JP2932220B2 - 記録媒体製造方法 - Google Patents
記録媒体製造方法Info
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- JP2932220B2 JP2932220B2 JP13169191A JP13169191A JP2932220B2 JP 2932220 B2 JP2932220 B2 JP 2932220B2 JP 13169191 A JP13169191 A JP 13169191A JP 13169191 A JP13169191 A JP 13169191A JP 2932220 B2 JP2932220 B2 JP 2932220B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプローブ電極によって記
録再生を行なう記録再生装置における記録媒体の製造方
法に関するものである。
録再生を行なう記録再生装置における記録媒体の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、メモリー素子の用途はコンピュー
タ及びその関連機器、ビデオディスク、デジタルオーデ
ィオディスク等のエレクトロニクス産業の中核をなすも
のであり、その開発も活発に進んでいる。メモリー素子
に要求される性能は一般的には (1)高密度で、記録容量が大きい (2)記録・再生の応答速度が速い (3)エラーレートが小さい (4)消費電力が少ない (5)生産性が高く、価格が安い 等が挙げられる。
タ及びその関連機器、ビデオディスク、デジタルオーデ
ィオディスク等のエレクトロニクス産業の中核をなすも
のであり、その開発も活発に進んでいる。メモリー素子
に要求される性能は一般的には (1)高密度で、記録容量が大きい (2)記録・再生の応答速度が速い (3)エラーレートが小さい (4)消費電力が少ない (5)生産性が高く、価格が安い 等が挙げられる。
【0003】従来までは磁性体や半導体を素材とした磁
気メモリー、半導体メモリーが主流であったが、近年レ
ーザー技術の進展に伴い、有機色素、フォトポリマーな
どの有機薄膜を用いた安価で高密度な記録媒体を用いた
光メモリー素子などが登場してきた。
気メモリー、半導体メモリーが主流であったが、近年レ
ーザー技術の進展に伴い、有機色素、フォトポリマーな
どの有機薄膜を用いた安価で高密度な記録媒体を用いた
光メモリー素子などが登場してきた。
【0004】一方、最近導体の表面原子の電子構造を直
接観測できる走査型トンネル顕微鏡(以後「STM」と
略す)が開発され(ヘルベチカ フィジカ アクタ,5
5,726(1982).(G.Binnig et
al.,HelveticaPhysica Act
a,55,726(1982).)、単結晶、非晶質を
問わず実空間像の高い分解能の測定ができるようにな
り、しかも媒体に電流による損傷を与えずに低電力で観
測できる利点をも有し、さらに大気中でも動作させるこ
とが可能であるため広範囲な応用が期待されている。
接観測できる走査型トンネル顕微鏡(以後「STM」と
略す)が開発され(ヘルベチカ フィジカ アクタ,5
5,726(1982).(G.Binnig et
al.,HelveticaPhysica Act
a,55,726(1982).)、単結晶、非晶質を
問わず実空間像の高い分解能の測定ができるようにな
り、しかも媒体に電流による損傷を与えずに低電力で観
測できる利点をも有し、さらに大気中でも動作させるこ
とが可能であるため広範囲な応用が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】STMは金属の探針
(プローブ電極)と導電性物質の間に電圧を加えて1n
m程度の距離まで近づけるとトンネル電流が流れること
を利用している。この電流は、両者の距離変化に非常に
敏感であり、トンネル電流を一定に保つように探針を走
査することにより実空間の表面構造を描くことができる
と同時に表面原子の全電子雲に関する種々の情報をも読
みとることができる。この際面内方向の分解能は1オン
グストローム程度である。従って、STMの原理を応用
すれば十分に原子オーダー(数オングストローム)での
高密度記録再生を行なうことが可能である。この際の記
録再生方法としては、粒子線(電子線、イオン線)或い
はX線等の高エネルギー電磁波及び可視・紫外光等のエ
ネルギー線を用いて適当な記録層の表面状態を変化させ
て記録を行ない、STMで再生する方法が提案されてい
る。また、記録層として電圧電流のスイッチング特性に
対してメモリー効果を持つ材料、例えばπ電子系有機化
合物やカルコゲン化物類の薄膜層を用いて、記録・再生
をSTMを用いて行なう方法等が提案されている(特開
昭63−161552号)。この方式の場合、光記録に
比べてもはるかに高密度な記録及び再生が可能となり、
この技術はより使い易い形での改良が求められている。
(プローブ電極)と導電性物質の間に電圧を加えて1n
m程度の距離まで近づけるとトンネル電流が流れること
を利用している。この電流は、両者の距離変化に非常に
敏感であり、トンネル電流を一定に保つように探針を走
査することにより実空間の表面構造を描くことができる
