノズルNからの噴流Jが地山Gに対して垂直
に衝突する様に作業することが可能となる。
【0061】直角に衝突する様にすると、噴流Jによっ
てコンクリートを圧縮することになり、強度が増加する
とともに吹き付け面に良好に付着する。
【0062】又、センサSR1〜SR4及び制御手段2
0によって地山Gまでの距離を計測することにより、地
山GからノズルNまでの距離を好適な範囲に保つことが
出来る。ここで、地山GからノズルNまでの距離を好適
な範囲に保つことが出来るので、吹き付けノズルNが地
山Gに対して近過ぎることに起因して「付着しない跳ね
返り量が多くなる」という事態が阻止される。一方、吹
き付けノズルNが地山Gに対して遠過ぎることに起因し
て「吹き付け材が吹き付け面に届かない」という事態も
解消される。
【0063】
【発明の効果】本発明の作用効果を、以下に記す。 (a) 第1〜第5の位置調節機構によって、吹付け個
所の高低に関わらず、ノズルは常時地山に対して適正な
距離(約1m)を保持することが出来、且つ、吹き付け
材噴流が地山の吹き付け面に対して垂直に噴射されてい
る状態が保たれる。従って、地山に対して垂直に衝突す
る噴流によってコンクリートを圧縮することになり、強
度が増加するとともに吹き付け面に良好に付着する。 (b) 第1〜第5の位置調節機構を有することにより
ノズルの位置については自由度が非常に大きくなるた
め、車両が走行する位置が、比較的狭い場合であって
も、比較的狭い領域から車両を移動すること無く、ノズ
ルと地山との距離及び吹き付け材噴流の地山に対する噴
射角度を適正な範囲に保ちつつ、地山に吹き付けを行う
ことが可能となる。 (c) 各計測手段及び制御手段によって地山の凹凸或
いは傾斜を把握することが出来、ノズルからの噴流が地
山に対して垂直に衝突する様に、作業することが可能と
なる。従って、地山に対して垂直に衝突する噴流によっ
てコンクリートを圧縮することになり、強度が増加する
とともに、吹き付け面に良好に付着する。 (d) 各計測手段及び制御手段によって地山までの距
離を計測することにより、地山からノズルまでの距離を
好適な範囲に保つことが出来る。従って、吹き付けノズ
ルが近過ぎることに起因する、「付着しない跳ね返り量
が多くなる事」が阻止される。 (e) 地山からノズルまでが遠過ぎることに起因す
る、「吹き付け材が吹き付け面に届かない」という事態
も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成及び中程度の
高さの施工状況を示す施工状況図。
【図2】本発明の第1実施形態による高所での施工状況
を示す施工状況図。
【図3】本発明の第1実施形態による比較的低所での施
工状況を示す施工状況図。
【図4】本発明の第2実施形態の距離検出手段であるセ
ンサの集合体の概要図。
【図5】本発明の第2実施形態の制御手段の構成を示す
ブロック図。
【図6】本発明の第2実施形態における地山の傾斜を求
める際の制御フローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態における吹付け装置のノ
ズルと地山との距離を求める際の制御フローチャート。
【符号の説明】
1、2・・・油圧シリンダ 10・・・吹付け装置 20・・・制御手段 30・・・モニタ A1・・・第1のアーム A2・・・第2のアーム C1・・・第1のピン G・・・地山 N・・・ノズル SR1〜SR4・・・センサ V・・・車両 X1・・・第1の位置調節手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹き付けノズルを取り付けた車両を配置
    する工程を有し、第1の位置調節機構により車両と車両
    の第1のアームとの相対位置を調整する工程と、第2の
    位置調整機構により第1のアームと第2のアームとの相
    対位置を調節する工程と、第3の位置調節機構及び/又
    は第4の位置調節機構により第2のアームと吹き付け装
    置との相対位置を調節する工程と、第5の位置調整機構
    により地山とノズルとの距離を調節する工程の何れかを
    選択的に実行して、ノズルと地山との相対位置を調節す
    ることを特徴とする吹き付け工法。
  2. 【請求項2】 前記吹き付け装置に設けた複数の計測手
    段により、各計測手段から地山までの距離を計測する計
    測工程と、計測工程で計測された各計測手段から地山ま
    での距離に基づいて地山までの距離を演算する演算工
    程、とを有することを特徴とする請求項1の吹付け工
    法。
  3. 【請求項3】 前記吹き付け装置に設けた複数の計測手
    段により、各計測手段から地山までの距離を計測する計
    測工程と、計測工程で計測された各計測手段から地山ま
    での距離に基づいて、ノズルからの噴流が地山に対して
    概略垂直に衝突するか否かを判定する工程、とを有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2の吹付け工法。
  4. 【請求項4】 第1のアーム、第2のアーム、吹き付け
    装置を介して吹き付けノズルを取り付けた車両を含み、
    車両と第1のアームとの相対位置を調節するように構成
    された第1の位置調節機構と、第1のアームと第2のア
    ームとの相対位置を調節する様に構成された第2の位置
    調節機構と、第2のアームと吹き付け装置との相対位置
    (矢印R3回動方向相対位置、矢印R4回動方向相対位
    置)を調節する様に構成された第3の位置調節機構及び
    第4の位置調節機構と、地山とノズルとの距離を調節す
    る様に構成された第5の位置調整機構、とを有すること
    を特徴とする吹き付け装置。
  5. 【請求項5】 地山までの距離を計測する複数の計測手
    段を前記吹き付け装置に設け、該計測手段の計測結果に
    基づいて地山までの距離を演算する制御手段を設けてい
    ることを特徴とする請求項4の吹付け装置。
  6. 【請求項6】 地山までの距離を計測する複数の計測手
    段を前記吹き付け装置に設け、該計測手段の計測結果に
    基づいてノズルからの噴流が地山に対して概略垂直に衝
    突するか否かを判定する制御手段を設けていることを特
    徴とした請求項4又は請求項5の何れかの吹付け装置。
