JP2016079555A - 法面吹付装置及び法面吹付工法 - Google Patents

法面吹付装置及び法面吹付工法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業員への負担や危険を排除し、その技能によらず安定的な吹付けの仕上げ品質を提供することができて、かつ、吹付方向の自由度が高く広範囲の吹付けを実現すること。【解決手段】法面吹付装置Sは、ブーム2に対して中間アーム4を傾動可能な傾動部R3と、軸X1周りに先端アーム6を回転可能な回転部R4と、軸X1に対し角度α傾斜した軸X2周りに先端アーム6を回転可能な回転部R5と、先端アーム6を伸縮可能な伸縮部R6と、先端アームを傾動可能な傾動部R7と、軸X3周りにノズル8の吹付方向を傾動可能な傾動部R8と、軸X3と直交する軸X4周りにノズル8の吹付方向を回転可能な回転部R9と、軸X3と平行な軸X5周りにノズル8の吹付方向を傾動可能な傾動部R10と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリートやモルタル等の吹付材料をノズルから法面へ向けて吹き付けることが可能な法面吹付装置及び法面吹付工法に関する。
従来より、法面を補強し、その強度の安定化を図るために、ノズルからコンクリートやモルタル等の吹付材料を法面へと吹き付ける工法が用いられている。また、吹付けにより法枠を構築する工法も用いられている。この種の工法として、建設機械のブーム先端部に作業員が乗り込むゴンドラを台を設置し、そのゴンドラに乗り込んだ作業員が吹付用ノズルを操作して吹付材料の法面への吹付けを行う提案がされている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2003−073076号公報
しかしながら、作業員がブーム先端位置で作業するのは作業員に負担がかかり、また、吹付作業が高所箇所となる場合には作業員にとって危険である。また、作業員の熟練度合いによって吹付けの仕上げ品質にばらつきが生じ、作業員の技能によらず安定的な吹付けの仕上げ品質を提供することが困難であった。
本発明が解決しようとする主たる課題は、作業員への負担や危険を排除し、その技能によらず安定的な吹付けの仕上げ品質を提供することができて、かつ、吹付方向の自由度が高く広範囲の吹付けを実現することのできる法面吹付装置及び法面吹付工法を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、以下の趣旨に基づく。
[趣旨1]
地面に設置された建設機械より延びるブームの先に中間アームが連結され、その中間アームの先に先端アームが連結され、その先端アームの先にノズルが配置され、当該ノズルから吹付材料を対象法面に向けて吹き付ける法面吹付装置であって、
前記ブームに対して前記中間アームを前記地面に垂直な面内で傾動可能な第1傾動手段と、
前記中間アームの延長方向に直交する第1軸周りに前記先端アームを回転可能な第1回転手段と、
前記第1軸と同一面内の軸であって、前記第1軸に対し所定角度傾斜した第2軸周りに前記先端アームを回転可能な第2回転手段と、
前記先端アームをその延長方向に沿って伸縮可能な第1伸縮手段と、
前記中間アームに対して前記先端アームを前記地面に垂直な面内で傾動可能な第2傾動手段と、
前記先端アームの延長方向に直交する第3軸周りに前記ノズルの吹付方向を傾動可能な第3傾動手段と、
前記第3軸と直交する第4軸周りに前記ノズルの吹付方向を回転可能な第3回転手段と、
前記第3軸と平行な第5軸周りに前記ノズルの吹付方向を傾動可能な第4傾動手段と、を有する法面吹付装置。
[趣旨2]
前記第4傾動手段が、
前記ノズルの吹付方向を前記第5軸周りに繰り返し往復揺動的に傾動可能な揺動手段と、
前記揺動機構を前記地面に垂直な面内で上下動させることにより前記ノズルの吹付方向を前記第5軸周りに傾動可能な上下動手段と、を有してもよい。
[趣旨3]
前記第4傾動手段により前記ノズルの吹付方向を前記第5軸周りに繰り返し往復揺動的に傾動させる第1動作制御と、
前記第1回転手段による前記先端アームの回転、前記第2回転手段による前記先端アームの回転、及び、前記第3回転手段による前記ノズルの吹付方向の回転のうち少なくともいずれか1つの回転をさせる第2動作制御と、