と同時に表面原子の全電子雲に関する種々の情報をも読
みとることができる。この際面内方向の分解能は1オン
グストローム程度である。従って、STMの原理を応用
すれば十分に原子オーダー(数オングストローム)での
高密度記録再生を行なうことが可能である。この際の記
録再生方法としては、粒子線(電子線、イオン線)或い
はX線等の高エネルギー電磁波及び可視・紫外光等のエ
ネルギー線を用いて適当な記録層の表面状態を変化させ
て記録を行ない、STMで再生する方法が提案されてい
る。また、記録層として電圧電流のスイッチング特性に
対してメモリー効果を持つ材料、例えばπ電子系有機化
合物やカルコゲン化物類の薄膜層を用いて、記録・再生
をSTMを用いて行なう方法等が提案されている(特開
昭63−161552号)。この方式の場合、光記録に
比べてもはるかに高密度な記録及び再生が可能となり、
この技術はより使い易い形での改良が求められている。
【0006】その一例として、本出願人は、プローブ電
極と記録媒体との記録又は再生前の初期位置設定用間隔
検出等が行い易い様、非記録領域とプローブ電極との間
に電流を流れ易くした情報記録担体や情報記録再生方法
及び情報記録再生装置について、提案している。これ
は、情報を記録しておく記録層において、あらかじめ情
報非記録部を情報記録部に対して低抵抗、即ち電流が流
れ易い状態にしておくことによって間隔検出等に用いる
電流の検出をより確実とし、プローブの相対的な初期位
置決めを確実かつ迅速に行える様にするものである。
極と記録媒体との記録又は再生前の初期位置設定用間隔
検出等が行い易い様、非記録領域とプローブ電極との間
に電流を流れ易くした情報記録担体や情報記録再生方法
及び情報記録再生装置について、提案している。これ
は、情報を記録しておく記録層において、あらかじめ情
報非記録部を情報記録部に対して低抵抗、即ち電流が流
れ易い状態にしておくことによって間隔検出等に用いる
電流の検出をより確実とし、プローブの相対的な初期位
置決めを確実かつ迅速に行える様にするものである。
【0007】しかし、前述の様な材料を使用した記録層
を用いた場合、記録層形成直後の状態は高抵抗状態であ
り、あらかじめ情報非記録部を情報記録部に対して低抵
抗にするため、情報非記録部に低抵抗化用の電圧を印加
して初期状態を作らなくてはならず、プローブ電極を情
報非記録部全面に渡って走査して低抵抗化を行うという
作業が必要であり、初期状態化のため膨大な時間と手間
がかかるという問題があった。
を用いた場合、記録層形成直後の状態は高抵抗状態であ
り、あらかじめ情報非記録部を情報記録部に対して低抵
抗にするため、情報非記録部に低抵抗化用の電圧を印加
して初期状態を作らなくてはならず、プローブ電極を情
報非記録部全面に渡って走査して低抵抗化を行うという
作業が必要であり、初期状態化のため膨大な時間と手間
がかかるという問題があった。
【0008】また、前記の様に記録層全面を低抵抗化さ
せるだけでなく、上述の様な記録媒体を用いた際、その
記録層形成直後の状態においてその記録層形成ロットの
違いや同一記録層内でも場所の違いによって若干特性の
バラツキが見られることもあり、記録層の初期状態の特
性を簡単に均一化させる方法が望まれていた。
せるだけでなく、上述の様な記録媒体を用いた際、その
記録層形成直後の状態においてその記録層形成ロットの
違いや同一記録層内でも場所の違いによって若干特性の
バラツキが見られることもあり、記録層の初期状態の特
性を簡単に均一化させる方法が望まれていた。
【0009】即ち、本発明の目的とするところは、上述
のような記録媒体の初期化を容易に実行する方法を提案
することである。
のような記録媒体の初期化を容易に実行する方法を提案
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の特徴と
するところは、プローブ電極により素子に流れる電流を
検出する記録再生装置に用いる記録媒体の製造方法にお
いて、該プローブ電極と対向配置した基板電極上に電気
メモリー効果を有する記録層を形成後、記録層上に導電
性材料からなる上電極を形成し、上電極と基板電極間に
記録層初期化用の電圧を印加した後、前記上電極を除去
することにより記録媒体を作製することにある。
するところは、プローブ電極により素子に流れる電流を
検出する記録再生装置に用いる記録媒体の製造方法にお
いて、該プローブ電極と対向配置した基板電極上に電気
メモリー効果を有する記録層を形成後、記録層上に導電
性材料からなる上電極を形成し、上電極と基板電極間に
記録層初期化用の電圧を印加した後、前記上電極を除去
することにより記録媒体を作製することにある。
【0011】即ち、本発明によれば、一旦記録層上全面
に上電極を設け、記録層に初期化用の電圧を印加して一
度に記録層を初期化した後上電極を除去するという方法
を採るため、記録層の初期化を容易に行うことができ、
また、その初期状態の特性を簡単に均一化することが可
能になる。
に上電極を設け、記録層に初期化用の電圧を印加して一
度に記録層を初期化した後上電極を除去するという方法
を採るため、記録層の初期化を容易に行うことができ、
また、その初期状態の特性を簡単に均一化することが可