JP2002057401A 2002-03-04 2002-03-04 吹き付け工法及び装置 Pending JP2003253684A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057401A JP2003253684A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 吹き付け工法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057401A JP2003253684A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 吹き付け工法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003253684A true JP2003253684A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28667673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002057401A Pending JP2003253684A (ja) 2002-03-04 2002-03-04 吹き付け工法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003253684A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008255563A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Techno Sakato:Kk 流体供給装置
CN104929661A (zh) * 2015-06-05 2015-09-23 林文建 一种喷浆设备
JP2016079555A (ja) * 2014-10-09 2016-05-16 ライト工業株式会社 法面吹付装置及び法面吹付工法
JP2016089458A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 ライト工業株式会社 法面吹付工法
JP2017142156A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 日特建設株式会社 吹付けノズル用センサー
JP2017197942A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 ライト工業株式会社 法面吹付工法
JP2022528522A (ja) * 2019-03-27 2022-06-14 プッツマイスター エンジニアリング ゲーエムベーハー 流体加工材料を出力するための装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008255563A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Techno Sakato:Kk 流体供給装置
JP2016079555A (ja) * 2014-10-09 2016-05-16 ライト工業株式会社 法面吹付装置及び法面吹付工法
JP2016089458A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 ライト工業株式会社 法面吹付工法
CN104929661A (zh) * 2015-06-05 2015-09-23 林文建 一种喷浆设备
JP2017142156A (ja) * 2016-02-10 2017-08-17 日特建設株式会社 吹付けノズル用センサー
JP2017197942A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 ライト工業株式会社 法面吹付工法
JP2022528522A (ja) * 2019-03-27 2022-06-14 プッツマイスター エンジニアリング ゲーエムベーハー 流体加工材料を出力するための装置
JP7377881B2 (ja) 2019-03-27 2023-11-10 プッツマイスター エンジニアリング ゲーエムベーハー 流体加工材料を出力するための装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200102718A1 (en) Sensor for a Motor Grader
US20010029417A1 (en) Method and apparatus for determining a cross slope of a surface
US6112145A (en) Method and apparatus for controlling the spatial orientation of the blade on an earthmoving machine
AU2023202245B2 (en) Concrete screeding machine with column block control using gyroscope sensor
EP2357486B1 (en) Position detecting device and method of concrete pump vehicle and concrete pump vehicle
JP7245119B2 (ja) 建設機械
US20080087447A1 (en) Control and method of control for an earthmoving system
CN104295297B (zh) 一种掘进机截割头定位系统及方法和掘进机
JPH0339526A (ja) モータグレーダの横断傾斜カットを制御する方法及び装置
KR102430343B1 (ko) 건설 기계
KR101587513B1 (ko) 측정 지그
JP7032733B2 (ja) トンネルの吹付け制御方法
JPH07150597A (ja) 建設機械の位置及び姿勢表示方法
JP2003253684A (ja) 吹き付け工法及び装置
CN114174601A (zh) 用于检测挖掘机铲斗位置的位置检测装置和方法
WO1998010147A1 (fr) Engin de chantier equipe d'un instrument de mesure laser
WO1996011305A1 (en) Automatic depth control for trencher
CA2640045C (en) System and method for controlling automatic leveling of heavy equipment
JP2019127796A (ja) 作業機械および作業機械の制御方法
JP2020002709A (ja) 作業機械
JP4175727B2 (ja) 自由断面掘削機に於ける掘削ブームの俯仰角及び旋回角検出方法
JP2007002429A (ja) 自走式の作業機械及び自走式の作業機械の遠隔操縦システム
EP1834045B1 (en) A method and a device for moving a jet member
WO2020255622A1 (ja) 作業機械および作業機械の制御方法
JPH0525994A (ja) プレライニング機の自動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070301

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070626