の両方を同時に実行可能な制御手段を更に有してもよい。
[趣旨4]
前記制御手段が、
前記第1動作制御による前記往復揺動の周期と、前記第2動作制御による前記ノズルの吹付方向の回転速度との少なくともいずれか一方を調整することにより、前記対象法面の水平方向における単位長あたりの吹付回数が調整可能であってもよい。
[趣旨5]
上記の法面吹付装置を用いて、前記第1動作制御による前記往復揺動の周期と、前記第2動作制御による前記ノズルの吹付方向の回転速度との少なくともいずれか一方を調整することにより、前記対象法面の水平方向における単位長あたりの吹付回数を調整する、法面吹付工法。
[趣旨6]
前記ノズルの先端と前記対象法面における吹付位置との距離を2m以上かつ5m以下に維持しつつ前記対象法面に向けて前記吹付材料を吹き付けてもよい。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、作業員への負担や危険を排除し、その技能によらず安定的な吹付けの仕上げ品質を提供することができる。また、吹付方向の自由度を高くすることができ、広範囲の吹付けを実現することができる。
実施形態に係る法面吹付装置の概略構造を示す模式部である。 制御部と各動作部との接続状態を示すブロック図である。 傾動部R10の内部構造図である。 各動作部の動作範囲及び動作速度の例示である。 実施形態に係る法面吹付装置の動作状態を説明する図である。
<法面吹付装置の構造>
以下、実施形態に係る法面吹付装置Sについて図面を用いて説明する。図1は、法面吹付装置Sの概略構造を示す模式図である。図1(a)は、法面吹付装置Sの平面図であり、図1(b)は側面図である。法面吹付装置Sは、中間アーム4、先端アーム6、ノズル8を有して大略構成される。なお、機械本体1とブーム2とを有する建設機械3のブーム2の先端に法面吹付装置Sが連結されてもよい。
建設機械3としては、走行クレーンやバックホー等を例示することができる。建設機械3の機械本体1は、キャタピラ等の走行装置と運転席を有し、施工現場における地面Gを自在に走行、停止することができる。
ブーム2は、機械本体1に連結された延長部材である。そのブーム2の先(端部近傍)に延長部材としての中間アーム4が連結されている。中間アーム4の先(端部近傍)に中継アーム10を介して先端アーム6が連結されている。中継アーム10は、その根元部における回転軸(第1軸、以下、軸と略す。)X1に対し、先端部における回転軸(第2軸、以下、軸と略す。)X2が所定角度αだけ傾斜している。その結果、中間アーム4に対する中継アーム10の回転面と中継アーム10に対する先端アーム6の回転面とが所定角度αだけ傾斜している。なお、本実施形態では、中間アーム4の延長方向と中継アーム10の延長方向とは実質的に平行であって回転軸X1に直交している。先端アーム6の延長方向は回転軸X2に直交している。したがって、中間アーム4の延長方向と先端アーム6の延長方向とが所定角度αだけ傾斜している。
先端アーム6の先(端部近傍)にノズル8が配置されている。ノズル8は、コンクリートやモルタル等の吹付材料をその噴射口から対象法面に向けて噴射(吹付け)可能である。ノズル8には、吹付材料を貯留する材料タンク(不図示)から圧送ポンプ(不図示)によってホース12を介して吹付材料が供給される。先端アーム6の先端側には、先端アーム6の延長方向に直交する傾動軸(第3軸、以下、軸と略す。)X3、その軸X3に直交する回転軸(第4軸、以下、軸と略す。)X4、軸X3に平行な傾動軸(第5軸、以下、軸と略す。)X5が配置されている。ノズル8は、軸X3,X4,X5を介して先端アーム6に連結されている。
なお、本実施形態では、軸X1,X2,X4は、その延長方向が地面Gに垂直な面(垂直面)Hに平行であり、軸X3,X5は、その延長方向が地面Gに平行である。
<法面吹付装置の動作構造>
法面吹付装置Sは、更に、傾動部(第1傾動手段)R3、回転部(第1回転手段)R4、回転部(第2回転手段)R5、伸縮部(第1伸縮手段)R6、傾動部(第2傾動手段)R7、傾動部(第3傾動手段)R8、回転部(第3回転手段)R9、傾動部(第4傾動手段)R10、制御部(制御手段)Cを有している。建設機械3のブーム2は、回転部(第4回転手段)R1、傾動部(第5傾動手段)R2を有し、ブーム2の先端に連結された法面吹付装置S全体の回転及び傾動を実現する。