能になる。
【0012】本発明の記録媒体製造方法として、図1に
一例を示す。まず、図1(a)の様に基板3上に基板電
極2となる導電性材料を形成する。次に、図1(b)に
示すように記録層1を基板電極2上の全面に均一に積層
した後、導電性材料からなる上電極4を形成する(図1
(c))。その後、基板電極2と上電極4の間に初期化
用電源5をつなぎ(図1(d))、初期化用電源から記
録層を所望の状態にするために必要な電圧を印加する。
記録層を所望の初期状態に設定した後、図1(e)に示
したように上電極4を除去することによって初期化され
た記録媒体の製造を行う。
一例を示す。まず、図1(a)の様に基板3上に基板電
極2となる導電性材料を形成する。次に、図1(b)に
示すように記録層1を基板電極2上の全面に均一に積層
した後、導電性材料からなる上電極4を形成する(図1
(c))。その後、基板電極2と上電極4の間に初期化
用電源5をつなぎ(図1(d))、初期化用電源から記
録層を所望の状態にするために必要な電圧を印加する。
記録層を所望の初期状態に設定した後、図1(e)に示
したように上電極4を除去することによって初期化され
た記録媒体の製造を行う。
【0013】ただし、図1では記録層全面に上電極を形
成して記録層全体を一様に初期化しているが、記録層の
一部分に上電極を形成して所望の所だけ初期化しても良
い。また、初期化するときに印加する電圧を選ぶことに
よって、初期状態を低抵抗状態にすることも、あるいは
高抵抗状態にしておくことも可能であり、なおかつ、記
録層のある一部を低抵抗状態に、他の部分を高抵抗状態
にしておいても構わない。
成して記録層全体を一様に初期化しているが、記録層の
一部分に上電極を形成して所望の所だけ初期化しても良
い。また、初期化するときに印加する電圧を選ぶことに
よって、初期状態を低抵抗状態にすることも、あるいは
高抵抗状態にしておくことも可能であり、なおかつ、記
録層のある一部を低抵抗状態に、他の部分を高抵抗状態
にしておいても構わない。
【0014】本発明に用いる上電極の材料は、初期化用
の電圧を印加できるように導電性を有する材料であれば
何でも良いが、記録層初期化後に容易に除去できるもの
が好ましく、例えば、Al、Cu、Niなどの金属が挙
げられる。また、係る材料を用いた上電極の形成方法と
しても、従来公知の薄膜作成技術で十分であり、例え
ば、真空蒸着法、EB蒸着法、スパッタ法等が挙げられ
る。
の電圧を印加できるように導電性を有する材料であれば
何でも良いが、記録層初期化後に容易に除去できるもの
が好ましく、例えば、Al、Cu、Niなどの金属が挙
げられる。また、係る材料を用いた上電極の形成方法と
しても、従来公知の薄膜作成技術で十分であり、例え
ば、真空蒸着法、EB蒸着法、スパッタ法等が挙げられ
る。
【0015】また、初期化用電源5は、記録層を初期化
するための電圧を印加できる電源であれば良く、例え
ば、記録層を低抵抗化する際に必要な波形(例えば、波
高値±10volt、周期10μsecの三角波)や記
録層を高抵抗化するための波形(例えば、パルス高+1
0volt、パルス幅10μsecの矩形波)が出力で
きるような電源であれば良い。
するための電圧を印加できる電源であれば良く、例え
ば、記録層を低抵抗化する際に必要な波形(例えば、波
高値±10volt、周期10μsecの三角波)や記
録層を高抵抗化するための波形(例えば、パルス高+1
0volt、パルス幅10μsecの矩形波)が出力で
きるような電源であれば良い。
【0016】初期化を終えた後の上電極除去方法は、最
も簡単には、上電極のみをウェットエッチングする方法
が挙げられる。これは、耐溶剤性を有する材料を記録層
として用い、上電極材料のみ選択的に溶かすことができ
るエッチング溶液を使うことによって、初期化した記録
層のみを残す方法である。また、その他の上電極除去方
法としては、真空容器内に記録媒体を設置し上電極にイ
オン等の粒子を直接衝突させることで物理的に上電極を
除去するドライエッチング法が挙げられるが、記録層の
安定性の観点から、ウェットエッチング法が好ましい。
以上、上電極除去方法として2通りの方法を挙げたが、
これらに限定する必要はなく、初期化した記録層に損傷
を加えない方法であればどの様な方法を用いても構わな
い。
も簡単には、上電極のみをウェットエッチングする方法
が挙げられる。これは、耐溶剤性を有する材料を記録層
として用い、上電極材料のみ選択的に溶かすことができ
るエッチング溶液を使うことによって、初期化した記録
層のみを残す方法である。また、その他の上電極除去方
法としては、真空容器内に記録媒体を設置し上電極にイ
オン等の粒子を直接衝突させることで物理的に上電極を
除去するドライエッチング法が挙げられるが、記録層の
安定性の観点から、ウェットエッチング法が好ましい。
以上、上電極除去方法として2通りの方法を挙げたが、
これらに限定する必要はなく、初期化した記録層に損傷
を加えない方法であればどの様な方法を用いても構わな
い。
【0017】本発明で用いる記録層としては、電流−電
圧特性においてメモリースイッチング現象(電気メモリ
ー効果)を有する材料、例えば、π電子準位をもつ群と
σ電子準位のみを有する群を併有する分子を電極上に積