なお、図1では、各回転手段、傾動手段、伸縮手段の具体構成は図示を省略しているが、各々の回転部、傾動部、伸縮部の動作が、油圧シリンダ5によって実現される。すなわち中間アーム4、中継アーム10、先端アーム6等から側方に突出した突起部7に油圧シリンダ5の一端が連結され、油圧シリンダ5が後述する各回転部、傾動部、伸縮部の駆動手段(油圧シリンダの一部)によって駆動されることにより、回転、傾動、伸縮の動作が実現される。図1に、各回転部、傾動部、伸縮部の動作方向(回転方向、傾動方向、伸縮方向)を矢印で図示している。図2は、制御手段Cと各手段との接続状態を示している。
回転部R1は、機械本体1に対して、ブーム2を地面Gに平行な面内で回転可能とするものである。回転部R1は、ブーム2を回転させる駆動手段と、機械本体1に対するブームの回転位置を検出するセンサとを有している。
傾動部R2は、ブーム2を地面に垂直な面(垂直面)H内で傾動可能とするものである。つまり、傾動部R2は、ブーム2の地面Gに対する傾斜を調整可能とするものである。傾動部R2は、ブーム2を垂直面H内で傾動させる駆動手段と、ブーム2の地面Gに対する傾斜角度を検出するセンサとを有している。
傾動部R3は、ブーム2に対して中間アーム4を垂直面H内で傾動可能とするものである。傾動部R3は、ブーム2に対して中間アーム4を傾動させる駆動手段と、ブーム2に対する中間アーム4の回転角度を検出するセンサとを有している。
回転部R4は、中間アーム4の延長方向に直交する軸X1周りに先端アーム6を回転可能とするものである。本実施形態では、中間アーム4に対して中継アーム10を介して先端アーム6が連結されている。したがって、回転部R4は、実質的には軸X1周りに中継アーム10を回転可能とする。回転部R4は、中継アーム10を軸X1周りに回転させる駆動手段と、中間アーム4に対する中継アーム10の回転角度を検出するセンサとを有している。
回転部R5は、軸X1と同一面内の軸であって、軸X1に対し所定角度α傾斜した軸X2周りに先端アーム6を回転可能とするものである。軸X2が軸X1と同一面内の軸であるとは、軸X1と軸X2とが「ねじれ」の関係にないことを意味する。また、所定角度αは、10°〜40°の範囲が好ましいが、本実施形態では、所定角度α=30°である。中継アーム10は、その根元部において軸X1を回転軸として中間アーム4と連結され、その先端部において軸X2を回転軸として先端アーム6が連結されている。したがって、中継アーム10を介しつつ、実質的には、中間アーム4に対して所定角度α傾斜した状態で先端アーム6が回転可能である。回転部R5は、軸X2周りに先端アーム6を回転させる駆動手段と、中継アーム10に対する先端アーム6の(所定角度α傾斜した状態での)回転角度を検出するセンサとを有している。
伸縮部R6は、先端アーム6をその延長方向に沿って伸縮可能とするものである。先端アーム6は伸縮動作を実現するために、例えばアンテナや油圧シリンダ等に用いられる二重管構造を有してもよい。伸縮部R6は、先端アーム6を伸縮させる駆動手段と、その伸縮長を検出するセンサとを有している。
傾動部R7は、中間アーム4に対して先端アーム6を垂直面H内で傾動可能とするものである。本実施形態では、中継アーム10を介して中間アーム4と先端アーム6とが連結されているので、傾動部R7は、実質的に中継アーム10に対して先端アーム6を垂直面H内で傾動可能とする。傾動部R7は、中間アーム4に対して先端アーム6を傾動させる駆動手段と、中間アーム4に対する先端アーム6の傾斜角度を検出するセンサとを有している。
傾動部R8は、先端アーム6の延長方向に直交する軸X3周りにノズル8の吹付方向を傾動可能とするものである。本実施形態では、軸X3は地面Gと平行である。したがって、傾動部R8はノズル8を地面に垂直に(垂直面H内で)傾動させることが可能である。本実施形態では、先端アーム6の先端側に軸X3を介して連結部材が連結されている。したがって、傾動部R8は、軸X3周りに連結部材を傾動させることにより、実質的にノズル8の吹付方向を傾動させる。傾動部R8は、先端アーム6に対して軸X3周りにノズル8の吹付方向を傾動させる駆動手段と、先端アーム6に対するノズル8の傾斜角度を検出するセンサとを有している。