層した絶縁性もしくは半絶縁性を示す有機単分子膜ある
いはその累積膜を用いることが可能となる。
圧特性においてメモリースイッチング現象(電気メモリ
ー効果)を有する材料、例えば、π電子準位をもつ群と
σ電子準位のみを有する群を併有する分子を電極上に積
層した絶縁性もしくは半絶縁性を示す有機単分子膜ある
いはその累積膜を用いることが可能となる。
【0018】一般に有機材料のほとんどは絶縁性もしく
は半絶縁性を示すが、上電極除去にウェットエッチング
法を用いる場合も考慮すると、本発明に好適な耐溶剤性
に優れた有機材料は次の高分子である。
は半絶縁性を示すが、上電極除去にウェットエッチング
法を用いる場合も考慮すると、本発明に好適な耐溶剤性
に優れた有機材料は次の高分子である。
【0019】例えばポリアミック酸,ポリアミック酸
塩,ポリアミック酸エステルを環化して得られるポリイ
ミドであり、一般式(1)で表される繰り返し単位を有
する重量平均分子量2万〜300万のものを環化しイミ
ド化したものである。
塩,ポリアミック酸エステルを環化して得られるポリイ
ミドであり、一般式(1)で表される繰り返し単位を有
する重量平均分子量2万〜300万のものを環化しイミ
ド化したものである。
【0020】
【化1】 式中R1は少くとも6個の炭素を含有する4価の基であ
り、、具体例としては例えば
り、、具体例としては例えば
【0021】
【化2】 などが挙げられる。
【0022】またR2は少くとも2個の炭素を含有する
2価の基であり具体例として例えば
2価の基であり具体例として例えば
【0023】
【化3】 などが挙げられる。
【0024】またR3は少くとも6個の炭素を有する1
価の基であるか、あるいは少くとも6個の炭素を有する
4級アンモニウム塩であり、一般式(2)で示された構
造のものである。
価の基であるか、あるいは少くとも6個の炭素を有する
4級アンモニウム塩であり、一般式(2)で示された構
造のものである。
【0025】
【化4】 尚、上記以外でも耐溶剤性を持ち電気メモリー効果を有
する材料であれば本発明の記録層の材料として適してい
る。
する材料であれば本発明の記録層の材料として適してい
る。
【0026】 また、これらの有機材料の電気メモリー
効果は数10μm以下の膜厚のもので観測されている
が、記録再生時にプローブ電極と基板電極間で流れるト
ンネル電流を用いるので、両者間の距離を近づける必要
があるため、本発明の記録層の膜厚は、好ましくは4オ
ングストローム以上100オングストローム以下、さら
に好ましくは、4オングストローム以上30オングスト
ローム以下である。
効果は数10μm以下の膜厚のもので観測されている
が、記録再生時にプローブ電極と基板電極間で流れるト
ンネル電流を用いるので、両者間の距離を近づける必要
があるため、本発明の記録層の膜厚は、好ましくは4オ
ングストローム以上100オングストローム以下、さら
に好ましくは、4オングストローム以上30オングスト
ローム以下である。
【0027】本発明における記録層の形成に関しては、
具体的には蒸着法やクラスターイオンビーム法等の適用
も可能であるが、制御性、容易性そして再現性から公知
の従来技術の中ではLB法が極めて好適である。
具体的には蒸着法やクラスターイオンビーム法等の適用
も可能であるが、制御性、容易性そして再現性から公知
の従来技術の中ではLB法が極めて好適である。
【0028】このLB法によれば、1分子中に疎水性部
位と親水性部位とを有する有機化合物の単分子膜又はそ
の累積膜を基板上に容易に形成することができ、分子オ
ーダーの厚みを有し、且つ大面積にわたって均一、均質
な有機超薄膜を安定に供給することができる。
位と親水性部位とを有する有機化合物の単分子膜又はそ
の累積膜を基板上に容易に形成することができ、分子オ
ーダーの厚みを有し、且つ大面積にわたって均一、均質
な有機超薄膜を安定に供給することができる。
【0029】また、本発明に係る基板は、金属、ガラ
ス、セラミックス材料等、耐熱性、耐溶剤性に優れてい
れば、いずれの材料でもよい。
ス、セラミックス材料等、耐熱性、耐溶剤性に優れてい
れば、いずれの材料でもよい。
【0030】上記の如き基板は任意の形状でよく、平板
状であるのが好ましいが、平板になんら限定されない。
即ちLB法においては、基板の表面がいかなる形状であ
ってもその形状通りに膜を形成し得る利点を有するから
である。
状であるのが好ましいが、平板になんら限定されない。
即ちLB法においては、基板の表面がいかなる形状であ
ってもその形状通りに膜を形成し得る利点を有するから
である。
【0031】一方、本発明で用いられる基板電極の材料
も高い導電性を有するものであればよく、例えばAu,
Pt,Ag,Pd,Al,In,Sn,Pb,Wなどの
金属やこれらの合金、さらにはグラファイトやシリサイ
ド、またさらにはITOなどの導電性酸化物を始めとし
て数多くの材料が挙げられ、これらの本発明への適用が
考えられる。係る材料を用いた電極形成法としても従来
公知の薄膜技術で十分である。但し、基板上に直接形成
される電極材料は表面がLB膜形成の際、絶縁性の酸化
物を作らない導電性材料、例えば貴金属やITOなどの
酸化物導電体を用いることが望ましい。
も高い導電性を有するものであればよく、例えばAu,
Pt,Ag,Pd,Al,In,Sn,Pb,Wなどの
金属やこれらの合金、さらにはグラファイトやシリサイ
ド、またさらにはITOなどの導電性酸化物を始めとし
て数多くの材料が挙げられ、これらの本発明への適用が
考えられる。係る材料を用いた電極形成法としても従来
公知の薄膜技術で十分である。但し、基板上に直接形成
される電極材料は表面がLB膜形成の際、絶縁性の酸化
物を作らない導電性材料、例えば貴金属やITOなどの
酸化物導電体を用いることが望ましい。
【0032】次に、本発明の記録媒体を用いる記録再生
装置を図2のブロック図を用いて説明する。図2中、6
は記録媒体に電圧を印加するためのプローブ電極であ
り、このプローブ電極から記録層1に電圧を印加するこ
とによって記録・再生を行なう。対象となる記録媒体
は、XYステージ13上に載置される。11はバイアス
電圧源及びプローブ電流増幅器で、10はプローブ電流
を読み取りプローブ電極の高さが一定になるように圧電
素子を用いたZ方向微動制御機構8を制御するサーボ回
路であり、12はプローブ電極6と基板電極2との間に
記録・消去用のパルス電圧を印加するための電源であ
る。
装置を図2のブロック図を用いて説明する。図2中、6
は記録媒体に電圧を印加するためのプローブ電極であ
り、このプローブ電極から記録層1に電圧を印加するこ
とによって記録・再生を行なう。対象となる記録媒体
は、XYステージ13上に載置される。11はバイアス
電圧源及びプローブ電流増幅器で、10はプローブ電流
を読み取りプローブ電極の高さが一定になるように圧電
素子を用いたZ方向微動制御機構8を制御するサーボ回
路であり、12はプローブ電極6と基板電極2との間に
記録・消去用のパルス電圧を印加するための電源であ
る。
【0033】パルス電圧を印加する時プローブ電流が急
激に変化するためサーボ回路10は、その間出力電流が
一定になるように、HOLD回路をONにするように制
御している。
激に変化するためサーボ回路10は、その間出力電流が
一定になるように、HOLD回路をONにするように制
御している。
【0034】9はXY方向にプローブ電極6をXY方向
微動制御機構7を用いて移動制御するためのXY走査駆
動回路である。14と15は、あらかじめ10-9A程度
のプローブ電流が得られるようにプローブ電極6と記録
媒体との距離を粗動制御したり、プローブ電極と基板と
のXY方向相対変位を大きくとる(微動制御機構の範囲
外)のに用いられる。
微動制御機構7を用いて移動制御するためのXY走査駆
動回路である。14と15は、あらかじめ10-9A程度
のプローブ電流が得られるようにプローブ電極6と記録
媒体との距離を粗動制御したり、プローブ電極と基板と
のXY方向相対変位を大きくとる(微動制御機構の範囲
外)のに用いられる。
【0035】これらの各機器は、全てマイクロコンピュ
ータ16により中央制御されている。また17は表示装
置を表している。
ータ16により中央制御されている。また17は表示装
置を表している。
【0036】また、圧電素子を用いた移動制御における
機械的性能を下記に示す。
機械的性能を下記に示す。
【0037】 Z方向微動制御範囲 :0.1nm〜1μm Z方向粗動制御範囲 :10nm〜10mm XY方向走査範囲 :0.1nm〜1μm XY方向粗動制御範囲:10nm〜10mm 計測、制御許容誤差 :<0.1nm(微動制御時) 計測、制御許容誤差 :<1nm (粗動制御時)
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って説明する。
【0039】実施例1 図1に示した順序で記録媒体を作成した。
【0040】先ず、光学研磨したガラス基板(基板3)
を中性洗剤及びトリクレンを用いて洗浄した後、下引き
層としてCrを真空蒸着(抵抗加熱)法により厚さ30
オングストローム堆積させ、さらにAuを同法により1
000オングストローム蒸着し、基板電極(Au電極
2)を形成した。
を中性洗剤及びトリクレンを用いて洗浄した後、下引き
層としてCrを真空蒸着(抵抗加熱)法により厚さ30
オングストローム堆積させ、さらにAuを同法により1
000オングストローム蒸着し、基板電極(Au電極
2)を形成した。
【0041】次に、LB法を用いてポリイミド単分子膜
の6層累積膜を形成し、記録層1とした。
の6層累積膜を形成し、記録層1とした。
【0042】以下ポリイミド単分子累積膜の作成方法の
詳細を記す。
詳細を記す。
【0043】下記(3)式に示すポリアミック酸をN,
N−ジメチルアセトアミド溶媒に溶解させた(単量体換
算濃度1×10-3M)後、別途調製したN,N−ジメチ
ルオクタデシルアミンの周溶媒による1×10-3M溶液
とを1:2(V/V)に混合して下記(4)式に示すポ
リアミック酸オクタデシルアミン塩溶液を調製した。
N−ジメチルアセトアミド溶媒に溶解させた(単量体換
算濃度1×10-3M)後、別途調製したN,N−ジメチ
ルオクタデシルアミンの周溶媒による1×10-3M溶液
とを1:2(V/V)に混合して下記(4)式に示すポ
リアミック酸オクタデシルアミン塩溶液を調製した。
【0044】係る溶液を水温20℃の純水からなる水相