回転部R9は、軸X3に直交する軸X4周りに前記ノズル8の吹付方向を回転可能とするものである。本実施形態では、軸X4は、垂直面Hに平行である。したがって、回転部R9はノズル8を地面Gに沿って(地面Gに平行に、又は地面Gに対してある程度傾斜した状態で)回転させることが可能である。本実施形態では、前述の連結部材に対して軸X4を介してノズル保持部14が連結され、そのノズル保持部14にノズル8が保持されている。したがって、回転部R9は、軸X4周りにノズル保持部14を回転させることにより、実質的にノズル8の吹付方向を回転させる。回転部R9は、連結部材6に対して軸X4周りにノズル8を回転させる駆動手段と、連結部材に対するノズル8の回転角度を検出するセンサとを有している。
傾動部R10は、軸X3と平行な軸X5周りにノズル8の吹付方向を傾動可能とするものである。本実施形態では、軸X5は軸X3と共に地面Gと平行である。したがって、傾動部R10はノズル8を地面に垂直に(垂直面H内で)傾動させることが可能である。本実施形態では、ノズル保持部14に対して、軸X5を介してノズル8が保持されている。したがって、傾動部R10は、ノズル保持部14に対してノズル8を傾動可能である。傾動部R10は、ノズル保持部14に対して軸X5周りにノズル8の吹付方向を傾動させる駆動手段と、ノズル保持部14に対するノズル8の傾斜角度を検出するセンサとを有している。
図3は、傾動部R10の内部構造図である。図3は、図1(b)と同方向で矢視している。傾動部R10は、揺動手段として機能するカム構造20と上下動手段として機能するスライド構造22の2つの駆動手段を有している。カム構造20は、リンク部材20aによってカム部材20bとノズル8とが連結された構造を有しており、カム部材20bが回転することにより軸X5周りにノズル8が繰り返し往復揺動的に傾動可能とされる。その揺動範囲は、例えば±15°の角度である(図3中の一点鎖線を参照)。
スライド構造22は、カム構造20自体を油圧シリンダ又はモータ等により垂直面H内で上下に移動可能な構造を有しており、カム構造20を上下動させることにより軸X5周りにノズル8が傾動可能とされる。スライド構造22による傾動範囲は、例えば揺動範囲よりも大きく±45°である(図3中の破線を参照)。したがって、スライド構造22の動作により、ノズル8の吹付方向を決定した後に、カム構造20の動作によってノズル8を往復揺動させて、対象法面への広範囲への万遍のない吹付けを可能とする。なお、揺動手段としては、カム構造の他にクランク構造やその他の公知の往復揺動可能な構造を適用することができる。
なお、各回転部、傾動部、伸縮部R1〜R10が有する駆動手段としては、前述の油圧シリンダの他に、モータ、アクチュエータ等を適用することができる。これらR1〜R10が有するセンサとしては、公知の光学センサ、磁気センサ、機械式スイッチ等を適用することができる。
図2は回転部R1,R4,R5,R9、傾動部R2,R3,R7,R8、R10、伸縮部R6(以下、これらを総称して動作部ということもある。)と制御部Cとの接続状態を示すブロック図である。制御部Cは、各動作部R1〜R10の駆動手段、センサと接続されている。動作部R1〜R10の駆動手段に対し、駆動指令を出力することが可能であり、その各動作部R1〜R10のセンサからの検出値を入力することが可能である。
制御部Cは、各動作部R1〜R10の動作を制御するためのものである。制御部Cは、内部に演算処理部(CPU)C1、メモリ(記憶手段)C2を有している。メモリC2内に記憶されたプログラムや動作モードに基づき、又は、操作部で操作された操作内容に基づき、演算処理部C1が主体的に各動作部R1〜R10の動作制御を行う。本実施形態では機械本体1内部に制御部Cが設けられ、運転席近傍に表示画面が配置されて、その表示画面に制御部Cによる制御状態が表示可能となっている。例えば、表示画面には各動作部R1〜R10のセンサ入力値に基づく位置情報や回転角度情報が表示され、各動作部R1〜R10の動作方向、動作速度等の情報が表示されるようになっている。もちろん、各動作部R1〜R10を動作させる駆動指令を出力するための操作部も運転席近傍に配置されている。
なお、各動作部R1〜R10の各々の駆動手段による動作範囲とその動作範囲の移動に必要な動作時間とを図4に例示して示す。ただし、図3の数値はあくまで例示であって、必ずしも各動作部R1〜R10の動作範囲及び動作速度はこれに限られない。これよりも大きく設定される場合もあれば、小さく設定される場合もある。
<法面吹付装置の動作制御>
この法面吹付装置Sは、例えば以下の動作手順によって動作する。図4は、法面吹付装置Sの動作状態を説明する図である。まず。機械本体1を運転し、対象法面Nの近傍に配置する。対象法面Nを仮想的に複数の区画(例えば、N1,N2)に区分し、ノズル8の吹付方向が区画N1の左上角P1となるように、各動作部R1〜R9を動作させる。この各動作部R1〜R9の動作は、操作部が操作されることにより制御部Cから出力された駆動指令に基づき行われる。
このとき、ノズル8の先端(噴出口)と対象法面Nとの距離(この時点では、ノズル8の先端と左上角P1との距離)は、2.0m〜5.0mに設定されることが好ましく、2.5m〜3.0mに設定されることがより好ましい。なお、このノズル8の先端と対象法面Nにおける吹付位置との距離は、吹付け工程の間、上記の距離に維持されることが好ましい。
操作部には「自動吹付モードスイッチ」が配置されている。この自動吹付モードスイッチが押されると、制御部Cは、自動吹付モードに設定される。自動吹付モードでは、制御部Cが第1動作制御と第2動作制御との両方を同時に実行する。
第1動作制御は、傾動部R10によりノズル8の吹付方向を軸X5周りに繰り返し往復揺動的に傾動させる動作制御である。これにより、ノズル8からの吹付方向は、区画N1内で往復上下移動することとなる。この往復揺動の周期をTとする。第2動作制御は、回転部R4及び/又は回転部R5及び/又は回転部R9によりノズル8の吹付方向を回転させる動作制御である。これにより、ノズル8からの吹付方向は、区画N1内で横方向(地面Gに平行な方向)に移動することとなる。この横方向の対象法面上での吹付方向の移動速度をVとする。
この自動吹付モードにより第1動作制御と第2動作制御とが両方同時実行されることにより、ノズル8からの区画N1への吹付材料の吹付け軌跡16が、図4に示すように、略正弦波曲線状の波形となる。このように自動吹付モードによる吹付けを行うことで、作業者の手作業によらず、自動的に安定した吹付厚さを実現し、きれいな仕上げ面とすることができる。
第2動作制御による横方向移動が区画N1の右端部に至ると、自動吹付モードを解除し、操作部の操作によってノズル8の吹付方向が区画N2の左上角P2となるように各動作部R1〜R9を動作させる。そして再び自動吹付モードに設定すると、区画N1と略同様の安定品質で区画N2への吹付けを行うことができる。
なお、ノズル8の吹付方向の上下往復揺動の周期Tと横方向移動速度Vとを調整することにより、対象法面上での水平方向(横方向)における単位長さあたりの吹付回数を調整することができる。すなわち、周期Tが一定の場合において、速度Vを増加させると単位長さあがりの吹付回数が減少し、施工時間が短縮され、対象法面上での吹付厚さが薄くなる。一方、速度Vを低下させると単位長さあがりの吹付回数が増加し、施工時間が増大し、対象法面上での吹付厚さが厚くなる。
速度Vが一定の場合において、周期Tを長くすると単位長さあがりの吹付回数が減少し、対象法面上での吹付厚さが薄くなる。一方、周期Tを短くすると単位長さあがりの吹付回数が増加し、対象法面上での吹付厚さが厚くなる。
このように、周期T、速度Vを調整することで、対象法面上での吹付厚さを調整することができ、また、仕上げ品質も調整することができる。表1は、この法面吹付装置Sを用いて、ある条件下で対象法面に対する吹付を行った場合の吹付厚さの計測結果である。ノズル8の上下往復揺動の周期Tを0.48秒(±15°の往復揺動)としたときの、水平方向距離5mの対象法面に対する横方向移動速度V(m/min)で吹付をしたときの吹付厚さを示している。なお、実験No.1においては、吹付のダレが生じて吹付厚さの計測ができなかった。