上に展開し、水面上に単分子膜を形成した。溶媒除去
後、表面圧を25mN/mにまで高めた。表面圧を一定
に保ちながら、上述基板電極付き基板を水面を横切る方
向に速度5mm/minで静かに浸漬した後、続いて5
mm/minで静かに引き上げて2層のY型単分子累積
膜を作成した。係る操作を繰り返して6層のポリアミッ
ク酸オクタデシルアミン塩の単分子累積膜を形成した。
上に展開し、水面上に単分子膜を形成した。溶媒除去
後、表面圧を25mN/mにまで高めた。表面圧を一定
に保ちながら、上述基板電極付き基板を水面を横切る方
向に速度5mm/minで静かに浸漬した後、続いて5
mm/minで静かに引き上げて2層のY型単分子累積
膜を作成した。係る操作を繰り返して6層のポリアミッ
ク酸オクタデシルアミン塩の単分子累積膜を形成した。
【0045】次に係る基板を300℃で10分間の熱処
理を行ない、ポリアミック酸オクタデシルアミン塩をイ
ミド化し(式(5))、ポリイミド単分子累積膜を得
た。
理を行ない、ポリアミック酸オクタデシルアミン塩をイ
ミド化し(式(5))、ポリイミド単分子累積膜を得
た。
【0046】
【化5】 係るポリイミド記録層1上に真空蒸着(抵抗加熱)法に
よりAlを1000オングストローム積層した。この
後、図1(d)に示した様に初期化用電源5を用い、基
板電極であるAu電極と先ほど形成したAl電極の間に
記録層の初期化用電圧として図3に示した波形電圧を掃
印することによって、記録層全面の低抵抗化を行った。
この時、記録媒体の導電率を測定したところ、その導電
率は、5×10-6Ω-1・cm-1となり記録層を低抵抗化
できたことがわかった。
よりAlを1000オングストローム積層した。この
後、図1(d)に示した様に初期化用電源5を用い、基
板電極であるAu電極と先ほど形成したAl電極の間に
記録層の初期化用電圧として図3に示した波形電圧を掃
印することによって、記録層全面の低抵抗化を行った。
この時、記録媒体の導電率を測定したところ、その導電
率は、5×10-6Ω-1・cm-1となり記録層を低抵抗化
できたことがわかった。
【0047】次に、この記録媒体を、H3PO4:HNO
3:CH3COOH:H2O=16:1:2:1のエッチ
ング溶液を用いて上電極であるAlをエッチングするこ
とにより、上電極を全て除去し、初期化済みの記録媒体
を製造した(図1(e)参照)。
3:CH3COOH:H2O=16:1:2:1のエッチ
ング溶液を用いて上電極であるAlをエッチングするこ
とにより、上電極を全て除去し、初期化済みの記録媒体
を製造した(図1(e)参照)。
【0048】以上のような方法により製造した記録媒体
に、図2に示した記録・再生装置を用いて記録・再生、
消去の実験を行なった。ただし、プローブ電極6として
電解研磨法によって作成した白金/ロジウム製のプロー
ブ電極を用いており、このプローブ電極6と基板電極2
の間でトンネル電流が流れるように、圧電素子により、
その距離(Z)が制御されている。さらにこの装置は上
記機能を持ったまま、面内(X,Y)方向にも移動制御
できるように設計されている。よって、本記録再生装置
により、記録層の任意の位置での記録・再生及び消去を
行なうことができる。
に、図2に示した記録・再生装置を用いて記録・再生、
消去の実験を行なった。ただし、プローブ電極6として
電解研磨法によって作成した白金/ロジウム製のプロー
ブ電極を用いており、このプローブ電極6と基板電極2
の間でトンネル電流が流れるように、圧電素子により、
その距離(Z)が制御されている。さらにこの装置は上
記機能を持ったまま、面内(X,Y)方向にも移動制御
できるように設計されている。よって、本記録再生装置
により、記録層の任意の位置での記録・再生及び消去を
行なうことができる。
【0049】ポリイミド6層を累積した記録層1を持つ
低抵抗化された記録媒体を記録・再生装置にセットし、
先ず目視によりプローブ電極6の位置を決め、しっかり
と固定した。次に、Au電極2とプローブ電極6の間に
電圧が印加できるようにプローブ電極6の位置を粗動機
構13と粗動駆動回路14によって調製した。
低抵抗化された記録媒体を記録・再生装置にセットし、
先ず目視によりプローブ電極6の位置を決め、しっかり
と固定した。次に、Au電極2とプローブ電極6の間に
電圧が印加できるようにプローブ電極6の位置を粗動機
構13と粗動駆動回路14によって調製した。
【0050】バイアス電圧源及びプローブ電流増幅器1
0を用い、プローブ電極6からAu電極2との間に電気
メモリー効果を生じる閾値電圧を越えていない電圧であ
る0.1Vの読み取り用電圧を印加して、プローブ電流
増幅器で検出される電流が0.1nAになるまでプロー
ブ電極を近づけた。
0を用い、プローブ電極6からAu電極2との間に電気
メモリー効果を生じる閾値電圧を越えていない電圧であ
る0.1Vの読み取り用電圧を印加して、プローブ電流
増幅器で検出される電流が0.1nAになるまでプロー
ブ電極を近づけた。
【0051】この場合、プローブ電極6は、記録媒体の
記録の行われていない所定部分、即ち、周囲が全て低抵
抗状態の所定部分に対向する位置にあらかじめ配置して
おく。
記録の行われていない所定部分、即ち、周囲が全て低抵