Figure 2016079555
以上、実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、自動吹付モードの設定内容は、メモリC2内に記憶されている。この記憶内容を書き換えることで、自動吹付モードの動作内容を異なるものに再設定することも可能である。
C:制御部(制御手段) C1:演算処理部(CPU)
C2:メモリ(記憶手段) G:地面
H:垂直面 N:対象法面
N1,N2:区画 P1,P2:左上角
R1:回転部(第4回転手段) R2:傾動部(第5傾動手段)
R3:傾動部(第1傾動手段) R4:回転部(第1回転手段)
R5:回転部(第2回転手段) R6:伸縮部(第1伸縮手段)
R7:傾動部(第2傾動手段) R8:傾動部(第3傾動手段)
R9:回転部(第3回転手段) R10:傾動部(第4傾動手段)
S:法面吹付装置 X1:回転軸(第1軸)
X2:回転軸(第2軸) X3:傾動軸(第3軸)
X4:回転軸(第4軸) X5:傾動軸(第5軸)
α:所定角度 1:機械本体
2:ブーム 3:建設機械
4:中間アーム 5:油圧シリンダ
6:先端アーム 7:突起部
8:ノズル 10:中継アーム
12:ホース 14ノズル保持部
16:吹付け軌跡 20:カム構造(揺動手段)
20a:リンク部材 20b:カム部材
22:スライド構造(上下動構造)

Claims (5)

  1. 地面に設置された建設機械より延びるブームの先に中間アームが連結され、その中間アームの先に先端アームが連結され、その先端アームの先にノズルが配置され、当該ノズルから吹付材料を対象法面に向けて吹き付ける法面吹付装置であって、
    前記ブームに対して前記中間アームを前記地面に垂直な面内で傾動可能な第1傾動手段と、
    前記中間アームの延長方向に直交する第1軸周りに前記先端アームを回転可能な第1回転手段と、
    前記第1軸と同一面内の軸であって、前記第1軸に対し所定角度傾斜した第2軸周りに前記先端アームを回転可能な第2回転手段と、
    前記先端アームをその延長方向に沿って伸縮可能な第1伸縮手段と、
    前記中間アームに対して前記先端アームを前記地面に垂直な面内で傾動可能な第2傾動手段と、
    前記先端アームの延長方向に直交する第3軸周りに前記ノズルの吹付方向を傾動可能な第3傾動手段と、
    前記第3軸と直交する第4軸周りに前記ノズルの吹付方向を回転可能な第3回転手段と、
    前記第3軸と平行な第5軸周りに前記ノズルの吹付方向を傾動可能な第4傾動手段と、を有する法面吹付装置。
  2. 前記第4傾動手段が、
    前記ノズルの吹付方向を前記第5軸周りに繰り返し往復揺動的に傾動可能な揺動手段と、
    前記揺動機構を前記地面に垂直な面内で上下動させることにより前記ノズルの吹付方向を前記第5軸周りに傾動可能な上下動手段と、を有する請求項1に記載の法面吹付装置。
  3. 前記第4傾動手段により前記ノズルの吹付方向を前記第5軸周りに繰り返し往復揺動的に傾動させる第1動作制御と、
    前記第1回転手段による前記先端アームの回転、前記第2回転手段による前記先端アームの回転、及び、前記第3回転手段による前記ノズルの吹付方向の回転のうち少なくともいずれか1つの回転をさせる第2動作制御と、
    の両方を同時に実行可能な制御手段を更に有する請求項1又は請求項2に記載の法面吹付装置。
  4. 前記制御手段が、
    前記第1動作制御による前記往復揺動の周期と、前記第2動作制御による前記ノズルの吹付方向の回転速度との少なくともいずれか一方を調整することにより、前記対象法面の水平方向における単位長あたりの吹付回数が調整可能である、請求項3に記載の法面吹付装置。
  5. 請求項1に記載の法面吹付装置を用いて、前記第1動作制御による前記往復揺動の周期と、前記第2動作制御による前記ノズルの吹付方向の回転速度との少なくともいずれか一方を調整することにより、前記対象法面の水平方向における単位長あたりの吹付回数を調整する、法面吹付工法。


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