抗状態の所定部分に対向する位置にあらかじめ配置して
おく。
【0052】上述のようにプローブ電極6と記録媒体と
の間の電流を検出しながらプローブ電極のZ方向初期位
置設定を行う様な場合、この電流検出が低抵抗状態の部
所で行われるので、媒体に印加する電圧がそれ程大きく
なくても高抵抗状態に比べ比較的大きな検出電流が得ら
れ、従って初期位置設定をより確実に精度良く行うこと
ができる。
の間の電流を検出しながらプローブ電極のZ方向初期位
置設定を行う様な場合、この電流検出が低抵抗状態の部
所で行われるので、媒体に印加する電圧がそれ程大きく
なくても高抵抗状態に比べ比較的大きな検出電流が得ら
れ、従って初期位置設定をより確実に精度良く行うこと
ができる。
【0053】以上のように設定した後、パルス電源から
パルス高10V,パルス幅10μsecの高抵抗化用
(記録用)パルス電圧を印加して、その後再び0.1V
の電圧をプローブ電極と基板電極間に印加して電流を測
定したところ、記録部位での検出電流は1pA以下であ
り高抵抗化、即ち記録できたことがわかった。また、記
録部位の周囲、即ち非記録部位で流れる電流値は、0.
1nAであり、本発明の方法を用いれば、容易に記録媒
体全体を低抵抗状態にする初期化を容易に実行すること
ができた。
パルス高10V,パルス幅10μsecの高抵抗化用
(記録用)パルス電圧を印加して、その後再び0.1V
の電圧をプローブ電極と基板電極間に印加して電流を測
定したところ、記録部位での検出電流は1pA以下であ
り高抵抗化、即ち記録できたことがわかった。また、記
録部位の周囲、即ち非記録部位で流れる電流値は、0.
1nAであり、本発明の方法を用いれば、容易に記録媒
体全体を低抵抗状態にする初期化を容易に実行すること
ができた。
【0054】なお、高抵抗化した記録部位に、プローブ
電極により図3に示した低抵抗化用電圧を印加すること
により元の低抵抗状態に戻す(消去)ことも可能であっ
た。
電極により図3に示した低抵抗化用電圧を印加すること
により元の低抵抗状態に戻す(消去)ことも可能であっ
た。
【0055】また、ポリイミド1層あたりの厚さは、エ
リプソメトリー法により求めたところ、約4オングスト
ロームであった。
リプソメトリー法により求めたところ、約4オングスト
ロームであった。
【0056】実施例2 図1に示した順序で、実施例1と全く同様に、図1
(c)の構成の素子を作成し初期化用電源5をセットし
た(図1(d))。
(c)の構成の素子を作成し初期化用電源5をセットし
た(図1(d))。
【0057】係る素子に、初期化用電源から、記録層の
導電率を再現性良く一定にするために、パルス高10
V、パルス幅10μsecのパルス電圧を印加した。こ
の時、記録媒体の導電率を測定したところ、その導電率
は、1×10-10という高抵抗状態を示した。初期化し
た後、実施例1と同じ方法で上電極を除去して、初期化
された記録媒体を製造した。
導電率を再現性良く一定にするために、パルス高10
V、パルス幅10μsecのパルス電圧を印加した。こ
の時、記録媒体の導電率を測定したところ、その導電率
は、1×10-10という高抵抗状態を示した。初期化し
た後、実施例1と同じ方法で上電極を除去して、初期化
された記録媒体を製造した。
【0058】この記録媒体についても実施例1と同様に
図2に示した装置により、プローブ電極を接近させ記録
層にバイアス電圧を印加してトンネル電流を検出して実
験を行なったところ、記録層のほぼ全面に渡って均一に
高抵抗化されていることがわかった。
図2に示した装置により、プローブ電極を接近させ記録
層にバイアス電圧を印加してトンネル電流を検出して実
験を行なったところ、記録層のほぼ全面に渡って均一に
高抵抗化されていることがわかった。
【0059】即ち、本発明による記録媒体製造方法によ
って、記録層全面を容易に初期化できることがわかっ
た。
って、記録層全面を容易に初期化できることがわかっ
た。
【0060】以上述べてきた実施例中では有機化合物記
録層の形成にLB法を使用してきたが、極めて薄く均一
な膜が作成できる成膜法であればLB法に限らず使用可
能であり、具体的にはMBEやCVD法等の成膜法が挙
げられる。
録層の形成にLB法を使用してきたが、極めて薄く均一
な膜が作成できる成膜法であればLB法に限らず使用可
能であり、具体的にはMBEやCVD法等の成膜法が挙
げられる。
【0061】基板電極や上電極の形成法に関しても既に
述べているように、均一な薄膜を作成しうる成膜法であ
れば使用可能であり、真空蒸着法に限られるものではな
い。
述べているように、均一な薄膜を作成しうる成膜法であ
れば使用可能であり、真空蒸着法に限られるものではな
い。
【0062】更に基板材料やその形状も本発明は何ら限
定するものではない。
定するものではない。
【0063】
【発明の効果】以上本発明によれば、記録媒体全面の初
期化を1度に行うことができるため、記録層の初期化を
容易に行うことができ、また、その初期状態の特性を簡
単に均一化することが可能になる。また、初期化用の掃
印電圧を選択することにより情報非記録部をあらかじめ
低抵抗状態にしておくことも簡単にできるため、情報非
記録部での電流検出がより確実になり、プローブの初期
位置決めを確実且つ迅速に行える記録再生装置用の記録
媒体を容易に製造することができるようになった。
期化を1度に行うことができるため、記録層の初期化を
容易に行うことができ、また、その初期状態の特性を簡
単に均一化することが可能になる。また、初期化用の掃
印電圧を選択することにより情報非記録部をあらかじめ
低抵抗状態にしておくことも簡単にできるため、情報非
記録部での電流検出がより確実になり、プローブの初期
位置決めを確実且つ迅速に行える記録再生装置用の記録
媒体を容易に製造することができるようになった。
【図1】本発明の記録媒体製造方法の1例である。
【図2】本発明で用いた記録再生装置の構成のブロック
図である。
図である。
【図3】本発明による記録媒体に記録を行う際に加える
パルス信号波形である。
パルス信号波形である。
1 記録層 2 基板電極 3 基板 4 上電極 5 初期化用電源 6 プローブ電極 7 XY方向微動制御機構 8 Z方向微動制御機構 9 XY方向走査駆動回路 10 サーボ回路 11 プローブ電流増幅器 12 パルス電源 13 XYステージ 14 粗動機構 15 粗動駆動回路 16 マイクロコンピュータ 17 表示装置
フロントページの続き (72)発明者 貴志 悦朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 武田 俊彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−103049(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 9/00 G11B 9/04
Claims (7)
- 【請求項1】 プローブ電極により素子に流れる電流を
検出する記録再生装置を構成する、前記プローブ電極と
対向配置した基板電極上に電気メモリー効果を有する記
録層を有する記録媒体の製造方法において、前記基板電
極及び前記記録層形成後、記録層上に導電性材料からな
る上電極を形成し、上電極と基板電極間に電圧を印加し
て記録層を初期化した後、前記上電極を除去することを
特徴とする記録媒体製造方法。 - 【請求項2】 記録層が、耐溶剤性を有する有機化合物
の単分子膜又は該単分子膜を累積した累積膜からなるこ
とを特徴とする請求項1記載の記録媒体製造方法。 - 【請求項3】 単分子膜又は累積膜の膜厚が4オングス
トローム〜100オングストロームの範囲であることを
特徴とする請求項2記載の記録媒体製造方法。 - 【請求項4】 単分子膜又は累積膜の膜厚が4オングス
トローム〜30オングストロームの範囲であることを特
徴とする請求項2記載の記録媒体製造方法。 - 【請求項5】 単分子膜又は累積膜をLB法によって成
膜することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載
の記録媒体製造方法。 - 【請求項6】 有機化合物がポリイミドよりなることを
特徴とする請求項2記載の記録媒体製造方法。 - 【請求項7】 プローブ電極がXY走査駆動装置を有し
ていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13169191A JP2932220B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 記録媒体製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13169191A JP2932220B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 記録媒体製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04332934A JPH04332934A (ja) | 1992-11-19 |
JP2932220B2 true JP2932220B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=15063956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13169191A Expired - Fee Related JP2932220B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 記録媒体製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2932220B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-08 JP JP13169191A patent/JP2932220B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04332934A (ja) | 1992-11-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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